JP2541088B2 - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JP2541088B2 JP31660392A JP31660392A JP2541088B2 JP 2541088 B2 JP2541088 B2 JP 2541088B2 JP 31660392 A JP31660392 A JP 31660392A JP 31660392 A JP31660392 A JP 31660392A JP 2541088 B2 JP2541088 B2 JP 2541088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着力およびタックに
優れ、かつ良好な凝集力を有する粘着剤組成物に関する
ものであり、特に低温における段ボール封緘性に優れた
粘着テープ等の用途に有用な粘着剤組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】粘着剤には天然ゴム系、合成ゴム系およ
びアクリル酸エステル系等があり、これら粘着剤は基材
に塗布されて粘着テ−プや粘着ラベル等の形で幅広い用
途に使用されている。上記粘着剤の中でも、アクリル酸
アルキルエステル系共重合体を主成分とするアクリル酸
エステル系粘着剤は、粘着性および耐候性に優れてお
り、近年広く普及してきている。
【0003】しかしながら、アクリル酸エステル系粘着
剤を使用した粘着テープは、ゴム系粘着剤と比較して段
ボール封緘性に劣るという問題、すなわち、テープを貼
って段ボール箱を閉じてから1週間程度過ぎると、段ボ
ールの反発力によってテープが剥がれて開口してしまい
易いという問題があった。
【0004】上記問題を解決する為に、本発明者らは、
先にアクリル酸アルキルエステル系共重合体に、低重合
度のポリエチレングリコールまたはその誘導体を添加す
る手段を提案している(特開平2−178381号公
報)。この手段によれば、室温付近での温度域における
段ボール封緘性は大幅に向上するが、5℃以下程度とい
った低温に維持された場合における段ボール封緘性、あ
るいは5℃以下程度で貼付け、その後室温付近に維持さ
れたときの段ボール封緘性は、なお不十分であった。
【0005】低温における段ボール封緘性は、凝集力が
大きく影響するが、粘着剤の粘着力とタックの影響も大
きい。そこで、粘着力とタックを改良するために、アク
リル酸アルキルエステル共重合体のガラス転移点を下げ
たり、分子量を低くしたり、または可塑剤を添加すると
いう手段が検討されたが、これらの手段では、粘着剤の
凝集力が低下してしまい、結果的に段ボール封緘性の低
下につながり、実用性に乏しい粘着剤しか得られないと
いう問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、常温は
もちろん、5℃以下程度の低温においても、優れた粘着
力、タックおよび凝集力を有し、優れた段ボール封緘性
を有するアクリル酸エステル系粘着剤を提供せんと鋭意
研究した結果本発明を完成した。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、(a)炭素数が
4〜12のアルキル基を有するアクリル酸アルキルエス
テルまたは/およびメタクリル酸アルキルエステル単量
体単位、(b)シアノ基含有ビニル単量体単位および
(c)その他ビニル単量体単位からなる共重合体であっ
て、全単量体単位の合計量を基準にして、前記(a)単
量体単位が60〜99.3重量%、(b)単量体単位が
0.2〜15重量%、また(c)単量体単位が0.5〜
39.8重量%である共重合体と、式(1)で示される
化合物からなる粘着剤組成物である。
【0008】
【化2】
【0009】(本発明における共重合体)以下、本発明
の共重合体について詳細に説明する。なお、以下、アク
リルまたはメタクリルを(メタ)アクリルと称する。
【0010】(a)炭素数が4〜12のアルキル基を有
する(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体単位 この単量体単位を共重合に導入するための(メタ)アク
リル酸アルキルエステル単量体は、炭素数が4〜12の
鎖状または環状のアルキル基を有するものであり、特に
炭素数が4〜9の鎖状または環状のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。炭素数3以下
のアルキル基の場合では得られる粘着剤のタックが低下
する恐れがあり、炭素数13以上のアルキル基の場合で
は、得られる粘着剤の凝集力、粘着力およびタックのバ
ランスが悪くなる場合がある。なお、本明細書で(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルに関して使用するアル
キルとは、シクロアルキルを含むものとする。
【0011】具体的な(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとしては、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メ
タ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシ
ル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アク
リル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オ
クチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メタ)ア
クリル酸n−ノニル、(メタ)アクリル酸イソノニル、
(メタ)アクリル酸デシルおよび(メタ)アクリル酸ラ
ウリル等が挙げられ、特に(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。
【0012】本発明の共重合体における上記(メタ)ア
クリル酸エステル単量体単位の割合は、(a)、(b)
および(c)の単量体単位の合計量を基準として、60
〜99.3重量%であり、好ましくは85〜97重量%
である。60重量%未満では、低温時における粘着剤の
タックが低下し、99.3重量%を超えると、粘着剤の
凝集力が低下する。
【0013】(b)シアノ基含有ビニル単量体単位 この単量体単位はシアノ基含有ビニル単量体によって共
重合体に導入される。好ましい単量体としては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロ
ニトリル等が挙げられ、特にアクリロニトリル、メタク
リロニトリルが好ましい。
【0014】本発明の共重合体における上記シアノ基含
有ビニル単量体単位の割合は、(a)、(b)および
(c)の単量体単位の合計量を基準として、0.2〜1
5重量%であり、好ましくは1〜6重量%である。0.
