JP2541776B2 - プレス機の下死点変位補正装置及び下死点変位補正方法 - Google Patents
プレス機の下死点変位補正装置及び下死点変位補正方法Info
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- JP2541776B2 JP2541776B2 JP6035998A JP3599894A JP2541776B2 JP 2541776 B2 JP2541776 B2 JP 2541776B2 JP 6035998 A JP6035998 A JP 6035998A JP 3599894 A JP3599894 A JP 3599894A JP 2541776 B2 JP2541776 B2 JP 2541776B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/0029—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing means for adjusting the space between the press slide and the press table, i.e. the shut height
- B30B15/0041—Control arrangements therefor
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絞り加工、打ち抜き加
工、曲げ加工等のプレス板金加工に使用されるクランク
プレス機に係り、詳しくはプレス機の温度変化に伴う下
死点変位を補正する装置及びその方法に関する。
工、曲げ加工等のプレス板金加工に使用されるクランク
プレス機に係り、詳しくはプレス機の温度変化に伴う下
死点変位を補正する装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絞り加工、打ち抜き加工、曲げ加
工等のプレス板金加工に使用されるクランク型のプレス
機にあっては、周囲温度の変化、プレス駆動部の発生熱
などによりフレ−ム、スライド等が伸縮し、ストロ−ク
毎の下死点が変位するため、高精度が要求される製品の
プレス加工においては品質の維持が困難であることから
行程の途中でプレス製品の検査を行い、必要に応じて金
型の高さをシム等で度々調整する必要がある。
工等のプレス板金加工に使用されるクランク型のプレス
機にあっては、周囲温度の変化、プレス駆動部の発生熱
などによりフレ−ム、スライド等が伸縮し、ストロ−ク
毎の下死点が変位するため、高精度が要求される製品の
プレス加工においては品質の維持が困難であることから
行程の途中でプレス製品の検査を行い、必要に応じて金
型の高さをシム等で度々調整する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクランクプ
レス機にあっては、熱的影響により下死点が変位するた
め、高精度が要求される製品の品質維持のために加工行
程の途中でプレス製品の検査を行い、必要に応じて金型
の高さをシム等で度々調整する必要があることから、生
産性及び歩留りの向上に限界があるという問題がある。
レス機にあっては、熱的影響により下死点が変位するた
め、高精度が要求される製品の品質維持のために加工行
程の途中でプレス製品の検査を行い、必要に応じて金型
の高さをシム等で度々調整する必要があることから、生
産性及び歩留りの向上に限界があるという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、上記
問題を解決するため、フレ−ムに一体的に取着されたク
ランク機構によりスライドが上下駆動されるプレス機に
おいて、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッ
キと、前記スライドの下死点の変位を検知して変位検知
信号を出力する変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供
給する圧油の圧力を調整する圧力調整手段と、前記変位
検知信号に基づいて前記圧力調整手段を制御し、前記油
圧ジャッキのジャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させ
て前記ス ライドの下死点の変位を補正する制御手段とを
備えることである。
問題を解決するため、フレ−ムに一体的に取着されたク
ランク機構によりスライドが上下駆動されるプレス機に
おいて、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッ
キと、前記スライドの下死点の変位を検知して変位検知
信号を出力する変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供
給する圧油の圧力を調整する圧力調整手段と、前記変位
検知信号に基づいて前記圧力調整手段を制御し、前記油
圧ジャッキのジャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させ
て前記ス ライドの下死点の変位を補正する制御手段とを
備えることである。
【0005】または、フレ−ムに一体的に取着されたク
ランク機構によりスライドが上下駆動されるプレス機に
おいて、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッ
キと、前記スライドの上死点の変位を検知して変位検知
信号を出力する変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供
給する圧油の圧力を調整する圧力調整手段と、前記変位
検知信号に基づいて前記圧力調整手段を制御し、前記油
圧ジャッキのジャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させ
ることにより前記スライドの下死点の変位を補正する制
御手段とを備えることである。
ランク機構によりスライドが上下駆動されるプレス機に
おいて、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッ
キと、前記スライドの上死点の変位を検知して変位検知
信号を出力する変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供
給する圧油の圧力を調整する圧力調整手段と、前記変位
検知信号に基づいて前記圧力調整手段を制御し、前記油
圧ジャッキのジャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させ
ることにより前記スライドの下死点の変位を補正する制
御手段とを備えることである。
【0006】
【作用】上記構成のプレス機の下死点変位補正装置によ
れば、制御手段は、フレ−ム及びスライド等の温度変化
に伴う伸縮に起因する変位センサ−からの下死点、また
は上死点の変位検知信号に基づいて圧力調整手段を制御
し、油圧ジャッキに対する圧油の圧力を調整してジャッ
キ力を変化させ、フレ−ムを伸縮させることによりプレ
ス加工時の下死点の変位を補正する。
れば、制御手段は、フレ−ム及びスライド等の温度変化
に伴う伸縮に起因する変位センサ−からの下死点、また
は上死点の変位検知信号に基づいて圧力調整手段を制御
し、油圧ジャッキに対する圧油の圧力を調整してジャッ
キ力を変化させ、フレ−ムを伸縮させることによりプレ
ス加工時の下死点の変位を補正する。
【0007】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例を図面を参照し
ながら説明する。図1はクランクプレス機の成形前の状
態を示した正面図、図2はクランクプレス機の成形後の
状態と同機の油圧及び制御系統を示したものである。図
1に示すように、プレス機本体1の上部にはスライド駆
動モ−タ−25が取り付けられており、このスライド駆
動モ−タ−25が駆動されると、クランク機構によりコ
ネクティングロッド9が駆動され、コネクティングロッ
ド9に取着されたスライド5が上下されるように構成さ
れている。
ながら説明する。図1はクランクプレス機の成形前の状
態を示した正面図、図2はクランクプレス機の成形後の
状態と同機の油圧及び制御系統を示したものである。図
1に示すように、プレス機本体1の上部にはスライド駆
動モ−タ−25が取り付けられており、このスライド駆
動モ−タ−25が駆動されると、クランク機構によりコ
ネクティングロッド9が駆動され、コネクティングロッ
ド9に取着されたスライド5が上下されるように構成さ
れている。
【0008】スライド5には上型7が取り付けられてお
り、スライド5が下降されたとき上型7と、フレ−ム1
3のベッド面に取着されたボルスタ6固定の下型8との
間で被プレス材がプレス加工される。
り、スライド5が下降されたとき上型7と、フレ−ム1
3のベッド面に取着されたボルスタ6固定の下型8との
間で被プレス材がプレス加工される。
【0009】一方、プレス機本体1の上部に複数の油圧
ジャッキ2が装備されている。この油圧ジャッキ2はタ
イロッド3及びナット4とともにフレ−ム13を拘束す
る機構になっている。
ジャッキ2が装備されている。この油圧ジャッキ2はタ
イロッド3及びナット4とともにフレ−ム13を拘束す
る機構になっている。
【0010】フレ−ム13のベッド面にはブラケット1
0Aが固定されており、そのブラケット10Aの上部に
はスライド5の下死点変位を検出するスライド変位セン
サ−10が取り付けられている。一方、スライド5の側
面にはドグ11が取り付けられており、スライド5が下
死点に達したときのドグ11の位置をスライド変位セン
サ−10が検知することにより、下死点変位量を検知で
きるように構成されている。
0Aが固定されており、そのブラケット10Aの上部に
はスライド5の下死点変位を検出するスライド変位セン
サ−10が取り付けられている。一方、スライド5の側
面にはドグ11が取り付けられており、スライド5が下
死点に達したときのドグ11の位置をスライド変位セン
サ−10が検知することにより、下死点変位量を検知で
きるように構成されている。
【0011】次に、図2を参照しながら油圧系統、及び
制御系統について説明する。図2に示すように、上記ス
ライド変位センサ−10はアンプ19と接続されてお
り、そのアンプ19にはデジタルパネルメ−タ−20が
接続されている。このデジタルパネルメ−タ−20は、
アンプ19から出力されたアナログ信号をデジタル信号
に変換して出力するものである。
制御系統について説明する。図2に示すように、上記ス
ライド変位センサ−10はアンプ19と接続されてお
り、そのアンプ19にはデジタルパネルメ−タ−20が
接続されている。このデジタルパネルメ−タ−20は、
アンプ19から出力されたアナログ信号をデジタル信号
に変換して出力するものである。
【0012】前記複数の油圧ジャッキ2に対して所要の
圧油を供給する油圧回路の油圧源はモ−タMによって駆
動されるポンプ16であり、同ポンプ16から送出され
た圧油は、シ−ケンス弁15を介し、比例電磁圧力制御
弁14で圧力制御された状態で各油圧ジャッキ2に供給
される。
圧油を供給する油圧回路の油圧源はモ−タMによって駆
動されるポンプ16であり、同ポンプ16から送出され
た圧油は、シ−ケンス弁15を介し、比例電磁圧力制御
弁14で圧力制御された状態で各油圧ジャッキ2に供給
される。
【0013】一方、後述のプレス制御装置32(図3参
照)の制御回路は、ジャッキ用圧抜電磁弁21を励磁し
て、ジャッキ圧パイロットチェック弁22を開放するこ
とで圧抜シリンダ27に油を流入させ、圧抜シリンダ後
退リミットスイッチ24がオンになったことを確認する
と、圧抜シリンダ開放電磁弁28を励磁して圧抜シリン
ダパイロットチェック弁29を開放することで、圧抜シ
リンダ27の油をタンクに逃がし、油圧ジャッキ2の圧
力を調整する。
照)の制御回路は、ジャッキ用圧抜電磁弁21を励磁し
て、ジャッキ圧パイロットチェック弁22を開放するこ
とで圧抜シリンダ27に油を流入させ、圧抜シリンダ後
退リミットスイッチ24がオンになったことを確認する
と、圧抜シリンダ開放電磁弁28を励磁して圧抜シリン
ダパイロットチェック弁29を開放することで、圧抜シ
リンダ27の油をタンクに逃がし、油圧ジャッキ2の圧
力を調整する。
【0014】図3は、下死点変位補正のための、油圧ジ
ャッキ2の圧力制御ブロック図である。図3に示すよう
に、油圧ジャッキ2の圧力制御の中枢としてプロセッサ
CPUが用いられており、プロセッサCPUにはランダ
ムアクセスメモリRAMと、リ−ドオンリメモリROM
とが接続されている。また、前記アンプ19とデジタル
パネルメ−タ−20とを介したスライド変位センサ−1
0からの信号や、プレス制御装置32からの各種の運転
信号を入力するための入力インタ−フェ−ス30と、プ
ロセッサCPUからの信号を外部に出力するための出力
インタ−フェ−ス31とが接続されている。
ャッキ2の圧力制御ブロック図である。図3に示すよう
に、油圧ジャッキ2の圧力制御の中枢としてプロセッサ
CPUが用いられており、プロセッサCPUにはランダ
ムアクセスメモリRAMと、リ−ドオンリメモリROM
とが接続されている。また、前記アンプ19とデジタル
パネルメ−タ−20とを介したスライド変位センサ−1
0からの信号や、プレス制御装置32からの各種の運転
信号を入力するための入力インタ−フェ−ス30と、プ
ロセッサCPUからの信号を外部に出力するための出力
インタ−フェ−ス31とが接続されている。
【0015】上記入力インタ−フェ−ス30には、前記
プレス機1本体を駆動するプレス制御装置32が接続さ
れており、プレス制御装置32からの例えば圧力制御ス
タ−ト信号が入力される。また、出力インタ−フェ−ス
31にもプレス制御装置32が接続されており、プロセ
ッサCPUから出力インタ−フェ−ス31を介して運転
準備信号等がプレス制御装置32に出力される。尚、プ
レス制御装置32には前記ジャッキ用圧抜電磁弁21、
圧抜シリンダ27、圧抜シリンダ開放電磁弁28などが
内蔵されている。
プレス機1本体を駆動するプレス制御装置32が接続さ
れており、プレス制御装置32からの例えば圧力制御ス
タ−ト信号が入力される。また、出力インタ−フェ−ス
31にもプレス制御装置32が接続されており、プロセ
