JP2537808Y2 - パイロット弁 - Google Patents

パイロット弁

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JP2537808Y2
JP2537808Y2 JP1989120985U JP12098589U JP2537808Y2 JP 2537808 Y2 JP2537808 Y2 JP 2537808Y2 JP 1989120985 U JP1989120985 U JP 1989120985U JP 12098589 U JP12098589 U JP 12098589U JP 2537808 Y2 JP2537808 Y2 JP 2537808Y2
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雅博 安西
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株式会社ガスター
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、例えば給水弁等に用いられるパイロット弁
に係り、特にダイヤフラム部材の流入口側と流体溜室側
とを連通する連通路の詰りを確実に防ぐことができるパ
イロット弁に関するものである。 [従来の技術] 従来のこの種のパイロット弁としては、例えば実公昭
55−34374号公報に記載のものがある。以下、従来のパ
イロット弁について第7図および第8図を参照して説明
する。図示の例は給水弁として使用する電磁制御形のパ
イロット弁(パイロット電磁弁)である。 図において、1は弁ケースで、この弁ケース1は流入
口2と吐出口3とを有し、かつ内部の流入口2と吐出口
3との間にほぼ円筒形の弁座4を設ける。 5は周縁部を前記弁ケース1に取付けて前記弁座4に
上流側から接離自在に当接するダイヤフラム部材で、こ
のダイヤフラム部材5の中心に後述する流体溜室8と吐
出口3とを連通するパイロット孔6を設け、かつこのダ
イヤフラム部材5の周縁部寄りの所に前記流入口2側と
後述する流体溜室8とを連通する連通路としての連通孔
7を設ける。 8は前記ダイヤフラム部材5を前記弁座4に当接せし
める方向の力を与える圧力流体(以下、単に流体とい
う)を貯溜する流体溜室で、この流体溜室8は取付部材
9により前記ダイヤフラム部材5の上流側に形成され
る。前記取付部材9は前記ダイヤフラム部材5の周縁部
を前記弁ケース1に押圧する機能をも有する。 10は前記パイロット孔6を開閉する開閉部材としての
アーマチャで、このアーマチャ10は前記取付部材9にス
ライド可能に取付けられている。 11は前記アーマチャ10の先端が前記パイロット孔6の
周縁に当接するように前記アーマチャ10を付勢するばね
である。 12は前記取付部材9に取付けた電磁石のコイルであ
る。 13は前記連通孔7より上流側の前記弁ケース1と前記
ダイヤフラム部材5との間に複数個設けた溝である。こ
の溝13の隙間の大きさは、前記連通孔7の隙間の大きさ
より小さい。 かかるパイロット弁において、コイル12に通電してい
ない状態では、ばね11によりアーマチャ10の先端がダイ
ヤフラム部材5のパイロット孔6の周縁に当接してパイ
ロット孔6を閉じている。今、流体(水)を供給する
と、流入口2から溝13および連通孔7を経て流体溜室8
中に流入して、その流体溜室8内に流体圧力がかかる。
このとき、ダイヤフラム部材5は弁座4に押圧されて当
接し、流体は停止状態にある。 次に、コイル12に通電すると、アーマチャ10がばね11
のばね力に抗してコイル12側に吸引され、アーマチャ10
の先端がパイロット孔6の周縁から離れてパイロット孔
6が開く。これにより、流体溜室8中の流体がパイロッ
ト孔6から吐出口3側に抜け、ダイヤフラム部材5の上
流側に形成されている流体溜室8内の流体圧力が減少す
るので、ダイヤフラム部材5は該ダイヤフラム部材自身
の弾性によって流体溜室8側に動く。このためダイヤフ
ラム部材5と弁座4との間が開き、流体は流動状態とな
る。 さらに、コイル12への通電を断つと、アーマチャ10は
ばね11により押戻されて、再びパイロット孔6の周縁に
当接し、上述のように再び停止状態となる。 上述のパイロット弁においては、ダイヤフラム部材5
の流入口2側と流体溜室8側とを連通する連通孔7が流
体中の小さいごみや塵などにより詰り、流体溜室8中へ
の流体の流入が妨げられて流体溜室8中に充分な圧力が
かからず、流体が止らなくならないようにすることが重
要である。 上述の従来のパイロット弁は、連通孔7の上流側に隙
間が連通孔7の隙間より小さい溝13を複数個設け、連通
孔7の詰りを防ぐように構成されている。 [考案が解決しようとする課題] ところが、上述の従来のパイロット弁は、連通孔7の
詰りを防ぐ溝13を弁ケース1とダイヤフラム部材5との
間に設けたので、ダイヤフラム部材5が作動して開く
と、弁ケース1とダイヤフラム部材5との間の溝13の隙
間が大きくなる。このために、大きいごみや塵などが溝
13を通過して連通孔7を詰らせることがある。また、溝
13における弁ケース1とダイヤフラム部材5との間にお
いてごみや塵などが挟まって、その溝13の隙間が大きく
なり、所定の隙間を保つことができない。従って、連通
孔7の詰りを確実に防ぐことが困難である。 また、従来のパイロット弁は、連通孔7の詰りを防ぐ
溝13を弁ケース1とダイヤフラム部材5との間に設けた
ので、その溝13の隙間調整は、弁ケース1の成形後に面
倒な後処理加工で行なう必要があるなどの問題がある。 本考案の目的は、ダイヤフラム部材の流入口側と流体
溜室側とを連通する連通路の詰りを確実に防ぐことがで
き、また連通路などの隙間調整が簡単であるパイロット
弁を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本考案は、上記の問題を解決するために、ダイヤフラ
ム部材の流入口側に複数個の流入孔を設けるとともに、
該ダイヤフラム部材の流体溜室側に流出孔を設け、この
流出孔と前記流入孔とを連通溝で連通させて連通路を形
成する。 これにより、前記の流出孔は必然的に連通溝と流体溜
室とを連通せしめる長さを有する孔となり、かつ、前記
の連通溝は流出孔と流入孔とを連通せしめる長さを有す
る溝となる。 そして、前記の流出孔の長さ方向の何れの部分の大き
さ(孔径)も、前記流入孔の大きさよりも大きくなるよ
うに構成し、 かつ、前記連通溝の長さ方向の何れの部分の大きさ
(溝幅)も前記流入孔の大きさ(孔径)よりも大きくな
るように構成する。
【作用】
本考案は、上記の構成により、比較的大きいごみや塵
などは流入孔で止り、流出孔まで入り込んで詰るような
ことはない。流入孔の大きさが、連通溝や流出孔の大き
さよりも小さいので、比較的小さい流入孔を通過して連
通路内へ流入した小さいごみや塵は、流入孔よりも大き
い連通溝に詰まる虞れが無く、流入孔よりも大きい流出
孔に詰まる虞れも無く連通路を通過することができる。
さらに、複数個の流入孔の内の何個かの流入孔が詰った
としても、流体は他の流入孔から流入することができ
る。このように、複数個の流入孔および流出孔からなる
連通路の詰りを防ぐことができる。 しかも、複数個の流入孔はダイヤフラム部材自体に設
けられているので、ダイヤフラム部材が作動して開いて
も流入孔の隙間の大きさは常に一定であり、流入孔の上
述の作用は常に果される。 従って、ダイヤフラム部材の流入口側と流体溜室側と
を連通する連通路の詰りを確実に防ぐことができる。 また、複数個の流入孔および流出孔からなる連通路を
ダイヤフラム部材自体に設けたので、ダイヤフラム部材
を成形組立することにより、上述の連通路の隙間調整を
簡単に行なうことができ、従来技術に係るパイロット弁
のような弁ケースの後処理加工を必要としない。 [実施例] 以下、本考案に係るパイロット弁の一実施例を第1図
乃至第6図を参照して説明する。 第1図は本考案の1実施例の断面図であり、第2図
は、上掲の第1図に断面が現われているダイヤフラム部
材14の平面図である。第3図は上掲の第2図のIII−III
断面図、第4図は同じくIV−IV断面図、第5図は同じく
V−V断面図である。第6図は前掲の第2図に示したダ
イヤフラム部材の底面図である。 図中、第7図および第8図と同一符号は同一のものを
示す。 図において、14はダイヤフラム部材で、このダイヤフ
ラム部材14はゴムなどの弾性部材からなるダイヤフラム
15と、金属板などの剛性部材からなるディスク16および
ディスク押え17とからなる。 前記ダイヤフラム15は、円盤形状をなし、中心に透孔
を設け、かつ周縁部寄りの部分に逆U字形の可撓部を設
ける。前記ディスク16は、同じく円盤形状をなし、中心
にパイロット孔18を設け、周縁部を逆J字形に立上げ
る。前記ディスク押え17は円環状に形成し、複数本(本
例では4本)のピン19(第3図)を等間隔に突設する。
前記ダイヤフラム15の両側を前記ディスク16とディスク
押え17とで挟みつけ、前記のピン19をディスク16に加締
め付けて一体の組立部材であるダイヤフラム部材14を構
成する。(第1図参照)上記ダイヤフラム部材14のディ
スク16を流体溜室8側に向けて、該ダイヤフラム部材14
のダイヤフラム15の周縁部を、取付部材9によって弁ケ
ース1に押圧固定する。上記ダイヤフラム15は、弾性的
に撓んで前記の弁座4に密着したり、弾性復元力によっ
て該弁座4から離間したりできるように保持される。 前記ダイヤフラム部材14の内で流入口2側に位置して
いるディスク押え17に流入孔20を複数個(本例では4
個)穿つとともに、該ダイヤフラム部材の内で流体溜室
8側に位置しているディスク16に流出孔22を穿ち、か
つ、ダイヤフラム15に、上記流入孔と流出孔とを連通す
る環状の連通溝21を設ける。これにより流入孔20と連通
溝21と流出孔22とより成る連通路が形成される。前記流
体溜室8はダイヤフラム15によって前記流入口2との間
を仕切られているが、上記の連通路によって連通され
る。前記流入孔20の大きさを前記連通溝21および流出孔
22の大きさより小さくする。 この実施例における本考案のパイロット弁は、以上の
如き構成からなるから、下記の作用を果す。 すなわち、比較的大きいごみや塵などは流入孔20で止
り、連通溝21を介して流出孔22まで入り込んで詰るよう
なことはない。また、流入孔20を通過した比較的小さい
ごみや塵などは流入孔20より大きい連通溝21および流出
孔22を詰ることなく通過することができる。 以上に説明した構造・機能から容易に理解できるよう
に、流入孔を流出孔よりも小さくするとは、流入孔の孔
径よりも流出孔の孔径を大きくして、流入孔を通過し得
た異物が流出孔に詰まる虞れの無いようにすることであ
る。従って、上記の流出孔の孔径が一定でない場合に
は、その最小孔径が流入孔の孔径よりも大きくなるよう
に構成すれば良い。 同様に、連通溝の大きさ(溝幅)が一定でない場合
は、その最小溝幅が流入孔の孔径よりも大きくなるよう
に構成すれば良い。 さらに、複数個の流入孔20の内の何個かの流入孔20が
詰ったとしても、流体は他の流入孔20から流入すること
ができる。このように、複数個の流入孔20,連通溝21お
よび流出孔22からなる連通路の詰りを防ぐことができ
る。 しかも、複数個の流入孔20はダイヤフラム部材14自体
(ダイヤフラム15およびディスク押え17)に設けられて
いるので、ダイヤフラム部材14が作動して開いても流入
孔20の隙間の大きさは常に一定であり、流入孔20の上述
の作用は常に果される。 従って、ダイヤフラム部材14の流入口側と流体溜室側
とを連通する連通路の詰りを確実に防ぐことができる。 また、複数個の流入孔20,連通溝21および流出孔22か
らなる連通路をダイヤフラム部材自体14に設けたので、
ダイヤフラム部材14(ダイヤフラム15,ディスク16およ
びディスク押え17)を成形組立することにより、上述の
連通路の隙間調整を簡単に行なうことができ、従来のパ
イロット弁のような弁ケースの後処理加工を必要としな
い。 なお、上述の実施例においては、電磁制御形のパイロ
ット弁(パイロット電磁弁)について説明したが、その
他の制御形のパイロット弁にも、本考案を用いることが
できる。また、給水弁以外の弁にも使用することができ
る。 [考案の効果] 以上から明らかなように、本考案のパイロット弁は、
ダイヤフラム部材の流入口側と流体溜室側とを連通する
連通路の詰りを確実に防ぐことができ、またダイヤフラ
ム部材の連通路の隙間調整を簡単に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図乃至第6図は本考案に係るパイロット弁の一実施
例を示し、第1図は断面図、第2図はダイヤフラム部材
の平面図、第3図は第2図におけるIII−III線断面図、
第4図は第2図におけるIV−IV線断面図、第5図は第2
図におけるV−V線断面図、第6図はダイヤフラム部材
の底面図である。第7図は従来のパイロット弁の断面
図、第8図は第7図におけるVIII部の拡大図である。 1……弁ケース、2……流入口、3……吐出口、4……
弁座、8……流体溜室、10……アーマチャ(開閉部
材)、14……ダイヤフラム部材、18……パイロット孔、
20……流入孔、21……連通溝、22……流出孔。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁ケース内の流入口と吐出口との間に弁座
    を設け、前記弁座に上流側から離,接自在に当接するダ
    イヤフラム部材を前記弁ケースに取付け、 上記ダイヤフラム部材の上流側に該ダイヤフラム部材を
    前記弁座に当接させる圧力流体を溜める流体溜室を形成
    し、前記ダイヤフラム部材に、前記流体溜室と前記吐出
    口とを連通するパイロット孔を設け、該パイロット孔を
    開閉する開閉部材を前記弁ケースに取付け、前記ダイヤ
    フラムで仕切られている前記流入口と前記流体溜室とを
    連通する連通路を設け、前記開閉部材で前記パイロット
    孔を開閉することにより前記ダイヤフラム部材を前記弁
    座に対して離,接作動せしめるパイロット弁において、 前記連通路は、前記ダイヤフラム部材の前記流入口
    (2)側に設けた複数個の流入孔(20)と、前記ダイヤ
    フラム部材の前記流体溜室(8)側に設けた流出孔(2
    2)と、前記流入孔と流出孔とを連通する連通溝(21)
    とから成り、 前記流出孔(22)は、連通溝(21)と流体溜室(8)と
    を連通せしめる長さを有し、その何れの部分の大きさも
    前記流入孔(20)の大きさよりも大きく、 かつ、前記連通溝(21)は流入孔(20)と流出孔(22)
    とを連通せしめる長さを有し、その何れの部分の大きさ
    も前記流入孔(20)の大きさよりも大きいことを特徴と
    するパイロット弁。
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