JP2539737Y2 - エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ - Google Patents

エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ

Info

Publication number
JP2539737Y2
JP2539737Y2 JP1191991U JP1191991U JP2539737Y2 JP 2539737 Y2 JP2539737 Y2 JP 2539737Y2 JP 1191991 U JP1191991 U JP 1191991U JP 1191991 U JP1191991 U JP 1191991U JP 2539737 Y2 JP2539737 Y2 JP 2539737Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
piston
hole
air
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1191991U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04108474U (ja
Inventor
浩敬 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
Priority to JP1191991U priority Critical patent/JP2539737Y2/ja
Publication of JPH04108474U publication Critical patent/JPH04108474U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2539737Y2 publication Critical patent/JP2539737Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両等の制動装置に使用
されるエアオーバ・ハイドロリック・ブースタに係り、
特にピストンとロッドの結合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアオーバ・ハイドロリック・
ブースタにおけるピストンとロッドの結合構造としては
実公昭59−25721号公報に示すものが知られてい
る。
【0003】これは図9に示すように、エアオーバ・ハ
イドロリック・ブースタ60は、エアシリンダ61と液
シリンダ62とが連通しており、エアシリンダ61内に
配置したエアピストン63と液シリンダ62内に配置し
た液ピストン64とをロッド65で接続して構成されて
いる。
【0004】液ピストン64とロッド65との接続部分
は図10に示すように、前記ロッド65の一端に、ロッ
ド65の径方向に貫通した孔部66を形成するととも
に、これをカップ状の弁部材67と液ピストン64とに
固定するようになっている。前記弁部材67と液ピスト
ン64には前記孔部66に対応した穿孔部68、69が
夫々穿設されており、連結ピン70が前記穿孔部68、
69と孔部66とを貫通するようになっている。弁部材
67と液ピストン64との間には取り付け具71と弁座
部材72とが介挿され、また、液ピストン64の先端に
はバックアップリング73を介してハイドロリックカッ
プ74が装着されている。この状態では連結ピン70は
移動自由となっているため、液シリンダ62内壁に接触
してしまう。このため液ピストン64の周囲にコイルス
プリング75を外嵌して連結ピン70の移動を防止する
ようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
のものにおいては、液ピストン64の外周の殆どの部分
が液シリンダ62内壁に密接する形状になっているた
め、焼き付きやカジリを生じ易いという問題がある。ま
たこのような形状では部品の重量が増大する虞れがあ
る。
【0006】しかも、孔部66と穿孔部68、69は完
全に貫通しているため、連結ピンを装着した際、連結ピ
ンが向こう側に抜け出てしまうことがあり、これを防止
しながらの装着は面倒である。さらに連結ピン70の抜
出を防止するためコイルスプリング75を装着しなけれ
ばならないが、径方向の自由度が少ないコイルスプリン
グを段差のある筒体(液ピストン64)に装着すること
は困難であり、組み付け性に問題がある。
【0007】本考案は前記事項に鑑みてなされたもの
で、連結ピンの抜け止めを図ることができのは勿論、連
結ピンの装着や固定が極めて容易であり、併せて、ピス
トンの動きも円滑にしたエアオーバ・ハイドロリック・
ブースタを提供することを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は前記技術的課題
を解決するために、エアシリンダと液シリンダとが連通
し、エアシリンダ内に配置したエアピストンと液シリン
ダ内に配置した液ピストンとをロッドで接続したエアオ
ーバ・ハイドロリック・ブースタにおいて以下のような
構成とした。
【0009】即ち、前記ロッドの一端に、ロッドの径方
向に貫通した孔部を形成するとともに、このロッドの一
端を前記液ピストンに内嵌し、この液ピストンに前記孔
部へ臨む穿孔部を設け、この液ピストンに係止部を形成
するとともに、前記穿孔部を覆う位置に、前記孔部に連
通可能な間隙部を有するとともに側面に前記係止部へ係
合可能な係合部を設けた拡開自在の管体を外嵌し、前記
間隙部から、前記穿孔部と孔部とを貫通する連結ピンを
挿通し、前記管体を回動させて前記係止部と係合部とを
係合することにより管体で前記穿孔部を閉塞するように
構成した。
【0010】
【作用】連結ピンの取り付けに際しては、まず、管体を
拡開しながら穿孔部を覆う位置に管体を装着する。この
場合、液ピストンの表面に設けられた係止部と管体に設
けられた係合部とは係合させず、かつロッドの径方向に
貫通した孔部と管体の間隙部とを一致させた状態とす
る。
【0011】そして前記穿孔部と孔部とを貫通する連結
ピンを間隙部から孔部へ挿通する。この後、前記管体を
回動させて前記係止部と係合部とを係合すると管体によ
って前記穿孔部が閉塞され、連結ピンは孔部内に固定さ
れる。
【0012】このように、連結ピンの挿入の際は孔部の
一方が管体で塞がれるため向こう側に抜け出てしまう虞
れはなく、組み付け性が大幅に向上する。
【0013】
【実施例】本考案の実施例を図1ないし図8に基づいて
説明する。
【0014】まず、エアオーバ・ハイドロリック・ブー
スタを用いた制動系につき簡単に説明する。これは図8
に示すように、エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ
30の液シリンダ31側にモジュレータ32を接続する
とともに、モジュレータ32の液出力ポート33にホイ
ルシリンダ34を接続してある。一方、前記エアオーバ
・ハイドロリック・ブースタ30のエアシリンダ35は
ブレーキバルブ36を介して空圧源37に接続されてい
る。エアシリンダ35とブレーキバルブ36との接続パ
イプは分岐して、2方向チェック弁38に接続されてお
り、さらにホールドバルブ39を介して前記モジュレー
タ32に接続されている。そして、ホールドバルブ39
を介して前記モジュレータ32との接続パイプは分岐し
て、ディケイバルブ40に接続されている。
【0015】本考案は前記エアオーバ・ハイドロリック
・ブースタ30の構造に関するものであるため前記制動
系の動作原理についての説明は省略する。
【0016】前記エアオーバ・ハイドロリック・ブース
タ30は図1に示すように、大径のエアシリンダ1と小
径の液シリンダ2と組み合わせてなるケーシングCを有
しており、エアシリンダ1内にはエアピストン3が、液
シリンダ2内には液ピストン4が夫々配置されている。
前記エアピストン3はコイルスプリング3aによって液
シリンダ2から遠ざかる方向に付勢されている。そして
エアピストン3の周囲にはエアカップ3bが取り付けら
れている。前記エアシリンダ1にはブレーキバルブに接
続されるエアインレット1aとブリーザBが設けられ、
一方、液シリンダ2にはホイルシリンダ34に接続すべ
き液アウトレットと、図示しないリザーバに接続される
リザーバ用ポート2bが設けられている。
【0017】前記液ピストン4は内部にカップ状のバル
ブピストン4aを移動自在に内装しており、このバルブ
ピストン4aの底部にはゴムシール4bが設けられてい
る。さらにこのバルブピストン4aの外周には平面部4
fが対向的に2箇所設けられており、ここが作動液の流
路となっている。 一方、液ピストン4の中心部には液
流通口4cが設けられ、前記バルブピストン4aが前進
するとこの液流通口4cが閉塞されるようになってい
る。この液ピストン4とバルブピストン4aとには夫々
穿孔部7が対向的に形成されている。そして液ピストン
4の穿孔部7は中心線に平行な長孔となっている。液ピ
ストン4の先端部にはバックアップリング4dとハイド
ロリックカップ4eが設けられている。また、液ピスト
ン4はピストン運動を安定化させるために先端部分の外
周も液シリンダ2に内嵌するようになっており、この先
端部分に前記ハイドロリックカップ4eと液シリンダ2
とを連通する連通孔4gが形成されている。そして、液
ピストン4の穿孔部7、7を結ぶ線に直交する位置に液
通路7bが形成されている。そして液ピストン4の側面
に係止部20が形成されている。
【0018】前記エアピストン3と液ピストン4はロッ
ド5で連結されており、ロッド5の一端にはロッド5の
径方向に貫通した孔部6が形成されている。またロッド
5の他端はエアピストン3と固定的に接続されている。
このロッド5はケーシングCに設けられたダストシール
5cとロッドシール5bで気液密的に支持されている。
そして、このロッド5の一端には平面部5aが対向的に
2箇所形成されている。
【0019】そして、孔部6、穿孔部7aと前記穿孔部
7とを貫通して連結ピン8が挿通されている。したがっ
て、前記バルブピストン4aは液ピストン4の長形の穿
孔部7のストローク分より若干小さく移動可能となって
おり、最終ストローク位置ではゴムシール4bで液流通
口4cを閉塞するようになっている。
【0020】前記液ピストン4は、その中央部分が小径
部4kとなっており、この小径部4kに合成樹脂製の管
体9が外嵌されている。この管体9はガラス繊維を混入
した合成樹脂で形成されており、前記穿孔部7を覆う位
置に外嵌される。この管体9は、図4に示す実施例では
C環状をなしており、その間隙部10の近傍に前記係止
部20へ係合可能な係合部21を管体9の側面から延出
してある。一方、図5に示す実施例では一部が重合した
C環状をなしており、間隙部10は円形の口部となって
いる。
【0021】そして、この管体9の装着状態では管体9
の外径は前記液ピストン4の外径と同一か若干大きくな
るように形成されている。
【0022】次に、連結ピン8の組み付け工程につき説
明する。初めに、管体9を拡開しながら穿孔部7を覆う
位置に管体9を装着する。この場合図6に示すように、
液ピストン4の表面に設けられた係止部20と管体9に
設けられた係合部21とは係合させず、かつロッド5の
径方向に貫通した孔部6と管体9の間隙部10とを一致
させた位置とする。
【0023】そして前記穿孔部7と孔部6とを貫通する
連結ピン8を間隙部10から孔部6へ挿通する。
【0024】この後、図7に示すように、前記管体9を
回動させて前記係止部20と係合部21とを係合すると
管体9によって前記穿孔部7が閉塞され、連結ピン8は
孔部6内に固定される。
【0025】このように、連結ピン8の挿入の際は孔部
6の一方が管体9で塞がれるため向こう側に抜け出てし
まう虞れはなく、組み付け性が大幅に向上する。
【0026】以下、動作例を説明する。液ピストン4は
常時はコイルスプリング3aによって矢示F方向に付勢
されており、この状態ではゴムシール4bは液流通口4
cから離れているため、リザーバとホイルシリンダとは
連通状態にある。
【0027】ここでブレーキペダル36aが踏まれる
と、ブレーキバルブ36が開き、ブレーキバルブ36を
介して空圧源37の空気がエアシリンダ1に流入する。
すると、エアピストン3はコイルスプリング3aに抗し
て液シリンダ2側に移動する。ここでゴムシール4bは
液流通口4cに密接するため液シリンダ2内の液はホイ
ルシリンダ34に圧送される。
【0028】この場合、作動液は図2における矢示Fに
示すように、平面部4f、液通路7b及び間隙部10を
通って、ケーシングCに設けられた凹所80からリザー
バ用ポート2bに流入出するようになっている。
【0029】なお、前記液ピストン4に液通路7bを設
けたことにより、作動液の流路が確保され、これによっ
て機構部分の小型軽量化を図ることができる、また、前
記管体9の外径を前記液ピストン4の外径より若干大き
く形成すれば液ピストン4と液シリンダ2とが直接接触
する面積を大幅に少なくすることができる。この場合、
焼き付きやカジリが生ずることはなく、しかも管体の摩
擦抵抗が小さいので動作が円滑になる。また、管体9の
体積分だけ液ピストン4の肉を削減できるから慣性質量
の軽減を図ることができ、動作速度を向上させることも
できる。
【0030】
【考案の効果】本考案によれば、連結ピンの装着が極め
て容易であり、しかも簡単に連結ピンの抜け止めを図る
ことができる。
【0031】また、管体に間隙部を設けたことにより作
動液の流通が円滑となり、流路の構造を簡素化できるた
め、装置の小形軽量化をも図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部の横断面図である
【図3】本考案の一実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
【図4】本考案の一構成要素の斜視図である。
【図5】本考案の一構成要素の斜視図である。
【図6】本考案の組み立て工程の説明図であり、(a)
は断面図、(b)、(c)は平面図である。
【図7】本考案の組み立て工程の説明図であり、(a)
は断面図、(b)、(c)は側面図である。
