JP2540994Y2 - 触覚式時計 - Google Patents

触覚式時計

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JP2540994Y2
JP2540994Y2 JP7024993U JP7024993U JP2540994Y2 JP 2540994 Y2 JP2540994 Y2 JP 2540994Y2 JP 7024993 U JP7024993 U JP 7024993U JP 7024993 U JP7024993 U JP 7024993U JP 2540994 Y2 JP2540994 Y2 JP 2540994Y2
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hand
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義典 後藤
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Rhythm Watch Co Ltd
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Rhythm Watch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、盲人用の時計に関する
ものであり、なお詳しくは、指先で指針に触れる触覚式
時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、盲人用の触覚式時計としては、文
字板の前面に設けられている透明板を開閉可能な蓋体と
し、普段はこの蓋体を閉じておくも、必要な場合にはこ
の蓋体を開いて時針や分針の位置を指先で直接触れるよ
うにして確認することによって時刻を知るものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】触覚式時計は、時針や
分針に直接触れることにより時刻を知るものであるも、
駆動機構によって常に回転している分針等に指を当てる
とき、強い力を加えないように注意して指針の位置を確
かめなければならず、取り扱いに注意を要する不便さが
あった。
【0004】また、注意深く使用していても、使用中に
は不用意に力を指針に加えることもあり、指針がずれた
り駆動機構を破損してしまうことがある欠点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、時針軸に回転
板を取り付け、この回転板に磁石を設けるとともに、時
針軸の回転中心に一致した回転中心を有する時刻表示板
を回転軸の前方に設け、この時刻表示板の裏面には回転
板に設けた磁石に吸引される磁石を磁石相互間に間隙を
形成させて取り付ける。
【0006】なお、時刻表示板を回転板よりも直径の大
きな円形板とすることもある。また、同軸に設けられた
時針軸及び分針軸に各々回転板を固定して時針回転板及
び分針回転板とし、時針軸及び分針軸の回転中心と一致
させた回転中心を有する時針時刻表示板及び分針時刻表
示板を時針回転板及び分針回転板の前方に配置し、時針
時刻表示板の裏面に磁石を設け、又、分針時刻表示板の
裏面にも時針時刻表示板の裏面に設けた磁石よりも外周
位置に磁石を設け、前記時針回転板には時針時刻表示板
に取り付けた磁石と対応した位置に磁石を取り付け、分
針回転板にも分針時刻表示板に取り付けた磁石と対応し
た位置に磁石を取り付ける。
【0007】
【作 用】本考案は、時針軸に回転板を取り付けている
故、回転板を時針の回転速度で回転させることができ
る。また、時針軸の回転中心を回転中心とする時刻表示
板を設けている故、この時刻表示板を前記回転板の回転
に合わせて回転させることができ、この時刻表示板と前
記回転板とには各々磁石を設けている故、磁石相互の吸
引力を利用して時刻表示板を回転板と同一速度で回転さ
せることができる。
【0008】なお、時刻表示板は回転板の前方に配置し
ている故、時刻表示板を回転板よりも直径の大きな円形
板とすれば、回転板や時針軸に指先が触れることを確実
に防止することができる。そして、時針軸及び分針軸に
各々回転板を取り付けたものでは、時針回転板を時針の
回転速度で分針回転板を分針の回転速度で回転させるこ
とができる。
【0009】さらに、時針軸や分針軸の回転中心に合わ
せた回転中心とした時針時刻表示板及び時針時刻表示板
を設け、この時針時刻表示板の裏面に磁石を設け、この
磁石と対応した磁石を時針回転板に、又、分針時刻表示
板の裏面に磁石を設け、この磁石と対応した磁石を分針
回転板に設けている故、磁石相互の吸引力を利用して時
針時刻表示板を時針回転板と同一速度で、又、分針時刻
表示板を分針回転板と同一速度で回転させることができ
る。
【0010】
【実施例】本考案に係る触覚式時計の第1実施例は、図
1に示すように、時計ムーブメント10により回転される
時針軸11と同軸とした支持軸37を有する時針時刻表示板
31を設け、この時針時刻表示板31は時針軸11に対して回
転自在とした1針表示形の触覚式時計である。
【0011】そして、時針軸11には時針回転板21を取り
付け、この時針回転板21には、図3に示すように、半円
