JPH0741488U - 触覚式時計 - Google Patents

触覚式時計

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JPH0741488U
JPH0741488U JP7024993U JP7024993U JPH0741488U JP H0741488 U JPH0741488 U JP H0741488U JP 7024993 U JP7024993 U JP 7024993U JP 7024993 U JP7024993 U JP 7024993U JP H0741488 U JPH0741488 U JP H0741488U
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hand
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JP7024993U
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義典 後藤
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リズム時計工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触覚式時計において、指針に指先で触れる場
合に、不用意に大きな力を指針に加えた場合であって
も、指針軸等の駆動機構に大きな負荷が加わることを防
止する。 【構成】 時針軸11に固定された回転板21を有し、時針
軸11の回転中心と一致した回転中心を有する時刻表示板
31を回転板21の前方に備え、この時刻表示板31はその前
面に時刻表示部33を有するとともに、その裏面に磁石4
5,46を有し、前記回転板21にも時刻表示板31に取り付け
た磁石45,46と対応した位置に磁石27,28を有することを
特徴とする触覚式時計。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、盲人用の時計に関するものであり、なお詳しくは、指先で指針に触 れる触覚式時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、盲人用の触覚式時計としては、文字板の前面に設けられている透明板を 開閉可能な蓋体とし、普段はこの蓋体を閉じておくも、必要な場合にはこの蓋体 を開いて時針や分針の位置を指先で直接触れるようにして確認することによって 時刻を知るものがある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
触覚式時計は、時針や分針に直接触れることにより時刻を知るものであるも、 駆動機構によって常に回転している分針等に指を当てるとき、強い力を加えない ように注意して指針の位置を確かめなければならず、取り扱いに注意を要する不 便さがあった。
【0004】 また、注意深く使用していても、使用中には不用意に力を指針に加えることも あり、指針がずれたり駆動機構を破損してしまうことがある欠点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、時針軸に回転板を取り付け、この回転板に磁石を設けるとともに、 時針軸の回転中心に一致した回転中心を有する時刻表示板を回転軸の前方に設け 、この時刻表示板の裏面には回転板に設けた磁石に吸引される磁石を磁石相互間 に間隙を形成させて取り付ける。
【0006】 なお、時刻表示板を回転板よりも直径の大きな円形板とすることもある。 また、同軸に設けられた時針軸及び分針軸に各々回転板を固定して時針回転板 及び分針回転板とし、時針軸及び分針軸の回転中心と一致させた回転中心を有す る時針時刻表示板及び分針時刻表示板を時針回転板及び分針回転板の前方に配置 し、時針時刻表示板の裏面に磁石を設け、又、分針時刻表示板の裏面にも時針時 刻表示板の裏面に設けた磁石よりも外周位置に磁石を設け、前記時針回転板には 時針時刻表示板に取り付けた磁石と対応した位置に磁石を取り付け、分針回転板 にも分針時刻表示板に取り付けた磁石と対応した位置に磁石を取り付ける。
【0007】
【作 用】
本考案は、時針軸に回転板を取り付けている故、回転板を時針の回転速度で回 転させることができる。 また、時針軸の回転中心を回転中心とする時刻表示板を設けている故、この時 刻表示板を前記回転板の回転に合わせて回転させることができ、この時刻表示板 と前記回転板とには各々磁石を設けている故、磁石相互の吸引力を利用して時刻 表示板を回転板と同一速度で回転させることができる。
【0008】 なお、時刻表示板は回転板の前方に配置している故、時刻表示板を回転板より も直径の大きな円形板とすれば、回転板や時針軸に指先が触れることを確実に防 止することができる。 そして、時針軸及び分針軸に各々回転板を取り付けたものでは、時針回転板を 時針の回転速度で分針回転板を分針の回転速度で回転させることができる。
【0009】 さらに、時針軸や分針軸の回転中心に合わせた回転中心とした時針時刻表示板 及び時針時刻表示板を設け、この時針時刻表示板の裏面に磁石を設け、この磁石 と対応した磁石を時針回転板に、又、分針時刻表示板の裏面に磁石を設け、この 磁石と対応した磁石を分針回転板に設けている故、磁石相互の吸引力を利用して 時針時刻表示板を時針回転板と同一速度で、又、分針時刻表示板を分針回転板と 同一速度で回転させることができる。
【0010】
【実施例】 本考案に係る触覚式時計の第1実施例は、図1に示すように、時計ムーブメン ト10により回転される時針軸11と同軸とした支持軸37を有する時針時刻表示板31 を設け、この時針時刻表示板31は時針軸11に対して回転自在とした1針表示形の 触覚式時計である。
