JP2537698Y2 - 板金部材の二層部固定構造 - Google Patents

板金部材の二層部固定構造

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JP2537698Y2
JP2537698Y2 JP3060191U JP3060191U JP2537698Y2 JP 2537698 Y2 JP2537698 Y2 JP 2537698Y2 JP 3060191 U JP3060191 U JP 3060191U JP 3060191 U JP3060191 U JP 3060191U JP 2537698 Y2 JP2537698 Y2 JP 2537698Y2
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誠司 大本
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属板を屈曲成形した
板金部材例えば屋根材間の防水部材の二層部を、他の部
材例えば瓦桟に釘を用いて固定する固定構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】屋根野地面の棟線頂部に開設した開口に
向けて屋根材が葺き上げられ、該屋根材間を覆う防水板
が面戸材を介して瓦桟に固定され、該防水板全体を覆っ
て棟瓦が配設されている換気棟が知られている。従来、
前記防水板は板金製で、屋根材に固定する基板部が上下
二層とされており、水切れのよい場所に、図3に示すよ
うに、基板二層部21がパッキン22付釘23により面戸材24
を介して瓦桟に固定されており、表層板21A と裏層板21
B の間が排水路21C とされている (実開平2 −128726号
公報参照) 。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、図3に示す
従来技術では、釘孔25周端縁が下方に屈曲突出して外側
に窪み26が生じ、排水路21C を流れる雨水が釘23を伝っ
て内部に浸入し、防水機能を確保できないという問題が
ある。本考案は、上述のような実状に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、雨水を釘孔から浸入さ
せることがなく、完璧な止水機能を確保しうる板金部材
の二層部固定構造を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本考
案は、金属板を屈曲成形した板金部材の二層部を、他の
部材に釘を用いて固定する固定構造であって、表層板の
固定位置には通孔を設け、該通孔に対向する裏層板を表
側に膨出させた膨出部により前記通孔を塞ぎ、前記膨出
部に釘穴を設けたことを特徴としている。
【0005】
【作用】本考案によれば、二層部10の表層板9Dの通孔17
を塞ぐ裏層板9Cの膨出部18に設けた釘孔19に、パッキン
11付釘12を打ち込んで他の部材に固定するので、釘孔19
が表層板9Dよりも表側に突出し、該釘孔19から釘12を伝
って雨水が裏層板9Cの内側に浸入することはない。ま
た、表層板9Dと裏層板9Cの間に水が流れたり、通孔17か
ら雨水が浸入しても、裏層板9Cの膨出部18によって裏層
板9Cの裏側にまで浸入しない。特に、パッキン11付釘12
を用いる為、釘12を伝って水が裏層板9C内部に浸入する
のを完全に阻止することができる。
【0006】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。図1および図2は、本考案を屋根棟部に設ける換気
棟に採用した実施例を示している。該換気棟1 は、屋根
野地面2 の棟線頂部に設けた開口3 の両側端縁4 に沿っ
て平行に仕切板5 が立設固定され、該仕切板5 に向けて
屋根材6 が野地面2上に葺き上げられている。屋根材6
の棟端下面の瓦桟7 に対応する屋根材6 上面は、面戸材
8 が配設されていて、該面戸材8 を介して仕切板5 を覆
う防水板9 の基板二層部10がパッキン11付釘12により架
設固定され、さらに、防水板9 全体を覆うように断面ア
ーチ状を呈する棟瓦13が載設されて構成されている。
【0007】前記防水板9 は、金属板を折曲形成により
成形された板金部材 (製品) で、中央上部の仕切板5 間
の上部空間を覆う山形屋根状部9Aと、該屋根状部9Aの両
側から仕切板5 に沿って下方に折返された側壁部9Bと、
両側壁部9B下端から屋根材6表面に沿って延びる基板部
(裏層板) 9Cおよび該基板部9C外端から屋根材6 表面よ
り立上がるように折返し折曲された表層板9Dとで形成さ
れる前記基板二層部10と、表層板9Dの端を上向きに折曲
して山形屋根状部9Aの両側方に位置させた邪魔板部9Eと
から構成され、両側壁部9B上部に開口3 に連通する通気
孔14が設けられている。
【0008】前記基板二層部10は、図2に示すように、
上下に所定の間隔をもって雨水排出路15が形成されてお
り、表層板9Dと裏層板9C (基板部) の屈曲端部に浸入雨
水を排出する水切孔16が設けられ、表層板9Eの固定位置
には丸孔 (通孔)17 が設けられ、該丸孔17に対向する基
板部 (裏層板) 9Cが表側に膨出されて丸孔17を塞ぐ膨出
部18とされ、膨出部18の中央に釘孔19が設けられてい
る。そして、該釘孔19から前記パッキン付釘12を挿入し
瓦桟7 に打ち込み、防水板9 を固着するようになってい
る。
【0009】上記実施例において、屋根裏と戸外とは、
図1に点線で示す経路で連通し、良好な換気が行なわ
れ、屋根材6 の凹部と棟瓦13下縁との隙間Cから雨水が
風により吹き込まれても、邪魔板部9Eにより大半が阻止
され、空気のみが通気孔14と開口3 を通って流通する。
そして、雨水の一部が邪魔板9Eの上端から廻り込んで
も、基板部9C上に落下して排水路15を経て二層部10の外
端に設けた水切孔16から排出される。このとき、基板部
9Cを流れる水は、膨出部18によって釘孔19に浸入する恐
れは全くなく、内部への浸入が阻止される。また、表層
板9Dの丸孔17はパッキン11により塞がれているので、雨
水が浸入することがなく、仮りにパッキン11がずれてい
て雨水が丸孔17から二層部10内に浸入することがあって
も、膨出部18の外面を伝って排水路15に流下するため、
釘穴19に浸入することはない。したがって、パッキン11
が丸孔17を塞がなくても、前述のように止水効果が低下
する恐れはない。
【0010】本考案は、上記実施例に限定されるもので
はなく、換気棟以外の屋根部、谷部或いは壁部等の二層
部固定構造に採用することができる。
【0011】
【考案の効果】本考案は、上述のように、金属板を屈曲
成形した板金部材の二層部を、他の部材に釘を用いて固
定する固定構造であって、表層板の固定位置には通孔を
設け、該通孔に対向する裏層板を表側に膨出させた膨出
部により前記通孔を塞ぎ、前記膨出部に釘穴を設けたこ
とを特徴とするものであるから、雨水を釘孔から釘を伝
って内部に浸入させることが全くなく、完璧な止水機能
を確保することがき、内部の被固定部材の腐蝕防止を図
り耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】従来例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
9 防水板 (板金部材) 9C 基板部 (裏層板) 9D 表層板 10 二層部 11 パッキン 12 釘 17 丸孔 (通孔) 18 膨出部 19 釘孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板を屈曲成形した板金部材の二層部
    を、他の部材に釘を用いて固定する固定構造であって、
    表層板の固定位置には通孔を設け、該通孔に対向する裏
    層板を表側に膨出させた膨出部により前記通孔を塞ぎ、
    前記膨出部に釘穴を設けたことを特徴とする板金部材の
    二層部固定構造。
JP3060191U 1991-05-01 1991-05-01 板金部材の二層部固定構造 Expired - Fee Related JP2537698Y2 (ja)

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