JP2540668B2 - 工作機械のモジュラ―型マルチ工作物取り付けシステム - Google Patents
工作機械のモジュラ―型マルチ工作物取り付けシステムInfo
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- B23Q1/50—Movable or adjustable work or tool supports using particular mechanisms with rotating pairs only, the rotating pairs being the first two elements of the mechanism
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- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は工作機械の工作物取り付けシステムに関する
ものである。
ものである。
背景技術 数個の工作物を同時に取り付けられる取付具を担持し
たパレットを有する完全自動工作機械が公知である。パ
レットは通常比較的大型で平坦であり、パレット取り替
え装置上に搭載されている。この取り替え装置は加工操
作が終了した後に工作機械上のパレットを、さらに多数
の取付具と他の工作物群を担持した新しいパレットに自
動的に交換することができる。
たパレットを有する完全自動工作機械が公知である。パ
レットは通常比較的大型で平坦であり、パレット取り替
え装置上に搭載されている。この取り替え装置は加工操
作が終了した後に工作機械上のパレットを、さらに多数
の取付具と他の工作物群を担持した新しいパレットに自
動的に交換することができる。
取付具は、パレットの平坦な上側面に湾曲連結部材、
またはその他の手段によって取り付けられ、強く締め付
けられる。工作物は取付具上に他の締め付け手段によっ
て取り付けられる。
またはその他の手段によって取り付けられ、強く締め付
けられる。工作物は取付具上に他の締め付け手段によっ
て取り付けられる。
このようなパレットシステムの一例は、英国のブリッ
ジポートマシン社（Bridgeport Machines Limited）に
よって製造販売されている工作機械において使用されて
いる。
ジポートマシン社（Bridgeport Machines Limited）に
よって製造販売されている工作機械において使用されて
いる。
この種のシステムは、投資額と貯蔵スペースとの観点
からコスト高である。通常、取付具は、工作物を保持す
る手段を含み、一般に、一つの型式の工作物専用に機械
加工された部材である。従って、各種の工作物をバッチ
生産で加工するためには、数種の高価な取付具が必要で
ある。
からコスト高である。通常、取付具は、工作物を保持す
る手段を含み、一般に、一つの型式の工作物専用に機械
加工された部材である。従って、各種の工作物をバッチ
生産で加工するためには、数種の高価な取付具が必要で
ある。
また、24時間無人生産工程の場合、それぞれ取付具が
装着された多数のパレットを工作機械上に自動的に脱着
するためには、これらのパレットを大型のパレット取扱
いシステムの中に貯蔵しなければならない。
装着された多数のパレットを工作機械上に自動的に脱着
するためには、これらのパレットを大型のパレット取扱
いシステムの中に貯蔵しなければならない。
本発明の目的は、工作物の保持のための高価な専用取
付具を必要とせず、また現在の大型パレットを貯蔵し交
換する必要をなくす工作物取り付けシステムを提供する
ことにある。
付具を必要とせず、また現在の大型パレットを貯蔵し交
換する必要をなくす工作物取り付けシステムを提供する
ことにある。
発明の開示 本発明の最も広い形態によれば、工作機械の回転軸線
に対して取付けのために用いられ、回転軸線に対して実
質的に平行な長手方向軸線を有する細長いコアと、前記
コアの外周から突出するように前記コアに対して着脱自
在に固着された少なくとも１つの工作物保持カセットと
を含む工作機械用取り付けシステムが提供される。
に対して取付けのために用いられ、回転軸線に対して実
質的に平行な長手方向軸線を有する細長いコアと、前記
コアの外周から突出するように前記コアに対して着脱自
在に固着された少なくとも１つの工作物保持カセットと
を含む工作機械用取り付けシステムが提供される。
この構造においては、コアは工作機械に対して永久的
に固着され、カセットのみを貯蔵する必要がある。かく
て、本発明は通常のパレットを使用せず、従来の高価な
取付具の代わりに比較的安価なカセットを使用すること
ができる。また、カセットをコアの外周に取り付け回転
軸線から片寄らせることにより、コア上のカセットの脱
着が容易になる。
に固着され、カセットのみを貯蔵する必要がある。かく
て、本発明は通常のパレットを使用せず、従来の高価な
取付具の代わりに比較的安価なカセットを使用すること
ができる。また、カセットをコアの外周に取り付け回転
軸線から片寄らせることにより、コア上のカセットの脱
着が容易になる。
本発明は２つの実施態様で実施することができる。第
１の実施態様によれば、カセットはその中に単数、また
は複数の工作物配置用凹部を備え、これらの凹部に工作
物が装入され、カセットは工作物を提供する。この実施
態様においては、カセットは取り付けコア上に取り付け
られ、加工操作が終了した後に再び工作物を装入され使
用されるべく、取外される。
１の実施態様によれば、カセットはその中に単数、また
は複数の工作物配置用凹部を備え、これらの凹部に工作
物が装入され、カセットは工作物を提供する。この実施
態様においては、カセットは取り付けコア上に取り付け
られ、加工操作が終了した後に再び工作物を装入され使
用されるべく、取外される。
かわりに、カセットそのものが工作物の素材として作
用し、この素材上に単数または複数の製品が直接に加工
される工作物をもたらす。従って、この実施態様におい
ては、カセットは犠牲的または使い捨てである。
用し、この素材上に単数または複数の製品が直接に加工
される工作物をもたらす。従って、この実施態様におい
ては、カセットは犠牲的または使い捨てである。
好ましくは、コアはその外周上に単数または複数の非
常に正確なカセット配置構造を備え、また各カセットは
相補形の配置構造を備えており、かくて各カセットは正
確にコア上に配置され、同一のカセットまたは他のカセ
ットをコア上の同一箇所に着脱交換することができるの
がよい。カセットが工作物保持体として作用する場合に
は、各カセットはその上に工作物配置構造を備え、これ
により各カセット上に単数または複数の工作物が正確に
配置される。
常に正確なカセット配置構造を備え、また各カセットは
相補形の配置構造を備えており、かくて各カセットは正
確にコア上に配置され、同一のカセットまたは他のカセ
ットをコア上の同一箇所に着脱交換することができるの
がよい。カセットが工作物保持体として作用する場合に
は、各カセットはその上に工作物配置構造を備え、これ
により各カセット上に単数または複数の工作物が正確に
配置される。
しかし、カセットをコアに固着し、あるいは工作物を
カセット上に、またはカセット中に保持する方法は多様
である。取付具をパレット上に保持し、または工作物を
取付具上に保持するために、従来から多種多様なクラン
プ装置およびボルト締め装置が使用されているが、その
多くを本発明のシステムにおいて使用することができ
る。これらの装置は液圧手段、空気圧手段、電磁的手
段、機械的手段またはその他当業者に公知の手段によっ
て作動させることができる。
カセット上に、またはカセット中に保持する方法は多様
である。取付具をパレット上に保持し、または工作物を
取付具上に保持するために、従来から多種多様なクラン
プ装置およびボルト締め装置が使用されているが、その
多くを本発明のシステムにおいて使用することができ
る。これらの装置は液圧手段、空気圧手段、電磁的手
段、機械的手段またはその他当業者に公知の手段によっ
て作動させることができる。
下記に説明する実施態様において選択された好ましい
方法は、カセットをコア上のそれぞれの位置に保持し、
工作物をカセット上のそれぞれ位置に、ボルトによって
作動されるクランプをもって保持するにある。
方法は、カセットをコア上のそれぞれの位置に保持し、
工作物をカセット上のそれぞれ位置に、ボルトによって
作動されるクランプをもって保持するにある。
先行技術の公知のパレット装入システムと同様に、同
一種類または相異なる種類の製品の工作物が、工作機械
から離間した場所でカセットに装入され得るので、一旦
コアが工作機械に対して正確に配置されたならば、同一
あるいは異種の工作物群に対し、工作機械に要求される
設定時間はコア上のカセットの交換に要する時間に短縮
される。カセットは比較的小型で取扱い易いので、カセ
ットへの着脱の設定時間はきわめて短い。
一種類または相異なる種類の製品の工作物が、工作機械
から離間した場所でカセットに装入され得るので、一旦
コアが工作機械に対して正確に配置されたならば、同一
あるいは異種の工作物群に対し、工作機械に要求される
設定時間はコア上のカセットの交換に要する時間に短縮
される。カセットは比較的小型で取扱い易いので、カセ
ットへの着脱の設定時間はきわめて短い。
コアは、施こされる加工の種類に対応して、その外周
上に複数の着脱自在のカセットを備えてもよい。装着さ
れるカセットの選定数は、工作機械上で同時に加工され
る工作物の数を最大にすることと、カセットを取外さね
ばならなくなる前に、工作物の露出された面に対してで
きるだけ多数の加工を実施することが許されるかとの妥
協によって決定される。
上に複数の着脱自在のカセットを備えてもよい。装着さ
れるカセットの選定数は、工作機械上で同時に加工され
る工作物の数を最大にすることと、カセットを取外さね
ばならなくなる前に、工作物の露出された面に対してで
きるだけ多数の加工を実施することが許されるかとの妥
協によって決定される。
コアは工作機械の回転軸線上に搭載されるのであるか
ら、各カセットが順次に切削工具に対してもたらされる
ようコアが回転され得るのみならず、工作物の相異なる
面が相異なる加工操作に対してももたらされ得る。
ら、各カセットが順次に切削工具に対してもたらされる
ようコアが回転され得るのみならず、工作物の相異なる
面が相異なる加工操作に対してももたらされ得る。
本発明の他の利点は、カセットが工作物を担持するた
めに比較的安価な材料で形成できることである。例え
ば、比較的製造コストの低い一定断面のアルミニウム押
出物を使用することができる。従って、カセットそのも
のから工作物を加工することができ、カセットは完全に
消費される。
めに比較的安価な材料で形成できることである。例え
ば、比較的製造コストの低い一定断面のアルミニウム押
出物を使用することができる。従って、カセットそのも
のから工作物を加工することができ、カセットは完全に
消費される。
コア上のカセット配置構造とカセット上の相補形の配
置構造の適正な設計により、カセットは工作機械上に手
動でまたは自動的に着脱することができる。
置構造の適正な設計により、カセットは工作機械上に手
動でまたは自動的に着脱することができる。
以下、本発明を図面に示す実施例についてさらに詳細
に説明する。
に説明する。
図面の簡単な説明 第１図は本発明によるモジュラー型マルチ工作物取り
付けシステムを示す工作機械の一部の立面図、 第２図は本発明によるモジュラー型マルチ工作物取り
付けシステムの拡大端面図、 第３図は工作物を配置された本発明のシステムのカセ
ットの第２図Ａ方向に見た断面図、 第４図は第３図のカセットの第２図Ｂ方向に見た立面
図、および 第５図はカセットの上側面に複数の工作物の配置構造
を示す本発明の他の実施態様の斜視図である。
付けシステムを示す工作機械の一部の立面図、 第２図は本発明によるモジュラー型マルチ工作物取り
付けシステムの拡大端面図、 第３図は工作物を配置された本発明のシステムのカセ
ットの第２図Ａ方向に見た断面図、 第４図は第３図のカセットの第２図Ｂ方向に見た立面
図、および 第５図はカセットの上側面に複数の工作物の配置構造
を示す本発明の他の実施態様の斜視図である。
発明を実施するための最良の形態 付図を参照するに、第１図には垂直スピンドル式CNC
工作機械の一部が図示され、この工作機械は回転軸線10
Aを有する割り出し可能な主軸台10と、取付具12と、主
軸台10の反対側末端において取付具を支持するための心
押台14とを含む。この工作機械は垂直に搭載されたスピ
ンドル16を有し、このスピンドルの中に、取付具に保持
された工作物20に対して各種の加工を実施するための各
種の工具18が担持される。
工作機械の一部が図示され、この工作機械は回転軸線10
Aを有する割り出し可能な主軸台10と、取付具12と、主
軸台10の反対側末端において取付具を支持するための心
押台14とを含む。この工作機械は垂直に搭載されたスピ
ンドル16を有し、このスピンドルの中に、取付具に保持
された工作物20に対して各種の加工を実施するための各
種の工具18が担持される。
この工作機械は垂直スピンドルまたは水平スピンドル
を備えた任意の設計形態のものであってもよく、本発明
は取付具とその使用法のみに関するものであるので、工
作機械については詳細に説明しない。
を備えた任意の設計形態のものであってもよく、本発明
は取付具とその使用法のみに関するものであるので、工
作機械については詳細に説明しない。
第２図について述べれば、取付具12はモジュラー構造
を有し、細長いコア22から成り、コアの外周には複数の
着脱自在な要素、カセット24が搭載されている。この実
施例においては、コアの軸線26回りに120°間隔で取り
付けられた３個のカセット24が図示されている。
を有し、細長いコア22から成り、コアの外周には複数の
着脱自在な要素、カセット24が搭載されている。この実
施例においては、コアの軸線26回りに120°間隔で取り
付けられた３個のカセット24が図示されている。
コアは、これを主軸台10の中に配置するための通常の
取り付け部材23を備える。コアは長手方向軸線26を有
し、この軸線26が工作機械の回転軸線10Aと実質的に同
軸または平行となるように搭載される。
取り付け部材23を備える。コアは長手方向軸線26を有
し、この軸線26が工作機械の回転軸線10Aと実質的に同
軸または平行となるように搭載される。
カセットをコア22上に配置するために、図示のコアは
その外周上に３個の配置構造を備え、これらの配置構造
は相互に120°離間され、また軸線26に対して実質的に
平行に延在する。この配置構造はコアの外側面に機械加
工された３個の外向き平坦面28から成り、これらの平坦
面28はコアの全長に亘って延在し、またこれらの面28の
間に他の対の平坦面30および32が存在する。平坦面30、
32はカセット配置部材34、36を配置するために使用さ
れ、この実施例においては、これらの部材34、36はそれ
ぞれコアの全長に亘って延在する能動および反動締め付
け板の形をとる。
その外周上に３個の配置構造を備え、これらの配置構造
は相互に120°離間され、また軸線26に対して実質的に
平行に延在する。この配置構造はコアの外側面に機械加
工された３個の外向き平坦面28から成り、これらの平坦
面28はコアの全長に亘って延在し、またこれらの面28の
間に他の対の平坦面30および32が存在する。平坦面30、
32はカセット配置部材34、36を配置するために使用さ
れ、この実施例においては、これらの部材34、36はそれ
ぞれコアの全長に亘って延在する能動および反動締め付
け板の形をとる。
反動締め付け板36はボルト40によって面30に固着さ
れ、永久的にその位置に固定される。能動締め付け板34
はボルト42によって面32に固着されるが、カセットをコ
アに対して着脱自在に取り付けることができるように、
ボルト（ネジ）42によって緩められまた締め付けられ
る。各能動および反動締め付け板34、36は、それぞれの
支持面32、30から突出してその内側平坦面34A,36Aを対
応のカセット上の配置構造に係合させるような寸法に設
定されている。平坦面部分34A,36Aはそれぞれ面32、30
と共に45°の角度を成す。
れ、永久的にその位置に固定される。能動締め付け板34
はボルト42によって面32に固着されるが、カセットをコ
アに対して着脱自在に取り付けることができるように、
ボルト（ネジ）42によって緩められまた締め付けられ
る。各能動および反動締め付け板34、36は、それぞれの
支持面32、30から突出してその内側平坦面34A,36Aを対
応のカセット上の配置構造に係合させるような寸法に設
定されている。平坦面部分34A,36Aはそれぞれ面32、30
と共に45°の角度を成す。
カセット24のそれぞれはコア上の配置構造に対し相補
形を成す配置構造を備えている。この実施例において、
これらの配置構造は、コア22の平坦面28に係合する平坦
底面28AとＶ形溝50とから成り、そのいずれもカセット
の全長に亘って延在する。各Ｖ形溝50は90°の夾角を有
するので、カセットが対応の平坦面28上に配置された
時、これらのＶ形溝が面28に対して45°の角度をなす配
置面52をもたらし、これらの配置面52はそれぞれ締め付
け板34、36の突出面部分によって係合される。
形を成す配置構造を備えている。この実施例において、
これらの配置構造は、コア22の平坦面28に係合する平坦
底面28AとＶ形溝50とから成り、そのいずれもカセット
の全長に亘って延在する。各Ｖ形溝50は90°の夾角を有
するので、カセットが対応の平坦面28上に配置された
時、これらのＶ形溝が面28に対して45°の角度をなす配
置面52をもたらし、これらの配置面52はそれぞれ締め付
け板34、36の突出面部分によって係合される。
各面28、30、32および52は、すべて正確に加工されて
いるので、カセット24をコア22上に配置して締め付ける
には、能動締め付け板34上のボルト42を緩め、Ｖ形溝50
の配置面52を締め付け板34,36の下に配置した状態で、
カセットを軸線方向に面28の上まで滑らせ、つぎにボル
ト42を締め付けるだけである。
いるので、カセット24をコア22上に配置して締め付ける
には、能動締め付け板34上のボルト42を緩め、Ｖ形溝50
の配置面52を締め付け板34,36の下に配置した状態で、
カセットを軸線方向に面28の上まで滑らせ、つぎにボル
ト42を締め付けるだけである。
従って、コア22が一旦正確に主軸台10上に設定されれ
ば、カセット24はコア上に簡単かつ正確に配置されるこ
とがわかる。この簡単で新規な締め付け構造の故に、Ｖ
形溝の面52の相補形構造を有する任意数のカセットをコ
アに対して着脱することができ、各カセットはコアに対
して交換されたカセットと同一の位置をとる。従って、
新しい工作物の一群に対する工作機械での設定時間は、
３個のカセットをその仕上がり工作物と共に取外し、新
しい工作物が装着された３個の新しいカセットと置換え
るだけの時間にすぎない。
ば、カセット24はコア上に簡単かつ正確に配置されるこ
とがわかる。この簡単で新規な締め付け構造の故に、Ｖ
形溝の面52の相補形構造を有する任意数のカセットをコ
アに対して着脱することができ、各カセットはコアに対
して交換されたカセットと同一の位置をとる。従って、
新しい工作物の一群に対する工作機械での設定時間は、
３個のカセットをその仕上がり工作物と共に取外し、新
しい工作物が装着された３個の新しいカセットと置換え
るだけの時間にすぎない。
前記の新規な配置構造は、その低価格と使用の容易さ
から、コア上にカセットを搭載するのに好ましいもので
あるが、当業者においてなし得る他の多くの代替的配置
構造がある。例えば、コアがその外周から外側に延在す
る複数対の万力のようなジョーを備え、これらのジョー
がカセットを把持し保持するために、液体圧、空気圧、
または機械的アクチュエータによって周方向に可動とさ
れている。このような構造の場合、各カセットの表面区
域はそれに適合すべく用意されなければならない。ある
いは機械的クランプの替わりに電磁的クランプも考えら
れる。
から、コア上にカセットを搭載するのに好ましいもので
あるが、当業者においてなし得る他の多くの代替的配置
構造がある。例えば、コアがその外周から外側に延在す
る複数対の万力のようなジョーを備え、これらのジョー
がカセットを把持し保持するために、液体圧、空気圧、
または機械的アクチュエータによって周方向に可動とさ
れている。このような構造の場合、各カセットの表面区
域はそれに適合すべく用意されなければならない。ある
いは機械的クランプの替わりに電磁的クランプも考えら
れる。
前述の機械的クランプ構造はカセット上の外側のＶ形
溝構造を使用している。この構造の変形として、カセッ
ト上に内側または外側のありつぎ（dovetail）溝穴を備
えコア上に対応形状の構造を配置することによって同一
の効果が得られることは明かである。
溝構造を使用している。この構造の変形として、カセッ
ト上に内側または外側のありつぎ（dovetail）溝穴を備
えコア上に対応形状の構造を配置することによって同一
の効果が得られることは明かである。
コアおよびカセットの外周上の配置構造の重要な一面
は、これらの配置構造が回転軸線に対して平行方向に相
当の長さを有し、カセットをこの軸線に対して平行方向
の運動によって着脱できることにある。この配置構造は
カセットを押出工程によって最小限コストで製造するの
に適しているので、この実施例においてはコアおよびカ
セットの全長に亘っている。
は、これらの配置構造が回転軸線に対して平行方向に相
当の長さを有し、カセットをこの軸線に対して平行方向
の運動によって着脱できることにある。この配置構造は
カセットを押出工程によって最小限コストで製造するの
に適しているので、この実施例においてはコアおよびカ
セットの全長に亘っている。
配置構造を必ずしもコアの全長に延在させる必要のな
いことは明らかである。簡単な変形構造は、コアの長手
方向に相互に離間された複数の短い配置構造を備えるに
ある。
いことは明らかである。簡単な変形構造は、コアの長手
方向に相互に離間された複数の短い配置構造を備えるに
ある。
第３図および第４図について述べれば、各カセット24
は、複数の工作物配置凹部60が配列された長方形本体か
ら成る。各凹部には種々の型の工作物のために相異なる
配置構造（図示されず）が設けられており、それによっ
て、工作物が凹部の中に一旦挿入されると、本体に対し
て全て同一方向を向くことが保証される。
は、複数の工作物配置凹部60が配列された長方形本体か
ら成る。各凹部には種々の型の工作物のために相異なる
配置構造（図示されず）が設けられており、それによっ
て、工作物が凹部の中に一旦挿入されると、本体に対し
て全て同一方向を向くことが保証される。
カセットの一方の側面において、凹部60の間にクラン
プ62がねじ込みピン64によって配備されている。クラン
プは工作物をそれぞれの凹部の中に保持し、１つのクラ
ンプの両端が隣接する工作物に対して締め付け力を加え
る。
プ62がねじ込みピン64によって配備されている。クラン
プは工作物をそれぞれの凹部の中に保持し、１つのクラ
ンプの両端が隣接する工作物に対して締め付け力を加え
る。
凹部60は実際にカセットを貫通し、工作物の両端面が
露出される。従って、工作物をカセットから取外すこと
なくあるいはカセットをコアから取外すことなく、両端
面を加工することができる。
露出される。従って、工作物をカセットから取外すこと
なくあるいはカセットをコアから取外すことなく、両端
面を加工することができる。
従って、各カセットが図示のように４個の工作物を配
置し、コアに対して３個のカセットが取り付けられれ
ば、本発明の取り付けシステムは、同時に12個の工作物
が機械に対して存在することを許容するのみならず、工
作機械上に一旦設定されたコアを取外すことなく、同一
型または別型のさらに12個の工作物からなる群をコア上
に正確に配置することができる。
置し、コアに対して３個のカセットが取り付けられれ
ば、本発明の取り付けシステムは、同時に12個の工作物
が機械に対して存在することを許容するのみならず、工
作機械上に一旦設定されたコアを取外すことなく、同一
型または別型のさらに12個の工作物からなる群をコア上
に正確に配置することができる。
本発明は特に、カセットの両側面および両端面を使用
して多数の小工作物を取り付ける場合に有効である。
して多数の小工作物を取り付ける場合に有効である。
部品の製造コストをさらに低下させるため、カセット
は低品位鋼またはアルミニウムなどの比較的安い材料で
構成し、また押出工程を使用できるように一定断面の設
計とすることができる。しかしこれは本発明の本質的特
徴ではない。
は低品位鋼またはアルミニウムなどの比較的安い材料で
構成し、また押出工程を使用できるように一定断面の設
計とすることができる。しかしこれは本発明の本質的特
徴ではない。
また、本発明の取り付けシステムは、軸方向に延在す
る単純な溝を備えた各カセットが、その軸方向運動によ
ってコアに自動的に着脱されるように完全に自動化され
た機械システムに役立つ。
る単純な溝を備えた各カセットが、その軸方向運動によ
ってコアに自動的に着脱されるように完全に自動化され
た機械システムに役立つ。
このようにして、多数のカセットに工作物を装着し
て、これらのカセットを自動機械システムの近傍に貯蔵
することができる。カセットまたはカセットの中に貯蔵
された工作物上に識別用特徴をつけ、または装着された
工作物の型式を検出するために機械上のプローブあるい
は他の装置を使用することによって、この機械は各種の
工作物に働くように予めプログラムすることができ、こ
のようにして機械の長時間の無人運転が可能となる。
て、これらのカセットを自動機械システムの近傍に貯蔵
することができる。カセットまたはカセットの中に貯蔵
された工作物上に識別用特徴をつけ、または装着された
工作物の型式を検出するために機械上のプローブあるい
は他の装置を使用することによって、この機械は各種の
工作物に働くように予めプログラムすることができ、こ
のようにして機械の長時間の無人運転が可能となる。
本発明の取り付けシステムは、水平スピンドル式工作
機械上に垂直に装着することができ、この場合には心押
台は不要である。コア上にカセットを自動着脱する際
に、カセットは一斉に取外される場合があり、あるいは
コア支持体からの干渉なしに取外されうる箇所にカセッ
トを割り出さなければならない場合がある。
機械上に垂直に装着することができ、この場合には心押
台は不要である。コア上にカセットを自動着脱する際
に、カセットは一斉に取外される場合があり、あるいは
コア支持体からの干渉なしに取外されうる箇所にカセッ
トを割り出さなければならない場合がある。
各コア上のカセットの数は妥協の問題である。相互に
180°離間したカセットは、工作物回りのスピンドルの
運動の最大限自由度を与えるが、加工できる工作物の数
を減少させる。４台のカセットを装着すれば、加工され
る工作物の数を倍加させるが、特定の工作物について
は、工作機械によって実施される加工の数が減少する。
180°離間したカセットは、工作物回りのスピンドルの
運動の最大限自由度を与えるが、加工できる工作物の数
を減少させる。４台のカセットを装着すれば、加工され
る工作物の数を倍加させるが、特定の工作物について
は、工作機械によって実施される加工の数が減少する。
120°離間した３カセット方式が、大部分の工作物に
対して機械のスピンドルの運動に十分な自由度を与える
ことがわかった。
対して機械のスピンドルの運動に十分な自由度を与える
ことがわかった。
割り出し主軸台または回転盤上に取付具を搭載するこ
とによって、工作物を取り外すことなく工作物の両端ま
たはその数側面を加工することができる。カセット上の
工作物についてすべての加工を実施した後に次のカセッ
トでの加工を開始するか、あるいはすべてのカセットに
おいてすべての工作物に対して同一の加工を実施した後
に、次の加工に移行するかは選択の問題である。
とによって、工作物を取り外すことなく工作物の両端ま
たはその数側面を加工することができる。カセット上の
工作物についてすべての加工を実施した後に次のカセッ
トでの加工を開始するか、あるいはすべてのカセットに
おいてすべての工作物に対して同一の加工を実施した後
に、次の加工に移行するかは選択の問題である。
他の実施態様においては、カセットの側面に工作物を
配置する代わりに、第５図に図示のようにカセットの露
出した上側面に工作物を配置する。
配置する代わりに、第５図に図示のようにカセットの露
出した上側面に工作物を配置する。
明らかに、工作物に対する加工操作を最適化するた
め、カセット上の所望の位置に配置構造を配置すること
は本発明の範囲内である。
め、カセット上の所望の位置に配置構造を配置すること
は本発明の範囲内である。
各カセットをその素材から仕上がり形状まで加工する
工程は、整列精度を保持するために、次の工作物加工に
使用される工作機械と同一の工作機械上で実施すること
がもっとも好ましい。
工程は、整列精度を保持するために、次の工作物加工に
使用される工作機械と同一の工作機械上で実施すること
がもっとも好ましい。
カセットが工作物そのものの素材を成す実施態様につ
いては詳細に説明しないが、この実施態様は前記のカセ
ットについて、工作物配置凹部とクランプを省略し、ま
た長方形素材24から単数または複数の工作物を加工する
ように工作機械をプログラミングすること以外は、前記
と同様に実施される。つぎに仕上がり工作物は他の機械
において別個の操作として分離される。
いては詳細に説明しないが、この実施態様は前記のカセ
ットについて、工作物配置凹部とクランプを省略し、ま
た長方形素材24から単数または複数の工作物を加工する
ように工作機械をプログラミングすること以外は、前記
と同様に実施される。つぎに仕上がり工作物は他の機械
において別個の操作として分離される。
もちろん、仕上がり工作物の分離はその工作機械から
工作物を離脱させることなく実施でき、あるいは工作物
を工作機械上でほとんど完全に分離し、薄いウエブのみ
を残し、工作物の離脱後に前記ウエブを剥離することが
できる。
工作物を離脱させることなく実施でき、あるいは工作物
を工作機械上でほとんど完全に分離し、薄いウエブのみ
を残し、工作物の離脱後に前記ウエブを剥離することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−111870（ＪＰ，Ａ) 実開 平１−81237（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭62−5874（ＪＰ，Ｙ２) 英国特許998471（ＧＢ，Ａ)
Claims (10)
- 【請求項１】切削工具（18）を担持する加工スピンドル
（16）と、 取り付けられた工作物を前記切削工具に対し加工関係に
もたらすべく回転軸線（10A）のまわりに割出し可能な
主軸台（10）と、 長手方向軸線（26）を有し、該長手方向軸線（26）を主
軸台（10）の回転軸線（10A）と同軸にして主軸台（1
0）に永久的に取り付けられた細長いコアであって、該
長手方向軸線（26）に平行に延在し周方向に角度的に離
間された複数の半径方向外向きに配置の面を有する細長
いコアと、 コアの面の１つに取り付けられ、その外側に延在するよ
うに成された少なくとも１つの工作物支持カセットと、
を有する工作機械の工作物取り付けシステムであって、 前記面（28）の各々は、面（28）の上に少なくとも部分
的に重なるべくコアの長手方向に延在する配置面（34A,
36A）を有し、 各カセットは、コアの長手方向軸線の方向にカセットを
摺動させることによってコアのいずれの面の前記配置面
とも係合可能な配置構造（50）を有し、さらに、 カセットをコア上に定置固定する手段が設けられている
ことを特徴とする工作物取り付けシステム。 - 【請求項２】前記配置面（34A,36A）は、それぞれの面
（28）と共にコアの外周において軸方向に延在する溝を
画成することを特徴とする請求の範囲第１項に記載の工
作物取り付けシステム。 - 【請求項３】前記コア（22）は少なくとも３つのカセッ
ト（24）を支持することを特徴とする請求の範囲第１項
または第２項に記載の工作物取り付けシステム。 - 【請求項４】カセットをコア上に定置固着する手段（3
4,36）は、追加的に配置面（34A,36A）をもたらす締め
付け手段を含むことを特徴とする請求の範囲第１項に記
載の工作物取り付けシステム。 - 【請求項５】カセットそのものが工作物を含むことを特
徴とする請求項の範囲第１項ないし第４項のいずれかに
記載の工作物取り付けシステム。 - 【請求項６】カセットは押出し工程によって形成され、
一定断面を有することを特徴とする請求の範囲第１項な
いし第５項のいずれかに記載の工作物取り付けシステ
ム。 - 【請求項７】カセットはアルミニウムから成ることを特
徴とする請求の範囲第１項ないし第６項のいずれかに記
載の工作物取り付けシステム。 - 【請求項８】カセットには少なくとも１つの工作物（2
0）を支持する手段（60,62,64）が設けられていること
を特徴とする請求の範囲第１項に記載の工作物取り付け
システム。 - 【請求項９】請求の範囲第１項ないし第８項のいずれか
に記載の取り付けシステムを含む垂直スピンドル式工作
機械。 - 【請求項１０】請求の範囲第１項ないし第８項のいずれ
かに記載の取り付けシステムを含む水平スピンドル式工
作機械。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| GB898921449A GB8921449D0 (en) | 1989-09-22 | 1989-09-22 | Modular multi-fixturing system for a machine tool |
| GB8927043.3 | 1989-11-30 | ||
| GB898927043A GB8927043D0 (en) | 1989-11-30 | 1989-11-30 | Modular multi-fixturing system for a machine tool |
| GB8921449.8 | 1989-11-30 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03503747A JPH03503747A (ja) | 1991-08-22 |
| JP2540668B2 true JP2540668B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=26295957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2513148A Expired - Fee Related JP2540668B2 (ja) | 1989-09-22 | 1990-09-21 | 工作機械のモジュラ―型マルチ工作物取り付けシステム |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5212857A (ja) |
| EP (1) | EP0445269B1 (ja) |
| JP (1) | JP2540668B2 (ja) |
| DE (1) | DE69004414T2 (ja) |
| WO (1) | WO1991004127A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US5257460A (en) * | 1991-06-18 | 1993-11-02 | Renishaw Metrology Limited | Machine tool measurement methods |
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- 1990-09-21 EP EP90914405A patent/EP0445269B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1990-09-21 JP JP2513148A patent/JP2540668B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1990-09-21 WO PCT/GB1990/001460 patent/WO1991004127A1/en active IP Right Grant
- 1990-09-21 US US07/689,748 patent/US5212857A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-09-21 DE DE90914405T patent/DE69004414T2/de not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
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| EP0445269A1 (en) | 1991-09-11 |
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| WO1991004127A1 (en) | 1991-04-04 |
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