JPH11287873A - 時 計 - Google Patents

時 計

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JPH11287873A
JPH11287873A JP10550398A JP10550398A JPH11287873A JP H11287873 A JPH11287873 A JP H11287873A JP 10550398 A JP10550398 A JP 10550398A JP 10550398 A JP10550398 A JP 10550398A JP H11287873 A JPH11287873 A JP H11287873A
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JP
Japan
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display
time
reference point
clock
point
Prior art date
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JP10550398A
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Ayako Ikeda
紋子 池田
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AMANUMA AKIHIKO
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AMANUMA AKIHIKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1日や1月や1年といった基準となる時間的
な長さに対して現在がどのようなポジションであるのか
を瞬時に感覚的に知ることができる時計を提供するこ
と。 【解決手段】 時刻表示を行う表示盤部3の内周に、環
状の長針盤4と円板状の短針盤5とが二重に設けられ、
表示盤3の外周に環状の駆動環4が設けられ、この駆動
環4を予め設定された時間で表示盤部3を一周させる駆
動機構が内部に設けられ、駆動環4には太陽表示点61
が凸設され、表示盤部3には12時の位置に主基準点3
0が設けられ、3時、6時、9時の位置に第1副基準点
31、第2副基準点32、第3副基準点33が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、時計としては、文字盤を短針と長
針とが回る構造のもの、あるいは、表示盤内で時刻をデ
ジタル表示するものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、時計により時刻を認識する際には、針と文字盤
の文字あるいは印と位置関係により時刻を認識したり、
デジタル表示されている数字により時刻を認識するもの
であるが、このような数字的な認識よりももっと感覚的
な時刻あるいは時期を認識したいという要望がある。
【0004】すなわち、時計で「時刻」を確認するにあ
たり、例えば、電車などの発車時間などの特定の時間に
対応するために今が何時何分かを正確に確認するために
時計を見ることがあるが、これとは別に、個人のあいま
いな感覚に基づいて、現在が1日のどの位の時刻なのか
を知るために時計を見ることもある。例えば、食事の時
間や起きる時間や寝る時間などを基準として、そろそろ
食事の時間かとかそろそろ寝る時間かとかを確認すると
いうような1日のリズムとしての時間確認を行うために
時計を見ることがある。
【0005】また、このようなある程度あいまいな感覚
に基づく時間的なリズムの確認としては、上記のように
時計を見て1日のリズム的な確認を行う他に、例えば、
カレンダーなどを見て、1カ月やあるいは春・夏・秋・
冬などの季節や、あるいは1年を単位として、1カ月の
うちで何週間程度が経過したかとか、1つの季節のうち
でどの位が経過したかとか、1年のうちでどの位の月日
が経過したか、あるいは残りの月日がどの位かを知りた
い場合もある。
【0006】上述のような個人の感覚に基づいて大体の
時間や期間を知りたいときには、従来の時計やカレンダ
ーを用いた場合、前者の時計により時刻を知るには、1
回頭の中で足し算や引き算を行って、朝・昼・夕などに
対する時刻を認識することになるし、同様に後者のカレ
