JP2538774B2 - 防塵エア―ド―ム - Google Patents
防塵エア―ド―ムInfo
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- JP2538774B2 JP2538774B2 JP61256158A JP25615886A JP2538774B2 JP 2538774 B2 JP2538774 B2 JP 2538774B2 JP 61256158 A JP61256158 A JP 61256158A JP 25615886 A JP25615886 A JP 25615886A JP 2538774 B2 JP2538774 B2 JP 2538774B2
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- Japan
- Prior art keywords
- dome
- air
- dust
- work site
- sheet material
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Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 産業上の利用分野 本発明は、特に塵や埃が発生する作業現場を覆う防塵
エアードームに関するものである。
エアードームに関するものである。
従来技術 一般に、建築現場等では塵や埃が発生し、特に都市の
住宅密集地域等においては周囲の環境に多大の悪影響を
与える。
住宅密集地域等においては周囲の環境に多大の悪影響を
与える。
従来のエアードームとしては、例えば、実公昭37−72
60号公報に開示されているように、膜体を地上に気密に
取り付け、内部に微圧空気を押し込んで膨らませた空気
建家がある。
60号公報に開示されているように、膜体を地上に気密に
取り付け、内部に微圧空気を押し込んで膨らませた空気
建家がある。
しかしながら、上記従来の空気建家は、内部に発生す
る塵や埃等を外気に撒き散らすことなく排出することは
できなかった。
る塵や埃等を外気に撒き散らすことなく排出することは
できなかった。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、エアードーム内部
からの排出空気を利用して内部に発生した塵や埃を一緒
に排出せしめ、外部環境に悪影響を与えることなく、そ
の途中で塵等を容易に回収することができ、また、現場
への搬入が容易で、迅速かつ簡単に構築することが出
来、コンパクトで安価に提供することの出来る防塵エア
ードームを提供することにある。
たもので、その目的とするところは、エアードーム内部
からの排出空気を利用して内部に発生した塵や埃を一緒
に排出せしめ、外部環境に悪影響を与えることなく、そ
の途中で塵等を容易に回収することができ、また、現場
への搬入が容易で、迅速かつ簡単に構築することが出
来、コンパクトで安価に提供することの出来る防塵エア
ードームを提供することにある。
[発明の構成] 本発明の防塵エアードームは、塵や埃が発生する作業
現場を覆うドームと、該ドームを構成するシートの下側
開口縁部を上記作業現場の周囲の地面に定着せしめて内
部をほぼ気密状態に保つ定着手段と、上記ドーム内に空
気を送り込んで内部空気圧を外気圧より高くしてエアー
ドームを構成する空気送込手段と、該エアードーム内部
で発生する塵や埃を空気と共に排出する手段と、該排出
される空気から塵や埃を回収するバグフィルター等の集
塵手段と、から構成されることを特徴とするものであ
る。
現場を覆うドームと、該ドームを構成するシートの下側
開口縁部を上記作業現場の周囲の地面に定着せしめて内
部をほぼ気密状態に保つ定着手段と、上記ドーム内に空
気を送り込んで内部空気圧を外気圧より高くしてエアー
ドームを構成する空気送込手段と、該エアードーム内部
で発生する塵や埃を空気と共に排出する手段と、該排出
される空気から塵や埃を回収するバグフィルター等の集
塵手段と、から構成されることを特徴とするものであ
る。
[実施例] 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
説明する。
第1図におよび第2図において、1は略球状の形をし
たドームであって、例えば第3A図に示すように、プラス
チック製のシート材1aとその内側に遮音シート材1bを積
層して構成してある。これらのシート材1aおよび遮音シ
ート材1bは、日光を良く透過させる透明または半透明な
材料が良い。尚、特に遮音性能を必要としない場合に
は、遮音シート1bは省略してもよい。上記遮音シート材
1bは、例えば第3B図に示すように、多数の気泡室1b′を
有するシート材であって、一般に緩衝材として用いられ
ている気泡性プラスチックフィルム等を騒音対策の条件
に応じて多層に積層して構成するとよく、非常に軽くて
安価に構成することができる。しかし、本発明のドーム
1は上記構造に限定するものではなく、軽量で透光性を
有するフレキシブルシート材料であって、必要に応じて
遮音効果を発揮できる材料であればいずれの材料であっ
てもよい。
たドームであって、例えば第3A図に示すように、プラス
チック製のシート材1aとその内側に遮音シート材1bを積
層して構成してある。これらのシート材1aおよび遮音シ
ート材1bは、日光を良く透過させる透明または半透明な
材料が良い。尚、特に遮音性能を必要としない場合に
は、遮音シート1bは省略してもよい。上記遮音シート材
1bは、例えば第3B図に示すように、多数の気泡室1b′を
有するシート材であって、一般に緩衝材として用いられ
ている気泡性プラスチックフィルム等を騒音対策の条件
に応じて多層に積層して構成するとよく、非常に軽くて
安価に構成することができる。しかし、本発明のドーム
1は上記構造に限定するものではなく、軽量で透光性を
有するフレキシブルシート材料であって、必要に応じて
遮音効果を発揮できる材料であればいずれの材料であっ
てもよい。
上記ドーム1の一側には、例えばファスナー2aにより
開閉される出入口2が設けてある。この出入口2の材料
は透光性のない別の材料であってもよい。
開閉される出入口2が設けてある。この出入口2の材料
は透光性のない別の材料であってもよい。
上記ドーム1の下側開口縁はチェーン等による環状の
定着部材3に適宜連結されている。この定着部材3はチ
ェーンや鉄骨材、コンクリートブロック等の重量物の他
に、地面に差し込んで固定するアンカー部材であっても
よい。
定着部材3に適宜連結されている。この定着部材3はチ
ェーンや鉄骨材、コンクリートブロック等の重量物の他
に、地面に差し込んで固定するアンカー部材であっても
よい。
また、ドーム1の下側開口部の内側には、第4A図に示
すように、スソシート4が取り付けられ、第4B図に示す
ように、土等を覆せて押え込むと共に、気密性を持たせ
るようにしている。
すように、スソシート4が取り付けられ、第4B図に示す
ように、土等を覆せて押え込むと共に、気密性を持たせ
るようにしている。
本実施例のエアードームは以上のように構成されてい
るので、まず、作業現場を取囲むように上記定着部材3
をセットする。この定着部材3が本実施例のようにチェ
ーンである場合には、第6A図に示すように、付近に杭P
等の障害物がある場合でも、これを避けるようにしてセ
ットすることが可能であるばかりでなく、第6B図に示す
ように、地面等に凹凸があってもチェーンがこの凹凸に
馴染んで安定して定着せしめることができる。
るので、まず、作業現場を取囲むように上記定着部材3
をセットする。この定着部材3が本実施例のようにチェ
ーンである場合には、第6A図に示すように、付近に杭P
等の障害物がある場合でも、これを避けるようにしてセ
ットすることが可能であるばかりでなく、第6B図に示す
ように、地面等に凹凸があってもチェーンがこの凹凸に
馴染んで安定して定着せしめることができる。
上記定着部材3のセットが完了したら、これにドーム
1の下端開口部を接続する。尚、予めドーム1に定着部
材3を取付ておいてから、定着部材3をセットするよう
にしてもよい。
1の下端開口部を接続する。尚、予めドーム1に定着部
材3を取付ておいてから、定着部材3をセットするよう
にしてもよい。
次に、第4B図に示すように、スソシート4に土を覆せ
てドーム1の下側開口部を押さえる。この覆土の作業
は、ドーム1の下側開口縁の下側を通して外部から手を
差入れて行なうことも可能であるが、ドーム1の中に入
った方が作業が楽である。ドーム1の中に入り易くする
ため、ドーム1内に空気を送り込んでドーム1を多少膨
らませておくのが良い。
てドーム1の下側開口部を押さえる。この覆土の作業
は、ドーム1の下側開口縁の下側を通して外部から手を
差入れて行なうことも可能であるが、ドーム1の中に入
った方が作業が楽である。ドーム1の中に入り易くする
ため、ドーム1内に空気を送り込んでドーム1を多少膨
らませておくのが良い。
ドーム1の中に空気を送り込む方法としては、例えば
第5図に示すように、ドーム1に空気取入口1cを設けて
おいて、外部に設置した送風機5のダクト5aをこれに接
続するか、又はダクト5aをドーム1の下側開口部から差
込んでもよい。尚、ドーム1内に送り込む空気には有害
ガスが含まれないように、ガス検知および警報装置等を
設けておくとよい。
第5図に示すように、ドーム1に空気取入口1cを設けて
おいて、外部に設置した送風機5のダクト5aをこれに接
続するか、又はダクト5aをドーム1の下側開口部から差
込んでもよい。尚、ドーム1内に送り込む空気には有害
ガスが含まれないように、ガス検知および警報装置等を
設けておくとよい。
以上のように、スソシート4に覆土して気密処理が出
来上がると、ドーム1の中に本格的に空気を送り込んで
外気圧より少し高めに保ち、エアードームを構成する。
来上がると、ドーム1の中に本格的に空気を送り込んで
外気圧より少し高めに保ち、エアードームを構成する。
尚、付近に土がない場合には、これに代えて砂利や粉
砕コンクリート等の適宜押込材料を使用してもよい。
砕コンクリート等の適宜押込材料を使用してもよい。
エアードーム内での作業により発生する塵や埃は、第
5図に示すように、排出空気とともに排出されて、バグ
フィルター6等の集塵装置により塵や埃が回収され、清
浄な空気のみ外気に出すようになっている。
5図に示すように、排出空気とともに排出されて、バグ
フィルター6等の集塵装置により塵や埃が回収され、清
浄な空気のみ外気に出すようになっている。
尚、本発明における地面には、コンクリート面やアス
ファルト面等の土以外の作業現場の基盤面を含む。
ファルト面等の土以外の作業現場の基盤面を含む。
また、ドームは球形が構造的にも、また弱い風圧でも
安定しているが、本発明はこれに限定するものではな
く、山型、カマボコ型、円錐型、角錐型、等いずれの形
状であってもよい。
安定しているが、本発明はこれに限定するものではな
く、山型、カマボコ型、円錐型、角錐型、等いずれの形
状であってもよい。
[発明の効果] ドーム内の内部空気圧が外気圧より高くなっていて、
この高圧空気力により内部で発生する塵や埃を外部に排
出せしめるように構成されているので、特別の排気用動
力手段(例えば、排気ファンや排気ブロワー等)を必要
としないだけでなく、排出される塵埃を集塵装置により
回収して清浄な空気のみを外気に出すことができる。
この高圧空気力により内部で発生する塵や埃を外部に排
出せしめるように構成されているので、特別の排気用動
力手段(例えば、排気ファンや排気ブロワー等)を必要
としないだけでなく、排出される塵埃を集塵装置により
回収して清浄な空気のみを外気に出すことができる。
第1図はエアードームの縦断面図、第2図は出入口側か
ら見た外観図、第3A図はドームの拡大断面図、第3B図は
気泡性プラスチックシート材の切欠斜視図、第4A図はド
ームの下側開口部の構成を示す説明図、第4B図は気密処
理状態の断面図、第5図は作業風景を示す図、第6A図お
よび第6B図はチェーンによる定着状況を各々示す説明図
である。 1……ドーム、1a……プラスチックシート材、1b……遮
音シート材、1b′……気泡室、2……出入口、2a……フ
ァスナー、3……定着部材、4……スソシート、5……
送風器、5a……ダクト、6……バグフィルター、P……
杭。
ら見た外観図、第3A図はドームの拡大断面図、第3B図は
気泡性プラスチックシート材の切欠斜視図、第4A図はド
ームの下側開口部の構成を示す説明図、第4B図は気密処
理状態の断面図、第5図は作業風景を示す図、第6A図お
よび第6B図はチェーンによる定着状況を各々示す説明図
である。 1……ドーム、1a……プラスチックシート材、1b……遮
音シート材、1b′……気泡室、2……出入口、2a……フ
ァスナー、3……定着部材、4……スソシート、5……
送風器、5a……ダクト、6……バグフィルター、P……
杭。
Claims (1)
- 【請求項1】塵や埃が発生する作業現場を覆うドーム
と、該ドームを構成するシートの下側開口縁部を上記作
業現場の周囲の地面に定着せしめて内部をほぼ気密状態
に保つ定着手段と、上記ドーム内に空気を送り込んで内
部空気圧を外気圧より高くしてエアードームを構成する
空気送込手段と、該エアードーム内部で発生する塵や埃
を空気と共に排出する手段と、該排出される空気から塵
や埃を回収するバグフィルター等の集塵手段と、から構
成されることを特徴とする防塵エアードーム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61256158A JP2538774B2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | 防塵エア―ド―ム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61256158A JP2538774B2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | 防塵エア―ド―ム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63110371A JPS63110371A (ja) | 1988-05-14 |
JP2538774B2 true JP2538774B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=17288709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61256158A Expired - Fee Related JP2538774B2 (ja) | 1986-10-28 | 1986-10-28 | 防塵エア―ド―ム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538774B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2557809B2 (ja) * | 1989-12-04 | 1996-11-27 | 株式会社フジタ | 太陽電池を具備したエアドーム |
JP5738646B2 (ja) * | 2011-03-27 | 2015-06-24 | 三機工業株式会社 | クリーンルーム内床開口作業用囲い |
JP7306817B2 (ja) * | 2018-11-30 | 2023-07-11 | 株式会社ダスキン | 床下作業で使用される床上室内防汚装置 |
JP7324446B2 (ja) * | 2020-09-30 | 2023-08-10 | 株式会社Splice-Lab | 施工現場の工場化システム |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5319620A (en) * | 1976-08-06 | 1978-02-23 | Toray Eng Co Ltd | Sound insulation house |
JPS6120697Y2 (ja) * | 1978-08-25 | 1986-06-21 | ||
JPS60227095A (ja) * | 1984-04-26 | 1985-11-12 | 日立プラント建設株式会社 | 防塵ハウス |
JPS61158580A (ja) * | 1984-12-28 | 1986-07-18 | 株式会社竹中工務店 | 水上作業部覆い用膜構造体 |
-
1986
- 1986-10-28 JP JP61256158A patent/JP2538774B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63110371A (ja) | 1988-05-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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