JP2539146Y2 - 斜板式複合油圧ポンプ - Google Patents
斜板式複合油圧ポンプInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、建設機械などの油圧
機器に接続され、その駆動源として使用される斜板式複
合油圧ポンプ(容積可変型油圧ポンプ)の改良に関する
ものである。
機器に接続され、その駆動源として使用される斜板式複
合油圧ポンプ(容積可変型油圧ポンプ)の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の一般的な斜板式複合油圧
ポンプ21は、図3に示すように、原動機(エンジン
等)に接続される入力軸である、2台の斜板式油圧ポン
プ21’の複数のピストン27を円周方向に配したシリ
ンダブロック(ローターともいう)26の回転軸28
を、同一軸線上に配置して一体に連結するとともに、各
シリンダブロック26および複数のピストン27一端の
シュー30に接続された斜板25を収容するケーシング
23を、バルブブロック22を介して連結した構造から
なる。各斜板25にはアーム部25bが一体に接続さ
れ、両側のケーシング23内にそれぞれ回転軸28と平
行に摺動自在に配設されたサーボピストン35の作動部
35cに、対応するアーム部25bの先端部が連結され
ている。各ケーシング23上には、サーボピストン35
を制御するためのレギュレータ(流量制御装置ともい
う)37がそれぞれ取り付けられ、これらのレギュレー
タ37は作動部35cの位置を機械的にフィードバック
させるため、レバー状の連結子(図示せず)を介して作
動部35cと直結されている。このため、レギュレータ
37は、ケーシング23上の、対応するサーボピストン
35との近接位置に取り付けられている。またバルブブ
ロック22には、吸込口と吐出口とが設けられるととも
に、これらの開口とシリンダブロック27の各ピストン
27の端部に臨む開口とを連通する通路が開設されてい
る。
ポンプ21は、図3に示すように、原動機(エンジン
等)に接続される入力軸である、2台の斜板式油圧ポン
プ21’の複数のピストン27を円周方向に配したシリ
ンダブロック(ローターともいう)26の回転軸28
を、同一軸線上に配置して一体に連結するとともに、各
シリンダブロック26および複数のピストン27一端の
シュー30に接続された斜板25を収容するケーシング
23を、バルブブロック22を介して連結した構造から
なる。各斜板25にはアーム部25bが一体に接続さ
れ、両側のケーシング23内にそれぞれ回転軸28と平
行に摺動自在に配設されたサーボピストン35の作動部
35cに、対応するアーム部25bの先端部が連結され
ている。各ケーシング23上には、サーボピストン35
を制御するためのレギュレータ(流量制御装置ともい
う)37がそれぞれ取り付けられ、これらのレギュレー
タ37は作動部35cの位置を機械的にフィードバック
させるため、レバー状の連結子(図示せず)を介して作
動部35cと直結されている。このため、レギュレータ
37は、ケーシング23上の、対応するサーボピストン
35との近接位置に取り付けられている。またバルブブ
ロック22には、吸込口と吐出口とが設けられるととも
に、これらの開口とシリンダブロック27の各ピストン
27の端部に臨む開口とを連通する通路が開設されてい
る。
【0003】バルブブロック22内の各通路には、高圧
油が流れて非常に高い内圧が作用するため、バルブブロ
ック22は、ケーシング23の材料(普通は、FC材)
に比べて耐圧性の高い材料(普通は、FCD材)で製作
されている。なお、耐圧性の高い材料は、一般的に高価
であるうえに、加工性が悪い。
油が流れて非常に高い内圧が作用するため、バルブブロ
ック22は、ケーシング23の材料(普通は、FC材)
に比べて耐圧性の高い材料(普通は、FCD材)で製作
されている。なお、耐圧性の高い材料は、一般的に高価
であるうえに、加工性が悪い。
【0004】先行技術として、実開平4−24675号
公報に記載のタンデム型斜板式複合油圧ポンプがある
が、この油圧ポンプは上記した斜板式複合油圧ポンプと
同一の構造を備えている。
公報に記載のタンデム型斜板式複合油圧ポンプがある
