JP2542170B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2542170B2
JP2542170B2 JP6017369A JP1736994A JP2542170B2 JP 2542170 B2 JP2542170 B2 JP 2542170B2 JP 6017369 A JP6017369 A JP 6017369A JP 1736994 A JP1736994 A JP 1736994A JP 2542170 B2 JP2542170 B2 JP 2542170B2
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武弘 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全二重通信機能を有す
るファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、全二重通信機能を有するファクシ
ミリ装置は、相手装置が全二重通信機能を有していれ
ば、必ず全二重通信を実行する様に構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファクシミリ装置では、国際回線で、エコーが激しいと
きなどは、相手からの信号が自分が出した信号のエコー
にかき消されてしまい、通信がうまくいかないことがあ
った。
【0004】本発明は、上述の場合に、通信エラーを起
こさないファクシミリ装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、全二重通信が
可能なファクシミリ装置において、相手装置が全二重通
信を実行できる機能を持つか否かを判別する判別手段
と、オペレータの操作で全二重通信を許可するか禁止す
るかを設定する設定手段と、前記判別手段の判別結果と
前記設定手段の設定に基づいて、相手装置が全二重通信
を実行できる機能を持ち、かつ、前記設定手段で全二重
通信を許可する設定であれば、全二重通信を行い、相手
装置が全二重通信を実行できる機能を持たず、または、
前記設定手段で全二重通信を禁止する設定であれば、全
二重通信を禁止する制御を行う制御手段とを有するもの
である。
【0006】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
【0007】図1は本実施例のファクシミリ電送方式に
おける送信側及び受信側の出力信号の出力タイミングを
示す図である。
【0008】まず送信側からの呼出信号CIを受けると
受信側は、被呼局識別信号CEDを出力する。そしてそ
の後非標準機能を示す初期識別信号NSFによりコンテ
ィニュアス誤り再送を行う機能があるか否かを送信機側
へ知らせる。これは例えばNSFのファクシミリ情報フ
ィールドFIFのビット列の一つ、例えば50ビット目
を1とした時は前記誤り再送機能を有し、0のときは有
していない。受信側は他に被呼局識別バイナリ信号CS
I及びデジタル識別信号DISを送る。
【0009】一方、送信機側はオペレータが前記誤り再
送機能を選択したか否かと、受信側が該機能を有してい
るか否かを判断する。ここでオペレータが該機能を選択
し、受信側が該機能を有している場合には非標準装置設
定信号NSSのFIFの50ビット目を1として送信す
る。他に送信局識別信号TSI及びデジタル命令信号D
CSを送信する。受信側はNSSにより該機能を使用す
るか否かを判別できる。
【0010】そして送信側は受信側からの受信準備確認
信号CFRを受け取ると、誤り再送機能を行う場合には
エコーサプレッサ機能停止用トーンESTとして1秒間
2100Hzのトーナル信号を送出し、その後、100
mS以下の信号断、或は信号断をおかずにトレーニング
信号及びメッセージ信号(画信号)を送出する。従って
メッセージ送出中は回線を全二重的に使用することが可
能となり、コンティニュアス誤り再送が実施され、メッ
セージ通信中に受信側で一部の画信号を受信できなかっ
た場合、その誤り部分を送信側に伝達できる。
【0011】そして一頁分の通信が終了し、次頁がある
場合には再びNSS信号が送出され、この場合にもメッ
セージの送出につながるトレーニング送出直前にEST
が送出される。そして全頁の送信が終了すると、送信側
は回線開放信号DCNを送信し、通信を終了する。
【0012】図2には、図1の如き手順を実行するファ
クシミリ装置の送信機側の実施例がブロック図として図
示されている。
【0013】図2において、2は、電話網をデータ通信
等に使用するため、その回線の端末に接続して電話交換
網の接続制御を行ったり、データ通信路への切替えを行
ったり、ループの保持を行う網制御装置NCU(Net
work ControlUnit)である。信号線2
aは、電話回線である。NCU2は、信号線28aの信
号を入力し、この信号レベルが「0」であれば、電話回
線を電話機側、すなわち、信号線2aを信号線2bに接
続する。また、信号線28aの信号を入力し、この信号
レベルが「1」であれば、電話回線をファクシミリ装置
側、すなわち、信号線2aを信号線2cに接続する。通
常の状態では、電話回線は電話機側に接続されている。
【0014】4は、電話機である。
【0015】6は、送信系の信号と受信系の信号を分離
するハイブリッド回路である。すなわち、信号線18a
の送信信号は、信号線2cを通り、NCU2を介して、
電話回線に送出される。また、相手側から送られてきた
信号は、NCU2を介した後、信号線2cを通り、信号
線6aに出力される。
【0016】8は、読取回路であり、送信原稿より主走
査方向1ライン分の画信号を順次読み取り、白、黒の2
値を表わす信号列を作成する。CCD(電荷結合素子)
等の撮像素子と光学系で構成される。白、黒の2値化さ
れた信号列は、信号線8aに出力される。
【0017】10は、信号線8aに出力されている2値
化されたデータを入力し、符号化を行う回路である。符
号化回路10は、再送を行うだけのメモリを有してい
る。信号線28dが信号レベル「0」の時は、通常の伝
送の符号化を行う。信号線28dが信号レベル「1」の
時はContinuous誤り再送による符号化を行
う。Countinuous誤り再送モードが選択され
ている時は、以下の制御を行う。信号線28bが信号レ
ベル「1」になった時、画伝送を中断する。そして、信
号線28bが信号レベル「0」になった時、信号線28
cに出力されている再送開始ラインを入力し、このライ
ンからの再送を行う。符号化(MH(モディファイド
ハフマン)符号化あるいはMR(モディファイド リー
ド)符号化)されたデータは、信号線10aに出力され
る。
【0018】12は、公知のCCITT勧告V27te
r(差動位相変調)あるいは、V29(直交変調)に基
づいた変調を行う変調器である。変調器12は、信号線
10aの信号を入力し、変調を行い、変調データを信号
線12aに出力する。
【0019】14は、公知のCCITT勧告V21に基
づいた変調を行う変調器である。変調器14は、信号線
28eの手順信号を入力し、変調を行い、変調データを
信号線14aに出力する。また、信号線28fには、N
SS信号のFIFの50ビット目の情報が出力される。
【0020】16は、信号線28gにパルスが発生した
時、信号線16aにエコーサプレッサー機能停止用トー
ンを発生する回路である。本実施例においては、エコー
サプレッサー機能停止用トーンとしては、2100Hz
の1秒間の信号を考えている。16は、エコーサプレッ
サー機能停止用トーンの送出が終了した時、信号線16
bにパルスを発生する。
【0021】18は、信号線12a,14a,16aの
信号を入力し、加算した結果を信号線18aに出力する
加算回路である。
【0022】20は、公知のCCITT勧告V21に基
づいた復調を行う復調器である。復調器20は、信号線
6aの信号を入力し、V21復調を行い、復調データを
信号線20bに出力する。また、復調器20は、NSF
信号のFIFの50ビット目の情報を信号線20aに出
力する。
【0023】データ通信中に相手側で受信誤りを検出し
た時相手側ファクシミリ装置はNACK信号を送出す
る。22はこのNACK信号を検出すると信号線22a
にパルスを発生する回路である。
【0024】24は、NACK信号に引き続いて送出さ
れる再送開始ラインナンバーを検出し、そのラインナン
バーを信号線24aに出力する回路である。
【0025】26は、オペレータがContinuou
s誤り再送モードを選択しているか否かを検出する回路
である。26は、オペレータがContinuous誤
り再送モードを選択していない時には、信号線26aに
信号レベル「0」の信号を出力する。また、26は、オ
ペレータがContinuous誤り再送モードを選択
している時には、信号線26aに信号レベル「1」の信
号を出力する。
【0026】28は、以下に述べる制御を行う制御回路
である。送信機側のオペレータがContinuous
誤り再送を選択していない、あるいは、受信機がCon
tinuous誤り再送を行う機能を有していない場合
は、通常の伝送を行う。この時には、画信号を送出する
直前にエコーサプレッサー機能停止用トーンを送出しな
い。受信機がContinuous誤り再送を行う機能
を有していて、かつ、送信機側のオペレータがCont
inuous誤り再送を選択している場合は、Cont
inuous誤り再送モードでの伝送を行う。この時に
は、画信号を送出する直前にエコーサプレッサー機能停
止用トーンを送出する。このトーンは、再送を行う時に
も画信号の直前に送出する。これにより、国際回線にお
いても、全二重動作が可能になる。
【0027】図3には、図2制御回路28の制御の流れ
図が図示されている。
【0028】図3において、ステップS50は、電話回
線を電話機側に接続して、呼出信号CIを送出する。そ
してS52でCEDを検出し、スタートボタンが押され
るとS54で電話回線をハイブリッド回路側へ接続す
る。
【0029】そしてS56で相手側のNSFを受信し、
受信側がコンティニュアス誤り再送機能を有しているか
をS58で判断する。機能有りの場合はS60でオペレ
ータが誤り再送機能を選択したか否かを判断する。S5
8,S60の一方でも「無」の場合はS61で通常モー
ドが選択され、信号線28b,28d,28fに信号レ
ベル「0」が出力される。
【0030】一方、両方有の場合はS62で誤り再送モ
ードが選択され、信号線28d,28fに信号レベル
「1」が出力される。
【0031】従ってS64の前手順においてFIFの5
0ビット目を「1」としたNSS信号が送出される。S
64の前手順中にCFRが検出されると、S66でエコ
ーサプレッサー機能停止用トーンESTを送出し、その
後100mS以下の信号断、若しくは信号断なしでトレ
ーニング信号メッセージ(画信号)を送出する(S6
8,S70)。
【0032】従って回線は誤り再送モードでのメッセー
ジ送信中は必ず全二重的に使用される。メッセージ送信
中に受信側からNACK信号が受信されると、NACK
信号につづく再送開始のラインナンバー信号をS74で
検出し、再送準備がS76で完了すると、再びS66に
戻り、EST、トレーニング、メッセージを順に送出す
る。
【0033】そしてS78で一頁のメッセージの終了が
検出されるとS80で次頁の有無を判断し、次頁有の場
合はS58に戻り、上述の動作を繰返す。次頁無しの場
合はDCNを送出し、動作を終了する。
【0034】一方、ステップS61で通常モードが選択
された場合にはS82の前手順でFIFの50ビット目
を「0」としたNSS信号を送出し、以下ESTの送出
をせずに通常モードでの送出を行う。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、前記判
別手段の判別結果と前記設定手段の設定に基づいて、相
手装置が全二重通信を実行できる機能を持ち、かつ、前
記設定手段で全二重通信を許可する設定であれば、全二
重通信を行い、相手装置が全二重通信を実行できる機能
を持たず、または、前記設定手段で全二重通信を禁止す
る設定であれば、全二重通信を禁止する制御を行うの
で、国際回線等で通信がうまくいかないときには、全二
重通信が禁止でき、通信エラーを起こして、通信ができ
なくなることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の通信方式における送信側及び受信側
の信号出力タイミング図
【図2】本実施例のファクシミリ送信装置の回路ブロッ
ク図
【図3】図2の制御回路の制御流れ図
【符号の説明】
2 NCU 4 電話機 6 ハイブリッド回路 8 読取回路 10 符号化回路 12 V27terあるいはV29変調器 14 V21変調器 16 エコーサプレッサー機能停止用トーン発生回路 18 加算回路 20 V21復調器 22 NACK信号検出回路 24 再送開始ライン検出回路 26 コンティニュアス誤り再送選択検出回路 28 制御回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全二重通信が可能なファクシミリ装置に
    おいて、 相手装置が全二重通信を実行できる機能を持つか否かを
    判別する判別手段と、 オペレータの操作で全二重通信を許可するか禁止するか
    を設定する設定手段と、 前記判別手段の判別結果と前記設定手段の設定に基づい
    て、相手装置が全二重通信を実行できる機能を持ち、か
    つ、前記設定手段で全二重通信を許可する設定であれ
    ば、全二重通信を行い、相手装置が全二重通信を実行で
    きる機能を持たず、または、前記設定手段で全二重通信
    を禁止する設定であれば、全二重通信を禁止する制御を
    行う制御手段とを有することを特徴とするファクシミリ
    装置。
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