JP2541926Y2 - コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置 - Google Patents

コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置

Info

Publication number
JP2541926Y2
JP2541926Y2 JP4771891U JP4771891U JP2541926Y2 JP 2541926 Y2 JP2541926 Y2 JP 2541926Y2 JP 4771891 U JP4771891 U JP 4771891U JP 4771891 U JP4771891 U JP 4771891U JP 2541926 Y2 JP2541926 Y2 JP 2541926Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traversing
conveyor
machine
power supply
parking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4771891U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04125358U (ja
Inventor
利之 高橋
雄博 堀
Original Assignee
日本ケーブル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本ケーブル株式会社 filed Critical 日本ケーブル株式会社
Priority to JP4771891U priority Critical patent/JP2541926Y2/ja
Publication of JPH04125358U publication Critical patent/JPH04125358U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2541926Y2 publication Critical patent/JP2541926Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Intermediate Stations On Conveyors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は機械式駐車装置の分野に
係わり、特にコンベアと横行機を用いて自動車の受渡し
移送を行う平面往復駐車装置における給電駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】機械式駐車装置は空間を立体的に、かつ
高密度に利用して自動車を格納しようとする設備で、既
に各種のものが提案、実施されて、都市に於ける駐車問
題解決のために著しく寄与している。
【0003】このような各種の駐車装置のうちの一種と
してコンベアを用いて自動車を受渡し移送し入出庫処理
を行うものがある。即ち 、自動車を格納するための複
数の駐車スペースにはそれぞれ駐車コンベアを設備し、
一方、自動車を搬送するための搬送機、たとえば 横行
トラバーサ、エレベータのケージ等にもコンベアを設備
して、自動車を搬送機で所要の駐車スペース最寄り箇所
まで搬送し、次に搬送機のコンベアと駐車コンベアのコ
ンベアとを連動運転して、自動車を受渡し移送して入庫
させるようになしたものである。
【0004】このような動作を行う駐車装置のうち搬送
機としてトラバーサないし横行機を用いたものは平面往
復駐車装置として知られている。即ち、水平に縦貫した
搬送経路に軌条を敷設し、この軌条に沿って転走する横
行機を設備する。一方、搬送経路の両側には複数の駐車
スペースが並設される。この横行機上には横行機コンベ
アが設備され、駐車スペースの各々には駐車コンベアが
設備されており、これらの横行機コンベア、駐車コンベ
アにはスラットコンベアが用いられている。自動車を入
庫させるときは、自動車受入れ箇所から該自動車を横行
機の横行機コンベア上に受入れ、次いで横行機を転送さ
せ所要の駐車スペースの最寄り箇所まで搬送し、更に次
には横行機コンベアと駐車コンベアとを同時に運転して
横行機コンベアから駐車コンベア上へ受渡し移送し、こ
のようにして自動車の格納を行うのである。また出庫作
業の場合は、これと逆手順を以って行うのである。
【0005】このような横行機の転走のためには、搬送
経路に沿ってトロリー線ないし給電線を敷設し、また、
横行機には該給電線に接触摺動する集電子ないしコレク
タを具えさせてこれに横行機の横行駆動用の電動機と横
行コンベアの電動機とを結線して給電可能としているこ
の種の形式の駐車装置は、パレットないしトレイに自動
車を積載して入出庫を行う駐車装置の場合にあるよう
な、入出庫に伴う空車トレイの引き出し、返還等の無効
時間がないので、入出庫待ち時間が短く、入出庫処理能
力が高いという特性を有している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記は、一の搬送経路
に対して一台の横行機を用いたものであったが、駐車装
置の規模が大きく格納台数が多くなると搬送経路の長さ
が長くなり横行機の走行距離も増加し、かつ入出庫要請
の回数も増加するので、入出庫能力が不足し、入出庫待
ち時間が長くなる。これに対応して、先に本願と同一出
願人により平成3年1月22日に特許出願された「スラ
ットコンベア移送受渡式の平面往復駐車装置」におい
て、同一の搬送経路上に2台の横行機を転送可能に具え
させ、一方の横行機が先行の入出庫作業を行っていると
き、他の一の横行機は先行の入出庫作業の実行を支障し
ないかぎり後続の入出庫準備作業を行うことができるよ
うにして入庫処理能力を高めるようにしたものである。
【0007】図4はこのような駐車装置の運転のため
に、従来の横行機1台の場合の給電、駆動の様式を、横
行機2台の場合にそのまま適用した例を示している。二
点鎖線で示した横行経路104には2台の横行機120
a,120bが転走するよになっており、またこの横行
経路104にはトロリー線ないし給電線150が延架さ
れている。横行機120aは集電子ないしコレクタ15
2aによって先の給電線150から通電を受け制御器1
54aを経て横行機120aの横行のための電動機12
5aと、該横行機120a上の横行機コンベア130の
駆動のための電動機148aとに通電可能となってい
る。同様に横行機120bもコレクタ152bによって
同一の給電線150から通電を受け、制御器154bを
経て横行機120bの横行のための電動機125bと、
該横行機120b上の横行コンベア130駆動のための
電動機148bとに通電可能となっている。
【0008】一方、電源Eから制御装置Cを経て給電線
150に通電するようになっており、また該制御装置C
から信号経路163aを経て制御信号が制御器154a
に伝送され、また他の信号経路163bを経て制御信号
が制御器154bに伝送されるようになっている。信号
経路163a,163bとしては、他のトロリー及びコ
レクタ、巻取りリール等による移動ケーブル、あるいは
光信号等を利用することができる。
【0009】このような通電、駆動系統の構成によっ
て、二台の横行機120a,120bは同一系統の給電
線150によって電源が供給されていて、これらの横行
機120a,120bの横行動作の断続及び横行機コン
ベア130,130の運転の断続は制御信号にもとづい
て、それぞれの横行機上において行われるようになって
いる。
【0010】ここで、一の搬送経路に2台の横行機を転
走させるということは単線線路により列車運行する鉄道
と同様で、衝突事故等を生じないようにすることは、最
も重要要件である。しかるに、前記の如き給電、駆動の
系統を用いた場合には、制御信号の伝送にもとづいて各
横行機の運転の断続が、それぞれの横行機上で箇別に行
われるので、制御信号の不伝送や、各横行機上の制御器
の誤動作によって、運転の断続が正しく行われず、衝突
を生じたりして安全面で問題がある。
【0011】本考案は、前記のような同一搬送経路に2
台の横行機を有する駐車装置においても 制御装置から
の制御によって衝突等のおそれなく、安全に運転するこ
とができるコンベア移送受渡式平面駐車装置の給電、駆
動装置の提供を目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的に対応して本
考案の給電、駆動装置においては、2台の横行機の横行
に対する給電を相互に独立した別系統の給電線を以って
行い、これらに固定位置の制御装置から給電の断続を行
って、駐車装置の安全運転をはかったものである。
【0013】即ち、本考案は、水平に貫通した横行経路
の軌条に導かれて電動機の駆動により転送可能な第一、
第二の横行機と、前記横行経路に沿って配設された複数
の駐車スペースを有して、前記第一と第二の横行機には
それぞれ横行機コンベアを具え、前記駐車スペースのそ
れぞれには駐車コンベアを具えてなり、自動車受入れ箇
所から前記第一または第二の横行機による搬送と、前記
第一または第二の横行機コンベアと所要の駐車コンベア
との間の受渡し移送作業とを行って、自動車の入出庫作
業を行う型式の機械式駐車装置において、前記横行経路
には、前記第一の横行機転走用の電動機に給電するため
の第一の給電線と、前記弟二の横行機転走用の電動機に
給電するための第二の給電線と、前記横行機コンベア駆
動用の電動機に給電するための更に他の少なくとも一の
給電線とを相互に別系統に延架架設すると共に、それぞ
れの給電線は固定位置に設けた制御装置を経て電源に接
続してなり、少なくとも前記第一、第二の横行機転走用
電動機それぞれへの給電の断続を前記制御装置により実
行するようになすと共に、前記第一または第二の横行機
転走用電動機への給電が断のときも、各々の横行機コン
ベアへの給電は可能となした、コンベア移送受渡式平面
往復駐車装置の給電駆動装置、として構成したものであ
る。
【0014】
【作 用】本考案の装置を適用する駐車装置は、コンベ
ア、例えばスラットコンベアを用いた平面往復式のもの
である。即ち、水平に貫通した搬送経路に2台の横行機
が転走可能となっており、この搬送経路に面しては複数
の駐車スペースを具えており、これらの各横行機及び各
駐車スペースには何れもスラットコンベアを具えてい
る。入出庫すべき自動車は、前記の何れかの横行機によ
る搬送と、横行機コンベアと駐車コンベアとの間の受渡
し移送とによって入出庫作業を行うようにしたものであ
る。
【0015】ここで、本装置においては前記2台の横行
機の横行駆動に対してそれぞれ別系統の給電線により駆
動電源を供給するようになっている。よって、横行機運
転の実行、停止は制御装置により直接的に行うことがで
きるので、誤動作のおそれが少なく確実である。
【0016】一方、先の横行機用の給電線とは更に別系
統で、2台の横行機コンベアに共通の給電線により電源
が供給されるようにっている。従って 横行機駆動用の
電源が断たれている場合にも、駐車コンベアを駆動して
自動車の受渡し移送が可能である。
【0017】従って、本装置によって、搬送経路内の2
台の横行機の運転の断続を確実に行って運転の安全が高
まるようにすると共に、横行動作を停止している横行機
においても横行機コンベアの運転の実行が可能であり、
入出庫準備作業を行うことができる
【実施例】図1は本考案の給電、駆動装置を適用したコ
ンベア移送受渡式平面往復駐車装置の全体配設関係を示
したものである。
【0018】駐車装置1の構造体2内には、両端の退避
位置11aと11bとの間に亘って搬送経路4が水平に
縦貫しており、軌条5、5が敷設されている。搬送経路
4を挟んで両側には、前記の退避位置11a、11bに
対応した箇所を除いて、駐車スペース3,3…及び3,
3…が配設されている。また、搬送経路4に向った一の
箇所には駐車スペース3 に代えて自動車受け入れ箇所
として入出庫室7が設けられている。
【0019】前記搬送経路4には2台の横行機20a,
20bが軌条5,5に導かれて往復転走可能に具えら
れ、この横行機20a,20bにはそれぞれ横行機コン
ベア30、または30を搭載、装備している。また、前
記の各駐車スペース3,3…,3,3…にはそれぞれ各
1台の駐車コンベア32を具えており、かつ、更に前記
の入出庫室7にも入出庫コンベア33を具えている。
【0020】図2には、横行機20aと横行機コンベア
30が示されている。横行機20は台車21,21間に
前記の横行機コンベア30を渡架固着して構成されてお
り、この台車21,21はそれぞれ台車フレーム22,
22に軸24,24を用いて走行車輪23,23を枢着
してなっている。これらの2つの台車21,21の走行
車輪23,23及び23,23によって軌条5,5を転
走するようになっている。
【0021】一方、前記の横行機コンベア30は左右の
コンベアユニット31,31よりなっている。コンベア
ユニット31はコンベアフレーム40,40に駆動軸4
1,従動軸42を枢着し、駆動軸41にはスプロケット
車43,43が嵌着され、従動軸42にはスプロケット
車44,44が嵌着されている。かつ、スプロケット車
43,44間、及び43,43間にはチェン45または
チェン45が無端状に巻き掛け循環するようになってい
る。こうしてチェン45と45との間に該チェン45,
45の各チェンリンク毎にはアタッチメント等を利用し
てスラット部材46,46…が渡架締結されており、こ
のスラット部材46,46…は自動車車輪のための支承
踏面となるべき部位である。
【0022】横行機コンベア31を構成する他の一のコ
ンベアユニット31も前記と均等の構成となっている。
これらのコンベアユニット31,31の駆動軸41,4
1はそれぞれ横行機コンベア31の内方寄りに延出され
て、減速機47に連結され、減速機47は電動機48a
により駆動されるようになっている。
【0023】駐車コンベア32,32…も台車21,2
1を有しないで、駐車スペース3,3…に固設されてい
る点を除けば、図2の横行機コンベア30と基本的に均
等構成のものである。 また、入出庫コンベア33も入
出庫室7に固設されたもので、同様に基本的構成が均等
のものである。
【0024】再び、図1にもどり、ここに説明したよう
な駐車装置1は2台の横行機20a,20bを具えてい
る。搬送経路4の軌条5,5の間にはトロリー線50
a,50b,51が延架敷設されているこれらについて
は、次に、図3を用いて説明する。図示のとおり軌条
5,5の中間位置には給電線50a,50a,51が架
設されている。 一方、横行機20aは電動機25aの
駆動により走行車輪23,23,23,23で軌条5ま
たは5に沿って転走するようになっている。該横行機2
0a上には前記の説明のように電動機48aによって駆
動される横行機コンベア30を具えている。同様に横行
機20bも電動機25bの駆動によって走行車輪23,
23,23,23で軌条5または5に沿って転走するよ
うになされ、かつ該横行機20b上には電動機48bに
よって駆動される横行機コンベア30を具えている。
【0025】給電線50a,50b,51は搬送経路4
の全長に亘って張架されたもので、このうち給電線50
aは横行機20aの転走のためであり、給電線50bは
横行機20bの転走用のものであり、給電線51は横行
機20a,20bの横行機コンベア30,30共通の駆
動のものである。これらの給電線50a,50b,51
は図においてそれぞれ単線として示してあるが、これは
図示の錯綜を避けるためで、実際にはそれぞれが3線な
いし複数線の一群よりなっていて、三相電源または正負
の往復線に対応したものとなっている。
【0026】次に、横行機20a,20bにおける電気
回路ないしケーブルの接続関係について記す。
【0027】先づ、横行機20aについてみると、該横
行機20aには2個のコレクタ52a,53aを具えて
いる。コレクタ52aは横行機20a側に枢着され自由
端側は前記の給電線50aに常に通電可能に追従接触す
るもので、図に略示したように自由端が転動ローラ型の
もの、または摺動接触型のものなどが利用できる。該コ
レクタ52aに接続されたケーブル55aは一旦、制御
器函54a内のスイッチないし制御器56aに導入され
てのち、更にケーブル55aを経て、横行機20aの転
走のため電動機25aに接続されている。一方、コレク
タ53aも同様に横行機20a側に枢着されて、自由端
側は前記の給電線51に常時通電可能に追従接触してい
る。コレクタ53aにはケーブル58aが接続され、該
ケーブル58aは一旦、制御器函54aのスイッチない
し制御器59aに導入されたのち、更にケーブル60a
を経て横行機コンベア30を駆動するための電動機48
aに接続されている。
【0028】一方、地上側において搬送経路4の末端部
付近には信号発信器61aが個設されており、これより
投射されるレーザー光などの光信号は点線で示した信号
経路63aを経て伝送され、これに対応して横行機20
a側には信号受信器62aを具えている。この信号受信
機62aより信号回路64aが前記のスイッチないし制
御器56a,58aに接続されていて、先の電動機25
aまたは48aの正逆転切換、その他、等の制御が行わ
れるようになっている。
【0029】以上は、横行機20aについての記述であ
るが、他の一の横行機20bについても、ほぼ同様な構
成となっている。即ち、横行機20bにはコレクタ52
b,53bを具えており、コレクタ52bはトロリー線
50bに常時通電可能に追従接触しており、コレクタ5
3bは給電線51に常時通電可能に追従接触している。
コレクタ52bにはケーブル55bが接続され、このケ
ーブル55bは制御器函54b内のスイッチないし制御
器56bに接続され更にケーブル57bを経て横行機2
0b駆動用の電動機25bに接続されている。また、コ
レクタ53bにはケーブル58bが接続されて制御器函
54b内のスイッチないし制御器59bに導かれたの
ち、更にケーブル60bを経て横行機コンベア30駆動
用の電動機48bに接続されている。かつ、前記の場合
と同様に、地上側において搬送経路4の他端付近に信号
発信器61bが固設され、これより投射される光信号は
信号経路63bを経て伝送され、これに対応した横行機
側の信号受信器62bに受信される。かつ、この信号受
信器62bより信号回路64bが前記スイッチないし制
御器56b,59bに接続されていて、電動機25bま
たは48bの正逆転切換、その他等の制御が行われるよ
うにする。
【0030】次に、地上ないし固設位置には制御装置C
TLが設けてあって電源Pと接続されており、かつ、該
制御装置CTLからはそれぞれ回路65a,65b,6
6を経てそれぞれ給電線50aまたは50b、あるいは
51に通電される。また同様に、制御装置CTLから信
号回路67a,67bを経て信号発信器61aまたは6
1bに信号電流ないし信号情報が伝送される。
【0031】以上で、本装置の構成の説明を終わり、次
に本装置の作用ないし動作について説明する。
【0032】本装置は、図1の如く一の搬送経路4を転
走する2台の横行機20a,20bを具えている。入庫
要請に対しては何れか一の横行機、例えば横行機20a
を用いて、入出庫コンベア33に受け入れた自動車を該
入出庫コンベア33から横行機コンベア30へ受渡し移
送し、次いで、横行機20aを搬送経路4に沿って転走
移動して自動車を所要の駐車スペース3の最寄り箇所ま
で搬送し、更に次いで横行機コンベア30と所要の駐車
コンベア32とを同時に駆動して自動車を当該駐車スペ
ース3の駐車コンベア32に移送し、入庫作業を完了す
る。このとき他の一の横行機20bは図3に示したよう
に退避位置に退避しておけば、前記の横行機20aは何
れの駐車スペース3,3…または3の入庫要請にも対応
できる。出庫作業の場合には、この逆手順によって実行
することができる。
【0033】前記の作業中または作業の後に後続の入庫
要請があるときは、引き続いて横行機20aを用いて要
請に対応することもできるが、横行機20aが先行の作
業実行中であっても該横行機20aの現在位置と今後の
搬送経路の支障とならない限りは、他の一の横行機20
bを退避位置11bから操り出して後続の入出庫準備作
業を併行作業として実行することができる。しかし、こ
のように2台の横行機を稼働するに当っては、最も必要
なことは、制御の誤動作によって2台の横行機が衝突す
る等の事態を生じないようにすることである。このため
には各横行機の位置検出をするセンサ等を設けて、これ
らの検出結果にもとづいた運転制御を行う等の方策を講
ずるが、また例えば一方の横行機が横行移動中は他方の
横行機は停止しているような運用とすることも安全方策
の一つである。
【0034】このような運行を行う場合に、本装置にお
いてはそれぞれの横行機20aまたは20b毎に給電線
50aまたは50bを介して電源が供給するので、例え
ば、一方の横行機20aに電源を供給して横行動作を行
わせているとき、他方の横行機20bは停止させてお
く、等の制御を制御装置CTLから、確実に実行するこ
とができる。かつ、これは、2つの横行機に同系統に電
源を供給しておいて、信号回路を経た指令によって、そ
れぞれの横行機上の制御器によって運転の断続を制御す
る場合よりも、誤動作がなく確実で信頼度の高い運転制
御を行うことができる。
【0035】また、必要の場合には制御装置CTLによ
って給電線50a,50bの両方の通電を断って、両方
の横行機20a,20bを運転停止することができる。
【0036】一方、2つの横行機20a,20bの横行
機コンベア30,30に対しては共通のトロリー線51
から電源が供給されているので、前記の横行駆動のため
の給電線50a,50bの通電の断続に関係なく横行機
コンベア30,30の駆動は可能である。従って、通電
を断って横行動作停止の状態にある何れか一方の横行機
20aまたは20bの横行機コンベア30の運転は可能
であり、よって自動車を受渡し移送して入出庫準備動作
を行うことができる。
【0037】
【考案の効果】中央に搬送経路を縦貫させてこの搬送経
路に横行機を転走するようにし、この搬送経路に面して
複数の駐車スペースを配設し、これらの横行機及び駐車
スペースにはそれぞれスラットコンベアを具えさせて構
成し、入出庫すべき自動車は横行機による搬送と、スラ
ットコンベア相互間の受渡し移送を行って、入出庫処理
を行うコンベア移送受渡式の駐車装置は、パレット受渡
式の搬器よりも入出庫処理能力が高いという特性をもっ
ている。更に、同一の搬送経路に横行機を2台用いて転
走できるようにすれば、先行の横行機が先行の入出庫処
理のために稼働しているとき、他の一の横行機は先行の
横行機の現在位置と今後の針路を支障しない限り後続の
入出庫の準備作業を行っておくことができるので、更
に、入出庫処理能力が向上する。
【0038】しかるに、同一の搬送経路上に2台の横行
機が転送可能となっていることは、万一誤動作等がある
と横行機相互の衝突を起こすおそれがあるので、避けな
ければならない。
【0039】これに対応して、本考案の装置において
は、2台の横行機の横行動作に対する電源を、それぞれ
別系統の給電線を経て供給できるようにして制御装置か
ら確実に断続制御することができて、各横行機上で箇別
に運転の断続を制御する場合よりも、制御が直接的であ
り、誤動作のおそれが少なく、運転の安全性が高い。
【0040】また、2台の横行機の横行機コンベアに対
しては前記の各横行機用のトロリー線とは更に別系統の
トロリー線を用いて電源を供給するようにしているの
で、横行機の電源供給が断となって運転停止中であって
も横行機コンベアの駆動を行って、後続の入出庫要請の
ための自動車移送受渡しを行い入出庫準備作業を行うこ
とができる。
【0041】従って、本考案によりコンベア移送受渡式
平面往復駐車装置の入出庫処理能力を安全に増強するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の給電、駆動装置を適用するコンベア移
送受渡式駐車装置の一例における全体配設関係を示す平
面図。
【図2】横行機及び横行機コンベアの斜視図。
【図3】給電、駆動装置の接続関係を示す斜視図。
【図4】従来例の給電、駆動系統を示す系統図。
【符号の説明】
1 駐車装置 2 構造体 3 駐車スペース 4 搬送経路 5 軌条 6 入出庫口 7 入出庫室 8 扉 9 矢印 10 自動車 11a,11b 退避位置 20,20a,20b 横行機 21 台車 22 台車フーレム 23 走行車輪 24 軸 25a,25b 電動機 30 横行機コンベア 31 コンベアユニット 32 駐車コンベア 33 入出庫コンベア 40 コンベアフレーム 41 駆動軸 42 従動軸 43 スプロケット車 44 スプロケット車 45 チェン 46 スラット部材 47 減速機 48a,48b 電動機 50a 給電線 50b 給電線 51 給電線 52a コレクタ 52b コレクタ 53a,53b コレクタ 54a,54b 制御器函 55a,55b ケーブル 56a,56b 制御器 57a,57b ケーブル 58a,58b ケーブル 59a,59b 制御器 60a,60b ケーブル 61a,61b 信号発信器 62a,62b 信号受信器 63a,63b 信号経路 64a,64b 信号回路 65a,65b 回路 66 回路 67a,67b 信号回路 CTL 制御装置 P 電源 104 搬送経路 120a,120b 横行機 125a,125b 電動機 130 横行機コンベア 148a,148b 電動機 150 給電線 152a,152b コレクタ 154a,154b 制御器 163a,163b 信号経路 C 制御装置 E 電源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に貫通した横行経路の軌条に導かれ
    て電動機の駆動により転走可能な第一、第二の横行機
    と、前記横行経路に沿って配設された複数の駐車スペー
    スとを有して、前記第一と第二の横行機にはそれぞれ横
    行機コンベアを具え、前記駐車スペースのそれぞれには
    駐車コンベアを具えてなり、自動車受入れ箇所から前記
    第一または前記第二の横行機による搬送と、前記第一ま
    たは第二の横行機コンベアと所要の駐車コンベアとの間
    の受渡し移送作業とを行なって、自動車の入出庫作業を
    行う型式の機械式駐車装置において、前記横行経路に
    は、前記第一の横行機転送用の電動機に給電するための
    第一の給電線と、前記第二の横行機転送用の電動機に給
    電するための第二の給電線と、前記横行機コンベア駆動
    用の電動機に給電するための更に他の少くとも一の給電
    線、とを相互に別系統に延架架設すると共に、それぞれ
    の給電線は固定位置に設けた制御装置を経て電源に接続
    してなり、少くとも前記第一,第二の横行機転走用電動
    機それぞれへの給電の断続を前記制御装置により実行す
    るようになすと共に,前記第一または第二の横行機転走
    用電動機への給電が断のときも、各々の横行機コンベア
    への給電は可能となした、コンベア移送受渡式平面往復
    駐車装置の給電、駆動装置。
JP4771891U 1991-05-07 1991-05-07 コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置 Expired - Fee Related JP2541926Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4771891U JP2541926Y2 (ja) 1991-05-07 1991-05-07 コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4771891U JP2541926Y2 (ja) 1991-05-07 1991-05-07 コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04125358U JPH04125358U (ja) 1992-11-16
JP2541926Y2 true JP2541926Y2 (ja) 1997-07-23

Family

ID=31926590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4771891U Expired - Fee Related JP2541926Y2 (ja) 1991-05-07 1991-05-07 コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2541926Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04125358U (ja) 1992-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI359098B (ja)
JPH06297276A (ja) 生産ラインにおける部品の供給方法
CN113753606A (zh) 一种自动装卸超长货车货物的系统
JP2541926Y2 (ja) コンベア移送受渡式平面往復駐車装置の給電、駆動装置
JP5146163B2 (ja) 搬送走行車システム
JP2000170406A (ja) 鉄道による自動車輸送システム
JPH04118474A (ja) コンベア移送受渡式駐車装置の給電、駆動方法
JPH02182614A (ja) 荷搬送装置
JP2002006952A (ja) 荷搬送設備
JP3724343B2 (ja) 荷搬送設備
JPS5975846A (ja) 運搬台車
JP2858611B2 (ja) 撚線機におけるボビンの供給・回収装置
JP2578023B2 (ja) スラットコンベア移送受渡式の平面往復駐車装置
JP4179308B2 (ja) 荷搬送設備
FI101955B (fi) Limityskuljetin ja menetelmä rullien lastaamiseksi
JP3826754B2 (ja) 物品搬送設備
JPH0739763B2 (ja) 駐車場設備の移載コンベヤ制御方法
JPH09216704A (ja) 無人搬送車の停止装置
JP2530478B2 (ja) 立体駐車場
JP2626804B2 (ja) 平面駐車場およびその入出場方法
JP2843468B2 (ja) 立体駐車装置
JP4065631B2 (ja) 平面往復式駐車装置
JP2540119Y2 (ja) 搬送台車の案内レール
JP2884125B2 (ja) 車両移動装置
JP2999130B2 (ja) パレットレス型機械式立体駐車場

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees