JP2542891B2 - 電子部品自動装着装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ） 産業上の利用分野 本発明はプリント基板上に電子部品を装着する電子部
品自動装着方法及びその装置に関する。

（ロ） 従来の技術 プリント基板上への電子部品装着における自動化が近
年進みつつあり、これに関する自動装着装置も種々開発
されている。例えば特開昭60−12799号のようにロータ
リー式インデックステーブル周辺に吸着ノズルを多数設
け所定吸着位置で部品を吸着するとともにこのインデッ
クステーブルを間欠回転して、基板上の部品装着位置ま
で運搬し基板が載置されているXYテーブルを移動させる
ことで、所望の基板位置に部品を載置するものが示され
ている。

こうした装着装置において、その動作は通常プログラ
ム制御されており、一枚基板上に所定の部品を所定の位
置に載置し、実装を完了する。また一方で、一枚基板上
に同一パターン上で複数パターン繰り返して電子部品の
装着を行なう場合に限り同一装着装置を繰り返すいわゆ
る多面取り基板の繰り返しパターン装着が行われてい
る。

（ハ） 発明が解決しようとする課題 然し乍ら、近年の多品種少量生産化に伴ない一枚基板
上に多種多様な装着パターンを配置する基板、例えば、
基板上に複数の同一パターンと該パターンと何ら相関の
ない独立パターンとを形成するように部品を装着する場
合、同一パターンの繰り返し装着という処理は利用出来
ず、夫々の同一パターンによる複数パターンを独立パタ
ーンとして分解して後者の独立パターンと同様の処理を
させるしかなく極めて煩雑なものとなっていた。

（ニ） 課題を解決するための手段 複数の同一パターン及び該パターンと何ら相関のない
独立パターンとを形成する基板上に電子部品を装着する
電子部品自動装着装置に於いて、前記同一パターンの装
着パターンのNCデータを記憶する同一パターン記憶部
と、該装着パターンを基板のどの位置に形成するかを記
憶するパターンの位置記憶部と、前記独立パターンの装
着パターンのNCデータを記憶する独立パターン記憶部
と、基板上の装着位置に部品を載置する際該装着位置と
部品との相対的位置関係を調整する位置合わせ機構と、
該位置合わせ機構を制御して各記憶部に記憶された基板
位置に両装着パターンに応じた部品の装着を行わしめる
制御手段と、を設けたものである。

（ホ） 作 用 制御手段により制御される各記憶部に記憶された装着
パターンに基づいて基板の所定位置に以下の装着が行わ
れる。

１つは同一パターン記憶部に記憶された装着パターン
のNCデータに基づいた同一パターンの繰り返し装着、も
う１つは独立パターン記憶部に記憶された装着パターン
のNCデータに基づいた独立パターンの装着である。

（ヘ） 実施例 以下本発明一実施例を第１図乃至第４図より詳述す
る。

（１）…はチップ状電子部品（２）…が収納された電
子部品収納帯（以下テープ）で、各々テープリール
（３）…に巻回されている。

（４）…はこれ等テープリール（３）…から前記テー
プ（１）…を送出する送出ユニットである。

（５）はこれ等のテープリール（３）…及び送出ユニ
ット（４）…が配設されるテープ移動台である。

（６）は間欠回転可能なターンテーブルで、該ターン
テーブル（６）の外周下部には前記テープ移動台（５）
の移動状態に応じて選択されるテープ（１）…から電子
部品（２）…を吸着する複数の吸着ノズル（７）…が設
けられている。吸着ノズル（７）…に吸着された部品
（２）…はターンテーブル（６）の回転により運搬され
る。

（８）は搬送途中の部品（２）…のXY方向のずれ及び
回転角の補正を行う位置決め装置で、部品（２）…を四
方から挾みつける２対の位置決め爪（9A）（9B）（10
A）（10B）を有している。

（11）は基板上の装着位置に部品を載置する際該装置
位置と部品との相対的位置関係を調整する位置合わせ機
構としての部品（２）…が搭載されるプリント基板（1
2）が配置されるXYテーブルを示し、前記吸着ノズル
（７）…に吸着保持された部品（２）…がターンテーブ
ル（６）の回転により基板（12）上方まで運ばれてきた
ら、パルスモータ（13）及び（14）によりXY移動して吸
着保持された部品（２）…の真下に基板上の部品装着位
置が来るようにする。

尚、本実施例ではXYテーブルという可動台を動かして
基板上の装着位置と部品との相台的位置関係を調整して
いるが、吸着保持された部品の方が移動して来るように
しても良い。また両方を動かすようにしても良い。