2重量%未満では、粘着剤の凝集力が低下し、15重量
%を超えると低温時のタックが低下する。
【0015】(c)その他のビニル単量体単位 この単量体単位を共重合体に導入するためのその他のビ
ニル単量体としては、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピ
ル、(メタ)アクリル酸n−プロピル等の(メタ)アク
リル酸アルキル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
のビニル芳香族系単量体、(メタ)アクリル酸、クロト
ン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等
の不飽和カルボン酸、イタコン酸モノエチルエステル、
フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸モノブチルエ
ステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−3−フ
ェノキシプロピル(メタ)アクリレート、グリセロール
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレートおよびポリエチレングリコール−
ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリート等の
水酸基含有ビニル単量体、アクリルアミド、メタクリル
アミド、N−メチロールアクリルアミド等のエチレン系
不飽和カルボン酸アミドおよびN置換化合物、アリルア
ルコール等の不飽和アルコール、その他にメタクリル酸
グリシジル等のエポキシ化合物、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等のビニル化合物等が挙げられる。
【0016】本発明共重合体における上記その他のビニ
ル単量体単位の割合は、(a)、(b)および(c)の
単量体単位の合計量を基準として、0.5〜39.8重
量%であり、好ましくは2〜14重量%である。
【0017】(c)の単量体単位として、カルボキシル
基、水酸基、アミド基またはエポキシ基の官能基を有す
る単量体単位(以下、官能性単量体単位という)を、
(a)、(b)および(c)の単量体単位の合計量を基
準にして、10重量%以下の割合で含有することが好ま
しい。特に好ましい官能性単量体単位の割合は、1〜7
重量%である。上記官能性単量体単位の割合が10重量
%を超えると、得られる共重合体のガラス転位温度が高
くなり、粘着剤組成物のタックの低下につながる恐れが
ある。官能性単量体単位の内、より好ましい単量体は、
カルボキシル基、水酸基またはアミド基を有する単量体
単位であり、特に好ましい単量体はカルボキシル基また
は水酸を有する単量体単位である。
【0018】上記共重合体は、公知の乳化重合法、溶液
重合法または懸濁重合法等を採用して、常法に従い上記
の単量体をラジカル重合させることにより得られるが、
好ましい重合法として水性乳化重合法が挙げられる。重
合においては、必要に応じ、連鎖移動剤および可塑剤等
を添加しても良い。さらに重合後に、増粘剤、粘着付与
剤、レベリング剤、架橋剤、防腐剤、防錆剤、顔料、充
填剤、凍結防止剤、凍結防止剤、高沸点溶剤および消泡
剤を適宜添加しても良い。
【0019】(式(1)で示される化合物)前記アクリ
ル系共重合体と共に用いられる、式(1)で表される化
合物は、特開平2−1702号公報において、アニオン
性界面活性剤として記載されたものであり、以下、これ
について説明する。
【0020】
【化3】
【0021】式(1)で示される化合物におけるRは炭
素数4〜22のアルキル基または炭素数1〜20の置換
基を有するフェニル基である。
【0022】式(1)におけるRの具体例としては、R
が炭素数4〜22のアルキル基の例として、飽和または
不飽和のアルキル基、例えば、ブチル基、イソブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、
ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ラウリ
ル基、セチル基、ステアリル基、2−オクチルドデカン
基等の飽和アルキル基、オレイル基等の不飽和アルキル
基等が挙げられる。
【0023】また、炭素数1〜20の置換基を有するフ
ェニル基の例としては、p−メチルフェニル基、m−メ
チルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル
基、n−ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基、s
ec−ブチルフェニル基、t−ブチルフェニル基、オク
チルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル
基、クミルフェニル基、ジ−t−ブチルフェニル基、ジ
オクチルフェニル基、ジノニルフェニル基等のアルキル
置換フェニル基、フェニルフェニル基、スチレン化フェ
