JP2539365B2 - Vtr互換調整方法 - Google Patents

Vtr互換調整方法

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JP2539365B2 JP60153997A JP15399785A JP2539365B2 JP 2539365 B2 JP2539365 B2 JP 2539365B2 JP 60153997 A JP60153997 A JP 60153997A JP 15399785 A JP15399785 A JP 15399785A JP 2539365 B2 JP2539365 B2 JP 2539365B2
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、調整用標準テープを被調整VTRにて再生
し、そのVTRのヘッドからのFM出力波形信号にもとづき
そのテープ走行系を迅速にして、しかも容易に調整し得
るようにしたVTR互換調整方式に関するものである。
〔発明の背景〕
VTR間の互換性を持たせるために、これまでのVTRのテ
ープ走行調整は第7図に示すように組立てられた被調整
VTR1に調整用標準テープ2をかけ、シリンダ3と調整用
標準テープ2との当り具合をヘッド4の出力信号である
FM出力波形を観察することによって行なわれているのが
実状である。即ち、観察結果にもとづきその波形が平坦
になるようにテープ走行系における各種テープガイド、
例えばガイドローラ5,6の高さや傾斜ポール7,8の向きを
調整したり、FM出力波形の振幅が最大となるように、コ
ントロールヘッド9を水平にずらすためのビデオヘッド
のスイッチングポイントからコントロールヘッドまでの
距離を調整可能なXねじ10が微調整されるようになって
いるものである。実際にはオシロスコープ等の表示画面
に表示されているFM出力波形を作業者が目視観察し、そ
の結果にもとづき作業者によって調整が行なわれている
が、これと同時に合格,不合格の最終的な判定が行なわ
れていたものである。このため一般に調整精度は良好で
なく個人差を生じ易いばかりか、測定に多くの時間を要
しているのが現状である。
ところで、特開昭55−64605号公報には検波されたFM
信号をA/D変換することによって得られるディジタル化
データにもとづき電子計算機が合否の判定を行なう検査
装置が開示されているが、この装置はあくまでも人手に
よる調整の結果を判定するためのものとなっている。し
たがって、これまでの調整に伴う不具合は何等解消され
ていないことになる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、迅速にして、しかも精度良好にして
被調整部分を調整し得るVTR互換調整方式を供するにあ
る。
〔発明の概要〕
この目的のための本発明は、VTRのFM信号は検波処
理、A/D変換処理によってディジタル化データとされた
うえ演算処理されるようにするが、その際FMエンベロー
ブ波形での各種特徴量を捉えることによって、被調整部
分の調整方向とその調整量が自動的に知れるようにした
ものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明を第1図から第6図により説明する。
先ず本発明に係るVTR調整装置について説明すれば、
第1図はその構成の概要を被調整VTRとともに示したも
のである。これによるとVTR調整装置は調整装置本体14
と、これに接続されるマイクロコンピュータ15よりなる
ものとなっている。この場合調整装置本体14はFM信号検
波回路やA/D変換器、ディジタルウエーブメモリ、シリ
ンダのビデオヘッドと前記テープのビデオトラックとの
相対位置をテープ走行方向に所定量ずらしてトラッキン
グシフトさせる自動トラッキング回路13などより構成さ
れ、また、対話形式のソフトウェアプログラム内蔵のマ
イクロコンピュータ15にはディスプレー用のCRT19が具
備されたものとなっているため。なお、被調整VTR1前面
に設けられているトラッキングボリューム12は、第7図
におけるキャプスタン11の回転位相をずらすためのもの
である。
さて、調整方法について第7図を参照して説明すれ
ば、調整の順序は先ずXネジ10について行なわれ、次に
入側,出側のガイドローラ5,6が、最後に傾斜ポール7,8
が調整されるようになっている。
先ずXネジ10の調整について説明すれば、第2図
(a)〜(e)はオシロスコープに表示されたFMエンベ
ロープ波形16のモードの例をそれぞれ示したものであ
る。各種のモードが存在するのは、入側のガイドローラ
5の高さ位置や傾斜ポスト7の向き位置でテープ2がシ
リンダ3に巻き付き始める位置が定まり、このとき第3
図(a)に示すように力Finがテープ2に作用しテープ
2が変形するため、テープ2の記録パターン17も本来直
線状であるべきところが曲がることになるからである。
また、同様に出側のガイドローラ6、傾斜ポスト8によ
り第3図(a)に示すようにテープ2に力Foutが作用
し、パターン17の出側が曲がることになるからである。
この状態でシリンダ3のヘッド4がパターン17を走査す
る場合、走査経路の上を走査すれば第2図(a)に示す
FMエンベロープ波形が得られるものである。即ち、走査
経路〜対応に第2図(a)〜(e)に示すFMエンベ
ロープ波形が得られるわけである。この場合走査経路は
Xネジ10を左右に回転させることでも、また、VTR1のト
ラッキングボリューム12を回してキャプスタン11の回転
位相をずらすことでも同様に可変し得るが、Xネジ10の
調整で必要なことはトラッキングボリューム12が中点位
置にある状態で第2図(c)に示すように、FMエンベロ
ープ波形をその振幅が一様で、しかもそれが最大なもの
として得ることである。手作業による調整であればオシ
ロスコープを観察しながら直接Xネジ10を左右に回せば
調整が可能となるが、調整の自動化、結果の自動判定を
行なうべく自動トラッキング回路13が用いられるように
なっているものである。ここで、第2図に示すFMエンベ
ロープ波形において最大振幅値(1ケ所)をYmax、波形
全長(16.66ms)に亘っての振幅値の平均を、波形半
分長での振幅値をYとすると、Ymax、,Yの違いで第2
図(a)〜(e)に示す波形のモードを表現、あるいは
識別し得ることになる。そこでYmax≒Y≧なる関係が
成立するポイント18を探索すべくトラッキングボリュー
ム12の代わりに自動トラッキング回路13で各抵抗値ごと
のデータをマイクロコンピュータ15に送り処理すれば、
その関係が成立するポイント18はZ(kΩ)として算出
し得るものである。その結果は第4図に示すCRT19の表
示画面20にグラフイック表示されることも、また、これ
より逆にポイント18のデータがトラキングボリューム中
点21のポイントにうつすためXネジ10を何回転すればよ
いかが求められたうえCRT19表示画面20に表示され得る
ものである。なお、Xネジ10の回転数θと自動トラッキ
ングで前記関係が成立するZ(kΩ)の関数f(z)と
の間の関係はθ=f(z)として表現し得る。
さて、Xネジ10に対する調整が終了すれば、次にはガ
イドローラ5,6の高さ調整,傾斜ポール7,8の向きの調整
が行なわれるが、これら調整の最終目標は第3図(a)
に示した力Fin,Foutを除去することによってテープ2の
パターン17の変形をなくし直線状となった状態でヘッド
4が第3図(b)に示すようにパターン17′の中央を走
査するように調整することにある。第2図よりわかるよ
うにFMエンベロープ波形の左半分は入側のガイドロラ
5、傾斜ポール7に影響され、また、その右半分は出側
のガイドローラ6と傾斜ポール8に影響されている。こ
のため第5図(a)に示すように区間,に波形を区
分してマイクロコンピュータ15で演算処理させるように
なっている。
即ち、Ymaxを振幅値の最大値(1ケ所)として、ま
た、in,outを区間,における振幅値の平均とし
て、更にYin,Youtを波形長両端での振幅値として算出す
ることで、それぞれの量をガイドローラのネジの回転角
度θに対応させて第6図に示すようにグラフイック表示
することが可能となる。ガイドローラ5,6の高さはネジ
込量で調整し得るものである。
ところでガイドローラ5,6はメカ組立時に粗調整され
ていることから、上方より下に降下するように90゜も回
転させるとガイドローラ調整OKとなる仮視点23(0゜)
が予め定められている。実際には最適位置は0゜を過ぎ
ることもあれば、また、0゜まで達することなく合格と
なることもある。既述のように調整順序はガイドローラ
5,6から行なうが、入側も出側も調整方法は同一である
ので、ここでは出側のガイドローラ6での高さ調整につ
いて説明する。この調整では先ずガイドローラのネジを
90゜としてYout,out,Ymaxのデータが表示される。
ここでYmaxとoutとの差をネジの回転数θの関数式Yma
x−Yout=f(θ)としてあたえ、ネジを何回転すればY
max≒Youtになるかが演算され、その結果は表示可とな
っている。その指示が0゜であれば、実際に回転して仮
視点23の垂直軸で再びデータ取りをして表示すればその
結果が判る。また時間的に余裕があるのであれば、逐次
データを取ってYmax≒Youtとなるまでネジを回せばよ
い。その調整の許容差を±e0として許容線で表示し調整
の案内としてもよい。ここまでの調整はガイドローラ5,
6の調整に共通となっている。しかしながら、第6図に
示すようにYinが許容線e0内に入っていない。これはガ
イドローラ5での調整の限界を示している。この状態は
第3図(c)においてパターン17″として示されてい
る。これはガイドローラ5,6の調整により相当パターン1
7の変形がとれてはいるが、入側のみ少しFinなる力が残
っていることを示している。このとき実際には自動トラ
ッキングで行なうが、トラッキングボリュームを中点よ
り左、または右に少し回すとオシロスコープでのFMエン
ベロープ波形は第5図(b)または同図(c)に示す状
態として現われる。第5図(b),(c)に示す波形は
それぞれ走査経路,に対応するが、トラッキングボ
リュームの回転方向とFMエンベロープ波形の違いでテー
プ2に加わっている入側の力の方向が知れるものであ
る。この状態でもしもこの量がガイドローラ5を回すこ
とでさらに波形の全長に亘って平均になるのであれば、
Finの力は零となり、パターン17はパターン17′とな
り、第6図に示したYinも許容線±e0に入れば調整は終
る。この時、トラッキングボリュームを回したときの
inを基準としてYinがどれだけずれているかがe1=Y′i
n−1-7(第5図(b)の場合)、またはe21-8
Y′in(第5図(c)の場合)より表示し得、Finの力
を零とする方向にガイドローラ5を回しYinを許容線±e
0内に入れるように指示し得る。が、これが無理な場合
は傾斜ポール7の調整でおぎなえる。即ち傾斜ポール7
の向きの修正如何でFinの力を零にし得るものである。
この向きを右にするか左にするかは、第3図に示すパタ
ーン17′の変形方向と、トラッキングボリュームの回転
位置から逆算し得る。そうしてe1≒e2=0となるまで傾
斜ポール7に対して向きの修正を行ない得るし、許容線
±e0に入れば調整を終了させ得るものである。自動トラ
ッキングでこのとき1-71-8となり、1-7とY′i
nの差が顕著になるところを探るようになる。なお、
1-7,1-8は自動トラッキングで第3図(c)に示すパ
ターン17″をヘッド4が走査したとき波形の全長(16.6
6ms)に亘っての波形振幅値平均値であり、また、Y′i
nはそのトラキング場所での波形開始端での波形振幅値
である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明による場合は、調整の方向
や量が事前に知れていることから、容易に調整を行ない
得るばかりか、個人差を生じる虞れはなくなる。また、
予め設定した調整範囲に入ればちゅちょなく調整作業を
終了し得るから、調整が迅速に行なわれることになる。
したがって、フイードバックのかかる電動ドライバーで
調整を行なうようにすれば無人化が可能となり、さらに
合格率の向上によっては調整結果の検査工程も不要とな
り、大幅な省人化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るVTR調整装置の概要を被調整VTRと
ともに示す図、第2図(a)〜(e)は、それぞれその
VTRFM出力波形のエンベロープ波形の例を示す図、第3
図(a)〜(c)はテープの記録パターンに対するヘッ
ドの走査態様を示す図、第4図はXネジの調整方法を説
明するための図、第5図(a)〜(c)および第6図は
ガイドローラおよび傾斜ポールの調整方法を説明するた
めの図、第7図はVTRにおけるテープ走行系の概要を示
す図である。 1……被調整VTR、2……調整用標準テープ、3……シ
リンダ、4……ヘッド、5……(入側の)ガイドロー
ラ、6……(出側の)ガイドローラ、7……(入側の)
傾斜ポール、8……(出側の)傾斜ポール、10……Xネ
ジ、12……トラッキングボリューム、13……自動トラッ
キング回路、14……調整装置本体、15……マイクロコン
ピュータ、19……CRT。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調整用標準テープを被調整用VTRにより再
    生し、 該被調整用VTRのヘッドの出力信号をFMエンベロープ波
    形として検波し、 前記FMエンベロープ波形の最大振幅値Ymaxと波形全長に
    亘っての振幅値の平均と波形半分長での振幅値Yとが
    Ymax≒Y≧となるポイントを、シリンダのビデオヘッ
    ドと前記テープのビデオトラックとの相対位置をテープ
    走行方向に所定量ずらしてトラッキングシフトさせる自
    動トラッキング回路により検索し、 該検索に伴う前記自動トラッキング回路における前記シ
    リンダのビデオヘッドと前記ビデオトラックとの相対位
    置のずらし量に基づいて、前記FMエンベロープ波形の振
    幅が一様でしかも最大となるようにコントロールヘッド
    を水平にずらすため、ビデオヘッドのスイッチングポイ
    ントからコントロールヘッドまでの距離を調整可能なX
    ねじを調整し、 前記FMエンベロープ波形の左右両端の振幅値をそれぞれ
    Yin,Youtとして算出し、 前記算出されたYin,Youtと前記Ymaxとの差に対するガイ
    ドローラの高さ調整ねじを回転し、該Yin,Youtがそれぞ
    れYmaxと略等しくなるように調整し、 キャプスタンの位相をずらすトラッキングボリュームを
    任意量回転し、 シリンダの入側、出側の2箇所に設けられた傾斜ポール
    を調整する ことを特徴とするVTR互換調整方法。
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