JP2540388B2 - 柱・梁接合工法 - Google Patents

柱・梁接合工法

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JP2540388B2
JP2540388B2 JP3075886A JP7588691A JP2540388B2 JP 2540388 B2 JP2540388 B2 JP 2540388B2 JP 3075886 A JP3075886 A JP 3075886A JP 7588691 A JP7588691 A JP 7588691A JP 2540388 B2 JP2540388 B2 JP 2540388B2
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元 敏 之 福
中 直 樹 田
山 靖 司 穐
田 昭 夫 富
間 完 介 本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角形鋼管柱と鉄骨梁と
を柱内部に配置される接合金物を介して接合する柱・梁
接合工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】角形鋼管柱など閉鎖断面形鉄骨柱とH形
鋼による鉄骨梁との接合部には、応力の伝達上、ダイア
フラムの配置が必要とされるが、その入れ方により従来
の構造は、接合部を貫通する梁の上下フランジ位置で切
断された柱の端面に接合する通しダイアフラム方式と、
梁のウェブ位置で切断された柱内部の、梁の上下フラン
ジ位置にいれる内ダイアフラム方式とに大別される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、これら2方
式は接合のために切断された柱を接合後溶接しなければ
ならず、製作に手間がかかることに加え、柱の精度確保
が難しくなる。また、後者の内ダイアフラム方式では、
ダイアフラムの溶接量が多く、またそのための加工が面
倒で仕上げとの取り合いに難がある。
【0004】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、柱の切断を不要化し、また、溶接量が少なくてすむ
ので、製作が省力化されるとともに、製作精度の確保が
容易となる柱・梁接合工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、角形鋼管柱にスリットを間隔を存して開口
し、かつその脇にビス挿通孔を設け、角形鋼管柱の角部
に対して三角形の斜辺となる本体プレートの両端に前記
スリットへの当接プレートをフランジ状に形成した金物
の当接プレートにタップ穴を設け、この金物を角形鋼管
柱内部に配設する際に、角形鋼管柱表面からビス挿通孔
を介してタップ穴に差し込むビスで仮止めし、次いで金
物の当接プレート部分をスリットを介して角形鋼管柱表
面より角形鋼管柱に溶接し、その後、角形鋼管柱と梁鉄
骨とを溶接すること、または、前記当接プレートは、そ
の外側面に角形鋼管柱のスリットに挿入する断面三角形
状の突条を一体的に突設したものを用いることを要旨と
するものである。
【0006】
【作用】請求項1記載の本発明によれば、角形鋼管柱内
部に配設する金物はダイアフラムの役割をなすものであ
る。そして、これを角形鋼管柱端部開口から奥へ差入れ
てセットする際にビスで仮止めできるので、金物を角形
鋼管柱に溶接する際の仮固定が容易となり、点付け溶接
による溶接部の欠陥の心配もなくなる。
【0007】また、角形鋼管柱の梁鉄骨フランジが取付
く部分に間隔を存して開口したスリットにより、鋼管と
金物の接合部においてパンチングシャ耐力向上が図られ
る。さらに、当接プレートが鋼管柱への裏当金のように
作用して、この金物は梁からの応力を柱全体に円滑に伝
達することができる。しかも、鋼管コンクリートの場合
この伝達にコンクリート耐力を累加できる。
【0008】請求項2記載の本発明のよれば、角形鋼管
柱の表面よりスリット内で突条と角形鋼管柱との間を溶
接することで、角形鋼管柱と当接プレート5とを確実か
つ簡単に溶接により固定することができる。なお、角形
鋼管柱と梁鉄骨との溶接は、梁鉄骨のフランジ端をテー
パーの開先形状にして、このフランジの部分を溶接すれ
ばよい。
【0009】
【実施例】以下、図面について、本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の柱・梁接合工法の第1実施
例を示す横断平面図であり、図2は同上縦断側面図であ
る。図中1は角形鋼管柱、2はH型鋼による梁鉄骨であ
る。
【0010】図3に示すように、角形鋼管柱1は、矩形
の縦長孔によるスリット3を間隔を存して開口した。ま
た、その脇にビス挿通孔4を設ける。
【0011】図4〜図6に示すように、角形鋼管柱1内
に差し入れて設置する金物5は、縦長の矩形板からなる
本体プレート5aとその左右両端に沿って一体的に形成
した当接プレート5bとからなる。このうち、当接プレ
ート5bは前記スリット3に角形鋼管柱1の内側から当
接するもので、スリット3の数倍の巾を有し、上下の長
さはスリット3の長さより幾分長めとなる。
【0012】また、この当接プレート5bでは前記角形
鋼管柱1側のビス挿通孔4に対応すべく、タップ穴7を
形成した。
【0013】本体プレート5aは、この当接プレート5
b間に位置し、該当接プレート5bを角形鋼管柱1内で
スリット3に当接した時に角形鋼管柱1の角部に対して
三角形の斜辺となるような巾のもので、当接プレート5
bとは角度をもって交差する。
【0014】このような金物5を、鉄筋棒等の先に点付
け溶接あるいは接着材で取り付け、角形鋼管柱1の両端
の開口より挿入し、当接プレート5bをスリット3に当
接する。次いで、図6に示すように角形鋼管柱1の表面
よりビス挿通孔4を介してビス8をタップ穴7に螺合
し、このビス8で金物5を仮止めする。そして、スリッ
ト3内をビードで完全に満たすことにより角形鋼管柱1
と当接プレート5bとを溶接により固定する。
【0015】なお、角形鋼管柱1の内部にはコンクリー
トを充填して鋼管コンクリート構造としてもよい。この
ようにして、梁鉄骨2のフランジ2aの引張力は角形鋼
管柱1の内側と金物5との接合により、鋼管柱1の側面
のウェブ部分に伝達させることになる。
【0016】このようにすることで、金物5の当接プレ
ート5bの部分は、特に図7に示すようにパンチングシ
ャ耐力向上αが得られ、完全な応力の伝達が期待できる
ものとなる。以上より、当接プレート5bは鋼管1と金
物5の溶接において、裏当金になるとともに、上述の鋼
管コンクリート構造において、鋼管1と金物5の接合部
においてパンチングシャ耐力の向上が図られる。なお、
当接プレート5bを単に裏当金として用いる場合は裏当
金に必要な板厚の板を本体プレート5aに仮り付け溶接
することも考えられる。
【0017】続いて、角形鋼管柱1と梁鉄骨2とを溶接
する。この溶接は図2に示すように梁鉄骨2のフランジ
2a端をテーバーの開先形状としてこのフランジ2aの
部分を溶接すればよい。
【0018】図8〜図11は本発明の第2実施例とし
て、金物5の別例を示したものである。前記第1実施例
との相違は、当接プレート5bの外側面にはスリット3
に挿入する断面三角形の突条6を一体的に突設したこと
にある。
【0019】なお、前記断面三角形の突条6は、このよ
うに当接プレート5bと本体プレート5aを交差させた
場合に本体プレート5a端の突出角部がこれに該当する
ようにしてもよい。
【0020】このような金物5を、鉄筋棒等の先に点付
け溶接あるいは接着材で取り付け、角形鋼管柱1の両端
の開口より挿入し、突条6がスリット3に入るようにし
て当接プレート5bをスリット3に当接する。次いで、
図11に示すように角形鋼管柱1の表面よりビス挿通孔
4を介してビス8をタップ穴7に螺合し、このビス8で
金物5を仮止めする。
【0021】その後、角形鋼管柱1の表面よりスリット
3内で突条6と角形鋼管柱1との間を溶接することで、
角形鋼管柱1と当接プレート5bとを溶接により固定す
る。続いて、角形鋼管柱1と梁鉄骨2とを溶接する。こ
の溶接は図8に示すように梁鉄骨2のフランジ2a端を
テーパーの開先形状としてこのフランジ2aの部分を溶
接すればよい。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明の柱・梁接合工
法は、角形鋼管柱の切断を不要化し、また、溶接量が少
なくてすむので、製作が省力化されるとともに、製作精
度の確保が容易となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱・梁接合工法の第1実施例を示す横
断平面図である。
【図2】本発明の柱・梁接合工法の第1実施例を示す縦
断側面図である。
【図3】本発明の柱・梁接合工法の第1実施例で使用す
る角形鋼管柱の斜視図である。
【図4】本発明の柱・梁接合工法の第1実施例で使用す
る金物の平面図である。
【図5】図4のA−A線矢視図である。
【図6】本発明の柱・梁接合工法の第1実施例における
金物と角形鋼管柱の取り合いを示す平面図である。
【図7】本発明の柱・梁接合工法における力の伝達を示
す説明図である。
【図8】本発明の柱・梁接合工法の第2実施例を示す横
断平面図である。
【図9】本発明の柱・梁接合工法の第2実施例で使用す
る金物の平面図である。
【図10】図9のB−B線矢視図である。
【図11】本発明の柱・梁接合工法の第2実施例におけ
る金物と角形鋼管柱の取り合いを示す平面図である。
【符号の説明】
1…角形鋼管柱 2…梁鉄骨 2a…フランジ 3…スリット 4…ビス挿通孔 5…金物 5a…本体プレート 5b…当接プレ
ート 6…突条 7…タップ穴 8…ビス
フロントページの続き (72)発明者 富 田 昭 夫 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (72)発明者 本 間 完 介 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−21736(JP,A) 特開 昭60−175814(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角形鋼管柱にスリットを間隔を存して開
    口し、かつその脇にビス挿通孔を設け、角形鋼管柱の角
    部に対して三角形の斜辺となる本体プレートの両端に前
    記スリットへの当接プレートをフランジ状に形成した金
    物の当接プレートにタップ穴を設け、この金物を角形鋼
    管柱内部に配設する際に、角形鋼管柱表面からビス挿通
    孔を介してタップ穴に差し込むビスで仮止めし、次いで
    金物の当接プレート部分をスリットを介して角形鋼管柱
    表面より角形鋼管柱に溶接し、その後、角形鋼管柱と梁
    鉄骨とを溶接することを特徴とした柱・梁接合工法。
  2. 【請求項2】 前記当接プレートは、その外側面に角形
    鋼管柱のスリットに挿入する断面三角形状の突条を一体
    的に突設したものを用いる請求項1記載の柱・梁接合工
    法。
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