【図8】本考案の液圧系統図である。
【図9】従来の装置を示す断面図である。
【図10】従来の装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1・・エアシリンダ、 2・・液シリンダ、 3・・エアピストン、 4・・液ピストン、 5・・ロッド、 6・・孔部、 7・・穿孔部、 8・・連結ピン、 9・・管体、 10・・間隙部、 20・・係止部、 21・・係合部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアシリンダと液シリンダとを有し、エア
    シリンダ内に配置したエアピストンと液シリンダ内に配
    置した液ピストンとをロッドで接続したエアオーバ・ハ
    イドロリック・ブースタにおいて、前記ロッドの一端
    に、ロッドの径方向に貫通した孔部を形成するととも
    に、このロッドの一端を前記液ピストンに内嵌し、この
    液ピストンに前記孔部へ臨む穿孔部を設け、この液ピス
    トンに係止部を形成するとともに、前記穿孔部を覆う位
    置に、前記孔部に連通可能な間隙部を有するとともに側
    面に前記係止部へ係合可能な係合部を設けた拡開自在の
    管体を外嵌し、前記間隙部から、前記穿孔部と孔部とを
    貫通する連結ピンを挿通し、前記管体を回動させて前記
    係止部と係合部とを係合することにより管体で前記穿孔
    部を閉塞するように構成したことを特徴とするエアオー
    バ・ハイドロリック・ブースタ。
JP1191991U 1991-03-06 1991-03-06 エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ Expired - Lifetime JP2539737Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1191991U JP2539737Y2 (ja) 1991-03-06 1991-03-06 エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1191991U JP2539737Y2 (ja) 1991-03-06 1991-03-06 エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04108474U JPH04108474U (ja) 1992-09-18
JP2539737Y2 true JP2539737Y2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=31900973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1191991U Expired - Lifetime JP2539737Y2 (ja) 1991-03-06 1991-03-06 エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2539737Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04108474U (ja) 1992-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS625821B2 (ja)
JP2539737Y2 (ja) エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ
JPH0144384Y2 (ja)
JP2543521Y2 (ja) エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ
JPH01161166U (ja)
JPS59156852A (ja) マスタシリンダ
JPS6311982U (ja)
JPH0168976U (ja)
JPS6364561U (ja)
JPS58119449U (ja) ブレ−キ圧力比例弁
JPS6335885Y2 (ja)
JPH067017Y2 (ja) マスタシリンダ
JPH02113012U (ja)
JPH0278459U (ja)
JPH0211246Y2 (ja)
JPS6259341U (ja)
JPH0317301U (ja)
JPH02142366U (ja)
JPH0449563U (ja)
JPH01171769U (ja)
JPS5870952U (ja) 車両ブレ−キ系の減速度感知式液圧制御装置
JPS6142389U (ja) オ−トバイのフロントフオ−ク
JPS61181126U (ja)
JPS61159077U (ja)
JPH02110573U (ja)