JP2538688Y2 - 内拡式ブレーキのブレーキレバー調節装置 - Google Patents

内拡式ブレーキのブレーキレバー調節装置

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JP2538688Y2 JP1990100197U JP10019790U JP2538688Y2 JP 2538688 Y2 JP2538688 Y2 JP 2538688Y2 JP 1990100197 U JP1990100197 U JP 1990100197U JP 10019790 U JP10019790 U JP 10019790U JP 2538688 Y2 JP2538688 Y2 JP 2538688Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動二輪車における後輪用内拡式ブレー
キのブレーキレバー調節装置の改良に関する。
〔従来の技術〕
自動二輪車では、前輪および後輪に内拡式ブレーキを
装着することがある。後輪の場合、第6図に示すよう
に、ブレーキレバーAの下端に通した軸ピンBの横孔C
に、ブレーキロッドDを通し、ブレーキロッドDの後端
に調節ナットEを螺合し、調節ナットEの螺合位置を調
節することによって、ブレーキレバーAとブレーキロッ
ドDの位置を調節して、ブレーキの遊び代を調節できる
ようにしている。そして、ブレーキロッドDに通したコ
イル状のスプリングFを軸ピンBに押し当てて、軸ピン
Bが調節ナットEに当っているようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
通常、前記ブレーキロッドの後端は、該後端の外径に
対して大きめに形成された横孔Cに隙間を有して挿入さ
れる(遊挿される)。したがって、第6図に示すよう
に、ブレーキロッドDに通したスプリングFの後端がブ
レーキロッドDの雄ネジ部D1と径方向で対向している場
合、スプリングFの後端が雄ネジ部D1の谷に嵌まり、か
つ、横孔Cと雄ネジ部D1との前記隙間に噛込んでしまう
恐れがある。そのため、調節ナットEを調節するときに
は、予めスプリングFを縮ませて調節することが必要に
なって不都合である。なお、スプリングFと軸ピンBの
間にスプリング受けを挿入したものもあるが、部品点数
が増す不都合がある。例えば、実開昭56-73993号公報参
照。
この考案は、かかる点に鑑み、軸ピンの横孔前端に受
座を凹設してスプリングを受けさせ、スプリングの後端
が軸ピンの横孔に噛込む不都合がなく部品点数も増える
ことがなくて安価に製作できる、自動二輪車における後
輪用内拡式ブレーキのブレーキレバー調節装置を得るこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は次のような構
成を有する。
すなわち、本考案は、後輪用内拡式ブレーキ(11)の
ブレーキレバー(3)の先端に軸ピン(4)を挿入し、
該軸ピン(4)の中央の横孔(5)にブレーキロッド
(6)の後端を遊挿し、該ブレーキロッド(6)の後端
に形成された雄ネジ部(6a)に調節ナット(7)を後方
から螺合し、ブレーキロッド(6)に弾挿したコイル状
のスプリング(8)の後端を軸ピン(4)の前端に押当
てると共に軸ピン(4)の後端を前記調節ナット(7)
に当接させ、調節ナット(7)の位置でブレーキレバー
(3)とブレーキロッド(6)の位置を調節するように
した、自動二輪車における後輪用内拡式ブレーキのブレ
ーキレバー調節装置であって、前記スプリング(8)の
後端が前記ブレーキロッド(6)の雄ネジ部(6a)外周
に径方向で対向するものに於いて、前記軸ピン(4)の
横孔(5)の前端面に受座(9)を凹設し、該受座
(9)にスプリング(8)の後端を受けさせるようにし
たことを特徴とする自動二輪車における後輪用内拡式ブ
レーキのブレーキレバー調節装置である。
〔作用〕
ブレーキロッド(6)に螺合した調節ナット(7)の
螺合位置で、ブレーキレバー(3)とブレーキロッド
(6)の位置を調節し、後輪用内拡式ブレーキ(11)の
遊び代を調節する。ブレーキロッド(6)に通したスプ
リング(8)は、ブレーキレバー(3)の軸ピン(4)
を調節ナット(7)に押付けている。スプリング(8)
の後端は、軸ピン(4)の横孔(5)前端に凹設した受
座(9)で受けて安定した状態に保つことができ、スプ
リング(8)の後端が横孔(5)に噛込むのを防止でき
る。
すなわち、ブレーキロッド(6)の後端が横孔(5)
に遊挿されていて横孔(5)との間に隙間があり、しか
もスプリング(8)の後端がブレーキロッド(6)の雄
ネジ部(6a)外周に径方向で対向していても、スプリン
グ(8)の後端は、受座(9)に安定的に支持されてい
るので、雄ネジ部(6a)の谷部に嵌まったり横孔(5)
と雄ネジ部(6a)間の隙間に挟まったりすることはな
く、又スプリング受けを追加する必要もない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第5図によって説
明する。
1は、自動二輪車における後輪用用内拡式ブレーキ11
のブレーキパネルであり、このブレーキパネル1に軸着
したカムシャフト2の外端には、ブレーキレバー3の基
部を連結する。ブレーキレバー3の先端は、二股にして
あって、軸ピン4を通して軸着する。軸ピン4には、中
央に横孔5を設けてあり、この横孔5には、ブレーキロ
ッド6の後端を遊挿する。ブレーキロッド6の後端に
は、雄ネジ部6aが形成されていて、この雄ネジ部6aに
は、後方から調節ナット7を螺合する。軸ピン4の前側
には、コイル状のスプリング8を弾挿してあり、スプリ
ング8の後端を軸ピン4に押当てて軸ピン4の後端を調
節ナット7に当接させるようにしてある。
そして、本実施例においては、軸ピン4の横孔5に前
端面に受座9を凹設し、この受座9にスプリング8の後
端を嵌めて受けさせるようにしている。なお、ブレーキ
ロッド6は、前部をブレーキペタル10に連結する。ブレ
ーキペタル10を踏下げて回動させることによって、ブレ
ーキロッド6を引き、ブレーキレバー3を介してカムシ
ャフト2を回動させ、カムシャフト2のカムでブレーキ
ライニングを外側に拡げてブレーキさせる。
このように構成される本実施例のブレーキレバー調節
装置によれば、調節ナット7は、螺合位置を変えてブレ
ーキロッド6とブレーキレバー3の位置を調節し、ブレ
ーキの遊び代を調節する。そして、スプリング8は、軸
ピン4の横孔5前端の受座9に受けられて安定して保持
されるため、スプリング8の後端が横孔5に噛込むのを
防止することができる。
具体的に説明すると、第2図に示すように、従来と同
様、雄ネジ部6aの遊挿に伴い横孔5との間に隙間があ
り、しかもスプリング8後端が雄ネジ部6a外周に径方向
で対向しているが、本実施例では、スプリング6の後端
を受座9に安定的に支持させているので、スプリング8
の後端が雄ネジ部6aの谷部に嵌まったり横孔5と雄ネジ
部6a間の隙間に挟まったりすることを、スプリング受け
を追加せずに防止することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案は上述のように構成し
たので、ブレーキロッド(6)に通したスプリング
(8)の後端を軸ピン(4)の受座(9)に安定させて
受けさせることができ、軸ピン(4)の横孔(5)にス
プリング(8)の後端が噛込んで動きが悪くなるのを防
止できる。そして、部品点数が増すことがなくコストア
ップなしで実施できる。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第5図は本考案の実施例を示し、 第1図は斜視図、 第2図は要部の縦断側面図、 第3図は軸ピンの断面図、 第4図は同斜視図、 第5図は全体側面図、 第6図は従来例を示す縦断側面図、 3……ブレーキレバー、4……軸ピン、5……横孔、6
……ブレーキロッド、6a……雄ネジ部、7……調節ナッ
ト、8……スプリング、9……受座、11……後輪用内拡
式ブレーキ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】後輪用内拡式ブレーキ(11)のブレーキレ
    バー(3)の先端に軸ピン(4)を挿入し、該軸ピン
    (4)の中央の横孔(5)にブレーキロッド(6)の後
    端を遊挿し、該ブレーキロッド(6)の後端に形成され
    た雄ネジ部(6a)に調節ナット(7)を後方から螺合
    し、ブレーキロッド(6)に弾挿したコイル状のスプリ
    ング(8)の後端を軸ピン(4)の前端に押当てると共
    に軸ピン(4)の後端を前記調節ナット(7)に当接さ
    せ、調節ナット(7)の位置でブレーキレバー(3)と
    ブレーキロッド(6)の位置を調節するようにした、自
    動二輪車における後輪用内拡式ブレーキのブレーキレバ
    ー調節装置であって、前記スプリング(8)の後端が前
    記ブレーキロッド(6)の雄ネジ部(6a)外周に径方向
    で対向するものに於いて、前記軸ピン(4)の横孔
    (5)の前端面に受座(9)を凹設し、該受座(9)に
    スプリング(8)の後端を受けさせるようにしたことを
    特徴とする自動二輪車における後輪用内拡式ブレーキの
    ブレーキレバー調節装置。
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JPS5673993U (ja) * 1979-11-12 1981-06-17
JPS635789A (ja) * 1986-06-25 1988-01-11 松下電工株式会社 往復式電気かみそり

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