JP2541623Y2 - 釘の除去工具 - Google Patents

釘の除去工具

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JP2541623Y2
JP2541623Y2 JP3054891U JP3054891U JP2541623Y2 JP 2541623 Y2 JP2541623 Y2 JP 2541623Y2 JP 3054891 U JP3054891 U JP 3054891U JP 3054891 U JP3054891 U JP 3054891U JP 2541623 Y2 JP2541623 Y2 JP 2541623Y2
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JP
Japan
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nail
tip
nosepiece
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tool
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Inventor
三郎 杉田
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兼松デュオファスト株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、木材等に打込まれて先
端が突き出ている釘を、突き出た先端側から打込んで該
釘を除去する釘の除去工具に関する。
【0002】
【従来の技術】木材等に打込まれて先端が突き出ている
釘を、その突き出た先端側から打込んで該釘を除去する
釘の除去工具が使用されつつある。この釘の除去工具
は、釘先端を受入れる孔が形成されたノーズピースと、
このノーズピース内を往復動するように設けられた打込
み棒状体と、この打込み棒状体を駆動する手段を備えた
工具本体とから成る。この釘除去工具は、従来の釘抜き
工具と違って、釘先端をノーズピースに受入れるように
案内し、トリガを引くと打込み棒状体が釘を先端側から
打込んで釘を打ち出す。すなわち、この工具は釘打機と
同じように釘を打込むものであるので、木材等に埋め込
まれた釘頭部を保持する必要がなく、釘の除去が簡単に
なる利点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる利点の
ある釘除去工具においても、打込み棒状体の突出し長さ
が長いと、釘を高速で打出してしまう。このように、高
速で釘を打出した場合、その釘が誤って人を傷つける惧
れがあり、極めて危険である。
【0004】従って、本考案の目的は、釘を危険な速度
で打出さないようにする釘の除去工具を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本考案によれば、木材等に打込まれ先端が突き出て
いる釘を、その突き出た先端側から打込んで該釘を除去
するため、釘先端を受入れる孔が形成されたノーズピー
スと、このノーズピース内を往復動するように設けられ
た打込み棒状体と、この打込み棒状体を駆動する手段を
有する工具本体とから成る釘の除去工具であって、ノー
ズピースの先端が斜めに切断されて木材等にそのノーズ
ピース先端をあてがう場合にその先端の位置を選択する
ことにより、あるいは、ノーズピースにその先端より突
出する細長い板を枢支してその板の枢動により、打込み
棒状体の突出長さを調整できることを特徴とする釘の除
去工具が提供される。
【0006】
【実施例】以下、本考案に係る釘の除去工具の実施例を
図面を参照して説明する。図1には、本考案に係る釘の
除去工具の全体が示されている。本考案に係る工具1
は、釘先端を受入れる孔が形成されたノーズピース2
と、このノーズピース内を往復動するように設けられた
打込み棒状体3と、工具本体4とを備えている。本体4
には、周知の釘打機と同様に、加圧空気等によって動作
して打込み棒状体3の駆動手段となるピストンシリンダ
装置が設けられ、トリガ5を引くと、打込み棒状体3を
打込み方向に駆動し、トリガ5を釈放すると棒状体3を
後退させる。
【0007】図2に示すように、ノーズピース2は工具
本体4に対してスライド可能に取付けられている。ノー
ズピース2の後端側6は、本体4の先端側7に入れ子式
に入っている。また、先端側7の外面には長手方向に延
びる溝8が形成されて、溝8にはノーズピースの後端側
6から延びるピン9が嵌まっている。ピン9はOリング
10によって保持されている。ノーズピースの後端側の
フランジ11と本体4との間にはばね12が設けられ、
ノーズピース2が本体4から一定のばね力で突出した状
態で保持されている。
【0008】本考案においては、ノーズピース2の先端
13が斜めに切断されている。特に図2の実施例では、
ノーズピース先端13は直径方向に対向する2つの方向
から斜めに切断されていて、長手方向にみて、段違いの
2つの先端14及び15が形成されている。このように
形成されていることによって、木材等にそのノーズピー
ス先端をあてがう場合にその先端の位置を選択すること
により、打込み棒状体の突出長さを調整できる。
【0009】図3は、図2のノーズピース2を用いて釘
を打出す様子を示している。図3の(A)では、釘17
が木材18及び19に打込まれてその釘の先端20が突
出した状態にある。この状態において、ノーズピース2
の先端13の、先端側に突出した先端14が木材19に
あてがわれている。従って、打込み棒状体3の突出長さ
は短くなり、釘の打出しの勢いは弱くなり、釘17が急
速に飛び出すのを防止できる。これに対し、図3の
(B)の状態では、釘17が木材18及び19に強固に
打込まれているため、(A)の状態より強く打出す必要
がある。従って、本体側に近い先端15が木材19にあ
てがわれ、釘17が打込み棒状体によって打出される。
なお、図3の(C)のように、木材18から突出した釘
17は、ノーズピース2の先端側に突出した先端14が
あてがわれ、打込み棒状体3の突出長さを短くして、釘
の打出しの勢いを弱くし、釘17が急速に飛び出すのを
防止するのが望ましい。
【0010】図4は本考案に係るノーズピース2の変形
例を示している。この実施例では、ノーズピース2の先
端21は1つの斜めの面を形成するように切断されてい
る。これにより、木材等にそのノーズピース先端21を
あてがう場合にその先端の位置を選択することにより、
打込み棒状体の突出長さを調整できる。例えば、図4の
(A)の状態では先端側に突出した側が木材18にあて
がわれ、これにより、打込み棒状体の突出長さを短くで
き、釘の打出しの勢いは弱くして、釘17が急速に飛び
出すのを防止できる。これに対し、図4の(B)の状態
では、釘17が木材18及び19に強固に打込まれてい
るため、(A)の状態より強く打出す必要がある。従っ
て、本体側に近い先端面も含めて、その斜めの先端面を
木材19に接面するようにあてがい、打込み棒状体3の
突出長さを長くして、釘17を木材18及び19から打
出す。
【0011】図5及び図6には本考案に係るノーズピー
ス2の更に別の変形例が示されている。この変形例で
は、ノーズピース2に、その先端より突出する細長い板
25が設けられている。そして、この板25はノーズピ
ース2に対してピン26によって枢支されている。板2
5の先端27は木材等にあてがわれ、その枢動によっ
て、板の先端がノーズピースより突出する長さを調整で
き、これによって、打込み棒状体3の突出長さを調整で
きる。なお、板25の後端側にはピン29に係止された
ばね30が設けられ、通常時は板25をノーズピース2
に平行に支持し、必要に応じて、図5の想像線に示す位
置に枢動できるようになっている。この板25は、ノー
ズピース2の先端を木材等に適正に位置決めできる機能
も果たす。
【0012】図7には、板25を使用してノーズピース
2を釘31の先端にあてがう例が示されている。図7の
(A)では、型枠板のように、釘31が木材32から突
出ている。これに対して、ノーズピース2は、真っ直ぐ
な姿勢の板25を木材32にあてがうことによって、打
込み棒状体3の突出長さを短くして、釘31の打出しの
勢いを減じている。図7の(B)では、釘31が木材3
2及び33に強固に打込まれているため、(A)の状態
より強く打出す必要がある。そこで、板25を枢動させ
て、板25の影響をなくしてノーズピース2の斜めの先
端面を木材33に接面するようにあてがい、打込み棒状
体3の突出長さを長くして、釘31を木材32及び33
から打出す。
【0013】
【考案の効果】本考案の釘除去工具によれば、ノーズピ
ースの先端を斜めに切断して木材等にそのノーズピース
先端をあてがう場合にその先端の位置を選択することに
より、あるいは、ノーズピースにその先端より突出する
細長い板を枢支してその板の枢動により、打込み棒状体
の突出長さを調整できるので、打込み棒状体の釘の打出
し力が調整でき、これにより、確実に釘を打出し、しか
も釘を危険な勢いで打出すことが防止でき、釘の打出し
による人体への危険をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る釘の除去工具の全体図である。
【図2】図1の工具のノーズピースの付近の断面図であ
る。
【図3】本考案に係る釘の除去工具を用いて釘の除去の
様子を示す、ノーズピース付近の図である。
【図4】本考案の変形例に係るノーズピースを用いて釘
の除去の様子を示す図である。
【図5】本考案の別の変形例に係る、板が設けられたノ
ーズピースの平面図である。
【図6】図5のノーズピースの側面図である。
【図7】板付きのノーズピースによる、釘の除去の様子
を示す図である。
【符号の説明】
1 釘の除去工具 2 ノーズピース 3 打込み棒状体 4 工具本体 5 トリガ 6 ノーズピース後端 7 本体先端 8 溝 9 ピン 10 Oリング 11 フランジ 12 ばね 13 ノーズピース先端 14 突出側の先端 15 本体側の先端 17 釘ね 18、19 木材 20 釘の先端 25 細長い板 26 ピン 30 ばね

