JP2542347B2 - プレス装置におけるワ―ク搬送装置 - Google Patents

プレス装置におけるワ―ク搬送装置

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JP2542347B2
JP2542347B2 JP62218163A JP21816387A JP2542347B2 JP 2542347 B2 JP2542347 B2 JP 2542347B2 JP 62218163 A JP62218163 A JP 62218163A JP 21816387 A JP21816387 A JP 21816387A JP 2542347 B2 JP2542347 B2 JP 2542347B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、プレス金型に対するワークの搬入もしくは
搬出を自動的に行うようにしたプレス装置におけるワー
ク搬送装置に関する。
(従来の技術) 例えば、自動車の車体を構成するパネル材等の成形に
用いられるプレス装置においては、プレス金型へのワー
ク(板材)の搬入を行うローダと、該金型からのワーク
(成形品)の搬出を行うアンローダとを備え、ローダに
よるワークの搬入動作、金型によるプレス成形動作、及
びアンローダによるワークの搬出動作を、各ワークにつ
いて自動的、連続的に行わせるようにすることがある。
その場合に、上記ローダ及びアンローダには、外部か
ら供給されるワークを保持してプレス金型における下型
と上型との間に搬入し、また該金型によって成形された
ワークを保持して下型と上型との間から外部に搬出する
ためのワーク保持手段が備えられるが、この保持手段と
しては、ワーク上面に吸着することにより該ワークを保
持するバキュームカップ等の吸着部材を用いる場合と、
例えば特開昭58−71090号公報に示されているように、
ワークの端部を把持することにより該ワークを保持する
クランプジョー等の把持部材を用いる場合とがある。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記の如きワーク保持手段のうち、吸着部
材はゴム等の柔軟な材料で形成されてワークの上面に吸
着されるものであるから、該ワークに傷を付けることが
ないという長所を有する反面、これを用いる場合は、把
持部材を用いる場合より、プレス金型の作動の1サイク
ル時間を長くしなければならないという欠点がある。つ
まり、把持部材の場合は、ワークの端部を把持して該ワ
ークを型開き状態にある下型と上型との間に搬入、搬出
するものであって、該把持部材自体を下型と上型との間
に殆んど進入させる必要がないから、1サイクル中の型
開き期間における型開き開始直後の上型のリフト量が比
較的小さな時期から、型閉じ直前の上型のリフト量が比
較的小さくなる時期までワークの搬入、搬出を行い得る
のに対して、吸着部材の場合は、ワークの上面に吸着さ
れるものであって、該ワークの搬入、搬出時に自らも下
型と上型との間に進入しなければならず、しかも上下寸
法が大きいため、型開き期間中における上型のリフト量
が比較的大きな所定量以上の限られた期間しかワークの
搬入、搬出を行うことができないのである。そのため、
吸着部材を用いる場合は、1サイクル中におけるワーク
の搬入、搬出のための型開き期間を把持部材を用いる場
合より長くして、搬入、搬出に要する時間を確保しなけ
ればならないことになるが、プレス成形のための型閉じ
期間については、特に深絞り成形の場合には一定の時間
を確保しなければならないから、結局、吸着部材を用い
る場合、把時部材を用いる場合より1サイクルの時間が
長くなってしまうのである。
そこで、成形品が例えば自動車の外表面を構成するパ
ネル材のように傷が付くとまずいものである場合には、
サイクル時間が多少長くなっても、ローダ或はアンロー
ダにおけるワーク保持手段として吸着部材を用い、また
成形品が例えば自動車の内部を構成するパネル材のよう
に端部に傷がついても差し支えのないものである場合に
は、ワーク保持手段として把時部材を用いることによ
り、サイクル時間の短縮を図ることが考えられるが、こ