ンダーによる場合も、カレンダーを何枚かめくったり足
し算や引き算を行って「今日」が月や年に対してどのよ
うな日であるかを認識することになる。
【0007】以上のように、従来では、このような朝・
昼・夕などに対する1日のリズム的な時刻や、1月や1
年などの所定の期間に対する日にちの位置付けを瞬時に
感覚的に認識することができなかった。そこで、このよ
うな感覚的な時刻や月日を瞬時に感覚的に認識できるよ
うにすることが望まれている。ちなみに、上述のよう
に、1日のリズム的な時刻を感覚的に認識したいという
要望は、例えば、地下やあるいは放送局・コンピュータ
ルームなどのように窓がなくしかも24時間勤務するよ
うな職場で特に望まれている。すなわち、このような職
場では、時間や季節を感じ難く、時計の表示時刻を見て
も、それが午前であるか午後であるかすら即座に判断す
ることが難しい。
【0008】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、1日や1月や1年といった基準となる
時間的な長さに対して現在がどのようなポジションであ
るのかを瞬時に感覚的に知ることができる時計を提供す
ることを目的としている。さらには、このように瞬時に
感覚的な認識を視覚に障害がある人でも同様に得ること
ができる時計を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の時計は、時刻表示を行う表示盤部の外周に
環状の駆動環が設けられ、この駆動環を予め設定された
時間で表示盤部を一周させる駆動機構が内部に設けら
れ、前記駆動環の少なくとも一箇所に表示点が設けられ
ている一方、前記表示盤部の駆動環の内周に位置する所
定位置に基準点が設けられている手段とした。なお、表
示盤部における時刻表示は、針などのように時間経過に
伴って回転する部材を用いる他、デジタル表示を行うも
のを適用してもよい。本発明では、表示点が基準点に対
して、所定の期間で一周する。したがって、時計を見た
時には、表示点が、表示盤の全周において基準点に対し
てどのような位置に存在するかにより、所定の期間に対
する「現在」の位置を、瞬時に、感覚的につかむことが
できる。すなわち、人間は、習慣により時計と重ね合わ
せると感覚的に全体の割合を把握し易いものである。例
えば、時計において、相対的にそれぞれ90゜の位置で
ある、3時、6時、9時、12時の位置というのは、全
体の1/4,1/2,3/4,1/1を示すものである
が、表示点がこのような位置に存在していると、このよ
うな割合を瞬時に把握できるし、また、これらの相対位
置から他の割合も瞬時に感覚的に把握することができ
る。このように、本発明では、表示盤による時刻表示に
よる時計機能の他に、その外周を表示点が移動すること
により、所定の期間に対する現在のポジションを瞬時に
感覚的に把握することができるという新規な機能が得ら
れる。なお、前記所定の期間というのは、請求項2に記
載するように24時間であってもよいし、請求項3に記
載するように1カ月であってもよいし、請求項4に記載
するように1年であってもよい他、四季の1つの季節に
相当する3カ月、あるいは、学業に関連した3年、4
年、6年、あるいは5年、10年やそれ以上の複数年で
あってもよく、用途に応じて任意に設定可能である。
【0010】なお、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の時計において、駆動機構が、駆動環を24時
間で一周させるよう構成するのが好ましい。このように
構成すると、表示点が24時間で表示盤の外周を一周す
るものであり、表示点の位置により現在が1日に対して
どのようなポジションであるかを瞬時に感覚的に把握す
ることができる。例えば、請求項9に記載のように、基
準点を12時の位置に配置し、正午に表示点が基準点に
一致するようにして駆動環を駆動させると、表示点は、
太陽の位置を模して移動するものであり、よって、表示
点が9時の位置では朝あるいは日の出と、12時の位置
で正午と、3時の位置で夕あるいは日の出と、6時の位
置で深夜と把握できるとともに、これらを基準にしてこ
れらの間の時間を把握するという使い方ができる。
【0011】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1記載の時計において、駆動機構が、駆動環を1カ月
で一周させるよう構成するのも好ましい。このように構
