JPH0752412Y2 - 分割型すべり軸受 - Google Patents

分割型すべり軸受

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JPH0752412Y2
JPH0752412Y2 JP1988126772U JP12677288U JPH0752412Y2 JP H0752412 Y2 JPH0752412 Y2 JP H0752412Y2 JP 1988126772 U JP1988126772 U JP 1988126772U JP 12677288 U JP12677288 U JP 12677288U JP H0752412 Y2 JPH0752412 Y2 JP H0752412Y2
Authority
JP
Japan
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bearing
housing
hole
shaft
bolt
Prior art date
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Application number
JP1988126772U
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English (en)
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JPH0247415U (ja
Inventor
一 五十嵐
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は内燃機関のクランク軸をシリンダブロックに軸
支する場合等に使用される分割型のすべり軸受の改良に
関するものである。
〈従来の技術〉 内燃機関のシリンダブロックにクランク軸を取付けるに
際して使用される従来の分割型すべり軸受においては、
クランク軸に摺接するベアリング(メタル)および該ベ
アリングを保持するハウジングを前記クランク軸の軸方
向に沿うほぼ同一の平面内で二分割し、前記ハウジング
に形成したベアリング下孔の外側近傍中央部にそれぞれ
ボルト孔を形成することにより、前記軸の両側に配設し
たボルトを前記ボルト孔に挿通して両ハウジングを締付
固定するようにしていた。
また、従来ではベアリングの肉厚を分割面の近傍で若干
薄くするとともに、ベアリングの分割面近傍の内周面に
も逃げを設けることにより、ハウジングの組付誤差を吸
収すると同時にベアリングクラッシュによる変形に対処
するようにしていた(昭和52年7月30日、株式会社山海
堂発行「自動車用ディーゼル機関」第126頁等を参
照)。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、このような従来の分割型すべり軸受において
は、ハウジング単体ではもとより、ボルトで締付けられ
た状態においてさえもこのハウジングを完全な剛体とす
ることは不可能である。このために、軸受荷重またはボ
ルトの締付力が加えられると、分割面の近傍において内
側(軸側)に弾性変形するというハウジングに変形が生
じる。
そして、このようにしてハウジングが変形すると、該ハ
ウジングに保持されたベアリングが内側に膨出変形して
軸に強当りが生じるという問題点があった。なお、この
ような傾向は軸受を小型化すべくボルト孔とベアリング
下孔との間隔を小さくするほど顕著に現れるという傾向
があった。
本考案はこのような実情に鑑みてなされたものであり、
軸受を小型化すべくボルト孔をベアリング下孔に充分に
接近させた場合においても、分割面の近傍におけるベア
リングの内側への変形を防止して軸との強当りを予防で
きる分割型すべり軸受を提供することを目的としてい
る。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために本考案は、ベアリングの外周
面に密着すべくハウジングに形成したベアリング下孔
を、該ベアリング下孔とボルト孔で挟まれたハウジング
の薄肉部の端部においてボルト孔側に向って凹入形成し
てベアリングの外周面とベアリング下孔との間に隙間を
設けたことを特徴としている。
〈作用〉 ハウジングに設けたベアリング下孔を、ハウジングの薄
肉部の端部、つまり、ボルトによる締付力で軸側に膨出
変形する可能性がある部分をボルト孔側に凹入形成して
ベアリングの外周面とベアリング下孔の間に隙間を形成
している。従って、軸受荷重あるいはボルトによる締付
力でハウジングの分割面近傍が軸側に膨出変形した場合
においても、この変形が前記隙間によって吸収される。
このために、万一にもベアリングが軸側に膨出変形する
ことがなく、ベアリングと軸との間に懸念される強当り
が予防される。
さらに、ベアリング下孔をベアリングの外周面に密着さ
せるようにしているために、ベアリングとハウジングの
間で円滑な熱伝達が行なわれるとともに軸受が大型化す
ることもない。
〈実施例〉 以下に本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は本考案に係る分割型すべり軸受の一実施例を示
す正面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図のB−B断面図、第4図は分割面近傍におけるベア
リングとハウジングとの関係を示す拡大断面図、第5図
はハウジングの斜視図、第6図は本考案の他の実施例に
よるハウジングを示す斜視図である。
これらの図において、軸1の外周面に摺接する一対のベ
アリング2,3およびこれらのベアリング2,3を保持するハ
ウジング4,5は、前記軸1の中心を通るほぼ同一の平面
内において図中上下に二分割されており、図中下方に位
置するハウジング5に設けたボルト孔6に隙間嵌め挿通
したボルト7の先端を図中上方に位置するハウジング4
に螺合させることにより、前記両ハウジング4,5を締付
固定している。
8は図中上方に位置するハウジング4に形成したガイド
孔であり、このガイド孔8にボルト7を隙間嵌め係合さ
せることにより、前記両ハウジング4,5を位置決めさせ
るようにしている。9,10は各ハウジング4,5に形成した
ベアリング下孔であり、このベアリング下孔9,10に前記
ベアリング2,3の外周面を密着させた状態でベアリング
2,3をハウジング4,5に保持させている。
また、前記ボルト孔6およびガイド孔8を前記ベアリン
グ下孔9,10に充分に接近させて軸受を小型化しつつ、ボ
ルト孔6およびガイド孔8をそれぞれ分割面11に開口さ
せてこれら各孔6,8およびベアリング下孔9,10の加工性
を確保している。
一方、ベアリング下孔9,10、ボルト孔6およびガイド孔
8で挟まれたハウジング4,5の薄肉部の端部に凹部12を
設けることにより、この凹部12で各ベアリング下孔9,10
をボルト孔6およびガイド孔8側に凹入形成してベアリ
ング2,3の外周面とベアリング下孔9,10との間に隙間を
形成している。13は分割面11の近傍におけるベアリング
2,3の内周面端部に設けた逃げである。
従って、軸受を小型化すべくボルト孔6およびガイド孔
8とベアリング下孔9,10との間隔を小さくし、これにと
もなって軸受荷重またはボルト7の締付力の影響でボル
ト孔6およびガイド孔8とベアリング下孔9,10とを仕切
る薄肉部14が内側に膨出変形した場合においても、この
変形がハウジング4,5とベアリング2,3との間に形成され
た隙間で吸収されるために、ベアリング2,3が内側に押
出されることがない。なお、ベアリング2,3の外周面に
ベアリング下孔9,10を密着させるようにしているため
に、ベアリング2,3とハウジング4,5の間で円滑な熱伝達
が行なわれるとともに、軸受が大型化することがない。
上記実施例ではベアリング下孔9,10とボルト孔6および
ガイド孔8とを仕切る薄肉部14の一部を切欠形成してベ
アリング下孔9,10に凹部12を形成しているが、第6図に
示す実施例のように逃げによる凹部12を設けることもで
きる。なお、この場合はベアリング2,3の成型時に使用
されるプレス金型に突部を設ける等の方法で凹部12を形
成できるのでその製造コストを低減できるが、凹部12の
具体的な形状は実施例に限定されない。
また、実施例では分割面11の上下にそれぞれ隙間を形成
しているが、例えば内燃機関のシリンダブロックとベア
リングキャップのように一対のハウジング4,5の間の剛
性の差が大きい場合は、剛性が低いハウジング(この場
合はベアリングキャップ)が大きく変形する。従って、
このような場合は剛性が低いハウジングと、このハウジ
ングに保持されたベアリングとの間に隙間を形成するの
みでも所期の目的を達成することができる。
〈考案の効果〉 以上説明したように本考案によれば、ベアリングの外周
面に密着すべくハウジングに形成したベアリング下孔
を、該ベアリング下孔とボルト孔で挟まれたハウジング
の薄肉部の端部においてボルト孔側に凹入形成してベア
リングとベアリング下孔との間に隙間を設けているため
に、軸受荷重あるいはボルトの締付力によってボルト孔
とベアリング下孔とで挟まれた部分(薄肉部)が軸側に
変形した場合においても、万一にもベアリングが内側
(軸側)に押出されて軸に強当りすることがなく、ベア
リングの異常摩耗を予防できるとともに異音の発生を防
止して騒音を低減することができる。また、ベアリング
下孔とボルト孔とを充分に接近させつつ両者の間に薄肉
部を残すこともできるために、ボルト孔およびベアリン
グ下孔の加工性が損なわれることがなく、ベアリング下
孔をベアリングの外周面に密着させるようにしているた
めに軸受が大型化することもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る分割型すべり軸受の一実施例を示
す正面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3図は第
1図のB−B断面図、第4図は分割面近傍におけるベア
リングとハウジングとの関係を示す拡大断面図、第5図
はハウジングの斜視図、第6図は本考案の他の実施例に
よるハウジングを示す斜視図である。 1…軸、2,3…ベアリング 4,5…ハウジング、6…ボルト孔 7…ボルト、8…ガイド孔 9,10…ベアリング下孔、11…分割面 12…凹部、13…逃げ 14…薄肉部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸の表面に摺接するベアリングおよび該ベ
    アリングを保持するハウジングを前記軸の軸方向に沿う
    略同一の平面内で二分割し、前記ハウジングに形成した
    ベアリング下孔の外側近傍中央部にそれぞれボルト孔を
    形成することにより、前記軸の両側に配設したボルトを
    前記ボルト孔に挿通して前記両ハウジングを締付固定す
    るようにした分割型のすべり軸受であって、ベアリング
    の外周面に密着すべくハウジングに形成したベアリング
    下孔を、該ベアリング下孔とボルト孔で挟まれたハウジ
    ングの薄肉部の端部においてボルト孔側に向って凹入形
    成してベアリングの外周面とベアリング下孔との間に隙
    間を設けたことを特徴とする分割型すべり軸受。
JP1988126772U 1988-09-28 1988-09-28 分割型すべり軸受 Expired - Lifetime JPH0752412Y2 (ja)

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JP1988126772U JPH0752412Y2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 分割型すべり軸受

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JPH0247415U JPH0247415U (ja) 1990-03-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56105638U (ja) * 1980-01-18 1981-08-18
JPS5985413U (ja) * 1982-11-30 1984-06-09 日産自動車株式会社 内燃機関のクランクシヤフト軸受構造
JPS6014011U (ja) * 1983-07-09 1985-01-30 日本カイザ−株式会社 コンクリ−トスラブ
JPS614529U (ja) * 1984-06-15 1986-01-11 ヤンマー農機株式会社 歩行型田植機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0247415U (ja) 1990-03-30

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