ニル基、ジスチレン化フェニル基、ベンジル化フェニル
基、スチレン化ノニルフェニル基およびスチレン化オク
チルフェニル基等の置換基を有するかまたは有しない芳
香族置換フェニル基が挙げられる。
【0024】特に好ましいRの例としては、オクチル
基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、ラウリル基等の
炭素数7〜12の飽和または不飽和アルキル基、あるい
はオクチルフェニル基、ノニルフェニル基、スチレン化
フェニル基、ジスチレン化フェニル基、ベンジル化フェ
ニル基等の炭素数7〜16の置換基を有するフェニル基
が挙げられる。
【0025】式(1)のAは炭素数2〜4のアルキレン
基である。Aの具体例としてはエチレン、プロピレン、
ブチレンであり、好ましくはエチレンまたはプロピレン
である。
【0026】式(1)のnは0または1〜100の正数
であり、好ましくは1〜50である。
【0027】式(1)のM1 またはM2 は水素または塩
形成物質、すなわち式(1)で示される化合物中のカル
ボキシル基およびスルホン酸基と塩を形成し得る物質で
あり、例えば、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金
属、アンモニウム等が挙げられ、好ましくはナトリウム
またはアンモニウム、特に好ましくはナトリウムであ
る。
【0028】式(1)で示される化合物の好適な具体例
を列挙すると、ポリオキシエチレン2−エチルヘキシル
エーテルスルホサクシネートジナトリウム(エチレンオ
キサイド平均付加モル数2)、ポリオキシエチレン2−
エチルヘキシルエーテルスルホサクシネートジナトリウ
ム(エチレンオキサイド平均付加モル数4)、ポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルスルホサクシネート
ジナトリウム(エチレンオキサイド平均付加モル数
6)、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテ
ルスルホサクシネートジナトリウム(エチレンオキサイ
ド平均付加モル数4)、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテルスルホサクシネートジナトリウム(エチレンオキ
サイド平均付加モル数5)、ポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンオクチルフェニルエーテルスルホサクシ
ネートジナトリウム(エチレンオキサイド平均付加モル
数;5、プロピレンオキサイド付加モル数;2、エチレ
ンオキサイドプロピレンオキサイドの配列はランダ
ム)、ポリオキシプロピレン2−エチルヘキシルエーテ
ルスルホサクシネートジナトリウム(プロピレンオキサ
イド平均付加モル数3)、ポリオキシエチレンベンジル
化フェニルエーテルスルホサクシネートジアンモニウム
(エチレンオキサイド平均付加モル数1)、ポリオキシ
エチレンベンジル化フェニルエーテルスルホサクシネー
トジアンモニウム(エチレンオキサイド付加モル数4)
等が挙げられる。
【0029】本発明組成物において、本発明の共重合体
と式(1)で示される化合物の好ましい配合割合は、既
述した共重合体100重量部に対し、式(1)で示され
る化合物0.1〜10重量部であり、更に好ましくは1
〜5重量部である。0.1重量部未満では、低温におけ
る粘着力およびタックが充分でない場合があり、10重
量部を超えると凝集力の低下につながる恐れがある。
【0030】本発明の粘着剤組成物は、本発明の共重合
体に式(1)で示される化合物を添加することにより製
造してもよいが、本発明の共重合体の製造方法として水
性乳化重合を採用し、重合に際して式(1)で示される
化合物を乳化剤として用いることにより各単量体を乳化
重合することによって、本発明の粘着剤組成物を直接製
造する方法は、組成物の調製上簡便な方法である上、特
にダンボール封緘性が優れているので、より有利な方法
である。
【0031】式(1)で示される化合物を乳化剤として
用いる場合、単独でも十分機能を発揮するが、必要に応
じて従来公知の乳化剤、高分子乳化剤または保護コロイ
ドなどを併用することもできる。
【0032】併用できる乳化剤としては、例えばアニオ
ン系乳化剤として長鎖アルキル硫酸塩、長鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル硫酸塩、アルキルジフェニルエーテルジス
ルホン酸塩等があり、好ましくは長鎖アルキル硫酸ナト
リウム、長鎖アルキル硫酸アンモニウム、長鎖アルキル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、長鎖アルキルベンゼン
スルホン酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン
アルキル硫酸アンモニウムである。非イオン系乳化剤と
しては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル、プルロニック型乳化剤等があ
り、好ましくはポリオキシエチレンアルキルフェニルエ
ーテルである。高分子乳化剤としては、ポリビニルアル
コール、ポリ(メタ)アクリル酸塩、ポリヒドロキシア
ルキレン(メタ)アクリレート等がある。
【0033】上記乳化剤、高分子乳化剤および保護コロ
イド等を併用する場合、式(1)で示される化合物1重
量部当たりそれぞれ0.05〜5重量部が好ましい。
【0034】本発明の粘着剤組成物は、紙、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル等からなる基材シー
トの表面に、乾燥後の厚みが20〜50μとなるように
塗布することにより、粘着シートに加工でき、得られる
粘着シートは粘着テープ、粘着ラベル、粘着ポスター等
の用途に用いることができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
を更に具体的に説明する。以下の各例における部は重量
部を、また%は重量%を意味する。また、粘着力、保持
力、タックおよび段ボール封緘性は、それぞれ次に示す
方法によって測定した。 粘着力:クラフト紙に40μとなるように粘着剤を塗
布し、120℃で2分乾燥し粘着フィルムを作る。被着
体としてステンレス板を用い、23℃で65%RHと、
0℃で30%RHとの2条件において、JISZ−02
37に準ずる180度剥離強度を測定した。 保持力:粘着力試験と同様の粘着フィルムを作り、ス
テンレス板に25×25mmで貼合わせ、40℃にて1
Kg荷重をかけて剥がれ落ちる迄の時間を測定した。そ
の結果を、凝集力の判定に用いた。 タック:粘着力試験と同様の粘着フィルムを作り、J
ISZ−0237の球転法に準じて23℃×65%RH
及び0℃×30%RH雰囲気下で測定した。 段ボール封緘性:乾燥後の厚みが40μとなるように
クラフト紙に粘着剤を塗布し、幅5cm長さ50cmのクラ
フトテープを作製した。25cm×25cm×25cmKライ
ナー仕上げのダブル段ボール箱の観音開き式の合せ目
に、ミミの長さが4cmとなるように粘着テープを貼って
封緘することにより、上下左右の4面が閉じられた段ボ
ール箱を4個作製した。得られた試験用段ボール箱を2
個づつ、23℃で65%RHと、0℃で30%RHの雰
囲気に一週間放置し、テープが剥がれて開口した個数
(一件の試験に段ボールを2箱用いているので、一試験
当たり観察点は合計8点となる)
【0036】実施例1 撹拌機、温度計、冷却器および2個の滴下ロートを装着
した3Lフラスコに、水30部を仕込み80℃に昇温し
た。アクリル酸2−エチルヘキシル(以下「HA」とい
う)89部、アクリル酸メチル5部、アクリロニトリル
(以下「AN」という)4部、アクリル酸(以下「A
A」という)2部からなる単量体混合体を使用し、ポリ
オキシエチレン2−エチルヘキシルエーテルスルホサク
シネートジナトリウム(エチレンオキサイド平均付加モ
ル数;2)2部および水19部を加えて乳化させた。得
られた乳液および5%の過硫酸アンモニウム水溶液8部
を、それぞれ上記滴下ロートより4時間かけて、連続的
にフラスコ内に滴下し乳化重合を行なった。得られた共
重合体エマルジョンに増粘剤を添加し、粘度12.00
0cpsの粘着剤を得た。得られた粘着剤の粘着物性お
よびを段ボール封緘性を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例2 HA76部、アクリル酸n−ブチル(以下「BA」とい
う)15部、メタクリル酸メチル(以下「MMA」とい
う)4部、AN2部、AA2部、グリシジルメタクリレ
ート1部、ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエー
テルスルホサクシネートジナトリウム(エチレンオキサ
イド平均付加モル数;4)1.6部およびドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム1.2部を加え乳化し、実施
例1と同様の方法で重合した。このエマルジョンを実施
例1と同様に増粘し粘着剤を得た。この物性および段ボ
ール封緘性は、表1に示すとおりである。
【0039】実施例3 HA89部、メタクリロニトリル(以下「MAN」とい
う)3部、メタクリル酸(以下「MAA」という)3
部、酢酸ビニル(以下「VAC」という)5部、ポリオ
キシエチレンラウリルエーテルサクシネートジナトリウ
ム(エチレンオキサイド平均付加モル数;4)4部を加
え乳化し、実施例1と同様の方法で重合した。得られた
粘着剤を実施例1と同様に増粘し粘着剤を得た。この物
性および段ボール封緘性は、表1に示すとおりである。
【0040】実施例4 HA94部、AN3部、アクリル酸メチル2部、MAA
1部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサク
シネートジナトリウム(エチレンオキサイド平均付加モ
ル数;6)4部を加え乳化し、実施例1と同様の方法で
重合した。得られた粘着剤を実施例1と同様に増粘し粘
着剤を得た。この物性および段ボール封緘性は、表1に
示すとおりである。
【0041】実施例5 実施例1の単量体を用い、ポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルスルホサクシネートジナトリウム(エチ
レンオキサイド平均付加モル数;6)1.6部およびポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル(HLB1
7.5)1部を加え乳化し、実施例1と同様の方法で重
合した。得られた粘着剤を実施例1と同様に増粘し粘着
剤を得た。この物性および段ボール封緘性は、表1に示
すとおりである。
【0042】実施例6〜8 単量体として、HA87.5部、MAN4部、アクリル
酸メチル4部、スチレン2部、AA2部、N−メチロー
ルアクリルアミド0.5部を、乳化剤としてラウリル硫
酸ナトリウム2部、さらに連鎖移動剤としてn−ドデシ
ルメルカプタン0.1部をそれぞれ使用して、実施例1
と同様の方法で重合した。得られた共重合体エマルジョ
ンを実施例1と同様増粘し、粘度12.000cpsの
共重合体エマルジョンを得た。ついで、該共重合体エマ
ルジョンに、共重合体エマルジョンの固形分100部当
たり、ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテル
スルホサクシネートジナトリウム(エチレンオキサイド
平均付加モル数;2)を以下に示す量を添加して、実施
例6〜8の粘着剤を得た。 実施例6 :0.4部 , 実施例7: 1.0部 ,
実施例8: 4.0部 得られた粘着剤の物性および段ボール封緘性は表1に示
すとおりである。
【0043】比較例1 単量体としてHA78部、BA12部、VAC5部およ
びAA5部を用い、ポリオキシエチレン2−エチルヘキ
シルエーテルスルホサクシネートジナトリウム(エチレ
ンオキサイド平均付加モル数;2)の代わりにラウリル
硫酸ナトリウム2部を使用する以外、すべて実施例1と
同様にして共重合体を合成し、さらに実施例1と同様増
粘して粘着剤を得た。得られた粘着剤の物性および段ボ
ール封緘性は表2に示すとおりである。
【0044】比較例2 単量体としてHA91部、AN5部、AA4部を用い、
ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテルスルホ
サクシネートジナトリウム(エチレンオキサイド平均付
加モル数;2)の代わりにラウリル硫酸ナトリウム2部
を使用する以外、すべて実施例1と同様にして共重合体
を合成し、さらに実施例1と同様増粘して粘着剤を得
た。得られた粘着剤の物性および段ボール封緘性は表2
に示すとおりである。
【0045】比較例3 単量体としてHA91部、MMA5部、AA4部を用
い、ポリオキシエチレン2−エチルヘキシルエーテルス
ルホサクシネートジナトリウム(エチレンオキサイド平
均付加モル数;2)の代わりにポリオキシエチレン2−
エチルヘキシルエーテルスルホサクシネートジナトリウ
ム(エチレンオキサイド平均付加モル数;4)を1.6
部を使用する以外は、すべて実施例1と同様にして共重
合体を製造し、さらに実施例1と同様増粘して粘着剤を
得た。 得られた粘着剤の物性および段ボール封緘性は
表2に示すとおりである。
【0046】
【表2】
【0047】
【発明の効果】本発明の粘着剤組成物は、常温における
粘着力、タックおよび凝集力はもちろん、5℃以下程度
の低温においても優れた粘着力、タックおよび凝集力を
有し、本粘着剤組成物を紙、ポリエステルフィルムまた
はポリプロピレンフィルム等の基材に塗布して得られる
粘着テープ等は、各種材質の被着体に使用出来、とりわ
け段ボール箱の封緘用に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 博之 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究 所内 審査官 佐藤 健史 (56)参考文献 特開 平2−1702(JP,A) 特開 昭57−98516(JP,A) 特表 平4−506984(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)炭素数が4〜12のアルキル基を有
    するアクリル酸アルキルエステルまたは/およびメタク
    リル酸アルキルエステル単量体単位、(b)シアノ基含
    有ビニル単量体単位および(c)その他ビニル単量体単
    位からなる共重合体であって、全単量体単位の合計量を
    基準にして、前記(a)単量体単位が60〜99.3重
    量%、(b)単量体単位が0.2〜15重量%、また
    (c)単量体単位が0.5〜39.8重量%である共重
    合体と、式(1)で示される化合物からなる粘着剤組成
    物。 【化1】
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