JP2539503Y2 - トランスケースの放圧構造 - Google Patents

トランスケースの放圧構造

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JP2539503Y2
JP2539503Y2 JP1989107684U JP10768489U JP2539503Y2 JP 2539503 Y2 JP2539503 Y2 JP 2539503Y2 JP 1989107684 U JP1989107684 U JP 1989107684U JP 10768489 U JP10768489 U JP 10768489U JP 2539503 Y2 JP2539503 Y2 JP 2539503Y2
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JP
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case
transformer
outside
gas pressure
gas
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JP1989107684U
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JPH0348208U (ja
Inventor
富美夫 一宮
Original Assignee
株式会社 三陽電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はトランスケースの放圧構造に関するもので
あり、詳しくは、ケース内が固形の絶縁性充填物で満た
されて使用されるトランスケースの放圧構造に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、例えば燃焼器具用変圧器あるいはネオン変圧器
などにおいては、第3図に示すように耐湿性を上げるた
め一体成型の金属製絞りケース21が用いられ、そのケー
ス21内部には耐湿性の高い固形の絶縁性充填物22が満た
された状態で使用されていた。
そして、万一何らかの理由による内部故障によってケ
ース21内にガスが発生し内圧が上がると、その内圧によ
り充填物22とケース21との間には間隙が形成され、この
間隙を通った前記ガスはケース21と蓋23との間の隙間か
ら外部へ放出されていた。
[考案が解決しようとする課題] しかし近年、耐湿性に対する更なる向上要求から、充
填物とケースとの間の密着性は極めて良くなり、その結
果、前記故障時に発生するガス圧はその部分でケース内
面に外方に押し広げ、さらにガス圧が激しい場合にはケ
ース自体の破裂をも招き、場合によっては飛散する破片
により人に危害を与えてしまうという問題があった。
この考案は、前記問題点に鑑みなされたものであっ
て、その目的とするところは、万一の故障時にケース内
に発生するガス圧によるケース自体の変形を防止できる
とともにそのガス圧が激しい場合にもケースの破裂を回
避することができ、さらにはケースの外面構成をすっき
りでき、かつケース外部からの外的干渉物により破損す
るおそれの少ないトランスケースの放圧構造を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、この考案はケース内部に
トランスを収容し、同ケース内部を固形の絶縁性充填物
で満たしたトランスケースにおいて、前記ケースの少な
くとも一部表面にケース内外を連通する細孔を開口し、
その開口部分をガス圧に対してケース内面よりも脆弱な
塗材からなる遮蔽部材により塗り込めて閉塞したことを
要旨としている。
[作用] 即ち、前記トランスケースの内部に故障によりガスが
発生すると、そのガス圧はケース内面を外方へ押圧す
る。すると、そのガス圧によって細孔の開口部分を閉塞
している遮蔽部材が破られ、ケース内外が細孔を介して
連通される。そのため、前記ケース内部に発生したガス
は開放された細孔からケース外部に放圧される。又、前
記遮蔽部材は塗材からなり、塗り込められることによっ
て細孔の開口部分を閉塞するものであるため、遮蔽部材
自体がケース表面から外方へ突出することもない。従っ
て、ケース外部からの外的干渉物が前記塗材からなる遮
蔽部材に引っ掛かったりすることもない。
[実施例] 以下、この考案をネオン変圧器に具体化した一実施例
を図面第1図及び第2図にしたがって説明する。
第1,2図において、1はネオン変圧器のケースであっ
て、アルミニウムなどの金属を用い、押し出し加工によ
り有底箱型に一体成型されている。なお、同ケース1は
同一の厚さに形成された底部2と側部3とからなり、そ
の隅角部4はR状に形成されている。
5はケース1の内定部に収納されている基板であっ
て、同基板5には側部3を貫通するリード線6を介して
ケース1外部と接続された電気回路7とトランス8が装
着されている。
9はケース1の開口を覆うようにその開口端面と密着
された金属板からなる蓋であって、同蓋9とケース1と
で囲まれたケース1内空間部にはシリコン樹脂からなる
固形の絶縁性充填物10が充填されている。
11はケース1の底部2に開口された直径が0.5〜1mmの
細孔であり、ケース1の内外を連通している。
12は細孔11内に塗りこめられた遮蔽部材としてのパテ
であって、細孔11の開口を閉塞し、ケース1内外の連通
を遮蔽している。また、13はケース1の外表面に塗着さ
れた樹脂製塗料であり、14は細孔11の開口部を隠すため
に貼着された銘板である。
次に、以上のように構成されたトランスケースの放圧
構造についてその作用を説明する。
さて、パテ12により細孔11の開口が閉塞された第1図
の状態において、ケース1内で故障が生じガスが発生す
ると、そのガス圧により絶縁性充填物10とケース1内面
との間が剥がれケース1は外方へ膨脹しようとする。
ところが、前記ガス圧により押圧されるケース1内面
のうち細孔11の開口部分を閉塞するパテ12は金属製のケ
ース1よりもガス圧に対し脆弱であるため、前記ガス圧
はケース1を膨張させる前にパテ12をその外表面の塗料
13、銘板14とともに細孔11内から外方へ吹き飛ばす。
すると、閉塞されていた細孔11が開口され、ケース1
内に発生したガスはその細孔11を通って外部へ放圧され
るので、ガス圧によりケース1が変形することはなく、
またそのガス圧が激しい場合でもケース1が破裂するこ
とはない。
しかも、本実施例ではケース1内外を連通する細孔11
にパテ12を塗り込めることにより放圧構造を形成してい
るので、ケース1の外面構成をすっきりできるととも
に、ケース1に対して外部から物が当たった場合等に前
記放圧構造が壊れるおそれも少なくすることができる。
なお、本実施例では遮蔽部材としてパテ12を用い、そ
の外表面に樹脂性塗料13を塗着した構成としたが、この
ように小径の細孔である場合にはパテ12を省略し樹脂性
塗料13の塗着だけで細孔11の開口を閉塞するようにして
もよい。
また、開口が閉塞された細孔11の部分には銘板14が貼
られているので外見上の問題は解消される。
さらに、前記第本実施例では細孔11はケース1の底部
2に一箇所設けただけであるが、底部2に限らず側部3
に設けてもよく、また複数箇所に設けるようにしてもよ
い。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、この考案によれば、ケース内に
故障が生じてガスが発生した場合には、そのガス圧によ
り遮蔽部材を破ってケース内外を連通する孔からガスを
ケース外部へ放圧するので、前記ガス圧によりケースが
変形したり破裂したりすることを防止できるとともに、
ケースの外面構成をすっきりでき、また、ケースに対し
て外部から物が当たった場合等に放圧構造が壊れるおそ
れも少なくすることができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1〜2図はこの考案をネオン変圧器に具体化した一実
施例を示し、第1図はその変圧器の斜視図、第2図は同
じくその断面図、第3図は従来例を示す断面図である。 ケース1、絶縁性充填物10、細孔11、遮蔽部材としての
パテ12。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース内部にトランスを収容し、同ケース
    内部を固形の絶縁性充填物で満たしたトランスケースに
    おいて、 前記ケースの少なくとも一部表面にケース内外を連通す
    る細孔を開口し、その開口部分をガス圧に対してケース
    内面よりも脆弱な塗材からなる遮蔽部材により塗り込め
    て閉塞したことを特徴とするトランスケースの放圧構
    造。
JP1989107684U 1989-09-13 1989-09-13 トランスケースの放圧構造 Expired - Lifetime JP2539503Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56135913A (en) * 1980-03-27 1981-10-23 Toshiba Corp Oil-immersed electric apparatus with conservator
JPS58212109A (ja) * 1982-06-02 1983-12-09 Hitachi Ltd 油入電器用放圧装置
JPS6273610A (ja) * 1985-09-27 1987-04-04 Toshiba Corp 変圧器

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