JP2537762Y2 - エアー回転工具のブレーキ装置 - Google Patents
エアー回転工具のブレーキ装置Info
- Publication number
- JP2537762Y2 JP2537762Y2 JP1991036483U JP3648391U JP2537762Y2 JP 2537762 Y2 JP2537762 Y2 JP 2537762Y2 JP 1991036483 U JP1991036483 U JP 1991036483U JP 3648391 U JP3648391 U JP 3648391U JP 2537762 Y2 JP2537762 Y2 JP 2537762Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- valve
- retainer
- brake
- compressed air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエアー回転工具のエアー
モータに設けられるブレーキ装置に関するものである。
モータに設けられるブレーキ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種素材の研摩・研削作業にはグライン
ダーや研削機等のエアー回転工具が使用されているが、
これらのエアー回転工具は実開昭48−73387号公
報によって開示されているように、圧縮空気によって駆
動されるエアータービンのような軽量のモータの回転軸
両端をベアリングによって軸支する構造を採用し、当該
圧縮空気の供給・停止は適宜のバルブ手段により行うも
のである。
ダーや研削機等のエアー回転工具が使用されているが、
これらのエアー回転工具は実開昭48−73387号公
報によって開示されているように、圧縮空気によって駆
動されるエアータービンのような軽量のモータの回転軸
両端をベアリングによって軸支する構造を採用し、当該
圧縮空気の供給・停止は適宜のバルブ手段により行うも
のである。
【0003】斯かる軽量タイプのエアーモータはベーン
タイプのエアーモータと異なり、バルブ手段によりエア
ーの供給を断ってもモータの回転は直ちには止まらず、
回転体の持つ慣性により、回転工具の種類および特性に
よっては、長時間回転し続ける。
タイプのエアーモータと異なり、バルブ手段によりエア
ーの供給を断ってもモータの回転は直ちには止まらず、
回転体の持つ慣性により、回転工具の種類および特性に
よっては、長時間回転し続ける。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、バルブ
手段を閉鎖した後もエアー回転工具の回転が暫く続くの
では安全性の点で問題がある。また、次の作業や、工程
にスムーズに移ることができないので作業効率が良くな
い。本考案の目的は、エアー回転工具の前記問題点を解
決したエアー回転工具に適したブレーキ装置を提供する
ことにある。
手段を閉鎖した後もエアー回転工具の回転が暫く続くの
では安全性の点で問題がある。また、次の作業や、工程
にスムーズに移ることができないので作業効率が良くな
い。本考案の目的は、エアー回転工具の前記問題点を解
決したエアー回転工具に適したブレーキ装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のエアー回転工具のブレーキ装置は、空室内
に回転体を配したエアーモータにより駆動され、弁体の
開閉運動によりエアーモータに圧縮空気の供給・停止を
行うエアー回転工具において、前記回転体の背面にブレ
ーキディスクを固定すると共に、該ディスクに対峙させ
たリテーナには、該ディスクに当接する方向に常時弾発
されるブレーキロッドを該ディスクに対して垂直に保持
してなり、前記弁体の閉状態では、前記リテーナは前記
弁体に押圧されて前記ロッドが前記ディスクに当接し、
一方、前記弁体の開状態では、前記リテーナは前記空室
に放出された圧縮空気の排気圧によって前記ブレーキロ
ッドと共に前記ディスクから離間可能としたことにより
課題を解決したものである。前記エアーモータは、回転
軸に嵌合した噴射ノズルを有する回転体内に、複数個の
ボール収容室を形成し、各ボール収容室に所要の質量を
有する変形可能なボールを求遠心方向に移動自在に収容
し、遠心力の大小により求遠心方向に移動する該ボール
の変形を利用して該回転体内を流れる圧縮空気の流量を
制御することにより、該エアーモータの回転速度を制御
するものであることが好ましい。
に、本考案のエアー回転工具のブレーキ装置は、空室内
に回転体を配したエアーモータにより駆動され、弁体の
開閉運動によりエアーモータに圧縮空気の供給・停止を
行うエアー回転工具において、前記回転体の背面にブレ
ーキディスクを固定すると共に、該ディスクに対峙させ
たリテーナには、該ディスクに当接する方向に常時弾発
されるブレーキロッドを該ディスクに対して垂直に保持
してなり、前記弁体の閉状態では、前記リテーナは前記
弁体に押圧されて前記ロッドが前記ディスクに当接し、
一方、前記弁体の開状態では、前記リテーナは前記空室
に放出された圧縮空気の排気圧によって前記ブレーキロ
ッドと共に前記ディスクから離間可能としたことにより
課題を解決したものである。前記エアーモータは、回転
軸に嵌合した噴射ノズルを有する回転体内に、複数個の
ボール収容室を形成し、各ボール収容室に所要の質量を
有する変形可能なボールを求遠心方向に移動自在に収容
し、遠心力の大小により求遠心方向に移動する該ボール
の変形を利用して該回転体内を流れる圧縮空気の流量を
制御することにより、該エアーモータの回転速度を制御
するものであることが好ましい。
【0006】
【作用】弁体を閉鎖してエアーモータへの圧縮空気の供
給を停止すると、当該弁体の開閉運動と連動するリテー
ナが付勢力に抗してブレーキディスクに接近し、更に、
該リテーナにより保持されたブレーキロッドが弾発力に
抗して進出し、その前端面がブレーキディスクに当接し
てブレーキが作動し、エアーモータの回転は直ちに停止
する。他方、エアーモータに圧縮空気を供給すべく前記
弁体を開放すると、リテーナは、付勢力と圧縮空気の排
気圧の双方の押圧力によって後退し、ブレーキロッドの
前端面がブレーキディスクから離れるので、ブレーキン
グが解除される。
給を停止すると、当該弁体の開閉運動と連動するリテー
ナが付勢力に抗してブレーキディスクに接近し、更に、
該リテーナにより保持されたブレーキロッドが弾発力に
抗して進出し、その前端面がブレーキディスクに当接し
てブレーキが作動し、エアーモータの回転は直ちに停止
する。他方、エアーモータに圧縮空気を供給すべく前記
弁体を開放すると、リテーナは、付勢力と圧縮空気の排
気圧の双方の押圧力によって後退し、ブレーキロッドの
前端面がブレーキディスクから離れるので、ブレーキン
グが解除される。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例
を説明する。図面は本考案に係るエアー回転工具のブレ
ーキ装置の一実施例を示したもので、図1はバルブを閉
鎖した状態を示す縦断側面図であり、図2はバルブを開
放した状態を示す縦断側面図である。なお、以下の説明
において、回転工具の研削部材を接続する側を、前部、
前面、前端部等と称し、圧縮空気を供給する側を、後
部、後面、後端部等という。
を説明する。図面は本考案に係るエアー回転工具のブレ
ーキ装置の一実施例を示したもので、図1はバルブを閉
鎖した状態を示す縦断側面図であり、図2はバルブを開
放した状態を示す縦断側面図である。なお、以下の説明
において、回転工具の研削部材を接続する側を、前部、
前面、前端部等と称し、圧縮空気を供給する側を、後
部、後面、後端部等という。
【0008】符号12はエアー回転工具10の円筒状ハ
ウジングで、小径に形成した前部ハウジング13の内部
には、ベアリング16、17により回転軸20が軸支さ
れ、この回転軸20の先端部21をチャック状に形成し
て、このチャック部21にエアーグラインダー等、回転
工具の研削部材(図示せず。)を差し込み、ナット22
で締め付けることにより、回転軸20に研削部材を固着
することができるようになっている。24は、回転軸2
0の先端部を被うフロントカバーであり、26と27は
ナット22を締め付ける際に、回転軸20が回転しない
ようにするためのピンを回転軸20に差し込むために、
前部ハウジング13と回転軸20に半径方向に設けた貫
通孔である。
ウジングで、小径に形成した前部ハウジング13の内部
には、ベアリング16、17により回転軸20が軸支さ
れ、この回転軸20の先端部21をチャック状に形成し
