JP2540077Y2 - 油圧式サーボ機構のシール装置 - Google Patents

油圧式サーボ機構のシール装置

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JP2540077Y2
JP2540077Y2 JP2257891U JP2257891U JP2540077Y2 JP 2540077 Y2 JP2540077 Y2 JP 2540077Y2 JP 2257891 U JP2257891 U JP 2257891U JP 2257891 U JP2257891 U JP 2257891U JP 2540077 Y2 JP2540077 Y2 JP 2540077Y2
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JP
Japan
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ring
groove
retainer
piston
fitted
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JP2257891U
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利浩 安井
康志 茂原
栄弥 大池
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株式会社フジユニバンス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動変速機に組み込ま
れた変速用のクラッチドラムを制動および解除するブレ
ーキバンド作動用の油圧式サーボ機構に関し特にそのシ
ール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、図3および図4に示
す構造のものがあった。図3において1は収容室2を有
する軽合金製のケースである。この収容室2は上面を上
壁1aにより閉塞し下面を開口させるとともにその内径
を下方に向かって次第に大径かつ段状に形成する。
【0003】上記収容室2の上半部と下半部とにプラス
チック製、例えばフェノール樹脂製の上部リテーナ3と
下部リテーナ4とを直列に嵌合させ、収容室2の下端部
に嵌合係止した止めリング5により抜け止めする。上部
リテーナ3は段付き筒状に形成するとともに上部を大径
の第1シリンダ孔6に下部を小径の第2シリンダ孔7に
形成する。また、下部リテーナ4は、上面が開口しかつ
下面が底壁4aにより閉塞された有底筒状に形成し、筒
部の内径は第1シリンダ孔6の内径よりも小径にかつ第
2シリンダ孔7の内径よりも大径となる第3シリンダ孔
8に形成する。
【0004】上記第1シリンダ孔6および第2シリンダ
孔7に、互いに一体的に連結された第1ピストン10お
よび第2ピストン11を摺動可能に嵌合させ、また第3
シリンダ孔8に第3ピストン12を摺動可能に嵌合さ
せ、これら各第1〜第3ピストン10〜12により上下
部のリテーナ3,4内を第1〜第4油室13〜16に分
割する。18は上半部を大径に下半部を小径にした棒状
のステムであり、上半部をケース1の上壁1aに摺動可
能に貫通させてその上端部をケース1から上方に突出さ
せ、下半部を第1,第2ピストン10,11の軸心部に
摺動可能に貫通させるとともに、その下端部を第3ピス
トン12に固定する。このステム18の上端は、例えば
自動変速機に組み込まれた変速用のクラッチドラムを制
動および解除するブレーキバンド(図示省略)の作用端
に当接させる。
【0005】上記第1油室13に第1ピストン10およ
び第2ピストン11を下方に弾圧する上部リターンスプ
リング19を、第3油室15に第3ピストン12を下方
に弾圧する下部リターンスプリング20を収容する。ま
た、上記ケース1および上下部のリテーナ3,4の側部
に、前述した第1〜第4油室13〜16に連通する第1
〜第4油路21〜24を形成し、第1油路21、第2油
路22および第4油路24は、自動変速機の3速時、2
速時および4速時に油圧が発生する制御油路に接続し、
第3油路23はドレン油路に接続する。
【0006】前述した第1油路21と第2油路22との
間に位置する上部リテーナ3の外周部にシール装置25
を設け、このシール装置25により第1油路21および
第2油路22を流通する制御油が上部リテーナ3の嵌合
部で軸方向に漏洩するのを防止する。上記シール装置2
5を図4により説明すると、上部リテーナ3の外周部に
深さHが1.5mm、幅Wが2.7mmとなる断面矩形状の溝
26を形成し、この溝26に線径Dが1.9mmのOリン
グ27を嵌合させ、該Oリング27の外周部を上記収容
室2の内周面2aに弾圧接触させる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上記従来のものは、シ
ール装置25の溝26の底面26aが平滑な断面矩形状
に形成され、この溝26内に該溝26の幅Wよりも小寸
のOリング27が嵌合されていたため、第1油路21と
第2油路22との間に設けたシール装置25のOリング
27は、変速時の両油路に発生する油圧によって図5に
示すように溝26内で幅方向に転動されて部分的なねじ
れが発生し、劣化及び疲労が早まって折損する欠点があ
った。これの対策として溝26の幅を縮小したり、ある
いはOリング27の径を増大させたりすると、Oリング
27の変形量が規制されたり、つぶし代が増大したりし
て上部リテーナ3を収容室2に嵌合させ難くなり、組付
け作業に手数を要するとともに、この組付け時にOリン
グ27を損傷させたりする欠点があった。本考案は上記
欠点を解消した新規な油圧式サーボ機構のシール装置を
得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記目的を達
成するために、以下の如く構成したものである。即ち、
ケースに形成した収容室に、内周に異形のシリンダ孔が
形成されたリテーナを嵌合支持し、前記シリンダ孔にス
テムが連結された異形のピストンを摺動可能に嵌合さ
せ、前記ケースおよびリテーナに前記ピストンによって
軸方向に仕切られたシリンダ孔の各油室にそれぞれ連通
する複数個の油路を形成し、制御油圧を受ける油路間の
リテーナの外周に環状の溝を形成し、該溝にOリングを
嵌合させてなる油圧式サーボ機構のシール装置におい
て、前記溝の底面を幅方向中心が小径となるV字形に形
成し、該溝にOリングを嵌合させるとともに該Oリング
の外周を前記収容室の内周面に弾圧させる構成にしたも
のである。
【0009】
【作用】本考案は上記構成にしたものであるから、リテ
ーナの溝内に嵌合されたOリングは、その内周部が溝の
底面の相対する斜面に跨って接触し、該溝内での幅方向
の移動および転動が規制される。また溝の最深部に空隙
部が発生して該空隙部により上記Oリングの所定の弾性
変形が許容されることになる。
【0010】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。図面において、図1は本考案の実施例を示す要部断
面図、図2は溝にOリングを嵌合させた状態の側面図で
ある。なお、図1および図2において、図4および図5
と同符号の箇所は該図4および図5と同構造であるので
その説明を省略する。図1および図2において、30は
ケース1に形成した収容室2と上部リテーナ3との嵌合
部であってかつ各第1油路21と第2油路22との間に
設けたシール装置である。このシール装置30は上部リ
テーナ3の外周部に環状の溝31を形成し、該溝31に
Oリング32を嵌合させるとともに、このOリング32
の外周部を上記収容室2の内周面2aに弾圧接触させて
なる。上記Oリング32の線径D1は従来と同様に1.
9mmとする。また上記溝31は、その幅W1を従来と同
様に2.7mmとし、その底面31aを幅方向(上下方
向)中心が小径となるV字形に形成する。この底面31
aはその開き角度を90度にするとともに、その深さは
上記Oリング32が底面31aに当接した状態で該Oリ
ング32の外周端が上部リテーナ3の外周面から若干外
方に突出する如く設定する。
【0011】上記実施例によれば、溝31内にOリング
32を嵌合させると、該Oリング32はその内周部が溝
31の底面31aの相対する斜面に跨って接触し、これ
により上記溝31内での幅方向の移動および転動が規制
される。この状態で上部リテーナ3を収容室2に嵌合さ
せると、上記Oリング32の外周部が上記収容室2の内
周面2aに弾圧接触し、第1油路21と第2油路22と
の間における上部リテーナ3と収容室2との嵌合部がシ
ールされる。この場合、溝31の最深部に空隙部(ア)
が発生しているので該空隙部(ア)により上記Oリング
32の所定の弾性変形が許容されることになる。そして
変速時に発生する第1油路21、第2油路22の油圧に
よって上記Oリング32に溝31の幅方向への負荷が発
生した際には、このOリング32は溝31の底面31
a、即ち該底面31aの相対する斜面によって上記幅方
向への移動および転動が阻止される。
【0012】
【考案の効果】以上の説明から明らかな如く、本考案
は、簡単な構造により、変速時の油圧によるOリングの
溝内での幅方向の移動および転動が防止される。またO
リングの所定の弾性変形量が確保され、シール装置の寿
命が延引するとともに、リテーナの組付けが容易になる
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部断面図である。
【図2】本考案の実施例を示す溝にOリングを嵌合させ
た状態の側面図である。
【図3】従来例を示す油圧式サーボ機構の断面図であ
る。
【図4】図3の要部断面図である。
【図5】図3の要部側面図である。
【符号の説明】
1 ケース 1a 上壁 2 収容室 2a 内周面 3 上部リテーナ 4 下部リテーナ 4a 低壁 5 止めリング 6 第1シリンダ孔 7 第2シリンダ孔 8 第3シリンダ孔 10 第1ピストン 11 第2ピストン 12 第3ピストン 13 第1油室 14 第2油室 15 第3油室 16 第4油室 18 ステム 19 上部リターンスプリング 20 下部リターンスプリング 21 第1油路 22 第2油路 23 第3油路 24 第4油路 30 シール装置 31 溝 31a 底面 32 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−19950(JP,U) 実公 昭63−16928(JP,Y2) 実公 昭61−16448(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに形成した収容室に、内周に異形
    のシリンダ孔が形成されたリテーナを嵌合支持し、前記
    シリンダ孔にステムが連結された異形のピストンを摺動
    可能に嵌合させ、前記ケースおよびリテーナに前記ピス
    トンによって軸方向に仕切られたシリンダ孔の各油室に
    それぞれ連通する複数個の油路を形成し、制御油圧を受
    ける油路間のリテーナの外周に環状の溝を形成し、該溝
    にOリングを嵌合させてなる油圧式サーボ機構のシール
    装置において、前記溝の底面を幅方向中心が小径となる
    V字形に形成し、該溝にOリングを嵌合させるとともに
    該Oリングの外周を前記収容室の内周面に弾圧させたこ
    とを特徴とする油圧式サーボ機構のシール装置。
JP2257891U 1991-03-14 1991-03-14 油圧式サーボ機構のシール装置 Expired - Lifetime JP2540077Y2 (ja)

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WO2024019087A1 (ja) * 2022-07-21 2024-01-25 Nok株式会社 密封装置、密封構造、密封構造の組み付け方法

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