JP2542722Y2 - リクライニング装置 - Google Patents
リクライニング装置Info
- Publication number
- JP2542722Y2 JP2542722Y2 JP2818091U JP2818091U JP2542722Y2 JP 2542722 Y2 JP2542722 Y2 JP 2542722Y2 JP 2818091 U JP2818091 U JP 2818091U JP 2818091 U JP2818091 U JP 2818091U JP 2542722 Y2 JP2542722 Y2 JP 2542722Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arm
- base plate
- tooth member
- reclining device
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は自動車の座席における
リクライニング装置に関するものである。
リクライニング装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車の前部座席において、シ
ートバックの傾斜角度を調節するためのリクライニング
装置は、シートクッションに固定するベースプレート
に、シートバックに固定するアームがヒンジ軸を中心と
して回動可能に軸支され、そのアームにヒンジ軸を中心
とする所定半径の円周上に歯部を形成し、その歯部と噛
合する歯部を有するツース部材を回動可能に軸支し、そ
のツース部材を回動させるカムを操作レバーと連動して
回動可能に軸支してなる。そして、これらの外側に、ベ
ースプレートに相対してホルダープレートを設け、その
ホルダープレートにヒンジ軸とツース部材及び操作レバ
ーの軸部をそれぞれ支持させている。つまり、ヒンジ軸
や上記軸部はベースプレートとホルダープレートの両方
に端部をそれぞれ支承せしめた所謂両持ち形式が採用さ
れている。
ートバックの傾斜角度を調節するためのリクライニング
装置は、シートクッションに固定するベースプレート
に、シートバックに固定するアームがヒンジ軸を中心と
して回動可能に軸支され、そのアームにヒンジ軸を中心
とする所定半径の円周上に歯部を形成し、その歯部と噛
合する歯部を有するツース部材を回動可能に軸支し、そ
のツース部材を回動させるカムを操作レバーと連動して
回動可能に軸支してなる。そして、これらの外側に、ベ
ースプレートに相対してホルダープレートを設け、その
ホルダープレートにヒンジ軸とツース部材及び操作レバ
ーの軸部をそれぞれ支持させている。つまり、ヒンジ軸
や上記軸部はベースプレートとホルダープレートの両方
に端部をそれぞれ支承せしめた所謂両持ち形式が採用さ
れている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、近時は
車両重量の総体的な軽量化を促進する傾向にあり、した
がって、車両搭載用各部品についても軽量化をしなけれ
ばならない。
車両重量の総体的な軽量化を促進する傾向にあり、した
がって、車両搭載用各部品についても軽量化をしなけれ
ばならない。
【０００４】そこで、車両に不可欠の座席に用いられる
リクライニング装置にあっても、その総重量を軽減する
ことが現状における課題であるが、現状のリクライニン
グ装置の構成部品は、車両用座席に最適する所定の肉厚
及び形状等が定まった所要強度を有する耐久性の高い鋼
鉄にて形成されていて、しかも、現状以上に改良する余
地がないほど高度化されている。そのため、仮に、従来
品におけるリクライニング装置の構成部品を、例えば肉
薄にして軽量化を図ったとすれば、それでは全体的な強
度が不足するということになるから、単純に肉厚の変化
だけでは対処できない。
リクライニング装置にあっても、その総重量を軽減する
ことが現状における課題であるが、現状のリクライニン
グ装置の構成部品は、車両用座席に最適する所定の肉厚
及び形状等が定まった所要強度を有する耐久性の高い鋼
鉄にて形成されていて、しかも、現状以上に改良する余
地がないほど高度化されている。そのため、仮に、従来
品におけるリクライニング装置の構成部品を、例えば肉
薄にして軽量化を図ったとすれば、それでは全体的な強
度が不足するということになるから、単純に肉厚の変化
だけでは対処できない。
【０００５】この考案は上記事情に鑑み、リクライニン
グ装置の軽量化を目的とし、しかも軽量化に伴う強度不
足を十分カバーできる構造を提供するものである。
グ装置の軽量化を目的とし、しかも軽量化に伴う強度不
足を十分カバーできる構造を提供するものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この考案にかかるリクラ
イニング装置は、シートクッションに固定するベースプ
レートとホルダープレートとの間に、シートバックに固
定するアームと該アームを傾動させるツース部材及び該
ツース部材を揺動させるカム部材と操作レバーをそれぞ
れ介在させて回動可能に軸支したリクライニング装置に
おいて、前記ベースプレートを軽合金にて形成するとと
もに、前記アーム、ツース部材及び操作レバーの各軸部
を、前記ホルダープレート及びこれとベースプレートを
挟んで相対向する位置に設けられた鋼鉄製からなる補強
プレートに支持せしめたことを特徴とする。
イニング装置は、シートクッションに固定するベースプ
レートとホルダープレートとの間に、シートバックに固
