JP2541036Y2 - マイクロ波管用高周波窓 - Google Patents
マイクロ波管用高周波窓Info
- Publication number
- JP2541036Y2 JP2541036Y2 JP10542090U JP10542090U JP2541036Y2 JP 2541036 Y2 JP2541036 Y2 JP 2541036Y2 JP 10542090 U JP10542090 U JP 10542090U JP 10542090 U JP10542090 U JP 10542090U JP 2541036 Y2 JP2541036 Y2 JP 2541036Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer cylinder
- brazing
- microwave tube
- window
- frequency window
- Prior art date
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- Microwave Tubes (AREA)
- Waveguide Connection Structure (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、マイクロ波管用高周波窓に関し、特にピル
ボックスタイプ高周波管の外筒に関する。
ボックスタイプ高周波管の外筒に関する。
従来のピルボックス型マイクロ波管用高周波窓は、第
2図に示すように、セラミック製窓板1と無酸素銅製内
筒2を予め高温の金ろうを用いて気密封止した高周波セ
ラミック組立と、縦断面が内側に向って凹型に切削され
ている外筒40と大気側フランジ30および真空側フランジ
50を低温のろうを用いて封止された構造を有する。
2図に示すように、セラミック製窓板1と無酸素銅製内
筒2を予め高温の金ろうを用いて気密封止した高周波セ
ラミック組立と、縦断面が内側に向って凹型に切削され
ている外筒40と大気側フランジ30および真空側フランジ
50を低温のろうを用いて封止された構造を有する。
外筒40には、空気抜き孔60が設けられている。第2図
には、図示していないが、各構成部品の接触部に、使用
するろう材が所定の位置に正しく配設された状態で、水
素炉あるいは真空炉等で加熱され、溶融したろう材が、
各構成部品の接触面間を充填し、マイクロ波管用高周波
窓が構成される。
には、図示していないが、各構成部品の接触部に、使用
するろう材が所定の位置に正しく配設された状態で、水
素炉あるいは真空炉等で加熱され、溶融したろう材が、
各構成部品の接触面間を充填し、マイクロ波管用高周波
窓が構成される。
この際、特に真空側に配置されているろう付部は気密
封止されていなければならない。
封止されていなければならない。
この従来のマイクロ波管用高周波窓では、高周波セラ
ミック組立を保護する外筒が、その縦断面が内側に向っ
て凹型に切削された形状を有しているため、ろう材の配
置が極めて難渋な作業となり、またろう材配置後のろう
材の位置ずれの有無の確認はほとんど不可能であり、さ
らにはろう付後の検査においてろう付不良と判定された
場合のろう付修理の際のろう材の的確な補充が困難であ
った。従って、これらの問題点を有するために、マイク
ロ波管用高周波窓のろう付組立作業には、高度の熟練作
業者を必要とし、なおかつろう付不良の発生率は、一般
のろう付構造の場合に比べてはなはだ高い状態にあっ
た。
ミック組立を保護する外筒が、その縦断面が内側に向っ
て凹型に切削された形状を有しているため、ろう材の配
置が極めて難渋な作業となり、またろう材配置後のろう
材の位置ずれの有無の確認はほとんど不可能であり、さ
らにはろう付後の検査においてろう付不良と判定された
場合のろう付修理の際のろう材の的確な補充が困難であ
った。従って、これらの問題点を有するために、マイク
ロ波管用高周波窓のろう付組立作業には、高度の熟練作
業者を必要とし、なおかつろう付不良の発生率は、一般
のろう付構造の場合に比べてはなはだ高い状態にあっ
た。
本考案のマイクロ波管用高周波窓は、高周波セラミッ
ク組立を保護する外筒を単純な円筒形にし、かつ縦に分
割して一組の外筒片を備えている。外筒分割片を用いる
ことによって、さきに述べたろう材の配置が正確かつ容
易に実施でき、またろう材の位置ずれの有無の確認も、
さらには、位置ずれの強制も簡単に行なうことができ
る。
ク組立を保護する外筒を単純な円筒形にし、かつ縦に分
割して一組の外筒片を備えている。外筒分割片を用いる
ことによって、さきに述べたろう材の配置が正確かつ容
易に実施でき、またろう材の位置ずれの有無の確認も、
さらには、位置ずれの強制も簡単に行なうことができ
る。
次に本考案について図面を参照して説明する。第1図
(a)は本考案の実施例のマイクロ波管用高周波窓の縦
断面図である。また第1図(b)は、本考案の実施例の
一組の外筒分割片の平面図である。
(a)は本考案の実施例のマイクロ波管用高周波窓の縦
断面図である。また第1図(b)は、本考案の実施例の
一組の外筒分割片の平面図である。
先ず第1の実施例であるマグネトロンの出力窓につい
て述べる。直径32mm、厚さ1.3mmの96%アルミナセラミ
ックにメタライズ加工を旋した窓板1と肉厚32.1mm、高
さ16mmの無酸素銅製内筒2を無酸素銅の塑性変形を応用
して金ろうBAu−1Vでろう付した高周波セラミック組立
と、大気側フランジ31と真空側フランジ51を第1図のよ
うに配置し、各々のろう付部に溶融したろう材が供給さ
れるように所定の位置にろう板およびろう線を正しく配
置した後、三分割した外筒分割片41,42,43を配置し、そ
の外側を直径0.5mmのモリブデン線で固定し、外筒分割
片を封止するためのろう材を配置した。なおこのステッ
プのろう材はいずれもBAu−12Vを使用した。このろう付
ワーク組立を水素炉中で加熱しマグネトロンの出力窓を
得た。
て述べる。直径32mm、厚さ1.3mmの96%アルミナセラミ
ックにメタライズ加工を旋した窓板1と肉厚32.1mm、高
さ16mmの無酸素銅製内筒2を無酸素銅の塑性変形を応用
して金ろうBAu−1Vでろう付した高周波セラミック組立
と、大気側フランジ31と真空側フランジ51を第1図のよ
うに配置し、各々のろう付部に溶融したろう材が供給さ
れるように所定の位置にろう板およびろう線を正しく配
置した後、三分割した外筒分割片41,42,43を配置し、そ
の外側を直径0.5mmのモリブデン線で固定し、外筒分割
片を封止するためのろう材を配置した。なおこのステッ
プのろう材はいずれもBAu−12Vを使用した。このろう付
ワーク組立を水素炉中で加熱しマグネトロンの出力窓を
得た。
次に第2の実施例である進行波管用出力窓について述
べる。
べる。
直径27mm、厚さ1.0mmの96%アルミナセラミックにメ
タライズ加工を旋した窓板1と、肉厚0.5mm、内径27.1m
m、高さ10mmの無酸素銅製内筒2を第1の実施例と同じ
方法でろう材BAu−1Vを用いてろう付した高周波セラミ
ック組立と、第1の実施例と同様に、大気側フランジ31
と真空側フランジ51を第1図の通りに配置し、ろう材BA
u−4Vを所定の位置に所定の量を正しく配置した後、二
分割した外筒分割片を直径0.4mmのモリブデン線で固定
し、さらにろう材BAu−4Vを配置しろう付を施工した。
タライズ加工を旋した窓板1と、肉厚0.5mm、内径27.1m
m、高さ10mmの無酸素銅製内筒2を第1の実施例と同じ
方法でろう材BAu−1Vを用いてろう付した高周波セラミ
ック組立と、第1の実施例と同様に、大気側フランジ31
と真空側フランジ51を第1図の通りに配置し、ろう材BA
u−4Vを所定の位置に所定の量を正しく配置した後、二
分割した外筒分割片を直径0.4mmのモリブデン線で固定
し、さらにろう材BAu−4Vを配置しろう付を施工した。
いずれの実施例においても、ろう付ワーク組立が簡単
になり、ろう材の確認も容易であり、ろう付の仕上がり
も良好であった。
になり、ろう材の確認も容易であり、ろう付の仕上がり
も良好であった。
以上説明したように本考案は、ピルボックス型マイク
ロ波管用高周波窓の外筒を、従来の一体物から分割片を
使用したことにより、ろう材の配置が正確になり、また
ろう材の位置ずれの有無の確認および位置ずれの矯正も
簡単に実施できるので、極めて信頼性の高い高周波窓を
得るばかりでなく、ろう付ワーク組立作業も高度な熟練
を必要とせず作業工数の節減という効果も有する。
ロ波管用高周波窓の外筒を、従来の一体物から分割片を
使用したことにより、ろう材の配置が正確になり、また
ろう材の位置ずれの有無の確認および位置ずれの矯正も
簡単に実施できるので、極めて信頼性の高い高周波窓を
得るばかりでなく、ろう付ワーク組立作業も高度な熟練
を必要とせず作業工数の節減という効果も有する。
第1図(a)は、本考案のマイクロ波管用高周波窓の縦
断面図、第1図(b)は、本考案の一組の外筒分割片の
平面図、第2図(a)は、従来のマイクロ波管用高周波
窓の縦断面図、第2図(b)は、その外筒の平面図であ
る。 1…窓板、2…内筒、30,31…大気側フランジ、40…外
筒、41,42,43…外筒分割片、50,51…真空側フランジ、6
0,61…空気抜き孔。
断面図、第1図(b)は、本考案の一組の外筒分割片の
平面図、第2図(a)は、従来のマイクロ波管用高周波
窓の縦断面図、第2図(b)は、その外筒の平面図であ
る。 1…窓板、2…内筒、30,31…大気側フランジ、40…外
筒、41,42,43…外筒分割片、50,51…真空側フランジ、6
0,61…空気抜き孔。
Claims (1)
- 【請求項1】セラミック製窓板と該窓板と気密封着され
る内筒と該内筒と同心円上に配置される外筒と大気側フ
ランジおよび真空側フランジからなるピルボックス型マ
イクロ波管用高周波窓において、前記外筒が、縦方向に
分割され、かつ空気抜き孔を有する一組の外筒分割片か
らなることを特徴とするマイクロ波管用高周波窓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10542090U JP2541036Y2 (ja) | 1990-10-05 | 1990-10-05 | マイクロ波管用高周波窓 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10542090U JP2541036Y2 (ja) | 1990-10-05 | 1990-10-05 | マイクロ波管用高周波窓 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0461844U JPH0461844U (ja) | 1992-05-27 |
JP2541036Y2 true JP2541036Y2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=31851098
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10542090U Expired - Lifetime JP2541036Y2 (ja) | 1990-10-05 | 1990-10-05 | マイクロ波管用高周波窓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541036Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9184486B2 (en) | 2011-11-30 | 2015-11-10 | Anritsu Corporation | Millimeter waveband filter and method of varying resonant frequency thereof |
JP5781474B2 (ja) * | 2012-07-10 | 2015-09-24 | アンリツ株式会社 | ミリ波帯フィルタおよびその共振周波数可変方法 |
-
1990
- 1990-10-05 JP JP10542090U patent/JP2541036Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0461844U (ja) | 1992-05-27 |
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