JP2011247796A - 電子時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステッピングモーターの出力トルクを高く維持しつつ、指針の視認性を向上できる電子時計を提供すること。
【解決手段】電子時計1は、ステッピングモーターMに電力を供給する電源Eと、電源Eの駆動電圧を検出する駆動電圧検出回路13と、ステッピングモーターMのローターが回転したか否かを判定する回転判定回路14と、ステッピングモーターMに出力する駆動パルスの出力を制御する駆動パルス出力制御回路15とを備える。駆動パルス出力制御回路15は、駆動パルスを1発ずつ出力する際の先に出力された第1駆動パルスの次に出力される第2駆動パルスの出力間隔を設定するパルス出力タイミング制御回路151を備える。パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧と、回転判定回路14で判定された第1駆動パルスによるローターの回転結果とに基づいて、第2駆動パルスの出力間隔を設定する。
【選択図】図1
【解決手段】電子時計1は、ステッピングモーターMに電力を供給する電源Eと、電源Eの駆動電圧を検出する駆動電圧検出回路13と、ステッピングモーターMのローターが回転したか否かを判定する回転判定回路14と、ステッピングモーターMに出力する駆動パルスの出力を制御する駆動パルス出力制御回路15とを備える。駆動パルス出力制御回路15は、駆動パルスを1発ずつ出力する際の先に出力された第1駆動パルスの次に出力される第2駆動パルスの出力間隔を設定するパルス出力タイミング制御回路151を備える。パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧と、回転判定回路14で判定された第1駆動パルスによるローターの回転結果とに基づいて、第2駆動パルスの出力間隔を設定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子時計に関する。
従来、時針、分針、及び秒針の各指針を駆動する指針駆動用のステップモーター(ステッピングモーター)を備えた電子時計が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような電子時計は、第1、第2駆動パルス、及びこの第1、第2駆動パルスに対する補正駆動パルスをステップモーターに出力するパルス発生回路、ステップモーターが回転したか否かを検出する回転検出回路等を備えている。
例えば、パルス発生回路から出力された駆動パルスがステップモーターに出力されることで、ステップモーターが駆動される。そして、駆動されたステップモーターの出力は、輪列を介して、各指針に伝達される。
このような電子時計は、第1、第2駆動パルス、及びこの第1、第2駆動パルスに対する補正駆動パルスをステップモーターに出力するパルス発生回路、ステップモーターが回転したか否かを検出する回転検出回路等を備えている。
例えば、パルス発生回路から出力された駆動パルスがステップモーターに出力されることで、ステップモーターが駆動される。そして、駆動されたステップモーターの出力は、輪列を介して、各指針に伝達される。
特許文献1、2では、パルス発生回路から出力される第1駆動パルスと、第2駆動パルスとの出力間隔は予め設定されている。また、回転検出回路がステップモーターの非回転を検出した場合、第1、2駆動パルスに対する補正駆動パルスを、第1、2駆動パルスの出力後、予め設定されたタイミングで出力している。これにより、ステップモーターを確実に駆動でき、指針の視認性を高めている。
ところで、腕時計のような携帯型の時計では、ステップモーターに電力を供給する電源として、例えば、一次電池または二次電池が用いられている。このため、ステップモーターに駆動パルスを出力すると、電池の電圧降下により、電源電圧が低下する。このため、第1駆動パルスや補正駆動パルスの出力後に、電源電圧が低下した状態で第2駆動パルスを出力してしまう可能性があった。そして、電源電圧が低下した状態で、第2駆動パルスを出力すると、ステップモーターの出力トルクも低下する。これにより、ステップモーターの1ステップの動作に時間がかかり、指針が目盛間で一時的に停止したように見えるおそれもあり、指針の視認性が低下するという問題がある。
本発明の目的は、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持しつつ、指針の視認性を向上できる電子時計を提供することにある。
本発明の電子時計は、ステッピングモーターと、前記ステッピングモーターに電力を供給する電源と、前記電源から出力される駆動電圧を検出する駆動電圧検出部と、前記ステッピングモーターのローターが回転したか否かを判定する回転判定部と、前記ステッピングモーターに出力する駆動パルスの出力を制御する駆動パルス出力制御部とを備えた電子時計であって、前記駆動パルス出力制御部は、前記ステッピングモーターを1ステップ駆動するために2発以上の所定数の駆動パルスを1発ずつ順次出力する駆動パルス出力部と、前記駆動パルスを1発ずつ出力する際の先に出力された先駆動パルスの次に出力される次駆動パルスの出力タイミングを設定するパルス出力タイミング設定部とを備え、前記パルス出力タイミング設定部は、前記駆動電圧検出部で検出された駆動電圧と、前記回転判定部で判定された先駆動パルスによるローターの回転判定結果とに基づいて、前記次駆動パルスの出力タイミングを設定することを特徴とする。
本発明によれば、パルス出力タイミング設定部が、駆動電圧および回転判定結果に基づいて、次の駆動パルスの出力タイミングを設定している。このため、所定数(2発以上)の駆動パルスで、ステッピングモーターを1ステップ駆動する際に、各駆動パルスを出力した際のステッピングモーターに加わる電圧を高く維持できて、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
すなわち、駆動パルスを出力すると、電源の電圧降下が生じる。この電圧降下からの復帰時間は、駆動電圧が高いほど短くなる。
従って、駆動電圧が高い場合には、電圧降下からの復帰時間も短くなり、次駆動パルスの出力タイミングもこの電圧復帰のタイミングに合わせて短い間隔で設定できる。そして、1ステップ駆動するための各駆動パルスの出力間隔が短くなれば、1ステップの動作を短時間で実行でき、ステッピングモーターで指針を駆動する場合には、指針が目盛から次の目盛にスムーズに移動し、目盛間に指針が停止することがないため、指針の視認性が向上する。
一方、駆動電圧が低い場合には、電圧降下からの復帰時間も長くなるため、先駆動パルスから次駆動パルスまでの出力タイミングが短いと、駆動電圧が低い状態で駆動パルスが出力される。このため、ステッピングモーターの出力トルクも低くなり、指針が目盛間で一時的に停止して見えるおそれがある。これに対し、本発明では、駆動電圧に応じて次駆動パルスの出力タイミングを設定しているので、電圧降下から復帰したタイミングで出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。すなわち、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持しているため、ステッピングモーターの1ステップの動作を早くでき、指針が一時的に停止して見えることがなく、指針の視認性を向上できる。
ところで、回転判定結果により、先の駆動パルスによってローターが非回転であると判定された場合には、例えば、駆動パルスのパルス幅より大きい補正駆動パルスを出力する処理が必要となる。この処理を行うと、パルス幅の大きいパルスが出力するため、電圧降下量が大きくなる。そこで、本発明では、パルス出力タイミング設定部が適切なタイミングで次の駆動パルスを出力しているので、電圧降下から復帰したタイミングで次の駆動パルスを出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
すなわち、駆動パルスを出力すると、電源の電圧降下が生じる。この電圧降下からの復帰時間は、駆動電圧が高いほど短くなる。
従って、駆動電圧が高い場合には、電圧降下からの復帰時間も短くなり、次駆動パルスの出力タイミングもこの電圧復帰のタイミングに合わせて短い間隔で設定できる。そして、1ステップ駆動するための各駆動パルスの出力間隔が短くなれば、1ステップの動作を短時間で実行でき、ステッピングモーターで指針を駆動する場合には、指針が目盛から次の目盛にスムーズに移動し、目盛間に指針が停止することがないため、指針の視認性が向上する。
一方、駆動電圧が低い場合には、電圧降下からの復帰時間も長くなるため、先駆動パルスから次駆動パルスまでの出力タイミングが短いと、駆動電圧が低い状態で駆動パルスが出力される。このため、ステッピングモーターの出力トルクも低くなり、指針が目盛間で一時的に停止して見えるおそれがある。これに対し、本発明では、駆動電圧に応じて次駆動パルスの出力タイミングを設定しているので、電圧降下から復帰したタイミングで出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。すなわち、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持しているため、ステッピングモーターの1ステップの動作を早くでき、指針が一時的に停止して見えることがなく、指針の視認性を向上できる。
ところで、回転判定結果により、先の駆動パルスによってローターが非回転であると判定された場合には、例えば、駆動パルスのパルス幅より大きい補正駆動パルスを出力する処理が必要となる。この処理を行うと、パルス幅の大きいパルスが出力するため、電圧降下量が大きくなる。そこで、本発明では、パルス出力タイミング設定部が適切なタイミングで次の駆動パルスを出力しているので、電圧降下から復帰したタイミングで次の駆動パルスを出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
本発明では、前記駆動パルス出力制御部は、前記駆動パルスを1発ずつ出力した際に、前記回転判定部で前記ローターが非回転と判定された場合に、次に駆動パルスが出力される前に補正駆動パルスを出力する補正駆動パルス出力部を備え、前記パルス出力タイミング設定部は、前記回転判定部によりローターが回転したと判定された場合において、前記駆動電圧が第1閾値未満である場合には、前記先駆動パルスから第1所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、前記駆動電圧が第1閾値以上、第2閾値未満である場合には、前記先駆動パルスから第2所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、前記駆動電圧が第2閾値以上である場合には、前記先駆動パルスから第3所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、前記第1所定時間は、前記第2所定時間よりも長く、前記第2所定時間は、前記第3所定時間よりも長く設定され、前記回転判定部によりローターが非回転であると判定された場合において、前記駆動電圧が前記第1閾値未満である場合には、前記先駆動パルスの後に出力された先補正駆動パルスから第4所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、前記駆動電圧が前記第1閾値以上、前記第2閾値未満である場合には、前記先補正駆動パルスから第5所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、前記駆動電圧が前記第2閾値以上である場合には、前記先補正駆動パルスから第6所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、前記第4所定時間は、前記第5所定時間よりも長く、前記第5所定時間は、前記第6所定時間よりも長く設定され、前記第4所定時間は、前記第1所定時間よりも長く、前記第5所定時間は、前記第2所定時間よりも長く、前記第6所定時間は、前記第3所定時間よりも長く設定されることが好ましい。
本発明によれば、ローターが回転している場合において、駆動電圧が第1閾値未満、第1〜2閾値、第2閾値以上と高くなるにつれて、電圧降下からの復帰時間も短くなるので、次駆動パルスの出力タイミングも第1所定時間、第2所定時間、第3所定時間と徐々に短く設定される。従って、駆動電圧に応じて次駆動パルスの出力タイミングを設定しているので、電圧降下から復帰したタイミングで次駆動パルスを出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
一方、ローターが非回転の場合において、駆動電圧が第1閾値未満、第1〜2閾値、第2閾値以上と高くなるにつれて、補正駆動パルスから次駆動パルスまでの出力タイミングが第4所定時間、第5所定時間、第6所定時間と徐々に短く設定される。従って、ローターの回転時と同様に、電圧降下から復帰したタイミングで次駆動パルスを出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
一方、ローターが非回転の場合において、駆動電圧が第1閾値未満、第1〜2閾値、第2閾値以上と高くなるにつれて、補正駆動パルスから次駆動パルスまでの出力タイミングが第4所定時間、第5所定時間、第6所定時間と徐々に短く設定される。従って、ローターの回転時と同様に、電圧降下から復帰したタイミングで次駆動パルスを出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
また、本発明によれば、補正駆動パルス出力部を備えるので、先の駆動パルスによってローターが非回転と判定されると、補正駆動パルスが出力されて、ローターを確実に回転できる。この際、補正駆動パルスのパルス幅は、駆動パルスのパルス幅よりも大きいため、補正駆動パルスを出力した際の電圧降下量は、駆動パルスを出力した際の電圧降下量よりも大きくなる。そこで、本発明では、補正駆動パルスから次駆動パルスまでの出力タイミングの第4所定時間を第1所定時間よりも長くし、同様に、第5所定時間を第2所定時間よりも長く、第6所定時間を第3所定時間よりも長くしている。これにより、電圧降下から復帰したタイミングで次駆動パルスを出力でき、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
本発明では、前記電源は、充電可能な二次電池で構成され、前記二次電池に電力を供給する発電装置、または、外部の電力供給源からの電力を二次電池に供給する充電装置を備え、前記電力が前記二次電池に供給されている場合には、前記駆動パルス出力制御部は、前記駆動パルスを出力することなく、前記補正駆動パルス出力部から2発以上の所定数の補正駆動パルスを1発ずつ順次出力して前記ステッピングモーターを1ステップ駆動し、前記パルス出力タイミング設定部は、前記駆動電圧検出部で検出された駆動電圧に基づいて、前記補正駆動パルスを1発ずつ出力する際の先に出力された先補正駆動パルスの次に出力される次補正駆動パルスの出力タイミングを設定することが好ましい。
電池駆動の電子時計では、電力消費量を低減して電池による駆動時間を長くすることが求められる。このため、ステップモーターを駆動する場合、まず、パルス幅の小さい駆動パルスを出力する。そして、ローターの回転判定を行い、ローターが非回転の場合にのみ、駆動パルスよりもパルス幅が大きな補正駆動パルスを出力している。
一方、二次電池に電力が供給されて充電されている状態では、電力消費をそれほど考慮する必要がないので、パルス幅の小さな駆動パルスを出力せずに、パルス幅の大きい補正駆動パルスを直接出力することが可能である。
そこで、本発明では、電力が二次電池に供給されている場合において、補正駆動パルス出力部は補正駆動パルスを出力している。このため、パルス幅の小さい駆動パルスを出力せずに、パルス幅の大きい補正駆動パルスのみを出力するので、ローターを確実に回転させることができ、ローターの回転判定も行う必要がない。
また、駆動電圧に基づいて、補正駆動パルスの出力タイミングを設定しているので、先補正駆動パルスが出力された際の電圧降下からの復帰タイミングに合わせて、後補正駆動パルスが出力される。従って、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
一方、二次電池に電力が供給されて充電されている状態では、電力消費をそれほど考慮する必要がないので、パルス幅の小さな駆動パルスを出力せずに、パルス幅の大きい補正駆動パルスを直接出力することが可能である。
そこで、本発明では、電力が二次電池に供給されている場合において、補正駆動パルス出力部は補正駆動パルスを出力している。このため、パルス幅の小さい駆動パルスを出力せずに、パルス幅の大きい補正駆動パルスのみを出力するので、ローターを確実に回転させることができ、ローターの回転判定も行う必要がない。
また、駆動電圧に基づいて、補正駆動パルスの出力タイミングを設定しているので、先補正駆動パルスが出力された際の電圧降下からの復帰タイミングに合わせて、後補正駆動パルスが出力される。従って、ステッピングモーターの出力トルクを高く維持できる。
本発明では、秒情報を指示する秒針を備え、前記秒針は、前記ステッピングモーターで駆動されることが好ましい。
本発明によれば、現時刻を指示する秒針や、経過時間を測定するクロノグラフの秒針等、秒情報を指示する秒針を、ステッピングモーターで駆動すれば、消費電力を抑えつつ、駆動トルクを高く維持できる。従って、秒針を確実にかつ安定して駆動でき、秒針の視認性を向上できる。
本発明では、前記秒針の他に、分情報および時情報を指示する分針および時針を備え、前記秒針を駆動するステッピングモーターの他に、前記分針および時針を駆動するステッピングモーターを備え、この時分針を駆動するステッピングモーターも前記駆動パルス出力制御部によって制御されていることが好ましい。
本発明によれば、現時刻を指示する時分針や、経過時間を測定するクロノグラフの時分針等を、秒針用のステッピングモーターとは異なるステッピングモーターで駆動すれば、時分針を独立して駆動でき、例えば20秒周期や60秒周期など、秒針とは異なる周期で駆動できる。
このため、時分針のステップ運針においても、消費電力を抑えつつ、駆動トルクを高く維持できて時分針を確実にかつ安定して駆動でき、時分針の視認性を向上できる。
このため、時分針のステップ運針においても、消費電力を抑えつつ、駆動トルクを高く維持できて時分針を確実にかつ安定して駆動でき、時分針の視認性を向上できる。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[電子時計の概略構成]
図1は、第1実施形態に係る電子時計1の回路ブロック図である。また、図2及び図3に示すパルス出力のタイミングチャートも適宜参照して説明する。
本実施形態の電子時計1は、現時刻を表示する時針、分針、及び秒針等を備えるアナログ電子時計である。
これら現時刻を表示する時分針、秒針等は、ステッピングモーターMにより、輪列(図示略)を介してそれぞれ駆動される。ここで、本実施形態では、ステッピングモーターMは、秒針を駆動するステッピングモーターM1と、時分針を駆動するステッピングモーターM2とを別々に備えている。
以下、本発明に係る第1実施形態を図面に基づいて説明する。
[電子時計の概略構成]
図1は、第1実施形態に係る電子時計1の回路ブロック図である。また、図2及び図3に示すパルス出力のタイミングチャートも適宜参照して説明する。
本実施形態の電子時計1は、現時刻を表示する時針、分針、及び秒針等を備えるアナログ電子時計である。
これら現時刻を表示する時分針、秒針等は、ステッピングモーターMにより、輪列(図示略)を介してそれぞれ駆動される。ここで、本実施形態では、ステッピングモーターMは、秒針を駆動するステッピングモーターM1と、時分針を駆動するステッピングモーターM2とを別々に備えている。
ステッピングモーターM1,M2は、本実施形態では、電源Eとしてリチウム電池やボタン電池等の一次電池、または二次電池から供給される電力によって駆動されている。このステッピングモーターM1,M2は、図示を省略するが、コイル、ローター、及びステーターで構成される一般的なものである。このステッピングモーターM1,M2のコイルには、後述する各駆動パルスP1a,P1b、各補正駆動パルスP2a,P2b、及び各回転判定パルスSP2a,SP2bが入力される2つの端子T1,T2が設けられている。2つの端子T1,T2を備えることで、各端子T1,T2に各駆動パルスP1a,P1bや各補正駆動パルスP2a,P2bが入力されて、ローターを1ステップ(1回転)させている。
[電子時計の回路構成]
電子時計1は、ステッピングモーターM1,M2や電源Eの他、発振回路11と、分周回路12と、駆動電圧検出回路13(駆動電圧検出部)と、回転判定回路14(回転判定部)と、駆動パルス出力制御回路15(駆動パルス出力制御部)と、極性切替回路16とを備える。
電子時計1は、ステッピングモーターM1,M2や電源Eの他、発振回路11と、分周回路12と、駆動電圧検出回路13(駆動電圧検出部)と、回転判定回路14(回転判定部)と、駆動パルス出力制御回路15(駆動パルス出力制御部)と、極性切替回路16とを備える。
なお、図示を省略したが、電子時計1は、上述の回路等の他、高周波磁界検出用パルスSP0、及び交流磁界検出用パルスSP1を駆動パルスP1a,P1bに先立って出力する磁界検出パルス出力回路を備える。この高周波磁界検出用パルスSP0及び交流磁界検出用パルスSP1は、ステッピングモーターM1,M2に対する外部磁界(高周波ノイズによるノイズ磁界やモーターノイズ等の交流磁界)を検出するパルスである。これは、ステッピングモーターM1,M2の周囲に磁界が存在すると、回転判定パルスSP2a,SP2bによってローターが回転していなくてもノイズである磁界が検出されて、ローターが回転したと誤判定され、運針ミスを引き起こすおそれがあるためである。従って、磁界が検出された場合には、補正駆動パルスP2a,P2bを出力することによって、消費電力は増大するものの、運針ミスが発生することを防止している。
さらに、第1駆動パルスP1aまたは第1補正駆動パルスP2aに続いて、消滋用に第1補正駆動パルスP2aと極性の異なる消磁パルスPEを出力する消磁パルス出力回路を備える。この消磁パルスPEは、第1駆動パルスP1aまたは第1補正駆動パルスP2aよって発生したステッピングモーターM1,M2のコイルの残留磁束を低減するパルスである。
さらに、第1駆動パルスP1aまたは第1補正駆動パルスP2aに続いて、消滋用に第1補正駆動パルスP2aと極性の異なる消磁パルスPEを出力する消磁パルス出力回路を備える。この消磁パルスPEは、第1駆動パルスP1aまたは第1補正駆動パルスP2aよって発生したステッピングモーターM1,M2のコイルの残留磁束を低減するパルスである。
発振回路11は、水晶振動子等で構成され、所定周波数の信号を出力する。
分周回路12は、発振回路11からの信号を分周し、例えば1Hzの基準信号を出力する。
分周回路12は、発振回路11からの信号を分周し、例えば1Hzの基準信号を出力する。
駆動電圧検出回路13は、電源Eから出力される駆動電圧を検出して、電圧検出信号を駆動パルス出力制御回路15に出力する。そして、駆動パルス出力制御回路15は、駆動電圧検出回路13で検出された駆動電圧に基づいて、第1駆動パルスP1aと第2駆動パルスP1bとのパルス出力間隔(図2に示すA(ms))、または第1補正駆動パルスP2aと第2駆動パルスP1bとのパルス出力間隔(図3に示すB(ms))を制御する。なお、具体的なパルス出力間隔の説明については、後述する。
回転判定回路14は、ステッピングモーターM1,M2のローターが各駆動パルスP1a,P1bにより回転しているか否かを回転判定パルスSP2a,SP2bによって判定する。そして、回転判定回路14は、判定結果に基づいて、第1補正パルス出力信号31、または第2補正パルス出力信号32をHighレベルまたはLowレベルに切り換える。
すなわち、第1補正パルス出力信号31は、第1補正パルス出力回路153Aの信号出力を許可または禁止するものであり、初期設定はLowレベルとされ、第1駆動パルスP1aによってローターが非回転の場合のみHighレベルに切り換えられる。そして、第1補正パルス出力回路153Aから第1補正駆動パルスP2aが出力されると、初期設定のLowレベルに戻される。
第2補正パルス出力信号32は、第2補正パルス出力回路153Bの信号出力を許可または禁止するものであり、初期設定はLowレベルとされ、第2駆動パルスP1bによってローターが非回転の場合のみHighレベルに切り替えられる。そして、第2補正パルス出力回路153Bから第2補正駆動パルスP2bが出力されると、初期設定のLowレベルに戻される。
すなわち、第1補正パルス出力信号31は、第1補正パルス出力回路153Aの信号出力を許可または禁止するものであり、初期設定はLowレベルとされ、第1駆動パルスP1aによってローターが非回転の場合のみHighレベルに切り換えられる。そして、第1補正パルス出力回路153Aから第1補正駆動パルスP2aが出力されると、初期設定のLowレベルに戻される。
第2補正パルス出力信号32は、第2補正パルス出力回路153Bの信号出力を許可または禁止するものであり、初期設定はLowレベルとされ、第2駆動パルスP1bによってローターが非回転の場合のみHighレベルに切り替えられる。そして、第2補正パルス出力回路153Bから第2補正駆動パルスP2bが出力されると、初期設定のLowレベルに戻される。
ここで、各駆動パルスP1a,P1b、及び各回転判定パルスSP2a,SP2bについて説明する。
第1駆動パルスP1aは、端子T1に入力されるステッピングモーターM1,M2の駆動パルスである。本実施形態における第1駆動パルスP1aのパルス幅W1は、予め決められた値に設定されている。具体的に、このパルス幅W1は、秒針を駆動可能なトルクを出力できる最小限の幅に設定されている。
第2駆動パルスP1bは、端子T2に入力されるステッピングモーターM1,M2の駆動パルスである。この第2駆動パルスP1bのパルス幅W1も、第1駆動パルスP1aと同様に、予め決められた値に設定されている。
第1回転判定パルスSP2aは、端子T1に入力されて、第1駆動パルスP1aによりステッピングモーターM1,M2が回転しているか否かを判定するパルスである。
第2回転判定パルスSP2bは、端子T2に入力されて、第2駆動パルスP1bによりステッピングモーターM1,M2が回転しているか否かを判定するパルスである。
第1駆動パルスP1aは、端子T1に入力されるステッピングモーターM1,M2の駆動パルスである。本実施形態における第1駆動パルスP1aのパルス幅W1は、予め決められた値に設定されている。具体的に、このパルス幅W1は、秒針を駆動可能なトルクを出力できる最小限の幅に設定されている。
第2駆動パルスP1bは、端子T2に入力されるステッピングモーターM1,M2の駆動パルスである。この第2駆動パルスP1bのパルス幅W1も、第1駆動パルスP1aと同様に、予め決められた値に設定されている。
第1回転判定パルスSP2aは、端子T1に入力されて、第1駆動パルスP1aによりステッピングモーターM1,M2が回転しているか否かを判定するパルスである。
第2回転判定パルスSP2bは、端子T2に入力されて、第2駆動パルスP1bによりステッピングモーターM1,M2が回転しているか否かを判定するパルスである。
第1補正駆動パルスP2aは、第1駆動パルスP1aによってステッピングモーターM1,M2が回転しなかった場合に、端子T1に入力されてステッピングモーターM1,M2を強制的に回転させるためのパルスである。このため、第1補正駆動パルスP2aのパルス幅W2は、第1駆動パルスP1aのパルス幅W1よりも大きく設定されている。具体的に、このパルス幅W2は、電子時計1の向き等に関係なく、秒針を確実に駆動可能なトルクを出力できる幅に設定されている。
第2補正駆動パルスP2bは、第2駆動パルスP1bによってステッピングモーターM1,M2が回転しなかった場合に、端子T2に入力されてステッピングモーターM1,M2を強制的に回転させるためのパルスである。このため、第2補正駆動パルスP2bのパルス幅W2は、第1補正駆動パルスP2aと同様に、第2駆動パルスP1bのパルス幅W1よりも大きく設定されている。
第2補正駆動パルスP2bは、第2駆動パルスP1bによってステッピングモーターM1,M2が回転しなかった場合に、端子T2に入力されてステッピングモーターM1,M2を強制的に回転させるためのパルスである。このため、第2補正駆動パルスP2bのパルス幅W2は、第1補正駆動パルスP2aと同様に、第2駆動パルスP1bのパルス幅W1よりも大きく設定されている。
駆動パルス出力制御回路15は、駆動電圧検出回路13及び回転判定回路14から入力される電圧検出信号及び判定信号に基づいて、上述したパルス出力間隔で、各駆動パルスP1a,P1b、各回転判定パルスSP2a,SP2b、及び各補正駆動パルスP2a,P2bを出力する。
この駆動パルス出力制御回路15は、パルス出力タイミング制御回路151(パルス出力タイミング設定部)と、パルス出力回路152(駆動パルス出力部)と、補正パルス出力回路153(補正駆動パルス出力部)とを備える。
この駆動パルス出力制御回路15は、パルス出力タイミング制御回路151(パルス出力タイミング設定部)と、パルス出力回路152(駆動パルス出力部)と、補正パルス出力回路153(補正駆動パルス出力部)とを備える。
パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧検出回路13から入力される電圧検出信号、及び回転判定回路14から入力される判定信号に基づいて、第1駆動パルスP1aと第2駆動パルスP1bとのパルス出力間隔A(ms)、または第1補正駆動パルスP2aと第2駆動パルスP1bとのパルス出力間隔B(ms)を制御する。
なお、第1駆動パルスP1aと第1補正駆動パルスP2aとの出力間隔D(ms)は、一定であり、また、第2駆動パルスP1bと第2補正駆動パルスP2bとの出力間隔D(ms)も一定である。
なお、第1駆動パルスP1aと第1補正駆動パルスP2aとの出力間隔D(ms)は、一定であり、また、第2駆動パルスP1bと第2補正駆動パルスP2bとの出力間隔D(ms)も一定である。
具体的なパルス出力間隔A(ms)、またはB(ms)の値については、以下に説明する。
パルス出力タイミング制御回路151は、回転判定回路14から入力される判定信号に基づいて、ステッピングモーターM1,M2が回転していると判定すると、駆動電圧が1.2V(第1閾値)未満である場合、パルス出力間隔A(ms)を50ms(第1所定時間)とする。また、駆動電圧が1.2V(第1閾値)以上1.6V(第2閾値)未満である場合、30ms(第2所定時間)とし、駆動電圧が1.6V(第2閾値)以上である場合、10ms(第3所定時間)とする。
一方、パルス出力タイミング制御回路151は、回転判定回路14から入力される判定信号に基づいて、ステッピングモーターM1,M2が非回転であると判定すると、駆動電圧が1.2V(第1閾値)未満である場合、パルス出力間隔B(ms)を75ms(第4所定時間)とする。また、駆動電圧が1.2V(第1閾値)以上1.6V(第2閾値)未満である場合、50ms(第5所定時間)とし、駆動電圧が1.6V(第2閾値)以上である場合、25ms(第6所定時間)とする。
パルス出力タイミング制御回路151は、回転判定回路14から入力される判定信号に基づいて、ステッピングモーターM1,M2が回転していると判定すると、駆動電圧が1.2V(第1閾値)未満である場合、パルス出力間隔A(ms)を50ms(第1所定時間)とする。また、駆動電圧が1.2V(第1閾値)以上1.6V(第2閾値)未満である場合、30ms(第2所定時間)とし、駆動電圧が1.6V(第2閾値)以上である場合、10ms(第3所定時間)とする。
一方、パルス出力タイミング制御回路151は、回転判定回路14から入力される判定信号に基づいて、ステッピングモーターM1,M2が非回転であると判定すると、駆動電圧が1.2V(第1閾値)未満である場合、パルス出力間隔B(ms)を75ms(第4所定時間)とする。また、駆動電圧が1.2V(第1閾値)以上1.6V(第2閾値)未満である場合、50ms(第5所定時間)とし、駆動電圧が1.6V(第2閾値)以上である場合、25ms(第6所定時間)とする。
パルス出力回路152は、端子T1に入力される第1駆動パルスP1a及び第1回転判定パルスSP2aを生成する第1パルス出力回路152A、及び端子T2に入力される第2駆動パルスP1b及び第2回転判定パルスSP2bを生成する第2パルス出力回路152Bを備える。
第1パルス出力回路152Aは、パルス出力タイミング制御回路151からの制御信号に基づき、パルス幅W1の第1駆動パルスP1aを1秒毎に生成する。さらに、第1パルス出力回路152Aは、第1回転判定パルスSP2aを生成する。そして、第1パルス出力回路152Aは、第1駆動パルスP1a及び第1回転判定パルスSP2aをORゲート46に出力する。
第2パルス出力回路152Bは、パルス出力タイミング制御回路151からの制御信号に基づき、パルス幅W1の第2駆動パルスP1bを生成する。さらに、第2パルス出力回路152Bは、第2回転判定パルスSP2bを生成する。そして、第2パルス出力回路152Bは、第2駆動パルスP1b及び第2回転判定パルスSP2bをANDゲート41へ出力する。
第2パルス出力回路152Bは、パルス出力タイミング制御回路151からの制御信号に基づき、パルス幅W1の第2駆動パルスP1bを生成する。さらに、第2パルス出力回路152Bは、第2回転判定パルスSP2bを生成する。そして、第2パルス出力回路152Bは、第2駆動パルスP1b及び第2回転判定パルスSP2bをANDゲート41へ出力する。
補正パルス出力回路153は、端子T1に入力される第1補正駆動パルスP2aを生成する第1補正パルス出力回路153A、及び端子T2に入力される第2補正駆動パルスP2bを生成する第2補正パルス出力回路153Bを備える。
第1補正パルス出力回路153Aは、第1回転判定パルスSP2aによりローターの非回転を検出した場合において、パルス出力タイミング制御回路151からの制御信号に基づき、第1駆動パルスP1aのパルス幅W1よりも大きいパルス幅W2を有する第1補正駆動パルスP2aを生成する。そして、第1補正パルス出力回路153Aは、第1補正駆動パルスP2aをANDゲート43に出力する。
第2補正パルス出力回路153Bは、第2回転判定パルスSP2bによりローターの非回転を検出した場合において、パルス出力タイミング制御回路151からの制御信号に基づき、第2駆動パルスP1bのパルス幅W1よりも大きいパルス幅W2を有する第2補正駆動パルスP2bを生成する。そして、第2補正パルス出力回路153Bは、第2補正駆動パルスP2bをANDゲート44に出力する。
第2補正パルス出力回路153Bは、第2回転判定パルスSP2bによりローターの非回転を検出した場合において、パルス出力タイミング制御回路151からの制御信号に基づき、第2駆動パルスP1bのパルス幅W1よりも大きいパルス幅W2を有する第2補正駆動パルスP2bを生成する。そして、第2補正パルス出力回路153Bは、第2補正駆動パルスP2bをANDゲート44に出力する。
極性切替回路16は、駆動パルス出力制御回路15のパルス出力タイミング制御回路151によって、極性制御信号21をHighレベル信号またはLowレベル信号に切り換える。これにより、極性切替回路16は、第1駆動パルスP1a、第1回転判定パルスSP2a、第1補正駆動パルスP2aが出力されるタイミングでは、それらのパルスが端子T1に入力されるように制御し、第2駆動パルスP1b、第2回転判定パルスSP2b、第2補正駆動パルスP2bが出力されるタイミングでは、それらのパルスが端子T2に入力されるように制御する。
ここで、回転判定回路14は、第1回転判定パルスSP2aにより、ステッピングモーターM1,M2のローターが回転していると判定すると、第1補正パルス出力信号31、及び第2補正パルス出力信号32をLowレベルに設定するので、NOTゲート42の出力はHighレベルとなる。従って、ANDゲート41は、第2パルス出力回路152Bから出力される信号をそのままORゲート46に出力する。このため、パルス出力タイミング制御回路151により設定されたパルス出力間隔A(ms)後に、第2パルス出力回路152Bから第2駆動パルスP1b及び第2回転判定パルスSP2bが出力されると、それらのパルスはANDゲート41及びORゲート46を介して端子T1に入力される。
なお、第1補正パルス出力信号31、及び第2補正パルス出力信号32がLowレベルであるため、ORゲート45の出力もLowレベルとなる。従って、ANDゲート43、ANDゲート44は、いずれも入力の一方がLowレベルであるため、出力もLowレベルに維持される。このため、第1補正パルス出力回路153Aや、第2補正パルス出力回路153Bの出力が禁止された状態となる。
なお、第1補正パルス出力信号31、及び第2補正パルス出力信号32がLowレベルであるため、ORゲート45の出力もLowレベルとなる。従って、ANDゲート43、ANDゲート44は、いずれも入力の一方がLowレベルであるため、出力もLowレベルに維持される。このため、第1補正パルス出力回路153Aや、第2補正パルス出力回路153Bの出力が禁止された状態となる。
また、回転判定回路14は、第2駆動パルスP1bの出力後に第2回転判定パルスSP2bにより、ステッピングモーターM1,M2のローターが回転していると判定する場合も同様に、第1補正パルス出力信号31、及び第2補正パルス出力信号32をLowレベルに設定する。この後の動作については、上述したように、1秒毎に第1パルス出力回路152Aから第1駆動パルスP1a、第1回転判定パルスSP2aが出力される。
回転判定回路14は、第1回転判定パルスSP2aにより、ステッピングモーターM1,M2のローターが非回転であると判定すると、第1補正パルス出力信号31をHighレベル、第2補正パルス出力信号32をLowレベルに設定する。このため、NOTゲート42の出力がLowレベルとなり、ANDゲート41の出力はLowレベルに維持される。これにより、第2駆動パルスP1b及び第2回転判定パルスSP2bの出力は禁止される。
一方、ANDゲート43にはHighレベルの第1補正パルス出力信号31が入力されるので、ANDゲート43は、第1補正パルス出力回路153Aの出力をそのままORゲート46に出力する。このため、第1補正パルス出力回路153Aが、第1駆動パルスP1aが出力されてから、出力間隔D(ms)後に第1補正駆動パルスP2aを出力すると、そのパルスはANDゲート43、ORゲート46を介して端子T1に入力される。
一方、ANDゲート43にはHighレベルの第1補正パルス出力信号31が入力されるので、ANDゲート43は、第1補正パルス出力回路153Aの出力をそのままORゲート46に出力する。このため、第1補正パルス出力回路153Aが、第1駆動パルスP1aが出力されてから、出力間隔D(ms)後に第1補正駆動パルスP2aを出力すると、そのパルスはANDゲート43、ORゲート46を介して端子T1に入力される。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1補正駆動パルスP2aが出力されてからB(ms)後に、回転判定回路14に制御信号を出力し、第1補正パルス出力信号31をLowレベル、第2補正パルス出力信号32をLowレベルに設定する。このため、上述したように、ANDゲート41からの信号出力が許可され、第2パルス出力回路152Bは、第2駆動パルスP1b及び第2回転判定パルスSP2bを出力する。
一方、回転判定回路14は、第2駆動パルスP1bの出力後に第2回転判定パルスSP2bにより、ステッピングモーターM1,M2のローターが非回転であると判定すると、第1補正パルス出力信号31をLowレベル、第2補正パルス出力信号32をHighレベルに設定する。
このため、ANDゲート44にHighレベルの信号が入力され、第2補正パルス出力回路153Bからの信号出力が許可される。第2補正パルス出力回路153Bは、パルス出力タイミング制御回路151により、第2駆動パルスP1bが出力されてから、出力間隔D(ms)後に第2補正駆動パルスP2bを出力する。
このため、ANDゲート44にHighレベルの信号が入力され、第2補正パルス出力回路153Bからの信号出力が許可される。第2補正パルス出力回路153Bは、パルス出力タイミング制御回路151により、第2駆動パルスP1bが出力されてから、出力間隔D(ms)後に第2補正駆動パルスP2bを出力する。
[各回路の動作]
次に、図4に示す電子時計1のフローチャートを参照して、各回路の動作を説明する。
まず、パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧検出回路13を用いて、電源Eの電圧(電源EによるステッピングモーターM1,M2の駆動電圧)を検出する(ステップS1)。この駆動電圧の検出は、1秒間隔で実行される。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1パルス出力回路152Aに対して制御信号を出力し、第1パルス出力回路152Aからパルス幅W1の第1駆動パルスP1a、及び第1回転判定パルスSP2aを出力させる(ステップS2)。この際、パルス出力タイミング制御回路151は、極性切替回路16にも制御信号を出力し、極性制御信号21をLowレベルに設定させる。このため、ORゲート46から出力される第1駆動パルスP1a、及び第1回転判定パルスSP2aは端子T1に入力される。
次に、図4に示す電子時計1のフローチャートを参照して、各回路の動作を説明する。
まず、パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧検出回路13を用いて、電源Eの電圧(電源EによるステッピングモーターM1,M2の駆動電圧)を検出する(ステップS1)。この駆動電圧の検出は、1秒間隔で実行される。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1パルス出力回路152Aに対して制御信号を出力し、第1パルス出力回路152Aからパルス幅W1の第1駆動パルスP1a、及び第1回転判定パルスSP2aを出力させる(ステップS2)。この際、パルス出力タイミング制御回路151は、極性切替回路16にも制御信号を出力し、極性制御信号21をLowレベルに設定させる。このため、ORゲート46から出力される第1駆動パルスP1a、及び第1回転判定パルスSP2aは端子T1に入力される。
次に、回転判定回路14は、ステッピングモーターM1,M2のローターが回転しているか否かを第1回転判定パルスSP2aにより判定し、パルス出力タイミング制御回路151に判定結果を出力する(ステップS3)。
ローターが回転している場合(ステップS3で「Y」)には、パルス出力タイミング制御回路151は、ステップS1で検出した駆動電圧に基づいて、第1駆動パルスP1aから第2駆動パルスP1bまでのパルス出力間隔A(ms)を設定する(ステップS4)。ここで、パルス出力間隔A(ms)は、駆動電圧が1.2V未満である場合は50ms、駆動電圧が1.2V以上1.6V未満である場合は30ms、駆動電圧が1.6V以上である場合は10msに設定される。
ローターが回転している場合(ステップS3で「Y」)には、パルス出力タイミング制御回路151は、ステップS1で検出した駆動電圧に基づいて、第1駆動パルスP1aから第2駆動パルスP1bまでのパルス出力間隔A(ms)を設定する(ステップS4)。ここで、パルス出力間隔A(ms)は、駆動電圧が1.2V未満である場合は50ms、駆動電圧が1.2V以上1.6V未満である場合は30ms、駆動電圧が1.6V以上である場合は10msに設定される。
パルス出力タイミング制御回路151は、第1駆動パルスP1aからA(ms)後に、第2パルス出力回路152Bに制御信号を出力し、第2駆動パルスP1b、及び第2回転判定パルスSP2bを出力させる(ステップS5)。この際、パルス出力タイミング制御回路151は、極性切替回路16にも制御信号を出力し、極性制御信号21をHighレベルに設定させる。このため、ORゲート46から出力される第2駆動パルスP1b、及び第2回転判定パルスSP2bは端子T2に入力される。
一方、ローターが非回転の場合(ステップS3で「N」)には、パルス出力タイミング制御回路151は、第1駆動パルスP1aからD(ms)後に、第1補正パルス出力回路153Aに制御信号を出力し、第1補正駆動パルスP2aを端子T1に出力させる(ステップS6)。なお、前述の通り、ローターが非回転の場合、第1補正パルス出力信号31はHighレベルに設定されるため、ANDゲート43からの信号出力は許可されている。
次に、パルス出力タイミング制御回路151は、ステップS1で検出した駆動電圧に基づいて、第1補正駆動パルスP2aから第2駆動パルスP1bまでのパルス出力間隔B(ms)を設定する(ステップS7)。ここで、パルス出力間隔B(ms)は、駆動電圧が1.2V未満である場合は75ms、駆動電圧が1.2V以上1.6V未満である場合は50ms、駆動電圧が1.6V以上である場合は25msに設定される。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1補正駆動パルスP2aからB(ms)後に、第2パルス出力回路152Bに制御信号を出力し、第2駆動パルスP1b、及び第2回転判定パルスSP2bを端子T2に出力させる(ステップS8)。
なお、前述の通り、第2駆動パルスP1bが出力される際には、第1補正パルス出力信号31はLowレベルに設定されるため、ANDゲート41からの信号出力は許可されている。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1補正駆動パルスP2aからB(ms)後に、第2パルス出力回路152Bに制御信号を出力し、第2駆動パルスP1b、及び第2回転判定パルスSP2bを端子T2に出力させる(ステップS8)。
なお、前述の通り、第2駆動パルスP1bが出力される際には、第1補正パルス出力信号31はLowレベルに設定されるため、ANDゲート41からの信号出力は許可されている。
次に、回転判定回路14は、第2駆動パルスP1bの入力によって、ステッピングモーターM1,M2のローターが回転しているか否かを第2回転判定パルスSP2bにより判定する(ステップS9)。
ローターが回転している場合には、ステップS1に戻る。
一方、ローターが非回転の場合には、パルス出力タイミング制御回路151は、第2駆動パルスP1bからD(ms)後に、第2補正パルス出力回路153Bに制御信号を出力し、第2補正駆動パルスP2bを端子T2に出力させる(ステップS10)。
なお、第2駆動パルスP1bや第2補正駆動パルスP2bの出力によっても電源Eの電圧降下は生じるが、1秒間隔で出力される次の第1駆動パルスP1aの出力までに電源電圧は元のレベルに復帰する。
ローターが回転している場合には、ステップS1に戻る。
一方、ローターが非回転の場合には、パルス出力タイミング制御回路151は、第2駆動パルスP1bからD(ms)後に、第2補正パルス出力回路153Bに制御信号を出力し、第2補正駆動パルスP2bを端子T2に出力させる(ステップS10)。
なお、第2駆動パルスP1bや第2補正駆動パルスP2bの出力によっても電源Eの電圧降下は生じるが、1秒間隔で出力される次の第1駆動パルスP1aの出力までに電源電圧は元のレベルに復帰する。
上述した第1実施形態に係る電子時計1によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、パルス出力タイミング制御回路151が、電源Eの電圧および回転判定結果に基づいて、出力間隔A(ms)やB(ms)を設定しているので、第1駆動パルスP1aや第1補正駆動パルスP2aの出力によって電源Eの電圧降下が生じても、電圧が復帰するタイミングに合わせて第2駆動パルスP1bを出力できる。このため、第2駆動パルスP1bによって駆動される場合も、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
このため、第2駆動パルスP1bによってローターが非回転となる確率を低下でき、ステッピングモーターM1,M2を1ステップ駆動するための時間を、第2補正駆動パルスP2bを用いた場合(第2駆動パルスP1bによってローターが非回転となった場合)に比べて短縮できる。従って、ステッピングモーターM1,M2で駆動される指針を確実にかつ安定して駆動でき、指針の視認性も向上できる。
本実施形態によれば、パルス出力タイミング制御回路151が、電源Eの電圧および回転判定結果に基づいて、出力間隔A(ms)やB(ms)を設定しているので、第1駆動パルスP1aや第1補正駆動パルスP2aの出力によって電源Eの電圧降下が生じても、電圧が復帰するタイミングに合わせて第2駆動パルスP1bを出力できる。このため、第2駆動パルスP1bによって駆動される場合も、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
このため、第2駆動パルスP1bによってローターが非回転となる確率を低下でき、ステッピングモーターM1,M2を1ステップ駆動するための時間を、第2補正駆動パルスP2bを用いた場合(第2駆動パルスP1bによってローターが非回転となった場合)に比べて短縮できる。従って、ステッピングモーターM1,M2で駆動される指針を確実にかつ安定して駆動でき、指針の視認性も向上できる。
また、各補正駆動パルスP2a,P2bのパルス幅W2は、各駆動パルスP1a,P1bのパルス幅W1よりも大きいため、各補正駆動パルスP2a,P2bを出力した際の電圧降下量は、各駆動パルスP1a,P1bを出力した際の電圧降下量よりも大きくなる。そこで、本実施形態では、第1補正駆動パルスP2aから第2駆動パルスP1bまでの出力間隔B(ms)を各駆動電圧(1.2V未満、1.2V以上1.6V未満、1.6V以上)のそれぞれにおいて、出力間隔A(ms)よりも長くしている。これにより、第1補正駆動パルスP2aが出力された場合も、電圧降下から復帰したタイミングで第2駆動パルスP1bを出力でき、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
さらに、現時刻を指示する時分針等を、秒針用のステッピングモーターM1とは異なるステッピングモーターM2で駆動するので、時分針を独立して駆動でき、例えば20秒周期や60秒周期など、秒針とは異なる周期で駆動できる。このため、時分針のステップ運針においても、消費電力を抑えつつ、駆動トルクを高く維持できて時分針を確実にかつ安定して駆動でき、時分針の視認性を向上できる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、発電装置または充電装置と、これらからの電力を充電する二次電池を備える場合において、二次電池に電力が供給されている場合と、電力が供給されていない場合とで、ステッピングモーターM1,M2の制御を異ならせたものである。この点で、二次電池への電力の供給の状態で制御を変更していない第1実施形態と相違する。
この第2実施形態では、二次電池に電力が供給されている場合は、駆動パルスP1a,P1bを出力せず、第1補正駆動パルスP2a及び第2補正駆動パルスP2bを直接出力する。また、ステッピングモーターM1,M2のローターが回転しているか否かも検出しない。このため、二次電池に電力が供給されている状態では、第1駆動パルスP1a、第1回転判定パルスSP2a、第2駆動パルスP1b、及び第2回転判定パルスSP2bが出力されることがない。
第2実施形態は、発電装置または充電装置と、これらからの電力を充電する二次電池を備える場合において、二次電池に電力が供給されている場合と、電力が供給されていない場合とで、ステッピングモーターM1,M2の制御を異ならせたものである。この点で、二次電池への電力の供給の状態で制御を変更していない第1実施形態と相違する。
この第2実施形態では、二次電池に電力が供給されている場合は、駆動パルスP1a,P1bを出力せず、第1補正駆動パルスP2a及び第2補正駆動パルスP2bを直接出力する。また、ステッピングモーターM1,M2のローターが回転しているか否かも検出しない。このため、二次電池に電力が供給されている状態では、第1駆動パルスP1a、第1回転判定パルスSP2a、第2駆動パルスP1b、及び第2回転判定パルスSP2bが出力されることがない。
このため、第2実施形態では、図1の構成に加えて、電源Eである二次電池への電力供給状態(充電状態)を検出する電力供給状態検出手段を備えている。この電力供給状態検出手段は、図示を略すが、例えば、発電装置等からの交流電流を整流する整流回路の動作を検出するものなどで構成できる。
パルス出力タイミング制御回路151は、電力供給状態検出手段によって電源Eに電力が供給されている状態を検出した場合は、図5に示すように、駆動電圧検出回路13から入力される電圧検出信号に基づいて、第1補正駆動パルスP2aの出力後、第2補正駆動パルスP2bを出力するまでのパルス出力間隔C(ms)を制御する。
パルス出力タイミング制御回路151は、電力供給状態検出手段によって電源Eに電力が供給されている状態を検出した場合は、図5に示すように、駆動電圧検出回路13から入力される電圧検出信号に基づいて、第1補正駆動パルスP2aの出力後、第2補正駆動パルスP2bを出力するまでのパルス出力間隔C(ms)を制御する。
具体的なパルス出力間隔C(ms)の値については、以下に説明する。
パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧が1.2V(第1閾値)未満である場合、パルス出力間隔C(ms)を50ms(第1所定時間)とする。また、駆動電圧が1.2V(第1閾値)以上1.6V(第2閾値)未満である場合、30ms(第2所定時間)とし、駆動電圧が1.6V(第2閾値)以上である場合、10ms(第3所定時間)とする。
パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧が1.2V(第1閾値)未満である場合、パルス出力間隔C(ms)を50ms(第1所定時間)とする。また、駆動電圧が1.2V(第1閾値)以上1.6V(第2閾値)未満である場合、30ms(第2所定時間)とし、駆動電圧が1.6V(第2閾値)以上である場合、10ms(第3所定時間)とする。
本実施形態における図6に示す電子時計1のフローチャートを参照して、各回路の動作を説明する。なお、図6中のステップS1からステップS10については、前記第1実施形態と同様であるため、ここでの説明は省略する。
電力供給状態検出手段は、充電装置や発電装置から電源Eである二次電池に対して電力が供給されているか否かを1秒毎に検出する(ステップS21)。電源Eに対して充電装置または発電装置から電力が供給されていない場合(ステップS21で「N」)は、ステップS1へ進み、駆動パルス出力制御回路15は前記第1実施形態と同じくステップS1〜S10の処理を実行する。なお、この場合、ステップS9で「Y」の場合、あるいはステップS10の処理が行われた場合は、ステップS21に戻り、処理を続行する。
電力供給状態検出手段は、充電装置や発電装置から電源Eである二次電池に対して電力が供給されているか否かを1秒毎に検出する(ステップS21)。電源Eに対して充電装置または発電装置から電力が供給されていない場合(ステップS21で「N」)は、ステップS1へ進み、駆動パルス出力制御回路15は前記第1実施形態と同じくステップS1〜S10の処理を実行する。なお、この場合、ステップS9で「Y」の場合、あるいはステップS10の処理が行われた場合は、ステップS21に戻り、処理を続行する。
一方、ステップS21で「Y」の場合は、パルス出力タイミング制御回路151は、駆動電圧検出回路13によって電源Eの電圧(駆動電圧)を検出する(ステップS22)。
次に、パルス出力タイミング制御回路151は、1秒間隔で第1補正パルス出力回路153Aに制御信号を出力し、第1補正駆動パルスP2aを端子T1に出力させる(ステップS23)。
次に、パルス出力タイミング制御回路151は、1秒間隔で第1補正パルス出力回路153Aに制御信号を出力し、第1補正駆動パルスP2aを端子T1に出力させる(ステップS23)。
次に、パルス出力タイミング制御回路151は、ステップS22で検出した駆動電圧に基づいて、第1補正駆動パルスP2aから第2補正駆動パルスP2bまでのパルス出力間隔C(ms)を設定する(ステップS24)。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1補正駆動パルスP2aの出力後、パルス出力間隔C(ms)が経過すると、制御信号を第2補正パルス出力回路153Bに出力し、第2補正駆動パルスP2bを端子T2に出力させる(ステップS25)。
そして、パルス出力タイミング制御回路151は、第1補正駆動パルスP2aの出力後、パルス出力間隔C(ms)が経過すると、制御信号を第2補正パルス出力回路153Bに出力し、第2補正駆動パルスP2bを端子T2に出力させる(ステップS25)。
なお、ステップS23、S25においては、パルス出力タイミング制御回路151から回転判定回路14および極性切替回路16にも制御信号が出力され、極性制御信号21、第1補正パルス出力信号31、第2補正パルス出力信号32が適宜設定されて、前記各補正駆動パルスP2a、P2bが各端子T1、T2に入力されるように制御されている。
上述した第2実施形態に係る電子時計1によれば、前記第1実施形態の効果の他に以下の効果を奏する。
電源Eとしての二次電池に対して、発電装置や充電装置から電力が供給されている場合に、駆動パルスP1a、P1bを出力せずに、各補正駆動パルスP2a、P2bを直接出力しているので、ステッピングモーターM1,M2のローターを確実に回転できる。
また、第1補正駆動パルスP2aと第2補正駆動パルスP2bとの出力間隔C(ms)を電源電圧に応じて設定しているので、補正駆動パルスP2aの出力による電圧降下が生じても、電圧が復帰したタイミングで第2補正駆動パルスP2bを出力でき、電圧変動が大きい二次電池を電源としても、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
さらに、出力間隔C(ms)を前記第1実施形態のローター回転時の出力間隔A(ms)と同じ時間(50ms、30ms、10ms)に設定し、出力間隔B(ms)よりも短く設定しているので、ステッピングモーターM1,M2の1ステップ駆動時間を、第1実施形態においてローターが回転している場合と同様に短い時間に設定でき、指針の視認性も向上できる。
電源Eとしての二次電池に対して、発電装置や充電装置から電力が供給されている場合に、駆動パルスP1a、P1bを出力せずに、各補正駆動パルスP2a、P2bを直接出力しているので、ステッピングモーターM1,M2のローターを確実に回転できる。
また、第1補正駆動パルスP2aと第2補正駆動パルスP2bとの出力間隔C(ms)を電源電圧に応じて設定しているので、補正駆動パルスP2aの出力による電圧降下が生じても、電圧が復帰したタイミングで第2補正駆動パルスP2bを出力でき、電圧変動が大きい二次電池を電源としても、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
さらに、出力間隔C(ms)を前記第1実施形態のローター回転時の出力間隔A(ms)と同じ時間(50ms、30ms、10ms)に設定し、出力間隔B(ms)よりも短く設定しているので、ステッピングモーターM1,M2の1ステップ駆動時間を、第1実施形態においてローターが回転している場合と同様に短い時間に設定でき、指針の視認性も向上できる。
[実施形態の変形]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第1実施形態では、回転判定回路14でローターの非回転を検出すると、第1駆動パルスP1aの出力後、パルス出力タイミング制御回路151によりパルス出力間隔を設定し、第1補正駆動パルスP2aを出力していたが、第1補正駆動パルスP2aを出力せずに、第2駆動パルスP1bを出力する構成としてもよい。この場合には、第2駆動パルスP1bのパルス幅を第1駆動パルスP1aのパルス幅W1よりも大きいパルス幅に設定することで、ステッピングモーターM1,M2の1ステップの駆動を行うことができる。しかしながら、パルス幅を大きくした第2駆動パルスP1bを出力すると、駆動電圧の降下量が大きくなってしまうため、第1駆動パルスP1aの出力により低下した駆動電圧をさらに降下させてしまい、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクが低くなってしまう。
そこで、パルス出力タイミング制御回路151によりパルス出力間隔を設定しているので、第2駆動パルスP1bを第1駆動パルスP1aの出力による電圧降下から復帰したタイミングで出力でき、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
前記各実施形態では、パルス出力間隔A,B,C(ms)を、それぞれ駆動電圧に基づいて3種類の時間で設定していたが、2つであってもよく、または4つ以上であってもよい。
また、各出力間隔の具体的な時間は前記実施形態の値に限らない。例えば、前記各実施形態では、パルス出力間隔A(ms)は、駆動電圧が1.2V未満において50ms、1.2V以上1.6V未満において30ms、1.6V以上において10msと固定であったが、1.2V未満において30msから50msの間で設定し、1.2V以上1.6V未満において10msから30msの間で設定し、1.6V以上において10ms以下に設定してもよい。すなわち、駆動電圧の値に応じて、電圧降下から復帰するまでの最適な時間を設定してもよい。また、パルス出力間隔B,C(ms)についても同様である。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記第1実施形態では、回転判定回路14でローターの非回転を検出すると、第1駆動パルスP1aの出力後、パルス出力タイミング制御回路151によりパルス出力間隔を設定し、第1補正駆動パルスP2aを出力していたが、第1補正駆動パルスP2aを出力せずに、第2駆動パルスP1bを出力する構成としてもよい。この場合には、第2駆動パルスP1bのパルス幅を第1駆動パルスP1aのパルス幅W1よりも大きいパルス幅に設定することで、ステッピングモーターM1,M2の1ステップの駆動を行うことができる。しかしながら、パルス幅を大きくした第2駆動パルスP1bを出力すると、駆動電圧の降下量が大きくなってしまうため、第1駆動パルスP1aの出力により低下した駆動電圧をさらに降下させてしまい、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクが低くなってしまう。
そこで、パルス出力タイミング制御回路151によりパルス出力間隔を設定しているので、第2駆動パルスP1bを第1駆動パルスP1aの出力による電圧降下から復帰したタイミングで出力でき、ステッピングモーターM1,M2の出力トルクを高く維持できる。
前記各実施形態では、パルス出力間隔A,B,C(ms)を、それぞれ駆動電圧に基づいて3種類の時間で設定していたが、2つであってもよく、または4つ以上であってもよい。
また、各出力間隔の具体的な時間は前記実施形態の値に限らない。例えば、前記各実施形態では、パルス出力間隔A(ms)は、駆動電圧が1.2V未満において50ms、1.2V以上1.6V未満において30ms、1.6V以上において10msと固定であったが、1.2V未満において30msから50msの間で設定し、1.2V以上1.6V未満において10msから30msの間で設定し、1.6V以上において10ms以下に設定してもよい。すなわち、駆動電圧の値に応じて、電圧降下から復帰するまでの最適な時間を設定してもよい。また、パルス出力間隔B,C(ms)についても同様である。
さらに、前記実施形態では、電源電圧を閾値と比較してパルス出力間隔A,B,C(ms)を設定していたが、電源電圧を変数とする所定の関数でパルス出力間隔A,B,C(ms)を設定してもよい。すなわち、電源電圧が上昇するに従って、パルス出力間隔A,B,C(ms)が順次短くなるように設定すればよい。
また、前記各実施形態では、ステッピングモーターM1,M2を1ステップ駆動するために、駆動パルスP1a,P1bは、2発出力されていたが、3発以上出力されてもよい。この場合、2発目の駆動パルスから3発目の駆動パルスの出力タイミングも前記各実施形態と同様に調整すればよい。
また、前記各実施形態では、ステッピングモーターM1,M2を1ステップ駆動するために、駆動パルスP1a,P1bは、2発出力されていたが、3発以上出力されてもよい。この場合、2発目の駆動パルスから3発目の駆動パルスの出力タイミングも前記各実施形態と同様に調整すればよい。
前記各実施形態では、各駆動パルスP1a,P1bのパルス幅W1は固定であったが、電源Eの電圧(駆動電圧)に基づいて、パルス幅W1を適宜設定してもよい。これによれば、例えば、駆動電圧が低い場合にはパルス幅W1を大きくして、各駆動パルスP1a,P1bを矩形波にしてステッピングモーターM1,M2の出力トルクを確保し、駆動電圧が高い場合にはパルス幅W1を小さくして、くし歯状の波形にして低消費電力化を図ることができる。
前記第1実施形態では、パルス出力間隔D(ms)は、固定であったが、駆動電圧に基づいて、適宜設定してもよい。
前記第1実施形態では、パルス出力間隔D(ms)は、固定であったが、駆動電圧に基づいて、適宜設定してもよい。
本発明のステッピングモーターで駆動される対象は、秒針や時分針に限らず、クロノグラフ用の指針や、時計の持続時間を表示する指針など、電子時計においてステッピングモーターで駆動されるものであればよい。
1…電子時計、13…駆動電圧検出回路(駆動電圧検出部)、14…回転判定回路(回転判定部)、15…駆動パルス出力制御回路(駆動パルス出力制御部)、151…パルス出力タイミング制御回路(パルス出力タイミング設定部)、152…パルス出力回路(駆動パルス出力部)、153…補正パルス出力回路(補正駆動パルス出力部)、E…電源、M1,M2…ステッピングモーター、P1a…第1駆動パルス(先駆動パルス)、P1b…第2駆動パルス(次駆動パルス)。P2a…第1補正駆動パルス(先補正駆動パルス)、P2b…第2補正駆動パルス(次補正駆動パルス)。
Claims (5)
- ステッピングモーターと、
前記ステッピングモーターに電力を供給する電源と、
前記電源から出力される駆動電圧を検出する駆動電圧検出部と、
前記ステッピングモーターのローターが回転したか否かを判定する回転判定部と、
前記ステッピングモーターに出力する駆動パルスの出力を制御する駆動パルス出力制御部とを備えた電子時計であって、
前記駆動パルス出力制御部は、
前記ステッピングモーターを1ステップ駆動するために2発以上の所定数の駆動パルスを1発ずつ順次出力する駆動パルス出力部と、
前記駆動パルスを1発ずつ出力する際の先に出力された先駆動パルスの次に出力される次駆動パルスの出力タイミングを設定するパルス出力タイミング設定部とを有し、
前記パルス出力タイミング設定部は、前記駆動電圧検出部で検出された駆動電圧と、前記回転判定部で判定された先駆動パルスによるローターの回転判定結果とに基づいて、前記次駆動パルスの出力タイミングを設定する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1に記載の電子時計において、
前記駆動パルス出力制御部は、
前記駆動パルスを1発ずつ出力した際に、前記回転判定部で前記ローターが非回転と判定された場合に、次に駆動パルスが出力される前に補正駆動パルスを出力する補正駆動パルス出力部を備え、
前記パルス出力タイミング設定部は、
前記回転判定部によりローターが回転したと判定された場合において、前記駆動電圧が第1閾値未満である場合には、前記先駆動パルスから第1所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、
前記駆動電圧が第1閾値以上、第2閾値未満である場合には、前記先駆動パルスから第2所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、
前記駆動電圧が第2閾値以上である場合には、前記先駆動パルスから第3所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、
前記第1所定時間は、前記第2所定時間よりも長く、前記第2所定時間は、前記第3所定時間よりも長く設定され、
前記回転判定部によりローターが非回転であると判定された場合において、前記駆動電圧が前記第1閾値未満である場合には、前記先駆動パルスの後に出力された先補正駆動パルスから第4所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、
前記駆動電圧が前記第1閾値以上、前記第2閾値未満である場合には、前記先補正駆動パルスから第5所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、
前記駆動電圧が前記第2閾値以上である場合には、前記先補正駆動パルスから第6所定時間経過後に、前記次駆動パルスを出力し、
前記第4所定時間は、前記第5所定時間よりも長く、前記第5所定時間は、前記第6所定時間よりも長く設定され、
前記第4所定時間は、前記第1所定時間よりも長く、前記第5所定時間は、前記第2所定時間よりも長く、前記第6所定時間は、前記第3所定時間よりも長く設定される
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
前記電源は、充電可能な二次電池で構成され、
前記二次電池に電力を供給する発電装置、または、外部の電力供給源からの電力を二次電池に供給する充電装置を備え、
前記電力が前記二次電池に供給されている場合には、
前記駆動パルス出力制御部は、前記駆動パルスを出力することなく、前記補正駆動パルス出力部から2発以上の所定数の補正駆動パルスを1発ずつ順次出力して前記ステッピングモーターを1ステップ駆動し、
前記パルス出力タイミング設定部は、前記駆動電圧検出部で検出された駆動電圧に基づいて、前記補正駆動パルスを1発ずつ出力する際の先に出力された先補正駆動パルスの次に出力される次補正駆動パルスの出力タイミングを設定する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の電子時計において、
秒情報を指示する秒針を備え、
前記秒針は、前記ステッピングモーターで駆動される
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項4に記載の電子時計において、
前記秒針の他に、分情報および時情報を指示する分針および時針を備え、
前記秒針を駆動するステッピングモーターの他に、前記分針および時針を駆動するステッピングモーターを備え、この時分針を駆動するステッピングモーターも前記駆動パルス出力制御部によって制御されている
ことを特徴とする電子時計。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015141511A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | シチズンホールディングス株式会社 | 電子時計 |
JP2016011856A (ja) * | 2014-06-27 | 2016-01-21 | カシオ計算機株式会社 | 電子時計 |
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-
2010
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