JP3045349U - メモリアル時計 - Google Patents

メモリアル時計

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JP3045349U
JP3045349U JP1997006712U JP671297U JP3045349U JP 3045349 U JP3045349 U JP 3045349U JP 1997006712 U JP1997006712 U JP 1997006712U JP 671297 U JP671297 U JP 671297U JP 3045349 U JP3045349 U JP 3045349U
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JP
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hand
hour
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JP1997006712U
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Inventor
ジュンホ・ムーン
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ジュンホ・ムーン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現在時間を示すと共に、使用者の特別に記録
に留めたい時間すなわちメモリアル時間を常時に標示す
ることができるメモリアル時計を提示する 【解決手段】 回転軸26について同心的に回転可能に
配置された時盤14、分盤16及び秒盤18と、回転軸
位置を基端として径方向に延びる時針20、分針22及
び秒針24を有し、時盤、分盤及び秒盤が、それぞれの
盤上に時、分及び秒を読み取るための標識を付されかつ
それぞれ時、分、秒の経過に対応する速度で回転軸の周
りで回転すると共に、時針、分針及び秒針は、それぞれ
設定された特定の位置に固定される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、特別な標示機能を有するアナログ時計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の最も一般的なアナログ時計は、固定された文字盤上に時、分、秒を表す 数字や目盛等が描かれており、文字盤の中心を回転軸として周回する時針、分針 、秒針が設けられている。時と共に周回する時針、分針、秒針がそれぞれ指し示 す数字や目盛を読み取ることにより、現在時間を認知する。秒針は省かれること もある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の一般的なアナログ時計は、単に現在時間を示すのみであり、現在時間以 外の特定の若しくは特別な時間を示す機能を具備していなかった。因みにデジタ ル時計については、メモリ機能等を付与することにより特定の時間をメモリに記 憶しておき、随時、メモリから呼び出して液晶画面に表示させるものがある。し かしながら、デジタル時計は、時間の長短の感覚的把握に向かないとする人も多 く、また、個人的嗜好にもよるが情緒や美観の点においてアナログ時計に及ばな いとする人も多い。よって現在でもアナログ時計には、根強い需要がある。 本考案は、従来のアナログ時計とは全く異なる時間標示方式により現在時間を 示すと共に、特に、使用者個人の特別に記録に留めたい時間すなわちメモリアル 時間を常時に標示することができるメモリアル時計を提示することを目的とする 。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するべく本考案によるメモリアル時計の第1の態様は、回転軸 を中心として同心的に回転可能に配置された時盤、分盤及び秒盤と、前記回転軸 位置を基端として径方向に延びる時針、分針及び秒針を有し、前記時盤、分盤及 び秒盤が、それぞれの盤上に時、分及び秒を読み取るための標識を付されかつそ れぞれ時、分、秒の経過に対応する速度で前記回転軸の周りで回転すると共に、 前記時針、分針及び秒針は、それぞれ設定された特定の位置に固定される。
【0005】 本考案によるメモリアル時計の第2の態様は、回転軸を中心として同心的に回 転可能に配置された時盤及び分盤と、前記回転軸位置を基端として径方向に延び る時針及び分針を有し、前記時盤及び分盤が、それぞれの盤上に時及び分を読み 取るための標識を付されかつそれぞれ時及び分の経過に対応する速度で前記回転 軸の周りで回転すると共に、前記時針及び分針は、それぞれ設定された特定の位 置に固定される。
【0006】
【作用】
本考案によるメモリアル時計は、回転軸を中心として同心的に回転可能に配置 された時盤、分盤、秒盤が、それぞれ時、分、秒の経過に対応する速度で回転す る。時盤、分盤、秒盤の上には、それぞれ時、分、秒を読み取るための標識が付 されている。一方、上記回転軸位置を基端として径方向に延びる時針、分針、秒 針は、それぞれ設定された特定の位置に固定されている。これら不動の時針、分 針、秒針の固定位置は、通常の時計文字盤を想定した場合における特定の時間を 示すように設定される。特定の時間とは、使用者が任意に選択して設定するもの であり、使用者が特別に記憶に留めたい時間に設定することができる。このよう にして、不動の時針、分針、秒針は常に仮想的時計文字盤上の特定時間を指し示 し、また、現在時間については、不動の時針、分針、秒針によりそれぞれ指し示 される回転する時盤、分盤、秒盤上の標識との関係から読み取ることができる。 秒盤及び秒針のない場合も、時盤及び分盤並びに時針及び分針の機能は、上記 と同様である。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。 図1は、本考案によるメモリアル時計の基本的な一実施例の外観を示す斜視図 である。時計本体10は、適宜の筐体とその中に内蔵される時計機構とを有する 。本考案は、時計の文字盤と指示針による新規の時間標示構成を特徴とするもの であり、内蔵される時計機構自体は、通常のアナログ時計機構を用いることがで きる。時計本体10の前面側すなわち表示面側には、3枚の環状板14、16、 18から構成される文字盤と、3本の指示針20、22、24とが設けられてい る。
