JP2540226B2 - パネルの塗装方法 - Google Patents

パネルの塗装方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はパネルの塗装方法に関する。
詳細には、溝が穿設されたパネルの塗装方法に関す
る。
(従来の技術) 従来、建築物の外壁等に使用されるパネルは平面状の
パネルが多かった。
しかし、建築物が高級化するに従ってパネルに溝を穿
設し、凹凸模様を施すようになった。
このように、凹凸模様が施されたパネルを塗装する場
合には、従来、特開昭55−126585号公報に記載あるよう
に、スプレー塗装ガンで、平面状のパネルを塗装してい
るときと同じように、溝部と平面部とを同時に塗装して
いた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、溝部と平面部とを同時に塗装したのでは、溝
の傾斜部と底部との面積が平面部より大きいから、溝部
の塗着量が少なくなる。又、凹部の傾斜面が邪魔にな
り、対向傾斜面に塗着量の少ない部分が生じることもあ
る。
このように、溝部と平面部とを同じ条件で塗装する
と、美麗に塗装できないという問題がある。
特に、最近、外壁として多く使用されだしたALC板の
パネルでは、溝を穿設することにより、この溝の表面が
ポーラスになり、このポーラス面が塗料を吸収したり、
又、ポーラスな凹凸を隠すために、平面部より塗着量を
従来以上に多くして塗装する必要があり、従来の塗装方
法では美麗な塗装ができないという問題が発生した。
そこで、本発明は溝が穿設されたALCの如きパネルに
も美麗に塗装できる塗装方法を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記問題を解決し、上記目的を達成するため
になしたもので、溝が穿設されたパネルを塗装ガンで塗
装する方法において、パネル面と溝の傾斜面とのなす角
度をθ゜とすると、塗装ガンとパネル面とのなす角度を
(θ−10)゜以上、θ゜以下に塗装ガンを保持して主に
溝の対向傾斜面および底面を塗装するようにして、溝部
の全体を塗装し、その後、塗装ガンとパネル面とのなす
角度をθ゜以上、(θ+10)゜以下に保持して、パネル
全面を塗装するのである。
本発明において、パネル面と溝の傾斜面とのなす角度
とは、溝の傾斜面を延長し、この延長面とパネル面との
なす角度をいう。
本発明においては、この角度をθ゜とすると、塗装ガ
ンとパネル面との角度を(θ−10)゜以上、θ゜以下に
保って主に溝の対向傾斜面と底面とを塗装するようにし
て、溝部の全体を塗装して、溝部の塗着不足量を、先ず
塗装する。
溝部の傾斜面は2つあるから、1頭の塗装ガンで塗装
する場合には、それぞれ別々に溝の対向傾斜面を塗装す
る。
又、2頭塗装ガンでは、対向傾斜面が、一度に塗装で
きる。
塗装ガンとパネル面との角度を上記範囲に限定する理
由は、塗装ガンとパネル面との角度が(θ−10)゜以下
では、溝の傾斜面の影響で、対向傾斜面と底面との境界
付近に塗装出来ない部分ができるからであり、又、θ゜
以上では溝の底部に多く塗着し、溝の傾斜部に少ししか
塗着されないからである。特に好適には、塗装ガンとパ
ネルとの角度が(θ−6)゜以上、θ゜以下に保って、
塗装する。
又、本発明では、その後に、パネル全面を塗装する。
そのときの、塗装ガンとパネル面との角度はθ゜以上、
(θ+10)゜以下にして塗装する。特に好適には、θ゜
以上、(θ+5)゜以下にして塗装する。
このようにパネル全面を塗装するときに、塗装ガンと
パネル面との角度を上記範囲に限定する理由は、塗装ガ
ンをこの角度に保って塗装すると、溝部と平面部との塗
着量が適当になり、美麗に塗装できるからである。
(作 用) 本発明では、パネル面と溝の傾斜面とのなす角度をθ
゜とすると、パネル面と塗装ガンとのなす角度を(θ−
10)゜以上、θ゜以下に保った塗装ガンで、溝部の塗着
不足量を、予め、パネルの溝部に塗装した後、パネル面
と塗装ガンとのなす角度をθ゜以上、(θ+10)゜以下
に保った塗装ガンで、全面を塗装するから、溝部と平面
部の塗着量が適量になり、美麗に塗装できる。
(実施例) 次に、本発明の実施例を説明する。
第1図は、溝を穿設したALC板に塗装ガンで塗布して
いる状態を示す断面図である。
第2図は、塗装ガンでパネル平面部の塗着量が0.9kg/
m2になるように、パネル全面を塗装したときに、塗装ガ
ンとALC板とのなす角度αと、溝部の塗着量Gとの関係
を示す図、第3図は溝部を塗装したときに、塗装ガンと
ALC板とのなす角度αと、溝部の塗着量Gとの関係を示
す図である。
図に置いて、1はALC板である。2はこのALC板1に穿
設された溝であり、傾斜部21と溝底部22とからなる。そ
して、この傾斜部21とALC板1の表面の平面部11との角
度θは、56゜である。
3は塗装ガンであり、この塗装ガン3とALC板1の平
面部11とのなす角度はαである。
第2図に示される線4は、平面部11の塗着量が0.9kg/
m2になるようにALC板の全面を塗装したときに、塗装ガ
ン3とALC板1とのなす角度αと、溝2の傾斜部21の塗
着量Gとの関係を示したものであり、線5は、同じく、
平面部11の塗着量が0.9kg/m2になるように塗装したとき
に、塗装ガン3とALC板1とのなす角度αと、溝2の溝
底部22の塗着量Gとの関係を示したものである。
第3図上図に示される線6は主に溝2を塗装したとき
に、塗装ガン3とALC板1とのなす角度αと溝底部22の
塗着量Gとの関係を示したものであり、第3図下図に示
される線7は、同じく、主に溝2を塗装したときに、塗
装ガン3とALC板1とのなす角度αと溝の対向斜面21の
塗着量Gとの関係を示したものである。
次に、このALC板1の塗装方法について説明する。
(a)下限塗着量の把握 塗料ガンを用い、ALC板1の平面部11と、溝傾斜部21
と、溝底部22とをそれぞれ別々に塗装し、これらが美麗
に塗装される最低塗着量を試験した結果、次表の如き結
果が得られた。
このように、溝傾斜部21および溝底部22が平面部11よ
り塗着量を多くする必要があるのは、ALC板1を穿設し
たときに、溝傾斜部21および溝底部22に多数の孔が生じ
たために、塗装すると、この孔の中に塗料が吸収される
ものと、孔の凹凸をなくするために多く塗着する必要が
あるものと推定される。
(b)平面部11に下限塗着量0.9kg/m2をALC板1の全面
に塗装した時に生じる溝の傾斜部21および溝底部22の塗
着不足量の把握 次に平面部11の下限塗着量0.9kg/m2になるように、塗
装ガン3(2頭エアレスステッチ)の吐出量を調節して
ALC板1全面を塗装した。
そのときの塗装ガン3のALC板1とのなす角度αと塗
装量Gとの関係を測定した。
その結果を第2図に図示する。
第2図の線4は溝傾斜部21の塗着量Gと塗装ガン3の
角度αとの関係を示すもので、塗装ガン3の角度αが大
きい程、塗着量が低下していることが判る。又、溝5は
溝底部22の塗着量Gと塗装ガン3の角度αとの関係を示
すもので、塗装ガン3の角度αが大きい程、塗着量が多
くなっていることが判る。そして、塗装ガン3の角度α
が48゜で両者が交叉している。
この結果から塗装ガン3の溝2に対する最適塗装角度
を判断するに、溝底部22と溝傾斜部21との塗着量の差が
小さい程、溝2を均一に塗装し易いから、塗装ガンの角
度αは、両者が交叉する48゜に近い程よい。又、塗装ガ
ン3の角度αが56゜以下では、溝底部22と対向傾斜部21
との境界に塗装されない部分が生じる。
かかる理由から、塗装ガン3の角度は56゜〜60゜の範
囲が最適であることが判る。
その塗装ガン3の角度αが56゜〜60゜のときの溝傾斜
部21と溝底部22の塗着量Gを表に示すと、次のようにな
る。
前に、(a)で試験して判定した溝部の最低塗着量で
ある1.8kg/m2から、塗着不足量を算出すると、それぞれ
溝傾斜部21が1.4kg/m2、溝底部22が1.1kg/m2不足するこ
とになる。
(c)溝部の塗着不足量を補充する塗装方法の検討 次に、2頭ガンエアレスステッチを使用して、上記塗
着不足量を補う塗装方法を検討する。
そのため塗装ガン3の角度αを変えて主に溝2を塗装
し、塗装ガン3の角度αと溝底部22、溝傾斜部21の塗着
量Gを測定した。
その結果を第3図に示す。
第3図上図の線6は、溝底部22の塗着量Gと塗装ガン
3の角度αとの関係を示したもので、この線6から、溝
底部22の塗着不足量である1.1kg/cm2以上塗着させるた
めには、塗装ガン1の角度αを50゜以上にする必要があ
ることが判る。
又第3図下図の線6は、塗装ガン3の角度αと溝1の
対向傾斜面21の塗着量Gとの関係を示したもので、この
線7から、傾斜面21の塗着不足量1.4kg/m2以上塗着させ
るためには、塗装ガンの角度αを56゜以下にする必要が
あることが判る。
この結果から、塗装ガン3の角度は50゜〜56゜が最適
であることが判る。
尚、このときの塗装時間は0.25秒であった。
(d)実際の塗装例 2頭ガンエアレスステッチを使用して、先ず、主に溝
1の部分を塗装ガン3の角度を50゜にし、溝底部22の塗
着量が1.1kg/m2になるように、0.25秒間塗装し、次に、
ALC板1の全面を、塗装ガン3の角度を58゜にし、平面
部11の塗着量が0.9kg/m2になるように、塗装した。
塗装の結果は全面がほぼ均一に塗装され、極めて良好
であった。
(発明の効果) 以上の説明から判明するように、本発明は、溝の傾斜
面と平面とのなす角をθ゜とすると、塗装ガンの角度
を、(θ−10)゜以上、θ゜以下にして、溝部を塗装
し、その後、塗装ガンの角度をθ゜以上、(θ+10)゜
以下にして、全面を塗装するから、溝部および平面部の
塗着量が過不足なく塗装され、極めて、良好に塗装され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は溝を穿設したパネルに塗装ガンで塗装している
状態を示す断面図、第2図は塗装ガンで平面部の塗着量
が0.9kg/m2になるように、パネルの全面を塗装したとき
の、塗装ガンの角度αと溝部の塗着量との関係を示す
図、第3図は溝部を塗装したときの、塗装ガンの角度α
と溝部の塗着量との関係を示す図である。 1……パネル(ALC板) 11……平面部 2……溝 21……傾斜部 22……溝底部 θ……傾斜面と平面部とのなす角度 3……塗装ガン α……塗装願とパネル面とのなす角度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溝が穿設されたパネルを塗装ガンで塗装す
    る方法において、パネル面と溝の傾斜面とのなす角度を
    θ゜とすると、塗装ガンとパネル面とのなす角度を(θ
    −10)゜以上、θ゜以下に塗装ガンを保持して主に溝の
    対向傾斜面および底面を塗装するようにして、溝部の全
    体を塗装し、その後、塗装ガンとパネル面とのなす角度
    をθ゜以上、(θ+10)゜以下に塗装ガンを保持して、
    パネル全面を塗装することを特徴とするパネル塗装方
    法。
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