【0011】 そして、時針軸11には時針回転板21を取り付け、この時針回転板21には、図3 に示すように、半円形の磁石を2個設けて駆動磁石23,24とし、この2個の磁石2 3,24は前面に現れる極性を逆極性として単極を時針回転板21に形成し、この時針 回転板21は時針軸11と一体に回転するものとしておく。 さらに、時針時刻表示板31の裏面にも同様に2個の半円形の磁石35,36を設け て従動磁石35,36とし、この従動磁石35,36も極性を逆極性として時針時刻表示板 31に単極を形成し、時針時刻表示板31に設けた従動磁石35,36を前記時針回転板2 1に設けた駆動磁石23,24に近接させる配置とし、駆動磁石23,24と従動磁石35,36 との吸引反発力により時針時刻表示板31が時針回転板21に対して一定の位置関係 を保ちつつ、時針回転板21の回転に合わせて時針時刻表示板31が回転するように し、時針時刻表示板31の表面には、指針状の凸部を形成して時刻表示部33として おくものである。
【0012】 本実施例では、このように時針軸11と一体に回転する時針回転板21に駆動磁石 23,24を設けておき、時針時刻表示板31の支持軸37を時針軸11と同軸として時針 軸11の回転中心と一致した回転中心を有する時針時刻表示板31を前記時針回転板 21の前面に設け、この時針時刻表示板31の裏面に従動磁石35,36を設けるととも に、時針時刻表示板31の前面に指針状凸部をもって時刻表示部33を形成している 故、この時刻表示部33に指で触れて時刻表示部33の位置、すなわち、時針時刻表 示板31や時針回転板21の回転角を知ることができ、時針時刻表示板31は、時針回 転板21に対して磁石の吸引反発力により回転させられている故、時針時刻表示板 31に指先などで触れ、この時針時刻表示板31に強く外力を加えた場合であっても 、時針時刻表示板31がこの外力により回転することとなり、外力によって時針軸 11に加わる力は駆動磁石23,24と従動磁石35,36との吸引力による力を最大とする ものである。
【0013】 このように、本実施例は、時針軸11と一体に回転する回転板21に単極の磁石23 ,24を形成し、回転板21に形成した駆動磁石23,24によって時刻表示板31の従動磁 石35,36を吸引させるものであり、両磁石が単極である故、時刻表示板31は回転 板21と常に一定の角度位置に保たれて回転し、時刻表示板31に設けた表示部33に よって時刻を表示することができ、時刻表示板31に外力が加わった場合でも、外 力によって時刻表示板31が回転しても時針軸11に固定した回転板21には駆動磁石 23,24と従動磁石35,36とによる吸引反発力以上の力が加わることなく、ムーブメ ント10の伝達機構に大きな力が加わることを防止することができるものである。
【0014】 そして、時刻表示板31に加えられた外力が除去されると、時刻表示板31は駆動 磁石23,24と従動磁石31との吸引反発力によって回転板21に対して所定の角度位 置に戻り、正しい時刻の表示を行うことができるものである。 なお、時刻表示板31に設ける時刻表示部33は指針状の凸部に限ることなく溝状 に凹部を形成して時刻表示部33とすることもあり、また、凸部や凹部の形状も菱 形としたり球形とすることも可能である。
【0015】 さらに、時刻表示板31も図2に示したような円形板形状に限ることなく、時刻 表示板31を棒状とし、時刻表示板31の裏面に小型の従動磁石35を設け、回転板21 の所定位置に従動磁石35の極性に合わせた小型の駆動磁石23を設けておき、棒状 の時刻表示板31を時針軸11を中心に回転させて回転板21の所定位置に位置させた とき、回転板21に設けた駆動磁石23に吸引されて回転板21に対して所定の角度位 置に時刻表示板3が1固定されるようにすることもできる。
【0016】 尤も、前述のように円形板形状の時刻表示板31を用いて回転板21の前面を覆う 構造としておけば、ムーブメント10の回転機構と一体構造とされる回転板21や時 針軸11等に直接触れることがなく、駆動系に不用意な外力を加える虞がない。 また、本考案の他の実施例は、図4に示すように、時針と分針との2針によっ て分表示も可能とするものである。
【0017】 この実施例は、図5に示すように、同軸とされた時針軸11及び分針軸15と同軸 に時針時刻表示板31の支持軸37を配置し、分針時刻表示板41は、図6に示すよう に環状形状として中央に時針時刻表示板31を挿入する透孔44を有し、図5に示し たように周囲を枠体51で回転可能に支持し、この分針時刻表示板41の回転中心を 時針軸11や分針軸15の回転中心に一致させるものである。
【0018】 そして、時針時刻表示板31の裏面には略半円形の従動磁石35,36を設け、この 磁石に対応した駆動磁石23,24を時針軸11に固定した時針回転板21に設けること は前記1針表示形の実施例と同様であり、この実施例ではさらに分針軸15に分針 回転板25を設け、この分針回転板25の周囲に円弧状の分針用駆動磁石27,28を設 け、分針時刻表示板41の裏面にも円弧状の分針用従動磁石45,46を設けて分針時 刻表示板41が分針回転板25と所定角度位置を保って回転させる構造としている。
【0019】 従って、この実施例においても、分針時刻表示板41や時針時刻表示板31に磁石 の吸引反発力を越える外力が加わると、分針時刻表示板41や時針時刻表示板31は ムーブメント10に無理な力を伝達することなく回転し、ムーブメント10内の輪列 等を損傷させることなく時針時刻表示部33や分針時刻表示部43の位置を表示部33 ,43触れて確認することができる。
【0020】 また、この実施例は、分針時刻表示板41の周囲を枠体51で支持しているも、図 7に示すように、分針時刻表示板41も時針時刻表示板31と同軸として支持軸47に より支持し、分針時刻表示板41の中央に形成した凹所49に時針用従動磁石35,36 を収納するようにすることもできる。
【0021】
【考案の効果】
本考案に係る接触式時計は、回転板を時針軸に固定して時針の速度で回転させ 、回転板に設けた磁石の吸引力で時針軸と同一回転中心を有する時刻表示板を回 転板と等速で回転させる故、時刻表示板に触れて時刻を知ることができ、時刻表 示板に不用意に大きな力を加えた場合には、磁石の吸引力を外力が越えると時刻 表示板が回転板との等速回転から外れ、時針軸ひいてはムーブメントの回転伝達 機構に大きな力が加わることを防止できる。
【0022】 そして、時刻表示板に加わる外力を除去すれば、時刻表示板は再び回転板に設 けた磁石に吸引されて回転板に対して所定の角度位置に固定されて回転板ととも に回転し、正しい時刻を時刻表示板により表示することができる。 なお、時刻表示板を回転板よりも直径の大きな円形板としておけば、時刻表示 板に触れて時刻を読み取るに際し、指が回転板や時針軸に触れることがなく、時 針軸に不用意に外力を加えることが確実に防止できる。
【0023】 そして、時針軸と分針軸とに各々磁石を取り付けた回転板を固定し、これら回 転板の前方に時針時刻表示板と分針時刻表示板とを設けた触覚式時計は、時針軸 や分針軸に大きな外力を加えることなく時針時刻表示板により時単位の時刻を、 分針時刻表示板により分単位の時刻を表示して正確な時刻を知ることができるも のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る触覚式時計の1針表示形の実施例
における要部の一部断面側面図。
【図2】本考案に係る触覚式時計の1針表示形の実施例
における時針時刻表示板の正面図。
【図3】本考案に係る触覚式時計の1針表示形の実施例
における回転板の正面図。
【図4】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の実施例
における時刻表示板の正面図。
【図5】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の実施例
における要部の一部断面側面図。
【図6】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の実施例
における分針時刻表示板の裏面図。
【図7】本考案に係る触覚式時計の2針表示形の他の実
施例における要部の半断面側面図。
【符号の説明】
10 ムーブメント 11 時針軸 15 分針軸 21 時針回転板 23,24 駆動磁石 25 分針回転板 27,28 分針用駆動磁石 31 時針時刻表
示板 33 時刻表示部 35,36 従動
磁石 37 支持軸 41 分針時刻表
示板 43 時刻表示部 45,46 分針
用従動磁石 47 支持軸 51 枠体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時針軸に固定された回転板を有し、時針
    軸の回転中心と一致した回転中心を有する時刻表示板を
    回転板の前方に備え、この時刻表示板はその前面に時刻
    表示部を有するとともに、その裏面に磁石を有し、前記
    回転板にも時刻表示板に取り付けた磁石と対応した位置
    に磁石を有することを特徴とする触覚式時計。
  2. 【請求項2】 時刻表示板を回転板の直径よりも大きな
    円形板としたことを特徴とする請求項1に記載の触覚式
    時計。
  3. 【請求項3】 同軸とされた時針軸及び分針軸を有し、
    この時針軸に固定された時針回転板及び分針軸に固定さ
    れた分針回転板を有し、時針軸及び分針軸の回転中心と
    一致する回転中心とされる時針時刻表示板及び時針時刻
    表示板よりも直径の大きな分針時刻表示板を時針回転板
    及び分針回転板の前方に備え、この時針時刻表示板及び
    分針時刻表示板の前面に各々時刻表示部を有し、時針時
    刻表示板及び分針時刻表示板の裏面に磁石を有するとと
    もに、前記時針回転板には時針時刻表示板に取り付けた
    磁石と対応する位置に磁石を有し、前記分針回転板には
    分針時刻表示板に取り付けた磁石と対応する位置に磁石
    を有することを特徴とする触覚式時計。
JP7024993U 1993-12-28 1993-12-28 触覚式時計 Expired - Lifetime JP2540994Y2 (ja)

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JPH0741488U true JPH0741488U (ja) 1995-07-21
JP2540994Y2 JP2540994Y2 (ja) 1997-07-09

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102491424B1 (ko) * 2022-11-18 2023-01-27 김민석 시각 장애인용 손목 시계

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102491424B1 (ko) * 2022-11-18 2023-01-27 김민석 시각 장애인용 손목 시계

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JP2540994Y2 (ja) 1997-07-09

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