定するアームと該アームを傾動させるツース部材及び該
ツース部材を揺動させるカム部材と操作レバーをそれぞ
れ介在させて回動可能に軸支したリクライニング装置に
おいて、前記ベースプレートを軽合金にて形成するとと
もに、前記アーム、ツース部材及び操作レバーの各軸部
を、前記ホルダープレート及びこれとベースプレートを
挟んで相対向する位置に設けられた鋼鉄製からなる補強
プレートに支持せしめたことを特徴とする。
【０００７】
【作用】操作レバーを回動操作してツース部材とそれが
噛合しているアームのロックが解除され、アームを前後
所望の位置に回動調節できる。そして、ベースプレート
を軽合金としたのでリクライニング装置全体としての重
量を軽減できる。また、軽量化のために軽合金としたベ
ースプレートの強度低下は補強板で補充できる。
噛合しているアームのロックが解除され、アームを前後
所望の位置に回動調節できる。そして、ベースプレート
を軽合金としたのでリクライニング装置全体としての重
量を軽減できる。また、軽量化のために軽合金としたベ
ースプレートの強度低下は補強板で補充できる。
【０００８】
【実施例】以下、図に基づきこの考案の実施例を説明す
る。図１において、１は軽合金、例えばアルミ合金から
なるベースプレートであり、その形状構造は従来品と同
様であって、その周縁部はフランジ部１ａおよびシート
クッションに固定するボルト挿通孔１ｂ，１ｂの周辺に
取付面１ｃ，１ｃが形成されている。２は鋼鉄製のホル
ダープレートであり、その形状構造は従来品と同様であ
る。
る。図１において、１は軽合金、例えばアルミ合金から
なるベースプレートであり、その形状構造は従来品と同
様であって、その周縁部はフランジ部１ａおよびシート
クッションに固定するボルト挿通孔１ｂ，１ｂの周辺に
取付面１ｃ，１ｃが形成されている。２は鋼鉄製のホル
ダープレートであり、その形状構造は従来品と同様であ
る。
【０００９】そして、ベースプレート１の裏面に補強プ
レート３を重ね、その補強プレート３とホルダープレー
ト２とに、ベースプレート１を貫通するヒンジ軸４、レ
バー軸５及びツース軸６を、それぞれ所謂両持ちで支持
させる。ヒンジ軸４にはアーム７を、レバー軸５には操
作レバー８を、また、ツース軸６にはツース部材９を、
それぞれ回動可能に軸支してある。ホルダープレート２
から突出するヒンジ軸４にはゼンマイ状のリターンスプ
リング１１の一端部が係止され、そのリターンスプリン
グ１１の他端部はアーム７に突設したピン１０に係止さ
れている。アーム７はヒンジ軸４を中心とする所定半径
の円周上に歯部１２を形成したツース部材１３がピン１
０とピン１８（図３参照）にて連結され、その歯部１２
と噛合する歯部１４がツース部材９に形成されている。
これらの部品は従来品と同様の鋼鉄製である。
レート３を重ね、その補強プレート３とホルダープレー
ト２とに、ベースプレート１を貫通するヒンジ軸４、レ
バー軸５及びツース軸６を、それぞれ所謂両持ちで支持
させる。ヒンジ軸４にはアーム７を、レバー軸５には操
作レバー８を、また、ツース軸６にはツース部材９を、
それぞれ回動可能に軸支してある。ホルダープレート２
から突出するヒンジ軸４にはゼンマイ状のリターンスプ
リング１１の一端部が係止され、そのリターンスプリン
グ１１の他端部はアーム７に突設したピン１０に係止さ
れている。アーム７はヒンジ軸４を中心とする所定半径
の円周上に歯部１２を形成したツース部材１３がピン１
０とピン１８（図３参照）にて連結され、その歯部１２
と噛合する歯部１４がツース部材９に形成されている。
これらの部品は従来品と同様の鋼鉄製である。
【００１０】ツース部材９には操作レバー８と連動する
カム部材１５と係脱するための凹部１６が形成されてい
る。操作レバー８はベースプレート１のフランジ部１ａ
に一端部を係止させたリターンばね１７で図示反時計方
向へ回転付勢され、よって、カム部材１５がツース部材
９を図示上方へ押し上げてツース部材９をアーム７側へ
押圧し、歯部１２，１４を常時噛合させてロック状態に
している。
カム部材１５と係脱するための凹部１６が形成されてい
る。操作レバー８はベースプレート１のフランジ部１ａ
に一端部を係止させたリターンばね１７で図示反時計方
向へ回転付勢され、よって、カム部材１５がツース部材
９を図示上方へ押し上げてツース部材９をアーム７側へ
押圧し、歯部１２，１４を常時噛合させてロック状態に
している。
【００１１】上記実施例の作用について説明すると、ア
ーム７に固定されたシートバックの傾斜角度の調節をす
るには、操作レバー８をレバー軸５を中心として、リタ
ーンばね１７の力に抗して図示時計方向へ回動させれ
ば、カム部材１５がツース部材９の凹部１６に進入して
係合することによりツース部材９をツース軸６を中心と
して反時計方向へ回動させることにより、歯部１２，１
３の噛合を解除させる。したがって、アーム７はヒンジ
軸４を中心としてリターンスプリング１１の力で反時計
方向へ回動して倒れるから（図１のイ図示参照）、図１
のイ図示からロ図示の状態間での範囲内で、シートバッ
クを適宜の角度に調節して操作レバー８を離せば、リタ
ーンばね１７の力で操作レバー８が反時計方向へ回動す
ることによりカム部材１５が凹部１６から出てツース部
材９をアーム７側へ押圧し、よって再び歯部１２，１３
が噛合するためその状態がロックされるというものであ
り、これは従来品と変わらない。
ーム７に固定されたシートバックの傾斜角度の調節をす
るには、操作レバー８をレバー軸５を中心として、リタ
ーンばね１７の力に抗して図示時計方向へ回動させれ
