JPH04108474U - エアオーバ・ハイドロリツク・ブースタ - Google Patents
エアオーバ・ハイドロリツク・ブースタInfo
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- JPH04108474U JPH04108474U JP1191991U JP1191991U JPH04108474U JP H04108474 U JPH04108474 U JP H04108474U JP 1191991 U JP1191991 U JP 1191991U JP 1191991 U JP1191991 U JP 1191991U JP H04108474 U JPH04108474 U JP H04108474U
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Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ピンの抜け止めを図ることができるとともに、
ピストンの動きが円滑でしかも構造の簡略化と部品点数
の削減とを図る 【構成】エアシリンダ1と液シリンダ2とが連通し、エ
アシリンダ1内に配置したエアピストン3と液シリンダ
2内に配置した液ピストン4とをロッド5で接続したエ
アオーバ・ハイドロリック・ブースタにおいて、前記ロ
ッド5の一端に、ロッド4の径方向に貫通した孔部6を
形成するとともに、このロッド5の一端を前記液ピスト
ン4に内嵌し、この液ピストン4に前記孔部6へ臨む穿
孔部7を設け、この液ピストン4に係止部20を形成す
るとともに、前記穿孔部7を覆う位置に、前記孔部6に
連通可能な間隙部10を有するとともに側面に前記係止
部20へ係合可能な係合部21を設けた拡開自在の管体
9を外嵌し、前記間隙部10から、前記穿孔部7と孔部
6とを貫通する連結ピン8を挿通し、前記管体9を回動
させて前記係止部20と係合部21とを係合することに
より管体9で前記穿孔部7を閉塞するように構成した。
ピストンの動きが円滑でしかも構造の簡略化と部品点数
の削減とを図る 【構成】エアシリンダ1と液シリンダ2とが連通し、エ
アシリンダ1内に配置したエアピストン3と液シリンダ
2内に配置した液ピストン4とをロッド5で接続したエ
アオーバ・ハイドロリック・ブースタにおいて、前記ロ
ッド5の一端に、ロッド4の径方向に貫通した孔部6を
形成するとともに、このロッド5の一端を前記液ピスト
ン4に内嵌し、この液ピストン4に前記孔部6へ臨む穿
孔部7を設け、この液ピストン4に係止部20を形成す
るとともに、前記穿孔部7を覆う位置に、前記孔部6に
連通可能な間隙部10を有するとともに側面に前記係止
部20へ係合可能な係合部21を設けた拡開自在の管体
9を外嵌し、前記間隙部10から、前記穿孔部7と孔部
6とを貫通する連結ピン8を挿通し、前記管体9を回動
させて前記係止部20と係合部21とを係合することに
より管体9で前記穿孔部7を閉塞するように構成した。
Description
【0001】
本考案は車両等の制動装置に使用されるエアオーバ・ハイドロリック・ブース
タに係り、特にピストンとロッドの結合構造に関する。
【0002】
一般に、エアオーバ・ハイドロリック・ブースタにおけるピストンとロッドの
結合構造としては実公昭59−25721号公報に示すものが知られている。
【0003】
これは図9に示すように、エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ60は、エ
アシリンダ61と液シリンダ62とが連通しており、エアシリンダ61内に配置
したエアピストン63と液シリンダ62内に配置した液ピストン64とをロッド
65で接続して構成されている。
【0004】
液ピストン64とロッド65との接続部分は図10に示すように、前記ロッド
65の一端に、ロッド65の径方向に貫通した孔部66を形成するとともに、こ
れをカップ状の弁部材67と液ピストン64とに固定するようになっている。前
記弁部材67と液ピストン64には前記孔部66に対応した穿孔部68、69が
夫々穿設されており、連結ピン70が前記穿孔部68、69と孔部66とを貫通
するようになっている。弁部材67と液ピストン64との間には取り付け具71
と弁座部材72とが介挿され、また、液ピストン64の先端にはバックアップリ
ング73を介してハイドロリックカップ74が装着されている。この状態では連
結ピン70は移動自由となっているため、液シリンダ62内壁に接触してしまう
。このため液ピストン64の周囲にコイルスプリング75を外嵌して連結ピン7
0の移動を防止するようになっている。
【0005】
しかし、前記した従来のものにおいては、液ピストン64の外周の殆どの部分
が液シリンダ62内壁に密接する形状になっているため、焼き付きやカジリを生
じ易いという問題がある。またこのような形状では部品の重量が増大する虞れが
ある。
【0006】
しかも、孔部66と穿孔部68、69は完全に貫通しているため、連結ピンを
装着した際、連結ピンが向こう側に抜け出てしまうことがあり、これを防止しな
がらの装着は面倒である。さらに連結ピン70の抜出を防止するためコイルスプ
リング75を装着しなければならないが、径方向の自由度が少ないコイルスプリ
ングを段差のある筒体(液ピストン64)に装着することは困難であり、組み付
け性に問題がある。
【0007】
本考案は前記事項に鑑みてなされたもので、連結ピンの抜け止めを図ることが
できのは勿論、連結ピンの装着や固定が極めて容易であり、併せて、ピストンの
動きも円滑にしたエアオーバ・ハイドロリック・ブースタを提供することを技術
的課題とする。
【0008】
本考案は前記技術的課題を解決するために、エアシリンダと液シリンダとが連
通し、エアシリンダ内に配置したエアピストンと液シリンダ内に配置した液ピス
トンとをロッドで接続したエアオーバ・ハイドロリック・ブースタにおいて以下
のような構成とした。
【0009】
即ち、前記ロッドの一端に、ロッドの径方向に貫通した孔部を形成するととも
に、このロッドの一端を前記液ピストンに内嵌し、この液ピストンに前記孔部へ
臨む穿孔部を設け、この液ピストンに係止部を形成するとともに、前記穿孔部を
覆う位置に、前記孔部に連通可能な間隙部を有するとともに側面に前記係止部へ
係合可能な係合部を設けた拡開自在の管体を外嵌し、前記間隙部から、前記穿孔
部と孔部とを貫通する連結ピンを挿通し、前記管体を回動させて前記係止部と係
合部とを係合することにより管体で前記穿孔部を閉塞するように構成した。
【0010】
連結ピンの取り付けに際しては、まず、管体を拡開しながら穿孔部を覆う位置
に管体を装着する。この場合、液ピストンの表面に設けられた係止部と管体に設
けられた係合部とは係合させず、かつロッドの径方向に貫通した孔部と管体の間
隙部とを一致させた状態とする。
【0011】
そして前記穿孔部と孔部とを貫通する連結ピンを間隙部から孔部へ挿通する。
この後、前記管体を回動させて前記係止部と係合部とを係合すると管体によっ
て前記穿孔部が閉塞され、連結ピンは孔部内に固定される。
【0012】
このように、連結ピンの挿入の際は孔部の一方が管体で塞がれるため向こう側
に抜け出てしまう虞れはなく、組み付け性が大幅に向上する。
【0013】
本考案の実施例を図1ないし図8に基づいて説明する。
【0014】
まず、エアオーバ・ハイドロリック・ブースタを用いた制動系につき簡単に説
明する。これは図8に示すように、エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ30
の液シリンダ31側にモジュレータ32を接続するとともに、モジュレータ32
の液出力ポート33にホイルシリンダ34を接続してある。一方、前記エアオー
バ・ハイドロリック・ブースタ30のエアシリンダ35はブレーキバルブ36を
介して空圧源37に接続されている。エアシリンダ35とブレーキバルブ36と
の接続パイプは分岐して、2方向チェック弁38に接続されており、さらにホー
ルドバルブ39を介して前記モジュレータ32に接続されている。そして、ホー
ルドバルブ39を介して前記モジュレータ32との接続パイプは分岐して、ディ
ケイバルブ40に接続されている。
【0015】
本考案は前記エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ30の構造に関するもの
であるため前記制動系の動作原理についての説明は省略する。
【0016】
前記エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ30は図1に示すように、大径の
エアシリンダ1と小径の液シリンダ2と組み合わせてなるケーシングCを有して
おり、エアシリンダ1内にはエアピストン3が、液シリンダ2内には液ピストン
4が夫々配置されている。前記エアピストン3はコイルスプリング3aによって
液シリンダ2から遠ざかる方向に付勢されている。そしてエアピストン3の周囲
にはエアカップ3bが取り付けられている。前記エアシリンダ1にはブレーキバ