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材等に打込まれ先端が突き出ている釘
    を、その突き出た先端側から打込んで該釘を除去するた
    め、釘先端を受入れる孔が形成されたノーズピースと、
    このノーズピース内を往復動するように設けられた打込
    み棒状体と、この打込み棒状体を駆動する手段を有する
    工具本体とから成る釘の除去工具において、ノーズピー
    スの先端が斜めに切断され、木材等にそのノーズピース
    先端をあてがう場合にその先端の位置を選択することに
    より、打込み棒状体の突出長さを調整できることを特徴
    とする釘の除去工具。
  2. 【請求項2】 ノーズピース先端は、2つの方向から斜
    めに切断されていて先端が段違いに形成されている請求
    項1に記載の釘の除去工具。
  3. 【請求項3】 木材等に打込まれ先端が突き出ている釘
    を、その突き出た先端側から打込んで該釘を除去するた
    め、釘先端を受入れる孔が形成されたノーズピースと、
    このノーズピース内を往復動するように設けられた打込
    み棒状体と、この打込み棒状体を駆動する手段を有する
    工具本体とから成る釘の除去工具において、ノーズピー
    スには、その先端より突出する細長い板が設けられ、こ
    の板はノーズピースに対して枢支されて、板の先端がノ
    ーズピースより突出する長さを調整できることを特徴と
    する釘の除去工具。
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JPH04125578U JPH04125578U (ja) 1992-11-16
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