ば、カム部材１５がツース部材９の凹部１６に進入して
係合することによりツース部材９をツース軸６を中心と
して反時計方向へ回動させることにより、歯部１２，１
３の噛合を解除させる。したがって、アーム７はヒンジ
軸４を中心としてリターンスプリング１１の力で反時計
方向へ回動して倒れるから（図１のイ図示参照）、図１
のイ図示からロ図示の状態間での範囲内で、シートバッ
クを適宜の角度に調節して操作レバー８を離せば、リタ
ーンばね１７の力で操作レバー８が反時計方向へ回動す
ることによりカム部材１５が凹部１６から出てツース部
材９をアーム７側へ押圧し、よって再び歯部１２，１３
が噛合するためその状態がロックされるというものであ
り、これは従来品と変わらない。
【００１２】このとき、アーム７、操作レバー８及びツ
ース部材９の各軸部４，５，６は鋼鉄からなるホルダー
プレート２と補強プレート３に両持ちで支持されてい
て、しかもベースプレート１をそれらの中間に挟んだサ
ンドイッチ構成としてあるから、軸部４，５，６がベー
スプレート１に及ぼす影響は少ない。したがって、軽量
化のために軽合金としたベースプレート１は所定の強度
を確保できる。
ース部材９の各軸部４，５，６は鋼鉄からなるホルダー
プレート２と補強プレート３に両持ちで支持されてい
て、しかもベースプレート１をそれらの中間に挟んだサ
ンドイッチ構成としてあるから、軸部４，５，６がベー
スプレート１に及ぼす影響は少ない。したがって、軽量
化のために軽合金としたベースプレート１は所定の強度
を確保できる。
【００１３】
【考案の効果】以上説明したこの考案によれば、ベース
プレートを軽合金にて形成したので、リクライニング装
置の総体的重量の軽減をもたらすのは勿論のこと、軽量
化に因る強度不足を鋼鉄からなるホルダープレートと補
強プレートで補充するから、従来品と同様の所定の強度
を維持できる。
プレートを軽合金にて形成したので、リクライニング装
置の総体的重量の軽減をもたらすのは勿論のこと、軽量
化に因る強度不足を鋼鉄からなるホルダープレートと補
強プレートで補充するから、従来品と同様の所定の強度
を維持できる。
【図１】この考案の実施例を示す正面図。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図。
１…ベースプレート、２…ホルダープレート、３…補強
プレート、４…ヒンジ軸、５…レバー軸、６…ツース
軸、７…アーム、８…操作レバー、９…ツース部材、１
５…カム部材
プレート、４…ヒンジ軸、５…レバー軸、６…ツース
軸、７…アーム、８…操作レバー、９…ツース部材、１
５…カム部材
Claims (1)
- 【請求項１】 シートクッションに固定するベースプレ
ートとホルダープレートとの間に、シートバックに固定
するアームと該アームを傾動させるツース部材及び該ツ
ース部材を揺動させるカム部材と操作レバーをそれぞれ
介在させて回動可能に軸支したリクライニング装置にお
いて、前記ベースプレートを軽合金にて形成するととも
に、前記アーム、ツース部材及び操作レバーの各軸部
を、前記ホルダープレート及びこれとベースプレートを
挟んで相対向する位置に設けられた鋼鉄製からなる補強
プレートに支持せしめたことを特徴とするリクライニン
グ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2818091U JP2542722Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | リクライニング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2818091U JP2542722Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | リクライニング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04123141U JPH04123141U (ja) | 1992-11-06 |
| JP2542722Y2 true JP2542722Y2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=31912322
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2818091U Expired - Lifetime JP2542722Y2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | リクライニング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2542722Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4151827B2 (ja) * | 2002-05-21 | 2008-09-17 | シロキ工業株式会社 | 車両用シート |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP2818091U patent/JP2542722Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04123141U (ja) | 1992-11-06 |
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