JP2537641B2 - アナログ電子時計 - Google Patents

アナログ電子時計

Info

Publication number
JP2537641B2
JP2537641B2 JP62236464A JP23646487A JP2537641B2 JP 2537641 B2 JP2537641 B2 JP 2537641B2 JP 62236464 A JP62236464 A JP 62236464A JP 23646487 A JP23646487 A JP 23646487A JP 2537641 B2 JP2537641 B2 JP 2537641B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
voltage
switching elements
secondary power
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP62236464A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6478189A (en
Inventor
求 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP62236464A priority Critical patent/JP2537641B2/ja
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to EP92111462A priority patent/EP0510730B1/en
Priority to DE3850831T priority patent/DE3850831T2/de
Priority to DE3855081T priority patent/DE3855081T2/de
Priority to EP88308591A priority patent/EP0309164B1/en
Priority to CN88106775A priority patent/CN1023666C/zh
Priority to KR1019880012122A priority patent/KR930005425B1/ko
Priority to US07/246,718 priority patent/US4882717A/en
Publication of JPS6478189A publication Critical patent/JPS6478189A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2537641B2 publication Critical patent/JP2537641B2/ja
Priority to HK102497A priority patent/HK102497A/xx
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は充電可能なアナログ電子時計の充電回路に関
する。
〔従来の技術〕
従来の2次電池を主電源とする充電式時計において
は、2次電池の特性劣化防止、破壊防止の利用から、何
らかの過充電防止回路を設けなければならなかった。そ
の主流となる方式は、時計用IC内に2次電池と並列にト
ランジスターを配置する方式で、2次電池電圧がリミッ
ター設定値を越えるとトランジスターをONにして、充電
電流をバイパスさせる方式であった。また、別の方式と
しては、LEDを2次電池と並列に配置し、2次電池電圧
がLEDのON電圧を越えると、充電電流をLEDに流してバイ
パスさせる方式であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の技術では以下の様な問題点を有してい
る。
まず、時計用IC内にリミッタートランジスタを配置す
る方式であるが、充電電流を完全にバイパスさせるため
には非常に大きなサイズのトランジスタとしなければな
らない。そうすると必然的にICの面積が増大しコストア
ップの要因となりまた小型の時計用回路基板内において
はかなりのスペース的制約を受けることになる。さら
に、サイズの大きなトランジスタはOFF時のリーク電流
も無視できず、回路の消費電流の小さいことが最重要ポ
イントである充電式時計においては、あまり好ましくな
かった。
次にIC外付けのLEDを設ける方式であるが、当然、新
規の素子を追加することにより、コストアップ、時計の
大型化を招き、薄型ドレスタイプが主流のアナログ時計
にはむいていなかった。
そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、
その目的とするところは、現状のアナログ電子時計用の
ICにわずかな論理回路を付加するだけで、ICの面積アッ
プは招かず、外付けのリミッター機構を必要としない
で、小型、低コストの充電用アナログ電子時計を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のアナログ電子時計は、コイルを有するステッ
プモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続
された2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から
前記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチ
ング素子からなり、前記4個のスイッチング素子をモー
タ駆動信号により選択的に導通させて前記コイルに駆動
電流を供給する駆動回路と、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧
を前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を
有し、 前記スイッチング素子は、MOS型FETであって、 前記充電制御手段は、少なくとも前記駆動電流信号が
供給されない期間に、前記4個のスイッチング素子のう
ち少なくとも3個以上を非導通とするよう制御してなる
アナログ電子時計において、 前記2次電源の電圧を検出する電圧検出手段を備え、 前記充電制御手段は、前記電圧検出手段が所定の電圧
を検出したとき、前記駆動電流が供給される期間を除い
て前記コイルの両端を短絡させるよう前記スイッチング
素子を制御してなることを特徴とする。
また、コイルを有するステップモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続
された2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から
前記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチ
ング素子及び、前記スイッチング素子に並列に形成され
る静電気入力バイパスダイオードとからなり、前記4個
のスイッチング素子をモータ駆動信号により選択的に導
通させて前記コイルに駆動電流を供給する駆動回路と、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧
を前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を
有し、 前記充電制御手段は、少なくとも前記駆動電流信号が
供給されない期間に、前記4個のスイッチング素子のう
ち少なくとも3個以上を非導通とするよう制御すしてな
るアナログ電子時計において、 前記2次電源の電圧を検出する電圧検出手段を備え、 前記充電制御手段は、前記電圧検出手段が所定の電圧
を検出したとき、前記駆動電流が供給される期間を除い
て前記コイルの両端を短絡させるよう前記スイッチング
素子を制御してなることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の上記の構成によれば、2次電源電圧があらか
じめ設定した値以下の時は、外部交流磁界によりステッ
プモータコイルに誘起した交流電圧を、PN接合により整
流して2次電源に充電することが可能となるが、2次電
源電圧が設定値を越えた時は、ステップモータコイルに
交流電圧が誘起してもコイル両端が短絡していることに
より、2次電源への充電を止めることが可能となる。
〔実施例〕
以後実施例に基づき本発明を詳細に説明する。第1図
は本発明の実施例を示す回路図であり、1は発振回路
で、通常は時計用小型水晶振動子を原振として32768Hz
の標準信号を発生している。2の分周回路は前記標準信
号を順次分周して、回路動作に必要な周波数の信号を発
生している。3はモータ駆動波形合成回路で、モータ駆
動に必要な各種タイミングパルス波形を発生している。
4は回転検出回路で、通常モータ駆動パルス(以後P1
呼ぶ。)を出力した際、モータの回転、非回転を検出し
て、非回転であった場合はモータ駆動波形合成回路3に
フィードバックをかけて、補正モータパルス(以後P2
呼ぶ。)を出力するためにある。また5は磁界検出回路
で、時計に外部磁界がかかった時にモータ運針の信頼性
を上げるために、P1をキャンセルしてP2を出力するため
にある。以上3、4、5の回路は、特開昭54−75520
号、特開昭54−77162号、特開昭55−87977号等によって
周知となっているアナログ電子時計の低消費電力駆動回
路である。次に、6はモータ駆動回路で、モータードラ
イバーとなるPchMOS型FET12、13、NchMOS型FET14、15よ
り構成されている。(以後、単にFETと呼ぶ。)ここ
で、本発明においては各FET12〜15の寄生ダイオード16
〜19が整流用素子として重要な働きをすることになる。
第2図ではPchMOS型FETの断面図を示しているが、その
構造上、ソース→サブストレートにPN接合D1が形成さ
れ、ドレイン→サブストレートにPN接合D2が形成され
る。ここでFETをモータドライバーに用いる時は、ソー
スとサブストレートは同電位として使用するためPN接合
D1は無効となり、PN接合D2のみがダイオードとして機能
することになる。このD2を寄生ダイオードと呼び、ドレ
インがアノードとして、サブストレースト=ソースがカ
ソードとして機能する。また、NchMOS型FETはPchの逆と
なり寄生ダイオードはサブストレート=ソースがアノー
ド、ドレインがカソードとして機能する。本発明は、こ
の寄生ダイオードを整流用素子としているため、外付け
整流用素子を必要としないのが大きな特徴である。第1
図の7は、ステップモータ用コイル(以後モータコイル
と呼ぶ。)で、運針時はFET12〜15のON/OFF制御により
モータが駆動され、充電時は時計外部充電器11によって
発生した交流磁界がモータコイル7を鎖交して電磁誘導
によって交流電圧がモータコイル7に誘起し、寄生ダイ
オード16〜19を整流回路として2次電池8に充電され
る。この2次電池8に蓄えたエネルギーで時計を駆動す
ることになる。また、充電時の電流経路を詳細に説明す
ると第3図の様になり、モータコイル7に発生した交流
電圧が第3図上においてモータコイル7の右側の電位が
高い時は、矢印34(点線)の経路で電流が流れ、モータ
コイル7の左側の電位が高い時は、矢印35(一点鎖線)
の経路で電流が流れ、いずれの電位が高い時でも常に2
次電池8には充電方向に電流が流れることになり、全波
整流となる。ここで、前記の全波整流を実現するために
は、各FET12〜15を全てOFFに制御することが必要で、仮
に1個のFETがONとなっていた場合は半波整流となり、
その時の電流経路を第4図に説明する。第4図において
はFET13のみがONに制御されているため、寄生ダイオー
ド17の両端がショートとなり、ダイオードブリッジとは
ならない。したがって、モータコイル7の右側の電位が
高い時は、矢印36(点線)の経路で電流が流れて2次電
池8に充電するが、モータコイル7の左側の電位が高い
時は、矢印37(一点鎖線)の経路、すなわち寄生ダイオ
ード16→FET13→モータコイル7と閉ループが構成さ
れ、2次電池8には充電されずに半波整流となり、充電
効率が半減してしまう。また、後述のリミッター制御の
際に説明するが、FET12、13が共にON、またはFET14、15
が共にONの時は、2次電池8には全く充電されない。し
たがって、最も充電効率の良い整流回路を構成するため
には、各FET12〜15は全てOFFにすることが必要になるわ
けである。
ここで、FET12〜15をOFF制御のままでいると、当然ス
テップモータ駆動が不可能となるため、本実施例ではス
テップモータ駆動をすると同時に、充電可能とするた
め、第5図に示す様なタイムチャートで、ステップモー
タ駆動タイミングと充電タイミングを制御している。本
実施例においては、運針周期を1Hzとしているため、全
てのタイミングは分周回路2の出力である“1Hz"信号に
同期している。この“1Hz"信号の立ち下がりから117.2m
secがステップモータ駆動タイミングとなり、次の“1H
z"信号の立ち下がりまでの882.8msecを充電タイミング
として、以後、ステップモータ駆動タイミング→充電タ
イミング→……と順次繰り返していくことになる。した
がって実際に充電に寄与している時間は1秒のうち882.
8msecとなり、約10%充電効率が落ちる訳だが、この様
な制御をすることにより、運針時でも同時に充電可能と
なり、時計の基本機能である時刻計数を維持することが
可能となる。ここで、この時の回路動作を以下に説明す
る。第1図の充電制御回路9がステップモータ駆動タイ
ミングと充電タイミングを切りかえており、充電制御回
路9内の“SEL"信号(“SEL"信号を作成しているANDゲ
ート33、ORゲート32のタイムチャートを第6図に示す。
分周回路2の出力である“64Hz"、“32Hz"、“16Hz"、
“8Hz"の各信号がANDゲート33の入力となり、その出力
“AND33"と“4Hz"、“2Hz"、“1Hz"がORゲート32の入力
となって、ORゲート32の出力が“SEL"信号となる。)は
1Hzの立ち下がりより117.2msecの間0となり、この時は
FET12のゲート信号GP1を出力しているAND−ORセレクタ
ー25、26、23は、AND25をセレクトしてGP01をGP1に出力
する。また、FET14のゲート信号をGN1を出力しているAN
Dゲート27もGN01を出力する。同様にFET13のゲート信号
GP2はGP02が、FET15のゲート信号GN2はGN02が出力され
る。ここで、GP01、GN01、GP02、GN02はモータ駆動波形
合成回路3の出力で、SP0、SP1、P1、SP2、P2の一連の
モータ駆動パルスを形成している。(SP0、SP1は磁界検
出パルス、P1は第1モータパルス、SP2は回転検出パル
ス、P2は第2補正モータパルスのことを示し、詳細は特
開昭60−260883号を参照されたし。)したがって“SEL"
信号が0の区間はそのままステップモータ駆動が成され
ることになる。次に“SEL"信号が1の時すなわち充電タ
イミングの説明をする。この時、電圧検出回路10(後述
のリミッター制御の際に説明。)の“LIM"信号は1とな
っており、“SEL"信号が1であれば、GP1を出力してい
るAND−ORセレクター25、26、23は26がセレクトされ
て、GP1=“LIM"=1となる。同時にGP2=“LIM"=1と
なり、またGN1を出力しているANDゲート27は、“SEL"信
号が1であれば0を出力して、GN1=0となる。同様にG
N2=0となる。したがって各FET12〜15はモータ駆動波
形合成回路3の出力とは関係なく全てOFFに制御され
て、充電が可能となる。
ここで、P2出力時から充電タイミングになるまでの間
をTi=25.4msecとっているが、これは、安定したステッ
プモータ駆動のために必要な時間となり、その理由を以
下に説明する。現状でのステップモータ駆動方式は特公
昭57−40759号で提案された様に、モータパルス出力後
は、モートドライバFETのPch側2つ、またはNch側2つ
をON状態に制御して、モータコイルに逆誘起電流を流し
ローターにブレーキをかけることによって、安定したス
テップモータ駆動を計っている。第7図はモータコイル
に流れる電流を示していて、モータコイルに逆誘起電流
が流れないとすると、点線で示した様な電流波形となる
が、実際は逆誘起電流によって実線に示した電流波形と
なる。ローターが停止している時は逆誘起電流が流れな
いことにより、第7図において電流値が0になった時
が、ローター回転の停止した時となる。しかし、充電タ
イミングにおいては、全FET12〜15をOFF状態とするた
め、モータ駆動パルス直後から充電タイミングにいれて
しまうと、逆誘起電流によるブレーキ作用が期待でき
ず、安定したステップモータ駆動ができなくなる。その
結果、通常の2極ステップモータでは180゜回転しなけ
ればいけないところを、正規の磁気安定点で停止せず、
もどりミスリ、2回転等を引き起こしてしまう。なお、
第8図には、正常回転(180゜)、もどりミスリ、2回
転の様子を図示してある。そこで本実施例においては、
モータパルス出力後はPchFET12、13をON状態にしてお
き、完全にローターが停止してから、全FET12〜15をOFF
にして充電タイミングにいれるようにしてある。そうす
ることによって安定したステップモータ駆動をしながら
同時に充電も可能となる。なお本実施例においては余裕
をとってTi=25.4msecとしているが、通常の腕時計用ス
テップモータにおいては、ロータの慣性、駆動パルス幅
によっても異なるがTi=20msec程度とすれば、ローター
が停止しきって充電タイミングにいれることができる。
また、本実施例において、Ti=25.4msecとするために、
“SEL"信号の0の区間を117.2msecとしている。すなわ
ち、一連のモータ駆動パルスは“1Hz"信号の立ち下がり
時より出力されていて、P2出力時は“1Hz"信号の立ち下
がりより91.8msec後となっている。また、“SEL"信号も
“1Hz"信号に同期して0となるため、Ti=117.2−91.8
=25.4(msec)となる。したがって、第1図におけるAN
Dゲート33、ORゲート32のロジックを変更することによ
り、“SEL"信号の0区間幅が変わり、任意のステップモ
ータに合った最適タイミングを簡単に作り出すことがで
きる。さらに、本実施例ではTiをP2出力時より計算して
いるが、これは充電時はSP0又はSP1により磁界が検出さ
れてP2パルス駆動となるためで、磁界検出の無いP1パル
ス駆動のみの時計では、P1出力時より計算すれば良いこ
とになる。また、さらに安定したステップモータ駆動を
計るために、本実施例においては、時計外部充電器11の
発する交流磁界の周波数を1KHzに設定してある。この周
波数があまり低いと、ローターが交流磁界にひかれて共
振回転、運針ミスリ、運針ビビリ等を起こしてしまう。
本実施例のローターは径が1.2mmで、この径におけるロ
ーター慣性モーメントでは、周波数が600Hz以上であれ
ば、ローターが交流磁界に追随しきれずに、ステップモ
ータ駆動に影響の出ないことが、実験的に確認されてい
る。
次に、充電時のリミッター制御の説明をする。現状の
2次電池は、過充電により耐圧を越えると特性の劣化も
しくは破壊を引き起こしてしまうため、過充電防止回路
を設けなければならない。そこで、常時第1図の2次電
池8の充電電圧をモニターして耐圧を越えないようにす
る必要があり、電圧検出回路10は2次電池電圧を検出す
るためにある。その構成としては、21が2次電池電圧の
降圧用抵抗で、2次電池電圧(VDD−VSS)をコンパレー
タ20の作動領域まで引き下げている。また、22は基準電
圧発生回路であり、その出力電圧はリミッター設定値を
降圧した値であり、その降圧比率は降圧用抵抗21の降圧
比率と同じにとってある。そうすることにより、2次電
池電圧がリミッター設定値を越えた際にコンパレータ20
が正確に検知することが可能となり、その時のコンパレ
ータ20の出力“LIM"信号は0となる。ここでリミッター
設定値は、2次電池8の耐圧を越えない値に設定するこ