が、この油圧ポンプは上記した斜板式複合油圧ポンプと
同一の構造を備えている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の斜板式
複合油圧ポンプでは、下記のような点で改良の余地があ
る。
複合油圧ポンプでは、下記のような点で改良の余地があ
る。
【0006】 レギュレータは、油圧ポンプから吐出
する流量と圧力の積が一定となるように、つまり、圧力
が高くなると流量が少なくなるように斜板の傾転角を小
さくする制御を行う。一般にこの種のポンプではサーボ
部の圧源に自己圧を用いるため、サーボピストン部に吐
出圧が作用する構造になっており、当然に、高い圧力が
作用するが、このサーボピストン部は、コストおよび加
工性の面から、バルブブロックに比べて耐圧性の劣る材
料で製作されるケーシングに設けられているため、耐圧
強度を十分には確保しにくい。
する流量と圧力の積が一定となるように、つまり、圧力
が高くなると流量が少なくなるように斜板の傾転角を小
さくする制御を行う。一般にこの種のポンプではサーボ
部の圧源に自己圧を用いるため、サーボピストン部に吐
出圧が作用する構造になっており、当然に、高い圧力が
作用するが、このサーボピストン部は、コストおよび加
工性の面から、バルブブロックに比べて耐圧性の劣る材
料で製作されるケーシングに設けられているため、耐圧
強度を十分には確保しにくい。
【0007】 各サーボピストンごとにレギュレータ
が必要で、サーボピストン部が両側のケーシングに離れ
て位置しているので、組み立てや部品管理などの面で手
間がかかり、また装置全体の小型化を図るうえで支障に
なることが多い。
が必要で、サーボピストン部が両側のケーシングに離れ
て位置しているので、組み立てや部品管理などの面で手
間がかかり、また装置全体の小型化を図るうえで支障に
なることが多い。
【0008】この考案は上述の点に鑑みなされたもの
で、サーボピストン部の耐圧強度を十分に確保でき、装
置全体の小型化を容易に図ることができる、斜板式複合
油圧ポンプを提供することを目的としている。
で、サーボピストン部の耐圧強度を十分に確保でき、装
置全体の小型化を容易に図ることができる、斜板式複合
油圧ポンプを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ためにこの考案の斜板式複合油圧ポンプは、a)2台の斜
板式油圧ポンプのシリンダブロックの回転軸を同一軸線
上に配置して一体に連結するとともに、各シリンダブロ
ックおよび斜板を収容するケーシングを、バルブブロッ
クを介して連結した斜板式複合油圧ポンプにおいて、b)
前記各斜板式油圧ポンプの斜板を傾転させるためのサー
ボピストンを、前記シリンダブロックの回転軸と直交す
る方向に摺動自在に且つ相互に近接させて前記バルブブ
ロック内に配設するとともに、前記各斜板の傾転方向を
対応するサーボピストンの摺動方向と一致させ、c)前記
各サーボピストンを制御するためのレギュレータを、前
記バルブブロック上に取り付けている。
ためにこの考案の斜板式複合油圧ポンプは、a)2台の斜
板式油圧ポンプのシリンダブロックの回転軸を同一軸線
上に配置して一体に連結するとともに、各シリンダブロ
ックおよび斜板を収容するケーシングを、バルブブロッ
クを介して連結した斜板式複合油圧ポンプにおいて、b)
前記各斜板式油圧ポンプの斜板を傾転させるためのサー
ボピストンを、前記シリンダブロックの回転軸と直交す
る方向に摺動自在に且つ相互に近接させて前記バルブブ
ロック内に配設するとともに、前記各斜板の傾転方向を
対応するサーボピストンの摺動方向と一致させ、c)前記
各サーボピストンを制御するためのレギュレータを、前
記バルブブロック上に取り付けている。
【0010】請求項2記載のように、d)前記2つのサー
ボピストンを平行に配設し、各レギュレータを集約して
1ブロック化することが好ましい。
ボピストンを平行に配設し、各レギュレータを集約して
1ブロック化することが好ましい。
【0011】
【作用】上記の構成を有するこの考案の斜板式複合油圧
ポンプによれば、シリンダブロックの回転軸の入力軸端
部をエンジンなどの原動機に接続して回転させることに
より、従来の油圧ポンプと同様に、2台の油圧ポンプか
ら対応する油圧機器へ圧油を個々に送り、次のような作
用的特徴を発揮する。
ポンプによれば、シリンダブロックの回転軸の入力軸端
部をエンジンなどの原動機に接続して回転させることに
より、従来の油圧ポンプと同様に、2台の油圧ポンプか
ら対応する油圧機器へ圧油を個々に送り、次のような作
用的特徴を発揮する。
【0012】すなわち、上記b)の構成により、両側の油
圧ピストンの斜板を傾転させるためのサーボピストン
が、耐圧性に富む高級材料で一般に製作されるバルブブ
ロックに設けられることで、耐圧強度が十分に確保され
るため、サーボピストン部に高圧が作用しても全く支障
なく、長期間安定して使用できる。
圧ピストンの斜板を傾転させるためのサーボピストン
が、耐圧性に富む高級材料で一般に製作されるバルブブ
ロックに設けられることで、耐圧強度が十分に確保され
るため、サーボピストン部に高圧が作用しても全く支障
なく、長期間安定して使用できる。
【0013】また、各サーボピストンをシリンダブロッ
クの回転軸と直交する方向に配したことで、相互に近接
して配置することができ、2つのサーボピストン部の占
めるスペースが削減される。そのうえ、サーボピストン
両端面へ圧油を導くための油通路も短く構成することが
できる。
クの回転軸と直交する方向に配したことで、相互に近接
して配置することができ、2つのサーボピストン部の占
めるスペースが削減される。そのうえ、サーボピストン
両端面へ圧油を導くための油通路も短く構成することが
できる。
【0014】さらに、各斜板の傾転方向を対応するサー
ボピストンの摺動方向に一致させたことで、各斜板は対
応するサーボピストンの摺動量に従って円滑に傾転し、
各油圧ポンプごとに圧油の流量が制御される。
ボピストンの摺動方向に一致させたことで、各斜板は対
応するサーボピストンの摺動量に従って円滑に傾転し、
各油圧ポンプごとに圧油の流量が制御される。
【0015】上記c)の構成により、各サーボピストンに
対応するレギュレータが、相互に近接して配置されるこ
とになり、小型化が図られる。
対応するレギュレータが、相互に近接して配置されるこ
とになり、小型化が図られる。
【0016】請求項2記載の斜板式複合油圧ポンプによ
れば、レギュレータが1ブロック化されることにより、
部品点数が削減され、組み立てが容易になり、小型化が
より一層図られる。
れば、レギュレータが1ブロック化されることにより、
部品点数が削減され、組み立てが容易になり、小型化が
より一層図られる。
【0017】
【実施例】以下、この考案の斜板式複合油圧ポンプの実
施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施例
にかかるタンデム型斜板式複合油圧ポンプの縦断面図、
図2は図1のII−II線断面図である。
施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施例
にかかるタンデム型斜板式複合油圧ポンプの縦断面図、
図2は図1のII−II線断面図である。
【0018】タンデム型斜板式複合油圧ポンプ1は、図
1および図2に示すように、2台の斜板式油圧ポンプ
1’・1’を一体に組み合わせた構造からなり、バルブ
ブロック2を中心にしてその前後にケーシング3・3が
一体に備えられ、各ケーシング3・3の端部が斜板支持
部3a・3aに形成されている。前後のケーシング3・
3内には、斜板5がその底部の円弧状凸部5aを斜板支
持部3aの円弧状凹部3bの摺動面に接触させて傾転自
在に配装されている。また、バルブブロック2と前後の
斜板5との間には、それぞれ複数のピストン7を備えた
シリンダブロック6が回転自在に配装されている。本実
施例では、バルブブロック2はFCD材で製作され、ケ
ーシング3・3はFC材で製作される。
1および図2に示すように、2台の斜板式油圧ポンプ
1’・1’を一体に組み合わせた構造からなり、バルブ
ブロック2を中心にしてその前後にケーシング3・3が
一体に備えられ、各ケーシング3・3の端部が斜板支持
部3a・3aに形成されている。前後のケーシング3・
3内には、斜板5がその底部の円弧状凸部5aを斜板支
持部3aの円弧状凹部3bの摺動面に接触させて傾転自
在に配装されている。また、バルブブロック2と前後の
斜板5との間には、それぞれ複数のピストン7を備えた
シリンダブロック6が回転自在に配装されている。本実
施例では、バルブブロック2はFCD材で製作され、ケ
ーシング3・3はFC材で製作される。
【0019】油圧ポンプ1のほぼ中心部において、バル
ブブロック2、ケーシング3・3、シリンダブロック6
・6および斜板5・5を貫通して共通の軸からなる回転
軸8が配置され、この回転軸8の一端部(入力軸端部)
8aを、一方(前部)のケーシング3の斜板支持部3a
から外方に突出させている。回転軸8は、バルブブロッ
ク2の位置および前後のケーシング3の斜板支持部3a
・3aの位置に装着された軸受9により回動自在に支持
されている。そして、前後のシリンダブロック6・6
は、スプライン等により回転軸8とそれぞれ一体回転可
能に結合されている。
ブブロック2、ケーシング3・3、シリンダブロック6
・6および斜板5・5を貫通して共通の軸からなる回転
軸8が配置され、この回転軸8の一端部(入力軸端部)
8aを、一方(前部)のケーシング3の斜板支持部3a
から外方に突出させている。回転軸8は、バルブブロッ
ク2の位置および前後のケーシング3の斜板支持部3a
・3aの位置に装着された軸受9により回動自在に支持
されている。そして、前後のシリンダブロック6・6
は、スプライン等により回転軸8とそれぞれ一体回転可
能に結合されている。
【0020】各シリンダブロック6には、円周方向に間
隔をあけて複数のピストン孔6が回転軸8と平行に穿設
され、各ピストン孔6aにピストン7が摺動自在に嵌挿
されている。各ピストン7の一端は、シュー10を介し
て斜板5に接続されている。また前後のシリンダブロッ
ク7とバルブブロック2との間には、バルブプレート1
1がそれぞれ介装され、シリンダブロック7と一体的に
回転するようになっている。
隔をあけて複数のピストン孔6が回転軸8と平行に穿設
され、各ピストン孔6aにピストン7が摺動自在に嵌挿
されている。各ピストン7の一端は、シュー10を介し
て斜板5に接続されている。また前後のシリンダブロッ
ク7とバルブブロック2との間には、バルブプレート1
1がそれぞれ介装され、シリンダブロック7と一体的に
回転するようになっている。
【0021】シリンダブロック2には、各油圧ポンプ
1’に共通の吸込口12と独立した2つの吐出口13・
13とが直角に交差する向きにそれぞれ穿設されてお
り、吸込口12および吐出口13は、バルブプレート1
1の開口11aを介してピストン孔6aに連通する。図
1に示すようにシリンダブロック2内の上部には、前後
一対のサーボピストン15・15が、それぞれ回転軸8
と直交する方向に摺動自在に且つ相互に平行に配設され
ている。各サーボピストン15は、図2のように、大口
径のピストン孔11aに摺動自在に嵌挿された大径ピス
トン15aと、小口径のピストン孔11bに摺動自在に
嵌挿された小径ピストン15bと、両ピストン15a・
15b間に摺動自在に介設された作動部15cとを備
え、この作動部15cは両方のピストン15aと15b
とで選択的に押されることにより、移動するようになっ
ている。
1’に共通の吸込口12と独立した2つの吐出口13・
13とが直角に交差する向きにそれぞれ穿設されてお
り、吸込口12および吐出口13は、バルブプレート1
1の開口11aを介してピストン孔6aに連通する。図
1に示すようにシリンダブロック2内の上部には、前後
一対のサーボピストン15・15が、それぞれ回転軸8
と直交する方向に摺動自在に且つ相互に平行に配設され
ている。各サーボピストン15は、図2のように、大口
径のピストン孔11aに摺動自在に嵌挿された大径ピス
トン15aと、小口径のピストン孔11bに摺動自在に
嵌挿された小径ピストン15bと、両ピストン15a・
15b間に摺動自在に介設された作動部15cとを備
え、この作動部15cは両方のピストン15aと15b
とで選択的に押されることにより、移動するようになっ
ている。
【0022】各斜板5・5の一側面からは、図1のよう
にアーム部5bが回転軸8とほぼ平行に中央のバルブブ
ロック2に向けてそれぞれ一体に延設され、各アーム部
5bの先端部が、対応する作動部15cにそれぞれ作動
部15cの移動方向に揺動自在にピボット結合(16)
されている。なお、前記斜板5の円弧状凸部5aとケー
シング3の斜板支持部3aの円弧状凹部3bとの円弧状
摺動面は、図2のようにサーボピストン15の摺動方向
と平行な方向に沿って円弧を描くよう配置されており、
したがって、各斜板5・5はサーボピストン15の摺動
方向に沿って傾転する。
にアーム部5bが回転軸8とほぼ平行に中央のバルブブ
ロック2に向けてそれぞれ一体に延設され、各アーム部
5bの先端部が、対応する作動部15cにそれぞれ作動
部15cの移動方向に揺動自在にピボット結合(16)
されている。なお、前記斜板5の円弧状凸部5aとケー
シング3の斜板支持部3aの円弧状凹部3bとの円弧状
摺動面は、図2のようにサーボピストン15の摺動方向
と平行な方向に沿って円弧を描くよう配置されており、
したがって、各斜板5・5はサーボピストン15の摺動
方向に沿って傾転する。
【0023】バルブブロック2の上端には、図1のよう
にレギュレータ17が配設されている。レギュレータ1
7は1ブロック化したもので、前後のサーボピストン1
5・15に対応する2つのレギュレータ部(図示せず)
が内蔵されており、各レギュレータ部は作動部15c・
15cとそれぞれレバー状の連結子17a・17aを介
して連結されており、作動部15c・15cの作動位置
が各レギュレータ部にフィードバックされるようになっ
ている。また、バルブブロック2の上部には、前後の作
動部15c・15cおよび連結子17a・17aが所定
の範囲内で作動できるように、空所2aが開設されてい
る。
にレギュレータ17が配設されている。レギュレータ1
7は1ブロック化したもので、前後のサーボピストン1
5・15に対応する2つのレギュレータ部(図示せず)
が内蔵されており、各レギュレータ部は作動部15c・
15cとそれぞれレバー状の連結子17a・17aを介
して連結されており、作動部15c・15cの作動位置
が各レギュレータ部にフィードバックされるようになっ
ている。また、バルブブロック2の上部には、前後の作
動部15c・15cおよび連結子17a・17aが所定
の範囲内で作動できるように、空所2aが開設されてい
る。
【0024】次に、上記の構成からなるタンデム型斜板
式複合油圧ポンプについてその動作を説明する。
式複合油圧ポンプについてその動作を説明する。
【0025】図1または図2において、複合油圧ポンプ
1の回転軸8の端部をエンジンなどの原動機(図示せ
ず)に接続して回転させることにより、前後の油圧ポン
プ1’・1’のシリンダブロック6が一方向に回転す
る。各シリンダブロック6の回転によって、複数のピス
トン7が各ピストン孔6a内で軸方向に摺動し、共通の
吸込口12から吸入した油をバルブプレート11の開口
11aを通してピストン孔6aに吸い込むとともに、開
口11aを通して各油圧ポンプ1’・1’の吐出口13
から対応する油圧機器(図示せず)へ圧油を送り出す。
各油圧ポンプ1’・1’から油圧機器へ送り出される圧
油の流量は、斜板5の傾転角度で個々に制御され、例え
ば傾転角度が大きくなると流量が増え、傾転角度が小さ
くなると流量が減る。
1の回転軸8の端部をエンジンなどの原動機(図示せ
ず)に接続して回転させることにより、前後の油圧ポン
プ1’・1’のシリンダブロック6が一方向に回転す
る。各シリンダブロック6の回転によって、複数のピス
トン7が各ピストン孔6a内で軸方向に摺動し、共通の
吸込口12から吸入した油をバルブプレート11の開口
11aを通してピストン孔6aに吸い込むとともに、開
口11aを通して各油圧ポンプ1’・1’の吐出口13
から対応する油圧機器(図示せず)へ圧油を送り出す。
各油圧ポンプ1’・1’から油圧機器へ送り出される圧
油の流量は、斜板5の傾転角度で個々に制御され、例え
ば傾転角度が大きくなると流量が増え、傾転角度が小さ
くなると流量が減る。
【0026】こうした斜板5の傾転角度の制御は、通常
圧油の吐出圧力と流量との積が一定になるように、レギ
ュレータ17によりサーボピストン15を介して行われ
る。すなわち、圧油の吐出圧がレギュレータ17へ入力
され、その吐出圧の値に応じてサーボピストン15の作
動部15cの位置が、ピストン15aまたは15bで押
されて調整されることにより、斜板5がアーム部5bを
介して傾転されその傾転角度が変更されて流量が変更さ
れる。このとき、作動部15cの位置が連結子17aを
介して機械的にレギュレータ17へフィードバックされ
る。
圧油の吐出圧力と流量との積が一定になるように、レギ
ュレータ17によりサーボピストン15を介して行われ
る。すなわち、圧油の吐出圧がレギュレータ17へ入力
され、その吐出圧の値に応じてサーボピストン15の作
動部15cの位置が、ピストン15aまたは15bで押
されて調整されることにより、斜板5がアーム部5bを
介して傾転されその傾転角度が変更されて流量が変更さ
れる。このとき、作動部15cの位置が連結子17aを
介して機械的にレギュレータ17へフィードバックされ
る。
【0027】以上のようにして、前後の油圧ポンプ1’
・1’により個々に圧油が送り出されるが、本考案の複
合油圧ポンプ1では、特に油圧ピストン1’の斜板5を
傾転させるためのサーボピストン15が、耐圧性に富む
高級材料(FCD材)で製作されたバルブブロック2に
設けられているため、サーボピストン15部に高圧が作
用しても油漏れなどの支障がなく、長期間安定して使用
される。また、各サーボピストン15はバルブブロック
2の上部の空所2aに近接させて配置しているので、従
来のポンプ(図3)に比較して嵩が低く、またレギュレ
ータ17を1ブロック化したことででき、全体的に小型
化されている。
・1’により個々に圧油が送り出されるが、本考案の複
合油圧ポンプ1では、特に油圧ピストン1’の斜板5を
傾転させるためのサーボピストン15が、耐圧性に富む
高級材料(FCD材)で製作されたバルブブロック2に
設けられているため、サーボピストン15部に高圧が作
用しても油漏れなどの支障がなく、長期間安定して使用
される。また、各サーボピストン15はバルブブロック
2の上部の空所2aに近接させて配置しているので、従
来のポンプ(図3)に比較して嵩が低く、またレギュレ
ータ17を1ブロック化したことででき、全体的に小型
化されている。
【0028】上記に本考案の斜板式複合油圧ポンプの一
実施例を示したが、下記のように実施することができ
る。
実施例を示したが、下記のように実施することができ
る。
【0029】a)レギュレータ17を、サーボピストン
15ごとに独立してバルブブロック2上に配設する。
15ごとに独立してバルブブロック2上に配設する。
【0030】b)回転軸8を、油圧ポンプ1’・1’ご
とに設け、両方の回転軸を継手で接続する。
とに設け、両方の回転軸を継手で接続する。
【0031】c)2台の油圧ポンプ1’・1’のほか、
ギヤポンプなどを回転軸8の延長線上に連続して一体に
設ける。
ギヤポンプなどを回転軸8の延長線上に連続して一体に
設ける。
【0032】d)斜板式の油圧ポンプ1’に代えて、斜
軸式の油圧ポンプを用いる。
軸式の油圧ポンプを用いる。
【0033】
【考案の効果】以上説明したことから明らかなように、
この考案の斜板式複合油圧ポンプには次のような効果が
ある。
この考案の斜板式複合油圧ポンプには次のような効果が
ある。
【0034】(1) 油圧ピストンの斜板を傾転させるため
のサーボピストンを、耐圧性に富む高級材料で製作され
るバルブブロックに設けることで、耐圧強度が十分に確
保され、サーボピストン部に高圧が作用しても全く支障
なく、長期間安定して使用できる。また、耐圧性に富む
高級材料は加工性が悪いという不利な面があるが、サー
ボピストン部の構造は比較的単純なため、ほとんど問題
にならない。
のサーボピストンを、耐圧性に富む高級材料で製作され
るバルブブロックに設けることで、耐圧強度が十分に確
保され、サーボピストン部に高圧が作用しても全く支障
なく、長期間安定して使用できる。また、耐圧性に富む
高級材料は加工性が悪いという不利な面があるが、サー
ボピストン部の構造は比較的単純なため、ほとんど問題
にならない。
【0035】(2) 各サーボピストンをシリンダブロック
の回転軸と直交する方向に配したことで、相互に近接し
て配置することができ、2つのサーボピストン部の占有
部分が削減され、また各サーボピストンに対応するレギ
ュレータも、相互に近接して配置されることになり、装
置全体の小型化が容易に図られる。
