JP2538075Y2 - ステアリングギヤハウジングのブーツ取付部構造 - Google Patents

ステアリングギヤハウジングのブーツ取付部構造

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JP2538075Y2
JP2538075Y2 JP8894191U JP8894191U JP2538075Y2 JP 2538075 Y2 JP2538075 Y2 JP 2538075Y2 JP 8894191 U JP8894191 U JP 8894191U JP 8894191 U JP8894191 U JP 8894191U JP 2538075 Y2 JP2538075 Y2 JP 2538075Y2
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洋 飯塚
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株式会社リズム
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はステアリングギヤハウジ
ングのブーツ取付部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングホイールの回転操作に伴っ
て回転するピニオンと、該ピニオンに噛合いピニオンの
回転に伴ない軸方向に摺動するラックシャフトをステア
リングギヤハウジング内に内装し、該ラックシャフトの
両端と左右の操舵輪とを左右のタイロッドにて連結した
ラックピニオン式ステアリング装置においては、ステア
リングギヤハウジングのラックハウジングの両端開口部
を伸縮可能な蛇腹状のブーツにより密閉シールしてい
る。
【0003】軸ステアリングギヤハウジングは、図6に
示すようにラックシャフト4を内装するラックハウジン
グ2とピニオン5を内装するピニオンハウジング3とか
らなり、ラックハウジング2の端部外周にはブーツ8の
一端部を嵌着するためのブーツ取付溝21,22が形成
される。又ラックハウジング2の左右端部には、ラック
シャフト4とタイロッド6とを連結するボールジョイン
ト7のソケット端部が当接するストッパ面23,24が
設けられ、これによりラックシャフト4のストロークを
規制するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記ステアリングギヤ
ハウジング1においては、ピニオンハウジング3がラッ
クハウジング2の左右いずれか一方の端部近くに位置す
ることになるので、該ピニオンハウジング3が設けられ
ている側のブーツ取付溝21はピニオンハウジング3が
邪魔になって機械加工が困難となることが多い。ブーツ
取付溝は、特に合成樹脂製のブーツを用いる場合、確実
なシール性を確保するためにブーツ圧着面を機械加工に
て平滑面とする必要があるので、上記のようにピニオン
ハウジング3が機械加工の邪魔になる場合には、ピニオ
ンハウジング3が設けられている側のラックハウジング
2端を側方へ延長突出させ、ピニオンハウジング3に機
械加工用の工具が干渉しない延長部外周にブーツ取付溝
21を設けているのが一般的である。
【0005】ところが、このような従来の構造のもの
は、ラックハウジング2を延長してブーツ取付溝21を
設けているので、ストッパ面23がラックハウジング2
の端面より大きく引込んだ位置となり、反対側のブーツ
取付溝22に取付けられるブーツと、ストッパ面23よ
り外側へ突出したブーツ取付溝21に取付けられるブー
ツとは、ブーツのストローク条件が大きく異なり、左右
ブーツの共用が困難になるという課題を有している。
【0006】本考案はピニオンハウジングを設けている
側のストッパ面23の引込み量をできるだけ小さくする
ことにより左右ブーツの共用化を可能とするブーツ取付
部構造を提供することを主目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
ラックピニオン式ステアリング装置のステアリングギヤ
ハウジングにおいて、ラックハウジングのピニオンハウ
ジングが設けられている側の端部外周に設けられるブー
ツ取付溝を、該端部外周に設けた環状の凹部と、ラック
ハウジングの端部に嵌着若しくは螺着される別部品の溝
構成部材とによって構成したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】上記により、ブーツ取付溝は、凹部の段差部と
凹部外周に嵌着された溝構成部材の外筒部及び鍔状部と
により構成されるか、又は凹部の段差部と凹部と溝構成
部材の鍔状部とにより構成され、前者の場合は凹部の機
械加工は不要であり、又後者の場合は凹部にピニオンハ
ウジングがオーバラップしていても凹部の機械加工がで
きるので、いずれの場合もブーツ取付溝をピニオンハウ
ジングのつけ根部に近接させて設けることが可能とな
り、ストッパ面に対するブーツ取付溝の外側への突出量
を従来のものより大幅に小として左右ブーツのストロー
ク条件の差を小とすることができ、左右ブーツの共用を
可能とすることができる。
【0009】
【実施例】以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0010】図1乃至図5は本考案の第1乃至第5の実
施例を示すものであり、それらの各図においてはピニオ
ンハウジング3を設けた側のブーツ取付溝部周辺の構造
のみを示しており、その反対側のブーツ取付溝及びスト
ッパ面等の構成は図6に示す従来のものと同じであるの
で図示は省略している。尚図1乃至図5において図6と
同一の符号は同一の部分を表わしている。
【0011】図1において、1はステアリングギヤハウ
ジングであり、該ステアリングギヤハウジング1はラッ
クシャフトが嵌装支持されるラックハウジング2とピニ
オンが回転可能に内装されるピニオンハウジング3とか
らなる。
【0012】ラックハウジング2のピニオンハウジング
3が設けられている側の端部外周には所定幅の環状の凹
部2aが形成されている。
【0013】9は溝構成部材であり、該溝構成部材9
は、上記環状凹部2aに嵌合される外筒部91と、該外
筒部91の一端部において外周方向に突出する鍔状部9
2と、該鍔状部92に連なりラックハウジング2の端面
に接合される端面部93と、該端面部93の内端より内
側に屈曲しラックハウジング2の端面近傍の内周面に嵌
合接合される内筒部94とをもった形状に板材のプレス
加工により一体に形成される。
【0014】そして、該溝構成部材9を、図1に示すよ
うにラックハウジング2の端部に嵌着し、外筒部91が
凹部2aの外周に接合し、端面部93がラックハウジン
グ2の端面に接合し、内筒部94がラックハウジング2
の端面近傍の内周面に接合した状態で固定されることに
より、ラックハウジング2の凹部2aの段差部2bと、
溝構成部材9の外筒部91と、鍔状部92とにより、ブ
ーツ8を嵌着するブーツ取付溝21が構成される。
【0015】このブーツ取付溝21は、溝構成部材9の
外筒部91の外周面がブーツ圧着面となり、溝構成部材
9は板材のプレス加工品であるので、外筒部91の外周
面は充分に平滑であり、従来のような機械加工は不要で
ある。
【0016】又ラックハウジング2の凹部2aはブーツ
圧着面ではないので当然機械加工は不要であり、従って
該凹部の形成位置をピニオンハウジング3のつけ根部に
近接させることが可能であり、それによってストッパ面
23に対するブーツ取付溝21の外側への突出量を従来
のものに比し半減させることができ、ラックハウジング
2の反対側の端面外周部に設けたブーツ取付溝(図6に
示す従来のものと同じである)に取付けられたブーツと
該ブーツ取付溝21に取付けられたブーツ8とのストロ
ーク条件の差を従来のものにくらべ大幅に減少させるこ
とができ、左右ブーツの共用が可能となる。
【0017】図2は本考案の第2の実施例を示すもの
で、溝構成部材9を外筒部91と鍔状部92と端面部9
3とをもった形状に構成し、内筒部94を省略した点が
図1のものと異なるだけで、他の構成は図1の実施例と
同じであり、図1と同じ作用,効果を奏するものであ
る。
【0018】図3は本考案の第3の実施例を示すもの
で、この例ではラックハウジング2のピニオンハウジン
グ3が設けられている側の端部外周に設けられる凹部2
aをブーツの圧着面とした例を示している。
【0019】即ちこの例では溝構成部材9を、ラックハ
ウジング2の端面に接合される端面部93と、該端面部
93の外周部を折り返して形成され端縁が上記凹部2a
の端部近傍に圧接する鍔状部92と、端面部93の内周
部より内方へ突出しラックハウジング2の端部付近の内
周面に接合する内筒部94とをもった形状に板材のプレ
ス加工により一体に構成し(図1の溝構成部材の外筒部
91を省略した形状に構成する)、該溝構成部材9を図
3に示すようにラックハウジング2の端部に嵌着するこ
とにより、ラックハウジング2の凹部2aと段差部2b
と溝構成部材9の鍔状部92とでブーツ取付溝21を構
成したものである。
【0020】このものは、ラックハウジング2の凹部2
aがブーツ圧着面となるので、機械加工による平滑化が
必要であるが、図6に示す従来のものと異なり凹部2a
の端部には鍔状の突出壁がないので、凹部2aをピニオ
ンハウジング3のつけ根部に近接させて設けても機械加
工は可能であり、従ってストッパ面23に対するブーツ
圧着面21の外側への突出量を小として左右ブーツのス
トローク条件の差を小とし、左右ブーツの共用を可能と
することができるものである。
【0021】図4は本考案の第4の実施例を示すもの
で、この例では溝構成部材9の鍔状部92を、端面部9
3の外周を凹部2aより外周方向へ延長突出させて構成
すると共に、内筒部94の外周に雄ねじ部94aを設
け、ラックハウジング2の端部付近の内周面に設けた雌
ねじ部に内筒部94をねじ込んで固定したものである。
【0022】図5は本考案の第5の実施例を示すもの
で、この例では溝構成部材9を内周面に雌ねじ部92a
をもったナット形状の鍔状部92のみにて構成し、該鍔
状部92を凹部2aの先端部付近に形成した雄ねじ部2
cにねじ込んで固定したものである。
【0023】この第4及び第5の実施例は共に図3に示
す第3の実施例と同様凹部2aがブーツ圧着面となるの
で機械加工が必要であるが、ブーツ取付溝21を構成す
る鍔状部92がラックハウジング2とは別部材であるの
で、凹部2aをピニオンハウジング3のつけ根部に近接
させて設けても機械加工は可能であり、第3の実施例と
同じ作用,効果を奏し得るものである。
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、ラックハ
ウジングのピニオンハウジング側の端部外周に設けられ
るブーツ取付溝を、別部材である溝構成部材をラックハ
ウジング端部に嵌着若しくは螺着することにより構成し
たので、該ブーツ取付溝をピニオンハウジングのつけ根
部に近接させて設けることができ、左右ブーツのストロ
ーク条件の差を小さくして左右ブーツの共用を可能とす
ることができるもので、実用上多大の効果をもたらし得
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図2】本考案の第2の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図3】本考案の第3の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図4】本考案の第4の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図5】本考案の第5の実施例を示す要部断面図であ
る。
【図6】従来の構造例を示すもので、(A)はステアリ
ングギヤハウジング部の縦断面図、(B)は(A)のX
部拡大図でステアリングギヤハウジングのみを示してい
る。
【符号の説明】
1 ステアリングギヤハウジング 2 ラックハウジング 2a 凹部 2b 段差部 3 ピニオンハウジング 4 ラックシャフト 5 ピニオン 6 タイロッド 7 ボールジョイント 8 ブーツ 9 溝構成部材 21 ブーツ取付溝 22 ブーツ取付溝 23 ストッパ面 24 ストッパ面 91 外筒部 92 鍔状部 93 端面部 94 内筒部

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックハウジングの一端部近傍にピニオ
    ンハウジングを一体に構成したステアリングギヤハウジ
    ングの該ラックハウジング内にラックシャフトを嵌装
    し、ピニオンハウジング内にラックシャフトのラック歯
    に噛み合うピニオンを回転可能に嵌装し、ラックシャフ
    トの両端にボールジョイントを介して左右のタイロッド
    を連結し、ラックハウジングの両端部外周と左右のタイ
    ロッド外周との間に左右のブーツをそれぞれ嵌着してな
    るラックピニオン式ステアリング装置であって、ラック
    シャフトのストローク範囲を規制するためにラックハウ
    ジングの両端部分に設けられるストッパ面を、ピニオン
    ハウジングが設けられている側のストッパ面はラックハ
    ウジング端面より内方へ引込んだ位置に,反対側はラッ
    クハウジングの端面に,それぞれ形成したものにおい
    て、ラックハウジングのピニオンハウジングが設けられ
    ている側の端部外周に環状の凹部を形成し、該凹部外周
    に嵌着される外筒部と該外筒部の一端より外周方向に突
    出する鍔部とをもった形状に板材にて一体に形成された
    溝構成部材を、上記凹部に嵌着し、上記凹部の段差部と
    溝構成部材の外筒部及び鍔状部とでブーツの一端部を嵌
    装固定するブーツ取付溝を構成したことを特徴とするス
    テアリングギヤハウジングのブーツ取付部構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したステアリングギヤハ
    ウジングのブーツ取付部構造において、溝構成部材をラ
    ックハウジングの凹部の先端部より外周方向ヘ突出する
    鍔状部をもった形状に構成し、該溝構成部材をラックハ
    ウジング端部に嵌着若しくは螺着することにより凹部の
    段差部と凹部と溝構成部材の鍔状部とでブーツの一端部
    を嵌装固定するブーツ取付溝を構成したことを特徴とす
    るステアリングギヤハウジングのブーツ取付部構造。
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