ルブに接続されるエアインレット1aとブリーザBが設けられ、一方、液シリン
ダ2にはホイルシリンダ34に接続すべき液アウトレットと、図示しないリザー
バに接続されるリザーバ用ポート2bが設けられている。
【0017】
前記液ピストン4は内部にカップ状のバルブピストン4aを移動自在に内装し
ており、このバルブピストン4aの底部にはゴムシール4bが設けられている。
さらにこのバルブピストン4aの外周には平面部4fが対向的に2箇所設けられ
ており、ここが作動液の流路となっている。 一方、液ピストン4の中心部には
液流通口4cが設けられ、前記バルブピストン4aが前進するとこの液流通口4
cが閉塞されるようになっている。この液ピストン4とバルブピストン4aとに
は夫々穿孔部7が対向的に形成されている。そして液ピストン4の穿孔部7は中
心線に平行な長孔となっている。液ピストン4の先端部にはバックアップリング
4dとハイドロリックカップ4eが設けられている。また、液ピストン4はピス
トン運動を安定化させるために先端部分の外周も液シリンダ2に内嵌するように
なっており、この先端部分に前記ハイドロリックカップ4eと液シリンダ2とを
連通する連通孔4gが形成されている。そして、液ピストン4の穿孔部7、7を
結ぶ線に直交する位置に液通路7bが形成されている。そして液ピストン4の側
面に係止部20が形成されている。
【0018】
前記エアピストン3と液ピストン4はロッド5で連結されており、ロッド5の
一端にはロッド5の径方向に貫通した孔部6が形成されている。またロッド5の
他端はエアピストン3と固定的に接続されている。このロッド5はケーシングC
に設けられたダストシール5cとロッドシール5bで気液密的に支持されている
。そして、このロッド5の一端には平面部5aが対向的に2箇所形成されている
。
【0019】
そして、孔部6、穿孔部7aと前記穿孔部7とを貫通して連結ピン8が挿通さ
れている。したがって、前記バルブピストン4aは液ピストン4の長形の穿孔部
7のストローク分より若干小さく移動可能となっており、最終ストローク位置で
はゴムシール4bで液流通口4cを閉塞するようになっている。
【0020】
前記液ピストン4は、その中央部分が小径部4kとなっており、この小径部4
kに合成樹脂製の管体9が外嵌されている。この管体9はガラス繊維を混入した
合成樹脂で形成されており、前記穿孔部7を覆う位置に外嵌される。この管体9
は、図4に示す実施例ではC環状をなしており、その間隙部10の近傍に前記係
止部20へ係合可能な係合部21を管体9の側面から延出してある。一方、図5
に示す実施例では一部が重合したC環状をなしており、間隙部10は円形の口部
となっている。
【0021】
そして、この管体9の装着状態では管体9の外径は前記液ピストン4の外径と
同一か若干大きくなるように形成されている。
【0022】
次に、連結ピン8の組み付け工程につき説明する。初めに、管体9を拡開しな
がら穿孔部7を覆う位置に管体9を装着する。この場合図6に示すように、液ピ
ストン4の表面に設けられた係止部20と管体9に設けられた係合部21とは係
合させず、かつロッド5の径方向に貫通した孔部6と管体9の間隙部10とを一
致させた位置とする。
【0023】
そして前記穿孔部7と孔部6とを貫通する連結ピン8を間隙部10から孔部6
へ挿通する。
【0024】
この後、図7に示すように、前記管体9を回動させて前記係止部20と係合部
21とを係合すると管体9によって前記穿孔部7が閉塞され、連結ピン8は孔部
6内に固定される。
【0025】
このように、連結ピン8の挿入の際は孔部6の一方が管体9で塞がれるため向
こう側に抜け出てしまう虞れはなく、組み付け性が大幅に向上する。
【0026】
以下、動作例を説明する。
液ピストン4は常時はコイルスプリング3aによって矢示F方向に付勢されて
おり、この状態ではゴムシール4bは液流通口4cから離れているため、リザー
バとホイルシリンダとは連通状態にある。
【0027】
ここでブレーキペダル36aが踏まれると、ブレーキバルブ36が開き、ブレ
ーキバルブ36を介して空圧源37の空気がエアシリンダ1に流入する。すると
、エアピストン3はコイルスプリング3aに抗して液シリンダ2側に移動する。
ここでゴムシール4bは液流通口4cに密接するため液シリンダ2内の液はホイ
ルシリンダ34に圧送される。
【0028】
この場合、作動液は図2における矢示Fに示すように、平面部4f、液通路7
b及び間隙部10を通って、ケーシングCに設けられた凹所80からリザーバ用
ポート2bに流入出するようになっている。