形の磁石を2個設けて駆動磁石23,24とし、この2個の
磁石23,24は前面に現れる極性を逆極性として単極を時
針回転板21に形成し、この時針回転板21は時針軸11と一
体に回転するものとしておく。さらに、時針時刻表示板
31の裏面にも同様に2個の半円形の磁石35,36を設けて
従動磁石35,36とし、この従動磁石35,36も極性を逆極性
として時針時刻表示板31に単極を形成し、時針時刻表示
板31に設けた従動磁石35,36を前記時針回転板21に設け
た駆動磁石23,24に近接させる配置とし、駆動磁石23,24
と従動磁石35,36との吸引反発力により時針時刻表示板3
1が時針回転板21に対して一定の位置関係を保ちつつ、
時針回転板21の回転に合わせて時針時刻表示板31が回転
するようにし、時針時刻表示板31の表面には、指針状の
凸部を形成して時刻表示部33としておくものである。
【0012】本実施例では、このように時針軸11と一体
に回転する時針回転板21に駆動磁石23,24を設けてお
き、時針時刻表示板31の支持軸37を時針軸11と同軸とし
て時針軸11の回転中心と一致した回転中心を有する時針
時刻表示板31を前記時針回転板21の前面に設け、この時
針時刻表示板31の裏面に従動磁石35,36を設けるととも
に、時針時刻表示板31の前面に指針状凸部をもって時刻
表示部33を形成している故、この時刻表示部33に指で触
れて時刻表示部33の位置、すなわち、時針時刻表示板31
や時針回転板21の回転角を知ることができ、時針時刻表
示板31は、時針回転板21に対して磁石の吸引反発力によ
り回転させられている故、時針時刻表示板31に指先など
で触れ、この時針時刻表示板31に強く外力を加えた場合
であっても、時針時刻表示板31がこの外力により回転す
ることとなり、外力によって時針軸11に加わる力は駆動
磁石23,24と従動磁石35,36との吸引力による力を最大と
するものである。
【0013】このように、本実施例は、時針軸11と一体
に回転する回転板21に単極の磁石23,24を形成し、回転
板21に形成した駆動磁石23,24によって時刻表示板31の
従動磁石35,36を吸引させるものであり、両磁石が単極
である故、時刻表示板31は回転板21と常に一定の角度位
置に保たれて回転し、時刻表示板31に設けた表示部33に
よって時刻を表示することができ、時刻表示板31に外力
が加わった場合でも、外力によって時刻表示板31が回転
しても時針軸11に固定した回転板21には駆動磁石23,24
と従動磁石35,36とによる吸引反発力以上の力が加わる
ことなく、ムーブメント10の伝達機構に大きな力が加わ
ることを防止することができるものである。
【0014】そして、時刻表示板31に加えられた外力が
除去されると、時刻表示板31は駆動磁石23,24と従動磁
石31との吸引反発力によって回転板21に対して所定の角
度位置に戻り、正しい時刻の表示を行うことができるも
のである。なお、時刻表示板31に設ける時刻表示部33は
指針状の凸部に限ることなく溝状に凹部を形成して時刻
表示部33とすることもあり、また、凸部や凹部の形状も
菱形としたり球形とすることも可能である。
【0015】さらに、時刻表示板31も図2に示したよう
な円形板形状に限ることなく、時刻表示板31を棒状と
し、時刻表示板31の裏面に小型の従動磁石35を設け、回
転板21の所定位置に従動磁石35の極性に合わせた小型の
駆動磁石23を設けておき、棒状の時刻表示板31を時針軸
11を中心に回転させて回転板21の所定位置に位置させた
とき、回転板21に設けた駆動磁石23に吸引されて回転板
21に対して所定の角度位置に時刻表示板3が1固定される
ようにすることもできる。
【0016】尤も、前述のように円形板形状の時刻表示
板31を用いて回転板21の前面を覆う構造としておけば、
ムーブメント10の回転機構と一体構造とされる回転板21
や時針軸11等に直接触れることがなく、駆動系に不用意
な外力を加える虞がない。また、本考案の他の実施例
は、図4に示すように、時針と分針との2針によって分
表示も可能とするものである。
【0017】この実施例は、図5に示すように、同軸と
された時針軸11及び分針軸15と同軸に時針時刻表示板31
の支持軸37を配置し、分針時刻表示板41は、図6に示す
ように環状形状として中央に時針時刻表示板31を挿入す
る透孔44を有し、図5に示したように周囲を枠体51で回
転可能に支持し、この分針時刻表示板41の回転中心を時
針軸11や分針軸15の回転中心に一致させるものである。
【0018】そして、時針時刻表示板31の裏面には略半
円形の従動磁石35,36を設け、この磁石に対応した駆動
磁石23,24を時針軸11に固定した時針回転板21に設ける
ことは前記1針表示形の実施例と同様であり、この実施
例ではさらに分針軸15に分針回転板25を設け、この分針
回転板25の周囲に円弧状の分針用駆動磁石27,28を設
け、分針時刻表示板41の裏面にも円弧状の分針用従動磁
石45,46を設けて分針時刻表示板41が分針回転板25と所
定角度位置を保って回転させる構造としている。
【0019】従って、この実施例においても、分針時刻
表示板41や時針時刻表示板31に磁石の吸引反発力を越え
る外力が加わると、分針時刻表示板41や時針時刻表示板
31はムーブメント10に無理な力を伝達することなく回転
し、ムーブメント10内の輪列等を損傷させることなく時
針時刻表示部33や分針時刻表示部43の位置を表示部33,4
3触れて確認することができる。
【0020】また、この実施例は、分針時刻表示板41の
周囲を枠体51で支持しているも、図7に示すように、分
針時刻表示板41も時針時刻表示板31と同軸として支持軸
47により支持し、分針時刻表示板41の中央に形成した凹
所49に時針用従動磁石35,36を収納するようにすること
もできる。
【0021】
【考案の効果】本考案に係る接触式時計は、回転板を時
針軸に固定して時針の速度で回転させ、回転板に設けた
磁石の吸引力で時針軸と同一回転中心を有する時刻表示
板を回転板と等速で回転させる故、時刻表示板に触れて
時刻を知ることができ、時刻表示板に不用意に大きな力
を加えた場合には、磁石の吸引力を外力が越えると時刻
表示板が回転板との等速回転から外れ、時針軸ひいては
ムーブメントの回転伝達機構に大きな力が加わることを
防止できる。
【0022】そして、時刻表示板に加わる外力を除去す
れば、時刻表示板は再び回転板に設けた磁石に吸引され
て回転板に対して所定の角度位置に固定されて回転板と
ともに回転し、正しい時刻を時刻表示板により表示する
ことができる。なお、時刻表示板を回転板よりも直径の
大きな円形板としておけば、時刻表示板に触れて時刻を
読み取るに際し、指が回転板や時針軸に触れることがな
く、時針軸に不用意に外力を加えることが確実に防止で
きる。
【0023】そして、時針軸と分針軸とに各々磁石を取
り付けた回転板を固定し、これら回転板の前方に時針時
刻表示板と分針時刻表示板とを設けた触覚式時計は、時
針軸や分針軸に大きな外力を加えることなく時針時刻表
示板により時単位の時刻を、分針時刻表示板により分単
位の時刻を表示して正確な時刻を知ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る触覚式時計の1針表示形の実施例
における要部の一部断面側面図。
【図2】本考案に係る触覚式時計の1針表示形の実施例
における時針時刻表示板の正面図。
【図3】本考案に係る触覚式時計の1針表示形の実施例
における回転板の正面図。
【図4】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の実施例
における時刻表示板の正面図。
【図5】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の実施例
における要部の一部断面側面図。
【図6】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の実施例
における分針時刻表示板の裏面図。
【図7】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の他の実
施例における要部の半断面側面図。
【符号の説明】
10 ムーブメント 11 時針軸 15 分針軸 21 時針回転板 23,24 駆動磁石 25 分針回転板 27,28 分針用駆動磁石 31 時針時刻表
示板 33 時刻表示部 35,36 従動
磁石 37 支持軸 41 分針時刻表
示板 43 時刻表示部 45,46 分針
用従動磁石 47 支持軸 51 枠体

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時針軸に固定された回転板を有し、時針
    軸の回転中心と一致した回転中心を有する時刻表示板を
    回転板の前方に備え、この時刻表示板はその前面に時刻
    表示部を有するとともに、その裏面に磁石を有し、前記
    回転板にも時刻表示板に取り付けた磁石と対応した位置
    に磁石を有することを特徴とする触覚式時計。
  2. 【請求項2】 時刻表示板を回転板の直径よりも大きな
    円形板としたことを特徴とする請求項1に記載の触覚式
    時計。
  3. 【請求項3】 同軸とされた時針軸及び分針軸を有し、
    この時針軸に固定された時針回転板及び分針軸に固定さ
    れた分針回転板を有し、時針軸及び分針軸の回転中心と
    一致する回転中心とされる時針時刻表示板及び時針時刻
    表示板よりも直径の大きな分針時刻表示板を時針回転板
    及び分針回転板の前方に備え、この時針時刻表示板及び
    分針時刻表示板の前面に各々時刻表示部を有し、時針時
    刻表示板及び分針時刻表示板の裏面に磁石を有するとと
    もに、前記時針回転板には時針時刻表示板に取り付けた
    磁石と対応する位置に磁石を有し、前記分針回転板には
    分針時刻表示板に取り付けた磁石と対応する位置に磁石
    を有することを特徴とする触覚式時計。
JP7024993U 1993-12-28 1993-12-28 触覚式時計 Expired - Lifetime JP2540994Y2 (ja)

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JPH0741488U JPH0741488U (ja) 1995-07-21
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