JP2538391B2 - 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ - Google Patents
電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真感光体、電子写真装置並びにファク
シミリに関し、詳しくは特定の構造を有するアゾ顔料を
含有する感光層を有する電子写真感光体および該感光体
を用いた電子写真装置並びにファクシミリに関する。
シミリに関し、詳しくは特定の構造を有するアゾ顔料を
含有する感光層を有する電子写真感光体および該感光体
を用いた電子写真装置並びにファクシミリに関する。
[従来の技術] 従来、電子写真感光体としては、セレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛などの無機光導電性物質が広く用いられ
ていた。
ウム、酸化亜鉛などの無機光導電性物質が広く用いられ
ていた。
一方、有機光導電性物質からなる電子写真感光体とし
てはポリ−N−ビニルカルバゾールに代表される光導電
性ポリマーや2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールのような低分子の有機
光導電性物質を用いたもの、さらにはこのような有機光
導電性物質と各種の染料や顔料を組み合わせたものなど
が知られている。
てはポリ−N−ビニルカルバゾールに代表される光導電
性ポリマーや2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−1,3,4−オキサジアゾールのような低分子の有機
光導電性物質を用いたもの、さらにはこのような有機光
導電性物質と各種の染料や顔料を組み合わせたものなど
が知られている。
有機光導電性物質を用いた電子写真感光体は成膜性が
よく、塗工によって生産できるため、極めて生産性が高
く安価な感光体を提供できる利点を有している。また、
使用する染料や顔料の選択により、感色性を自在にコン
トロールできるなどの利点を有し、これまで、幅広い検
討が成されてきた。特に最近では、有機光導電性染料や
顔料を含有した電荷発生層と前述の光導電性ポリマーや
低分子の有機光導電性物質を含有した電荷輸送層を積層
した機能分離型感光体の開発により、従来の有機電子写
真感光体の欠点とされていた感度や耐久性に著しい改善
が成されてきた。
よく、塗工によって生産できるため、極めて生産性が高
く安価な感光体を提供できる利点を有している。また、
使用する染料や顔料の選択により、感色性を自在にコン
トロールできるなどの利点を有し、これまで、幅広い検
討が成されてきた。特に最近では、有機光導電性染料や
顔料を含有した電荷発生層と前述の光導電性ポリマーや
低分子の有機光導電性物質を含有した電荷輸送層を積層
した機能分離型感光体の開発により、従来の有機電子写
真感光体の欠点とされていた感度や耐久性に著しい改善
が成されてきた。
アゾ顔料は優れた光導電性を示し、しかも、アミン成
分とカプラー成分の組み合わせ方で様々な特性を持った
化合物が用意に得られることから、これまでに数多くの
化合物が提案されている。
分とカプラー成分の組み合わせ方で様々な特性を持った
化合物が用意に得られることから、これまでに数多くの
化合物が提案されている。
このようなアゾ顔料に使用されるカプラー成分として
は、例えば特開昭47−37543号公報などに記載されるナ
フトールAS系化合物、特開昭53−95033号公報などに記
載されるベンズカルバゾール系化合物、特開昭54−7963
2号公報に記載されるナフタルイミド系化合物、特開昭5
7−176055号公報に記載されるペリノン系化合物などが
すでに公知である。
は、例えば特開昭47−37543号公報などに記載されるナ
フトールAS系化合物、特開昭53−95033号公報などに記
載されるベンズカルバゾール系化合物、特開昭54−7963
2号公報に記載されるナフタルイミド系化合物、特開昭5
7−176055号公報に記載されるペリノン系化合物などが
すでに公知である。
しかしながら、従来のジスアゾ顔料を用いた電子写真
感光体は、感度や繰り返し使用時の電位安定性の面で必
ずしも十分なものとは言えず、実用化されているのは極
くかな材料のみである。
感光体は、感度や繰り返し使用時の電位安定性の面で必
ずしも十分なものとは言えず、実用化されているのは極
くかな材料のみである。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は新規な光導電性材料を提供すること、
実用的な高感度特性と繰り返し使用における安定な電位
特性を有する電子写真感光体を提供すること、該電子写
真感光体を用いた電子写真装置並びにファクシミリを提
供することにある。
実用的な高感度特性と繰り返し使用における安定な電位
特性を有する電子写真感光体を提供すること、該電子写
真感光体を用いた電子写真装置並びにファクシミリを提
供することにある。
[課題を解決する手段、作用] 本発明は導電性支持体上に下記一般式(1)で示すア
ゾ顔料を含有する感光層を有することを特徴とする電子
写真感光体から構成される。
ゾ顔料を含有する感光層を有することを特徴とする電子
写真感光体から構成される。
一般式 式中、Xはベンゼン環と縮合して置換基を有してもよ
い芳香族炭化水素環または芳香族複素環を形成するのに
必要な残基を表わし、Ar1は結合基を介して結合してい
てもよい置換基を有してもよい芳香族炭化水素基または
複素環基を表わし、Ar2は置換基を有してもよい芳香族
炭化水素環基または複素環基を表わし、nは1〜3の整
数を表わす。
い芳香族炭化水素環または芳香族複素環を形成するのに
必要な残基を表わし、Ar1は結合基を介して結合してい
てもよい置換基を有してもよい芳香族炭化水素基または
複素環基を表わし、Ar2は置換基を有してもよい芳香族
炭化水素環基または複素環基を表わし、nは1〜3の整
数を表わす。
一般式(1)中のAr1およびAr2の具体例としては、ベ
ンゼン、ナフタレン、フルオレン、フェナンスレン、ア
ントラセン、ピレンなどの芳香族炭化水素環、フラン、
チオフェン、ピリジン、インドール、ベンゾチアゾー
ル、カルバゾール、アクリドン、ジベンゾチオフェン、
ベンゾオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾールな
どの複素環、さらに上記の芳香族炭化水素環または複素
環を直接あるいは芳香族性基または非芳香族性基で結合
したもの、例えばビフェニル、ビナフチル、ジフェニル
アミン、トリフェニルアミン、N−メチルジフェニルア
ミン、フルオレノン、フェナンスレキノン、アントラキ
ノン、ベンズアンスロン、ターフェニル、ジフェニルオ
キサジアゾール、スチルベン、ジスチリルベンゼン、フ
ェニルベンズオキサゾール、ジフェニルメタン、ジフェ
ニルスルホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、
テトラフェニル−p−フェニレンジアミン、テトラフェ
ニルベンジジン、N−フェニル−2−ピリジルアミン、
N,N−ジフェニル−2−ピリジルアミンなどの基が挙げ
られる。
ンゼン、ナフタレン、フルオレン、フェナンスレン、ア
ントラセン、ピレンなどの芳香族炭化水素環、フラン、
チオフェン、ピリジン、インドール、ベンゾチアゾー
ル、カルバゾール、アクリドン、ジベンゾチオフェン、
ベンゾオキサゾール、オキサジアゾール、チアゾールな
どの複素環、さらに上記の芳香族炭化水素環または複素
環を直接あるいは芳香族性基または非芳香族性基で結合
したもの、例えばビフェニル、ビナフチル、ジフェニル
アミン、トリフェニルアミン、N−メチルジフェニルア
ミン、フルオレノン、フェナンスレキノン、アントラキ
ノン、ベンズアンスロン、ターフェニル、ジフェニルオ
キサジアゾール、スチルベン、ジスチリルベンゼン、フ
ェニルベンズオキサゾール、ジフェニルメタン、ジフェ
ニルスルホン、ジフェニルエーテル、ベンゾフェノン、
テトラフェニル−p−フェニレンジアミン、テトラフェ
ニルベンジジン、N−フェニル−2−ピリジルアミン、
N,N−ジフェニル−2−ピリジルアミンなどの基が挙げ
られる。
上記の芳香族炭化水素基または複素環基が有してもよ
い置換基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル
などのアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシな
どのアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン
原子、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなどのジアルキ
ルアミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
メチル基などが挙げられる。
い置換基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチル
などのアルキル基、メトキシ、エトキシ、プロポキシな
どのアルコキシ基、フッ素、塩素、臭素などのハロゲン
原子、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなどのジアルキ
ルアミノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、ハロ
メチル基などが挙げられる。
また、本発明は前記本発明の電子写真感光体を備えた
電子写真装置から構成される。
電子写真装置から構成される。
また、本発明は前記本発明の電子写真感光体を備えた
電子写真装置並びにリモート端末からの画像情報を受信
する受信手段を有するファクシミリから構成される。
電子写真装置並びにリモート端末からの画像情報を受信
する受信手段を有するファクシミリから構成される。
以下に、一般式(1)で示すアゾ顔料の代表例を列挙
するが、本発明に用いるアゾ顔料はこれらに限定される
ものではない。
するが、本発明に用いるアゾ顔料はこれらに限定される
ものではない。
記載方法は、基本型について、変化部分のみを示すこ
とによる。
とによる。
一般式(1)で示すアゾ顔料は、相当するアミンを常
法によりジアゾ化し、アルカリの存在下に下記一般式
(2)で示すカプラーと水系でカップリングするか、ジ
アゾニウム塩をホウフッ化塩や 一般式 (式中、Xはベンゼン環と縮合して置換基を有してもよ
い芳香族炭化水素環および芳香族複素環を形成するのに
必要な残基を表わし、Ar2は置換基を有してもよい芳香
族炭化水素環基および複素環基を表わす。) 塩化亜鉛複塩などに変換した後、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどの有機溶剤中で酢酸
ソーダ、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンなど
の塩基の存在下、カプラーとカップリングすることによ
って用意に合成できる。
法によりジアゾ化し、アルカリの存在下に下記一般式
(2)で示すカプラーと水系でカップリングするか、ジ
アゾニウム塩をホウフッ化塩や 一般式 (式中、Xはベンゼン環と縮合して置換基を有してもよ
い芳香族炭化水素環および芳香族複素環を形成するのに
必要な残基を表わし、Ar2は置換基を有してもよい芳香
族炭化水素環基および複素環基を表わす。) 塩化亜鉛複塩などに変換した後、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシドなどの有機溶剤中で酢酸
ソーダ、トリエチルアミン、N−メチルモルホリンなど
の塩基の存在下、カプラーとカップリングすることによ
って用意に合成できる。
[合成例] 例示顔料(1)におけるカプラーの合成 100mlビーカーに2,3−ジヒドロキシナフタレン5.0g
(0.031モル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)20mlを入れ、5℃に冷却した後、イエローランプ下
で2−エチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレ
ート5.0g(0.028モル)を加え、1時間撹拌した。その
後、析出した生成物を濾取し、DMFから再結晶した。
(0.031モル)およびN,N−ジメチルホルムアミド(DM
F)20mlを入れ、5℃に冷却した後、イエローランプ下
で2−エチルベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボレ
ート5.0g(0.028モル)を加え、1時間撹拌した。その
後、析出した生成物を濾取し、DMFから再結晶した。
収量6.34g、収率81.5% 例示顔料(1)の合成 300mlビーカーに水150ml、濃塩酸20ml(0.23モル)と
N−メチルジパラアミノフェニルアミン6.82g(0.032モ
ル)を入れ0℃まで冷却し、亜硝酸ソーダ4.6g(0.067
モル)を水10mlに溶かした液を液温を5℃に保ちながら
10分間で滴下した。15分撹拌した後、カーボン濾過し、
この溶液の中へホウフッ化ソーダ10.5g(0.096モル)を
水90mlにとかした液を撹拌下滴下し、析出したホウフッ
化塩を濾取し、冷水で洗浄した後アセトニトリルで洗浄
し室温で減圧乾燥した。
N−メチルジパラアミノフェニルアミン6.82g(0.032モ
ル)を入れ0℃まで冷却し、亜硝酸ソーダ4.6g(0.067
モル)を水10mlに溶かした液を液温を5℃に保ちながら
10分間で滴下した。15分撹拌した後、カーボン濾過し、
この溶液の中へホウフッ化ソーダ10.5g(0.096モル)を
水90mlにとかした液を撹拌下滴下し、析出したホウフッ
化塩を濾取し、冷水で洗浄した後アセトニトリルで洗浄
し室温で減圧乾燥した。
収量9.03g、収率68.7% 次に1ビーカーにDMF500mlを入れ、前記合成例で合
成したカプラ−11.68g(0.042モル)を溶解し液温を5
℃に冷却した後、先に得たホウフッ化塩8.22g(0.020モ
ル)を溶解し、次いでトリエチルアミン5.1g(0.050モ
ル)を5分間で滴下した。2時間撹拌した後析出した顔
料を濾取し、DMFで4回、水で3回洗浄した後凍結乾燥
した。
成したカプラ−11.68g(0.042モル)を溶解し液温を5
℃に冷却した後、先に得たホウフッ化塩8.22g(0.020モ
ル)を溶解し、次いでトリエチルアミン5.1g(0.050モ
ル)を5分間で滴下した。2時間撹拌した後析出した顔
料を濾取し、DMFで4回、水で3回洗浄した後凍結乾燥
した。
収量11.64g、収率69.2% 本発明の電子写真感光体は、導電性支持体上に一般式
(1)で示すアゾ顔料を含有する感光層を有する。感光
層の形態は公知のいかなる形態を取っていてもかまわな
いが、一般式(1)で示すアゾ顔料を含有する感光層を
電荷発生層とし、これに電荷輸送物質を含有する電荷輸
送層を積層した機能分離型の感光層が特に好ましい。
(1)で示すアゾ顔料を含有する感光層を有する。感光
層の形態は公知のいかなる形態を取っていてもかまわな
いが、一般式(1)で示すアゾ顔料を含有する感光層を
電荷発生層とし、これに電荷輸送物質を含有する電荷輸
送層を積層した機能分離型の感光層が特に好ましい。
電荷発生層は、前記のアゾ顔料を適当な溶剤中でバイ
ンダー樹脂と共に分散した塗布液を、導電性支持体上に
公知の方法によって塗布することによって形成すること
ができ、その膜厚は例えば5μm以下、好ましくは0.1
〜1μmの薄膜層とすることが望ましい。
ンダー樹脂と共に分散した塗布液を、導電性支持体上に
公知の方法によって塗布することによって形成すること
ができ、その膜厚は例えば5μm以下、好ましくは0.1
〜1μmの薄膜層とすることが望ましい。
この際用いられるバインダー樹脂は、広範な絶縁性樹
脂あるいは有機光導電性ポリマーから選択されるが、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリアリ
レート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ
樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン
などが好ましく、その使用量は電荷発生層中の含有率で
80重量%以下、好ましくは40重量%以下である。
脂あるいは有機光導電性ポリマーから選択されるが、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルベンザール、ポリアリ
レート、ポリカーボネート、ポリエステル、フェノキシ
樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン
などが好ましく、その使用量は電荷発生層中の含有率で
80重量%以下、好ましくは40重量%以下である。
また使用する溶剤は前記の樹脂を溶解し、後述の電荷
輸送層や下引層を溶解しないものから選択することが好
ましい。
輸送層や下引層を溶解しないものから選択することが好
ましい。
具体的には、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン
などのエーテル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケ
トンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムアミドなど
のアミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル
類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族
類、メタノール、エタノール、2−プロパノールなどの
アルコール類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロル
エチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪
族ハロゲン化炭化水素類など挙げられる。
などのエーテル類、シクロヘキサノン、メチルエチルケ
トンなどのケトン類、N,N−ジメチルホルムアミドなど
のアミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル
類、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族
類、メタノール、エタノール、2−プロパノールなどの
アルコール類、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロル
エチレン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪
族ハロゲン化炭化水素類など挙げられる。
電荷輸送層は電荷発生層の上または下に積層され、電
界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受取り、これ
を輸送する機能を有している。
界の存在下電荷発生層から電荷キャリアを受取り、これ
を輸送する機能を有している。
電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて適当なバイ
ンダー樹脂と共に溶剤中に溶解し塗布することによって
形成され、その膜厚は一般的には5〜40μmであるが15
〜30μmが好ましい。
ンダー樹脂と共に溶剤中に溶解し塗布することによって
形成され、その膜厚は一般的には5〜40μmであるが15
〜30μmが好ましい。
電荷輸送物質は電子輸送性物質と正孔輸送性物質があ
り、電子輸送性物質としては、例えば2,4,7−トリニト
ロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ン、クロラニル、テトラシアノキノジメタンなどの電子
吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分子化したもの
などが挙げられる。
り、電子輸送性物質としては、例えば2,4,7−トリニト
ロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオレノ
ン、クロラニル、テトラシアノキノジメタンなどの電子
吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分子化したもの
などが挙げられる。
正孔輸送性物質としてはピレン、アントラセンなどの
多環芳香族化合物、カルバゾール系、インドール系、イ
ミダゾール系、オキサゾール系、チアゾール系、オキサ
ジアゾール系、ピラゾール系、ピラゾリン系、チアジア
ゾール系、トリアゾール系化合物などの複素環化合物、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−9−エチルカルバゾールなどのヒドラゾン系化
合物、α−フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノス
チルベン、5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジ
リデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンなどの
スチリル系化合物、ベンジジン系化合物、トリアリ−ル
メタン系化合物、トリフェニルアミンあるいは、これら
の化合物から成る基を主鎖または側鎖に有するポリマー
(例えばポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルア
ントラセンなど)が挙げられる。
多環芳香族化合物、カルバゾール系、インドール系、イ
ミダゾール系、オキサゾール系、チアゾール系、オキサ
ジアゾール系、ピラゾール系、ピラゾリン系、チアジア
ゾール系、トリアゾール系化合物などの複素環化合物、
p−ジエチルアミノベンズアルデヒド−N,N−ジフェニ
ルヒドラゾン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチ
リデン−9−エチルカルバゾールなどのヒドラゾン系化
合物、α−フェニル−4′−N,N−ジフェニルアミノス
チルベン、5−[4−(ジ−p−トリルアミノ)ベンジ
リデン]−5H−ジベンゾ[a,d]シクロヘプテンなどの
スチリル系化合物、ベンジジン系化合物、トリアリ−ル
メタン系化合物、トリフェニルアミンあるいは、これら
の化合物から成る基を主鎖または側鎖に有するポリマー
(例えばポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルア
ントラセンなど)が挙げられる。
これらの有機電荷輸送物質の他にセレン、セレン−テ
ルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウムなどの無
機材料も用いることができる。
ルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウムなどの無
機材料も用いることができる。
また、これらの電荷輸送物質は2種または2種以上組
合せて用いることができる。
合せて用いることができる。
電荷輸送物質が成膜性を有していないときには適当な
バインダーを用いることができる。具体的には、アクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリルースチレンコポ
リマー、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム
などの絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ーなどが挙げられる。
バインダーを用いることができる。具体的には、アクリ
ル樹脂、ポリアリレート、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリスチレン、アクリロニトリルースチレンコポ
リマー、ポリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム
などの絶縁性樹脂あるいはポリ−N−ビニルカルバゾー
ル、ポリビニルアントラセンなどの有機光導電性ポリマ
ーなどが挙げられる。
感光層が形成される導電性支持体としては、例えばア
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケ
ル、インジウム、金や白金などが用いられる。またこう
した金属あるいは合金を、真空蒸着法によって被膜形成
したプラスチック(例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ア
クリル樹脂など)や、導電性粒子(例えばカーボンブラ
ック、銀粒子など)を適当なバインダー樹脂と共にプラ
スチックまたは金属基板上に被覆した支持体あるいは導
電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持体などを用
いることができる。
ルミニウム、アルミニウム合金、銅、亜鉛、ステンレ
ス、バナジウム、モリブデン、クロム、チタン、ニッケ
ル、インジウム、金や白金などが用いられる。またこう
した金属あるいは合金を、真空蒸着法によって被膜形成
したプラスチック(例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ア
クリル樹脂など)や、導電性粒子(例えばカーボンブラ
ック、銀粒子など)を適当なバインダー樹脂と共にプラ
スチックまたは金属基板上に被覆した支持体あるいは導
電性粒子をプラスチックや紙に含浸した支持体などを用
いることができる。
導電性支持体と感光層の中間にバリヤー機能と接着機
能をもつ下引き層を設けることもできる。
能をもつ下引き層を設けることもできる。
下引き層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロ
セルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイ
ロンなど)、ポリウレタン、酸化アルミニウムなどによ
って形成できる。
セルロース、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナ
イロン610、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイ
ロンなど)、ポリウレタン、酸化アルミニウムなどによ
って形成できる。
下引き層の膜厚は5μm以下、好ましくは0.1〜3μ
mが適当である。
mが適当である。
本発明の別の具体例として、前述のジスアゾ顔料と電
荷輸送物質を同一層に含有させた電子写真感光体を挙げ
ることができる。この際、電荷輸送物質としてポリーN
−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノンからな
る電荷移動錯体を用いることもできる。
荷輸送物質を同一層に含有させた電子写真感光体を挙げ
ることができる。この際、電荷輸送物質としてポリーN
−ビニルカルバゾールとトリニトロフルオレノンからな
る電荷移動錯体を用いることもできる。
この例の電子写真感光体は、前述のアゾ顔料と電荷移
動錯体を適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾燥し
て形成することができる。
動錯体を適当な樹脂溶液中に分散させた液を塗布乾燥し
て形成することができる。
いずれの電子写真感光体においても用いる顔料は一般
式(1)で示すアゾ顔料の結晶形は非晶質であっても結
晶質であってもよく、また必要に応じて一般式(1)で
示すアゾ顔料を2種類以上組み合せたり、公知の電荷発
生物質と組み合せて使用することも可能である。
式(1)で示すアゾ顔料の結晶形は非晶質であっても結
晶質であってもよく、また必要に応じて一般式(1)で
示すアゾ顔料を2種類以上組み合せたり、公知の電荷発
生物質と組み合せて使用することも可能である。
本発明の電子写真感光体は電子写真複写機に利用する
のみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンタ
ー、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版、
ファクシミリのプリンターなどの電子写真応用分野にも
広く用いることができる。
のみならず、レーザービームプリンター、CRTプリンタ
ー、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版、
ファクシミリのプリンターなどの電子写真応用分野にも
広く用いることができる。
次に、本発明の電子写真感光体を備えた電子写真装置
並びにファクシミリについて説明する。
並びにファクシミリについて説明する。
第1図に本発明のドラム型感光体を用いた一般的な転
写式電子写真装置の概略構成を示した。
写式電子写真装置の概略構成を示した。
図において、1は像担持体としてのドラム型感光体で
あり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動さ
れる。該感光体1はその回転過程で帯電手段2によりそ
の周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次い
で露光部3にて不図示の像露光手段により光像露光L
(スリット露光・レーザービーム走査露光など)を受け
る。
あり軸1aを中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動さ
れる。該感光体1はその回転過程で帯電手段2によりそ
の周面に正または負の所定電位の均一帯電を受け、次い
で露光部3にて不図示の像露光手段により光像露光L
(スリット露光・レーザービーム走査露光など)を受け
る。
これにより感光体周面に露光像に対応した静電潜像が
順次形成されていく。
順次形成されていく。
その静電潜像は、次いで現像手段4でトナー現像さ
れ、そのトナー現像像が転写手段5により不図示の給紙
部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と
同期取りされて給送された転写材Pの面に順次転写され
ていく。
れ、そのトナー現像像が転写手段5により不図示の給紙
部から感光体1と転写手段5との間に感光体1の回転と
同期取りされて給送された転写材Pの面に順次転写され
ていく。
像転写を受けた転写材Pは感光体面から分離されて像
定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
ー)として機外へプリントアウトされる。
定着手段8へ導入されて像定着を受けて複写物(コピ
ー)として機外へプリントアウトされる。
像転写後の感光体1の表面はクリーニング手段6にて
転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、前露光手
段7により除電処理がされて繰り返して像形成に使用さ
れる。感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ帯電装
置が一般に広く使用されている。また、転写装置5もコ
ロナ転写手段が一般に広く使用されている。
転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され、前露光手
段7により除電処理がされて繰り返して像形成に使用さ
れる。感光体1の均一帯電手段2としてはコロナ帯電装
置が一般に広く使用されている。また、転写装置5もコ
ロナ転写手段が一般に広く使用されている。
電子写真装置として、上述の感光体や現像手段、クリ
ーニング手段などの構成要素のうち、複数のものを装置
ユニットとして一体に結合して構成し、このユニットを
装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、
感光体1とクリーニング手段6とを一体化してひとつの
装置ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を
用いて着脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の
装置ユニットのほうに帯電手段および/または現像手段
を伴って構成しても良い。
ーニング手段などの構成要素のうち、複数のものを装置
ユニットとして一体に結合して構成し、このユニットを
装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。例えば、
感光体1とクリーニング手段6とを一体化してひとつの
装置ユニットとし、装置本体のレールなどの案内手段を
用いて着脱自在の構成にしても良い。このとき、上記の
装置ユニットのほうに帯電手段および/または現像手段
を伴って構成しても良い。
また、光像露光Lは、電子写真装置を複写機やプリン
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号によ
りレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイの駆動などにより行わ
れる。
ターとして使用する場合には、原稿からの反射光や透過
光、あるいは、原稿を読み取り信号化し、この信号によ
りレーザービームの走査、発光ダイオードアレイの駆
動、または液晶シャッターアレイの駆動などにより行わ
れる。
また、ファクシミリのプリンターとして使用する場合
には、光像露光Lは受信データをプリントするための露
光になる。
には、光像露光Lは受信データをプリントするための露
光になる。
第2図は、この場合の1例をブロック図で示したもの
である。
である。
コントローラ10は画像読取部9とプリンター18を制御
する。
する。
コントローラ10の全体はCPU16により制御されてい
る。
る。
画像読取部からの読取りデータは、送信回路12を通し
て相手局に送信される。相手局から受けたデータは受信
回路11を通してプリンター18に送られる。画像メモリに
は所定の画像データが記憶される。プリンタコントロー
ラ17はプリンター18を制御している。13は電話である。
て相手局に送信される。相手局から受けたデータは受信
回路11を通してプリンター18に送られる。画像メモリに
は所定の画像データが記憶される。プリンタコントロー
ラ17はプリンター18を制御している。13は電話である。
回線14から受信された画像(回線を介して接続された
リモート端末からの画像情報)は、受信回路11で復調さ
れた後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像メ
モリ15に格納される。そして、少なくとも1ページの画
像がメモリ15に格納されると、そのページの画像記憶を
行う。CPU16は、メモリ15より1ページの画像情報を読
み出しプリンタコントローラ17に信号かされた1ページ
の画像情報を送出する。
リモート端末からの画像情報)は、受信回路11で復調さ
れた後、CPU16は画像情報の信号処理を行い順次画像メ
モリ15に格納される。そして、少なくとも1ページの画
像がメモリ15に格納されると、そのページの画像記憶を
行う。CPU16は、メモリ15より1ページの画像情報を読
み出しプリンタコントローラ17に信号かされた1ページ
の画像情報を送出する。
プリンタコントローラ17は、CPU16からの1ページの
画像情報を受け取るとそのページの画像情報記録を行う
べく、プリンタ18を制御する。
画像情報を受け取るとそのページの画像情報記録を行う
べく、プリンタ18を制御する。
なお、CPU16は、プリンタ18による記録中に、次のペ
ージの受信を行っている。
ージの受信を行っている。
以上のように、画像の受信と記録が行われる。
[実施例] 実施例1〜20 アルミ基板上にメトキシメチル化ナイロン(重量平均
分子量3万2千)5gとアルコール可溶性共重合ナイロン
(重量平均分子量2万9千)10gをメタノール95gに溶解
した液をマイヤーバーで塗布し、乾燥後の膜厚が1μm
の下引き層を形成けた。
分子量3万2千)5gとアルコール可溶性共重合ナイロン
(重量平均分子量2万9千)10gをメタノール95gに溶解
した液をマイヤーバーで塗布し、乾燥後の膜厚が1μm
の下引き層を形成けた。
次に例示顔料(1−1)を5gをシクロヘキサノン95g
にブチラール樹脂(ブチラール化度63モル%)を2gを溶
かした液に加え、サンドミルで20時間分散した。この分
散液を先に形成した下引き層の上に乾燥後の膜厚が0.2
μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、乾燥して電荷
発生層を形成した。
にブチラール樹脂(ブチラール化度63モル%)を2gを溶
かした液に加え、サンドミルで20時間分散した。この分
散液を先に形成した下引き層の上に乾燥後の膜厚が0.2
μmとなるようにマイヤーバーで塗布し、乾燥して電荷
発生層を形成した。
次に下記構造式で示すヒドラゾン化合物5g とポリメチルメタクリレート(数平均分子量10万)5gを
クロロベンゼン40gに溶解し、これを電荷発生層の上に
乾燥後の膜厚が20μmとなるようにマイヤーバーで塗布
し、乾燥して電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真
感光体を作成した。
クロロベンゼン40gに溶解し、これを電荷発生層の上に
乾燥後の膜厚が20μmとなるようにマイヤーバーで塗布
し、乾燥して電荷輸送層を形成し、実施例1の電子写真
感光体を作成した。
例示顔料(1−1)に代えて他の例示顔料を用い、実
施例2〜20に対応する電子写真感光体を全く同様にして
作成した。
施例2〜20に対応する電子写真感光体を全く同様にして
作成した。
作成した電子写真感光体を川口電機(株)製、静電複
写紙試験装置Model SP−428を用いて−5KVのコロナ放
電で負に帯電し、暗所で1秒間保持した後、ハロゲンラ
ンプを用いて照度10ルックスで露光し、帯電特性を評価
した。
写紙試験装置Model SP−428を用いて−5KVのコロナ放
電で負に帯電し、暗所で1秒間保持した後、ハロゲンラ
ンプを用いて照度10ルックスで露光し、帯電特性を評価
した。
帯電特性としては、表面電位(VO)と暗所放置後の表
面電位が1/2に減衰するに必要な露光量(E1/2)を測定
した。結果を示す。
面電位が1/2に減衰するに必要な露光量(E1/2)を測定
した。結果を示す。
比較例1および2 実施例1に用いたアゾ顔料を下記構造式で示す比較顔
料(A)および(B)に代えた他は、実施例1と全く同
様にして電子写真感光体を作成し、同様に帯電特性を評
価した。結果を示す。
料(A)および(B)に代えた他は、実施例1と全く同
様にして電子写真感光体を作成し、同様に帯電特性を評
価した。結果を示す。
この結果から、本発明の電子写真感光体は十分な帯電
能と優れた感度を有することが分かる。
能と優れた感度を有することが分かる。
実施例21〜23 実施例1で作成した電子写真感光体を−6.5KVのコロ
ナ帯電器、露光光学系、現像器、転写帯電器、除電露光
光学系およびクリーナーを備えた電子写真複写機のシリ
ンダーに貼り付けた。
ナ帯電器、露光光学系、現像器、転写帯電器、除電露光
光学系およびクリーナーを備えた電子写真複写機のシリ
ンダーに貼り付けた。
初期の暗部電位VDと明部電位VLをそれぞれ−700V、−
200V付近に設定し、5千回繰り返し使用した際の暗部電
位の変動量(ΔVD)と明部電位の変動量(ΔVL)を測定
した。
200V付近に設定し、5千回繰り返し使用した際の暗部電
位の変動量(ΔVD)と明部電位の変動量(ΔVL)を測定
した。
実施例2および3で作成した電子写真感光体について
も同様に評価を行った。結果を示す。
も同様に評価を行った。結果を示す。
なお、電位の変動量における負記号は電位の絶対値の
低下を表し、正記号は電位の絶対値の増加を表す。
低下を表し、正記号は電位の絶対値の増加を表す。
比較例3および4 比較例1および2で作成した電子写真感光体を実施例
21と同じ方法で繰り返し使用時の電位変動量を測定し
た。結果を示す。
21と同じ方法で繰り返し使用時の電位変動量を測定し
た。結果を示す。
上記の結果から、本発明の電子写真感光体は繰り返し
使用時の電位変動が少ないことが分かる。
使用時の電位変動が少ないことが分かる。
実施例24 アルミ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムのア
ルミ面上に膜厚0.5μmのポリビニルアルコールの下引
き層を形成した。この上に実施例1で用いたアゾ顔料の
分散液をマイヤーバーで塗布乾燥して、膜厚0.2μmの
電荷発生層を形成した。
ルミ面上に膜厚0.5μmのポリビニルアルコールの下引
き層を形成した。この上に実施例1で用いたアゾ顔料の
分散液をマイヤーバーで塗布乾燥して、膜厚0.2μmの
電荷発生層を形成した。
次いで下記構造式のスチリル化合物5gと ポリカーボネート(数平均分子量5万5千)5gをテトラ
ヒドロフラン40gに溶かした液を電荷発生層の上に塗布
乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
ヒドロフラン40gに溶かした液を電荷発生層の上に塗布
乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
作成した電子写真感光体について帯電特性と耐久特性
を実施例1と実施例21と同じ方法によって測定した。結
果を示す。
を実施例1と実施例21と同じ方法によって測定した。結
果を示す。
VO:−690V E1/2:2.6lux・sec ΔVD:−10V ΔVL:+20V 実施例25 実施例24で作成した電子写真感光体の電荷発生層と電
荷輸送層を逆の順番で塗布した電子写真感光体を作成
し、実施例1と同じ方法で帯電特性を評価した。ただ
し、帯電は正帯電とした。
荷輸送層を逆の順番で塗布した電子写真感光体を作成
し、実施例1と同じ方法で帯電特性を評価した。ただ
し、帯電は正帯電とした。
VO:+675V E1/2:5.1lux・sec 実施例26 実施例1で作成した電荷発生層の上に2,4,7−トリニ
トロ−9−フルオレン5gとポリ−4,4′−ジオキシジフ
ェニル−2,2−プロパンカーボネート(分子量3万)5g
をテトラヒドロフラン50gに溶かした液をマイヤーバー
で塗布乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
トロ−9−フルオレン5gとポリ−4,4′−ジオキシジフ
ェニル−2,2−プロパンカーボネート(分子量3万)5g
をテトラヒドロフラン50gに溶かした液をマイヤーバー
で塗布乾燥して、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
作成した電子写真感光体について実施例1と同じ方法
で帯電特性を評価した。ただし、帯電は正帯電とした。
で帯電特性を評価した。ただし、帯電は正帯電とした。
VO:+695V E1/2:5.8lux・sec 実施例27 例示顔料(4−1)を0.5gをシクロヘキサノン9.5gと
共にペイントシェイカーで5時間分散した。ここへ実施
例1で用いた電荷輸送材料5gとポリカーボネート5gをテ
トラヒドロフラン40gに溶かした液を加え、更に、1時
間振とうした。こうして調製した塗布液をアルミ基板上
にマイヤーバーで塗布乾燥して膜厚20μmの感光層を形
成した。
共にペイントシェイカーで5時間分散した。ここへ実施
例1で用いた電荷輸送材料5gとポリカーボネート5gをテ
トラヒドロフラン40gに溶かした液を加え、更に、1時
間振とうした。こうして調製した塗布液をアルミ基板上
にマイヤーバーで塗布乾燥して膜厚20μmの感光層を形
成した。
作成した電子写真感光体を実施例1と同じ方法で帯電
特性を評価した。帯電は正帯電とした。
特性を評価した。帯電は正帯電とした。
VO:+700V E1/2:4.1lux・sec [発明の効果] 本発明の電子写真感光体は、感光層に特定構造のジス
アゾ顔料を用いたことにより、感光層内部における電荷
キャリアの発生効率ないしは注入効率のいずれか一方あ
るいは双方が改善され、感度や繰り返し使用時の電位安
定性に優れた特性が得られるという顕著な効果を奏す
る。
アゾ顔料を用いたことにより、感光層内部における電荷
キャリアの発生効率ないしは注入効率のいずれか一方あ
るいは双方が改善され、感度や繰り返し使用時の電位安
定性に優れた特性が得られるという顕著な効果を奏す
る。
第1図は一般的な転写式電子写真装置の概略構成図であ
る。 符号1は像担持体としてのドラム型感光体(本発明の電
子写真感光体)、2はコロナ帯電装置、3は露光部、4
は現像手段、5は転写手段、6はクリーニング手段、7
は前露光手段、8は像定着手段、Lは光像露光、Pは像
転写を受けた転写材である。 第2図は電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。 符号9は画像読取部、10はコントローラー、11は受信回
路、12は送信回路、13は電話、14は回線、15は画像メモ
リ、16はCPU、18はプリンタコントローラ、18はプリン
ターである。
る。 符号1は像担持体としてのドラム型感光体(本発明の電
子写真感光体)、2はコロナ帯電装置、3は露光部、4
は現像手段、5は転写手段、6はクリーニング手段、7
は前露光手段、8は像定着手段、Lは光像露光、Pは像
転写を受けた転写材である。 第2図は電子写真装置をプリンターとして使用したファ
クシミリのブロック図である。 符号9は画像読取部、10はコントローラー、11は受信回
路、12は送信回路、13は電話、14は回線、15は画像メモ
リ、16はCPU、18はプリンタコントローラ、18はプリン
ターである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/06 365 G03G 5/06 365A 366 366 H04N 1/00 107 H04N 1/00 107Z
Claims (4)
- 【請求項1】導電性支持体上に下記一般式(1)で示す
アゾ顔料を含有する感光層を有することを特徴とする電
子写真感光体。 一般式 式中、Xはベンゼン環と縮合して置換基を有してもよい
芳香族炭化水素環または芳香族複素環を形成するのに必
要な残基を表わし、Ar1は結合基を介して結合していて
もよい置換基を有してもよい芳香族炭化水素基または複
素環基を表わし、Ar2は置換基を有してもよい芳香族炭
化水素環基または複素環基を表わし、nは1〜3の整数
を表わす。 - 【請求項2】感光層が一般式(1)で示すアゾ顔料を含
有する電荷発生層と電荷輸送層の少なくとも二層からな
る請求項1記載の電子写真感光体。 - 【請求項3】請求項1記載の電子写真感光体を備えた電
子写真装置。 - 【請求項4】請求項1記載の電子写真感光体を備えた電
子写真装置およびリモート端末からの画像情報を受信す
る受信手段を有することを特徴とするファクシミリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2132674A JP2538391B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2132674A JP2538391B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0427953A JPH0427953A (ja) | 1992-01-30 |
JP2538391B2 true JP2538391B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=15086851
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2132674A Expired - Fee Related JP2538391B2 (ja) | 1990-05-24 | 1990-05-24 | 電子写真感光体、該電子写真感光体を備えた電子写真装置並びにファクシミリ |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2538391B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1990
- 1990-05-24 JP JP2132674A patent/JP2538391B2/ja not_active Expired - Fee Related
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