の回転軸と直交する方向に配したことで、相互に近接し
て配置することができ、2つのサーボピストン部の占有
部分が削減され、また各サーボピストンに対応するレギ
ュレータも、相互に近接して配置されることになり、装
置全体の小型化が容易に図られる。
【0036】(3) 請求項2記載の斜板式複合油圧ポンプ
では、レギュレータが1ブロック化されることにより、
部品点数が削減され、組み立てが容易になり、小型化が
より一層図られる。
では、レギュレータが1ブロック化されることにより、
部品点数が削減され、組み立てが容易になり、小型化が
より一層図られる。
【図1】本考案の実施例にかかるタンデム型斜板式複合
油圧ポンプを示す縦断面図である。
油圧ポンプを示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来の一般的なタンデム型斜板式複合油圧ポン
プを示す縦断面図である。
プを示す縦断面図である。
1 タンデム型斜板式複合油圧ポンプ 1’斜板式油圧ポンプ 2 バルブブロック 3 ケーシング 5 斜板 6 シリンダブロック 7 ピストン 8 回転軸 15 サーボピストン 17 レギュレータ
Claims (2)
- 【請求項1】 2台の斜板式油圧ポンプのシリンダブロ
ックの回転軸を同一軸線上に配置して一体に連結すると
ともに、各シリンダブロックおよび斜板を収容するケー
シングを、バルブブロックを介して連結した斜板式複合
油圧ポンプにおいて、 前記各斜板式油圧ポンプの斜板を傾転させるためのサー
ボピストンを、前記シリンダブロックの回転軸と直交す
る方向に摺動自在に且つ相互に近接させて前記バルブブ
ロック内に配設するとともに、前記各斜板の傾転方向を
対応するサーボピストンの摺動方向と一致させ、 前記各サーボピストンを制御するためのレギュレータ
を、前記バルブブロック上に取り付けたことを特徴とす
る斜板式複合油圧ポンプ。 - 【請求項2】 前記2つのサーボピストンを平行に配設
し、各レギュレータを集約して1ブロック化した請求項
1記載の斜板式複合油圧ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9293692U JP2539146Y2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 斜板式複合油圧ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9293692U JP2539146Y2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 斜板式複合油圧ポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0653778U JPH0653778U (ja) | 1994-07-22 |
JP2539146Y2 true JP2539146Y2 (ja) | 1997-06-25 |
Family
ID=14068371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9293692U Expired - Lifetime JP2539146Y2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 斜板式複合油圧ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539146Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022022528A (ja) * | 2020-06-25 | 2022-02-07 | 株式会社クボタ | 油圧機構 |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP9293692U patent/JP2539146Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0653778U (ja) | 1994-07-22 |
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