JP2540034B2 - 文字放送受信機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、指定された文字放送番組の指定された頁を
即座に画面に表示できるように、受信中の１つのテレビ
信号に重畳されて送信されてくる複数の文字放送番組デ
ータをメモリに記憶しておく文字放送受信機に関するも
のである。また、メモリに記憶された文字放送データの
更新は、送信されてくる文字放送番組データのうち更新
された文字放送番組の更新された頁のデータだけを更新
して記憶するようにした文字放送受信機に関するもので
ある。

「従来の技術」 一般に、文字放送において１頁の送出間隔は、読み取
る時間等を考慮して運用制度事項では20〜30秒以下とさ
れている。すなわち、１頁分の文字放送データをこの20
〜30秒以下程度の時間をかけて送信してくるため、番
組、頁を選択してから１頁分の文字放送データをすべて
受信して画面表示が完了するまで一定期間待される。

また、天気予想や株価などはある時間を経過すると新
たな文字法送信号が送られてくる。しかるに、この文字
放送信号をメモリに記憶しておき、すぐに表示させる場
合には、最新のデータで更新することが望まれる。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、入力したテレビ映像信号より文字放送信号
を抜き取り処理をするとともに、この抜き取られた文字
放送信号をデジタル信号に変換するデータ・クロック発
生回路（４）と、この変換された最新の番組データを一
時的に記憶するパケットバッファ（７）と、既に入力し
た複数番組の複数頁の番組データを記憶する容量を持っ
た番組データ格納用メモリ（15）と、前記パケットバッ
ファ（７）の最新の番組データと番組データ格納用メモ
リ（15）に既に記憶された番組データとが同一番組番号
で、かつ、同一内容かを判定する更新フラグメモリ（1
4）と、前記番組データ格納用メモリ（15）に番組デー
タを書き込む指令、前記番組データ格納用メモリ（15）
に既に記憶された番組データの更新フラグと更新フラグ
メモリ（14）の最新の番組データの更新フラグとの比較
指令、この比較により更新と判定したときに前記既に記
憶された番組データを前記最新の番組データで書き換え
る指令、前記番組データ格納用メモリ（15）からの選択
的な番組データの読み出し指令および番組データの画像
処理指令を記憶したプログラムROM（11）と、このプロ
グラムROM（11）の指令に基づいて更新フラグの比較制
御、番組データの書き込みと読み出し制御および画像処
理制御を行なう画像処理マイクロプロセッサ（９）とを
具備してなるものである。

「作用」 データ・クロック発生回路（４）は、入力したテレビ
映像信号から文字放送信号を抜き取り、この抜き取られ
た文字放送信号はデジタル信号に変換され、番組データ
として一時的にパケットバッファ（７）に記憶される。

そして、文字放送を表示するためにリモコン（30）等
によって目的の文字放送の番組番号を選択すると、その
選択された同一番組の同一頁の番組データが、既に記憶
された番組データ格納用メモリ（15）内に既に書き込ま
れて（記憶されて）いるときには、既に書き込まれた番
組番号と頁内容データと、一時的にパケットバッファ
（７）に記憶された最新の番組番号と頁内容データとが
同一であるか否かが、更新フラグメモリ（14）の比較に
よって判定される。更新されているときだけ、既に書き
込まれた対応する番組データを最新の番組データで書き
換えて番組データ格納用メモリ（15）の内容が更新され
る。このため、番組データ格納用メモリ（15）内には常
に最新の番組データが書き込まれている。したがって、
文字放送を見る場合、選択指定した番組番号が番組デー
タ格納用メモリ（15）内に書き込まれた番組であれば、
すぐに指定番組が読み出され、画像処理されて表示され
る。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。

（１）は、テレビ映像信号入力端子で、この映像信号
入力端子（１）には、波形等化回路（２）を介して同期
信号発生回路（３）とデータ・クロック発生回路（４）
が結合され、このデータ・クロック発生回路（４）に
は、インターフェース（５）を介して誤り訂正回路
（６）が結合され、さらに番組データを一時的にストア
するパケットバッファ（７）に結合されるとともにバス
バッファ（８）に結合されている。

（９）は、画像処理マイクロプロセッサで、この画像
処理マイクロプロセッサ（９）には、バスライン（10）
を介して文字放送用プログラムROM（11）、更新された
かどうかを判定するためのデータを記憶する更新フラグ
メモリ（14）、複数番組の複数頁の番組データを格納で
きる容量をもったメモリ（15）、CGROM（16）、プリン
タインターフェース（17）、メロディ処理用CPU（1
8）、CRTC（19）、システム制御用CPU（20）へそれぞれ
結合されている。

前記画像処理マイクロプロセッサ（９）には、また割
込回路（21）が結合され、前記プリンタインターフェー
ス（17）に、外部機器のプリンタ（22）が結合され、前
記メロディ処理用CPU（18）には、バッファデータRAM
（23）と音源回路（24）が結合され、この音源回路（2
4）は、TVインターフェース（25）に結合されている。

前記CRTC（19）には、Ｖ−RAM（26）が結合されると
ともに、前記TVインターフェース（25）とRGBエンコー
ダ（27）が結合され、このTVインターフェース（25）と
RGBエンコーダ（27）は、TV接続端子（28）（29）結合
されている。

前記システム制御用CPU（20）には、リモコン（30）
の受光部（31）が結合されるとともに、システムリセッ
ト出力端子（32）とパワーオン／オフ端子（33）が接続
されている。

以上のような回路構成における作用を説明する。

リモコン（30）によりあるチャンネルのある番組を指
定すると、番組データ格納用メモリ（15）内に同一番組
番号の同一頁内容の番組データがすでに記憶されている
かどうかを更新フラグメモリ（14）の更新フラグで判定
し、もし、最新の番組データの内容が、古い番組データ
の内容と変っていれば、最新の番組データに置換されて
更新記憶される。

この記憶までの動作をさらに説明すると、テレビ映像
信号入力端子（１）に入力したテレビ映像信号から、デ
ータ・クロック発生回路（４）にて、文字放送信号が抽
出され、かつデジタル信号に変換される。そしてBEST
（６）を介して、パケットバッファ（７）に番組データ
がメモリされる。この最新の番組データが既にメモリ
（15）に記憶されている番組データと同一番組のもの
で、かつ同一頁内容のものであるかどうかを更新フラグ
メモリ（14）の更新フラグで判定する。同一番組のもの
であれば、最新の番組データで更新し記憶する。

例えば、同一番組について、パケットバッファ（７）
に書き込まれた最新の番組データの更新フラグが「２」
で、既に番組データ格納用メモリ（15）内に書き込まれ
ている番組データの更新フラグを示す更新フラグメモリ
（14）の内容が同一の「２」であるようなときには、番
組データ格納用メモリ（15）内の番組データは更新され
ないが、最新の番組データの更新フラグが「３」で、更
新フラグメモリ（14）の内容の「２」と異なるようなと
きには、両者の比較により更新と判定され、番組データ
格納用メモリ（15）内の既に書き込まれた対応する番組
データがパケット単位で最新の番組データで書き換えら
れ更新される。

今、読み出しのため、リモコン（30）によって目的の
文字放送の番組番号を選択すると、受光部（31）、シス
テム制御用CPU（20）を介して画像処理マイクロプロセ
ッサ（９）へ番組選定番号データが送られる。すると、
選択された番組が既に記憶されていればその番組データ
を、メモリ（15）より取出し、即座に指定番組を表示す
る。

「発明の効果」 （ａ）リモコン等によって選択した番組の番組データ
が、番組データ格納用メモリ（15）内に既に書き込まれ
ているときには、既に書き込まれた番組データの内容と
最新の番組データの内容とが同一であるか否かが更新フ
ラグメモリ（14）の比較によって判定され、更新されて
いるときだけ、期に書き込まれた対応する番組データを
最新の番組データで書き換えて番組データ格納用メモリ
（15）の内容を更新するようにしたので、表示のために
選択した番組が番組データ格納用メモリ（15）に書き込
まれていれば、すぐに、しかも最新の番組データを表示
できる。

（ｂ）文字放送では、複数パケットにて１つの番組が構
成されるが、本発明では、更新フラグメモリ（14）での
判定は、番組番号が同一かどうかと、同一頁の内容が同
一かどうかで行うようにしたので、必要最小限の更新だ
けで済み、無駄な更新をすることがなく、更新データが
即座に得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明による文字放送受信機の一実施例を示すブロ
ック図である。 （１）……テレビ映像信号入力端子、（７）……パケッ
トバッファ、（９）……画像処理マイクロプロセッサ、
（10）……バスライン、（11）……プログラムROM、（1
4）……更新フラグメモリ、（15）……番組データ格納
用メモリ、（20）……システム制御CPU、（30）……リ
モコン、（31）……受光部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 裕治 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富 士通ゼネラル内 (72)発明者 生田 章二 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富 士通ゼネラル内 (72)発明者 橋口 耕太 川崎市高津区末長1116番地 株式会社富 士通ゼネラル内 (56)参考文献 特開 昭57−176819（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−65971（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−168393（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】入力したテレビ映像信号より文字放送信号
   を抜き取り処理をするとともに、この抜き取られた文字
   放送信号をデジタル信号に変換するデータ・クロック発
   生回路（４）と、 この変換された最新の番組データを一時的に記憶するパ
   ケットバッファ（７）と、既に入力した複数番組の複数
   頁の番組データを記憶する容量を持った番組データ格納
   用メモリ（15）と、 前記パケットバッファ（７）の最新の番組データと番組
   データ格納用メモリ（15）に既に記憶された番組データ
   とが同一番組番号で、かつ、同一内容かを判定する更新
   フラグメモリ（14）と、 前記番組データ格納用メモリ（15）に番組データを書き
   込む指令、前記番組データ格納用メモリ（15）に既に記
   憶された番組データの更新フラグと更新フラグメモリ
   （14）の最新の番組データの更新フラグとの比較指令、
   この比較により更新と判定したときに前記既に記憶され
   た番組データを前記最新の番組データで書き換える指
   令、前記番組データ格納用メモリ（15）からの選択的な
   番組データの読み出し指令および番組データの画像処理
   指令を記憶したプログラムROM（11）と、 このプログラムROM（11）の指令に基づいて更新フラグ
   の比較制御、番組データの書き込みと読み出し制御およ
   び画像処理制御を行なう画像処理マイクロプロセッサ
   （９）とを具備してなることを特徴とする文字放送受信
   機。