JP2539909B2 - ポリカ―ボネ―トの製造方法及びその装置 - Google Patents

ポリカ―ボネ―トの製造方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリカーボネートの製造方法及びその装置に
関し、詳しくは含塩素有機溶媒中に溶解しているポリカ
ーボネートを回収する工程において、色相劣化を改善し
たポリカーボネートの製造方法及び装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般に、ポリカーボネートの工業的な製造方法として
は、ホスゲン法あるいは溶融エステル交換法が採用され
ている。しかし溶融エステル交換法は、高温下での処理
時間が長く、製品の色が悪くなるという欠点を有するた
め、現在ではホスゲン法が主流となっている。
しかしながらこのホスゲン法は、重合により生成した
ポリカーボネート溶液(ポリマー溶液)の洗浄後に、濃
縮(フレーク化)工程,乾燥(溶媒除去)工程,造粒
(ペレット化)工程をそれぞれの装置により順次行なう
必要がある。これらの工程中では濃縮,乾燥工程の負担
が大きく、ニーダーやドライヤーなどの大型機器を必要
とし、かつ運転費が多大である。
従って、この両工程の簡素化が望まれており、ポリマ
ー溶液からポリマーを回収する方法として種々の方法が
提案されている。
例えば、ポリマー溶液に貧溶媒を加えてポリマーを単
離する方法が、特公昭37−5599号公報,特公昭37−1839
9号公報,特公昭39−1959号公報,特公昭42−14474号公
報などに記載されている。また、ニーダーなどによりポ
リマー溶液をゲル化粉砕する方法が特公昭53−15899号
公報に記載され、さらにポリマー溶液を熱水と接触させ
て溶媒を水蒸気と共に留去し、ポリマーをスラリーとし
て得る方法が特開昭60−115625号公報に記載さている。
これらのポリマーの回収方法は、それぞれ一長一短を有
するものであるが、いずれの方法によっても多数の工程
を必要とし、建設時のコスト及びランニングコストが多
大であった。
これらの欠点を解決する簡素かつ経済的なポリカーボ
ネートの製造方法として、特開昭62−183801号公報に
は、ポリマー溶液を特定の熱交換器で加熱して脱揮し、
溶融状態でポリカーボネートを得る方法が開示されてい
る。しかし、この方法にあっては、ポリカーボネートの
熱劣化による着色と回収ポリカーボネート中の残留溶媒
が問題となる。
周知の如く、ポリカーボネートは、特にその透明性を
特徴としており、上記熱劣化による透明性の悪化、すな
わち色相が悪いということは重大な欠点となり得る。こ
の熱劣化の問題を解決するためには、加熱脱揮時の温度
を可能な限り低くし、かつ加熱時間を短くすれば良い
が、このような条件下では残留溶倍が増加してしまう。
そのため残留溶媒を充分に除去するには脱揮温度を高く
するとともに脱揮時間を長くする必要がある。
従って上記方法では、色相に優れると同時に残留溶媒
についても問題のないポリカーボネートを得ることが困
難であった。
このポリマーの熱劣化による着色は、ポリマーのガラ
ス転移点(Tg)以上の温度で処理を行う押出機などの装
置全般に関わる問題である。特にポリカーボネートの溶
媒として好ましく用いられる塩化メチレン(メチレンク
ロライド)などの含塩素有機溶媒が多量に含まれている
ときに、その影響が大であった。これは含塩素有機溶媒
が分解して塩酸を発生し、これが処理装置と接触するこ
とにより金属塩化物を形成し、この金属塩化物が触媒と
して作用してポリマーの劣化,着色を促進するものと考
えられる。これはポリカーボネートに限らず、含酸素の
エステル結合を含む広義のポリエステル系樹脂全般につ
いて言えることであるが、とりわけポリカーボネートに
おいて著しい。
上記の含塩素有機溶媒の分解による影響を防止するた
めには、発生する塩酸との反応を生じない材質、例えば
ガラス等の無機材料,金等の実用的に腐食の起こり得な
い貴金属の使用が考えられるが、コストや強度的な問題
から、あるいは製作上の問題から、また無機材料の場合
には伝熱の問題から実施は困難であった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明者は、上記従来技術の欠点を解消し、建
設コストやランニングコストの低減,回収ポリカーボネ
ートの残留溶媒の低減に加えて、回収ポリカーボネート
の熱劣化による色相改善が可能なポリカーボネートの製
造方法及びその装置を開発すべく鋭意研究を重ねた。そ
の結果、特定の材料を用いて処理装置を形成することに
より、所期の目的を達成できることを見出した。本発明
はかかる知見に基いて完成したものである。
すなわち本発明は、ポリカーボネート及び含塩素有機
溶媒からなる混合物を加熱処理するにあたり、該ポリカ
ーボネートの混合物と接触する部分の材質が、銅及び/
又はニッケルの含有量が85%以上である金属又は合金か
らなる材質の処理装置内に加熱条件下で導入して処理す
ることを特徴とするポリカーボネートの製造方法を提供
するものであり、同時に本発明は、ポリカーボネート及
び含塩素有機溶媒からなる混合物と接触する部分の材質
を、銅及び/又はニッケルの含有量が85重量%以上であ
る金属又は合金としたことを特徴とするポリカーボネー
トの製造装置をも提供するものである。
本発明の方法において、原料として用いられるポリカ
ーボネートは、通常の重縮合反応によって得られたもの
である。例えばホスゲン法によれば、原料モノマーの二
価フェノールとホスゲンとをメチレンクロライド等の含
塩素有機溶媒中で、第三級アミン、例えばトリエチルア
ミン等を触媒として重縮合反応させて得られるポリカー
ボネート及びその共重合体を用いることができる。
上記原料モノマーとしては、通常用いられているビス
フェノールAを用いることが好ましいが、その他の二価
フェノルーとして、例えば、ハイドロキノン;4,4′−ジ
ヒドロキシジフェニル;ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)アルカン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
アルカン;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド;ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン;ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ケトンあるいは2,2−ビス(3′,
5′−ジブロモ−4′−ヒドロキシフェニル)プロパン
のようなハロゲン化ビスフェノール類を挙げることがで
きる。さらに三価以上の多価フェノール、例えばフロロ
グルシン;フロログルシド等を混合して用いることもで
きる。
また含塩素有機溶媒は、前述の如く製造工程において
原料の溶媒として用いられるものであって、この溶媒を
除去することは、ポリカーボネートの製造にあたっては
不可避的なものといえる。
この溶媒として用いられるものは、通常好ましく使用
されるメチレンクロライドのほか、例えばテトラクロロ
エタン,トリクロロエタン,ジクロロエタン,トリクロ
ロエチレン,ジクロロエチレン,クロロホルム,クロロ
ベンゼン,o−,m−あるいはp−ジクロロベンゼン及びこ
れらの二種以上の混合物あるいはこれらを主成分とする
混合物等が挙げられる 本発明では、上記の如きポリカーボネート及び含塩素
有機溶媒からなる混合物を加熱処理するにあたり、前記
混合物と接触する部分の処理装置の材質を、銅及び/又
はニッケルの含有量が85重量%以上である金属又は合金
とすることが必要である。即ち、少なくともポリカーボ
ネートと接触する部分を、純銅,純ニッケルあるいはこ
れらを85重量%以上含有している合金を用いて形成した
処理装置を用いて加熱処理するものである。純金属以外
の銅,ニッケルを含む合金の他の成分としては、通常強
度や加工性を持たせるために含有される金属等であっ
て、例えば鉄,クロム,亜鉛等を用いることができる。
合金の具体例としては、例えばニッケル200(ニッケル9
8重量%以上,銅0.13重量%)、モネル400(ニッケル66
重量%,銅31.5重量%,鉄1.35重量%)、キュプロニッ
ケル(ニッケル30重量%,銅69重量%,鉄0.6重量
%)、丹銅(銅86重量%,鉄0.05重量%,亜鉛14重量
%)等を挙げることができる。
ここで、上記処理装置のポリカーボネートと接触する
部分の材質が銅及び/又はニッケルの含有量が85重量%
未満であると、本発明の目的である色相改善を充分に果
たすことができない。
なお、本発明の装置は、従来からポリカーボネートの
製造にあたって使用されている各種の機器と全く同じ構
成とすることができ、含塩素有機溶媒を含むポリカーボ
ネートと接触する部分の材質のみを変えたものとするこ
とができる。
またポリカーボネート溶液を加熱処理する装置として
は、ポリカーボネートと含塩素有機溶媒との混合物をポ
リカーボネートのガラス転移点以上に加熱して処理する
ものであれば、加熱容器や配管等も含めて各種のものを
あげることができが、工業的に用いられるものとして、
例えば、溶媒除去装置や押出処理装置等の機器を挙げる
ことができる。
第1図は溶媒除去装置の一例を示す説明図である。こ
の溶媒除去装置1の構成は、通常用いられるものであ
り、本体2の上部に熱交換器3を配置し、この熱交換器
3に加熱媒体とポリカーボネート溶液とを導入して、熱
交換によりポリカーボネート溶液を加熱し、ポリカーボ
ネート溶媒中の含塩素有機溶媒を蒸発除去して、本体下
部の排出口4から溶融ポリマーとしてポリカーボネート
を取り出すものである。このような構成の溶媒除去装置
1においては、少なくともポリカーボネート溶液と接触
する部分、例えば熱交換器3のポリカーボネート溶液の
流路部分の表面を前述の銅及び/又はニッケルの含有量
が85重量%以上の組成の金属あるいは合金で形成する必
要がある。好ましくは、熱交換器3から流出する溶融ポ
リカーボネートが流下する本体2の下部や排出口4にも
同様の材質を用い、さらに配管等を含む本体2や熱交換
器3等を全て上述の組成からなる金属や合金で形成する
こともできる。
第2図は押出処理装置の一例を示す説明図である。こ
の押出処理装置11は、一般に用いられている押出処理装
置と同様のものであり、ケーシング12内にスクリュー13
を備えるとともに、脱気手段14を備えたものである。こ
のような押出処理装置11の場合には、上記含塩素有機溶
媒を含むポリカーボネートと接触するケーシング12の内
周面及びスクリュー13の表面を上述の組成からなる金属
や合金で形成する必要があり、さらにホッパー15等の表
面あるいは押出処理装置11全体を上記組成の金属や合金
で形成することもできる。
なお、上記銅及び/又はニッケルの含有量が85重量%
以上の組成の金属や合金で形成する部分は、全体をこれ
らの金属や合金で一体形成してもよいが、鍍金や溶射,
貼着等により、その表面にこれらの金属あるいは合金の
層を形成しても同様な作用を得ることができる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例及び比較例によりさらに詳しく
説明する。
参考例 まず加熱処理における金属材料の影響を判断する基準
として、ガラス製の器具を用いてポリカーボネート溶液
を加熱処理した。
加熱処理装置としては、第3図に示す構成のものを用
いた。即ち、試料は半径15mm,長さ100mmの半円筒状のガ
ラスボード20に入れられて石英ガラス製の有底のガラス
管21内に挿入され、電気炉(東洋化学産業(株)製RONT
−21.2kW)22にて加熱される。ガラス管21の開口側には
三つ口フラスコ23が接続され、窒素ガス導入管24,ベン
ト用配管25が接続されている。
また試料としては、ビスフェノールAとホスゲンの界
面重縮合によって得られたポリカーボネート(出光石油
化学(株)製;タフロンA2200)をメチレンクロライド
(和光純薬工業(株)製;特級)に溶解し、濃度25重量
%,水分量1300重量ppmのポリカーボネート溶液を調製
した。
このポリカーボネート溶液を上記ガラスボート20に約
5ml仕込み、窒素ガス気流下において300℃で30分間加熱
処理を行った。その後室温迄自然冷却し、ガラスポート
内に得られた樹脂を再びメチレンクロライドに溶解した
ところ、不溶解分は観察されなかった。またYI(黄色
度)が既知のポリカーボネートプレートを溶解して光線
透過度を測定し、その数値から、実験により得た溶液の
色相を内挿により計算したところ、プレートにして2.5
に相当していた。
実施例1〜5及び比較例1〜7 上記参考例と同様の加熱処理装置及びポリカーボネー
ト溶液を用いて、カラスボートにそれぞれ第1表に示し
た各金属片(5×70×0.5mm)とポリカーボネート溶液
とを入れ、参考例と同様にして、同じ条件で加熱処理を
行った。それぞれ冷却後の樹脂のメチレンクロライドへ
の溶解状態、及び相当プレートYIを測定した。これらの
結果を第1表に示す。
実施例6 第4図に示す溶剤除去装置30を用いてポリカーボネー
トを加熱し、溶媒の除去を行った。
この溶媒除去装置30は、本体31の内部上方に熱交換器
32を配設し、下部に排出口33を形成している。この本体
31は、ジャケット34に覆われており、該ジャケット34内
に供給される熱媒体により所定の温度に加熱される。ま
た本体31の上部には、真空ポンプ等に接続された排気口
35が設けられており、本体31内を所定の減圧状態とする
とともに、蒸発した溶媒を排出している。
この溶媒除去装置30の本体31は、上部の最大径が500m
m,高さが2000mm,内容積が約0.2m3である。また本体下部
には溶融ポリカーボネートを排出するポリマーポンプを
設けた。
使用した熱交換器32は、プレートフィン型であって、
第5図に示すように、厚さ0.2mm,波高さ5mmの波形の金
属板(スレートフィンプレート)36,37を直角に組合
せ、ポリカーボネート溶液の流路側の金属板36を10枚,
熱媒体の通路側の金属板37を11枚とし、22枚の厚さ0.2m
mの仕切板(チューブプレート)38を介して両端に熱媒
体の通路、すなわち加熱室を配置するようにして両者を
積層した。この熱交換器ユニットは、外形を約縦(L)
105×横(V)150×高さ(H)70(mm)の大きさとし、
高さ方向にポリカーボネート溶液が流下するように配置
した。
そして熱交換器32を含め、含塩素有機溶媒を含有する
ポリカーボネートが高温で接触すると思われる部分、即
ち本体下部内周及び排出口を全て銅(銅95重量%以上)
製とした。
上記の如く構成した溶媒除去装置の熱交換器及び本体
を300℃に加熱し、かつ本体を740mmHgの減圧度に調整し
た。そして、この溶媒除去装置に、メチレンクロライド
を溶媒として粘度平均分子量26000のポリカーボネート
を溶解し、濃度約20重量%に調整したポリカーボネート
溶液を毎時5の割合で供給した。このポリカーボネー
トの溶液中の水分量は1300重量ppm、溶存酸素濃度は52
重量ppmであった。
ポリカーボネート溶液供給後、ほどなく本体下部にポ
リマーポンプよりポリカーボネートの溶融物を得ること
ができた。またこの溶媒除去装置の排出口にペレタイザ
ーを取り付け、得られたポリカーボネートをペレット化
した。得られたポリカーボネート中の残留メチレンクロ
ライド量は52重量ppmと少なく、色調も透過型YIで3.2と
良質なものであった。また分子量も25500であって低下
すること無く、良好な物性のものが得られた。
比較例8 実施例6と全く同様な条件で、本体材質をSUS316Lと
した装置を作製して、同様に溶媒除去を行いポリカーボ
ネートを得たところ、そのYIは32であって、メチレンク
ロライドに溶解すると多数の不溶解分が観察された。ま
た2時間の運転後、本体を開放したところ本体内面には
劣化したポリカーボネートが付着していた。
実施例7 スクリュー直径20mm,長さ45cmの一段ベント付きで、
ポリカーボネートと接触する部分の材質をモネル400と
した押出機を作製した。この押出機の能力は、最大1.5k
g/時である。
上記実施例6で得たペレットに約5000重量ppmのメチ
レンクロライドを含ませたものを、通常実施されている
方法でホッパーから供給し、温度280℃で押出処理を行
いペレットを作成した。
得られたペレット中には、多少の気泡が見られたもの
の、従来の条件から予測されるようなポリマーの色相劣
化は無く、そのペレットの黄色度(YI)は3.8であっ
た。
〔発明の効果〕
以上説明した如く、本発明の方法によれば、ポリカー
ボネート溶液の加熱処理、例えば溶媒を蒸発除去する工
程、あるいは押出処理を行う工程等の加熱処理工程にお
ける色相の悪化を低減することができ、ポリカーボネー
トの特性である透明性を充分に発揮させることができ
る。
また本発明の装置は、比較的得やすい材料を用いるた
め、製造も容易であり、低コストで製作することができ
る。さらに熱伝導率も良好であり、加熱処理に適したも
のである。
なお、本発明の装置は、上記ポリカーボネートに限ら
ず、ポリエステル,ポリスルホネート,ホリアミド,ポ
リフェニレンオキシドなどの重合体を製造する場合にも
適用することができる。
したがって、本発明は高品質のポリカーボネートの製
造に、またさらに他のポリマーの製造に有効かつ幅広く
利用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は溶媒除去装置の一例を示す説明図、第2図は押
出処理装置の一例を示す説明図、第3図は参考例,実施
例1〜5及び比較例1〜7に用いた実験装置の説明図、
第4図は実施例6に用いた溶媒除去装置の断面図、第5
図は溶媒除去装置に設けたプレートフィン型熱交換器の
熱交換器ユニットを示すもので、第5図(a)は要部の
拡大斜視図、第5図(b)は要部の拡大断面図、第5図
(c)は全体斜視図である。 1:溶媒除去装置,2:本体, 3:熱交換器,4:排出口, 11:押出処理装置,12:ケーシング, 13:スクリュー,14:ホッパー, 20:ガラスボート,21:ガラス管, 22:電気炉,23:三つ口フラスコ, 24:窒素ガス導入管,25:ベント用配管, 30:溶媒除去装置,31:本体, 32:熱交換器,33:排出口, 34:ジャケット,35:排気口, 36,37:金属板,38:仕切板

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリカーボネート及び含塩素有機溶媒から
    なる混合物を加熱処理するにあたり、該ポリカーボネー
    トの混合物と接触する部分の材質が、銅及び/又はニッ
    ケルの含有量が85%以上である金属又は合金からなる材
    質の処理装置内に加熱条件下で導入して処理することを
    特徴とするポリカーボネートの製造方法。
  2. 【請求項2】処理装置が、ポリカーボネート及び含塩素
    有機溶媒からなる混合物を加熱して前記含塩素有機溶媒
    を蒸発除去する溶媒除去装置である請求項1記載の製造
    方法。
  3. 【請求項3】処理装置が、ポリカーボネート及び含塩素
    有機溶媒からなる混合物を加熱下に押出処理する押出処
    理装置である請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】ポリカーボネート及び含塩素有機溶媒から
    なる混合物を加熱するポリカーボネートの製造装置にお
    いて、前記混合物と接触する部分の材質を、銅及び/又
    はニッケルの含有量が85重量%以上である金属又は合金
    としたことを特徴とするポリカーボネートの製造装置。
  5. 【請求項5】処理装置が、ポリカーボネート及び含塩素
    有機溶媒からなる混合物を加熱して前記含塩素有機溶媒
    を除去する溶媒除去装置である請求項4記載の製造装
    置。
  6. 【請求項6】処理装置が、ポリカーボネート及び含塩素
    有機溶媒からなる混合物を加熱下に押出処理する押出処
    理装置である請求項4記載の製造装置。
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