成すると、表示点が1カ月で表示盤の外周を一周するも
ので、表示点の位置により現在が1カ月に対してどのよ
うなポジションであるかを瞬時に感覚的に把握すること
ができる。例えば、請求項9に記載のように、基準点を
12時の位置に配置し、月初めに表示点が基準点に一致
するようにして駆動環を駆動させると、表示点が3時の
位置で約1週間が経過したことを、6時の位置で約半月
が経過したことを、9時の位置で3週間が経過したこと
を把握できるとともに、これらを基準にしてこれらの間
の経過を把握するという使い方ができる。なお、1カ月
は、30日の月、31日の月および28または29日の
月があるが、月により厳密これらの日数に対応するよう
にしてもよいし、あるいは、1週間で1/4周するよう
にしてもよい。
【0012】また、請求項4記載の発明のように、請求
項1記載の時計において、駆動機構が、駆動環を1年で
一周させるよう構成するのも好ましい。このように構成
すると、表示点が1年で表示盤の外周を一周するもので
あり、表示点の位置により現在が1年に対してどのよう
なポジションであるかを瞬時に感覚的に把握することが
できる。例えば、請求項9に記載のように、基準点を1
2時の位置に配置し、年度の初めに表示点が基準点に一
致するようにして駆動環を駆動させると、表示点が3時
の位置で約3カ月が経過したことを、6時の位置で約半
年が経過したことを、9時の位置で9カ月が経過した、
あるいは残り3カ月であることを把握できるとともに、
これらを基準にしてこれらの間の経過を把握するという
使い方ができる。
【0013】また、請求項5記載の発明のように、請求
項1ないし4記載の時計において、表示点ならびに基準
点を、触覚により認識できる凹凸により構成するのが好
ましい。このように構成した場合、上述の請求項1ない
し4記載の発明の時間に関する感覚的な把握を、触覚に
より行うことができる。したがって、弱視者にあって
も、上記の把握を瞬時に行うことができる。
【0014】また、請求項6記載の発明のように、基準
点を、真上を示す12時の位置に設けるのが好ましい。
このように構成すると、基準点が、真上を示す12時の
位置であるから、全周に対する表示点の位置の把握が容
易となる。
【0015】また、請求項7記載の発明のように、請求
項1ないし6記載の時計において、基準点を、真上を示
す12時の位置に設けられている主基準点と、この主基
準点に対して90度の回転角度毎に設けられた副基準点
とで構成するのが好ましい。
【0016】このように構成すると、主基準点の他に、
副基準点を有しているから、全周に対する表示点の位置
として、1/4,1/2,3/4,1/1という割合の
位置の認識が容易であり、感覚的な把握が容易となる。
【0017】また、請求項8記載の発明のように、請求
項1ないし7記載の時計において、前記表示盤の基準点
の内側の位置には、環状に形成されて駆動機構により1
時間で一周する長針盤と、環状に形成されて駆動機構に
より12時間あるいは24時間で一周する短針盤とを内
外二重に設け、前記長針盤および短針盤には、それぞれ
一箇所に、時計の長針および短針に相当する指針部を設
け、前記指針部を、触覚により認識可能な凹凸により形
成するのが好ましい。
【0018】また、請求項9記載の発明のように、請求
項1ないし8記載の時計において、前記表示盤部及び駆
動環を構成する本体部の所定箇所に、表示盤部に時刻を
表示させるとともに、前記駆動環の表示点を前記表示盤
部に表示された時刻に対応する所定表示位置まで瞬時に
強制的に移動させる時刻表示スイッチが設けられている
ことが好ましい。
【0019】このように構成すると、触覚により時間を
認識できる。また、触覚により時間を認識した時に、長
針盤あるいは短針盤を移動させてしまうことが起き難
く、時間が狂い難い。また、長針盤および短針盤は、回
転方向に平らであるから、不用意に物が触れて回転が妨
げられることが無く、これによる時間の狂いも生じ難
い。これにより、弱視者用の時計を想定した場合に、カ
バーが不要となって、時刻の認識の度にカバーを開閉す
る操作が不要となって、操作性の向上を図ることができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は実施の形態の時計を示す
斜視図、図2はこの時計の平面図、図3はこの時計の側
面図である。
【0021】図1に示すとおり、実施の形態は、本発明
を腕時計に適用した例であり、本体1とリストベルト
