JP2537642B2 - アナログ電子時計 - Google Patents

アナログ電子時計

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JP2537642B2
JP2537642B2 JP62236465A JP23646587A JP2537642B2 JP 2537642 B2 JP2537642 B2 JP 2537642B2 JP 62236465 A JP62236465 A JP 62236465A JP 23646587 A JP23646587 A JP 23646587A JP 2537642 B2 JP2537642 B2 JP 2537642B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は充電可能なアナログ電子時計の充電回路に関
する。
〔従来の技術〕
従来アナログ電子時計の充電方式としては、文字板の
一部に太陽電池をとりつけ、太陽電池からのエネルギー
を2次電池に充電する方法や、特開昭52−154665号、特
開昭49−118467号、実新公告56−4240号等に見られる様
に、腕時計ケース外部に充電用の端子を設け、外部電源
と接触することによって2次電池に充電する方法が提案
されている。また、さらに特開昭61−29783号に見られ
る様に、時計内に配置された電磁結合用コイルに外部交
流磁界を加え、整流ダイオード等の充電回路を通して2
次電池に充電する方式が提案されている。さらに、特公
告60−15035号では、時計駆動モータ用コイルを利用し
て、充電時は時計駆動回路からコイルを切り離し、特開
昭61−29783号と同様に外部交流磁界により2次電池を
充電する方式が提案されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の技術では以下の様な問題点を有してい
る。
第一に、太陽電池方式や充電端子方式であるが腕時計
サイズではデザイン上の制約があり、装飾的な美しさを
損なわずにアナログ電子時計に採用するのは困難であ
る。
次に、特開昭61−29783号の電磁結合方式であるが、
時計駆動モータ用コイル以外に電磁結合用コイルを必要
とし、さらに充電回路として整流ダイオード等が必要と
なるため、設計スペースの制約、コストアップの要因が
大きい。
また、特公告60−15035号の時計駆動モータ用コイル
兼用方式では、通常運針時と充電時とでコイルの接続す
る回路を時計駆動用回路もしくは充電回路に切り換える
スイッチ機構が必要となり、また充電回路として整流ダ
イオードが必要であるため、設計スペースの制約、コス
トアップの要因となり、スイッチ機構のメカニズム的信
頼性の向上など、配慮しなければならない点が多かっ
た。また、充電時はコイルが時計駆動用回路から切り離
されて運針がストップするため、充電後に時刻合わせを
行う必要があるなど、極めて不便であった。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するもの
で、その目的とするところは、現状のアナログ電子時計
用のICにわずかな論理回路を付加するだけで、特に外付
けの電子回路、充電機構を必要としないで、小型、低コ
ストの充電用アナログ電子時計を提供でき、かつ運針時
でも同時に充電可能となるところにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明のアナログ電子時計は、コイルを有するステッ
プモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続
された2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から
前記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチ
ング素子からなり、前記4個のスイッチング素子をモー
タ駆動信号により選択的に導通させて前記コイルに駆動
電流を供給する駆動回路を有するアナログ電子時計にお
いて、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧
を前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を
有し、 前記スイッチング素子は、MOS型FETであって、 前記充電制御手段は、前記モータ駆動信号の立ち上が
り時から10msec以後の期間に、前記4個のスイッチング
素子のうち少なくとも3個以上を非導通とするよう制御
してなることを特徴とする。
また、コイルを有するステップモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続
された2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から
前記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチ
ング素子及び、前記スイッチング素子に並列に形成され
る静電気入力バイパスダイオードとからなり、前記4個
のスイッチング素子をモータ駆動信号により選択的に導
通させて前記コイルに駆動電流を供給する駆動回路とを
有するアナログ電子時計において、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧
を前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を
有し、 前記充電制御手段は、前記モータ駆動信号の上ち上が
り時から10msec以後の期間に、前記4個のスイッチング
素子のうち少なくとも3個以上を非導通とするよう制御
してなることを特徴とする。
〔作用〕
本発明の上記の構成によれば、ステップモータの駆動
パルスの立ち上がり時より10msec以上の間はスイッチン
グ素子をOFFとしないため、その間にステップモータコ
イルの逆誘起電流が流れ、ローターにブレーキ作用を働
かせて、完全にローターが停止するため、安定したステ
ップモータ駆動が得られ、かつその後にスイッチング素
子をOFFとしてPN接合を整流素子として充電が可能とな
る。
〔実施例〕
以後実施例に基づき本発明を詳細に説明する。第1図
は本発明の実施例を示す回路図であり、1は発振回路
で、通常ほ時計用小型水晶振動子を原振として32768Hz
の標準信号を発生している。2の分周回路は前記標準信
号を順次分周して、回路動作に必要な周波数の信号を発
生している。3はモータ駆動波形合成回路で、モータ駆
動に必要な各種タイミングパルス波形を発生している。
4は回転検出回路で、通常モータ駆動パルス(以後P1
呼ぶ。)を出力した際、モータの回転、非回転を検出し
て、非回転であった場合はモータ駆動波形合成回路3に
フィードバックをかけて、補正モータパルス(以後P2
呼ぶ。)を出力するためにある。また5は磁界検出回路
で、時計に外部磁界がかかった時にモータ運針の信頼性
を上げるために、P1をキャンセルしてP2を出力するため
にある。以上3、4、5の回路は、特開昭54−75520
号、特開昭54−77162号、特開昭55−87977号等によって
周知となっているアナログ電子時計の低消費電力駆動回
路である。次に、6はモータ駆動回路で、モータードラ
イバーとなるPchMOS型FET12、13、NchMOS型FET14、15よ
り構成されている。(以後、単にFETと呼ぶ。)ここ
で、本発明においては各FET12〜15の寄生ダイオード16
〜19が整流用素子として重要な働きをすることになる。
第2図ではPchMOS型FETの断面図を示しているが、その
構造上、ソース→サブストレートにPN接合D1が形成さ
れ、ドレイン→サブストレートにPN接合D2が形成され
る。ここでFETをモータドライバーに用いる時は、ソー
スとサブストレートは同電位として使用するためPN接合
D1は無効となり、PN接合D2のみがダイオードとして機能
することになる。このD2を寄生ダイオードと呼び、ドレ
インがアノードとして、サブストレースト=ソースがカ
ソードとして機能する。また、NchMOS型FETはPchの逆と
なり寄生ダイオードはサブストレート=ソースがアノー
ド、ドレインがカソードとして機能する。本発明は、こ
の寄生ダイオードを整流用素子としているため、外付け
整流用素子を必要としないのが大きな特徴である。第1
図の7は、ステップモータ用コイル(以後モータコイル
と呼ぶ。)で、運針時はFET12〜15のON/OFF制御により
モータが駆動され、充電時は時計外部充電器11によって
発生した交流磁界がモータコイル7を鎖交して電磁誘導
によって交流電圧がモータコイル7に誘起し、寄生ダイ
オード16〜19を整流回路として2次電池8に充電され
る。この2次電池8に蓄えたエネルギーで時計を駆動す
ることになる。また、充電時の電流経路を詳細に説明す
ると第3図の様になり、モータコイル7に発生した交流
電圧が第3図上においてモータコイル7の右側の電位が
高い時は、矢印34(点線)の経路で電流が流れ、モータ
コイル7の左側の電位が高い時は、矢印35(一点鎖線)
の経路で電流が流れ、いずれの電位が高い時でも常に2
次電池8には充電方向に電流が流れることになり、全波
整流となる。ここで、前記の全波整流を実現するために
は、各FET12〜15を全てOFFに制御することが必要で、仮
に1個のFETがONとなっていた場合は半波整流となり、
その時の電流経路を第4図に説明する。第4図において
はFET13のみがONに制御されているため、寄生ダイオー
ド17の両端がショートとなり、ダイオードブリッジとは
ならない。したがって、モータコイル7の右側の電位が
高い時は、矢印36(点線)の経路で電流が流れて2次電
池8に充電するが、モータコイル7の左側の電位が高い
時は、矢印37(一点鎖線)の経路、すなわち寄生ダイオ
ード16→FET13→モータコイル7と閉ループが構成さ
れ、2次電池8には充電されずに半波整流となり、充電
効率が半減してしまう。また、後述のリミッター制御の
際に説明するが、FET12、13が共にON、またはFET14、15
が共にONの時は、2次電池8には全く充電されない。し
たがって、最も充電効率の良い整流回路を構成するため
には、各FET12〜15は全てOFFにすることが必要になるわ
けである。
ここで、FET12〜15をOFF制御のままでいると、当然ス
テップモータ駆動が不可能となるため、本実施例ではス
テップモータ駆動をすると同時に、充電可能とするた
め、第5図に示す様なタイムチャートで、ステップモー
タ駆動タイミングと充電タイミングを制御している。本
実施例においては、運針周期を1Hzとしているため、全
てのタイミングは分周回路2の出力である“1Hz"信号に
同期している。この“1Hz"信号の立ち下がりから117.2m
sceがステップモータ駆動タイミングとなり、次の“1H
z"信号の立ち下がりまでの882.8msecを充電タイミング
として、以後、ステップモータ駆動タイミング→充電タ
イミング→……と順次繰り返していくことになる。した
がって実際に充電に寄与している時間は1秒のうち882.
8msecとなり、約10%充電効率が落ちる訳だが、この様
な制御をすることにより、運針時でも同時に充電可能と
なり、時計の基本機能である時刻計数を維持することが
可能となる。ここで、この時の回路動作を以下に説明す
る。第1図の充電制御回路9がステップモータ駆動タイ
ミングと充電タイミングを切りかえており、充電制御回
路9内の“SEL"信号(“SEL"信号を作成しているANDゲ
ート33、ORゲート32のタイムチャートを第6図に示す。
分周回路2の出力である“64Hz"、“32Hz"、“16Hz"、
“8Hz"の各信号がANDゲート33の入力となり、その出力
“AND33"と“4Hz"、“2Hz"、“1Hz"がORゲート32の入力
となって、ORゲート32の出力が“SEL"信号となる。)は
1Hzの立ち下がりより117.2msecの間0となり、この時は
FET12のゲート信号GP1を出力しているAND−ORセレクタ
ー25、26、23は、AND25をセレクトしてGP01をGP1に出力
する。また、FET14のゲート信号をGN1を出力しているAN
Dゲート27もGN01を出力する。同様にFET13のゲート信号
GP2はGP02が、FET15のゲート信号GN2はGN02が出力され
る。ここで、GP01、GN01、GP02、GN02はモータ駆動波形
合成回路3の出力で、SP0、SP1、P1、SP2、P2の一連の
モータ駆動パルスを形成している。(SP0、SP1は磁界検
出パルス、P1は第1モータパルス、SP2は回転検出パル
ス、P2は第2補正モータパルスのことを示し、詳細は特
開昭60−260883号を参照されたし。)したがって“SEL"
信号が0の区間はそのままステップモータ駆動が成され
ることになる。次に“SEL"信号が1の時すなわち充電タ
イミングの説明をする。この時、電圧検出回路10(後述
のリミッター制御の際に説明。)の“LIM"信号は1とな
っており、“SEL"信号が1であれば、GP1を出力してい
るAND−ORセレクター25、26、23は26がセレクトされ
て、GP1=“LIM"=1となる。同様にGP2=“LIM"=1と
なり、またGN1を出力しているANDゲート27は、“SEL"信
号が1であれば0を出力して、GN1=0となる。同様にG
N2=0となる。したがって各FET12〜15はモータ駆動波
形合成回路3の出力とは関係なく全てOFFに制御され
て、充電が可能となる。
ここで、P2出力時から充電タイミングになるまでの間
をTi=25.4msecとっているが、これは、安定したステッ
プモータ駆動のために必要な時間となり、その理由を以
下に説明する。現状でのステップモータ駆動方式は特公
昭57−40759号で提案された様に、モータパルス出力後
は、モータドライバFETのPch側2つ、またはNch側2つ
をON状態に制御して、モータコイルに逆誘起電流を流し
ローターにブレーキをかけることによって、安定したス
テップモータ駆動を計っている。第7図はモータコイル
に流れる逆誘起電流を示していて、モータコイルに逆誘
起電流が流れないとすると、点線で示した様な電流波形
となるが、実際は逆誘起電流によって実線に示した電流
波形となる。ローターが停止している時は逆誘起電流が
流れないことにより、第7図において電流値が0になっ
た時が、ローター回転の停止した時となる。しかし、充
電タイミングにおいては、全FET12〜15をOFF状態とする
ため、モータ駆動パルス直後から充電タイミングにいれ
てしまうと、逆誘起電流によるブレーキ作用が期待でき
ず、安定したステップモータ駆動ができなくなる。その
結果、通常の2極ステップモータでは180゜回転しなけ
ればいけないところを、正規の磁気安定点で停止せず、
もどりミスリ、2回転等を引き起こしてしまう。なお、
第8図には、正常回転(180゜)、もどりミスリ、2回
転の様子を図示してある。そこで本実施例においては、
モータパルス出力後はPchFET12、13をON状態にしてお
き、完全にローターが停止してから、全FET12〜15をOFF
にして充電タイミングにいれるようにしてある。そうす
ることによって安定したステップモータ駆動をしながら
同時に充電も可能となる。なお本実施例においては余裕
をとってTi=25.4msecとしているが、ローターの慣性モ
ーメントによって必要とするTiは異なってくる。一般に
モータ駆動パルスの立ち上がりからローターが完全に停
止するまでの時間は、ローターの径が小さくなると短く
なり、現状での最小のローター径1mm(製造上、モータ
特性上の理由から径が1mm以下のローターは実用化され
ていない。)においては10msecでローターは停止する。
その場合は、Tiを10msec以上に設定すれば問題が無い。
また、本実施例においては、Ti=25.4msecとするため
に、“SEL"信号の0の区間を117.2msecとしている。す
なわち、一連のモータ駆動パルスは“1Hz"信号の立ち下
がり時より出力されていて、P2出力時は“1Hz"信号の立
ち下がりより91.8msec後となっている。また、“SEL"信
号も“1Hz"信号に同期して0となるため、Ti=117.2−9
1.8=25.4(msec)となる。したがって、第1図におけ
るANDゲート33、ORゲート32のロジックを変更すること
により、“SEL"信号の0区間幅が変わり、任意のステッ
プモータに合った最適タイミングを簡単に作り出すこと
ができる。さらに、本実施例ではTiをP2出力時より計算
しているが、これは充電時はSP0又はSP1により磁界が検
出されてP2パルス駆動となるためで、磁界検出の無いP1
パルス駆動のみの時計では、P1出力時より計算すれば良
いことになる。さらにモータ駆動方式としては多くの種
類があり、様々なパルスの組み合わせによってモータが
駆動されている。しかし、いずれにしてもTiは実際にモ
ータを駆動するパルス、すなわちそのパルスによってモ
ータ回転が完了するものから適用すれば良い。
また、さらに安定したステップモータ駆動を計るため
に、本実施例においては、時計外部充電器11の発する交
流磁界の周波数を1KHzに設定してある。この周波数があ
まり低いと、ローターが交流磁界にひかれて共振回転、
運針ミスリ、運針ビビリ等を起こしてしまう。本実施例
のローターは径が1.2mmで、この径におけるローター慣
性モーメントでは、周波数が600Hz以上であれば、ロー
ターが交流磁界に追随しきれずに、ステップモータ駆動
に影響の出ないことが、実験的に確認されている。
次に、充電時のリミッター制御の説明をする。現状の
2次電池は、過充電により耐圧を越えると特性の劣化も
しくは破壊を引き起こしてしまうため、過充電防止回路
を設けなければならない。そこで、常時第1図の2次電
池8の充電電圧モニターして耐圧を越えないようにする
必要があり、電圧検出回路10は2次電池電圧を検出する
ためにある。その構成としては、21が2次電池電圧の降
圧用抵抗で、2次電池電圧(VDD−VSS)をコンパレータ
20の作動領域まで引き下げている。また、22は基準電圧
発生回路であり、その出力電圧はリミッター設定値を降
圧した値であり、その降圧比率は降圧用抵抗21の降圧比
率と同じにとってある。そうすることにより、2次電池
電圧がリミッター設定値を越えた際にコンパレータ20が
正確に検知することが可能となり、その時のコンパレー
タ20の出力“LIM"信号は0となる。ここでリミッター設
定値は、2次電池8の耐圧を越えない値に設定すること
が必要となる。リミッター作動信号である。“LIM"信号
が0になった時の回路動作としては、“SEL"信号が1す
なわち充電タイミングにおいては、前述したようにGP1
=GP2=“LIM"、GN1=GN2=0となる。ここで、“LIM"
=0であると、PchFET12、13はONとなり、NchFET14、15
はOFFとなる。第9図にはリミッター作動時の電流経路
を示しており、第9図上においてモータコイル7の右側
の電位が高い時は矢印38(点線)の経路で電流が流れ、
左側の電位が高い時は矢印39(一点鎖線)の経路で電流
が流れる。以上の動作により2次電池8に電流が流れこ
まず、過充電に対する保護が可能となる。なお、本実施
例ではリミッター作動時にPchFET12、13をONとしたが、
逆にNchFET14、15をONとしても作用は同じである。ま
た、本実施例において、電圧検出回路10は常時2次電池
8の電圧をモニターしているが、内部抵抗の大きい2次
電池を用いる時は、サンプリング的に電圧を検出して、
そのサンプリング時はリミッターを作動させておく必要
がある。すなわち、充電時は2次電池電圧は見かけの電
圧として充電電流内部抵抗の分が高くなり、誤検出の危
険性が高くなる。したがって、その場合は、第10図に示
す電圧検出回路とする必要が生じる。その動作を説明す
ると、“Samp"信号はアクティブ区間が2msecの信号でそ
の間は0となり、10秒に1回の周期をもってアクティブ
となる。(以後、“Samp"=0の区間をサンプリング時
と呼ぶ。)サンプリグ時にはコンパレータ20、降圧用抵
抗21、基準電圧発生回路22の電源がトランジスタ40がON
することによって供給され、2次電池電圧(VDD−VSS
を検出することが可能となる。また、サンプリング時
は、ANDゲート42によって、強制的に“LIM"信号を0と
して、前述のごとくリミッターを作動させて、充電電流
が2次電池に流れ込まないようにして電圧誤検出を防止
している。また、ラッチ41はサンプリング時のコンパレ
ータ20の出力をラッチするためにあり、10秒後のサンプ
リングまで状態を保持している。ラッチ41のクロックで
ある。“Latch"信号は“Samp"信号に同期した信号であ
り、1msecの間0となり、立ち上がり時にラッチ41にコ
ンパレータ20の出力が取り込まれる。第10図のごとく電
圧検出回路を構成すると、2次電池電圧の誤検出を防止
する他に、低消費電力化の効果もある。すなわち、サン
プリング時以外はコンパレータ20、降圧用抵抗21、基準
電圧発生回路22には電源を供給しないため、そこで消費
する電流がなくなるためである。したがって、内部抵抗
がそれほど大きくない2次電池を用いた場合でも、電圧
検出回路を第10図の構成とすることにより低消費電力化
が計れる。なお、ここであげたサンプリング周期、サン
プリング幅はあくまで1例であり、システムに合わせて
変更することは可能である。
以上の様に、本実施例によれば単にモータドライバFE
Tを閉ループにするのみでリミッター回路を構成できる
ため、特に外付けのリミッター素子を必要とせず、低コ
スト、かつ小型の充電時計を提供することが可能とな
る。
ところで、今まではモータドライバFETの寄生ダイオ
ードを整流素子として実施例を述べてきたが、本発明の
応用範囲はこれのみにとどまらず、例えば第11図の様な
構成も可能である。43〜46は何らかのスイッチング素子
であり、その構造上寄生ダイオードが形成されない場
合、もしくは寄生ダイオードが形成されても電流能力が
無い場合、ダイオードを47〜50のごとく付加すれば、寄
生ダイオード方式と全く同じ作用が得られる。また、ダ
イオード47〜50の回路的構成は、通常の静電気入力バイ
パスバイオードと全く同じであり、この静電気入力バイ
パスダイオードを整流素子に利用することも可能とな
る。そうすることにより特に整流用ダイオードを付加す
る必要が無くなり、時計用ICの面積を広げることもなく
なる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明は、充電制御手段は、モー
タ駆動信号の立ち上がり時から10msec以後の期間に、4
個のスイッチング素子のうち少なくとも3個以上を非導
通とするよう制御してなることにより、モータ駆動回路
にMOS型FETもしくは静電気入力バイパスダイオードを備
えたスイッチング素子を用いたアナログ電子時計におい
て、外部交流磁界によってモータ駆動用のコイルに生じ
た交流電圧を、MOS型FETに形成される寄生ダイオードも
しくは、静電気入力用バイパスダイオードを整流手段と
して整流し、2次電源に充電するため、専用の整流手段
を設ける必要が無く、回路規模の増大によるコストの増
加を抑えることができ、安価で小型な充電時計が提供で
きるものである。
さらに、モータ駆動直後にロータの回転により生じる
逆誘起電流がコイルに流れ、十分にロータにブレーキを
かけモータ駆動を確実に行った後に、充電状態とするた
め、きわめて信頼性の高い充電式アナログ電子時計を提
供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す回路図。 第2図(a)(b)は寄生ダイオードの構成を示すPchM
OS型FET断面図。 第3図は充電時の電流経路(全波整流)を示す図。 第4図は充電時の電流経路(半波整流)を示す図。 第5図は充電タイミングとモータ駆動タイミングを示す
タイムチャート。 第6図は“SEL"信号を作成している論理回路の動作を示
すタイムチャート。 第7図はモータコイルに流れる逆誘起電流を示す図。 第8図はローターの回転を示す図。 第9図はリミッター作動時の電流経路を示す図。 第10図(a)(b)はサンプリング式電圧検出回路の回
路図。 第11図は静電気入力バイパスダイオードを整流素子とし
た場合の充電回路図。 1……発振回路 2……分周回路 3……モータ駆動波形合成回路 4……回転検出回路 5……磁界検出回路 6……モータ駆動回路 7……ステップモータコイル 8……2次電池 9……充電制御回路 10……電圧検出回路 11……時計外部充電器 12、13……PchMOS型FET 14、15……NchMOS型FET 16〜19……寄生ダイオード 43〜46……スイッチング素子 47〜50……静電気入力バイパスダイオード

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コイルを有するステップモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続さ
    れた2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から前
    記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチン
    グ素子からなり、前記4個のスイッチング素子をモータ
    駆動信号により選択的に導通させて前記コイルに駆動電
    流を供給する駆動回路を有するアナログ電子時計におい
    て、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧を
    前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を有
    し、 前記スイッチング素子は、MOS型FETであって、 前記充電制御手段は、前記モータ駆動信号の立ち上がり
    時から10msec以後の期間に、前記4個のスイッチング素
    子のうち少なくとも3個以上を非導通とするよう制御し
    てなることを特徴とするアナログ電子時計。
  2. 【請求項2】コイルを有するステップモータと、 充電可能な2次電源と、 前記コイルの両端から前記2次電源のプラス側へ接続さ
    れた2個のスイッチング素子、前記コイルの両端から前
    記2次電源のマイナス側へ接続された2個のスイッチン
    グ素子及び、前記スイッチング素子に並列に形成される
    静電気入力バイパスダイオードとからなり、前記4個の
    スイッチング素子をモータ駆動信号により選択的に導通
    させて前記コイルに駆動電流を供給する駆動回路とを有
    するアナログ電子時計において、 外部交流磁界によって前記コイルに誘起する交流電圧を
    前記2次電源に充電するよう制御する充電制御手段を有
    し、 前記充電制御手段は、前記モータ駆動信号の上ち上がり
    時から10msec以後の期間に、前記4個のスイッチング素
    子のうち少なくとも3個以上を非導通とするよう制御し
    てなることを特徴とするアナログ電子時計。
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