て、このチャック部21にエアーグラインダー等、回転
工具の研削部材(図示せず。)を差し込み、ナット22
で締め付けることにより、回転軸20に研削部材を固着
することができるようになっている。24は、回転軸2
0の先端部を被うフロントカバーであり、26と27は
ナット22を締め付ける際に、回転軸20が回転しない
ようにするためのピンを回転軸20に差し込むために、
前部ハウジング13と回転軸20に半径方向に設けた貫
通孔である。
【0009】ハウジング12の後部14は大径に形成
し、後端部の内周面には雌ねじ15を形成する。このハ
ウジング後部14の内周面に、後部を前部より小径に絞
ったケーシング30の大径前部31を嵌合し、更に、前
部内外周面に雌ねじ41と雄ねじ42を有するキャップ
40の雄ねじ42を、ハウジング後部14の雌ねじ15
にOリング44を介して螺合し、ケーシング30の、軸
線に垂直な絞り部32の後面にキャップ40の前端部4
3を当接させることにより、ハウジング後部14内にケ
ーシング30を固定する。
し、後端部の内周面には雌ねじ15を形成する。このハ
ウジング後部14の内周面に、後部を前部より小径に絞
ったケーシング30の大径前部31を嵌合し、更に、前
部内外周面に雌ねじ41と雄ねじ42を有するキャップ
40の雄ねじ42を、ハウジング後部14の雌ねじ15
にOリング44を介して螺合し、ケーシング30の、軸
線に垂直な絞り部32の後面にキャップ40の前端部4
3を当接させることにより、ハウジング後部14内にケ
ーシング30を固定する。
【0010】前記のようにして、ハウジング後部14と
ケーシング30の大径前部31によって空室49を形成
し、同空室49の内部にエアーモータ50を配設する。
エアーモータ50は、本件出願の先願である実願平2−
103290号に詳述したように、回転軸20の後部に
嵌合した噴射ノズル52を有する回転体53内に、複数
個のボール収容室54を形成し、各ボール収容室54に
所要の質量を有する変形可能なボール55を求遠心方向
に移動自在に収容し、遠心力の大小により求遠心方向に
移動するボール55の変形を利用して回転体53内を流
れる圧縮空気の流量を制御して、エアーモータ50の回
転速度を制御するものである。
ケーシング30の大径前部31によって空室49を形成
し、同空室49の内部にエアーモータ50を配設する。
エアーモータ50は、本件出願の先願である実願平2−
103290号に詳述したように、回転軸20の後部に
嵌合した噴射ノズル52を有する回転体53内に、複数
個のボール収容室54を形成し、各ボール収容室54に
所要の質量を有する変形可能なボール55を求遠心方向
に移動自在に収容し、遠心力の大小により求遠心方向に
移動するボール55の変形を利用して回転体53内を流
れる圧縮空気の流量を制御して、エアーモータ50の回
転速度を制御するものである。
【0011】エアー回転工具のバルブ手段は、主とし
て、後部の外径より大径の袴部61を前部に有した円筒
形のバルブ外筒60と、その後部内周面に一体として嵌
着し、バルブ外筒60の後部開放端62から圧縮空気の
給気口71を突出したバルブ内筒70とにより構成され
る。バルブ外筒60の袴部61の外周面には雄ねじ63
を形成し、同雄ねじ63をキャップ40の雌ねじ41に
螺合させ、かつ、バルブ外筒60をキャップ40の軸心
方向に穿った大径の貫通孔45にOリング46を介して
貫通し、同時に、バルブ外筒60内には、同外筒60の
内周面前部から、前記ケーシング30の小径後部33を
摺動自在に嵌挿する。なお、符号34は、バルブ外筒6
0の内周面とケーシング30の小径後部33の外周面と
を密封するOリングである。
て、後部の外径より大径の袴部61を前部に有した円筒
形のバルブ外筒60と、その後部内周面に一体として嵌
着し、バルブ外筒60の後部開放端62から圧縮空気の
給気口71を突出したバルブ内筒70とにより構成され
る。バルブ外筒60の袴部61の外周面には雄ねじ63
を形成し、同雄ねじ63をキャップ40の雌ねじ41に
螺合させ、かつ、バルブ外筒60をキャップ40の軸心
方向に穿った大径の貫通孔45にOリング46を介して
貫通し、同時に、バルブ外筒60内には、同外筒60の
内周面前部から、前記ケーシング30の小径後部33を
摺動自在に嵌挿する。なお、符号34は、バルブ外筒6
