JPH0737769Y2 - スローアウェイ式ドリル - Google Patents
スローアウェイ式ドリルInfo
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- JPH0737769Y2 JPH0737769Y2 JP1987013868U JP1386887U JPH0737769Y2 JP H0737769 Y2 JPH0737769 Y2 JP H0737769Y2 JP 1987013868 U JP1987013868 U JP 1987013868U JP 1386887 U JP1386887 U JP 1386887U JP H0737769 Y2 JPH0737769 Y2 JP H0737769Y2
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- cutting edge
- throw
- tip
- away
- axial direction
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、小径用に好適するようにした２枚刃形式のス
ローアウェイ式ドリルに関する。
ローアウェイ式ドリルに関する。
（従来の技術） 従来、この種のスローアウェイ式ドリルとしては、例え
ば特公昭60-52884号公報、特開昭61-121810号公報、実
開昭56-151705号公報等にみられるものが開示されてい
る。
ば特公昭60-52884号公報、特開昭61-121810号公報、実
開昭56-151705号公報等にみられるものが開示されてい
る。
第１の公報にみられるドリルは、軸中心側にあるスロー
アウェイチップが略６角形板状をなし、また、外周側に
あるスローアウェイチップが正方形板状をなしているも
ので、特に切削抵抗による切削バランスを配慮したもの
である。しかし、これは、スローアウェイチップの形状
面からスペースをとることができず、小径用には適用で
きなかった。
アウェイチップが略６角形板状をなし、また、外周側に
あるスローアウェイチップが正方形板状をなしているも
ので、特に切削抵抗による切削バランスを配慮したもの
である。しかし、これは、スローアウェイチップの形状
面からスペースをとることができず、小径用には適用で
きなかった。
また、第２の公報にみられるドリルは、略長方形板状の
２コーナー使用のスローアウェイチップを適用したもの
である。したがって、ドリルの小径化は可能であるが、
切削抵抗による切削バランスが必ずしも良くなかった。
２コーナー使用のスローアウェイチップを適用したもの
である。したがって、ドリルの小径化は可能であるが、
切削抵抗による切削バランスが必ずしも良くなかった。
さらに、第３にみられるドリルは、内切刃および外切刃
をそれぞれ形成する第１および第２のスローアウェイチ
ップが組込まれたもので、これらの切刃チップの刃先位
置関係を特定したものである。しかしながら、正方形チ
ップや菱形チップの組合せであるため、ドリルの小径化
については、何ら配慮されてないものである。
をそれぞれ形成する第１および第２のスローアウェイチ
ップが組込まれたもので、これらの切刃チップの刃先位
置関係を特定したものである。しかしながら、正方形チ
ップや菱形チップの組合せであるため、ドリルの小径化
については、何ら配慮されてないものである。
（考案が解決しようとする問題点） このようなことから、この種のスローアウェイ式ドリル
では、スローアウェイチップの組込みによる刃先径を小
径化できる構成で、しかもスローアウェイチップの取付
け強度が高いこと、また切削抵抗および取代による切削
バランスが良好で、しかも切屑処理も円滑に行なえるこ
となどが開発の問題点とされていた。
では、スローアウェイチップの組込みによる刃先径を小
径化できる構成で、しかもスローアウェイチップの取付
け強度が高いこと、また切削抵抗および取代による切削
バランスが良好で、しかも切屑処理も円滑に行なえるこ
となどが開発の問題点とされていた。
本考案は、これらの問題点を解決した２枚刃形式のスロ
ーアウェイ式ドリルを提供するものである。
ーアウェイ式ドリルを提供するものである。
（問題点を解決するための手段） 本考案は、上述の点に鑑みなされたもので、棒状をなす
工具本体の軸方向には、周方向で略180°ずれた位置に
第１フルート溝および第２フルート溝がそれぞれ設けら
れ、しかも第１フルート溝および第２フルート溝のすく
い面側にあるフルート面にぞれぞれ形成されたチップ座
内では、これに適合する第１および第２のスローアウェ
イチップが取付けられるとともに、第１のスローアウェ
イチップの切刃始点O1が回転軌跡上における軸中心線に
対する直径方向では、偏位量ａを有する位置にあり、ま
た軸方向では、外周側にある前記第２のスローアウェイ
チップに対し、先導量ｂを有する位置にある改良された
スローアウェイ式ドリルを提供するものである。
工具本体の軸方向には、周方向で略180°ずれた位置に
第１フルート溝および第２フルート溝がそれぞれ設けら
れ、しかも第１フルート溝および第２フルート溝のすく
い面側にあるフルート面にぞれぞれ形成されたチップ座
内では、これに適合する第１および第２のスローアウェ
イチップが取付けられるとともに、第１のスローアウェ
イチップの切刃始点O1が回転軌跡上における軸中心線に
対する直径方向では、偏位量ａを有する位置にあり、ま
た軸方向では、外周側にある前記第２のスローアウェイ
チップに対し、先導量ｂを有する位置にある改良された
スローアウェイ式ドリルを提供するものである。
すなわち、第１のスローアウェイチップは、略長方形板
状をなし、その長手方向の対向端部では、回転対称形状
を呈するように、一方の切刃稜および他方の切刃稜をそ
れぞれ有し、一方の切刃稜同士間で長手方向長さL1を構
成し、また他方の切刃稜が一方の切刃稜に対して傾斜関
係で交差することによって浅いＶ凸起を構成するととも
に、前記チップ座内では、一方の切刃稜および他方の切
刃稜の交点が軸中心線に対しては、切刃始点O1および偏
位量ａを構成する位置にあって、直径方向線に対して
は、軸方向後方に向かう傾き角αおよび傾き角βを構成
するようになっているものである。
状をなし、その長手方向の対向端部では、回転対称形状
を呈するように、一方の切刃稜および他方の切刃稜をそ
れぞれ有し、一方の切刃稜同士間で長手方向長さL1を構
成し、また他方の切刃稜が一方の切刃稜に対して傾斜関
係で交差することによって浅いＶ凸起を構成するととも
に、前記チップ座内では、一方の切刃稜および他方の切
刃稜の交点が軸中心線に対しては、切刃始点O1および偏
位量ａを構成する位置にあって、直径方向線に対して
は、軸方向後方に向かう傾き角αおよび傾き角βを構成
するようになっているものである。
また、前記第２のスローアウェイチップは、長方形板状
をなし、対向する短辺側および長辺側でそれぞれ切刃稜
が形成され、前記チップ座内では、短辺側の切刃稜が軸
方向先端側に位置し、長辺側の切刃稜が外周側に位置す
るようにしたものである。
をなし、対向する短辺側および長辺側でそれぞれ切刃稜
が形成され、前記チップ座内では、短辺側の切刃稜が軸
方向先端側に位置し、長辺側の切刃稜が外周側に位置す
るようにしたものである。
さらに、チップ座同士は、工具本体の軸中心部分では、
回転軌跡を基準にしたときに、軸方向側に位置する側壁
同士が軸方向後方後方に向って開く傾斜角度θを構成す
ることによって、工具本体の軸中心部分で残存する肉厚
を軸方向後方に向って順次増加させているものである。
回転軌跡を基準にしたときに、軸方向側に位置する側壁
同士が軸方向後方後方に向って開く傾斜角度θを構成す
ることによって、工具本体の軸中心部分で残存する肉厚
を軸方向後方に向って順次増加させているものである。
（作用） 本考案のスローアウェイ式ドリルは、第１のスローアウ
ェイチップおよび第２のスローアウェイチップがそれぞ
れ略長方形板状で、その長手方向端を所定の角度、位置
関係で軸方向に位置させ、しかもこれらの第１のスロー
アウェイチップおよび第２のスローアウェイチップを取
付けるチップ座がその軸方向側壁同士を軸方向後方に向
って開く傾斜関係θを構成したものである。
ェイチップおよび第２のスローアウェイチップがそれぞ
れ略長方形板状で、その長手方向端を所定の角度、位置
関係で軸方向に位置させ、しかもこれらの第１のスロー
アウェイチップおよび第２のスローアウェイチップを取
付けるチップ座がその軸方向側壁同士を軸方向後方に向
って開く傾斜関係θを構成したものである。
したがって、本考案では、第１のスローアウェイチップ
および第２のスローアウェイチップの長手方向端が工具
本体の軸方向端に位置することで刃先径の小径化を可能
とし、また、工具本体の先端における軸中心部分では、
チップ座の軸方向側壁間に残存する肉厚が軸方向後方に
向かって順次増加することで、工具本体の強度が確保さ
れる。
および第２のスローアウェイチップの長手方向端が工具
本体の軸方向端に位置することで刃先径の小径化を可能
とし、また、工具本体の先端における軸中心部分では、
チップ座の軸方向側壁間に残存する肉厚が軸方向後方に
向かって順次増加することで、工具本体の強度が確保さ
れる。
（実施例） 以下、本考案スローアウェイ式ドリルにおける一実施例