ッサCPUから出力インタ−フェ−ス31を介して運転
準備信号等がプレス制御装置32に出力される。尚、プ
レス制御装置32には前記ジャッキ用圧抜電磁弁21、
圧抜シリンダ27、圧抜シリンダ開放電磁弁28などが
内蔵されている。
【0016】図4は、油圧ジャッキ2の圧力制御のため
のフロ−チャ−ト図である。ステップS1において、前
記プレス機1本体を駆動するプレス制御装置32の電源
を投入するとともにプロセッサCPUに電源を供給する
と、システムがイニシャライズされる。ステップS2に
おいて、プロセッサCPUの運転が正常か否かを判断
し、異常の場合はステップS3で不具合を除去して正常
に直す。ステップS4において、プレス運転を開始す
る。
のフロ−チャ−ト図である。ステップS1において、前
記プレス機1本体を駆動するプレス制御装置32の電源
を投入するとともにプロセッサCPUに電源を供給する
と、システムがイニシャライズされる。ステップS2に
おいて、プロセッサCPUの運転が正常か否かを判断
し、異常の場合はステップS3で不具合を除去して正常
に直す。ステップS4において、プレス運転を開始す
る。
【0017】ステップS5において、スライド変位セン
サ−10からの信号を入力することによりストロ−ク毎
のスライド5の下死点のピ−クホ−ルドをする。ステッ
プS6において、毎ストロ−クの下死点のばらつきに基
づいて補正ジャッキ圧を演算し、そのジャッキ圧力を圧
力コントロ−ラ17にデジタル値で出力する。
サ−10からの信号を入力することによりストロ−ク毎
のスライド5の下死点のピ−クホ−ルドをする。ステッ
プS6において、毎ストロ−クの下死点のばらつきに基
づいて補正ジャッキ圧を演算し、そのジャッキ圧力を圧
力コントロ−ラ17にデジタル値で出力する。
【0018】ステップS7において、圧力コントロ−ラ
17は、圧力センサ−18からの圧力検知信号をフィ−
ドバックしながら比例電磁圧力制御弁14を通電制御す
るとステップS8に示すように、比例電磁圧力制御弁1
4のスプ−ルが動き、油圧ジャッキ2が、下死点のばら
つきを収束させるようにフレ−ム13を伸縮させる。
17は、圧力センサ−18からの圧力検知信号をフィ−
ドバックしながら比例電磁圧力制御弁14を通電制御す
るとステップS8に示すように、比例電磁圧力制御弁1
4のスプ−ルが動き、油圧ジャッキ2が、下死点のばら
つきを収束させるようにフレ−ム13を伸縮させる。
【0019】以上のように、ストロ−ク毎のスライド変
位センサ−10からの信号により、プロセッサCPUが
下死点のばらつきがあることを認識したとき、圧力コン
トロ−ラ17に対して、そのばらつきを収束させるよう
なジャッキ圧デ−タを出力するため、圧力コントロ−ラ
17は圧力センサ−18からの圧力検知信号をフィ−ド
バックしながら比例電磁圧力制御弁14を通電制御し、
油圧ジャッキ2の圧力を補正して下死点のばらつきが小
さくなるようにフレ−ム13を伸縮させる。
位センサ−10からの信号により、プロセッサCPUが
下死点のばらつきがあることを認識したとき、圧力コン
トロ−ラ17に対して、そのばらつきを収束させるよう
なジャッキ圧デ−タを出力するため、圧力コントロ−ラ
17は圧力センサ−18からの圧力検知信号をフィ−ド
バックしながら比例電磁圧力制御弁14を通電制御し、
油圧ジャッキ2の圧力を補正して下死点のばらつきが小
さくなるようにフレ−ム13を伸縮させる。
【0020】次に、ストロ−ク毎にスライド変位センサ
−10がスライド5の上死点を検知し、そのスライド5
の上死点のばらつきに応じて油圧ジャッキ2の圧力を補
正してプレス加工時の下死点のばらつきが小さくなるよ
うにフレ−ム13を伸縮させる第2の実施例の制御につ
いて説明する。
−10がスライド5の上死点を検知し、そのスライド5
の上死点のばらつきに応じて油圧ジャッキ2の圧力を補
正してプレス加工時の下死点のばらつきが小さくなるよ
うにフレ−ム13を伸縮させる第2の実施例の制御につ
いて説明する。
【0021】一般的に、プレス機にてプレス加工を行う
とき、上型7、下型8の構造、あるいはプレス材料の板
厚や、材質のばらつきにより加工力が一定ではなく、あ
る範囲にばらつきが起こる。即ち、プレス加工毎に下死
点がばらつき易い。これは加工力の大小によりクランク
軸等の軸受で発生する熱量がその都度変わり、結果とし
て熱変位によるプレス加工時の下死点変位を助長するこ
とになる。そこで、以上のような負荷条件が一定でない
とき、熱によるプレス加工時の下死点変位を補正する手
段として、スライド5が負荷の影響を受けない上死点
(上限位置)でスライド位置を検出し、スライド5の上
死点のばらつきに応じて油圧ジャッキ2の圧力を補正し
てプレス加工時の下死点のばらつきが小さくなるように
フレ−ム13を伸縮させる制御をする。
とき、上型7、下型8の構造、あるいはプレス材料の板
厚や、材質のばらつきにより加工力が一定ではなく、あ
る範囲にばらつきが起こる。即ち、プレス加工毎に下死
点がばらつき易い。これは加工力の大小によりクランク
軸等の軸受で発生する熱量がその都度変わり、結果とし
て熱変位によるプレス加工時の下死点変位を助長するこ
とになる。そこで、以上のような負荷条件が一定でない
とき、熱によるプレス加工時の下死点変位を補正する手
段として、スライド5が負荷の影響を受けない上死点
(上限位置)でスライド位置を検出し、スライド5の上
死点のばらつきに応じて油圧ジャッキ2の圧力を補正し
てプレス加工時の下死点のばらつきが小さくなるように
フレ−ム13を伸縮させる制御をする。
【0022】図5に示すように、プレス機本体1のフレ
−ム13のベッド面にはブラケット10Aが固定されて
おり、そのブラケット10Aの上部にはスライド5の上
死点変位を検出するスライド変位センサ−10が取り付
けられている。一方、スライド5の側面にはドグ11が
取り付けられており、スライド5が上死点に達したとき
のドグ11の位置をスライド変位センサ−10が検知す
ることにより、上死点変位量を検知できるように構成さ
れている。
−ム13のベッド面にはブラケット10Aが固定されて
おり、そのブラケット10Aの上部にはスライド5の上
死点変位を検出するスライド変位センサ−10が取り付
けられている。一方、スライド5の側面にはドグ11が
取り付けられており、スライド5が上死点に達したとき
のドグ11の位置をスライド変位センサ−10が検知す
ることにより、上死点変位量を検知できるように構成さ
れている。
【0023】図6は、スライド5の上死点のばらつきに
応じて油圧ジャッキ2の圧力を補正し、下死点のばらつ
きを収束させるプロセッサCPUの制御フロ−チャ−ト
である。以下、同フロ−チャ−トを参照しながらこの制
御について説明する。ステップS1において、前記プレ
ス機1本体を駆動するプレス制御装置32の電源を投入
するとともにプロセッサCPUに電源を供給すると、シ
ステムがイニシャライズされる。ステップS2におい
て、プロセッサCPUの運転が正常か否かを判断し、異
常の場合はステップS3で不具合を除去して正常に直
す。ステップS4において、プレス運転を開始する。
応じて油圧ジャッキ2の圧力を補正し、下死点のばらつ
きを収束させるプロセッサCPUの制御フロ−チャ−ト
である。以下、同フロ−チャ−トを参照しながらこの制
御について説明する。ステップS1において、前記プレ
ス機1本体を駆動するプレス制御装置32の電源を投入
するとともにプロセッサCPUに電源を供給すると、シ
ステムがイニシャライズされる。ステップS2におい
て、プロセッサCPUの運転が正常か否かを判断し、異
常の場合はステップS3で不具合を除去して正常に直
す。ステップS4において、プレス運転を開始する。
【0024】ステップS5において、スライド変位セン
サ−10からの信号を入力することによりストロ−ク毎
のスライド5の上死点のピ−クホ−ルドをする。ステッ
プS6において、毎ストロ−クの上死点のばらつきに基
づいて補正ジャッキ圧を演算し、そのジャッキ圧力を圧
力コントロ−ラ17にデジタル値で出力する。
サ−10からの信号を入力することによりストロ−ク毎
のスライド5の上死点のピ−クホ−ルドをする。ステッ
プS6において、毎ストロ−クの上死点のばらつきに基
づいて補正ジャッキ圧を演算し、そのジャッキ圧力を圧
力コントロ−ラ17にデジタル値で出力する。
【0025】ステップS7において、圧力コントロ−ラ
17は、圧力センサ−18からの圧力検知信号をフィ−
ドバックしながら比例電磁圧力制御弁14を通電制御す
るとステップS8に示すように、比例電磁圧力制御弁1
4のスプ−ルが動き、油圧ジャッキ2が、スライドの下
死点のばらつきを収束させるようにフレ−ム13を伸縮
させる。
17は、圧力センサ−18からの圧力検知信号をフィ−
ドバックしながら比例電磁圧力制御弁14を通電制御す
るとステップS8に示すように、比例電磁圧力制御弁1
4のスプ−ルが動き、油圧ジャッキ2が、スライドの下
死点のばらつきを収束させるようにフレ−ム13を伸縮
させる。
【0026】以上のように、ストロ−ク毎のスライド変
位センサ−10からの上死点検知信号により、プロセッ
サCPUがスライド5の上死点にばらつきがあることを
認識したとき、圧力コントロ−ラ17に対して、そのば
らつきを収束させるようなジャッキ圧デ−タを出力する
ため、圧力コントロ−ラ17は圧力センサ−18からの
圧力検知信号をフィ−ドバックしながら比例電磁圧力制
御弁14を通電制御し、油圧ジャッキ2の圧力を補正し
てプレス加工時のスライド5の下死点のばらつきが小さ
くなるようにフレ−ム13を伸縮させる。
位センサ−10からの上死点検知信号により、プロセッ
サCPUがスライド5の上死点にばらつきがあることを
認識したとき、圧力コントロ−ラ17に対して、そのば
らつきを収束させるようなジャッキ圧デ−タを出力する
ため、圧力コントロ−ラ17は圧力センサ−18からの
圧力検知信号をフィ−ドバックしながら比例電磁圧力制
御弁14を通電制御し、油圧ジャッキ2の圧力を補正し
てプレス加工時のスライド5の下死点のばらつきが小さ
くなるようにフレ−ム13を伸縮させる。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、フレ−ム
に一体的に取着されたクランク機構によりスライドが上
下駆動されるプレス機において、前記フレ−ムを軸方向
に伸縮させる油圧ジャッキと、前記スライドの下死点若
しくは上死点の変位を検知して変位検知信号を出力する
変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供給する圧油の圧
力を調整する圧力調整手段と、前記変位検知信号に基づ
いて前記圧力調整手段を制御し、前記油圧ジャッキのジ
ャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させて前記スライド
の下死点の変位を補正する制御手段とを備えたため、フ
レ−ム及びスライド等の温度変化に起因するスライドの
下死点の変位を補正することができるという効果があ
る。
に一体的に取着されたクランク機構によりスライドが上
下駆動されるプレス機において、前記フレ−ムを軸方向
に伸縮させる油圧ジャッキと、前記スライドの下死点若
しくは上死点の変位を検知して変位検知信号を出力する
変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供給する圧油の圧
力を調整する圧力調整手段と、前記変位検知信号に基づ
いて前記圧力調整手段を制御し、前記油圧ジャッキのジ
ャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させて前記スライド
の下死点の変位を補正する制御手段とを備えたため、フ
レ−ム及びスライド等の温度変化に起因するスライドの
下死点の変位を補正することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のクランクプレス機の成形前の状
態を示した正面図である。
態を示した正面図である。
【図2】第1の実施例のクランクプレス機の油圧系統及
び制御系統図である。
び制御系統図である。
【図3】下死点変位補正制御ブロック図である。
【図4】第1の実施例の下死点変位補正制御フロ−チャ
−ト図である。
−ト図である。
【図5】第2の実施例のクランクプレス機の成形前の状
態を示した正面図である。
態を示した正面図である。
【図6】第2の実施例の下死点変位補正制御フロ−チャ
−ト図である。
−ト図である。
1 プレス機本体 2 油圧ジャッキ 3 タイロッド 4 ナット 5 スライド 6 ボルスタ 7 上型 8 下型 9 コネクティングロッド 10 スライド変位センサ− 11 ドグ 13 フレ−ム 14 比例電磁圧力制御弁 15 シ−ケンス弁 16 ポンプ 17 圧力コントロ−ラ 18 圧力センサ− 19 アンプ 20 デジタルパネルメ−タ− 21 ジャッキ用圧抜電磁弁 22 ジャッキ圧パイロットチェック弁 23 圧抜シリンダ前進端リミットスイッチ 24 圧抜シリンダ後退端リミットスイッチ 25 スライド駆動モ−タ− 27 圧抜シリンダ 28 圧抜シリンダ開放電磁弁 29 圧抜シリンダパイロットチェック弁
Claims (5)
- 【請求項1】 フレ−ムに一体的に取着されたクランク
機構によりスライドが上下駆動されるプレス機におい
て、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッキ
と、前記スライドの下死点の変位を検知して変位検知信
号を出力する変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供給
する圧油の圧力を調整する圧力調整手段と、前記変位検
知信号に基づいて前記圧力調整手段を制御し、前記油圧
ジャッキのジャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させて
前記スライドの下死点の変位を補正する制御手段とを備
えたことを特徴とするプレス機の下死点変位補正装置。 - 【請求項2】 圧力調整手段は、比例電磁圧力制御弁で
ある請求項1に記載のプレス機の下死点変位補正装置。 - 【請求項3】 フレ−ムに一体的に取着されたクランク
機構によりスライドが上下駆動されるプレス機におい
て、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッキに
供給する圧油の圧力を前記スライドの下死点の変位に応
じて調整し、前記油圧ジャッキのジャッキ力により前記
フレ−ムを伸縮させて前記スライドの下死点の変位を補
正することを特徴とするプレス機の下死点変位補正方
法。 - 【請求項4】 フレ−ムに一体的に取着されたクランク
機構によりスライドが上下駆動されるプレス機におい
て、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッキ
と、前記スライドの上死点の変位を検知して変位検知信
号を出力する変位センサ−と、前記油圧ジャッキに供給
する圧油の圧力を調整する圧力調整手段と、前記変位検
知信号に基づいて前記圧力調整手段を制御し、前記油圧
ジャッキのジャッキ力により前記フレ−ムを伸縮させる
ことにより前記スライドの下死点の変位を補正する制御
手段とを備えたことを特徴とするプレス機の下死点変位
補正装置。 - 【請求項5】 フレ−ムに一体的に取着されたクランク
機構によりスライドが上下駆動されるプレス機におい
て、前記フレ−ムを軸方向に伸縮させる油圧ジャッキに
供給する圧油の圧力を前記スライドの上死点の変位に応
じて調整し、前記油圧ジャッキのジャッキ力により前記
フレ−ムを伸縮させて前記スライドの下 死点の変位を補
正することを特徴とするプレス機の下死点変位補正方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6035998A JP2541776B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | プレス機の下死点変位補正装置及び下死点変位補正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6035998A JP2541776B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | プレス機の下死点変位補正装置及び下死点変位補正方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241699A JPH07241699A (ja) | 1995-09-19 |
JP2541776B2 true JP2541776B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=12457479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6035998A Expired - Lifetime JP2541776B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | プレス機の下死点変位補正装置及び下死点変位補正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541776B2 (ja) |
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CN102166831B (zh) * | 2010-12-21 | 2015-04-15 | 南京埃斯顿自动化股份有限公司 | 一种精确寻找曲柄连杆压力机上死点的方法 |
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JP5832416B2 (ja) * | 2012-11-30 | 2015-12-16 | アイダエンジニアリング株式会社 | プレス機械のダイオープン機構 |
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JPH0729223B2 (ja) * | 1991-06-28 | 1995-04-05 | アイダエンジニアリング株式会社 | プレス機械の下死点位置補正装置 |
JPH05138253A (ja) * | 1991-11-15 | 1993-06-01 | Komatsu Ltd | プレスブレーキ |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP6035998A patent/JP2541776B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07241699A (ja) | 1995-09-19 |
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Date | Code | Title | Description |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960514 |