のように成形品の種類に応じてワーク保持手段やサイク
ル時間を変更しようとした場合、これらが異なる2台の
プレス装置を備えなければならないことになる。
そこで、本発明は、この種のプレス装置として、ワー
ク保持手段及びサイクル時間の変更が可能な装置を実現
し、種類の異なるワークについて、1台のプレス装置で
上記ワーク保持手段としての吸着部材及び把時部材を選
択可能とし、両部材夫々の長所を活用したプレス作業を
行い得るようにすることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本発明は、固定された下型と、該下型に対して
モータの駆動により上下動する上型とを有するプレス金
型に対してワークを搬入もしくは搬出するワーク搬送装
置であって、ワークの上面に吸着して該ワークを保持す
る吸着部材と、ワークの端部を把持する把持部材と、こ
れらの部材を夫々搬送動作させる吸着部材用駆動手段及
び把持部材用駆動手段とが設けられていると共に、ワー
クの種類に応じて上記両部材の一方を選択的に搬送動作
させるべく両駆動手段の一方を作動させ、且つ上記プレ
ス金型によるプレス成形動作のサイクル時間を制御する
制御手段が備えられる。そして、該制御手段が、吸着部
材に搬送動作をさせるべく吸着部材用駆動手段を作動さ
せるときには、把持部材に搬送動作をさせるべく把持部
材用駆動手段を作動させるときに比べて、プレス金型の
型開き間隔が大きくなっている時間内に上記吸着部材が
搬送動作を行なうように吸着部材用駆動手段を作動さ
せ、且つ上記プレス金型によるプレス成形動作のサイク
ル時間が長くなるように上記上型駆動モータの駆動速度
を遅くすることを特徴とする。
(作用) 上記の構成によれば、例えば自動車の外部パネル材等
のプレス成形に際しては、制御手段により吸着部材用駆
動手段を作動させれば、ワークの上面に吸着することに
より該ワークを保持する吸着部材が搬送動作することに
なって、ワークが傷付けられることなくプレス金型に対
して搬入もしくは搬出されると共に、この場合はサイク
ル時間が比較的長くされて、上記吸着部材を型開き状態
にある下型と上型との間に進入させることができるだけ
の型開き時間と、型閉じ状態での所要のプレス成形時間
とが確保されることになる。また、例えば自動車の内部
パネル材等のプレス成形に際しては、制御手段により把
持部材用駆動手段を作動させれば、ワークの端部を把持
する把持部材によってプレス金型に対するワークの搬入
もしくは搬出が行われることになるが、この場合は、該
ワークの搬入、搬出のための型開き時間が上記吸着部材
を用いる場合より短くされ、プレス成形時間を含めた1
サイクル時間が短縮されることになる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について説明する。
先ず、第1図により本実施例に係るプレス装置全体の
概略構成について説明すると、このプレス装置1は、本
体2の中央部下方に固設された下型3と、その上方に上
下動可能に備えられた上型4とでなるプレス金型5を有
すると共に、上記本体2の一側部には、コンベア6によ
って供給されるワーク(板材)を受け取って上記金型5
における型開き状態にある下型3と上型4との間に搬入
するローダ10が備えられ、また本体2の他側部には、金
型5によってプレス成形されたワーク(成形品)を下型
3と上型4との間から搬出してコンベア7に受け渡すア
ンローダ50が備えられている。そして、上記本体2の上
部にはモータ8が備えられ、該モータ8により、上記上
型4の上下動によるプレス成形動作、ローダ10によるワ
ークの搬入動作、及びアンローダ50によるワークの搬出
動作が所定のサイクルで同期して行われるようになって
いる。
次に、上記ローダ10の構成を説明すると、第2〜4図
に示すように、該ローダ10は上記プレス装置本体2の一
側部に固設されたケース11を有し、該ケース11内に、第
1,第2カム12,13が並設され且つ上記モータ8により動
力取出装置14、伝動軸15、伝動ギヤ装置16及び減速ギヤ
装置17を介して回転駆動されるカム軸18が収納保持され
ている。また、上記ケース11の下方には支持部材19…19
を介して一対の平行なレール20,20がプレス金型5側に
向けて水平方向に架設され、且つ該レール20,20にキャ
リヤ21が移動可能に支持されている。更に、上記ケース
11内の上部には第1,第2支軸22,23が架設されていると
共に、第1支軸22には、ボス部24で連結一体化された第
1フォロワー25と第1アーム26の上端部が回動自在に嵌
合され、また第2支軸23には、同じくボス部27で連結一
体化された第2フォロワー28と第2アーム29の上端部が
回動自在に嵌合されている。上記第1アーム26及び第2
アーム29は、第3図に示すように、その両者間に連結さ
れたエアシリンダ30により互いに接近する方向に付勢さ
れており、これに伴って両アーム26,29に一体の第1フ
ォロワー25と第2フォロワー28も同様に付勢されて、こ
れらのフォロワー25,28が上記第1,第2カム12,13のいず
れか一方(図例では第2カム13)の周面の180゜反対側
に夫々当接されるようになっている。そして、ケース11
の下方に突出する第1アーム26の下端部がロッド31を介
して上記キャリヤ21に連結されており、これによりカム
軸18ないし第1,第2カム12,13の回転によって、第1フ
ォロワー25を介して第1アーム26が第3図に示すa−
a′方向に揺動され、キャリヤ21が上記レール20,20に
案内されて、同図に実線で示す後退端と鎖線で示す前進
端の間で往復動されるようになっている。
ここで、上記第1,第2カム12,13は、第5図に示すよ
うに、カム軸18にスライド可能にスプライン嵌合された
スリーブ32に取り付けられていると共に、該スリーブ32
の内周面とカム軸18の外周面との間には、ピストン部33
aとその両側の第1,第2油室33b,33cとでなる油圧シリン
ダ33が設けられ、且つカム軸18に外部からの作動油を上
記第1,第2油室33b,33cに選択的に供給する第1,第2油
路34a,34bが設けられている。そして、この油圧シリン
ダ33により、第1,第2カム12,13が実線で示す位置と鎖
線で示す位置との間で移動して、第1フォロワー25及び
第1アーム26を介して上記キャリヤ21を往復動させるカ
ムが切換えられ、選択されたカムのプロフィルに従って
キャリヤ21が往復動されるようになっている。
また、第3図に示すように、上記キャリヤ21にはワー
ク保持手段として、ワークXの一端部を把持するワーク
把持装置35と、ワークの上面に吸着することにより該ワ
ークを保持するワーク吸着装置36とが備えられている。
これらのうち、ワーク把持装置35は、支持部材37に一対
の爪38a,38bでなるクランプジョー38とその開閉用エア
シリンダ39とを取り付けた構成とされ、またワーク吸着
装置36は、支持部材40に取り付けられたゴム等の弾性体
でなる複数のバキュームカップ41…41と、上記支持部材
40を進退させて、バキュームカップ41…41をキャリヤ21
に対して実線で示す退避させた位置と鎖線で示す突出さ
せた位置(使用位置)との間で移動させるエアシリンダ
42とで構成されている。
尚、上記ケース11の下端部後方位置には、第1アーム
26に設けられた孔26aにロッドを突入させることにより
該アーム26を後退端で固定する油圧式のロックシリンダ
43が備えられている。
次に、上記アンローダ50の構成を説明すると、第6〜
11図に示すように、このアンローダ50においても、ケー
ス51内にプレス装置本体2におけるモータ8により動力
取出装置52、伝動軸53、伝動ギヤ装置54及び減速ギヤ装
置55を介して回転駆動されるカム軸56が収納保持されて
いるが、このカム軸56にはキャリヤ往復動用の第1,第2
カム57,58と、キャリヤ上下動用の第1,第2カム59,60と
が並設されている。また、上記ケース51の下方にはプレ
ス金型5に向けてレール61が水平方向に配設されて、該
レール61にキャリヤ62が移動可能に支持されているが、
該レール61は、昇降ロッド63,63により上記ケース51に
上下動自在に保持されており、且つこれを常時下方に付
勢するエアシリンダ64,64が備えられている。
そして、第7,8図に示すように、上記ローダ10と同様
