JP2002166305A - 切削工具 - Google Patents

切削工具

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JP2002166305A JP2000365110A JP2000365110A JP2002166305A JP 2002166305 A JP2002166305 A JP 2002166305A JP 2000365110 A JP2000365110 A JP 2000365110A JP 2000365110 A JP2000365110 A JP 2000365110A JP 2002166305 A JP2002166305 A JP 2002166305A
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B27/00Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor
    • B23B27/007Tools for turning or boring machines; Tools of a similar kind in general; Accessories therefor for internal turning

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 剛性低下を来すことなく固有振動数を上げる
ことで、ビビリの発生を防止する。 【解決手段】 シャンク部4の先端に、その中心軸線に
対して偏心し、先端側にいくにつれて偏心方向に略直交
する方向に傾斜するヘッド部3を設ける。ヘッド部3の
先端に、偏心方向の外周側に突出する突部5を形成す
る。ヘッド部3の外周面のうち、偏心方向を向く面3b
と傾斜方向とは反対側を向く面3cとの間にチップポケ
ット6を、傾斜方向とは反対側を向く面3c及び偏心方
向とは反対側を向く面3dとの間に第一凹溝7を形成す
る。傾斜方向とは反対側を向く面3cの途中位置から先
端面3aにかけて切欠部を形成し、その先端部から突部
5にかけてチップ取付座10を形成してチップ11を装
着する。傾斜方向を向く面3eと偏心方向を向く面3b
との間に第二凹溝16を形成し、傾斜方向を向く面3e
と偏心方向とは反対側を向く面3dとの間に第三凹溝1
7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ワークを切削
加工する切削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、下穴が形成されたワークに内周
加工を施すための中ぐり用の工具として中ぐりバイトが
知られており、この中ぐりバイトは略円柱状をなす工具
本体のヘッド部先端に例えば超硬合金製のチップを着脱
可能に装着している。この中ぐりバイトは、工作機械の
主軸に支持されて高速で回転するワークの下穴に挿入さ
れ、チップに形成された切刃によって下穴の内周面を切
削していくものである。中ぐりバイトは、工具本体のシ
ャンク部を工作機械に把持されて軸状の工具本体を長く
突き出した状態で切削を行うものであるため、切削加工
時にビビリが発生しやすい。そして、工具本体の突き出
し量、または切刃の外周への突き出し量が多くなると、
工具本体の剛性が低下して、よりビビリが生じやすくな
る。このビビリの振幅は、中ぐりバイトがワークから受
ける外力(切削抵抗)の振動数と、中ぐりバイトを含む
機械系の固有振動数とが一致した際に起きる共振によっ
て増大する。
【0003】このため、従来は、図6の平面図に示す中
ぐりバイト41のように、工具本体42において、シャ
ンク部44の先端に設けられるヘッド部43に、工具本
体42の中心軸線O’に対して切刃45と反対側の外周
面に凹溝46を形成してヘッド部43を軽量化し、中ぐ
りバイト自身の固有振動数を増大させることで、中ぐり
バイトを含む機械系の固有振動数と外力の振動数との乖
離を大きくして、ビビリの低減を図っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにヘッド部43に凹溝46を形成すると、共振による
ビビリの増大はある程度抑えられるものの、ヘッド部4
3の剛性が低下してしまうので、ビビリを効果的に押さ
えることはできなかった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ヘッド部に剛性低下を生
じさせることなく、ビビリ等の発生を防止する切削工具
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる切削工具
は、工具本体のヘッド部の先端に切刃を備えてなる切削
工具において、ヘッド部には、切削加工時に主分力が加
わる方向、及び背分力が加わる方向の肉厚を残して、そ
の外周面に複数の凹溝が形成されていることを特徴とし
ている。このように構成される切削工具においては、ヘ
ッド部において切削加工時に主分力が加わる方向の肉
厚、及び背分力が加わる方向の肉厚を確保しつつ、複数
の凹溝を形成するので、剛性を低下させずにヘッド部を
軽量化することができる。そして、このようにヘッド部
を軽量化することで、工具本体の固有振動数を増大させ
て、外力すなわち切削抵抗による振動数との乖離を大き
くしてビビリによる共振を効果的に抑制することができ
る。ここで、ヘッド部においてこれら凹溝に挟まれる部
分は、ヘッド部を補強するリブとして作用するので、ヘ
ッド部の剛性がさらに高められる。
【0007】また、切削工具を、ヘッド部において、切
刃を外周側に突き出して設けた構成とした場合には、ヘ
ッド部の切刃の逃げ面側に隣接する外周面の、切刃より
も工具基端側にも凹溝を形成してもよい。この切削工具
によって切削加工を行った際には、ヘッド部において切
刃の逃げ面側に隣接する外周面のうち、工具先端側の部
分で切削抵抗を受けることになるが、この部分を避けて
凹溝を形成することで、切刃を外周側に突き出して設け
た場合にも、ヘッド部の剛性を確保しつつ、ヘッド部を
軽量化することができる。このような凹溝は、ヘッド部
の外周面において、周方向の位置を変えて四つ以上形成
されていてもよい。これによって、ヘッド部においてこ
れら複数の凹溝に挟まれる部分をヘッド部を補強するリ
ブとして作用させて、ヘッド部の剛性を向上させつつ、
ヘッド部のさらなる軽量化を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】〔第一の実施の形態〕以下、本発
明の第一の実施の形態について、図1から図3を用いて
説明する。本実施の形態では、本発明を、スローアウェ
イ式の中ぐりバイトに適用した例を示している。図1は
本実施の形態にかかる中ぐりバイトのヘッド部をチップ
のすくい面方向から見た平面図、図2は図1に示すヘッ
ド部の側面図、図3は図1におけるA−A矢視断面図で
ある。図1及び図2に示すように、中ぐりバイト1の略
棒状をなす工具本体2は、ヘッド部3とシャンク部4と
からなるものである。そして、例えばシャンク部4は略
円柱形状とされ、ヘッド部3はシャンク部4の中心軸線
Oに対して偏心して設けられて、偏心方向の幅が、偏心
方向に略直交する方向の幅及びシャンク部4の径よりも
狭い大略楕円円柱形状とされている。さらに、ヘッド部
3は、シャンク部4との接続部から先端側にいくにつれ
て、偏心方向に略直交する方向に傾斜させて設けられて
いる。また、ヘッド部3の先端において偏心方向の側で
傾斜方向の側には、偏心方向に向けて外周側に突出する
突部5が形成されている。突部5は、その傾斜方向とは
反対側の端部から傾斜方向にいくに従って突出量が漸次
少なくされており、図3で二点鎖線で示すように、突部
5を含めた先端面3aは略半円形状に形成されている。
突部5において傾斜方向とは反対側には、後述するよう
に、切刃を構成するスローアウェイチップ11(以下、
単にチップと称する)が装着される。
【0009】ヘッド部3には、その外周面のうち、偏心
方向を向く面3bと傾斜方向とは反対側を向く面3cと
の間で、シャンク部4との接続部近傍から先端面3aに
かけて外周面が切り欠かれて、凹曲面状のチップポケッ
ト6が形成されている。また、ヘッド部3の外周面のう
ち、傾斜方向とは反対側を向く面3c及び偏心方向とは
反対側を向く面3dとの間で、その途中位置から先端面
3aにかけて外周面が切り欠かれて、凹曲面状の第一凹
溝7が形成されている。
【0010】図2に示すように、ヘッド部3の外周面の
うち、傾斜方向とは反対側を向く面3cは、シャンク部
4との接続部から先端方向の途中位置にかけて外周側に
向けて隆起しており、またこの途中位置から先端面3a
にかけて、中心軸線Oに漸次近づくよう斜めに切除され
て切欠部8が形成されている。そして、この切欠部8の
先端部から突部5にかけて、傾斜方向とは反対側を向く
面3c側に開口する例えば略菱形の凹溝をなすチップ取
付座10が形成されている。このチップ取付座10は、
底面10aと、底面10aから屹立して互いに交差する
側壁10b、10cとを有しており、チップ取付座10
には、例えば略菱形状のチップ11が装着され、ネジ9
等で固定されている。
【0011】このチップ11は、チップ取付座10の底
面10aに着座する着座面12に対向する上面13がす
くい面とされ、この上面13の稜辺をなす前切刃13a
は先端面3aから突出されている。すなわち、チップ1
1のすくい面は、ヘッド部3の傾斜方向とはほぼ反対側
に向けられている。また、この前切刃13aとこれに隣
接する稜辺をなす横切刃13bとが交差する角部は、突
部5から偏心方向の外周側及び先端側に突出するノーズ
部13cとされている。本実施の形態では、ノーズ部3
の、偏心方向を向く面3bからの外周側への突出量Dを
7.6mmとしている。また、前切刃13aは、他の角
部13dの一端から他端であるノーズ部13cに向けて
漸次先端側に突出するように、平面視でわずかに傾斜配
置されている。そして、チップ11において、ノーズ部
13cのノーズ角θは35°とされており、チップ側面
11aは、ノーズ部13c及び前切刃13aの逃げ面を
なしており、先端面3aに続いている。
【0012】また、ヘッド部3には、その外周面のう
ち、傾斜方向を向く面3eと偏心方向を向く面3bとの
間、すなわちチップ11に対して逃げ面側に隣接する外
周面が切り欠かれて、切刃をなすチップ11よりも工具
基端側に位置して凹曲面状の第二凹溝16が形成されて
いる。ここで、第二凹溝16は他の凹溝に比べて浅く形
成されているとともに、工具先端側にいくにつれてその
幅が狭められている。さらに、図3に示すように、ヘッ
ド部3の外周面のうち、傾斜方向を向く面3eと偏心方
向とは反対側を向く面3dとの間で外周面が切り欠かれ
て、切刃をなすチップ11よりも工具基端側に位置し
て、凹曲面状の第三凹溝17が形成されている。
【0013】これら第一、第二、第三凹溝7、16、1
7は、ヘッド部3の重量を軽減させるためのものであ
る。そして、図3に示すように、ヘッド部3には、傾斜
方向とは反対側を向く面3c、傾斜方向を向く面3eが
残されており、ヘッド部3において、切削加工を行った
場合に生じる主分力F1に沿った方向の肉厚が確保され
ている。同様に、ヘッド部3には、偏心方向を向く面3
b、偏心方向とは反対側を向く面3dが残されているの
で、ヘッド部3において、切削加工を行った場合に生じ
る背分力F2に沿った方向の肉厚が確保されている。こ
れによって、ヘッド部3において主分力F1を受ける方
向及び背分力F2を受ける方向の剛性が確保されてい
る。そして、ヘッド部3の外周面に、第一、第二、第三
凹溝7、16、17と、周方向の位置を変えて複数の凹
溝を形成することで、ヘッド部3においてこれら複数の
凹溝に挟まれる部分は、ヘッド部3を補強するリブとし
て作用する。これによって、ヘッド部3の剛性を向上さ
せつつ、ヘッド部3のさらなる軽量化を図ることができ
る。
【0014】本実施の形態による中ぐりバイト1は上述
の構成を備えているから、図1においてワークWを二点
鎖線で示す軸線OWまわりに回転させ、これに対して図
示しない工作機械でシャンク部4を保持された中ぐりバ
イト1のノーズ部13cで切り込みつつワークWの下穴
を内周面加工する。このとき、ヘッド部3において、チ
ップ11のノーズ部13cで切削することによって生じ
る切削抵抗の主分力F1が加わる方向、及び背分力F2
が加わる方向の肉厚が確保されているので、ヘッド部3
の一層の軽量化を達成しつつ、剛性が確保されて、ビビ
リが生じにくくなる。ここで、切削加工時には、ヘッド
部3においてチップ取付座10を支える先端部及び突部
5の近傍、すなわちチップ11に対して逃げ面側に位置
する部分に切削抵抗が加わる。この中ぐりバイト1で
は、この部分を避けて、チップ11よりも工具基端側に
第二凹溝16を設けており、また第二凹溝16は、他の
凹溝に比べて浅く形成されているとともに、工具先端側
にいくにつれてその幅が狭められている。これによっ
て、ヘッド部3においてチップ取付座10を支える先端
部及び突部5の近傍の肉厚が確保されて、ヘッド部3の
強度低下を防止しつつ、ヘッド部3の軽量化を図ること
ができる。
【0015】本実施形態による中ぐりバイト1によれ
ば、ヘッド部3に第一、第二、第三凹溝7、16、17
を形成してヘッド部3を軽量化することで、ヘッド部3
の固有振動数の増大を図り、中ぐりバイト1を含む機械
系の固有振動数と外力の固有振動数との乖離を大きくし
て、共振によるビビリを起き難くすることができる。さ
らに、ヘッド部3において、切削加工を行った場合に生
じる主分力F1及び背分力F2に沿った方向の肉厚が確
保されているので、ヘッド部3の剛性を確保している。
換言すれば、主分力F1及び背分力F2に直交する軸に
対する断面二次モーメントを保持しつつ余分な肉を削り
落とすことで、剛性低下を抑制しながらビビリを発生し
難くしている。また、ヘッド部3においてチップ取付座
10を支える先端部及び突部5の近傍の肉厚を確保しつ
つ第二の溝16を設けているので、ヘッド部3の一層の
軽量化を達成しつつ、剛性が確保されて、ビビリが生じ
にくくなる。そして、ヘッド部3において、第一、第
二、第三凹溝7、16、17を設けることで、これら凹
溝に挟まれる部分は、ヘッド部3を補強するリブとして
作用するので、ヘッド部3の剛性を向上させつつ、ヘッ
ド部3のさらなる軽量化を図ることができる。本実施の
形態の中ぐりバイト1によれば、このようにビビリの発
生を抑えられるので、加工精度の向上及びチップの欠損
防止を図ることができると同時に、工具本体2の突き出
し量を大きくとることができるようになり、より深い軸
穴の内周面を高精度に仕上げることも可能になる。
【0016】〔第二の実施の形態〕以下、本発明の第二
の実施の形態について、図4から図5を用いて説明す
る。図4は、本実施の形態にかかる中ぐりバイトのヘッ
ド部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は側面
図、図5は図4におけるB−B矢視断面図である。本実
施の形態にかかる中ぐりバイト21は、第一の実施の形
態に示す中ぐりバイト1において、第一、第三凹溝7、
17の幅を小さくしてヘッド部3の外周面のうち、偏心
方向とは反対側を向く面3dの幅を広くして、さらにこ
の外周面3dに、第四凹溝22を形成したものである。
ここで、第四凹溝22は、ヘッド部3において、傾斜方
向とは反対側を向く面3cと傾斜方向を向く面3eとを
結ぶ線を越えない程度の深さとされており、また、ヘッ
ド部3においてシャンク部4との接続部、及びヘッド部
3の先端から離間して形成されている。
【0017】このように構成される中ぐりバイト21で
は、ヘッド部3において、切削加工を行った場合に生じ
る主分力F1に沿った方向の肉厚が確保されており、ま
た、ヘッド部3において偏心方向を向く面3bと偏心方
向とは反対側を向く面3dとの間に、切削加工を行った
場合に生じる背分力F2に沿った方向の肉厚も確保され
ているので、ヘッド部3の剛性が確保されている。そし
て、第四凹溝22が形成されることによって中ぐりバイ
ト1よりもさらにヘッド部3が軽量化されているから、
より一層ビビリを生じにくくすることができる。そし
て、ヘッド部3の外周面に、第一、第二、第三、第四凹
溝7、16、17、22と、周方向の位置を変えて四つ
の凹溝を形成することで、ヘッド部3においてこれら複
数の凹溝に挟まれる部分は、ヘッド部3を補強するリブ
として作用する。これによって、ヘッド部3の剛性を向
上させつつ、ヘッド部3のさらなる軽量化を図ることが
できる。
【0018】なお、第二の実施の形態では、凹溝を四つ
設けた例を示したが、ヘッド部3において、切削加工を
行った場合に生じる主分力F1及び背分力F2に沿った
方向の肉厚を確保していれば、さらに多くの凹溝を設け
てもよい。上述の各実施の形態では、中ぐりバイト1、
21を、スローアウェイチップ11を用いるスローアウ
ェイ式の切削工具としたが、これに限られることなく、
本発明は、ろう付けタイプの切刃やソリッドタイプの切
刃等を有する切削工具にも適用することができる。ま
た、本発明は、上述の各実施の形態で示した中ぐりバイ
ト1、21に限らず、他の各種のバイト等の旋削工具や
転削工具等の切削工具に適用することができる。
【0019】
【実施例】上記の第二の実施の形態に示した中ぐりバイ
ト21(以下、単に実施例と称する)と、従来の中ぐり
バイト41(以下、単に従来例と称する)のそれぞれに
ついて、ヘッド部の体積(cm3)と、工具本体の固有
振動数(Hz)と、ヘッド部に荷重を加えた際に工具本
体に生じるたわみの大きさ(μm)とを数値解析によっ
て算出した。この結果を、以下の表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】ここで、この数値解析においてヘッド部に
加えた荷重は、通常ボーリング加工にて、切削速度Vc
=100(m/min)、送りf=0.1(mm/re
v)、切り込み深さap=0.5(mm)、中ぐりバイ
トの長さLと直径dの比L/d=5(80mm)として
切削加工を行った際に生じる切削抵抗の三分力(主分
力、背分力、送り分力)を用いた。この解析の結果、実
施例では、従来例に比して、切削時における主分力方向
の工具本体のたわみが0.2%減少しており、また背分
力を受けた際の工具本体のたわみも、0.7%減少して
いた。このように、実施例では、従来例よりも工具本体
の剛性が高められていることがわかる。また、実施例で
は、従来例に比して、ヘッド部の体積が8%少なく、こ
れによって、実施例では、従来例に比して、工具本体の
主分力方向の固有振動数が5.4%増加しており、また
背分力方向の固有振動数においては、28.3%も増加
している。
【0022】この解析の結果から分かるように、実施例
では、従来例に比して工具本体の剛性が高められてお
り、ビビリが生じにくいとともに、ヘッド部が軽量化さ
れて、工具本体の固有振動数が高められているので、外
力すなわち切削抵抗による振動数との乖離を大きくして
ビビリによる共振を効果的に抑制することができる。
【0023】
【発明の効果】本発明にかかる切削工具によれば、ヘッ
ド部において切削加工時に主分力が加わる方向の肉厚、
及び背分力が加わる方向の肉厚を確保して、ヘッド部の
剛性を低下させずにヘッド部に凹溝を形成してヘッド部
を軽量化することができるので、工具本体の剛性を維持
してビビリを生じにくくしつつ、ヘッド部を軽量化して
工具本体の固有振動数を増大させて、外力すなわち切削
抵抗による振動数との乖離を大きくしてビビリによる共
振を効果的に抑制することができる。そして、ヘッド部
においてこれら凹溝に挟まれる部分は、ヘッド部を補強
するリブとして作用するので、ヘッド部の剛性がさらに
高められる。このようにビビリの発生が抑えられるの
で、加工精度の向上及びチップの欠損防止を図ることが
できると同時に、工具本体の突き出し量を大きくとるこ
とができるようになり、より深い軸穴の内周面を高精度
に仕上げることも可能になる。
【0024】また、切削工具を、ヘッド部において、切
刃を外周側に突き出して設けた構成とした場合には、ヘ
ッド部の切刃の逃げ面側に隣接する外周面の、切刃より
も工具基端側にも凹溝を形成することで、ヘッド部にお
いて切刃の逃げ面側に位置する部分のうち、切削抵抗を
受ける部分の肉厚を確保しつつ凹溝を形成することがで
きるので、ヘッド部の剛性を確保しつつ、さらにヘッド
部を軽量化することができる。このような凹溝は、ヘッ
ド部の外周面において、周方向の位置を変えて四つ以上
形成することで、ヘッド部においてこれら複数の凹溝に
挟まれる部分をヘッド部を補強するリブとして作用させ
て、ヘッド部の剛性を向上させつつ、ヘッド部のさらな
る軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態にかかる中ぐりバ
イトのヘッド部をチップのすくい面方向から見た平面図
である。
【図2】 図1に示すヘッド部の側面図である。
【図3】 図1におけるA−A矢視断面図である。
【図4】 本発明の第二の実施の形態にかかる中ぐりバ
イトのヘッド部を示す図であって、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図5】 図4におけるB−B矢視断面図である。
【図6】 従来の中ぐりバイトのヘッド部を示す平面図
である。
【符号の説明】
1、21 中ぐりバイト 2 工具本体 3 ヘッド部 7、16、17、22 第一、第二、第三、第四凹溝 13a 前切刃 13b 横切刃
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 彰一郎 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内 Fターム(参考) 3C046 BB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体のヘッド部の先端に切刃を備え
    てなる切削工具において、 前記ヘッド部には、切削加工時に主分力が加わる方向、
    及び背分力が加わる方向の肉厚を残して、その外周面に
    複数の凹溝が形成されていることを特徴とする切削工
    具。
  2. 【請求項2】 前記ヘッド部において、前記切刃は外周
    側に突き出して設けられており、 前記ヘッド部には、前記切刃の逃げ面側に隣接する外周
    面の、前記切刃よりも工具基端側にも凹溝が形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の切削工具。
  3. 【請求項3】 前記凹溝は、前記ヘッド部の外周面にお
    いて、周方向の位置を変えて四つ以上形成されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の切削工具。
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