JP2003328596A - 内部負圧型エアドーム - Google Patents

内部負圧型エアドーム

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JP2003328596A
JP2003328596A JP2002133066A JP2002133066A JP2003328596A JP 2003328596 A JP2003328596 A JP 2003328596A JP 2002133066 A JP2002133066 A JP 2002133066A JP 2002133066 A JP2002133066 A JP 2002133066A JP 2003328596 A JP2003328596 A JP 2003328596A
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JP
Japan
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dome
negative pressure
air
sheet
pressure type
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JP2002133066A
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Toru Ando
透 安藤
Eiichi Shibuya
榮一 澁谷
Masahiko Ogata
政彦 緒方
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JFE Engineering Corp
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JFE Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、可搬可能、組立・分解を容易にする
とともに、内部で発生する粉塵、有害物等を所定の場所
に排気でき、さらに運搬車用出入口から解体物の搬送を
可能にすることを課題とする。 【解決手段】粉塵あるいはその他有害物が発生する可能
性のある場所で使用される内部負圧型エアドームにおい
て、内部を外部圧力に対して負圧に減圧可能でかつ組立
自在な可搬式のドーム本体21と、このドーム本体21
内に空気を送る給気装置29と、ドーム本体21内の空
気をドーム本体外へ排気する吸引装置30と、前記ドー
ム本体21に設けられた運搬車用出入口31とを具備す
ることを特徴とする内部負圧型エアドーム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内部負圧型エアドー
ムに関し、特に焼却炉の解体工事や埋立地の掘削工事等
の粉塵発生やその他有害物等の発生する可能性がある工
事等において使用される内部負圧型エアドームに関す
る。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、例えば建造物の解体に際し
ては粉塵や有害物が発生する恐れがあるので、こうした
建造物全体を覆って粉塵や有害物が周囲に飛散しないよ
うにするため、種々のドーム型の建造物が提案されてい
る。
【0003】図4は、その一例である飛散防止仮設テン
ト構造物を示す(特開平6−108671号公報)。概
略を述べると、このテント構造物は、主として解体物体
X及びその周辺を覆うドーム型の外部隔壁1と、この外
部隔壁1の室内部Aに空気を送る給気調整装置2付き給
気管3と、前記室内部Aに連結された換気装置4付き排
気管5と、排気管5に連結した浄化装置6とを具備して
いる。また、前記外部隔壁1は、外側隔膜7と層間隔膜
8と内側隔膜9とにより構成されている。前記外部隔壁
1は、解体物体Xの周囲に組み立てられた骨組み10に
沿って接合されている。
【0004】こうした構成のテント構造物では、室内部
Aが負圧力に設定されているので、作業員の出入り等に
よって室外部Bから風が吹き込むことがあっても、解体
時に発生する粉塵、ゴミ、さらには放射能に汚染された
物質、空気等の汚染物質を外部に飛散することがなく、
排気管5を通じて所定の場所に排気されるという利点を
有する。
【0005】しかし、図4のテント構造物は、仮設型で
あり、運搬、組み立て、分解が容易でないという課題を
有している。
【0006】そこで、こうした課題を解決しようとして
エアドーム等可搬式ドーム状構造物が提案されている。
しかし、こうしたドーム状構造物は、形状を維持するた
めの柱、梁等の強度が要求される構造材が必要であり、
大きな構造物を作る場合においては可搬性が損なわれ
る。
【0007】特に、焼却炉の解体工事等においては、短
時間で設置及び解体ができ、また解体工事終了後に別の
工事現場に移動して設置することが求められる。しか
し、現在は、工事期間、可搬性等を犠牲にして、簡易建
設物の建設を行うしかないのが現状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした事情
を考慮してなされたもので、内部を負圧にして可搬可
能、組立・分解を容易にするとともに、内部で発生する
粉塵、有害物等を所定の場所に排気でき、さらに運搬車
用出入口から解体物の搬送が可能なエアドームを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内部負圧型
エアドームは、粉塵あるいはその他有害物が発生する可
能性のある場所で使用される内部負圧型エアドームにお
いて、内部を外部圧力に対して負圧に減圧可能でかつ組
立自在な可搬式のドーム本体と、このドーム本体内に空
気を送る給気装置と、ドーム本体内の空気をドーム本体
外へ排気する吸引装置と、前記ドーム本体に設けられた
運搬車用出入口とを具備することを特徴とする。
【0010】また、本発明に係る内部負圧型エアドーム
は、前記ドーム本体が、シートを二重にしてその間に気
体を充填したシート本体と、このシート本体の裾野部分
に接合され、内部に液体を入れた水袋とを有しているこ
とを特徴とする。
【0011】更に、本発明に係る内部負圧型エアドーム
は、前記シート本体が、縁部に接合部を有したシート片
を二重にしてその間に気体を充填し、二重構造のシート
片を多数接合して構成されることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について更に詳しく
説明する。本発明において、ドーム本体は、シートを二
重にし、そのシート間にヘリウムガスなどを充填させた
シート本体と、このシート本体の裾野部分に接合され
た、内部に水等の液体を入れた水袋とを有している。前
記シート本体は、例えば縁部に接合部を有したシート片
を二重にしてその間に気体(例えばヘリウムガス)を充
填したシート片対を複数個接合させることにより構成さ
れる。ここで、シート本体部分にはジッパー等の接合手
段が設けられており、この部分で水袋との接合が行われ
る。前記シート片の数を調整することにより、様々な大
きさの解体工事や埋立地の掘り起こしに対応することが
できる。また、隣接するシート片同士はジッパー等によ
り連結、取り外しが可能なため、ドーム本体の組立、分
解が容易になる。
【0013】前記シート片の材質は、特に限定されない
が、ポリエチレン樹脂,ポリプロピレン樹脂,塩化ビニ
ル樹脂等耐久性、耐候性に優れたものが好ましい。ま
た、前記接合手段も、ジッパー等に限らず、マジックバ
ンド、脱着テープ等が挙げられる。
【0014】本発明において、運送車用出入口には、ド
ーム本体内を常に減圧状態に保つため、開閉扉を二重に
設け、少なくとも一方の開閉扉は必ず閉めておくように
することが好ましい。
【0015】本発明において、水袋内は水を収容するこ
とが一般的であるが、これに限らず、他の液体でもよ
い。水袋の存在により、地面に凹凸が存在しても水袋が
その凹凸に追従するので、ドーム本体を外部に対して負
圧に維持し易い。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る内部負圧型エ
アドームについて図1〜図3を参照して説明する。ここ
で、図1は内部負圧型エアドームの全体図、図2は同エ
アドームの一構成である水袋の説明図を示す。また、図
3は同エアドームの一構成であるシート本体の説明図で
あり、図3(A)はシート本体を展開して示す平面図、
図3(B)は図3(A)のシート本体の1ユニットの概
略図、図3(C)は図3(A)のX−X線に沿う断面図
を示す。
【0017】図中の符番21は、内部を外部圧力に対し
て負圧に減圧可能でかつ組立自在な可搬式のドーム本体
を示す。このドーム本体21は、図3(A)のシート片
25を数ユニット組み合わせたナイロン(デュポン社の
商品名)製シート本体22と、このシート本体22の裾
野部分に接合された水袋23とから構成されている。前
記シート本体22は、例えば図3に示すように、縁部に
接合部としてのジッパー24を有したシート片25を二
重にしてその間に気体例えばヘリウムガス26を充填
し、二重構造のシート片25(24a,25b,25
c,25d)をジッパー24(24a,24b,24
c,24d)により多数接合して構成されている。な
お、図3(B),(C)中の符番33はシート片25間
に空洞の領域をつくるための樹脂(例えばナイロン)製
の囲いを示す。
【0018】図3(A)を用いて各シート片25a,2
5b,25c,25dの接合状態を説明すると、シート
片25a,25b同士は各シート片25a,25bの各
ジッパー24a,24bにより、シート片25b,25
c同士は各シート片25b,25cの各ジッパー24
b,24cにより、シート片25c,25d同士は各シ
ート片25c,25dの各ジッパー24c,24dによ
り、シート片25c,25d同士は各シート片25c,
25dの各ジッパー24c,24dにより、夫々接合す
るようになっている。なお、ジッパー24a〜24dの
始点と終点の部分は、図示しない脱着テープ等を貼って
シール性を保持する。
【0019】前記水袋23には、図2に示すように内部
に重りとしての水27を収容している。水袋23の上端
にもジッパー28が設けられ、シート本体22の下端部
のジッパー(図示せず)と接合するようになっている。
水袋23の存在により、凹凸を有した地面に対してもそ
の凹凸に追従して水袋23が変形する。
【0020】前記ドーム本体21には、該ドーム本体2
1内に空気を送る送風機29が接続されている。また、
ドーム本体21には、ドーム本体21内の空気を排気す
る吸引装置30が接続されている。更に、前記ドーム本
体21には、大型トラック等の運搬車がドーム本体21
内に出入する運搬車用出入口31が連結されている。こ
の出入口31の間口は運搬車が出入りできるように適当
な大きさになっており、内部には2つ開閉扉32a,3
2bが設けられている。ここで、開閉扉32a,32b
のうち少なくとも一方は、ドーム本体21内の減圧状態
を保つために、閉じられている。
【0021】こうした構成の内部負圧型エアドームは、
解体すべき建造物等を囲むように配置され、ドーム本体
21内を減圧することにより吸引装置30で吸入し、解
体する建造物からの汚染物や粉塵類をドーム本体21の
外へ排出するようになっている。
【0022】上記実施例によれば、以下に述べる効果を
有する。 1)内部にヘリウムガスを入れた二重構造のシート片2
5を、複数個ジッパー24同士を接合することによりシ
ート本体22を構成するため、シート片25の数を変え
ることによりドーム本体21全体の大きさを自由に設定
することができる。従って、様々な大きさの解体工事や
埋立地の掘り起こしに対応することができる。また、ド
ーム粉体21内を外部に対して負圧にするので、柱等の
構造物を用いることを回避できる。
【0023】2)隣接するシート片25同士はジッパー
24により連結、取り外しが可能なため、ドーム本体2
1の組立、分解が容易である。従って、図4のような従
来の仮設型の構造物と比べて可搬性に優れる。 3)ドーム本体21内を吸引装置30等で減圧できるた
め、ドーム本体21内を負圧にすることができ、汚染物
や粉塵類の吸引が可能となる。
【0024】4)シート本体22の裾野部分に、内部に
水27を収容した水袋23が設けられているため、凹凸
を有した地面に対してもその凹凸に追従して水袋23が
変形するので、地面と水袋23との隙間を少なくでき
る。
【0025】5)ドーム本体21にトラック等の運搬車
用の出入口31が設けられているので、解体工事の為の
建造物等をドーム本体21で覆いながら解体物の運搬を
自由に行うことができる。また、出入口31に2つの開
閉扉32a,32bが配置されているので、どちらか少
なくとも一方の開閉扉を閉じることにより、ドーム本体
21内の減圧状態を保ちながら解体物の運搬が可能であ
る。
【0026】なお、上記実施例では、シート片同士をジ
ッパーにより接合する場合について述べたがこれに限ら
ず、マジックバンド等により接合してもよい。また、シ
ート片間に充填する気体としてヘリウムガスを用いた
が、これに限らない。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、内
部を負圧にして可搬可能、組立・分解を容易にするとと
もに、内部で発生する粉塵、有害物等を所定の場所に排
気でき、さらに運搬車用出入口から解体物の搬送が可能
な内部負圧型エアドームを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る内部負圧型エ
アドームの全体図。
【図2】図2は、図1の内部負圧型エアドームの一構成
である水袋の説明図。
【図3】図3は、図1の内部負圧型の一構成であるドー
ム本体を構成するシート本体の説明図。
【図4】図4は、従来の飛散防止仮設テント構造物の説
明図。
【符号の説明】
21…ドーム本体、 22…シート本体、 23…水袋、 24,24a〜24d…シート片、 25,25a〜25d,28…ジッパー、 26…ヘリウムガス、 27…水、 29…送風機、 30…吸引装置、 31…運搬車用出入口、 32a,32b…開閉扉。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 緒方 政彦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2E141 AA01 EE03 EE15 FF02 GG04 GG11 HH01 2E176 AA01 DD61

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉塵あるいはその他有害物が発生する可
    能性のある場所で使用される内部負圧型エアドームにお
    いて、 内部を外部圧力に対して負圧に減圧可能でかつ組立自在
    な可搬式のドーム本体と、このドーム本体内に空気を送
    る給気装置と、ドーム本体内の空気をドーム本体外へ排
    気する吸引装置と、前記ドーム本体に設けられた運搬車
    用出入口とを具備することを特徴とする内部負圧型エア
    ドーム。
  2. 【請求項2】 前記ドーム本体は、シートを二重にして
    その間に気体を充填したシート本体と、このシート本体
    の裾野部分に接合され、内部に液体を入れた水袋とを有
    していることを特徴とする請求項1記載の内部負圧型エ
    アドーム。
  3. 【請求項3】 前記シート本体は、縁部に接合部を有し
    たシート片を二重にしてその間に気体を充填し、二重構
    造のシート片を多数接合して構成されることを特徴とす
    る請求項2記載の内部負圧型エアドーム。
JP2002133066A 2002-05-08 2002-05-08 内部負圧型エアドーム Pending JP2003328596A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1942241A1 (fr) 2006-12-28 2008-07-09 Cardem Installation pour supprimer les emissions de poussières lors des operations de démolition d'un bâtiment
JP2011137542A (ja) * 2009-12-01 2011-07-14 Ogawa Tekku:Kk 断熱シート
JP2016540905A (ja) * 2013-10-24 2016-12-28 ホット パッド ヨガ リミテッド 気体透過性の内膜を備えた被暖房膨張式エクササイズチャンバ

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