に、ケース51内の上部に架設された第1,第2支軸65,66
に、ボス部67で連結一体化された第1フォロワー68と第
1アーム69の上端部、及び同じくボス部70で連結一体化
された第2フォロワー71と第2アーム72の上端部が夫々
回動自在に支持されていると共に、第1,第2アーム69,7
2間に連結されたエアシリンダ73により両アーム69,72が
互いに近接する方向に付勢され、これに伴って上記第1,
第2フォロワー68,71がキャリヤ往復動用の第1,第2カ
ム57,58のいずれか一方(図示の状態では第2カム58)
の周面の180゜反対位置に夫々当接されている。また、
上記ケース51の下方に突出する第1アーム69の下端部が
ロッド74を介して上記キャリヤ62に連結され、これによ
りカム軸56の回転によって第1アーム69が第7図に示す
b−b′方向に揺動され、これに伴ってキャリヤ62が往
復動用第1,第2カム57,58のうちの選択されたカムのプ
ロフィルに従って同図に実線で示す後退端と鎖線で示す
前進端との間で往復動されるようになっている。
然して、このアンローダ50においては、第9図に示す
ように、上記ケース51内におけるカム軸56の両側に第1,
第2回転軸75,76が架設され、これらの軸75,76に夫々嵌
合されたベルクランク77,78の一端が上記昇降ロッド63,
63の上端に夫々連結されていると共に、両ベルクランク
77,78の他端はロッド79により連結されている。そし
て、第10図に示すように、上記第1支軸65に第3フォロ
ワー80の上端部が回動自在に支持されて、その下端部が
キャリヤ上下動用第1,第2カム59,60のいずれか一方
(図示の状態では第2カム60)の周面に当接されている
と共に、該第3フォロワー80の下端部には、リンク81を
介して、上記第1回転軸75に支持されたベルクランク77
に一体のアーム82が連結されている。これにより、カム
軸56ないしキャリヤ上下動用第1,第2カム59,60の回転
により、第3フォロワー80がc−c′方向に揺動し、こ
れに伴ってリンク81、アーム82を介して第1回転軸75上
のベルクランク77が、またロッド79を介して第2回転軸
76上のベルクランク78が夫々回動し、昇降ロッド63,63
を介してレール61ないし該レール61に保持されたキャリ
ヤ62が第9図に実線で示す上方位置と鎖線で示す下方位
置との間で上下動されるようになっている。
ここで、第11図に示すように、このアンローダ50にお
いても、上記キャリヤ往復動用第1,第2カム57,58及び
キャリヤ上下動用第1,第2カム59,60がカム軸56にスラ
イド可能にスプライン嵌合されたスリーブ83に取り付け
られていると共に、該スリーブ83とカム軸56との間には
油圧シリンダ84が設けられ、且つカム軸56に該シリンダ
84に対して作動油を給排する油路85a,85bが設けられて
いる。そして、このシリンダ84により上記各カム57〜60
がスライドされて、キャリヤ往復動用第1カム57に第1,
第2フォロワー68,71が当接する時にキャリヤ上下動用
第1カム59に第3フォロワー80が当接し、またキャリヤ
往復動用第2カム58に第1,第2フォロワー68,71が当接
する時にキャリヤ上下動用第2カム60に第3フォロワー
80が当接するようになっている。
尚、このアンローダ50においては、上記キャリヤ62に
ワークXの端部を把持するワーク把持装置85と、ワーク
Xの上面に吸着することにより該ワークを保持するワー
ク吸着装置(図示せず)とが選択的に取り付けられるよ
うになっている。また、ケース51の下端部後方には、ロ
ーダ10と同様に、第1アーム69に設けられた孔69aにロ
ッドを突入させることにより該アーム69を後退端でロッ
クするシリンダ86が設けられている。
ここで、第12図により上記ローダ10及びアンローダ50
の制御システムの概略構成を説明すると、ローダ10に関
しては、油圧源101からカム軸18に設けられたカム切換
用油圧シリンダ33の第1,第2油室に選択的に作動油を供
給するカム切換用バルブ102と、同じく油圧源101から第
1アーム26のロック用油圧シリンダ43に作動油を供給す
るアームロック用バルブ103と、エア源104から第1,第2
アーム26,29を近接方向に付勢して第1,第2フォロワー2
5,28を第1,第2カム12,13のいずれか一方の周面に当接
させるエアシリンダ30に加圧エアを供給するカムフォロ
ワー用バルブ105と、ワーク把持装置35におけるクラン
プジョー38の一対の爪を開閉させるエアシリンダ39に加
圧エアを供給するクランプジョー用バルブ106と、ワー
ク吸着装置36を使用位置に移動させるエアシリンダ42に
加圧エアを供給するワーク吸着装置用バルブ107と、該
吸着装置36における各バキュームカップ41に加圧エアを
供給してワークの吸着を解除させるバキュームカップ用
バルブ108とが備えられている。
また、アンローダ50に関しては、上記ローダ10用の各
バルブと同様の、カム切換用バルブ109と、アームロッ
ク用バルブ110と、カムフォロワー用バルブ111と、クラ
ンプジョー用バルブ112と、バキュームカップ用バルブ1
13とが備えられ、これに加えてレール61ないしキャリヤ
62を常時下方に付勢するエアシリンダ64,64に対して加
圧エアを供給するキャリヤ上下動用バルブ114とが備え
られている。そして、上記各バルブ102,103,105〜114は
制御装置115によって作動が制御されるようになってい
るが、この制御装置115は、上記モータ8の回転速度を
変化させて、プレス金型5における上型4の1往復時
間、即ち1プレス成形作業のサイクル時間をも制御する
ようになっている。
次に、このプレス装置1の作動を説明する。
プレス装置本体2の上部に設けられたモータ8が作動
すると、プレス金型5における上型4が上下動し、これ
に同期してローダ10及びアンローダ50が作動することに
なるが、今、上型4が下型3に対接した型閉じ状態から
上動を開始したものとすると、そのリフト量が所定量と
なった時点で、先ずアンローダ50によるワークの搬出動
作が開始される。つまり、上記モータ8により回転駆動
されているカム56軸上のキャリヤ往復動用第1,第2カム
57,58のいずれか一方と、キャリヤ上下動用第1,第2カ
ム59,60のいずれか一方とにより、第1フォロワー68を
介して第1アーム69が揺動され、且つ第3フォロワー8
0、ベルクランク77,78ないし昇降ロッド63,63を介して
レール61が上下動されることにより、該レール61に支持
され且つ上記第1アーム69に連結されたキャリヤ62が後
退端下方位置から上方位置へ上動しながら前進すると共
に、前進端で再び下動する。そして、この位置で下型3
上のプレス成形されたワークXをワーク把持装置85又は
図示しないワーク吸着装置のいずれか一方により保持
し、その後、再び上動しながら後退すると共に、後退端
で再び下動し且つ上記ワーク把持装置85又は吸着装置に
よるワークの保持を解除して、該ワークXをコンベア7
に受け渡す。また、このアンローダ50におけるキャリヤ
62が前進端から後退端へ移動し始める時に、ローダ10に
よる次のワークXの搬入動作が開始される。つまり、上
記モータ8により回転駆動されているカム軸18上の第1,
第2カム12,13のいずれか一方によって第1フォロワー2
5を介して第1アーム26が揺動されることにより、ワー
ク把持装置35又はワーク吸着装置36のいずれかにより予
めコンベア6上のワークXを保持しているキャリヤ21が
レール20,20に案内されて後退端から前進端へ移動し、
前進端で上記ワーク把持装置35又は吸着装置36によるワ
ークXの保持を解除することにより、該ワークXを下型
3上に載置する。そして、その後キャリヤ21が後退する
と共に、プレス金型5の上型4が下動して、上記ローダ
10により搬入されたワークXがプレス成形されることに
なる。以下、同様にして、モータ8の回転により、ロー
ダ10によるワークの搬入、プレス金型5によるプレス成
形及びアンローダ50によるワークの搬出動作が所定のサ
イクル時間で同期しながら順次行われることになる。
然して、ワークが端部に多少の傷が付いても差し支え
のないものである場合は、上記ローダ10においては、キ
ャリヤ21におけるワーク吸着装置36がエアシリンダ42に
よって退避されて、ワーク把持装置35が使用される状態
にセットされ、またアンローダ50においてはキャリヤ62
にワーク把持装置85が取り付けられる。また、ローダ10
においては、油圧シリンダ33により、カム軸18上の第1,
第2カム12,13のうちの第1カム12に第1,第2フォロワ
ー25,28が当接するようにカムの切換えが行われてお
り、またアンローダ50においては、油圧シリンダ84によ
り、カム軸56上のキャリヤ往復動用第1,第2カム57,58
のうちの第1カム57が第1,第2フォロワー68,71に当接
し且つキャリヤ上下動用第1,第2カム59,60のうちの第
1カム59が第3フォロワー80に夫々当接するようにカム
の切換えが行われている。従って、この場合は、プレス
金型5における上型4の上下動に同期するローダ10及び
アンローダ50によるワークの搬入、搬出動作が上記各第
1カム12,57,59のプロフィルに従うタイミングで行われ
ることになる。つまり、この場合はワーク保持手段とし
て、型開き状態にある下型3と上型4との間に進入しな
くてもワークの搬入、搬出を行い得るワーク把持装置3
5,85が用いられるので、第13図(a)に示すように、上
型4の上動行程におけるリフト量が比較的小さな第4所
定値L1となった時点t1でアンローダ50によるワークの搬
出動作が開始され、且つ上型4の下動行程におけるリフ
ト量が上記第1所定値L1まで下動した時点t1′でローダ
10によるワークの搬入動作が完了するように、上型4の
上下動に対するワークの搬入、搬出動作のタイミングが
設定されているのである。
一方、ワークが傷が付くとまずいものである場合は、
ローダ10においては、エアシリンダ42によりキャリヤ21
におけるワーク吸着装置36が前方の使用位置に突出さ
れ、且つアンローダ50においてはキャリヤ62に図示しな
いワーク吸着装置が取り付けられる。また、ローダ10に
おいては油圧シリンダ33によりカム軸18上の第1,第2カ
ム12,13がスライドされて第2カム13が第1,第2フォロ
ワー25,28に当接する位置にセットされ、且つアンロー
ダ50においては、同じく油圧シリンダ84によりカム軸56
上のキャリヤ往復動用第1,第2カム57,58及びキャリヤ
上下動用第1,第2カム59,60がスライドされて、往復動
用の第2カム58が第1,第2フォロワー68,71に当接する
位置に、上下動用の第2カム60が第3フォロワー80に当
接する位置に夫々セットされる。ここで、このカムの切
換えに際しては、ローダ10及びアンローダ50における第
1アーム26,69がロックシリンダ43,86により後退端にロ
ックされ、且つエアシリンダ30,73により第1,第2アー
ム26,29及び69,72が夫々開いた状態とされる。
従って、この場合はローダ10及びアンローダ50におけ
るワーク保持手段としてワーク吸着装置が使用されると
共に、ワークの搬入、搬出が上記各第2カム13,58,60の
プロフィルに従うタイミングで行われることになるが、
上記吸着装置は、バキュームカップをワークの上面に吸
着させることによりワークを保持するものであって、プ
レス金型5に対するワークの搬入、搬出に際して型開き
状態にある下型3と上型4との間に進入しなければなら
ないから、上型4の上下動に対するワークの搬出、搬入
動作は第13図(b)に示すようなタイミングで行われる
ことになる。つまり、上型4の上動行程におけるリフト
量が上記第1所定値L1により大きな第2所定値L2となつ
た時点t2でアンローダ50によるワークの搬出動作が開始
されると共に、上型4の下動行程におけるリフト量が上
記第2所定値L2まで下動した時点t2′でローダ10による
ワークの搬入動作が完了されるのである。従って、1サ
イクル中におけるワークの搬入、搬出時間T2の占める割
合が把持装置を用いる場合の期間T1の占める割合よりも
小さくなって、仮りに1サイクルの所要時間が等しいと
すると、吸着装置を用いる場合は、ワークの搬出、搬入
に使用し得る時間が短くなって、確実な搬出、搬入が困
難となる。また、これに対しては、第13図(b)に鎖線
で示すように上型4のリフトパターンを変更して型開き
期間を長くすることが考えられるが、このようにする型
閉じ期間が短くなって、プレス成形に使用される時間が
短くなり、特に深絞り成形の場合は成形不良を生じるこ
とになる。
そこで、第12図に示す制御装置115は、ワーク保持手
段として吸着装置を用いる場合は、ワーク把持装置を用
いる場合よりモータ8の回転速度を遅くし、第13図
(c)に示すように1サイクル時間を長くするのであ
る。これにより、吸着装置を用いる場合にも、所要のワ
ーク搬出入時間T3とプレス成形時間T3′とが確保される
ことになる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、ローダ、アンローダに
よりプレス金型へのワークの搬入、搬出の少なくとも一
方を行う場合において、ワークないし成形品の種類に応
じて、ワーク保持手段として把持部材と吸着部材とを選
択的に使用することができるように構成し、且つその選
択使用に応じてプレス成形作業のサイクル時間を変化さ
せるようにしたから、例えばワークが自動車の車体を構
成する外部パネル材等の傷が付くとまずいものである場
合は、上記ワーク保持手段として吸着部材を用いること
により、該ワークを傷つけることなく金型に搬入、搬出
することが可能となり、また内部パネル材等の端部に多
少の傷が付いても差し支えないものである場合は、ワー
ク保持手段として把持部材を用いることにより、当該プ
レス作業の1サイクル時間を短縮することが可能とな
る。このようにして、1台のプレス装置で、ワークの種
類に応じて各保持手段の長所を活用したプレス作業を行
い得るようになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はプレス装
置の全体正面図、第2図は第1図II−II線に沿って切断
したローダの拡大側面図、第3,4図は第2図III−III,IV
−IV線で夫々切断したローダの正面図、第5図は第4図
V−V線で切断したカム軸周辺の拡大側面図、第6図は
第1図VI−VI線で切断したアンローダの拡大側面図、第
7,8,9,10図は第6図VII−VII線、VIII−VIII線、IX−IX
線及びX−X線で夫々切断したアンローダの正面図、第
11図は第10図XI−XI線で切断したカム軸周辺の拡大側面
図、第12図はプレス装置全体の概略制御システム図、第
13図(a),(b),(c)は本実施例の作用を夫々示
すタイムチャート図である。 1……プレス装置、5……プレス金型、38……把持部材
(クランプジョー)、41……吸着部材(バキュームカッ
プ)、12,57,59……把持部材用駆動手段(第1カム)、
13,58,60……吸着部材用駆動手段(第2カム)、115…
…制御手段(制御装置)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定された下型と、該下型に対してモータ
    の駆動により上下動する上型とを有するプレス金型に対
    してワークを搬入もしくは搬出するワーク搬送装置であ
    って、ワークの上面に吸着して該ワークを保持する吸着
    部材と、ワークの端部を把持する把持部材と、これらの
    部材を夫々搬送動作させる吸着部材用駆動手段及び把持
    部材用駆動手段とが設けられていると共に、ワークの種
    類に応じて上記両部材の一方を選択的に搬送動作させる
    べく両駆動手段の一方を作動させ、且つ上記プレス金型
    によるプレス成形動作のサイクル時間を制御する制御手
    段が備えられて、該制御手段が、吸着部材に搬送動作を
    させるべく吸着部材用駆動手段を作動させるときには、
    把持部材に搬送動作をさせるべく把持部材用駆動手段を
    作動させるときに比べて、プレス金型の型開き間隔が大
    きくなっている時間内に上記吸着部材が搬送動作を行な
    うように吸着部材用駆動手段を作動させ、且つ上記プレ
    ス金型によるプレス成形動作のサイクル時間が長くなる
    ように上記上型駆動モータの駆動速度を遅くすることを
    特徴とするプレス装置におけるワーク搬送装置。
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