【0008】 3枚の環状板は、それぞれ時盤14、分盤16及び秒盤18であり、回転軸2 6を中心として同心的に配置されている。時盤14は、回転軸26の周りを12 時間で一周する速度で回転し、分盤16は、回転軸26の周りを1時間で一周す る速度で回転し、そして秒盤18は、回転軸26の周りを1分で一周する速度で 回転する。時盤14の盤面には、「時」を読み取るための数字「3」、「6」、 「9」及び「12」が標識として付されている。分盤16の盤面には、「分」を 読み取るための数字「0」、「15」、「30」及び「45」が標識として付さ れている。秒盤18の盤面には、「秒」を読み取るための数字「0」、「15」 、「30」及び「45」が標識として付されている。
【0009】 一方、回転軸26の位置を基端として径方向に延びる3本の指示針は、固定時 針20、固定分針22及び固定秒針24である。これらは回転軸26の位置を基 端とするが、通常は回転せず不動である。これらの固定指示針は、特定の位置に 設定するときにのみ回転させて動かされるが、設定された後は固定されたままで ある。固定指示針を設定するときは、時計本体10の側面に設けられた固定針調 整ネジ36を用いて行う。特定の設定位置は、当該文字盤が通常の時計文字盤で あると仮想した場合に、特定の時間を示す位置とする。通常の時計文字盤とは、 すなわち、時針、分針及び秒針につきそれぞれ右回りの一周を12時間、60分 及び60秒とし、最上位置をそれぞれ0時(12時)、0分及び0秒とした不動 の文字盤である。特定の時間とは、例えば、使用者の誕生した時間や結婚式を挙 げた時間等、使用者が特別に記憶に留めておきたい時間のことである。図1の例 では、固定時針20、固定分針22及び固定秒針24は、通常の時計文字盤を仮 想して読み取ると、「3時00分45秒」を示している。これらの固定指示針は 常に不動であるから、使用者はこの時計を見るたびに、「3時00分45秒」を 思い起こすことができる。通常の時計文字盤を見慣れた人にとっては、通常の時 計文字盤を仮想してこのように指示針を読み取ることは容易である。
【0010】 また、現在時間を読み取る際には、固定時針20、固定分針22及び固定秒針 24が、それぞれ時盤14、分盤16及び秒盤18の盤上のどの位置を指し示し ているかをそれぞれの盤上の標識を目安として読み取る。図1の例では、各盤上 の標識として90°毎の位置に数字が付されており、固定時針20は、時盤14 上の数字「12」を指し、固定分針22は、分盤16上の数字「0」を指し、固 定秒針24は、秒盤18上の数字「0」を指しているので、現在時間は「12時 00分00秒」と読み取れる。現在時間を合わせるには、先ず固定指示針を設定 した後に、時計本体10の側面に設けられた文字盤調整ネジ38を用いて行う。
【0011】 このように本考案によりメモリアル時計では、固定指示針は固定されて仮想的 文字盤上の特定時間を常に指し示し、一方、現実の文字盤は回転して現在時間を 示すことができる。文字盤上の標識は、数字、目盛、文字、図形若しくはこれら の組合せのいずれであってもよい。また、これらのものであってある程度の厚み をもったものでもよい。本考案によるメモリアル時計を見る人は、あたかも時計 がいつまでも止まっているかのようにも見える。確かに、本メモリアル時計は、 正確な時間を即座に知るための時計としては通常の時計と比べて実用性に劣るか もしれないが、特別な時間をいつでも思い起こすことができる上に、必要であれ ば現在時間も知ることができる点で、記念品的又は装飾的機能が高いと考える。 例えば、家族の団らんの場に飾るには最適であろう。
【0012】 図2は、図1のメモリアル時計の概略的側面図である。回転軸26を中心に環 状板である時盤14、分盤16及び秒盤18の盤面が同一平面上にあるように設 けられている。それぞれの盤を適切に回転させる機構は、通常の時計における指 示針を回転させる機構と同一であり図示を省略している。文字盤より前方に、時 針20、分針22及び秒針24が固定されている。これらの固定針は設定すると きにのみ動かすことができる。
【0013】 図3は、本考案によるメモリアル時計の別の実施例の図2に相当する側面図で あり、文字盤の別の配置例を示した図である。この例では、分盤16が円板であ り、その前方にやはり円板の時盤14が設けられている。また、この例に示され る秒盤18aは、全周を取り巻く環状板ではなく回転軸26を中心に回転する小 さい板片すなわちスポット片18aとして設けられる。スポット型の場合、環状 型の盤に目盛や数字が標識として付されている場合に比べれば、秒の読取りの正 確さの点で劣るが、通常の時計であっても秒針を正確に読み取ることはあまりな いので実用上は問題ない。通常の時計における秒針も、時間指示機能よりもむし ろ動く装飾としての機能をもたせることがよくある。本考案におけるメモリアル 時計の秒盤も、図3のようなスポット片18aとしてその形態を様々に変化させ ることにより、動く装飾としてデザインのバリエーションを拡げることができる 。
【0014】 また、図1の例では、可動文字盤の配置を中央から時盤、分盤、秒盤の順とし たが、この順を入れ替えてもよい。例えば、分盤、時盤、秒盤とする。その他、 文字盤の形態や材質を様々に変化させることができる。秒盤と秒針については、 省略してもよい。秒盤と秒針を省略した場合、目に見えて動くものがないので、 あたかも常時止まっている時計であるかのように見える。また、文字盤の一部に 透明な材質を用いて内部の歯車等の機構が見えるようにする等多様な装飾的効果 を付与することができる。図4乃至図16は、本考案によるメモリアル時計にお ける多数のバリエーションを示したものである。
【0015】 図4(A)は、秒盤18をスポット片18aとし、さらに秒盤の外周のスペー スに液晶パネル等で日時表示42を設けた例である。本体10側面の調整ネジ3 3によりこの日時表示42の設定を行う。秒盤18aの周回する部分は、その背 後にある歯車等が見えている。図4(B)は、秒盤スポット片18aの変形例で ある。
【0016】 図5は、秒盤のない実施例である。分盤の一部は透明となっている。図6(A )は、図5の実施例に秒盤スポット片18aを付加した例である。図6(B)は 秒盤スポット片18aの変形例である。図7(A)は、図6の実施例に秒盤スポ ット片18aを付加した別の例である。図7(B)は秒盤スポット片18aの変 形例である。
【0017】 図8乃至図11は、秒盤18を透明板として背後の歯車機構が見えるようにし 、さらに、透明板上にスポット画18bを描いたり、縁取りされた孔(図9)を 設けたりして秒の動きがわかるようにした実施例である。
【0018】 図12は、デザイン化された分盤16と、秒盤スポット片18aを設けた例で ある。
【0019】 図13は、秒盤18の外周のスペースに装飾的な絵を描いたものである。図1 4は、秒盤18を透明板として背後の歯車機構が見えるようにし、透明板上に適 宜の文字18bを描くことにより秒の動きがわかるようにしたものである。
【0020】 図15は、分盤16に星空をデザインしたものであり、スポット片の秒盤18 aは、この星空を巡る星に見立てられている。
【0021】 図16は、中央に時盤14、その周囲に分盤16があり、双方の可動文字盤に 対して連続的にバラの装飾画が描かれている。
【0022】
【考案の効果】
以上、本考案によるメモリアル時計は、針が固定され、文字盤が回転する機構 を有しており、固定された針は、常に仮想的文字盤上の設定されたメモリアル時 間を示し、一方、回転する文字盤と固定針との関係から現在時間を知ることがで きる。これにより、本考案によるメモリアル時計を見る使用者は、その重要な記 憶すべき時間を即座に思い起こすことができる。同時に、現在時間を知りたい場 合も文字盤を読むことにより知ることができる。本考案によるメモリアル時計は 、所定時間の記録と現在時間の認知という2つの機能をもつ実用品として有用で あると同時に、非常に高い装飾的価値を付加することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるメモリアル時計の基本的な一実施
例の外観を示す斜視図である。
【図2】図1のメモリアル時計の概略的側面図である。
【図3】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の側
面図である。
【図4】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の正
面図である。
【図5】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の正
面図である。
【図6】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の正
面図である。
【図7】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の正
面図である。
【図8】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の正
面図である。
【図9】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の正
面図である。
【図10】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【図11】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【図12】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【図13】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【図14】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【図15】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【図16】本考案によるメモリアル時計の別の実施例の
正面図である。
【符号の説明】
10 時計本体 12 時計機構部 14 時盤 16 分盤 18、18a 秒盤 20 固定時針 22 固定分針 24 固定秒針 26 回転軸 30 時標示 32 分標示 34 秒標示 36 固定針調整ネジ 38 文字盤調整ネジ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を中心として同心的に回転可能に
    配置された時盤、分盤及び秒盤と、前記回転軸位置を基
    端として径方向に延びる時針、分針及び秒針を有し、 前記時盤、分盤及び秒盤が、それぞれの盤上に時、分及
    び秒を読み取るための標識を付されかつそれぞれ時、
    分、秒の経過に対応する速度で前記回転軸の周りで回転
    すると共に、前記時針、分針及び秒針は、それぞれ設定
    された特定の位置に固定されることを特徴とするメモリ
    アル時計。
  2. 【請求項2】 回転軸を中心として同心的に回転可能に
    配置された時盤及び分盤と、前記回転軸位置を基端とし
    て径方向に延びる時針及び分針を有し、 前記時盤及び分盤が、それぞれの盤上に時及び分を読み
    取るための標識を付されかつそれぞれ時及び分の経過に
    対応する速度で前記回転軸の周りで回転すると共に、前
    記時針及び分針は、それぞれ設定された特定の位置に固
    定されることを特徴とするメモリアル時計。
JP1997006712U 1997-07-15 1997-07-15 メモリアル時計 Expired - Lifetime JP3045349U (ja)

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