JPH0232328Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0232328Y2
JPH0232328Y2 JP1982162590U JP16259082U JPH0232328Y2 JP H0232328 Y2 JPH0232328 Y2 JP H0232328Y2 JP 1982162590 U JP1982162590 U JP 1982162590U JP 16259082 U JP16259082 U JP 16259082U JP H0232328 Y2 JPH0232328 Y2 JP H0232328Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
center
axial direction
center drill
cutting edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1982162590U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5966519U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16259082U priority Critical patent/JPS5966519U/ja
Publication of JPS5966519U publication Critical patent/JPS5966519U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0232328Y2 publication Critical patent/JPH0232328Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drilling Tools (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、穴あけ工具に係り、特にセンタード
リルおよび拡径用のブレードによる穴あけが確実
に行なわれるようにしたものである。
従来、この種の穴あけ工具は、例えば実開昭57
−43910号公報等に開示され、実際面でも複合工
具として利用され同時加工の効果から作業能率の
向上がみられる。
そして、前記公報にみられるものは、切刃構成
に重点を置き、ガイドパツトを具備しなくてもあ
る程度の穴あけ加工が可能となつているものであ
る。
しかしながら、ガイドパツトなしのものでは、
切削抵抗のバランスがくずれることがあり、ガイ
ドパツトの適正配置を含めて穴あけ工具の開発が
要望されている。
本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、セ
ンタードリルの突出し量の調整、ブレードに備え
られた切刃チツプの分担切削、ガイドパツトの適
正配置等を配慮することによつて有効な穴あけ作
業が行なわれるようにした穴あけ工具を提供する
ものである。
以下、本考案穴あけ工具の一実施例について、
図を参照しながら説明する。
第1図および第2図において、1は円柱状をな
すホルダーであり、その中間軸2の一端に切削ヘ
ツド3、他端に柄部分4aをそれぞれ一体的に連
設している。
前記切削ヘツド3は、軸方向に1対のフルート
3aおよびランド部3bが形成され、またセンタ
ードリル4および1対の拡径用のブレード5が取
付けられることによつて穴あけ作業が行なわれ
る。さらに、1対のガイドパツト6によつて深穴
切削に対する切削抵抗のバランスが保たれ、ビビ
リ振動が抑えられるようになつている。この場
合、センタードリル4は、切削ヘツド3の取付け
穴7内に嵌挿され、そのシヤンク側にある調整ね
じ8によつて突出し量が調整されるとともに、側
部からの止めねじ9によつて固定されるものであ
る。
また、前記ブレード5は、前記フルート3aに
設けられた受入れ座10内にそれぞれ配置され、
締付けねじ11によつて取付けられるが、その先
端部分には、傾斜切刃稜12を形成するようにし
た複数個の切刃チツプ13が取付けられている。
この切刃チツプ13は、例えば正方形板状のス
ローアウエイチツプからなるもので、円錐状の拡
大代部分の切削に関与し、図示の場合では、それ
ぞれ2個の切刃チツプ13がその中央取付け穴1
4を利用して止めねじ15により固定されてい
る。そして、この切刃チツプ13は、第3図で明
示されているように、切削軌跡上で直径方向およ
び軸方向に偏位し、それぞれの切刃チツプ13が
分担切削する。すなわち、切刃チツプ13は、直
径方向では、その軸中心線に対し傾斜角αをもつ
傾斜切刃稜12が形成されるとともに、その一部
が重なりあうように偏位した位置関係にある。ま
た軸方向では、前記傾斜角αの傾斜線に沿つて段
差量δが構成されることにより、回転中心に近づ
くにつれて段階的に前進する位置関係にある。こ
の場合、段差量δは、穴あけ工具の軸方向の送り
量によつて決定されるが、具体的には、送り量よ
りも大きい数値として設定される。これは送り量
に等しいかあるいは小さければ、切刃稜の全域が
切削に関与し、有効な切刃使用数とならないから
である。
なお、ブレード5が配置された軸方向後方に
は、受入れ座10に隣接するフルート3aで切屑
ポケツト16を構成し、その起立壁には、給油穴
17から分岐する噴射穴18が開口するようにな
つている。
また、前記ガイドパツト6は、ランド部3bの
軸方向を基準にしたときには、略中間部位から後
方に向つて延びるように配置される。この結果、
センタードリル4に対しては、軸方向の後方に離
れて配置されることになる。また、このガイドパ
ツト6は、ランド部3bの周方向を基準にしたと
きには、中間部位よりも回転方向前部にあるよう
な設置角度θで配置される。すなわち、第2図で
示されているように、ガイドパツト6は、切刃チ
ツプ13からガイドパツト6の中央部分までの設
置角度θで配置されるが、この設置角度θは、ガ
イドパツト6が回転方向前部にある受入れ座10
に接近することにより、ランド部3bの中間部位
における角度よりも小さくなつている。
ガイドパツト6をこのような位置関係に配置し
たのは、切削ヘツド3の剛性上の問題および安定
切削の配慮からである。
すなわち、ガイドパツト6は、前述したように
センタードリル4から離れて軸方向後方に配置さ
れるが、これは特にセンタードリル4の折損防止
を配慮したものである。要すれば、穴あけ作業中
にセンタードリル4の中心とガイドパツト6の仮
想中心が偏心したときには、ガイドパツト6には
アンバランスな力が働く。そして第6図a,bで
みられるような力学モデルに基づく曲げモーメン
トの関係から、両者間の距離l1が短かいと下記の
式によつてセンタードリル4に対する荷重が増加
し、折損の原因となる。
R=W/2(2−3l1/l+l1 3/l3) ここで、Rは、センタードリル4にかゝる荷重
で、Wはガイドパツト6にかゝる荷重である。ま
たl1はセンタードリル4の接続部分からガイドパ
ツト6までの距離、lはセンタードリル4の接続
部分から柄部分4aの取付け端までの距離であ
る。
なお、穴あけ作業の喰付き当初は、ガイドパツ
ト6が機能しないが、本考案では、前述したブレ
ード5の切刃チツプ13における切刃構成によつ
て安定切削が可能となつているものである。した
がつて、ガイドパツト6が機能した以後は、さら
に確実な安定切削が可能となる。
また、前記ガイドパツト6は、回転周方向を基
準にしたときには、回転方向側にあるフルート3
a側よりも回転方向側にあるブレード5に接近す
る角度θで配置されるが、この理由は、第4図で
示されるように高い切削速度を採用したときのビ
ビリ振動の発生からである。
第4図は、ガイドパツト6の回転周方向位置を
第2図で示される回転方向の角度θを変化させた
とき、切削速度とビビリ発生との関係を示したも
のである。したがつて、縦軸に切削速度、横軸に
角度θをとつている。
なお、このときの被削材は、S45Cで、工具径
については、ブレード5の刃先径をφ69mm、セン
タードリル4の刃先径をφ20mmとし、またセンタ
ードリル4の突出し量を20mmとしたが、θ=40゜
の付近(30゜〜50゜)が良好な範囲であつた。この
場合、切削送りfは0.1mm/fevとした。
また、実開昭57−43910号公報にみられるよう
なガイドパツト6を有しない従来品では、本考案
の適正切削速度70〜80m/minに対し、50〜60
m/minが上限で加工精度も劣るものであつた。
なお、前記ガイドパツト6は、図示の場合ねじ
9を備えた楔片20によつて取付けられるように
なつている。
このようにして構成された本考案の穴あけ工具
は、まずセンタードリル4がパイロツト穴を穿設
し、次いで、拡径用のブレード5に取付けられた
切刃チツプ13が、その切削領域を個々に分担切
削する。この場合、前記センタードリル4は突出
し量が調整できることから、パイロツト穴の適正
長さを選択できる。また、切刃チツプ13は、第
3図でみられるように被削材21の回転中心線2
2を基準にした回転軌跡上で直径方向および軸方
向に偏位していることから、分担切削を行ない切
削抵抗のバランスが良好となる。そして、切刃チ
ツプ13については、前述した段差量δを設定す
れば、第5図にみられる摩耗状況から伴るように
4つのコーナーを切削に関与させることができ
る。
さらに、本考案の穴あけ工具は、1対のガイド
パツト6がランド部3bの適正位置に設けられる
が、これによつて深穴になつた場合でも安定切削
が可能となる。これは、第4図における効果から
明らかにされている。
本考案は、以上説明したように、センタードリ
ル4、切刃チツプ13を備えたブレード5および
ガイドパツト6がそれぞれ有効に機能するように
切削ヘツド3に組込まれるようにしたものである
から、大径穴の切削加工が高精度、高能率で行な
えるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案穴あけ工具の一実施例を示す
正面図、第2図はその底面図、第3図は、回転に
よる切削軌跡を概念的に示す説明図、第4図は、
ガイドパツトの回転方向の位置変化に伴うビビリ
の発生状況を示す説明図、第5図は、切刃チツプ
の摩耗状況を概念的に示す斜視図、第6図a,b
は、センタードリルの中心とガイドパツト6の仮
想中心とが偏心したときにおける力学モデルを概
念的に示した説明図である。 1……ホルダー、3……切削ヘツド、3a……
フルート、3b……ランド部、4……センタード
リル、5……ブレード、6……ガイドパツト、8
……調整ねじ、10……受入れ座、12……傾斜
切刃稜、13……切刃チツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円柱状をなすホルダー1の一端には、フランジ
    状の切削ヘツド3が形成され、この切削ヘツド3
    の先端中央には、センタードリル4が突設され、
    また切削ヘツド3の軸方向に形成された1対のフ
    ルート3aの受入れ座10内には、複数の切刃チ
    ツプ13を備えた拡径用のブレード5がそれぞれ
    取付けられ、さらにフルート3aの形成に伴つて
    残存した1対のランド部3bには、ガイドパツト
    6が備えられるようにした穴あけ工具において、 前記センタードリル4は、シヤンク側の端部に
    位置する調整ねじ8によつて軸方向への突出し量
    が調整できるようになつており、 前記ブレード5に備えられた切刃チツプ13
    は、回転軌跡を基準にして、直径方向では、その
    軸中心線に対し、傾斜角αをもつ傾斜切刃稜12
    が形成されるとともに、その一部が重なりあう偏
    位した位置関係にあり、また軸方向では、前記傾
    斜角αの傾斜線に沿つて段差量δが構成されるこ
    とにより、回転中心に近づくにつれて階段的に前
    進する位置関係にあり、 前記ガイドパツト6は、ランド部3bの軸方向
    では、略中間部位から後方に向つて延びるように
    配置され、またランド部3bの周方向では、中間
    部位よりも回転方向前部にあるような設置角度θ
    で配置されていることを特徴とする穴あけ工具。
JP16259082U 1982-10-27 1982-10-27 穴あけ工具 Granted JPS5966519U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16259082U JPS5966519U (ja) 1982-10-27 1982-10-27 穴あけ工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16259082U JPS5966519U (ja) 1982-10-27 1982-10-27 穴あけ工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5966519U JPS5966519U (ja) 1984-05-04
JPH0232328Y2 true JPH0232328Y2 (ja) 1990-09-03

Family

ID=30356993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16259082U Granted JPS5966519U (ja) 1982-10-27 1982-10-27 穴あけ工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5966519U (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3608172B2 (ja) * 1994-05-11 2005-01-05 株式会社日研工作所 スローアウェイチップ付き孔あけ工具
JP2005186181A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Nissan Motor Co Ltd ボーリングカッタ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648416B2 (ja) * 1973-11-02 1981-11-16
JPS5743910B2 (ja) * 1974-11-13 1982-09-17

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648416U (ja) * 1979-09-18 1981-04-30
JPS6037213Y2 (ja) * 1980-08-21 1985-11-06 東芝タンガロイ株式会社 穴あけ工具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648416B2 (ja) * 1973-11-02 1981-11-16
JPS5743910B2 (ja) * 1974-11-13 1982-09-17

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5966519U (ja) 1984-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3179112B2 (ja) スローアウェイチップを有する穴あけ工具
JPH07509667A (ja) 割出可能な穴空け用差込み工具
WO2007114146A1 (ja) スローアウェイドリルおよびスローアウェイドリル用インサート並びにそれを用いた切削方法
US4859123A (en) Insert boring tool
US4591303A (en) Drilling tool
JP2011529801A (ja) 支持要素を備えた回転切削工具
JPH11129109A (ja) ドリルリーマチップ及びドリルリーマ工具
JPH0232328Y2 (ja)
JPS6052884B2 (ja) 穴あけ工具
JP2002166305A (ja) 切削工具
US6126365A (en) Boring tool
EP0773847A1 (en) Tool-bit holder
JPH11813A (ja) スローアウェイ式エンドミル及びスローアウェイチップ
JP3850000B2 (ja) ドリル
JP2963736B2 (ja) 穴あけ工具
JP2537881Y2 (ja) スローアウェイ式のドリル
JP3176877B2 (ja) 回転切削工具
JPH0737769Y2 (ja) スローアウェイ式ドリル
JPS6342976Y2 (ja)
JPH0533202Y2 (ja)
JPS6037213Y2 (ja) 穴あけ工具
JP2601703B2 (ja) スローアウェイカッター
JPS601928Y2 (ja) スロ−アウエイ工具
JP3183716B2 (ja) スローアウェイエンドミル
JPH11156616A (ja) ボーリングカッタ