【0029】
なお、前記液ピストン4に液通路7bを設けたことにより、作動液の流路が確
保され、これによって機構部分の小型軽量化を図ることができる、また、前記管
体9の外径を前記液ピストン4の外径より若干大きく形成すれば液ピストン4と
液シリンダ2とが直接接触する面積を大幅に少なくすることができる。この場合
、焼き付きやカジリが生ずることはなく、しかも管体の摩擦抵抗が小さいので動
作が円滑になる。また、管体9の体積分だけ液ピストン4の肉を削減できるから
慣性質量の軽減を図ることができ、動作速度を向上させることもできる。
【0030】
本考案によれば、連結ピンの装着が極めて容易であり、しかも簡単に連結ピン
の抜け止めを図ることができる。
【0031】
また、管体に間隙部を設けたことにより作動液の流通が円滑となり、流路の構
造を簡素化できるため、装置の小形軽量化をも図り得る。
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す要部の横断面図である
【図3】本考案の一実施例を示す要部の縦断面図であ
る。
る。
【図4】本考案の一構成要素の斜視図である。
【図5】本考案の一構成要素の斜視図である。
【図6】本考案の組み立て工程の説明図であり、(a)
は断面図、(b)、(c)は平面図である。
は断面図、(b)、(c)は平面図である。
【図7】本考案の組み立て工程の説明図であり、(a)
は断面図、(b)、(c)は側面図である。
は断面図、(b)、(c)は側面図である。
【図8】本考案の液圧系統図である。
【図9】従来の装置を示す断面図である。
【図10】従来の装置を示す分解斜視図である。
1・・エアシリンダ、
2・・液シリンダ、
3・・エアピストン、
4・・液ピストン、
5・・ロッド、
6・・孔部、
7・・穿孔部、
8・・連結ピン、
9・・管体、
10・・間隙部、
20・・係止部、
21・・係合部。
Claims (1)
- 【請求項1】エアシリンダと液シリンダとを有し、エア
シリンダ内に配置したエアピストンと液シリンダ内に配
置した液ピストンとをロッドで接続したエアオーバ・ハ
イドロリック・ブースタにおいて、前記ロッドの一端
に、ロッドの径方向に貫通した孔部を形成するととも
に、このロッドの一端を前記液ピストンに内嵌し、この
液ピストンに前記孔部へ臨む穿孔部を設け、この液ピス
トンに係止部を形成するとともに、前記穿孔部を覆う位
置に、前記孔部に連通可能な間隙部を有するとともに側
面に前記係止部へ係合可能な係合部を設けた拡開自在の
管体を外嵌し、前記間隙部から、前記穿孔部と孔部とを
貫通する連結ピンを挿通し、前記管体を回動させて前記
係止部と係合部とを係合することにより管体で前記穿孔
部を閉塞するように構成したことを特徴とするエアオー
バ・ハイドロリック・ブースタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1191991U JP2539737Y2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1191991U JP2539737Y2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04108474U true JPH04108474U (ja) | 1992-09-18 |
JP2539737Y2 JP2539737Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=31900973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1191991U Expired - Lifetime JP2539737Y2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | エアオーバ・ハイドロリック・ブースタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539737Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP1191991U patent/JP2539737Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2539737Y2 (ja) | 1997-06-25 |
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