JP2537881Y2 - スローアウェイ式のドリル - Google Patents

スローアウェイ式のドリル

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JP2537881Y2
JP2537881Y2 JP14036989U JP14036989U JP2537881Y2 JP 2537881 Y2 JP2537881 Y2 JP 2537881Y2 JP 14036989 U JP14036989 U JP 14036989U JP 14036989 U JP14036989 U JP 14036989U JP 2537881 Y2 JP2537881 Y2 JP 2537881Y2
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篤 遠藤
義昭 袴田
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東芝タンガロイ株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、スローアウェイ式のドリルに関し、特に予
めガイド穴が加工されている鋼の被削材に対し、このガ
イド穴を基準にして深穴加工を高能率で行なえるように
したものである。
(従来の技術) 従来、この種のスローアウェイ式のドリルは、鋼加工
用として例えば特開昭56-134112号公報にみられるよう
なものが提案されている。特に、この公報における第8
図ではBTA方式のドリルが開示されている。
また、最近では、鋼用の超硬鑞付け式ドリルも広く使
われるようになってきている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前述したBTA方式のドリルでは、切削
油の供給等で特殊な装置を要する問題点がある。また超
硬鑞付けドリルでは、再研削回数の制限から工具コスト
が高く、再研削による性能バラツキが生じる等の問題点
があった。
このようなことから、本考案では、予め加工されてい
るガイド穴をガイドにして深穴加工する形式のドリルに
おいて、スローアウェイチップの切刃構成およびガイド
パットに対する位置関係などを工夫することにより、鋼
の深穴加工に好適させたものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、棒状をな
す工具本体には、油穴および1つのフルート溝が形成さ
れ、しかもこのフルート溝の先端部分には、スローアウ
ェイチップが取付けられるとともに、その周方向には、
スローアウェイチップを基準にしてその回転方向に約90
°間隔で2つのガイドパットが備えられるようにしたス
ローアウェイ式のドリルを前提に改善したものである。
すなわち、前記スローアウェイチップは、その切刃の
最外周部分がノーズ半径Rによって丸められ、その刃先
径が前記ガイドパットにより構成されるパット径に対
し、直径基準で0.1〜1mmの範囲で大きくなっているもの
である。
また、前記スローアウェイチップの切刃稜が直径方向
の基準線に対し0.05〜0.5mmの範囲で芯下りになってい
るものである。
(作用) 本考案のスローアウェイ式のドリルは、スローアウェ
イチップに切削抵抗がかゝったときに、工具本体が若干
量たわんで、2つのガイドパットが予め加工されている
ガイド穴に内接して真円を構成する。この場合、たわみ
状態を円滑にさせるためスローアウェイチップの最外周
切刃部分がノーズ半径Rによって丸められ、また先端側
の切刃稜が芯下り状態になっているものである。
(実施例) 以下、本考案スローアウェイ式のドリルにおける一実
施例について図を参照しながら説明する。
第1図および第2図において、(1)は、スローアウ
ェイ式のドリルであり、その工具本体(2)には、軸方
向に延びる油穴(3)およびフルート溝(4)が形成さ
れている。したがって、工具本体(2)は、その横断面
ではフルート溝(4)の形成によって略3/4円状を呈す
る。
前記フルート溝(4)は、その先端部分にチップ座
(5)を形成し、このチップ座(5)内にスローアウェ
イチップ(6)を例えば止めねじ(7)によって取付け
ているものである。この場合、スローアウェイチップ
(6)は、2コーナ形式であるため略長方形板からな
り、略長方形を呈するすくい面の周囲には、チップブレ
ーカ溝(8)が形成されるようになっている。
また、スローアウェイチップ(6)の切刃最外周部分
は、例えばR=0.5mm程度のノーズ半径によって構成さ
れ、このスローアウェイチップ(6)の切刃稜(9)
は、第2図で示されるように、回転中心Oを通る径方向
の基準線(10)と平行となり、この基準線(10)に対し
て芯下がり量δを構成する。そして、この芯下り量δ
は、0.05〜0.5mmの範囲内で設定される。これは、後述
するように工具本体(2)のたわみを円滑にするためで
ある。
さらに、工具本体(2)の周方向には、前記スローア
ウェイチップ(6)を基準にしたときに、回転方向に向
って略90°の離間位置にそれぞれの2つのガイドパット
(11)(12)が設けられている。この場合、工具の回転
方向を基準にして、スローアウェイチップ(6)の次に
位置するガイドパット(11)は、その周方向の中間位置
が90°よりも小さい角度範囲内に設定されている。そし
て、前記スローアウェイチップ(6)の切刃最外周部分
における刃先径が、前記ガイドパット(11)(12)のパ
ット径に対し、直径基準で0.1〜1mmの範囲内で大きくな
っている。これは、スローアウェイチップ(6)に切削
抵抗がかゝったときに、工具本体(2)が若干量たわむ
ことによって、2つのガイドパット(11)(12)が予め
加工されている被削材のガイド穴(図示せず)に内接し
て安定した切削を付与する。そして、刃先径のパット径
に対する大きさは、0.1mm未満ではたわみの効果がな
く、また1mmをこえるとガイドパット(11)(12)の案
内作用が減少して不具合となる。
なお、前述したスローアウェイチップ(6)は、工具
本体(2)のチップ座(5)内に組込まれたときに、そ
の外周側の切刃稜(13)には、15′〜3°のバックテー
パが付与される。
また、前記フルート溝(4)は、その軸方向長さが、
刃先直径を基準にしたときに3.5〜20倍程度の長さで設
定されるものである。
さらに、第3図乃至第5図に示されるスローアウェイ
式のドリルは、それぞれ変形例が示されるもので、3コ
ーナ形式のスローアウェイチップ(14)(15)(16)が
フルート溝(4)に形成されたチップ座(5)内でねじ
止めされている。そして、いずれのスローアウェイチッ
プ(14)(15)(16)も、すくい面の周囲には、チップ
ブレーカ溝(8)が備えられ、直径方向の基準線(10)
に対し芯下りの状態で取付けられている。また、スロー
アウェイチップ(14)(15)(16)の切刃最外周部分に
は、ノーズ半径Rが付与されている。
次に、本考案スローアウェイ式のドリルにおける切削
例について説明する。
スローアウェイ式のドリル(1)の仕様は、第6図に
示されるような3コーナ形式のスローアウェイチップ
(15)であり、その刃先径はφ20mmである。
被削材は、S50Cブロック(HB200)で、ガイド穴とし
てφ20×21.4mm深さをあけ、これをガイドにして、前記
ドリル(1)で深穴加工した。このときの切削条件は、
送りを0.06mm/revで、切削速度V=60,80,120m/minの各
条件下で200mm深さの加工が可能であった。なお、この
場合、機械は横形M/C 11kwで、切削油としてエマルジョ
ン7倍(13気圧13l/分)を適用した。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように工具本体(2)のフル
ート溝(4)内に取付けられるスローアウェイチップ
(6)(14)(15)(16)についてその切刃構成および
ガイドパット(11)(12)に対する位置関係を改善した
ものであるから、予めガイド穴が加工されている被削材
に対しガイドパット(11)(12)の案内作用が有効に行
なわれ、鋼の深穴加工に充分適用できるという利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案スローアウェイ式のドリルにおける一
実施例を示す正面図、第2図は、拡大した底面図、第3
図は、スローアウェイチップを示す正面図、第4図は、
その側面図、第5図〜第7図は、本考案スローアウェイ
式のドリルにおける変形例をそれぞれ示す一部正面図で
ある。 (1)……スローアウェイチップ (2)……工具本体、(3)……油穴 (4)……フルート溝 (6)(14)(15)(16)……スローアウェイチップ (11)(12)……ガイドパット

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状をなす工具本体(2)には、油穴
    (3)および1つのフルート溝(4)が形成され、しか
    もこのフルート溝(4)の先端部分には、スローアウェ
    イチップ(6)(14)(15)(16)が取付けられるとと
    もに、その周方向には、スローアウェイチップ(6)
    (14)(15)(16)を基準にしてその回転方向に約90°
    間隔で2つのガイドパット(11)(12)が備えられるよ
    うにしたスローアウェイ式のドリルにおいて、 前記スローアウェイチップ(6)(14)(15)(16)
    は、その切刃の最外周部分がノーズ半径Rによって丸め
    られ、その刃先径が前記ガイドパット(11)(12)によ
    り構成されるパット径に対し、直径基準で0.1〜1mmの範
    囲で大きくなっているとともに、工具本体(2)の先端
    視では、切刃稜(9)がこれと平行で回転中心Oを通る
    直径方向の基準線(10)に対して、δ=0.05〜0.5mmの
    芯下がり量を構成していることを特徴とするスローアウ
    ェイ式のドリル。
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