とが必要となる。リミッター作動信号である“LIM"信号
が0になった時の回路動作としては、“SEL"信号が1す
なわち充電タイミングにおいては、前述したようにGP1
=GP2=“LIM"、GN1=GN2=0となる。ここで、“LIM"
=0であると、PchFET12、13はONとなり、NchFET14、15
はOFFとなる。第9図にはリミッター作動時の電流経路
を示しており、第9図上においてモータコイル7の右側
の電位が高い時は矢印38(点線)の経路で電流が流れ、
左側の電位が高い時は矢印39(一点鎖線)の経路で電流
が流れる。以上の動作により2次電池8に電流が流れこ
まず、過電流に対する保護が可能となる。なお、本実施
例ではリミッター作動時にPchFET12、13をONとしたが、
逆にNchFET14、15をONとしても作用は同じである。ま
た、本実施例において、電圧検出回路10は常時2次電池
8の電圧をモニターしているが、内部抵抗の大きい2次
電池を用いる時は、サンプリング的に電圧を検出して、
そのサンプリング時はリミッターを作動させておく必要
がある。すなわち、充電時は2次電池電圧は見かけの電
圧として充電電流内部抵抗の分が高くなり、誤検出の危
険性が高くなる。したがって、その場合は、第10図に示
す電圧検出回路とする必要が生じる。その動作を説明す
ると、“Samp"信号はアクティブ区間が2msecの信号でそ
の間は0となり、10秒に1回の周期をもってアクティブ
となる。(以後、“Samp"=0の区間をサンプリング時
と呼ぶ。)サンプリグ時にはコンパレータ20、降圧用抵
抗21、基準電圧発生回路22の電源がトランジスタ40がON
することによって供給され、2次電池電圧(VDD−VSS
を検出することが可能となる。また、サンプリング時
は、ANDゲート42によって、強制的に“LIM"信号を0と
して、前述のごとくリミッターを作動させて、充電電流
が2次電池に流れ込まないようにして電圧誤検出を防止
している。また、ラッチ41はサンプリング時のコンパレ
ータ20の出力をラッチするためにあり、10秒後のサンプ
リングまで状態を保持している。ラッチ41のクロックで
ある“Latch"信号は“Samp"信号に同期した信号であ
り、1msecの間0となり、立り上がり時にラッチ41にコ
ンパレータ20の出力が取り込まれる。第10図のごとく電
圧検出回路を構成すると、2次電池電圧の誤検出を防止
する他に、低消費電力化の効果もある。すなわち、サン
プリング時以外はコンパレータ20、降圧用抵抗21、基準
電圧発生回路22には電源を供給しないため、そこで消費
する電流がなくなるためである。したがって、内部抵抗
がそれほど大きくない2次電池を用いた場合でも、電圧
検出回路を第10図の構成とすることにより低消費電力化
が計れる。なお、ここであげたサンプリング周期、サン
プリング幅はあくまで1例であり、システムに合わせて
変更することは可能である。
以上の様に、本実施例によれば単にモータドライバFE
Tを閉ループにするのみでリミッター回路を構成できる
ため、特に外付けのリミッター素子を必要とせず、低コ
スト、かつ小型の充電時計を提供することが可能とな
る。
ところで、今まではモータドライバFETの寄生ダイオ
ードを整流素子として実施例を述べてきたが、本発明の
応用範囲はこれのみにとどまらず、例えば第11図の様な
構成も可能である。43〜46は何らかのスイッチング素子
であり、その構造上寄生ダイオードが形成されない場
合、もしくは寄生ダイオードが形成されても電流能力が
無い場合、ダイオードを47〜50のごとく付加すれば、寄
生ダイオード方式と全く同じ作用が得られる。また、ダ
イオード47〜50の回路的構成は、通常の静電気入力バイ
パスダイオードと全く同じであり、この静電気入力バイ
パスダイオードを整流素子に利用することも可能とな
る。そうすることにより特に整流用ダイオードを付加す
る必要が無くなり、時計用ICの面積を広げることもなく
なる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明は、モータ駆動回路にMOS
型FETもしくは、静電気入力バイパスダイオードを備え
たスイッチング素子を用い、外部交流磁界によってモー
タ駆動用のコイルに生じた交流電圧を、MOS型FETに形成
される寄生ダイオードもしくは、静電気入力用バイパス
ダイオードを整流手段として整流し、2次電源に充電す
るアナログ時計において、2次電源の電圧を検出する電
圧検出手段を備え、 充電制御手段は、前記電圧検出手段が所定の電圧を検
出したとき、駆動電流が供給される期間を除いてコイル
の両端を短絡させるようスイッチング素子を制御するこ
とにより、専用のリミッタ手段を設けることにより回路
規模の増大を防止しつつ過充電を防止することができる
ものである。
したがって、本発明によれば、小型で安価な充電時計を
提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図。 第2図(a)(b)は寄生ダイオードの構成を示すPchM
OS型FET断面図。 第3図は充電時の電流経路(全波整流)を示す図。 第4図は充電時の電流経路(半波整流)を示す図。 第5図は充電タイミングとモータ駆動タイミングを示す
タイムチャート図。 第6図は“SEL"信号を作成している論理回路の動作を示
すタイムチャート図。 第7図はモータコイルに流れる電流を示す図。 第8図はモーターの回転を示す図。 第9図はリミッター作動時の電流経路を示す図。 第10図(a)(b)はサンプリング式電圧検出回路の回
路図。 第11図は静電気入力バイパスダイオードを整流素子とし
た場合の充電回路図。 1……発振回路 2……分周回路 3……モータ駆動波形合成回路 4……回転検出回路 5……磁界検出回路 6……モータ駆動回路 7……ステップモータコイル 8……2次電池 9……充電制御回路 10……電圧検出回路 11……時計外部充電器 12、13……PchMOS型FET 14、15……NchMOS型FET 16〜19……寄生ダイオード 43〜46……スイッチング素子 47〜50……静電気入力バイパスダイオード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを有するステップモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続さ
    れた2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から前
    記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチン
    グ素子からなり、前記4個のスイッチング素子をモータ
    駆動信号により選択的に導通させて前記コイルに駆動電
    流を供給する駆動回路と、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧を
    前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を有
    し、 前記スイッチング素子は、MOS型FETであって、 前記充電制御手段は、少なくとも前記駆動電流信号が供
    給されない期間に、前記4個のスイッチング素子のうち
    少なくとも3個以上を非導通とするよう制御してなるア
    ナログ電子時計において、 前記2次電源の電圧を検出する電圧検出手段を備え、 前記充電制御手段は、前記電圧検出手段が所定の電圧を
    検出したとき、前記駆動電流が供給される期間を除いて
    前記コイルの両端を短絡させるよう前記スイッチング素
    子を制御してなることを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 【請求項2】コイルを有するステップモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続さ
    れた2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から前
    記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチン
    グ素子及び、前記スイッチング素子に並列に形成される
    静電気入力バイパスダイオードとからなり、前記4個の
    スイッチング素子をモータ駆動信号により選択的に導通
    させて前記コイルに駆動電流を供給する駆動回路と、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧を
    前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を有
    し、 前記充電制御手段は、少なくとも前記駆動電流信号が供
    給されない期間に、前記4個のスイッチング素子のうち
    少なくとも3個以上を非導通とするよう制御すしてなる
    アナログ電子時計において、 前記2次電源の電圧を検出する電圧検出手段を備え、 前記充電制御手段は、前記電圧検出手段が所定の電圧を
    検出したとき、前記駆動電流が供給される期間を除いて
    前記コイルの両端を短絡させるよう前記スイッチング素
    子を制御してなることを特徴とするアナログ電子時計。
JP62236464A 1987-09-21 1987-09-21 アナログ電子時計 Expired - Fee Related JP2537641B2 (ja)

Priority Applications (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62236464A JP2537641B2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21 アナログ電子時計
DE3850831T DE3850831T2 (de) 1987-09-21 1988-09-16 Elektronische Analog-Uhr.
DE3855081T DE3855081T2 (de) 1987-09-21 1988-09-16 Analoger elektronischer Zeitgeber
EP88308591A EP0309164B1 (en) 1987-09-21 1988-09-16 Analog electronic timepiece
EP92111462A EP0510730B1 (en) 1987-09-21 1988-09-16 Analog electronic timepiece
CN88106775A CN1023666C (zh) 1987-09-21 1988-09-20 模拟电子表
KR1019880012122A KR930005425B1 (ko) 1987-09-21 1988-09-20 아나로그 전자시계
US07/246,718 US4882717A (en) 1987-09-21 1988-09-20 Charging circuit for an analog electronic timepiece
HK102497A HK102497A (en) 1987-09-21 1997-06-26 Analog electronic timepiece

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62236464A JP2537641B2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21 アナログ電子時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6478189A JPS6478189A (en) 1989-03-23
JP2537641B2 true JP2537641B2 (ja) 1996-09-25

Family

ID=17001131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62236464A Expired - Fee Related JP2537641B2 (ja) 1987-09-21 1987-09-21 アナログ電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2537641B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3472879B2 (ja) 1998-05-18 2003-12-02 セイコーエプソン株式会社 過充電防止方法、充電回路、電子機器および時計

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3472879B2 (ja) 1998-05-18 2003-12-02 セイコーエプソン株式会社 過充電防止方法、充電回路、電子機器および時計

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6478189A (en) 1989-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930005425B1 (ko) 아나로그 전자시계
KR940006915B1 (ko) 발전 장치 부착 전자 팔목시계
JP3678075B2 (ja) 電源装置およびその制御方法、携帯型電子機器、計時装置およびその制御方法
US6373790B1 (en) Overcharge prevention method, changing circuit, electronic device and timepiece
EP0942341B1 (en) Electronically controlled mechanical clock and a method of controlling the same
US6476580B1 (en) Electronic apparatus and control method for electronic apparatus
EP1055981B1 (en) Electronically controlled mechanical watch and method of preventing overcharge
JP3601376B2 (ja) 電子機器及び電子機器の制御方法
US6373789B2 (en) Electronically controlled mechanical timepiece and method controlling the same
JP2537641B2 (ja) アナログ電子時計
JP3601375B2 (ja) 携帯用電子機器及び携帯用電子機器の制御方法
JP2537640B2 (ja) アナログ電子時計
JP2537642B2 (ja) アナログ電子時計
JP2011247796A (ja) 電子時計
US6452358B1 (en) Electronic apparatus and control method for electronic apparatus
JP3654018B2 (ja) 計時装置および計時装置の制御方法
JP3120204B2 (ja) 電子制御時計
JP2573909B2 (ja) 電子時計
JP3528563B2 (ja) チョッパ回路の給電方法、チョッパ回路、チョッパ式充電回路、電子機器および腕時計
JPH09266698A (ja) ステップモータの駆動装置、その制御方法および計時装置
JP3575256B2 (ja) チョッパ回路、チョッパ式充電回路、電子機器および腕時計
JP3726543B2 (ja) 電子制御式電子機器、電子制御式機械時計
JP4375689B2 (ja) 時計等の小型機器用充電装置
JPH0740772B2 (ja) 電子腕時計
JP2000201483A (ja) 整流回路、電子機器および計時装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees