JP2539494Y2 - スペーサーの着脱装置 - Google Patents

スペーサーの着脱装置

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JP2539494Y2
JP2539494Y2 JP8048192U JP8048192U JP2539494Y2 JP 2539494 Y2 JP2539494 Y2 JP 2539494Y2 JP 8048192 U JP8048192 U JP 8048192U JP 8048192 U JP8048192 U JP 8048192U JP 2539494 Y2 JP2539494 Y2 JP 2539494Y2
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勇 森田
清嗣 三宅
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】パレット上に積載するガラス板の
上縁にスペーサーを供給、あるいはその荷卸時に前記ス
ペーサーを離脱せしめるスペーサーの着脱装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ガラス板を載置したパレットをオートク
レーブ缶内へ搬入、あるいは搬出時には、その都度該ガ
ラス板上辺にスペーサーを着脱せしめるが、スペーサー
の着脱装置として例えば特公昭56−37937号公報
には、硝子板を水平状態に支持して所定速度で搬送する
ためのコンベアと、該コンベアにより搬送される硝子板
の下方に設置したスペーサーコンベアとを有し、該スペ
ーサーコンベアはその搬送部でスペーサーの供給を受け
て硝子板がその上方を移送するときこの硝子板の搬送速
度より早い速度で追走し、前記スペーサーを搬送中の硝
子板の後端に嵌挿するように構成した硝子板の自動スペ
ーサー嵌込装置が開示され、また実開昭63−4263
8号公報には、板ガラスの搬送方向に沿って移動可能と
された支持板と、この支持板に板ガラスの搬送方向と直
交する方向に取付られた軸と、この軸に固着され軸と一
体的に揺動する揺動部材と、この揺動部材に取付けられ
部品の受取り位置と装置位置との間を往復動するクラン
プ部材とからなる部品装着装置が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】特開昭56−379
37号公報のものは、スペーサーを嵌めたガラス板がコ
ンベア上を移動、あるいは立て掛け動作時に該スペーサ
ーがずれたり落下することが懸念され、実開昭63−4
2638号公報のものは、機械的に位置決め動作を行う
ため時間が掛かり、スペーサーの嵌め込み後に反転動作
を行うため落下の可能性を秘め、また水平状態で挿入、
反転、パレット積み動作のため、1サイクルに要する時
間が多く掛かる問題があり、いずれの装置も水平のガラ
ス板にスペーサーを挿入着せしめるため、ガラス板を立
て掛ける場合には別途起立せしめる装置の組入れを要
し、複雑な構成となる欠点があった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本考案はかかる問題点
に鑑みてなしたもので、スペーサーをガラス板の上辺で
同位置に確実に着脱せしめるスペーサーの着脱装置の提
供を目的として、パレットの背枠側にロボットで一枚毎
立て掛けあるいは荷卸し時のガラス板上縁に、凹部を設
けたスペーサーを挿入脱せしめるスペーサーの着脱装置
において、前記パレットの側縁上部に前記スペーサーを
並列せしめたストッカーと、該スペーサーを掴持する上
下動自在なフインガーと、該フインガーを前記ストッカ
ー上で交差の方向に往復走行せしめる横行手段と、該横
行手段は前記ストッカーと平行に設けた前後動手段によ
り移動せしめることを特徴とするスペーサーの着脱装置
を提供する。
【0005】
【作用】前後動手段と横行手段でフインガーを位置決め
をし、該フインガーの降下によりストッカー上のスペー
サーを掴持し、該スペーサーと共に前記フインガーは上
昇後横行手段によりパレット上に停止して待機し、一
方、ロボットに吸着支持されたガラス板は、その上縁を
待機中の前記スペーサーの凹部に挿入後前記フインガー
により該スペーサーの掴持を解除し、上縁に該スペーサ
ーを挿入したガラス板はロボットの作動によりパレット
上に積載した他のガラス板の上縁に挿着のスペーサーと
当接するように立て掛け、該ガラス板は吸着解除により
ロボットから離脱してパレット上に積載される。
【0006】フインガーは、上下動に加え前後動手段と
横行手段との位置決めによりストッカー上に載置する次
のスペーサーを掴持して前記作動を繰り返し、ロボット
も同様にスペーサーの厚み分ほどずらして移動すれば順
次立て掛けとなり、パレット上に積載したガラス板の荷
卸しにおいても一連の前記作動を逆におこなえばよい。
【0007】
【実施例】考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。図1は一部を切欠、省略した本考案の全体組立斜視
図を示し、図2はパレットを正面から見てストッカーを
説明する正面略図を示し、図3はスペーサーを示す斜視
図、図4は配列するスペーサーを図2のAーA視した側
断面図を示す。
【0008】立て掛けたガラス板2の滑り防止として床
面1に滑止部3を設け、その後方に該ガラス板を支える
背枠4を立設したパレット5を、搬送せしめるチエンコ
ンベア6上に置き、該背枠にパレット5の近傍に設置す
る図示されないロボットでガラス板2を吸着支持して立
て掛けの積み込みや荷卸しの工程中に、ガラス板2の板
厚より大きく削成の凹部7を設けたスペーサー8を該ガ
ラス板の上縁に挿入着、あるいは取り外すスペーサーの
着脱装置9は、パレット5の側縁上部に、かつその側縁
に沿って、図4に示すように前記スペーサー8を係止棒
10で並行状態に配列する棚状のストッカー11を設
け、該ストッカーの上部で、その上方から見てストッカ
ー11を挟みパレット5の反対側に離間して、かつ該ス
トッカーと平行で一対の支柱12で門形に支持する前後
動手段13を配設するが、該前後動手段には、サーボ・
モーター14の動力を伝達するボールネジ15を設け、
該ネジと螺合、かつ跨ぎリニヤ・ガイド16、16に取
り付けた高精度の駆動を組み込み、前記ボールネジ15
の回転によりリニヤ・ガイド16に沿って前後方向に移
動の頻繁な起動、停止と、精密な位置決めをする構成に
横行手段20を装着する。
【0009】該横行手段の構成は、前後動手段13と直
交してパレット5上に張り出し、該パレットの中央とス
トッカー11上の位置決め間を、ストローク調整自在で
ショックアブソーバー付きの図示されないロッドレスシ
リンダーにより往復移動せしめるテーブル21に、上下
動自在なエアシリンダー17を装着し、該エアシリンダ
ーの下部にはスペーサー8の両脇を削成した切欠部18
に開閉して嵌脱着のフインガー19を設けるが、該フイ
ンガーはエア駆動による例えばエアチャックを使用す
る。
【0010】以下、本考案の作動を説明する。近傍に図
示されないロボットを配置したチエンコンベア6上の所
定の位置にストッカー11を設けたパレット5を待機さ
せ、該ストッカーには係止棒10に挿着するスペーサー
8を、パレット5に積載する予定ガラス板2の枚数分だ
け並列に収容し、パレット5上で背枠4側の位置には横
行手段20に装着のフインガー19が待機している。
【0011】パレット5の中央とストッカー11上間を
オン・オフ操作で移動する横行手段のテーブル21はス
トッカー11上に横行し、エアシリンダー17の作動に
よりフインガー19の降下と、降下に連動する該フイン
ガーの開閉でスペーサー8の切欠部18を嵌入掴持し、
エアシリンダー17および横行手段20によりパレット
5の位置決めされた中央上部に復動し、スペーサー8を
懸吊状態で待機すると、該スペーサーの凹部7には、図
示されないロボットで吸着支持されたガラス板2の上縁
を挿入し、連動するフインガー19の復動により掴持を
解除されたスペーサー8は、前記ロボットで支持するガ
ラス板2の上縁に挿着載置し、該ロボットの制御移動に
より吸着支持したガラス板2と共に、スペーサーの着脱
装置9の前動によってパレット5上に立て掛けられた他
のガラス板2に挿着する他のスペーサー8と当接し、ガ
ラス板2、2、・・間に介在するスペーサー8は直列状
に配列し、該ガラス板間に隙間を設ける。
【0012】横行手段20は前後動手段13、すなわち
サーボ・モーター14の回転によりボール・ネジ15を
介してスペーサー8の厚み分だけ前方に移動させ、テー
ブル21に配設するエアシリンダー17、フインガー1
9の作動で次の位置に並ぶスペーサー8を掴持し、復動
により図示されないロボットによる次のガラス板2の移
動位置に待機し、前記作動を順次繰り返せば凹部7の寸
法とガラス板2との厚み関係から奥行きのガラス板2に
荷重を負担させることなくパレット5上にガラス板2を
順次積み込み、積み込み作動の順序を逆に行えば荷卸し
ガラス板2からスペーサー8を取り外すことができる。
【0013】パレット5にストッカー11を設け、該ス
トッカー上のスペーサー8を前後動手段13、横行手段
20、エアシリンダー17の組合せで前後、左右、高さ
(X、Y、Z)方向への移動とその位置決めと、図示さ
れない位置決め確認センサーを適宜配設すればより確実
な位置決めで、ロボットの組合せにより縦積みガラス板
2にスペーサー8を供給しながら積み込み、あるいは取
り外しながら荷降ろしができ、簡易な構成により一連の
自動化を図ることが可能できる。
【0014】
【考案の効果】本考案は、スペーサーを配列するストッ
カーと、該スペーサーを掴持するフインガーをX、Y、
Z方向に位置決め移動せしめる手段と、積み卸しのロボ
ットとからなり、ガラス板を縦状にしてスペーサーの着
脱をおこなうため、一連の自動化が容易にでき、省力
化、作業の効率化が図れ、その効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を切欠、省略した本考案の全体組立斜視図
を示す。
【図2】パレットを正面から見てストッカーを説明する
正面略図を示す。
【図3】スペーサーを示す斜視図。
【図4】配列するスペーサーを図2のAーA視した側断
面図を示す。
【符号の説明】
2・・・ガラス板 4・・・背枠 5・・・パレット 7・・・凹部 8・・・スペーサー 9・・・着脱装置 11・・・ストッカー 13・・・前後動手段 19・・・フインガー 20・・・横行手段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】パレットの背枠側にロボットで一枚毎立て
    掛けあるいは荷卸し時のガラス板上縁に、凹部を設けた
    スペーサーを挿入脱せしめるスペーサーの着脱装置にお
    いて、前記パレットの側縁上部に前記スペーサーを並列
    せしめたストッカーと、該スペーサーを掴持する上下動
    自在なフインガーと、該フインガーを前記ストッカー上
    で交差の方向に往復走行せしめる横行手段と、該横行手
    段は前記ストッカーと平行に設けた前後動手段により移
    動せしめることを特徴とするスペーサーの着脱装置。
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