第１図は、こうした電子部品装着装置の制御部を示す
ブロック図である。

（15）はテープ移動台（５）の移動や送出ユニット
（４）…の送出駆動を行う部品供給駆動部である。

（16）は前記XYテーブル（11）のパルスモータ（13）
（14）を駆動するXYテーブル駆動部である。

（17）は前記位置決め装置（８）を駆動する位置決め
駆動部である。

（18）は前記ターテーブル（６）の間欠回転動作や吸
着ノズル（７）…の吸着動作を制御するノズル駆動部で
ある。

（19）はXYテーブル（11）上へのプリント基板（12）
の設定及び排出を行う基板搬送部である。

（20）は各種データ設定を行なうキー入力装置（21）
等との接続を行う外部ターミナルである。

前記した部品供給駆動部（15）乃至外部ターミナル
（20）は中央処理装置（以下CPUという）（22）により
制御される。

（23）は前記CPU（22）に接続されたメモリー部で、
第３図のようなNCデータが記憶されている。ステップ
（M001〜M003）までは同一パターンに対する装着位置デ
ータ、装着方向データ、部品データ等の装着パターンを
記憶する同一パターン記憶部（23A）で、ステップ（M00
4〜M011）までは前記装着パターンを基板のどの位置に
形成するかを示すデータを記憶するパターン位置記憶部
（23B）で、ステップ（M012〜M019）までは前記同一パ
ターンとは相関のない独立パターンに対する装着位置デ
ータ、装着方向データ、部品データ等の装着パターンを
記憶する独立パターン記憶部（23C）である。尚、ここ
でコントロールコマンドの“P"は、それまでの装着番号
群が同一パターンの繰り返し装着データであることを示
し、“”はパターン位置記憶のオフセットデータ群の
終了を示し、それ以降の“E"までが独立パターンの装着
データを示す。

（24）はアドレスカウンタである。

以下図面に基づいて、本発明の動作について詳述す
る。先ず、外部ターミナル（20）よりスタート指令が入
るとアドレスカウンタ（24）がクリアされ順次該アドレ
スカウンタ（24）は歩進される。部品データに応じて移
動台（５）を移動させて吸着ノズル（７）…に部品
（２）…を吸着せしめ、装着方向データに応じて前記位
置決め装置（８）で部品（２）…の位置決めとともに方
向設定を行う装着位置データに応じて前記XYテーブル
（11）を動作させて、プリント基板（12）の部品装着位
置を吸着ノズル（７）直下に移動させて部品の装着を行
う。こうして１パターン分の装着が終了すると、次のオ
フセットデータのパターン位置に同様の部品装置を行
う。第４図に示す多面取り基板では前記繰り返し装着動
作が７回行われる。

次に、繰り返し装着完了を知らせる“”コマンドか
ら次の終了コマンド“E"を検出するまでは、それまでの
繰り返しパターン装着とは無縁の独立パターンにて装着
動作を行う。

図では２種類の独立パターンを示してある。

尚本実施例の基板は、多面取り基板を例としたが、こ
れに限らず通常のプリント基板でも良く、当該プリント
基板に繰り返しパターン及びこれとは相関のない独立の
パターンの装着を行なうものであれば足りる。

（ト） 発明の効果 以上のように本発明は、基板上に複数の同一パターン
と該パターンと何ら相関のない独立パターンとを形成す
るように電子部品を装着する際、部品装着が簡易に一括
処理できるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明部品実装方法をつかさどる制御部のブロ
ック図、第２図は本発明部品実装方法を用いる部品自動
装着装置の要部斜視図、第３図はNCデータの設定状態を
示す状態模式図、第４図は基板上への部品の装着状態及
び装着順序例を示す模式図である。 （２）……チップ状電子部品、（11）……XYテーブル、
（12）……プリント基板、（21）……キー入力装置、
（22）……中央処理装置、（23）……メモリー部。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の同一パターン及び該パターンと何ら
   相関のない独立パターンとを形成する基板上に電子部品
   を装着する電子部品自動装着装置に於いて、前記同一パ
   ターンの装着パターンのNCデータを記憶する同一パター
   ン記憶部と、該装着パターンを基板のどの位置に形成す
   るかを記憶するパターン位置記憶部と、前記独立パター
   ンの装着パターンのNCデータを記憶する独立パターン記
   憶部と、基板上の装着位置に部品を載置する際該装着位
   置と部品との相対的位置関係を調整する位置合わせ機構
   と、該位置合わせ機構を制御して各記憶部に記憶された
   基板位置に両装着パターンに応じた部品の装着を行わし
   める制御手段とを設けたことを特徴とする電子部品自動
   装着装置。