JP2539559Y2 - 照明器具 - Google Patents

照明器具

Info

Publication number
JP2539559Y2
JP2539559Y2 JP1992084580U JP8458092U JP2539559Y2 JP 2539559 Y2 JP2539559 Y2 JP 2539559Y2 JP 1992084580 U JP1992084580 U JP 1992084580U JP 8458092 U JP8458092 U JP 8458092U JP 2539559 Y2 JP2539559 Y2 JP 2539559Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
diffusion
diffusion glass
light source
glass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992084580U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0654125U (ja
Inventor
孝誠 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP1992084580U priority Critical patent/JP2539559Y2/ja
Publication of JPH0654125U publication Critical patent/JPH0654125U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2539559Y2 publication Critical patent/JP2539559Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、美術館や博物館等にお
けるウォールウォッシャー用の照明器具として用いて好
適な照明器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美術館等の照明器具には、スポッ
トライト、蛍光灯が一般的に使用されている。従来のス
ポットライトは、その殆どがアクセント照明用として製
作され、蛍光灯器具のような拡散性は有していない。ま
た、特に美術館用として開発されているスポットライト
は、グレアの防止や意匠性を考慮したことから、器具全
体が筒で覆われ内部に反射板が設けられたり、小型化が
図られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
美術館用スポットライトでは、意匠性、小型化を追求し
たものはあるが、絵画の保護や光の拡散を主体に考えた
ものはなかった。このため、従来のスポットライトでは
光の方向性が強く、展示物に陰影が生じ、展示物本来の
姿(色合い、濃淡、タッチ)を自然な形で再現できない
恐れがあると共に、ランプから照射される赤外線、紫外
線の影響により、展示物が劣化する恐れがあった。一
方、蛍光灯を使用した器具では、光天井のような光面を
形成すると共に、演色性も劣る欠点があった。本考案は
上記状況に鑑みてなされたもので、グレアが抑えられる
と共に、展示壁面全体が一様な明るさで照明され展示物
本来の姿が自然に再現でき、しかも、照明による展示物
の劣化も防止できる美術館用照明器具の提供を目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案に係る照明器具は、光源を内設する本体の開口
面を塞ぐ状態で当該本体に取り付けられる拡散ガラス
と、上記開口面に対して略垂直をなす状態で上記拡散ガ
ラスの周縁から当該拡散ガラスを挟んで上記光源と対す
る方向に延設される反射板とを備えたものである。そし
て、上記拡散ガラスは、上記光源側に配置される凹状曲
面と、当該凹状曲面上に突出す複数の突条とを有するも
のである。また、上記反射板は、上記突条における光の
拡散方向に配置されるものであると共に、その反射面を
当該拡散ガラス側に配置してなることを特徴としてい
る。
【0005】
【作用】拡散ガラスは、光源に向かう凹状曲面を有する
ことから、光源から照射された光は、拡散ガラスを通過
する際に当該拡散ガラスの凹状曲面での屈折によって広
い角度に拡散される。また、上記凹状曲面には光源側に
向かって突出する複数の突条が配置されているため、当
該突条に入射された光は各突条の表面での屈折によって
当該各突条の配置方向に対して略垂直方向に広い角度で
拡散される。このため、光源から照射された光は、広角
度に散乱した状態で拡散ガラスから放出される。一方、
上記反射板が、上記拡散ガラスの前記突条における光の
拡散方向に配置されかつその反射面を当該拡散ガラス側
に配置してなるものであることから、上記突条で拡散さ
れて上記拡散ガラスから放出された光のうちの少なくと
も一部は、当該反射面で反射されてその拡散方向が変化
する。このため、反射板の配置方向への光の拡散が防止
されると共に、当該反射面が向かう方向には上記拡散ガ
ラスによって拡散された光が集光される。
【0006】
【実施例】以下、本考案に係る照明器具の好適な実施例
を図面を参照して詳細に説明する。図1は本考案の照明
器具において、光源が内設された本体(図示せず)に取
り付けられる拡散ガラス1及び反射板9の側面図であ
り、図2は図1の正面図である。ここで、本実施例の照
明器具は、例えば美術館用の照明器具であり、絵画等の
壁面の展示物を照明するものとする。このため、上記光
源としては、高演色性、低赤外線、低紫外線を達成する
観点からフラッドランプ(クールビームランプ)が使用
される。
【0007】先ず、拡散ガラス1の構成を説明する。拡
散ガラス1は、三次曲面状であり、その凹状曲面2を上
記光源側に向け、上記本体の開口面を塞ぐ状態で配置さ
れる。この拡散ガラス1は透明ガラスからなると共に上
記凹状曲面2が磨ガラス状の表面処理となっている。ま
た、拡散ガラス1は、その凹状曲面2上に突出する複数
の突条3を有するものである。この突条3は、上記凹状
曲面2に複数条がそれぞれ平行に配置されている。尚、
本実施例において、拡散ガラス1は、例えば外径が12
0mm、突条3同士の間隔が5mm、突起3の高さが1
mm、ガラス厚が3mm程度で製作される。
【0008】そして、拡散ガラス1の周縁には、円環状
の取付枠5が拡散ガラス取付用金具7を介して外設さ
れ、さらにこの取付枠5を介して反射板9が拡散ガラス
1の周縁に取り付けられている。上記反射板9は、拡散
ガラス1を挟んで上記光源と対する方向に延設される状
態で、かつ当該拡散ガラス1の突条3における光の拡散
方向に配置される。そして、反射板9における拡散ガラ
ス1側に向く面が、反射面9aになっている。図におい
ては、水平方向に延びる複数の突条3が上下方向に配列
されていることから、突条3による光の拡散方向は、図
面上における上下方向になる。このため、反射板9は拡
散ガラス1の下方周縁部に配置される。また、この図の
ように拡散ガラス1に突条3が配列されている場合に
は、反射板9は拡散ガラス1の上方周縁部に配置しても
良い。
【0009】また、取付枠5には上記本体側に突出する
板バネ状の取付爪11が形成され、取付爪11は上記本
体に係合及び係合解除自在となっている。これによっ
て、拡散ガラス1と反射板9とが、取付爪11を介して
上記本体に対して着脱自在となっている。従って、上記
拡散ガラス1を脱着することで、上記本体はその内部に
設けられている光源となるランプの交換が容易にできる
と共に、ビス及び固定金具が不要となり、意匠性を損ね
ることがない。なお、拡散ガラス1及び反射板9の上記
本体に対する取り付けは、アタッチメント方式とせずに
直接取り付けるものであってもよい。
【0010】図3には、拡散ガラス1と反射板9とを本
体17に取り付けた本考案の照明器具19の断面概略図
に示すものがある。これは美術館の天井等に設けられる
ユニバーサルダウンライトタイプのものである。上記図
1及び図2で示した拡散ガラス1は、光源が内設された
本体17の開口面を塞ぐ状態で配置される。
【0011】また、図4には、拡散ガラス1と反射板9
とを本体17に取り付けたスポットライトタイプの照明
器具20であり、展示物に対してスポットライトを浴び
せる形式のものである。
【0012】以上のように、上記図1及び図2で示した
拡散ガラス1と反射板9とを備えた構成の照明器具で
は、光源側から照射された光は、拡散ガラス1を通過す
る際に凹状曲面2での屈折によって全方向に広い角度で
拡散される。さらに、凹状曲面2には、光源側に突出す
る複数の突条3が配置されているため、当該突条3に入
射した光は、各突条3の表面での屈折によって当該各突
条3の延設方向と略垂直をなす方向に特に広い角度で拡
散される。このため、光源側から拡散ガラス1に照射さ
れた光は、広角度に散乱した状態で拡散ガラス1から放
出される。
【0013】さらに、拡散ガラス1を通過することによ
って広角度に拡散された光のうち、反射板9方向に拡散
された光は、当該反射板9の反射面9aで反射される。
これによって、照明不要な方向に拡散された光が照明対
象物の配置方向に向かって拡散される。図においては、
突条3によって上下方向に拡散される光のうち下方向に
拡散された光が、反射板1の反射面9aで反射されて下
方向に光が漏れることが防止されると共に、当該光が上
方向に向かって進行方向を変化させて拡散される。した
がって、照明対象物に対して多方向からの光が照射され
と共に、グレアを防止する効果を有する。
【0014】一例として、上述の実施例寸法に基づき製
作した照明器具では、同一光源において、光の拡散性
(ビーム角)が従来の25°から34°へと1.4倍と
なると共に、展示物の劣化と密接な関係をもつ光の強
さ、即ち、赤外線、紫外線の強さを示す中心光度は、従
来4240cdであったものが、1156cdへと約1
/4に減少することが実測された。
【0015】この結果、従来のスポットライトでは不可
能であった壁面全体のむらのない一様な照明が可能とな
り、赤外線や紫外線による絵画の劣化も防止することが
できる。また、光の拡散によってグレアが防止される。
【0016】尚、上記光源からの光のグレアが特に強い
場合、取付枠5の上記本体側に金網13を設けるように
しても良い。この金網13によって、光のグレアをさら
に効果的に減少させることができる。また、上記本体が
上記壁面に沿って直線上に並ぶ場所では、上記本体同士
の間に遮光板(ライティングダクト取付型)を設置する
ことで、更にグレアを抑えることができる。また、天井
が低くスポットライトの使用が適さない場合には、ユニ
バーサルダウンライトの本体に上記拡散ガラス1及び反
射板9を取り付けることで、同様の効果を得ることがで
きる。
【0017】さらに、上記構成の照明器具は、上記本体
が取り付けられるライティングレールを壁から一定間隔
離して設け、当該本体の取付間隔を拡縮することによ
り、照度を変えることも可能となり、調光装置が不要と
なるという効果も有する。例えば、上述の実施例寸法に
基づき製作したものでは、人の目の高さの壁面照度(器
具間)において、取付間隔100cmでは100〜15
0Lx、取付間隔80cmでは200〜250Lx程度
となる。
【0019】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案に係
る照明器具によれば、光源側と対向して配置される凹状
曲面と当該凹状曲面上に突出する複数の突条とを有する
拡散ガラスを設けたことによって、光源から照射された
光を広角度に散乱した状態で当該拡散ガラスから放出さ
せることが可能になる。しかも、拡散ガラスを挟んで光
源と反対側で上記突条における光の拡散方向に配置され
る反射板を備えたことによって、一部の光の方向性を変
えることができる。このため、グレアが抑えながらも照
明の対象となる範囲を散乱光によってむらなく一様な明
るさに照明できる。したがって、例えば展示物等の照明
対象物の姿を自然に再現することが可能になり、しかも
照射密度が低下するため照明による展示物の劣化も防止
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案照明器具の本体に取り付ける拡散ガラス
と反射板との側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】ユニバーサルダウンライトタイプの照明器具を
示す断面概略図である。
【図4】スポットライトタイプの照明器具を示す概略図
である。
【符号の説明】
1 拡散ガラス 2 凹状曲面 3 突条 9 反射板 9a 反射面 17 本体 19,20 照明器具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源を内設する本体と、前記光源からの
    光を透過させるもので前記本体の開口面を塞ぐ状態で当
    該本体に取り付けられる拡散ガラスと、前記開口面に対
    して略垂直をなす状態で前記拡散ガラスの周縁から当該
    拡散ガラスを挟んで前記光源と対する方向に延設される
    反射板とを備えた照明器具において、 前記拡散ガラスは、前記光源側に配置される凹状曲面
    と、当該凹状曲面上に突出され、同一方向に延びる複数
    条平行に形成した突条とを有するものであり、 前記反射板は、前記突条における光の拡散方向に配置さ
    れると共に、その反射面を当該拡散ガラス側に配置して
    なるものであることを特徴とする照明器具。
JP1992084580U 1992-11-13 1992-11-13 照明器具 Expired - Lifetime JP2539559Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992084580U JP2539559Y2 (ja) 1992-11-13 1992-11-13 照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992084580U JP2539559Y2 (ja) 1992-11-13 1992-11-13 照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0654125U JPH0654125U (ja) 1994-07-22
JP2539559Y2 true JP2539559Y2 (ja) 1997-06-25

Family

ID=13834619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992084580U Expired - Lifetime JP2539559Y2 (ja) 1992-11-13 1992-11-13 照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2539559Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5777987A (en) * 1980-10-31 1982-05-15 Casio Comput Co Ltd Electronic apparatus with function of counter

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0654125U (ja) 1994-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3787146B1 (ja) 照明装置
US4939627A (en) Indirect luminaire having a secondary source induced low brightness lens element
CA2155982C (en) Luminaire for interior lighting
AU2004312568B2 (en) Built-in light
JPH1069809A (ja) 照明器具
US3950638A (en) High intensity indirect lighting fixture
JP2539559Y2 (ja) 照明器具
JPS6316845B2 (ja)
JP2003281910A (ja) 照明器具
JP2944915B2 (ja) 屋内照明器具
KR20020063416A (ko) 천정 매입형 조명등기구
JPS5911366Y2 (ja) 壁面用照明器具
US6644830B2 (en) High output lamp softener
KR102388733B1 (ko) 휘도와 조도가 개선된 구조의 일체형 렌즈와 반사부재를 갖는 엘이디 조명장치
JPS6345688Y2 (ja)
JPH05314803A (ja) 間接照明器具
JPH0227455Y2 (ja)
JP2576164Y2 (ja) 照明器具
JP2591595Y2 (ja) 照明器具
JP2876646B2 (ja) 直接照明及び間接照明兼用形照明装置
KR910005209Y1 (ko) 천정용 형광등 기구
JPS6348013Y2 (ja)
CA2001111C (en) An indirect luminaire having a secondary source induced low brightness lens element
CA2397906C (en) Semi-recessed downlight wall wash canopy luminaire
JPS645288Y2 (ja)