について説明する。
について説明する。
第１図乃至第３図において、（１）は、棒状をなすスロ
ーアウェイ式ドリルの工具本体であり、その軸方向の後
端には、柄部（２）を備え、またその先端から後端に向
っては、周方向で略180°ずれた位置に第１フルート溝
（３）および第２フルート溝（４）が形成されている。
ーアウェイ式ドリルの工具本体であり、その軸方向の後
端には、柄部（２）を備え、またその先端から後端に向
っては、周方向で略180°ずれた位置に第１フルート溝
（３）および第２フルート溝（４）が形成されている。
これらの第１および第２フルート溝（３）（４）は、す
くい面側に位置するフルート面（3a）（4a）にそれぞれ
チップ座（５）（６）が形成され、このチップ座（５）
（６）内には、第１および第２のスローアウェイチップ
（７）（８）が例えば中央取付け穴（９）を利用してね
じ（10）により固定されている。なお、チップ座（５）
（６）については、工具本体（１）における軸中心部分
で残存する肉厚が薄くならないことが必要であるため、
チップ座（５）については、第１図に明示されているよ
うに、長手方向では、外周側に寄せるようになってい
る。
くい面側に位置するフルート面（3a）（4a）にそれぞれ
チップ座（５）（６）が形成され、このチップ座（５）
（６）内には、第１および第２のスローアウェイチップ
（７）（８）が例えば中央取付け穴（９）を利用してね
じ（10）により固定されている。なお、チップ座（５）
（６）については、工具本体（１）における軸中心部分
で残存する肉厚が薄くならないことが必要であるため、
チップ座（５）については、第１図に明示されているよ
うに、長手方向では、外周側に寄せるようになってい
る。
第１のスローアウェイチップ（７）は、第４図（ａ）〜
（ｃ）で明示されているように、略長方形板状をなすも
ので、２つの対向する回転対称的な端部を有する。そし
て、一方の長手方向の対向端部では、１対の切刃稜（7
a）（7b）をそれぞれ有し、一方の切刃稜（7b）同士間
で長手方向の長さL1が構成され、他方の切刃稜（7a）が
傾斜関係で切刃稜（7b）に交差することによって浅いＶ
字凸起を構成する。また、これらの切刃稜（7a）（7b）
の切削上のすくい面側には、チップブレーカ（11）が中
央凸部（12）に向って切上るように形成される。さら
に、他方の対向端部では、平行側面が形成される。
（ｃ）で明示されているように、略長方形板状をなすも
ので、２つの対向する回転対称的な端部を有する。そし
て、一方の長手方向の対向端部では、１対の切刃稜（7
a）（7b）をそれぞれ有し、一方の切刃稜（7b）同士間
で長手方向の長さL1が構成され、他方の切刃稜（7a）が
傾斜関係で切刃稜（7b）に交差することによって浅いＶ
字凸起を構成する。また、これらの切刃稜（7a）（7b）
の切削上のすくい面側には、チップブレーカ（11）が中
央凸部（12）に向って切上るように形成される。さら
に、他方の対向端部では、平行側面が形成される。
しかして、この第１のスローアウェイチップ（７）は前
記チップ座（５）内で取付けられたときには、回転軌跡
上では前記切刃稜（7a）（7b）の交点が切刃始点O1を構
成し、軸方向では第２のスローアウェイチップ（８）に
対して先導量ｂを構成し、また径方向では偏位量ａおよ
び軸方向後方に向う傾き角α，βを構成する。
記チップ座（５）内で取付けられたときには、回転軌跡
上では前記切刃稜（7a）（7b）の交点が切刃始点O1を構
成し、軸方向では第２のスローアウェイチップ（８）に
対して先導量ｂを構成し、また径方向では偏位量ａおよ
び軸方向後方に向う傾き角α，βを構成する。
また、前記第２のスローアウェイチップ（８）は、第５
図（ａ）〜（ｃ）で明示されているように、略長方形板
状をなすもので、対向する短辺側および長辺側でそれぞ
れ切刃稜（8a）（8b）および切削上のすくい面では、中
央凸部（13）に対して切上るチップブレーカ（14）（1
5）が形成される。
図（ａ）〜（ｃ）で明示されているように、略長方形板
状をなすもので、対向する短辺側および長辺側でそれぞ
れ切刃稜（8a）（8b）および切削上のすくい面では、中
央凸部（13）に対して切上るチップブレーカ（14）（1
5）が形成される。
そして、第２のスローアウェイチップ（８）は、前記チ
ップ座（６）内に配置されたときには、短辺側の切刃稜
（8a）の直径方向内端が第１のスローアウェイチップ
（７）の切刃始点O1に対しては、先導量ｂを構成させる
ように軸方向後方にあって、しかも直径方向線に対して
は、軸方向後方に向かう傾き角γを構成するように軸方
