JP2543238Y2 - 流体圧シリンダ - Google Patents
流体圧シリンダInfo
- Publication number
- JP2543238Y2 JP2543238Y2 JP2918591U JP2918591U JP2543238Y2 JP 2543238 Y2 JP2543238 Y2 JP 2543238Y2 JP 2918591 U JP2918591 U JP 2918591U JP 2918591 U JP2918591 U JP 2918591U JP 2543238 Y2 JP2543238 Y2 JP 2543238Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder tube
- cylinder
- clamp
- clamping
- seat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Actuator (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、流体圧シリンダ、例え
ば空気圧シリンダに関するものである。
ば空気圧シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流体圧シリンダ、例えば空気圧シ
リンダは支持台に固定したり、他の器具に取り付けるた
めにシリンダヘッドに取付脚を固定したり、ピン関節を
設けたりしている。そして、シリンダが長尺の場合に
は、シリンダヘッドの取付脚等により所定位置に固定し
た場合に、シリンダチューブが自重により撓みを生じた
り、好ましくない応力を生じたりする。この自重等によ
る撓みを回避するために、シリンダチューブは中央部に
おいて支持する必要があった。
リンダは支持台に固定したり、他の器具に取り付けるた
めにシリンダヘッドに取付脚を固定したり、ピン関節を
設けたりしている。そして、シリンダが長尺の場合に
は、シリンダヘッドの取付脚等により所定位置に固定し
た場合に、シリンダチューブが自重により撓みを生じた
り、好ましくない応力を生じたりする。この自重等によ
る撓みを回避するために、シリンダチューブは中央部に
おいて支持する必要があった。
【0003】しかし、シリンダチューブ内にはピストン
が摺動案内されるため、ピストンの往復動する行程内の
範囲において、固定したり他の器具の取付のためクラン
プすることはシリンダチューブの内部に撓み等の変形が
生じるとピストンの円滑な作動を阻害することになる。
が摺動案内されるため、ピストンの往復動する行程内の
範囲において、固定したり他の器具の取付のためクラン
プすることはシリンダチューブの内部に撓み等の変形が
生じるとピストンの円滑な作動を阻害することになる。
【0004】従って、シリンダチューブに撓み等の変形
が生じるのを防ぐためには、シリンダチューブの中央部
での支持を行わないようにするか、図3に示すように、
シリンダチューブ11の外周面に、軸線方向に延びるリ
ブ12を設け、このリブ12をクランプ部材13とクラ
ンプ相手部材14との間にクランプして固定していた。
この方法は、直接シリンダチューブを支持しないので、
撓み等の変形を回避することができるが、このリブ付き
シリンダチューブは強度を要求されるため、少なくとも
リブの分だけ幅が大になり、シリンダチューブが大きく
なり、シリンダが大型化するという問題がある。
が生じるのを防ぐためには、シリンダチューブの中央部
での支持を行わないようにするか、図3に示すように、
シリンダチューブ11の外周面に、軸線方向に延びるリ
ブ12を設け、このリブ12をクランプ部材13とクラ
ンプ相手部材14との間にクランプして固定していた。
この方法は、直接シリンダチューブを支持しないので、
撓み等の変形を回避することができるが、このリブ付き
シリンダチューブは強度を要求されるため、少なくとも
リブの分だけ幅が大になり、シリンダチューブが大きく
なり、シリンダが大型化するという問題がある。
【0005】また、図4に示すように、円筒のシリンダ
チューブ11をクランプ部材13及びクランプ相手部材
14でクランプして撓み等の変形を回避するクランプ方
法もあるが、この場合にはシリンダチューブ11の外周
とクランプの内周を精密に仕上げる必要があり、非常に
高価になるという問題がある。
チューブ11をクランプ部材13及びクランプ相手部材
14でクランプして撓み等の変形を回避するクランプ方
法もあるが、この場合にはシリンダチューブ11の外周
とクランプの内周を精密に仕上げる必要があり、非常に
高価になるという問題がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記の、従
来の問題点を解消し、簡単な構造で任意の場所に取付け
可能な流体圧シリンダを提供することを課題としてい
る。
来の問題点を解消し、簡単な構造で任意の場所に取付け
可能な流体圧シリンダを提供することを課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記の課題
を、軸線と直交する断面形状は外形がほぼ矩形で、かつ
内部にピストンが摺動する中空円筒部が形成されたシリ
ンダチューブと、該シリンダチューブを挟み付けるよう
に配置され、互いを前記シリンダチューブの外側にてボ
ルトで締結することにより前記シリンダチューブを取り
付ける対をなすクランプ用部材と、前記シリンダチュー
ブの該クランプ用部材と対向する面側にそれぞれ形成さ
れ、前記シリンダチューブと前記クランプ用部材との当
接部分となる座部と、該座部とこれに当接する前記クラ
ンプ用部材の何れか一方に形成された突起と、を有し、
前記クランプ用部材によるクランプ力の作用中心線が前
記シリンダチューブにおける前記中空円筒部の外側であ
る最小肉厚部を通るように、前記座部が配置されている
ことを特徴とする流体圧シリンダにより解決した。
を、軸線と直交する断面形状は外形がほぼ矩形で、かつ
内部にピストンが摺動する中空円筒部が形成されたシリ
ンダチューブと、該シリンダチューブを挟み付けるよう
に配置され、互いを前記シリンダチューブの外側にてボ
ルトで締結することにより前記シリンダチューブを取り
付ける対をなすクランプ用部材と、前記シリンダチュー
ブの該クランプ用部材と対向する面側にそれぞれ形成さ
れ、前記シリンダチューブと前記クランプ用部材との当
接部分となる座部と、該座部とこれに当接する前記クラ
ンプ用部材の何れか一方に形成された突起と、を有し、
前記クランプ用部材によるクランプ力の作用中心線が前
記シリンダチューブにおける前記中空円筒部の外側であ
る最小肉厚部を通るように、前記座部が配置されている
ことを特徴とする流体圧シリンダにより解決した。
【0008】
【実施例】本考案の詳細を図に示す実施例に基づいて説
明する。図1及び図2において、流体圧シリンダ1は、
内部に図示しないピストンを摺動案内する中空円筒部2
aを備えたシリンダチューブ2と、該シリンダチューブ
2をクランプするクランプ部材4及びクランプ相手部材
3からなるクランプ用部材を有し、クランプ相手部材3
として例えばシリンダチューブ2の支持台や他の機器の
取付け部等である。シリンダチューブ2の軸線と直交す
る断面形状は、図1に示すように、外形がほぼ矩形に形
成されている。
明する。図1及び図2において、流体圧シリンダ1は、
内部に図示しないピストンを摺動案内する中空円筒部2
aを備えたシリンダチューブ2と、該シリンダチューブ
2をクランプするクランプ部材4及びクランプ相手部材
3からなるクランプ用部材を有し、クランプ相手部材3
として例えばシリンダチューブ2の支持台や他の機器の
取付け部等である。シリンダチューブ2の軸線と直交す
る断面形状は、図1に示すように、外形がほぼ矩形に形
成されている。
【0009】シリンダチューブ2には、クランプ相手部
材3とクランプ部材4にそれぞれ対向する面に肩状の座
部5及び座部6が形成されている。また、クランプ部材
4及びクランプ相手部材3には、シリンダチューブ2の
座部5と対向する面にそれぞれ突起としての突条7、す
なわち条線状突起が形成される。なお、突起は点状の突
起でもよく、さらに突起はクランプ部材4及びクランプ
相手部材3に設けずにシリンダチューブ2の座部5側に
設けるようにしてもよい。
材3とクランプ部材4にそれぞれ対向する面に肩状の座
部5及び座部6が形成されている。また、クランプ部材
4及びクランプ相手部材3には、シリンダチューブ2の
座部5と対向する面にそれぞれ突起としての突条7、す
なわち条線状突起が形成される。なお、突起は点状の突
起でもよく、さらに突起はクランプ部材4及びクランプ
相手部材3に設けずにシリンダチューブ2の座部5側に
設けるようにしてもよい。
【0010】クランプ部材4には、シリンダチューブ2
の両側面より外側に飛び出た位置でボルト孔8が形成さ
れ、クランプ相手部材3にはボルト孔8に対応する位置
にネジ孔10が形成されている。そして、クランプ部材
4とクランプ相手部材3はクランプ部材4のボルト孔8
を通したボルト8をクランプ相手部材3のネジ穴10に
ねじ込むことにより、シリンダチューブ2を間に挾んだ
状態で固定される。なお、クランプ相手部材3にもボル
ト孔8を形成してクランプ部材4とクランプ相手部材3
のボルト孔を通したボルト9にナットをねじ込んで固定
するようにしてもよい。
の両側面より外側に飛び出た位置でボルト孔8が形成さ
れ、クランプ相手部材3にはボルト孔8に対応する位置
にネジ孔10が形成されている。そして、クランプ部材
4とクランプ相手部材3はクランプ部材4のボルト孔8
を通したボルト8をクランプ相手部材3のネジ穴10に
ねじ込むことにより、シリンダチューブ2を間に挾んだ
状態で固定される。なお、クランプ相手部材3にもボル
ト孔8を形成してクランプ部材4とクランプ相手部材3
のボルト孔を通したボルト9にナットをねじ込んで固定
するようにしてもよい。
【0011】このように構成されたシリンダは、クラン
プ部材4をクランプ相手部材3にボルト9による締結力
により固定すると、クランプ部材4及びクランプ相手部
材3とシリンダチューブ2の座部5、6との接触部にお
いて、突起7にクランプ力が集中する。そして、このク
ランプ力の集中する作用中心線をシリンダチューブ2の
中空円筒部2aから外すようにすれば、すなわち図1に
おいて中空円筒部2aの両側の最小肉厚部aを通るよう
に設定すれば、シリンダチューブ2を固定する力が内部
の中空円筒部2aを押しつぶすことがなく、シリンダチ
ューブ2に撓み等の変形を生じる原因となる力が作用し
ない。
プ部材4をクランプ相手部材3にボルト9による締結力
により固定すると、クランプ部材4及びクランプ相手部
材3とシリンダチューブ2の座部5、6との接触部にお
いて、突起7にクランプ力が集中する。そして、このク
ランプ力の集中する作用中心線をシリンダチューブ2の
中空円筒部2aから外すようにすれば、すなわち図1に
おいて中空円筒部2aの両側の最小肉厚部aを通るよう
に設定すれば、シリンダチューブ2を固定する力が内部
の中空円筒部2aを押しつぶすことがなく、シリンダチ
ューブ2に撓み等の変形を生じる原因となる力が作用し
ない。
【0012】そこで、本考案では図1に示すように、上
記座部5、6を、クランプ相手部材3とクランプ部材4
にそれぞれ対向するシリンダチューブ2の両側における
4隅の面に設けている。図示する例では、上記座部5、
6の幅はシリンダチューブ2の両側面からそれぞれ中空
円筒部2aに僅かにかかる位置までで、その場合の作用
中心線は2点鎖線の矢印で示した位置である。
記座部5、6を、クランプ相手部材3とクランプ部材4
にそれぞれ対向するシリンダチューブ2の両側における
4隅の面に設けている。図示する例では、上記座部5、
6の幅はシリンダチューブ2の両側面からそれぞれ中空
円筒部2aに僅かにかかる位置までで、その場合の作用
中心線は2点鎖線の矢印で示した位置である。
【0013】かくして、座部5、6の位置を適宜設定し
てクランプ力の作用中心線が最小肉厚部aを通るように
するという簡単な構成で、クランプによるシリンダチュ
ーブ2に撓み等の変形の発生を防止することができる。
てクランプ力の作用中心線が最小肉厚部aを通るように
するという簡単な構成で、クランプによるシリンダチュ
ーブ2に撓み等の変形の発生を防止することができる。
【0014】前記突起7は鋭角状のエッジを形成するこ
とにより、突起7が相手面に食い込み、摩擦保持能力が
強化される。尚、突起7は固定時に突起以外の面が接触
しない程度の僅かな突起高さを持てば充分である。
とにより、突起7が相手面に食い込み、摩擦保持能力が
強化される。尚、突起7は固定時に突起以外の面が接触
しない程度の僅かな突起高さを持てば充分である。
【0015】シリンダチューブ2の座部5、6を有する
肩部はシリンダヘッドを固定するねじを形成することが
出来、肉厚部を有効に利用することが可能になる。本考
案は、通常のピストンロッドを有する流体圧シリンダだ
けではなく、ピストンロッドがなく、シリンダチューブ
に設けたスリットを介してピストンの運動を外部に取り
出す方式の流体圧シリンダにも応用できる。
肩部はシリンダヘッドを固定するねじを形成することが
出来、肉厚部を有効に利用することが可能になる。本考
案は、通常のピストンロッドを有する流体圧シリンダだ
けではなく、ピストンロッドがなく、シリンダチューブ
に設けたスリットを介してピストンの運動を外部に取り
出す方式の流体圧シリンダにも応用できる。
【0016】
【考案の効果】本考案により、シリンダチューブに変形
を生じることなくシリンダチューブの軸線方向中央部分
においてクランプすることを可能にした。
を生じることなくシリンダチューブの軸線方向中央部分
においてクランプすることを可能にした。
【図1】本考案にかかる流体圧シリンダの断面説明図で
ある。
ある。
【図2】本考案にかかる流体圧シリンダの部分側面図で
ある。
ある。
【図3】従来の流体圧シリンダの正面図である。
【図4】従来の別の流体圧シリンダの正面図である。
1 流体圧シリンダ 2 シリンダチューブ 2a 中空円筒部 3 クランプ相手部材 4 クランプ部材 5 座部 6 座部 7 突起 9 ボルト a 最小肉厚部
Claims (1)
- 【請求項1】 軸線と直交する断面形状は外形がほぼ矩
形で、かつ内部にピストンが摺動する中空円筒部が形成
されたシリンダチューブと、 該シリンダチューブを挟み付けるように配置され、互い
を前記シリンダチューブの外側にてボルトで締結するこ
とにより前記シリンダチューブを取り付ける対をなすク
ランプ用部材と、 前記シリンダチューブの該クランプ用部材と対向する面
側にそれぞれ形成され、前記シリンダチューブと前記ク
ランプ用部材との当接部分となる座部と、 該座部とこれに当接する前記クランプ用部材の何れか一
方に形成された突起と、を有し、 前記クランプ用部材によるクランプ力の作用中心線が前
記シリンダチューブにおける前記中空円筒部の外側であ
る最小肉厚部を通るように、前記座部が配置されている
ことを特徴とする流体圧シリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2918591U JP2543238Y2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 流体圧シリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2918591U JP2543238Y2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 流体圧シリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122801U JPH04122801U (ja) | 1992-11-05 |
JP2543238Y2 true JP2543238Y2 (ja) | 1997-08-06 |
Family
ID=31913092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2918591U Expired - Lifetime JP2543238Y2 (ja) | 1991-04-25 | 1991-04-25 | 流体圧シリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2543238Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-25 JP JP2918591U patent/JP2543238Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122801U (ja) | 1992-11-05 |
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