2,2とを備えている。この実施の形態の時計は、その
外周近傍に環状の表示盤3が設けられている。この表示
盤3には、図において上端位置に2つの凸点からなる主
基準点30が設けられ、かつ、この主基準点30からそ
れぞれ90度毎の回転角度の位置である3箇所に、1つ
の凸点からなる第1副基準点31、第2副基準点32、
第3副基準点33が設けられている。
【0022】前記表示盤3の内周には、薄板環状の長針
盤4が設けられている。この長針盤4は、内部に設けら
れた図示を省略した駆動機構により前記表示盤3の内周
に沿って1時間で一周するように構成され、その上面の
一箇所に、時計の長針に相当する突条の長針表示部41
が設けられている。なお、この長針表示部41は、表面
から凹ませて形成してもよい。
【0023】前記長針盤4の内周には、薄い円板状の短
針盤5が設けられている。この短針盤5も、図示を省略
した前記駆動機構により、12時間あるいは24時間周
期で一周するように構成されており、その上面の外周部
の一箇所に、時計の短針に相当する円形で上方に凸の短
針表示部51が設けられている。なお、この短針表示部
51も、表面から凹ませて形成してもよい。
【0024】前記表示盤3の外周には、請求の範囲の駆
動環に相当する環状の太陽表示環6が設けられている。
この太陽表示環6も、図示を省略した前記駆動機構によ
り24時間で一周するように構成されており、一箇所に
太陽表示点61が凸設されている。この太陽表示点61
は、赤に着色あるいは発光させるのが好ましい。
【0025】本実施の形態では、正午に前記太陽表示点
61が主基準点30の位置に来るようにセットして使用
する。したがって、この太陽表示点61が、主基準点3
0と第2副基準点32とを結ぶ線よりも左側に位置して
いる時は、一目で「午前」であると認識でき、また、そ
の線の右側に位置している時には、一目で「午後」であ
ると認識することができる。また、太陽表示点61が第
3副基準点33の近傍に位置している時には、一目で
「朝」であると認識でき、太陽表示点61が主基準点3
0の近傍に位置している時には、一目で「正午」頃であ
ると認識することができる。また、太陽表示点61が第
1副基準点31の近傍に位置している時には、「夕方」
であることを認識でき、太陽表示点61が第2表示点3
2の近傍に位置している時には、一目で「午前0時」頃
であると認識することができる。
【0026】このように、本実施の形態では、現在の時
刻が1日のうちでどのような時刻であるかを瞬時に感覚
的に認識できる。また、本実施の形態では、太陽表示部
61、各基準点30〜33を凸設しているため、上記時
刻の感覚的な認識を触覚によっても瞬時に認識でき、弱
視者にとっても有効である。同様に、本実施の形態で
は、長針表示部41ならびに短針表示部51を凸設して
いるため、「時刻」も触覚により認識することができ、
弱視者にとって有効である。
【0027】さらに、本実施の形態では、時計の短針・
長針に相当する各表示部41,51を環状の薄板板およ
び円板である長針盤4および短針盤5で構成し、これら
を回転させているため、触覚により時刻を認識するにあ
たり、通常の時計の針に直接触れるのに比べて駆動機構
に与えるトルク影響が少なく、時間が狂い難いという特
徴を有している。さらに、このように手や物が触れても
各盤4,5の回転に狂いが生じ難いため、これら盤4,
5に物が触れるのを防ぐカバーを設けることが不要とな
り、弱視者が「時刻」を確認する度にカバーを開閉させ
る必要がなく、時刻確認操作が簡単になる。
【0028】なお、実施の形態では、太陽表示点61を
有した太陽表示環6が24時間で一周するように構成し
たが、この一周に要する時間は用途に応じて任意に変更
することができ、例えば、1カ月で一周したり、4カ月
で一周したり、一年で一周するように構成してもよい。
1カ月で一周するように構成した場合、月の始まりに太
陽表示点61の位置を主基準点30の位置に合わせる
と、太陽表示点61が主基準点30から第1副基準点3
1との間に位置しているときには、第1周目であると認
識でき、第1副基準点31と第2副基準点32との間に
位置している時には、第2周目であると認識でき、第2
副基準点32の近傍に位置している時には半月が経過し
たなどと認識することができる。
【0029】また、太陽表示環6が4カ月で一周するよ
うに構成した場合には、例えば、四季の始まりの時点で
太陽表示点61の位置を主基準点30の位置に合わせる
と、太陽表示点61が、主基準点30から第1副基準点
31との間に位置しているときには、1つの季節のうち
の第1月目であると認識でき、第1副基準点31と第2
副基準点32との間に位置している時には、1つの季節
の第2月目であると認識でき、第2副基準点32の位置
では、季節の半分が経過したなどと認識することができ
る。
【0030】また、太陽表示環6が一年で一周するよう
に構成した場合には、年の始めに太陽表示点61の位置
を主基準点30の位置に合わせると、太陽表示点61の
位置が第1副基準点31の近傍に位置すると3カ月が経
過したことを、第2副基準点32の近傍に位置すると6
カ月が経過したことを、第3副基準点33の近傍に位置
すると9カ月が経過して年末まで残り約3カ月となった
ことをそれぞれ瞬時に認識でき、そして、太陽表示点6
1がこれら基準点30〜33の各間に位置しているとき
でも、これらを基準として、ほぼ何カ月が経過したか、
あるいは季節を瞬時に感覚的に認識することができる。
【0031】また、図4、図5には本発明の他の実施の
形態としての時計が示されている。本実施の形態として
の太陽表示環6、及び長針盤4、短針盤5は、本体部1
に設けられた時刻表示スイッチ70を押圧することによ
り、図示を省略した駆動機構としてのステップモータに
より駆動されるようになっている。
【0032】例えば、通常時においてステップモータに
連結するタイマ(図示略)は作動しているが、太陽表示
環6、及び長針盤4、短針盤5は、図4に示されるよう
に主基準点30の位置において停止されている。そして
時刻表示スイッチ70を押圧すると、図5に示されるよ
うに、太陽表示環6、及び長針盤4、短針盤5は、その
時点における時刻(図5においては午前4:10)を表
示すべく表示位置まで瞬時に強制的に移動され、正確な
時刻を表示するようになっている。
【0033】このような構成にすることで、太陽表示環
6、及び長針盤4、短針盤5の位置を触れることにより
時刻を確認することが多い時計において、表示位置に狂
いが生じても、時刻表示スイッチ70を押圧することで
位置修正がなされ、常に正確な時刻を把握することが出
来る。そして太陽表示環6、及び長針盤4、短針盤5
は、次に時刻表示スイッチ70が押圧されるまでこの状
態のまま停止される。あるいは時刻確認後、再度時刻表
示スイッチ70を押圧することで、太陽表示環6、及び
長針盤4、短針盤5は前述の主基準点30の位置にリセ
ットされるようにしてもよい。
【0034】また、時刻表示スイッチ70の押圧に伴う
太陽表示環6、及び長針盤4、短針盤5の回転方向は任
意であり、例えば図5において太陽表示環6は駆動量の
小さい反時計周りに回転させてもよく、このようにすれ
ばより短時間で瞬時に正確な時刻を表示できる。
【0035】以上、実施の形態について図面により説明
してきたが、本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変形可能
なものである。例えば、実施の形態では、腕時計に適用
した例を示したが、掛け時計や置き時計など他の時計に
適用することができる。また、太陽表示環6が一周する
のに要する時間は、上記例に限らず、1年以上の例えば
10年や50年などでもよく、いずれにしてもその対象
となる年月に対してどの位の時間かを瞬時に感覚的に認
識できる。また、実施の形態では、時間の表示を、薄板
状の長針盤4および短針盤5により行うものを示した
が、この時間の表示手段は、通常の短針と長針により行
うものや、あるいはデジタル表示のものなど他の手段を
用いてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の時計
は、表示盤部の外周に設けた駆動環の少なくとも一箇所
に表示点を設けるとともに、この駆動間を駆動機構によ
り表示盤の外周を回転させ、かつ、表示盤部の駆動環の
内周に位置する所定位置に基準点を設けた構成としたた
め、表示点が、表示盤の全周において基準点に対してど
のような位置に存在するかにより、所定の期間に対する
「現在」の位置を、瞬時に、感覚的につかむことができ
るものであり、表示盤による時刻表示による時計機能の
他に、所定の期間に対する現在のポジションを瞬時に感
覚的に把握することができるという新規な機能が得られ
るという効果を奏する。
【0037】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の時計において、駆動機構が駆動環を24時間で一周
させるよう構成したため、表示点の位置により現在が1
日に対してどのようなポジション(例えば、朝、昼、
夕、深夜というような観念的な時間)であるかを瞬時に
感覚的に把握することができるという効果を奏する。
【0038】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の時計において、駆動機構が、駆動環を1カ月で一周
させるよう構成したため、現在が1カ月に対してどのよ
うなポジションであるか(例えば、現在が1カ月の第何
週目であるかとか、月末まであと何週間であるかなど)
を瞬時に感覚的に把握することができるという効果を奏
する。
【0039】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の時計において、駆動機構が、駆動環を1年で一周さ
せるよう構成したため、表示点の位置により現在が1年
に対してどのようなポジションであるか(例えば、今年
になって何カ月が経過したか、あるいは年末まで何カ月
であるかなど)を瞬時に感覚的に把握することができる
という効果を奏する。
【0040】また、請求項5記載の発明は、請求項1な
いし4記載の時計において、表示点ならびに基準点を、
触覚により認識できる凹凸により構成したため、上述の
請求項1ないし4記載の発明の時間に関する感覚的な把
握を、触覚により行うことができるものであり、よっ
て、弱視者に対しても、上記請求項1ないし4記載の発
明に記載した効果を奏する。
【0041】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし5記載の時計において、前記基準点を、真上を示す
12時の位置に設けたため、全周に対する表示点の位置
の把握が容易となるという効果を奏する。特に、請求項
2記載のように、24時間で駆動環を一周させる構成で
は、正午に表示点が基準点に一致するようにして駆動環
を駆動させると、表示点は、太陽の位置を模して移動す
るものであり、表示点が9時、12時、3時、6時の位
置に存在する時には、それぞれ、朝あるいは日の出や、
正午や、夕あるいは日の出と、6時の位置で深夜と瞬時
に把握できる。また、請求項3記載のように、1カ月で
駆動環を一周させる構成では、月初めに表示点が基準点
に一致するようにして駆動環を駆動させると、表示点
が、3時、6時、9時の位置で、それぞれ約1週間、約
半月、約3週間が経過したことを把握できる。また、請
求項4記載のように、1年で駆動環を一周させる構成で
は、年度の初めに表示点が基準点に一致するようにして
駆動環を駆動させると、表示点が3時、6時、9時の位
置で、それぞれ約3カ月、約半年、約9カ月が経過した
ことを把握できる。
【0042】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし6記載の時計において、基準点を、真上を示す12
時の位置に設けられている主基準点と、この主基準点に
対して90度の回転角度毎に設けられた副基準点とで構
成したため、全周に対する表示点の位置として、1/
4,1/2,3/4,1/1という割合の位置の認識が
容易であり、上記請求項1ないし6記載の発明よりもさ
らに感覚的な把握が容易となるという効果を奏する。
【0043】また、請求項8記載の発明は、請求項1な
いし7記載の時計において、表示盤の基準点の内側の位
置には、環状に形成されて駆動機構により1時間で一周
する長針盤と、環状に形成されて駆動機構により12時
間あるいは24時間で一周する短針盤とを内外二重に設
け、長針盤および短針盤には、それぞれ一箇所に、時計
の長針および短針に相当する指針部を設け、指針部を、
触覚により認識可能な凹凸により形成したため、請求項
1ないし7記載の発明が有する効果に加えて、触覚によ
り時間を認識できるという効果を奏するとともに、触覚
により時間を認識した時に、長針盤あるいは短針盤を移
動させてしまうことが起き難く、時間が狂い難いという
効果を奏する。また、長針盤および短針盤は、回転方向
に平らであるから、不用意に物が触れて回転が妨げられ
ることが無く、これによる時間の狂いも生じ難いという
効果を奏する。加えて、このような効果により、弱視者
用の時計を想定した場合に、カバーが不要となって、時
刻の認識の度にカバーを開閉する操作が不要となって、
操作性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0044】また、請求項9記載の発明は、請求項1な
いし8記載の時計において、駆動環の表示点及び表示盤
を触れることにより時刻を確認することが多い時計にお
いて、表示位置に狂いが生じても、時刻表示スイッチを
押圧することで位置修正がなされ、常に正確な時刻を把
握することが出来る。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の時計を示す斜視図である。
【図2】実施の形態の時計を示す正面図である。
【図3】実施の形態の時計を示す側面図である。
【図4】他の実施の形態としての時計を示す正面図であ
る。
【図5】図4の時計の作用を示す正面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 リストベルト 3 表示盤 30 主基準点 31 第1副基準点 32 第2副基準点 33 第3副基準点 4 長針盤 41 長針表示部 5 短針盤 51 短針表示部 6 太陽表示環 61 太陽表示点 70 時刻表示スイッチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻表示を行う表示盤部の外周に環状の
    駆動環が設けられ、 この駆動環を予め設定された時間で表示盤部を一周させ
    る駆動機構が内部に設けられ、 前記駆動環の少なくとも一箇所に表示点が設けられてい
    る一方、前記表示盤部の駆動環の内周に位置する所定位
    置に基準点が設けられていることを特徴とする時計。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、駆動環を24時間で一
    周させるよう構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の時計。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構は、駆動環を1カ月で一周
    させるよう構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の時計。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構は、駆動環を1年で一周さ
    せるよう構成されていることを特徴とする請求項1記載
    の時計。
  5. 【請求項5】 前記表示点ならびに基準点が、触覚によ
    り認識できる凹凸により構成されていることを特徴とす
    る請求項1ないし4記載の時計。
  6. 【請求項6】 前記基準点が、真上を示す12時の位置
    に設けられていることを特徴とする請求項1ないし5記
    載の時計。
  7. 【請求項7】 前記基準点が、真上を示す12時の位置
    に設けられている主基準点と、この主基準点に対して9
    0度の回転角度毎に設けられた副基準点とで構成されて
    いることを特徴とする請求項1ないし6記載の時計。
  8. 【請求項8】 前記表示盤の基準点の内側の位置には、
    環状に形成されて駆動機構により1時間で一周する長針
    盤と、環状に形成されて駆動機構により12時間あるい
    は24時間で一周する短針盤とが内外二重に設けられ、 前記長針盤および短針盤には、それぞれ一箇所に、時計
    の長針および短針に相当する指針部が設けられ、 前記指針部が、触覚により認識可能な凹凸により形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし7記載の時
    計。
  9. 【請求項9】 前記表示盤部及び駆動環を構成する本体
    部の所定箇所に、表示盤部に時刻を表示させるととも
    に、前記駆動環の表示点を前記表示盤部に表示された時
    刻に対応する所定表示位置まで瞬時に強制的に移動させ
    る時刻表示スイッチが設けられている請求項1ないし8
    のいずれかに記載の時計。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101399478B1 (ko) * 2013-02-07 2014-05-28 한재진 나이테 시계
KR102491424B1 (ko) * 2022-11-18 2023-01-27 김민석 시각 장애인용 손목 시계

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