向先端側に位置する。これに対し、L2の長さで示される
長辺側の切刃稜（ｂ）は、工具本体（１）の外周側に位
置する。そして、スローアウェイチップ（７）（８）を
受入れるチップ座（５）（６）の軸方向側に位置する側
壁同士は、軸中心部分では、回転軌跡を示す第６図でみ
られるように軸方向後方に向って開くような傾斜関係θ
を構成しており、これによって工具本体（１）の軸中心
に残存する肉厚が軸方向後方に向って順次増加すること
により、工具本体（１）の強度が高められている。これ
に対して、特開昭61-121810号公報では、逆にチップ座
の接近から本体強度が弱くなって小径化に制限があり、
本考案品よりも大径側にある。
ップ座（６）内に配置されたときには、短辺側の切刃稜
（8a）の直径方向内端が第１のスローアウェイチップ
（７）の切刃始点O1に対しては、先導量ｂを構成させる
ように軸方向後方にあって、しかも直径方向線に対して
は、軸方向後方に向かう傾き角γを構成するように軸方
向先端側に位置する。これに対し、L2の長さで示される
長辺側の切刃稜（ｂ）は、工具本体（１）の外周側に位
置する。そして、スローアウェイチップ（７）（８）を
受入れるチップ座（５）（６）の軸方向側に位置する側
壁同士は、軸中心部分では、回転軌跡を示す第６図でみ
られるように軸方向後方に向って開くような傾斜関係θ
を構成しており、これによって工具本体（１）の軸中心
に残存する肉厚が軸方向後方に向って順次増加すること
により、工具本体（１）の強度が高められている。これ
に対して、特開昭61-121810号公報では、逆にチップ座
の接近から本体強度が弱くなって小径化に制限があり、
本考案品よりも大径側にある。
このようにして工具本体（１）のチップ座（５）（６）
内に配置された第１および第２のスローアウェイチップ
（７）（８）は、その長手方向端が工具本体（１）の軸
方向に位置し、回転軌跡上では、第６図のように位置す
る。そして、第１のスローアウェイチップ（７）は、そ
の切刃始点O1が軸中心線（16）に対し、直径方向では、
偏位量ａを有し、また軸方向では、第２のスローアウェ
イチップ（８）に対して先導量ｂを有する。また、第１
のスローアウェイチップ（７）は、１対の切刃稜（7a）
（7b）によって傾き角α，βを構成し、第２のスローア
ウェイチップ（８）は、切刃稜（8a）によって傾き角γ
を構成する。この場合、αおよびβは、一般的には、10
°〜20°の範囲がよく、またγは３°〜７°である。そ
して、第１および第２のスローアウェイチップ（７）
（８）による直径方向の取代巾Ａ、Ｂは、第６図で明示
されるようにＡ≒Ｂとなる。また、前述した切刃稜（7
a）（7b）（8a）には、切削抵抗分力Fv1,Fv2,Fv3,Fr1,F
r2,Fr3が作用し、切削抵抗による切削バランスがとられ
る。すなわち、切削抵抗の背分力は、切刃稜（7a）（7
b）（8a）に対し、垂直方向の成分でぞれぞれFv1,Fv2,F
v3で示されるが、切削量をベクトル量でみたときに、そ
のスカラー量が近似的に以下の式で与えられる。v1 ＋v2≒v3 また、中心方向成分は、Fr1,Fr2,Fr3で示されるが、均
衡がとれたときには以下の式で与えられる。r2 −r1≒r3 次に、本考案スローアウェイ式ドリルにおける切削例に
ついて説明する。
内に配置された第１および第２のスローアウェイチップ
（７）（８）は、その長手方向端が工具本体（１）の軸
方向に位置し、回転軌跡上では、第６図のように位置す
る。そして、第１のスローアウェイチップ（７）は、そ
の切刃始点O1が軸中心線（16）に対し、直径方向では、
偏位量ａを有し、また軸方向では、第２のスローアウェ
イチップ（８）に対して先導量ｂを有する。また、第１
のスローアウェイチップ（７）は、１対の切刃稜（7a）
（7b）によって傾き角α，βを構成し、第２のスローア
ウェイチップ（８）は、切刃稜（8a）によって傾き角γ
を構成する。この場合、αおよびβは、一般的には、10
°〜20°の範囲がよく、またγは３°〜７°である。そ
して、第１および第２のスローアウェイチップ（７）
（８）による直径方向の取代巾Ａ、Ｂは、第６図で明示
されるようにＡ≒Ｂとなる。また、前述した切刃稜（7
a）（7b）（8a）には、切削抵抗分力Fv1,Fv2,Fv3,Fr1,F
r2,Fr3が作用し、切削抵抗による切削バランスがとられ
る。すなわち、切削抵抗の背分力は、切刃稜（7a）（7
b）（8a）に対し、垂直方向の成分でぞれぞれFv1,Fv2,F
v3で示されるが、切削量をベクトル量でみたときに、そ
のスカラー量が近似的に以下の式で与えられる。v1 ＋v2≒v3 また、中心方向成分は、Fr1,Fr2,Fr3で示されるが、均
衡がとれたときには以下の式で与えられる。r2 −r1≒r3 次に、本考案スローアウェイ式ドリルにおける切削例に
ついて説明する。
工具仕様は、刃先外径がφ15mmになるよう構成したもの
である。この場合、第１のスローアウェイチップ（７）
は、長さL1＝7.40mm,巾W1＝5.556mm,厚さT1＝2.3mmとし
たものであり、また第２のスローアウェイチップ（８）
は、長さL2＝6.60mm,巾W2＝5.556mm,厚さT2＝2.3mmと
し、チップブレーカ（11）（14）（15）から中央凸部
（12）（13）までの高さをそれぞれ0.3mmとしたもので
ある。さらに、傾き角については、α＝10°，β＝15
°，γ＝３°とし、偏位量ａ、先導量ｂについては、ａ
＝2.0mm,b＝0.3mmにそれぞれ設定した。
である。この場合、第１のスローアウェイチップ（７）
は、長さL1＝7.40mm,巾W1＝5.556mm,厚さT1＝2.3mmとし
たものであり、また第２のスローアウェイチップ（８）
は、長さL2＝6.60mm,巾W2＝5.556mm,厚さT2＝2.3mmと
し、チップブレーカ（11）（14）（15）から中央凸部
（12）（13）までの高さをそれぞれ0.3mmとしたもので
ある。さらに、傾き角については、α＝10°，β＝15
°，γ＝３°とし、偏位量ａ、先導量ｂについては、ａ
＝2.0mm,b＝0.3mmにそれぞれ設定した。
また、被削材については、S55C（HB 230）を選択し、深
さ30mmの貫通穴を切削した。このときの切削条件は、切
削速度Ｖ＝120m/min,送りｆ＝0.1mm/revとした。
さ30mmの貫通穴を切削した。このときの切削条件は、切
削速度Ｖ＝120m/min,送りｆ＝0.1mm/revとした。
この結果、本考案品は、５〜10mmの切削長ではいずれも
良好な成績を示した。これに対し、特公昭60-52884号公
報にみられるような従来品では、12.7mmの内接円からな
るスローアウェイチップでは、φ15mm品を設計すること
ができなかった。また、特開昭61-121810号公報にみら
れるものでは、5.556mm幅チップの場合、φ17.5mmが最
小径となるもので、本考案品の有効性が認められる。
良好な成績を示した。これに対し、特公昭60-52884号公
報にみられるような従来品では、12.7mmの内接円からな
るスローアウェイチップでは、φ15mm品を設計すること
ができなかった。また、特開昭61-121810号公報にみら
れるものでは、5.556mm幅チップの場合、φ17.5mmが最
小径となるもので、本考案品の有効性が認められる。
なお、本考案品は、２コーナー使用のスローアウェイチ
ップ（７）（８）が適用されることから、小径品に好適
するもので、一般的には、φ30〜φ12mm程度である。な
お、本考案品は、各種の切削試験の結果、中大径なみの
送りを採用できることが確認にされた。これは、切削抵
抗および取代による切削力のバランスがよいことと、ス
ローアウェイチップ（７）（８）の取付け強度が高いこ
とによる。
ップ（７）（８）が適用されることから、小径品に好適
するもので、一般的には、φ30〜φ12mm程度である。な
お、本考案品は、各種の切削試験の結果、中大径なみの
送りを採用できることが確認にされた。これは、切削抵
抗および取代による切削力のバランスがよいことと、ス
ローアウェイチップ（７）（８）の取付け強度が高いこ
とによる。
本考案は、以上説明したように、第１および第２のスロ
ーアウェイチップ（７）（８）がフルート溝（３）
（４）のチップ座（５）（６）内に組込まれるようにし
たものであるから以下のような効果を有する。
ーアウェイチップ（７）（８）がフルート溝（３）
（４）のチップ座（５）（６）内に組込まれるようにし
たものであるから以下のような効果を有する。
第１に、小経化が可能で取付け強度が高いことである。
これは、２種類の長方形板状からなる第１および第２の
スローアウェイチップ（７）（８）を適用し、長辺側を
工具本体（１）の軸方向側に位置させたことからであ
る。特に、第１のスローアウェイチップ（７）について
は、第６図で説示されているように回転中心部分で傾斜
関係θを構成することから、チップ座（５）（６）の軸
方向側の側壁間の肉厚を確保できるため工具本体（１）
の強度が確保できるからである。
これは、２種類の長方形板状からなる第１および第２の
スローアウェイチップ（７）（８）を適用し、長辺側を
工具本体（１）の軸方向側に位置させたことからであ
る。特に、第１のスローアウェイチップ（７）について
は、第６図で説示されているように回転中心部分で傾斜
関係θを構成することから、チップ座（５）（６）の軸
方向側の側壁間の肉厚を確保できるため工具本体（１）
の強度が確保できるからである。
第２に、切削抵抗および取代によるバランスが良く、切
削性能が良好となることである。これは、第１および第
２のスローアウェイチップ（７）（８）の切刃稜（7a）
（7b）（8a）の切削バランスによるものである。
削性能が良好となることである。これは、第１および第
２のスローアウェイチップ（７）（８）の切刃稜（7a）
（7b）（8a）の切削バランスによるものである。
第１図は、本考案スローアウェイ式ドリルの一実施例を
示す正面図、第２図は、その底面図、第３図は、第１図
の一部背面図、第４図は、第１のスローアウェイチップ
を示す図で、（ａ）は、平面図、（ｂ）は側面図、
（ｃ）は断面図、第５図は、第２のスローアウェイチッ
プを示す図で、（ａ）は、平面図、（ｂ）は側面図、
（ｃ）は断面図、第６図は、第１および第２のスローア
ウェイチップの回転軌跡を示す説明図である。 （１）……工具本体、（３）……第１フルート溝、
（４）……第２フルート溝 （５）（６）……チップ座、（７）……第１のスローア
ウェイチップ （８）……第２のスローアウェイチップ、（7a）（7b）
（8a）（8b）……切刃稜 （11）（14）（15）……チップブレーカ、（12）（13）
……中央凸部 （16）……軸中心線
示す正面図、第２図は、その底面図、第３図は、第１図
の一部背面図、第４図は、第１のスローアウェイチップ
を示す図で、（ａ）は、平面図、（ｂ）は側面図、
（ｃ）は断面図、第５図は、第２のスローアウェイチッ
プを示す図で、（ａ）は、平面図、（ｂ）は側面図、
（ｃ）は断面図、第６図は、第１および第２のスローア
ウェイチップの回転軌跡を示す説明図である。 （１）……工具本体、（３）……第１フルート溝、
（４）……第２フルート溝 （５）（６）……チップ座、（７）……第１のスローア
ウェイチップ （８）……第２のスローアウェイチップ、（7a）（7b）
（8a）（8b）……切刃稜 （11）（14）（15）……チップブレーカ、（12）（13）
……中央凸部 （16）……軸中心線
Claims (1)
- 【請求項１】棒状をなす工具本体（１）の軸方向には、
周方向で略180°ずれた位置に第１フルート溝（３）お
よび第２フルート溝（４）がそれぞれ設けられ、しかも
第１フルート溝（３）および第２フルート溝（４）のす
くい面側にあるフルート面（3a）（3b）にぞれぞれ形成
されたチップ座（５）（６）内では、これに適合する第
１および第２のスローアウェイチップ（７）（８）が取
付けられるとともに、第１のスローアウェイチップ
（７）の切刃始点O1が回転軌跡上における軸中心線（1
6）に対する直径方向では、偏位量ａを有する位置にあ
り、また軸方向では、外周側にある前記第２のスローア
ウェイチップ（８）に対し、先導量ｂを有する位置にあ
るスローアウェイ式ドリルにおいて、 前記第１のスローアウェイチップ（７）は、略長方形板
状をなし、その長手方向の対向端部では、回転対称形状
を呈するように、一方の切刃稜（7b）および他方の切刃
稜（7a）をぞれぞれ有し、一方の切刃稜（7b）同士間で
長手方向長さL1を構成し、また他方の切刃稜（7a）が一
方の切刃稜（7b）に対して傾斜関係で交差することによ
って浅いＶ凸起を構成するとともに、前記チップ座
（５）内に配置されたときには、一方の切刃稜（7b）お
よび他方の切刃稜（7a）の交点が軸中心線（６）に対し
ては、切刃始点O1および偏位量ａを構成し、直径方向線
に対しては、軸方向後方に向かう傾き角αおよび傾き角
βを構成するようになっており、 前記第２のスローアウェイチップ（８）は、長方形板状
をなし、対向する短辺側で切刃稜（8a）および長辺側で
切刃稜（8b）がそれぞれ形成され、前記チップ座（６）
内に配置されたときには、短辺側の切刃稜（8a）の直径
方向内端が第１のスローアウェイチップ（７）の切刃始
点O1に対しては、先導量ｂを構成させるように軸方向後
方にあって、しかも直径方向線に対しては、軸方向後方
に向かう傾き角γを構成するように軸方向の先端側に位
置し、また長辺側の切刃稜（8a）が外周側に位置するよ
うになっており、 前記チップ座（５）（６）は、回転軌跡を基準にしたと
きに、軸方向側に位置する側壁同士が軸方向後方に向っ
て開く傾斜角度θを構成することによって、工具本体
（１）の軸中心部分で残存する肉厚を軸方向後方に向っ
て順次増加させていることを特徴とするスローアウェイ
式ドリル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987013868U JPH0737769Y2 (ja) | 1987-02-02 | 1987-02-02 | スローアウェイ式ドリル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987013868U JPH0737769Y2 (ja) | 1987-02-02 | 1987-02-02 | スローアウェイ式ドリル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63124412U JPS63124412U (ja) | 1988-08-12 |
| JPH0737769Y2 true JPH0737769Y2 (ja) | 1995-08-30 |
Family
ID=30803328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987013868U Expired - Lifetime JPH0737769Y2 (ja) | 1987-02-02 | 1987-02-02 | スローアウェイ式ドリル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0737769Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1507616A1 (en) | 2002-05-29 | 2005-02-23 | Sandvik AB | Drilling tool set, drilling tool and indexable drill bit therefore |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
| SE519133C2 (sv) * | 1998-10-13 | 2003-01-21 | Sandvik Ab | Borrskär för metallborrning |
| SE530316C2 (sv) * | 2006-09-25 | 2008-04-29 | Sandvik Intellectual Property | Verktyg och skär där det ena skäret har en primär och en sekundär förstärkt delegg som genomskär den genererade |
| SE530823C2 (sv) * | 2007-01-29 | 2008-09-16 | Sandvik Intellectual Property | Vändskärsborr och centrumskär härför |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4124328A (en) * | 1977-04-21 | 1978-11-07 | The Valeron Corporation | Indexable insert drill |
| JPS56151705U (ja) * | 1980-04-11 | 1981-11-13 | ||
| JPS60161A (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-05 | Fujitsu Ltd | 定時集信方式 |
| SE455676B (sv) * | 1984-11-12 | 1988-08-01 | Sandvik Ab | Korthalsborr, samt sker derfor |
-
1987
- 1987-02-02 JP JP1987013868U patent/JPH0737769Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1507616A1 (en) | 2002-05-29 | 2005-02-23 | Sandvik AB | Drilling tool set, drilling tool and indexable drill bit therefore |
| EP1507616B1 (en) | 2002-05-29 | 2017-05-03 | Sandvik Intellectual Property AB | Drilling tool set |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63124412U (ja) | 1988-08-12 |
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