JP2539562B2 - マグネシア・カ―ボン質不定形耐火材料 - Google Patents
マグネシア・カ―ボン質不定形耐火材料Info
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- JP2539562B2 JP2539562B2 JP3251965A JP25196591A JP2539562B2 JP 2539562 B2 JP2539562 B2 JP 2539562B2 JP 3251965 A JP3251965 A JP 3251965A JP 25196591 A JP25196591 A JP 25196591A JP 2539562 B2 JP2539562 B2 JP 2539562B2
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- Japan
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- refractory material
- particle size
- magnesia
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- amorphous refractory
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネシア・カーボン
質不定形耐火材料に関する。
質不定形耐火材料に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、マグネシア・カーボン質不定形耐
火材料は、骨材として天然マグネシアあるいは海水から
採られる海水マグネシア及び天然黒鉛あるいは処理黒鉛
を使用し、液状樹脂8〜15%を添加して混合し、電気
炉あるいは転炉炉底コーナー部へ棒状バイブレーターを
使用して流し込みを行ったり、ニュウマチックランマー
でスタンプ施工を行う等により使用されている。勿論、
マグネシア・カーボンれんがで試みられているアルミニ
ウム、シリコン等の金属の添加も行われている。
火材料は、骨材として天然マグネシアあるいは海水から
採られる海水マグネシア及び天然黒鉛あるいは処理黒鉛
を使用し、液状樹脂8〜15%を添加して混合し、電気
炉あるいは転炉炉底コーナー部へ棒状バイブレーターを
使用して流し込みを行ったり、ニュウマチックランマー
でスタンプ施工を行う等により使用されている。勿論、
マグネシア・カーボンれんがで試みられているアルミニ
ウム、シリコン等の金属の添加も行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在使用され
ているこれらの不定形耐火材料は液状樹脂の添加量が1
0〜12%と多く、高密度の施工体が得られなく、その
ため耐用性も十分でない欠点を有している。
ているこれらの不定形耐火材料は液状樹脂の添加量が1
0〜12%と多く、高密度の施工体が得られなく、その
ため耐用性も十分でない欠点を有している。
【0004】従って、本発明の目的は高密度の施工体を
得るために、施工に必要な液体樹脂の添加量を減少させ
た高密度の充填性の材料を開発することにある。
得るために、施工に必要な液体樹脂の添加量を減少させ
た高密度の充填性の材料を開発することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のマグネシ
ア・カーボン質不定形耐火材料は、マグネシアクリンカ
ー85〜95重量%及びカーボン質原料5〜15重量%
よりなる耐火材料、及び該耐火材料に対して外掛で4〜
6重量%のレゾール型フェノール樹脂よりなるマグネシ
ア・カーボン質不定形耐火材料であって、前記耐火材料
が粒度3mm以上の粒子55〜75重量%、不可避的に
混入する粒度1〜3mmの粒子5重量%以下、粒度1〜
0.3mmの粒子10〜25重量%及び粒度0.3mm以
下の粒子10〜25重量%の実質上非連続粒度を有する
ことを特徴とする。
ア・カーボン質不定形耐火材料は、マグネシアクリンカ
ー85〜95重量%及びカーボン質原料5〜15重量%
よりなる耐火材料、及び該耐火材料に対して外掛で4〜
6重量%のレゾール型フェノール樹脂よりなるマグネシ
ア・カーボン質不定形耐火材料であって、前記耐火材料
が粒度3mm以上の粒子55〜75重量%、不可避的に
混入する粒度1〜3mmの粒子5重量%以下、粒度1〜
0.3mmの粒子10〜25重量%及び粒度0.3mm以
下の粒子10〜25重量%の実質上非連続粒度を有する
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の特徴は、マグネシア・カーボン質不定
形耐火材料の成形を振動加圧成形で行った場合に、高密
度の充填性の高い材料を得るために、その原料となるマ
グネシアクリンカーとカーボン質原料とからなる耐火材
料の粒度を特定の範囲内とすることにある。
形耐火材料の成形を振動加圧成形で行った場合に、高密
度の充填性の高い材料を得るために、その原料となるマ
グネシアクリンカーとカーボン質原料とからなる耐火材
料の粒度を特定の範囲内とすることにある。
【0007】耐火材料の粒度範囲は粒度3mm以上の粒
子55〜75重量%、不可避的に混入する粒度1〜3m
mの粒子5重量%以下、粒度1〜0.3mmの粒子10
〜25重量%及び粒度0.3mm以下の粒子10〜25
重量%の実質上非連続粒度とする。この理由は、一般的
に、この種の不定形耐火材料では連続粒度を使用するの
が普通であるが、本発明では実施例に示すごとく1〜3
mmの粒度を除くことにより充填性が向上し、施工体の
気孔率が低下するためである。
子55〜75重量%、不可避的に混入する粒度1〜3m
mの粒子5重量%以下、粒度1〜0.3mmの粒子10
〜25重量%及び粒度0.3mm以下の粒子10〜25
重量%の実質上非連続粒度とする。この理由は、一般的
に、この種の不定形耐火材料では連続粒度を使用するの
が普通であるが、本発明では実施例に示すごとく1〜3
mmの粒度を除くことにより充填性が向上し、施工体の
気孔率が低下するためである。
【0008】本発明のマグネシア・カーボン質不定形耐
火材料の耐火材料として使用するマグネシアクリンカー
は特に限定されるものではなく、慣用のものが使用可能
であるが、高密度で気孔率が3%以下のマグネシアクリ
ンカーを使用することが好ましい。
火材料の耐火材料として使用するマグネシアクリンカー
は特に限定されるものではなく、慣用のものが使用可能
であるが、高密度で気孔率が3%以下のマグネシアクリ
ンカーを使用することが好ましい。
【0009】また、本発明のマグネシア・カーボン質不
定形耐火材料の耐火材料として使用するカーボン質原料
としては例えば天然黒鉛または処理黒鉛を挙げることが
できる。処理黒鉛としては例えば鱗状黒鉛の微粉をター
ルピッチでコーティングしたもの等を挙げることができ
る。
定形耐火材料の耐火材料として使用するカーボン質原料
としては例えば天然黒鉛または処理黒鉛を挙げることが
できる。処理黒鉛としては例えば鱗状黒鉛の微粉をター
ルピッチでコーティングしたもの等を挙げることができ
る。
【0010】前記マグネシアクリンカーとカーボン質原
料の配合割合はマグネシアクリンカー85〜95重量
%、カーボン質原料5〜15重量%の範囲内である。配
合割合を上記範囲内とするのは、カーボン質原料の割合
が5重量%未満になると、その添加効果(耐食性の向上)
が少なく、また、15重量%を超えるとバインダー液の
添加量が多くなり、当初目的の高密度充填が得られなく
なるためである。
料の配合割合はマグネシアクリンカー85〜95重量
%、カーボン質原料5〜15重量%の範囲内である。配
合割合を上記範囲内とするのは、カーボン質原料の割合
が5重量%未満になると、その添加効果(耐食性の向上)
が少なく、また、15重量%を超えるとバインダー液の
添加量が多くなり、当初目的の高密度充填が得られなく
なるためである。
【0011】本発明のマグネシア・カーボン質不定形耐
火材料は、上記粒度分布をもつマグネシアクリンカーと
カーボン質原料を主体とするものであるが、これらの合
計量に対して外掛で4〜6重量%のバインダーを更に添
加配合する。バインダーとしては液状樹脂例えばレゾー
ルタイプのフェノール樹脂を使用することが好ましい。
火材料は、上記粒度分布をもつマグネシアクリンカーと
カーボン質原料を主体とするものであるが、これらの合
計量に対して外掛で4〜6重量%のバインダーを更に添
加配合する。バインダーとしては液状樹脂例えばレゾー
ルタイプのフェノール樹脂を使用することが好ましい。
【0012】また、本発明のマグネシア・カーボン質不
定形耐火材料には、カーボン質原料の酸化を抑制するた
めの慣用の成分例えばアルミニウム粉、シリコン粉、各
種合金粉等を適宜配合することができる。なお、このよ
うな成分の配合量は、上記マグネシアクリンカーとカー
ボン質原料の合計量に対して外掛で2〜5重量%の範囲
内である。
定形耐火材料には、カーボン質原料の酸化を抑制するた
めの慣用の成分例えばアルミニウム粉、シリコン粉、各
種合金粉等を適宜配合することができる。なお、このよ
うな成分の配合量は、上記マグネシアクリンカーとカー
ボン質原料の合計量に対して外掛で2〜5重量%の範囲
内である。
【0013】
実施例 以下の表1に示す配合割合にて本発明のマグネシア・カ
ーボン質不定形耐火材料と、比較品の流し込み材並びに
スタンプ材を作成した。各試料の耐火材料の粒度構成を
図1ないし図5に示す。
ーボン質不定形耐火材料と、比較品の流し込み材並びに
スタンプ材を作成した。各試料の耐火材料の粒度構成を
図1ないし図5に示す。
【0014】次に、得られた試料をモルタル混練用ミキ
サーで3分間にわたり混練し、得られた混練物を表1に
示す成形方法にて成形した。なお、各成形方法の条件は
下記の通りである。 ◎振動加圧成形 加圧面の形状300×300mm 加圧重量240kg、加振力600kg ◎流し込み材 棒状バイブレーター使用 ◎スタンプ材 ニュウマチックランマー使用
サーで3分間にわたり混練し、得られた混練物を表1に
示す成形方法にて成形した。なお、各成形方法の条件は