0の内周面とケーシング30の小径後部33の外周面と
を密封するOリングである。
【0012】バルブ外筒60の雄ねじ63をキャップ4
0の雌ねじ41に対して回転させれば、バルブ外筒60
を軸方向に移動することができ、図1に示すバルブ外筒
60の最前進時において、ケーシング30の小径後部3
3の後端部テーパ面35に形成した円周溝に嵌合したO
リング36が、バルブ内筒70の前端部を逆テーパ面と
して形成したバルブシート75に密着して、バルブ内筒
70内の流体流路72を閉鎖する。また、バルブ外筒6
0の後退位置は、袴部61がキャップ40の段部47に
当接することにより規制される。
0の雌ねじ41に対して回転させれば、バルブ外筒60
を軸方向に移動することができ、図1に示すバルブ外筒
60の最前進時において、ケーシング30の小径後部3
3の後端部テーパ面35に形成した円周溝に嵌合したO
リング36が、バルブ内筒70の前端部を逆テーパ面と
して形成したバルブシート75に密着して、バルブ内筒
70内の流体流路72を閉鎖する。また、バルブ外筒6
0の後退位置は、袴部61がキャップ40の段部47に
当接することにより規制される。
【0013】ケーシング30の小径後部33には半径方
向に流通孔37を設け、小径後部33内の流体流路38
とバルブ外筒60の内周面に形成した円周溝64とを連
通させている。バルブ内筒70の給気口71には、給気
用のエアーホース73をホースバンド74で固定して接
続し、バルブ外筒60の後部開放端62には、前記エア
ーホース73を囲繞して排気ホース76を接続する。空
室49で膨張した空気は、ケーシング30の絞り部32
に穿設した排気孔39から、バルブ外筒60にその軸心
線と平行に設けた排気孔65を通って、排気ホース76
に流通するように構成されている。
向に流通孔37を設け、小径後部33内の流体流路38
とバルブ外筒60の内周面に形成した円周溝64とを連
通させている。バルブ内筒70の給気口71には、給気
用のエアーホース73をホースバンド74で固定して接
続し、バルブ外筒60の後部開放端62には、前記エア
ーホース73を囲繞して排気ホース76を接続する。空
室49で膨張した空気は、ケーシング30の絞り部32
に穿設した排気孔39から、バルブ外筒60にその軸心
線と平行に設けた排気孔65を通って、排気ホース76
に流通するように構成されている。
【0014】次に、ブレーキ装置について説明する。ケ
ーシング30の絞り部32には、軸心線と平行して、そ
の周囲に等間隔で複数個の透孔81を穿設し、また、ケ
ーシング30の小径後部33の外周には、円板状のリテ
ーナ82を緩挿して、該リテーナ82の後退位置をバル
ブ外筒60の前端部66により規制する。リテーナ82
には、前記透孔81より小さい透孔83を同心円上に、
透孔81の位置に対応して同数穿設する。
ーシング30の絞り部32には、軸心線と平行して、そ
の周囲に等間隔で複数個の透孔81を穿設し、また、ケ
ーシング30の小径後部33の外周には、円板状のリテ
ーナ82を緩挿して、該リテーナ82の後退位置をバル
ブ外筒60の前端部66により規制する。リテーナ82
には、前記透孔81より小さい透孔83を同心円上に、
透孔81の位置に対応して同数穿設する。
【0015】符号85は、前部を絞り部32に設けた透
孔81より若干小径とし、後部を透孔83より若干小径
に形成したブレーキロッドであり、その前端部86は透
孔81より大径にし、前端面87は平坦とする。ブレー
キロッド85の前部をケーシング30の絞り部32の透
孔81に、また、後部をリテーナ82の透孔83に夫々
緩挿し、ブレーキロッド85の段部88とリテーナ82
の前面との間には圧縮コイルスプリング89を介装して
相互に弾発する。符号90は、ブレーキロッド85の抜
け止め用ストップリングであり、符号91はドーナツ形
の皿ばねである。符号92は、回転体53の外径より小
径のブレーキディスクであり、中心部を回転軸20によ
り貫通し、回転体53の後端面にナット93を螺着して
固定する。
孔81より若干小径とし、後部を透孔83より若干小径
に形成したブレーキロッドであり、その前端部86は透
孔81より大径にし、前端面87は平坦とする。ブレー
キロッド85の前部をケーシング30の絞り部32の透
孔81に、また、後部をリテーナ82の透孔83に夫々
緩挿し、ブレーキロッド85の段部88とリテーナ82
の前面との間には圧縮コイルスプリング89を介装して
相互に弾発する。符号90は、ブレーキロッド85の抜
け止め用ストップリングであり、符号91はドーナツ形
の皿ばねである。符号92は、回転体53の外径より小
径のブレーキディスクであり、中心部を回転軸20によ
り貫通し、回転体53の後端面にナット93を螺着して
固定する。
【0016】次に、この実施例の作用を説明する。第1
図に示すバルブの閉鎖状態において、バルブ外筒60を
ハウジング後部14内で回転して、バルブ外筒60を後
退させると、バルブ外筒60と一体となったバルブ内筒
70も後退し、バルブシート75がOリング36から離
れて、バルブ内筒70の流体流路72が開放される。こ
のとき、バルブ外筒60の前端部66が後退し、リテー
ナ82を後方から押圧しなくなるので、リテーナ82は
圧縮コイルスプリング89と皿ばね91によって弾発さ
れ、ストップリング90に当接するまで後退する。
図に示すバルブの閉鎖状態において、バルブ外筒60を
ハウジング後部14内で回転して、バルブ外筒60を後
退させると、バルブ外筒60と一体となったバルブ内筒
70も後退し、バルブシート75がOリング36から離
れて、バルブ内筒70の流体流路72が開放される。こ
のとき、バルブ外筒60の前端部66が後退し、リテー
ナ82を後方から押圧しなくなるので、リテーナ82は
圧縮コイルスプリング89と皿ばね91によって弾発さ
れ、ストップリング90に当接するまで後退する。
【0017】バルブ内筒70の流体流路72からは、駆
動用圧縮空気が、バルブ内筒70の円周溝64、流通孔
37、流体流路38を通ってエアーモータ50に供給さ
れ、この圧縮空気は、噴射ノズル52から空室49に放
出され、その反力により回転体53および回転軸20を
回転させ、この回転力は回転軸20を介して接続された
回転工具の研削部材に伝達される。空室49に放出され
た空気は、排気孔39から排出され、その排気圧によっ
てリテーナ82の前面を押圧する。すると、リテーナ8
2はブレーキロッド85と共に後退し、ブレーキロッド
85の前端面87がブレーキディスク92から離れ、最
後にブレーキロッド85の前端部86が絞り部32の前
面に当接して停止する。
動用圧縮空気が、バルブ内筒70の円周溝64、流通孔
37、流体流路38を通ってエアーモータ50に供給さ
れ、この圧縮空気は、噴射ノズル52から空室49に放
出され、その反力により回転体53および回転軸20を
回転させ、この回転力は回転軸20を介して接続された
回転工具の研削部材に伝達される。空室49に放出され
た空気は、排気孔39から排出され、その排気圧によっ
てリテーナ82の前面を押圧する。すると、リテーナ8
2はブレーキロッド85と共に後退し、ブレーキロッド
85の前端面87がブレーキディスク92から離れ、最
後にブレーキロッド85の前端部86が絞り部32の前
面に当接して停止する。
【0018】一方、回転工具の駆動を停止させるには、
図2に示すバルブの開放状態から、バルブ外筒60を前
記操作と逆方向に回転させてゆくと、バルブ内筒70が
前進し、バルブシート75がOリング36に密着して、
バルブ内筒70の流体流路72を閉鎖し、駆動用圧縮空
気の供給が停止される。
図2に示すバルブの開放状態から、バルブ外筒60を前
記操作と逆方向に回転させてゆくと、バルブ内筒70が
前進し、バルブシート75がOリング36に密着して、
バルブ内筒70の流体流路72を閉鎖し、駆動用圧縮空
気の供給が停止される。
【0019】これと同時に、バルブ外筒60の前端部6
6がリテーナ82の後面に当接しながら前進するから、
圧縮コイルスプリング89に付勢されたブレーキロッド
85も前進する。前進したブレーキロッド85の前端面
87がブレーキディスク92に当接してブレーキが働
き、エアーモータ50の回転は直ちに停止する。ブレー
キディスク92にかかる押圧力は圧縮コイルスプリング
89の圧縮力であり、圧縮空気の供給停止時に手動操作
でバルブ外筒60を回転させる速度や力には影響されな
い。
6がリテーナ82の後面に当接しながら前進するから、
圧縮コイルスプリング89に付勢されたブレーキロッド
85も前進する。前進したブレーキロッド85の前端面
87がブレーキディスク92に当接してブレーキが働
き、エアーモータ50の回転は直ちに停止する。ブレー
キディスク92にかかる押圧力は圧縮コイルスプリング
89の圧縮力であり、圧縮空気の供給停止時に手動操作
でバルブ外筒60を回転させる速度や力には影響されな
い。
【0020】
【考案の効果】本考案に係るエアー回転工具のブレーキ
装置は、弁体の閉鎖運動と連動してブレーキ装置が働く
ので、エアーモータの回転は直ちに停止する。従って、
回転工具としての安全性が高く、作業効率が良い。ま
た、ブレーキ装置のブレーキロッドが弁体の開閉運動と
連動しているので、ブレーキ動作と弁体の開閉運動とを
別個に行う必要がなく、この点においても作業効率が良
い。
装置は、弁体の閉鎖運動と連動してブレーキ装置が働く
ので、エアーモータの回転は直ちに停止する。従って、
回転工具としての安全性が高く、作業効率が良い。ま
た、ブレーキ装置のブレーキロッドが弁体の開閉運動と
連動しているので、ブレーキ動作と弁体の開閉運動とを
別個に行う必要がなく、この点においても作業効率が良
い。
【図1】バルブを閉鎖した状態を示す、エアー回転工具
のブレーキ装置の縦断側面図である。
のブレーキ装置の縦断側面図である。
【図2】バルブを開放した状態を示す、エアー回転工具
のブレーキ装置の縦断側面図である。
のブレーキ装置の縦断側面図である。
20 回転軸 50 エアーモータ 60 バルブ外筒 70 バルブ内筒 75 バルブシート 82 リテーナ 85 ブレーキロッド 89 圧縮コイルスプリング 92 ブレーキディスク
Claims (2)
- 【請求項1】 空室内に回転体を配したエアーモータに
より駆動され、弁体の開閉運動によりエアーモータに圧
縮空気の供給・停止を行うエアー向転工具において、前
記回転体の背面にブレーキディスクを固定すると共に、
該ディスクに対峙させたリテーナには、該ディスクに当
接する方向に常時弾発されるブレーキロッドを該ディス
クに対して垂直に保持してなり、前記弁体の閉状態で
は、前記リテーナは前記弁体に押圧されて前記ロッドが
前記ディスクに当接し、一方、前記弁体の開状態では、
前記リテーナは前記空室に放出された圧縮空気の排気圧
によって前記ブレーキロッドと共に前記ディスクから離
間可能としたことを特徴とするエアー回転工具のブレー
キ装置。 - 【請求項2】 前記エアーモータが、回転軸に嵌合した
噴射ノズルを有する回転体内に、複数個のボール収容室
を形成し、各ボール収容室に所要の質量を有する変形可
能なボールを求遠心方向に移動自在に収容し、遠心力の
大小により求遠心方向に移動する該ボールの変形を利用
して該回転体内を流れる圧縮空気の流量を制御すること
により、該エアーモータの回転速度を制御するものであ
ることを特徴とする請求項1記載のエアー回転工具のブ
レーキ装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991036483U JP2537762Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | エアー回転工具のブレーキ装置 |
US07/871,049 US5261233A (en) | 1991-04-23 | 1992-04-20 | Brake device of pneumatic rotational tool |
KR92006498U KR950001368Y1 (ko) | 1991-04-23 | 1992-04-20 | 에어 회전공구의 브레이크 장치 |
ITMI920964A IT1254907B (it) | 1991-04-23 | 1992-04-23 | Dispositivo frenante per utensile pneumatico a rotazione |
DE4213610A DE4213610C2 (de) | 1991-04-23 | 1992-04-23 | Bremseinrichtung für ein pneumatisch angetriebenes rotierendes Werkzeug |
GB9208833A GB2256232B (en) | 1991-04-23 | 1992-04-23 | Brake device of pneumatic rotational tool |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991036483U JP2537762Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | エアー回転工具のブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04122447U JPH04122447U (ja) | 1992-11-04 |
JP2537762Y2 true JP2537762Y2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=31918419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991036483U Expired - Fee Related JP2537762Y2 (ja) | 1991-04-23 | 1991-04-23 | エアー回転工具のブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537762Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101885914B1 (ko) * | 2016-03-25 | 2018-08-06 | 삼성중공업 주식회사 | 에어 호이스트 |
-
1991
- 1991-04-23 JP JP1991036483U patent/JP2537762Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04122447U (ja) | 1992-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5261233A (en) | Brake device of pneumatic rotational tool | |
CA1084312A (en) | Pneumatic screwdriver with torque responsive shut-off | |
GB2417006A (en) | A pneumatically driven deburring device | |
US20080047721A1 (en) | Pressure regulating mechanism for pneumatic tool and pneumatic tool comprising the same | |
JPS5852794B2 (ja) | 動力運転されるレンチの接続および遮断装置 | |
US2830560A (en) | Air-operated hand tool | |
US3945757A (en) | Turbine type air motor | |
JP2537762Y2 (ja) | エアー回転工具のブレーキ装置 | |
US5186603A (en) | Air motor | |
JPS6357193B2 (ja) | ||
JPS5924970A (ja) | 動力工具 | |
JPH07223158A (ja) | フローティング装置 | |
JPH07158614A (ja) | 速度制御機構付ロッドレスシリンダ | |
EP0719377B1 (en) | Pneumatic pressure automatic braking mechanism | |
US4797074A (en) | Governor device | |
JP3082022B2 (ja) | 工作機械用エアーチャック | |
TWI403385B (zh) | 斷電煞車裝置 | |
JPH074114Y2 (ja) | エアー回転工具のタービン速度制御装置 | |
JPS6238581B2 (ja) | ||
JPH04365568A (ja) | エアーモータ | |
CN111911649B (zh) | 气动球阀 | |
JPH0552205A (ja) | ロータリアクチユエータ | |
US11498172B2 (en) | Dual speed rotary tool | |
JP2001009607A (ja) | 工作機械の電動チャックにおける潤滑油供給装置 | |
JPS6341524Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |