JP2540339B2 - 透かし模様印刷用オフセットインキ - Google Patents

透かし模様印刷用オフセットインキ

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、包装、印刷、筆記などに広く使用される紙
および板紙などのほか、商品券、商品引換券などの金券
や株券など、証券類の偽造防止に用いられている用紙の
透かし模様を、印刷によって小ロットかつ低コストで行
うためのオフセットインキに関するものである。
(従来の技術) 従来、紙に透かし模様を付与する方法としては、紙の
抄造時にワイヤーパート上で湿紙に、凸型の模様を設け
たダンデイロールにより、文字、模様などの型を付けて
透かし模様紙を製造する方法が行われているが、この方
法はダンデイロールが高価であること、小ロットの生産
が出来ないという不都合があった。更に紙に付けられた
透かし模様や文字は、紙を断裁して最終製品に加工する
際に、透かし模様の位置を所定の位置に配置することが
困難であり、従って最終製品の指定された位置に社名や
社章、商品名などを入れることは実際上不可能であっ
た。また、従来より透かし模様を透明インキを用いて印
刷機などで付ける方法は公知ではあるが、この方法は大
部分がグラビアもしくはフレキソ等の印刷法であり、イ
ンキの調整は各種の樹脂をトルエン、酢酸エチル、アル
コール類、水等の溶媒に溶解せしめるだけの簡単な処置
で作成出来るが、グラビアやフレキソ印刷はオフセット
印刷に比べると刷版の作成代が高いため小ロツトには不
適で、しかも透かし模様を紙の所定部分に配置せしめる
ことは、オフセット印刷に比べて容易ではないという不
都合な点があった (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、かくのごとき問題点、即ち透かし模様を紙
の所定部分に発現せしめ、小ロツト、低価格でユーザー
に提供するためになされたものであり、このためにはオ
フセット印刷によることが最適である。これ迄紙の透明
化剤としては多数の薬剤が特許、実用新案として提案さ
れているが、これ等の天然樹脂、合成樹脂からなる透明
化剤の殆どのものは透かし印刷用オフセットインキとし
ての使用は難しい。即ち公知の樹脂は常温において固形
であり、このものを溶剤に溶解して紙の繊維層や塗料コ
ート層に、印刷もしくはコーティング等の手法により塗
布すると、溶剤の揮散とともに紙層もしくは塗料コート
層に浸透出来ない樹脂が表面に被膜となって形成され、
文字、模様が明瞭に発現しにくいためである。これは透
かし模様の発現には繊維や塗料コート層の表面に塗布も
しくは印刷によって付与した樹脂が、紙の繊維層もしく
は塗料コート層の内部に吸収されて当該部の光の反射屈
折、透過率を変化せしめることが必要条件であるが、樹
脂が塗布した紙の繊維層や塗料層の内部に浸透せず表面
に留まり、樹脂被膜が形成されると透かし模様が発現し
難いからである。一般にオフセットインキは着色材とし
ての顔料のほか樹脂としては油溶性に変性されたフェノ
ール樹脂やアルキッド樹脂が使われ、これに植物乾性油
と高沸点石油系溶剤やコンパウンド、ドライヤー、ワッ
クス等の補助剤をもって構成される。透かし印刷用イン
キのポイントは、前述したごとく、いかにして紙の繊維
層もしくは塗料コート層の中に樹脂を浸透させるか、及
び経時の光や熱によって黄変しにくいかが問題となる。
グラビアインキのごとく粘度の低いインキは、塗布した
紙や塗料コート層に比較的浸透しやすく、更には浸透促
進剤である界面活性剤の添加により、より一層浸透を促
進することが出来る。しかるに単に着色顔料を除外した
ごとき一般のオフセットインキ構成物を母体として構成
された透明なオフセットインキ、即ちニスメジウムなど
は粘度が高く、かつ乾燥により被膜を形成する性状の樹
脂であるため、透かし模様を発現せしめる樹脂が繊維層
もしくは塗料コート層中に充分浸透する以前に紙表面で
固化してしまい、樹脂被膜が形成されるのみで透かし模
様は発現し難い。更に浸透を促進せしめる界面活性剤を
添加する方法は、これが親水性であるため、湿し水を使
用するオフセット印刷には不適である。この様な問題点
を解決する手段として、本願発明者は、常温にあっては
液状をなし加熱乾燥もしくは酸化重合乾燥によるも、固
化して樹脂被膜を形成しない樹脂をベースとした模様発
現剤を、先に特願昭62−016300号として提案して来た。
しかしながらこれに提案した樹脂はオフセットインキと
して使用すると模様発現性は良好であるが、樹脂分子間
の結合力、凝集力が低く、更には樹脂の曳糸性が大のた
め、高速で回転するオフセット印刷機の主に練りロール
に付着したインキが遠心力によって霧状に飛散する、い
わゆるミスチングと呼ばれる現象が発生する。ミスチン
グが発生すると、室内の製品や機械を汚染するばかりか
作業環境を悪化させ、ついには作業不能となる。ミスチ
ングを防止するには、印刷機の低速印刷をするのが効果
的であるが、これは印刷単価の上昇となり経済性に問題
を生ずる。
ミスチングを改善するには、油溶性フエノール、アル
キッド等の樹脂の添加が有効であるがこれ等の樹脂を多
量に添加するとすでに述べたごとく、樹脂被膜が形成さ
れて樹脂層もしくは塗料コート層に薬剤が浸透せず、透
かしの発現性が阻害される。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、透かし印刷用オフセットインキの透かし模
様発現性を阻害することなく、ミスチングとにじみ防止
の効果を同時に付与する方法を完成させたもので、ポリ
ブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ブチ
ルゴム等の液状の樹脂及びゴムに油溶性に変性したアル
キッド樹脂、石油系高沸点溶剤、ワニス、などのほか、
曳糸性の改善のために有機アルミ化合物ワツクスなどを
適宜配合して最適仕様を見出したものである。なお、ミ
スチングのテストにはラボテスト用にインコメーターを
使用するが、本発明になる透かし印刷用インキの場合
は、インコメーターのテスト結果とオフセット本機との
相関性が必ずしも良好ではなく、前者で良好な結果の得
られたものが後者では不良となるという逆転現象が見ら
れたため、ミスチングの確認には小型のオフセット印刷
機を用いてテストした。またインキの模様発現性は目視
により、にじみのテストは60℃に昇温した恒温器中に10
日間保持して後、にじみの程度を目視により比較判定し
た。すなはち、ミスチングはオフセット印刷機の練りロ
ールから主に発生するがライトの直進する光を当てて、
チンダル現象を利用することにより、視覚的に容易に判
定することが出来るものである。前述した様にミスチン
グは印刷スピードによって大差があるが、実施例に於い
てはオフセツト印刷の経済性の一応の目安であると考え
られるスピード6千枚/時のミスチング状態で判定し
た。
(作用) 模様発現性は、樹脂が紙の繊維層、塗料コート層にい
かによく浸透するかにかかっている。このためには本発
明の特許請求の範囲にある樹脂のごとく加熱乾燥しても
固化しない液状の樹脂であることが望ましいが、かかる
樹脂にあってはベタツキ、ブロッキング等の問題が生
じ、更にはにじみの点でも好結果をもたらさない。また
この様な樹脂は曳糸性があり、ミスチングが大きい。こ
れらの欠点を調整するのが、先に述べた配合剤である。
即ちベースレジンに変性アルキッド等の樹脂、ワニス等
を配合することは、インキに乾燥性を付与してインキの
ベタツキ、にじみを防止するのみならず、ミスチングを
止めるのにも効果が大であり、ノルマルパラフィン系の
溶剤を加えることはベタツキ、ブロッキング性を改善し
てインキ粘度を適度に調整し、有機アルミ化合物は樹脂
やワニスの曳糸性を減少せしめてミスチングの防止に効
果がある等の作用を有するものである。
紙の繊維層、塗料コート層への透かしインキの浸透促
進とにじみの防止には、インキ物性のほかに紙や塗料コ
ート層の表面物性が大きく関連する。即ち紙や塗料コー
ト層の表面に、インキの浸透を阻害するがごとき物質の
塗被層が存在すると、インキが内部に浸透せず、透かし
模様が発現し難くなるが、また反面、インキを多量に使
用したりインキが紙の平面方向に拡散しやすいと、繊維
の毛細管現象によって文字や模様の形状が崩れたり、連
続して判読が不能となったり、ボケやにじみのトラブル
が発生し、透かし印刷の商品価値を著しく低下させるこ
とになる。
(実施例) 表1に示す配合例により作成したオフセットインキを
用いてオフセット印刷を行い、文字模様の発現性、にじ
みの程度及びミスチングの程度、ベースレジンと添加補
助剤相互間の溶解性を比較する。表中の数字は、重量百
分率を示すなお、本実施例で示した配合のほか、特許請
求の範囲に記載した樹脂を適宜選択して主剤となし、各
種のインキ用補助剤を添加して透かし印刷用オフセツト
インキを作成する事が出来る。
乾性油、樹脂を主剤とした透かし印刷用オフセットイ
ンキは比較例9、10で明らかな様に紙の繊維層や塗料コ
ート層に浸透せずに樹脂被膜を形成し、文字、模様の発
現性が不良となり透かし印刷様インキとしては適さな
い。
なお、実施例に示した透かし印刷用オフセットインキ
は、必要により粘度調整を行って、全くこのままで活版
印刷機を用いて透かし印刷に使用出来る。活版印刷機は
オフセット印刷機のごとき多数のインキ練りロールが無
いため、ミスチングの発生が無く、インキの調整は比較
的容易であるが、一般に小型で低速であり、このため包
装紙などの大型の商品の印刷は出来ず、経済性にも劣る
ため商品開発に限界がある。
(効果) 透かし模様を印刷機を用いて作成する方法は従来より
公知であるが、インキ作成上の容易さからグラビヤ印刷
機を用いる方法が一般に行われて来た。グラビヤインキ
は樹脂を炭化水素系溶剤に溶解するのみで、透かし印刷
用透明インキを得る事ができ、しかもグラビヤ印刷で
は、ミスチングという現象が発生しないからであるこれ
に比べオフセット印刷機を用いる方法は、透かし文字や
模様の良好な発現性とミスチング防止という問題点の同
時解決が困難であったため、小ロット、低価格が加工が
でき、最終商品の所定部分に文字、模様を正確に配置で
きるという利点を有するにも拘らず広く行われていなか
ったが、本発明は以上の問題点を常温で液状をなし、加
熱乾燥するも固化して樹脂被膜を形成しない樹脂とイン
キ用補助剤を用いることにより解決したものである。
透かし模様を有する紙は偽造防止のほか、透かし模様
がコピー出来ないため、当該印刷物がオリジナルなもの
か、コピーかが容易に判定可能という効用もあり、透か
し模様の特異性と新規性が新たなファンシー紙としての
需要を開拓することが期待されるものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透かし印刷用オフセットインキにおいて、
    ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、
    ブチルゴムなどの常温において液状である合成樹脂、合
    成ゴムの一種もしくは二種以上の混合物を基剤とし、樹
    脂、インキ用溶剤、ワニス、有機アルミ化合物、ワツク
    スなどを補助剤としてなる透かし印刷用オフセットイン
    キ。
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