下記の通りである。 ◎振動加圧成形 加圧面の形状300×300mm 加圧重量240kg、加振力600kg ◎流し込み材 棒状バイブレーター使用 ◎スタンプ材 ニュウマチックランマー使用
【0015】次に、得られた各施工体について1000
℃で3時間加熱後の特性と耐スラグ侵食性を調べた。耐
スラグ侵食性は下記の条件でテストした結果である: テスト炉=ドラム方式の回転炉で熱源はアークを使用 侵食材=転炉スラグ(CaO/SiO2比=3) 温度=1650〜1700℃ 得られた結果を表1に併記する。
℃で3時間加熱後の特性と耐スラグ侵食性を調べた。耐
スラグ侵食性は下記の条件でテストした結果である: テスト炉=ドラム方式の回転炉で熱源はアークを使用 侵食材=転炉スラグ(CaO/SiO2比=3) 温度=1650〜1700℃ 得られた結果を表1に併記する。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明のマグネシア・カーボン質不定形
耐火材料は、特定の非連続粒度をもち、かつバインダー
の配合量が少ないので、振動加圧成形法により、高充填
性の施工体を得ることができ、更に、耐スラグ侵食性に
も優れたものを提供することができる。
耐火材料は、特定の非連続粒度をもち、かつバインダー
の配合量が少ないので、振動加圧成形法により、高充填
性の施工体を得ることができ、更に、耐スラグ侵食性に
も優れたものを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明品1の粒度分布を示す図である。
【図2】本発明品2の粒度分布を示す図である。
【図3】本発明品3の粒度分布を示す図である。
【図4】従来品の流し込み材の粒度分布を示す図であ
る。
る。
【図5】従来品のスタンプ材の粒度分布を示す図であ
る。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 マグネシアクリンカー85〜95重量%
及びカーボン質原料5〜15重量%よりなる耐火材料、
及び該耐火材料に対して外掛で4〜6重量%のレゾール
型フェノール樹脂よりなるマグネシア・カーボン質不定
形耐火材料であって、前記耐火材料が粒度3mm以上の
粒子55〜75重量%、不可避的に混入する粒度1〜3
mmの粒子5重量%以下、粒度1〜0.3mmの粒子1
0〜25重量%及び粒度0.3mm以下の粒子10〜2
5重量%の実質上非連続粒度を有することを特徴とする
マグネシア・カーボン質不定形耐火材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251965A JP2539562B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | マグネシア・カ―ボン質不定形耐火材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3251965A JP2539562B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | マグネシア・カ―ボン質不定形耐火材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0585838A JPH0585838A (ja) | 1993-04-06 |
JP2539562B2 true JP2539562B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=17230629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3251965A Expired - Fee Related JP2539562B2 (ja) | 1991-09-30 | 1991-09-30 | マグネシア・カ―ボン質不定形耐火材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539562B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4571522B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2010-10-27 | 黒崎播磨株式会社 | 直流電気炉炉床スタンプ施工用導電性不定形耐火物 |
EA036340B1 (ru) * | 2013-08-05 | 2020-10-28 | Имертеш Сас | Литьевые огнеупорные составы и их использование в формировании и восстановлении монолитных огнеупорных футеровок |
-
1991
- 1991-09-30 JP JP3251965A patent/JP2539562B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0585838A (ja) | 1993-04-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |