JP2540209B2 - 織物壁紙 - Google Patents
織物壁紙Info
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- Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
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Description
保持したまま、施工上の作業効率を大幅に改善した織物
壁紙に関するものである。
ン、ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの合成繊維
よりなる不織布、織物、編物、糸を裏打紙に接着したも
ので、織物等の独特の暖かさと風合と織柄の優雅さを持
ち、さらに吸音効果や断熱効果も合せ持った壁紙で、近
年その使用量を増してきている。
し、現場で壁紙糊付機を用いて、澱粉、酢酸ビニルエマ
ルジョン等の慣用の水溶性又は水分散性接着剤で糊付け
作業を行うが、この際、作業効率向上のために、一時に
多量の織物壁紙を糊付けし、糊面を内側にして折りたた
み、逐次壁に貼る方法が用いられている。しかし、従来
の織物壁紙は裏面に糊を付けると、水分が速やかに裏打
紙を透過して蒸発するために、壁に貼るまでの可使時間
が短かすぎて頻繁な糊付け作業を要したり、あるいは内
側の糊が乾いて折りたたみ面同士で接着してしまって使
用不能になったり、あるいは乾燥の進行により壁への接
着不良を起すなどの欠点があった。
撓性に乏しく、コーナー部分に貼りにくいという欠点も
あった。
を付けてから壁貼りまでの可使時間を充分に確保でき、
しかも柔軟性のある壁紙を提供することである。
結果、天然、合成繊維よりなる不織布、織物、編物、糸
と裏打紙との接着剤として、水への溶解性の少ない疎水
性単量体を主成分とする共重合体のエマルジョンで、か
つ、このエマルジョンからの乾燥皮膜の透湿度が2000g/
m2・24h以下であるようなものを使用すると、目的とす
る特性を付与することができる可能性のあることを見出
し、さらに前記共重合体の組成や添加剤などについて検
討を重ねて本発明を完成させた。
織物、編物、糸が接着剤層を介して裏打紙と結合されて
なる織物壁紙において、該接着剤層が25℃での対水溶解
度が2g/水100g未満である疎水性単量体を主成分とする
共重合体のエマルジョンから乾燥により形成されたもの
であり、かつ該共重合体エマルジョンからの乾燥皮膜の
透湿度が25℃において2000g/m2・24h以下であることを
特徴とする織物壁紙を要旨とするものである。
ルジョンからの乾燥皮膜が緻密で、ピンホール、亀裂の
ないことはもちろんであるが、この皮膜の透湿度が小さ
いことが必須条件である。
するための単量体として、25℃までの水に対する溶解度
が2g/水100g未満である疎水性単量体を主成分とするこ
とが必要である。
レン誘導体、ブタジエン、イソプレン、炭素数2〜18の
アルキル基によるアクリル酸エステル、炭素数1〜18の
アルキル基によるメタクリル酸エステル、塩化ビニル、
塩化ビニリデン等を挙げることができ、これらのうちの
1種のみ又は2種以上を同時に用いることができる。
紙との接着をより強固にするためには、水に対する溶解
度が25℃において2g/水100g以上の親水性単量体を従成
分として組合せることが好ましい。
アクリル酸[ここで(メタ)アクリルなる表現は、アク
リル及びメタクリルの両者をまとめて表わすものであ
り、以下同様である。]、マレイン酸、マレイン酸半エ
ステル、クロトン酸、イタコン酸等のカルボキシル基含
有単量体、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の
ヒドロキシル基含有単量体、(メタ)アクリルアミド、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシ
メチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル
(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有単量体、ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有単量
体、アクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、メチルアクリレート、メトキシエチル(メタ)アク
リレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
記の疎水性単量体と親水性単量体の種類及び量比により
変わるが、本発明の目的を達成するためには、疎水性単
量体を単量体全量の50重量%以上とすることが好まし
く、より好ましくは60重量%以上である。
点)が−30℃〜0℃の範囲にあることが好ましい。ガラ
ス転移点が−30℃以下の共重合体は、形成された接着剤
層が粘着性を示して汚れやすく、一方0℃以上の場合
は、接着剤層が硬くて壁紙の柔軟性を損なう。
は、1956年発行のBull.Am.Phys.Soc.第1巻123頁に記載
のT.G.Foxの方法によって計算で求められる数値を示す
ものである。
エマルジョン重合法により製造され、ラジカル重合によ
って重合を行うことができる。
ては、例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等
の過硫酸塩、過酸化水素水、t−ブチルハイドロパーオ
キサイド等の過酸化物が挙げられ、場合によっては、こ
れらに酸性亜硫酸ソーダ、ロンガリット、L−アスコル
ビン酸、糖類、アミン類のような還元剤を併用してレド
ックス反応で重合させることもできる。
ニオン性、非イオン性、カチオン性及び両性界面活性剤
を広く使用でき、特に制限されるものではないが、ラウ
リル硫酸ソーダ、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ソー
ダ、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリン酸エステル、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンブロック共重合体等が好適
である。
してクレー、タルク、炭酸カルシウム、合成樹脂粉末な
どを、難燃剤として三酸化アンチモン、水酸化アルミニ
ウム等の無機系及び/又は塩素系、臭素系等の有機系難
燃剤などを加えてもよい。その他、pH調整剤、増粘剤、
充填剤、増量剤、消泡剤、防カビ剤、可塑剤などの添加
は、本発明の目的を損なわない限り任意である。
る。すなわち、前記の共重合体エマルジョンを裏打紙の
片面に均一に塗布し、塗布面に不織布、織物、編物、糸
などの繊維製品を重ね合せ、自然乾燥又は加熱乾燥すれ
ばよい。
等と裏打紙とを結合すなわち接着させると共に、形成さ
れた接着剤層(皮膜)が壁貼り用水性糊剤の水分の止水
膜として働き、このため、折たたまれた糊付壁紙から水
分が早期に蒸発するのを防ぎ、糊の水分を長時間一定に
保つ働きをする。
裏面に糊を付けた場合に糊の水分が表面ににじみでるこ
とがないため可使時間が長く保たれ、糊面を内側にして
二つ折りされた状態での待ち時間内に壁紙同士がくっつ
く等のトラブルも解消されるし、また、壁紙糊付機で一
度に必要な壁紙を糊付けし、その後貼り合せ作業に集中
できるという効果も有する。
お、例中の部はすべて重量部を、%はすべて重量%を表
わし、透湿度、可使時間、柔軟性の各特性の測定は下記
により行なった。
いて測定した。
ん粉30部の割合で作成した壁貼り糊を塗布量が200g/m2
になるよう均一に塗布し、直ちに糊の塗布面を中にして
二つ折りにしたものについて、一定時間毎に一部を切り
取って引きはがし、紙同士がくっついて引きはがせなく
なるまでの時間を測定した。なお、上記の壁貼り糊の組
成はJIS A 6921 4.3.4に準拠したものである。
仕込み、第1表に示される単量体とラウリル硫酸ソーダ
1部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル2
部、水40部からなる混合液(以下A液と略記)の全量の
10%を添加後、80℃に加温し、さらに過流酸アンモニウ
ム0.04部と水15部の混合液を添加し、種重合を行なっ
た。
A液の滴下終了後、さらに2時間重合容器内を80℃に保
ち、反応を完結させた。
重合体のガラス転移点計算値は第1表に示されるもので
あった。
酸ソーダ15%水溶液1部、重質炭酸カルシウム10部、三
酸化アンチモン10部を順次混合して接着剤を調製した。
面に塗布量が160g/m2になるよう均一に塗布し、木綿、
レーヨンの混紡品からなる平織物を貼り合せ、120〜130
℃の温度で5〜7分乾燥することにより織物壁紙を得
た。これとは別に、得られた共重合体エマルジョンを単
独で上記の裏打紙の表面に塗布量が160g/m2になるよう
均一に塗布し、乾燥して試験片とし、透湿度(g/m2・24
h)、可使時間(h)、柔軟性を測定した。測定結果は
第1表に併記したとおりであった。
マルジョンを用いて試験片を作成し、実施例と同様にし
て特性を測定した。(比較例1) 攪拌機、冷却器、温度計を備えた重合容器に水80部、
部分ケン化ポバール(平均重合度1800)10部を仕込み、
酢酸ビニル10部を添加後80℃に加温し、さらに過硫酸ア
ンモニウム0.04部と水15部の混合液を添加し、種重合を
行なった。
滴下終了後にさらに1時間重合容器内を80℃に保ち、反
応を完結させ、その後60℃に冷却し、可塑剤DBPを15部
混合した。
布量が160g/m2となるように均一に塗布し、乾燥して試
験片とした。
と同様にして織物壁紙をつくり、実施例で得られた織物
壁紙と共に柔軟性を調べたところ、第1表に併記した前
記の柔軟性についての測定結果と同様の効果が得られ
た。
Claims (3)
- 【請求項1】天然、合成繊維よりなる不織布、織物、編
物、糸が接着剤層を介して裏打紙と結合されてなる織物
壁紙において、該接着剤層が25℃での対水溶解度が2g/
水100g未満である疎水性単量体を主成分とする共重合体
のエマルジョンから乾燥により形成されたものであり、
かつ該共重合体エマルジョンからの乾燥皮膜の透湿度が
25℃において2000g/m2・24h以下であることを特徴とす
る織物壁紙。 - 【請求項2】前記共重合体のガラス転移点が、−30℃〜
0℃の範囲である請求項1記載の織物壁紙。 - 【請求項3】前記共重合体中の疎水性単量体比率が単量
体全量の50重量%以上である請求項1記載の織物壁紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1153172A JP2540209B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 織物壁紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1153172A JP2540209B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 織物壁紙 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0319999A JPH0319999A (ja) | 1991-01-29 |
JP2540209B2 true JP2540209B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=15556629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1153172A Expired - Lifetime JP2540209B2 (ja) | 1989-06-15 | 1989-06-15 | 織物壁紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2540209B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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---|---|---|---|---|
JP2530300B2 (ja) * | 1991-09-02 | 1996-09-04 | 特種製紙株式会社 | 軽量壁紙用基紙、及び軽量壁紙 |
JP4019611B2 (ja) * | 2000-07-04 | 2007-12-12 | 凸版印刷株式会社 | 発泡化粧材 |
JP4968963B2 (ja) * | 2009-08-28 | 2012-07-04 | 株式会社アパートメント・プロ | キビソ壁紙およびその製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5214634A (en) * | 1975-07-25 | 1977-02-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | Remoistening pastes |
JPS6312796A (ja) * | 1986-06-30 | 1988-01-20 | 三光化学工業株式会社 | 通気性壁紙 |
-
1989
- 1989-06-15 JP JP1153172A patent/JP2540209B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0319999A (ja) | 1991-01-29 |
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