JP2537598B2 - 略平行六面体をなすパケツトの移送装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、略平行六面体をなすパケットの移送装置に
関し、さらに詳しくはタバコ等のパケットを２つの機械
間に配置する移送装置に関している。

（従来技術） 従来技術では、タバコのパケットを包装する機械とタ
バコをさらにラップするための機械とがコンベアを介し
て連結され、該コンベアに沿って２台の機械の処理速度
の差を調節する溜りが設けられている。

従来のコンベア装置では２台の機械の処理量が完全に
同期していれば、包装機で製造されるパケットは一列を
なしてさらにラップ機に送られる。２台の機械のいずれ
かが停止あるいは減速した場合、パケットを必要に応じ
て群毎に溜りに送るか又はこれより取り出すかを行う。

例えば「タワー式」溜りを用いた場合、一時保管中の
複数個のパケットはコンベアから溜りの下端部へ押出し
部材によって移送され、溜り内で積み重ねられる。その
結果、溜りに比較的高さがあるためタバコのパケットに
圧力がかかって損傷を受ける危険がある。

また、コンベア上部数ケ所に設けられ閉路式コンベア
ベルトにより構成される溜りも知られており、コンベア
ベルトに複数の壁部をしっかりと固定して２枚の壁部で
パケット群を収容するコンパートメントを区切ってい
る。

２台の機械の処理量が同期している場合、コンベアへ
移動するパケットは溜りのコンパートメントを通過す
る。機械が同期していない場合、例えばラップ機が停止
した場合、コンベアベルトは端部ローラのまわりを回転
し、コンベアから複数個のパケットを取り出してパケッ
トの軌道内に新しく空のコンパートメントを移動させ
る。逆に包装機が停止した場合は、コンベアベルトは端
部ローラのまわりを上記とは反対方向に回転し、複数個
のパケットを収容したコンパートメントを該コンベア上
部位置へ送る。

一時保管中のパケットは溜りの周囲に設けられ供給コ
ンベア近辺で間隙を有するパケット固定調整用巻胴によ
り各コンパートメント内に保持される。

この種の溜りは、ベルトやバンドなどが長期使用中に
摩耗して操作に支障をきたす欠点があるばかりではな
く、一時保管中もコンベアへの移送中もタバコパケット
を柔らかに取り扱えない点で欠陥がある。

溜りから一群のパケットを取り出して移送する際、パ
ケットが固定調整手段の端部及びコンベアの縁と接触し
て軟らかいパックの場合特に損傷をうけやすいことが知
られている。

従来装置では、コンベアが溜り内に浸入する箇所でパ
ケットに傷がつく危険がさらにある。この箇所では停止
手段が作動するものであり、停止手段は、例えば振動バ
ー又は取出し手段などによって構成されており、パケッ
トが一群毎に完成されて包装機から送られてくる流れを
停止させ、コンベアから溜りへ一群のパケットを取り出
すことができるようなかなり激しい動きを示す。

パケットのサイズがほんのわずか違ってしまった場合
には、一群毎の長手方向の寸法に相違が生じ、コンパー
トメント端部からはみ出して溜りが回転する際固定した
構成部品の妨げになりうることも知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、従来技術における種々の欠点を解決
した装置、即ち、溜りの動きあるいはコンベアに沿った
停止手段の動きによってパケットに損傷の加わる危険の
全くない移送装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、略平行六面体をなすパケットをこれらパケ
ットを供給する機械と受け取る機械との間で移送する装
置に関するものであり、本発明の目的は、該機械どうし
を接続する略平行なコンベアと、軸がコンベアに平行で
その周縁に角度をなしかつ等間隔半径方向に設けられた
コンパートメントを有する略円筒状の溜りであって、コ
ンベア上部にかつこれに略正接させて配設されるための
コンベアが下部コンパートメント底壁を規定している溜
りと、溜りをその軸を中心にして間欠的に回転駆動させ
る手段と、下部コンパートメントの両端部でパケットを
遮断する手段とにより達成される。本発明装置は、下部
コンパートメント近辺でコンベアの縁と調整手段の取入
口端部との間に配設され溜りの回転方向を決めるための
第１及び第２の位置を占めることができる連結ブリッジ
と、コンベアの前進運動方向に対し下部コンパートメン
トの取入口端部近辺で検出手段による制御を受けて作動
し、かつ、下部コンパートメントの内側及び外側位置と
の間で溜りの軸に対して平行な往復運動が可能なパケッ
トを１つずつ取り出すための手段とを具備することを特
徴とする。

（実施例） 以下に、本発明を好ましい実施例の図面に基づき詳述
するが、該実施例は本発明を限定するものではない。

図面を参照して、移送装置１は、パケットを供給する
包装機３とパケットを受け取るラップ機４との間にあっ
てタバコのパケット２を供給するための手段を構成して
いる。

包装機３及びラップ機４は、閉路式ベルトによる水平
なコンベア5,6により接続され、該コンベアは各々順に
配置されたローラ7,8上で作動する。

軸が上記コンベア5,6に平行であり、左右の２つの直
立部材15,16を介して底部材14により支持される略円筒
状の溜り13は、コンベア5,6の上部に配設され、当該コ
ンベアの上部ブランチ9,10はガイド部材11,12と接触し
た状態で移動する（第２図も参照のこと）。

さらに詳述すると、上記直立部材15,16は、ベル部材1
7,18を閉じているカバー26,27により形成される溜り13
の長手方向端部に固定されている。又、ベル部材17,18
は共に溜り13と同軸上にあり、各々の凹面部は外側を向
いており、またこれに対し同軸にあって中空軸20を回転
自在に支持しているシャフト19により２つのベル部材は
連結されている。

中空軸20の左右２つの端部21,22はフランジによって
形成され、ベル部材17,18及びシャフト19を収納する円
筒体23内に固定されている。

断面がＬ字型でアームが半径方向に突き出ている複数
個の仕切部材24が円筒体23（第２図も参照のこと）の外
側表面に取り付けられている。該仕切部材24は円筒体23
の表面全体にわたって一定の間隔で設けられることによ
り、一対毎に、所定数のパケット２を１群ずつ収容する
ための放射状のコンパートメント25を規定する。

後方内部には、回転駆動手段としてカバー27に取り付
けられ正逆方向に回転するモータ減速機28が収容されて
いて、これがシャフト19に平行な出力シャフト29を介し
て、連続回転運動を断続的な回転運動に変換する既知の
装置（図示せず）を駆動する。この装置はベル部材18の
底部に固定したボックス30内に収容され出力シャフト29
に平行な第２の出力シャフト31を有する。

ベル部材18から突出する第２の出力シャフト31は、中
空軸20と一体をなす歯付きクラウン33の内側歯にその自
由端が噛合するギヤ32を介して、断続的な回転運動を伝
達する。

上述の運動変換を行う接続の結果、周期シャフトと呼ば
れる出力シャフト29が360度連続回転する度に、円筒体2
3は一旦停止した後、２個の隣接コンパートメントがな
す角度分だけ回転することになる。

さらに具体的には、第２図において、また以下の記述
によれば、時計方向の運動はコンベア5,6の上に位置す
る一群のパケット２の一時保管に対応し、一方、反時計
方向の運動は一群のパケット２のコンベア5,6への移動
に対応する。

円筒体23を取り囲む調整用巻胴34はコンパートメント
25の半径方向境界をなし、かつコンベア5,6の上方に位
置する両端部36,37の間が開口部となっている。

端部37が上部ブランチ9,10の一つの縁にほぼ隣接する
一方、端部36はコンパートメント25一個分の幅とほぼ同
じ距離だけ上部ブランチ9,10から離れており、溜り13の
長手方向全体にわたって連結ブリッチ38によりブランチ
9,10と連続される。連結ブリッジ38はシャフト19に平行
なピン40を介してアーム41の上端部中間点で軸支され、
下端部がシャフト19に平行なピン42を介してガイド部材
11と一体をなすフォーク43からなる支持手段上に軸支さ
れる突起部39を具備する。

44はフォーク43に取り付けたアクチュエータであっ
て、該アクチュエータ44の出力軸45は、縦方向の往復運
動を行うもので、連結ブリッジ38の底部と係合する。突
起部39とフォーク43間に配したコイルバネ46は、連結ブ
リッジ38上の出力軸45の動きに対峙する構成部品として
作用する。

コンベア5,6側で、アーム41の中間点とフォーク43が
索引コイルバネ47によって連結されている。

プラント全体を停止させ、以下にその機能を説明する
安全装置の一部をなすマイクロスイッチ48のプッシュボ
タンが、索引コイルバネ47の反対側のアーム41の軌道上
に位置している。

上述のような連結方法の結果、連結ブリッジ38は２つ
の異なる位置、即ち、その端部が上部ブランチ9,10より
低い位置でコンベア5,6に面する低位置と、該端部が上
部ブランチ9,10より高い位置にくる高位置の、２つの位
置をとることができる。

上部ブランチ9,10によりコンパートメント25の底部に
規定される取入口端の上に、パケット２を取り出すため
の取出し手段49が配設される。該取出し手段49はシャフ
ト19に平行で、かつベル部材18と一体をなす支持部51内
で軸方向に摺動自在なシャフト50の一端に装着される。

シャフト50のもう一方の端部はレバー52の一端に連結
される。又、レバー52の上端はピン53によってベル部材
18に軸着され、出力シャフト29に係合させたドラムカム
54の軌道内を摺動するローラの中間地帯に位置する。

上記の運動変換接続により、シャフト50は支持部51を
介して軸方向に往復運動が可能となり、その結果、出力
シャフト29が完全に一回点する度に、取出し手段49が溜
り13の下部のコンパートメント25の取入口端上にある往
復行程の一端から、このコンパートメント25の外側に位
置する往復行程の他端まで移動した後、再び元の位置に
もどる。

取出し手段49は、コンベア５に向けて略垂直に延設さ
れた２本のグリップアーム55,56を有し、その下端部又
は取り出し端に弾性部材57を有する。

グリップアーム56はシャフト50と一体をなすが、該ア
ームはシャフト50に平行なピン58上に回転自在に装着さ
れ、もう一方のグリップアーム56上に装着される。

シャフト50の上でグリップアーム56がアクチュエータ
59を支持し、その水平出力軸60はピン58に巻回したバネ
61の作用に抗して、グリップアーム55の上端部と係合す
る。

下部のコンパートメント25の取り入れ取り出し端部近
辺には、パケット２のための２つの遮断手段62,63が配
設される。該遮断手段62,63は各々シャフト19に平行な
ピン65に軸支させたアーム64により形成され、その遊端
にプレート66を具備する。該アーム64はアクチュエータ
（図示せず）により、各プレートがコンベア5,6により
支持されるパケット２の移送軌道を遮断しない非係合位
置から、各プレート66が下部のコンパートメント25の取
り入れ取り出し端部にくる位置（第２図に点線で示す）
まで移動が可能となっている。

操作にあたっては、包装機３及びラップ機４が完全に
同期している場合は、包装機３から出てくるパケット２
は、休止状態にある溜り13の下部のコンパートメント25
を経由してコンベア5,6上を前進しラップ機４に到達す
る。

ラップ機４が停止した場合、該ラップ機４はコンパー
トメント25の取り出し端にあるパケット２の流れを検出
するための駆動信号をフォトセル67に供給し、当該フォ
トセル67が遮断手段62を制御する。

パケット２の軌道を遮断手段62によって閉鎖するため
の命令は、フォトセル67がそのコントロール区域内にパ
ケット２がないことを確認して後直ちに発信する。

続いて、プレート66は供給中のパケット２を妨げるこ
となく、下部のコンパートメント25の底部を閉鎖する位
置へと自由に移動する。包装機３からはパケット２が順
に隣接して下部のコンパートメント25が一杯になるで集
まってくる。

該コンパートメント25の取り入れ端部に設けたフォト
セル68による検出手段がコンパートメント25の積載状態
を検出し、アクチュエータ59を介して出力シャフト29
（第１図を参照）に搭載した同期カム69により、取出し
手段49のグリップアーム55,56を閉じる操作が行えるよ
うになっている。取出し手段49はこの時、下部のコンパ
ートメント25の取り入れ端部上方に位置する往復工程終
点位置にあって休止している。

一方フォトセル68は予め設定した回転方向を有するモ
ータ減速機28を始動させる信号も供給する。

ドラムカム54とレバー52により得られる運動変換によ
り、モータ減速機28の出力シャフト29が取出し手段49の
シャフト50を上部ブランチ９に平行でかつその反対方向
へ移動させる。

続いて、下部のコンパートメント25内の一群のパケッ
ト２の最後の分がグリップアーム55,56にそっと挟まれ
た状態で当該コンパートメント25から取り出される。

取出し手段49が往復工程位置の外側終点に来ると直ち
に、出力シャフト29に搭載した同期カム70が遮断手段63
による閉鎖を行い、遮断手段63は一群のパケット２の最
後尾分を傷つけることなくパケット２の軌道内にそのプ
レート66を挿入することになる。

この動作の後、取出し手段49は出力シャフト29に固定
した同期カム71の制御を受けてグリップアーム55,56を
再び開き、下部のコンパートメント25の取り入れ端部上
にある位置まで戻る。一方、包装機３から出てくるパケ
ット２はプレート66に面して順に集まってくる。

一群のパケット２の最後のパケットを取り出す工程動
作の前に行われる出力シャフト29の一定角度の往復運動
は不連続回転運動を行う第２の出力シャフト31の休止期
間と対応している。

第２の出力シャフト31の休止期に、出力シャフト29の
回転方向を感知できるようにした既知の検出手段72が連
結ブリッジ38に連結したアクチュエータ44に制御信号を
供給する。この状態で、アクチュエータ44の出力軸45が
後退する結果、連結ブリッジ38のコンベア5,6に面する
縁部が上部ブランチ9,10より低い位置に来ることになる
一方、調整用巻胴34側の縁部は当該巻胴の取り入れ側の
端部36と同じ高さになる。

第２の出力シャフト31の運動ステージは遮断手段63が
閉じてはじめて始まるようになっており、その結果、溜
り13が軸を中心にして第２図で見て時計方向に、かつ、
２つの隣接するコンパートメント25がなす挟角分だけ回
転することになる。

この回転に続いて、２つの遮断手段62,63の間にある
一群のパケット２はコンベア５、６によって連結ブリッ
ジ38上を運ばれ、一方、空のコンパートメント25は上部
ブランチ9,10の上に位置することになる。

上述の一時保管操作後もラップ機４がつまったままで
ある場合は、遮断手段62が閉鎖位置を保持する一方で、
遮断手段63は出力シャフト29に装着した同期カムのコン
トロールを受けて開放位置に戻り、包装機３からのパケ
ット２を溜りの新しいコンパートメント25へ送って後者
を満載させる。

上述の方法によって取出し手段49と遮断手段63が作動
した後、溜り13は上部ブランチ9,10からのパケット２の
新しい一群を連結ブリッジ38上に移動させ、先に形成さ
れた一群を連結ブリッジ38から調整用巻胴34上の位置へ
移動させる。

ラップ機４のつまりが続く場合、上述の方法に従って
溜り13が所定レベルまで積載されるまでコンベア装置は
作動を続け、所定レベルに達したところで工場全体が一
時作業を停止する。

ラップ機４が正常に運転し包装機３が停止している場
合は、後者がフォトセル74に駆動信号を送り、フォトセ
ル74のコントロールを受けて遮断手段63はコンパートメ
ント25の取り入れ端部を閉じる位置にくる。

溜り13のモータ減速機28がここでフォトセル74によ
り、第１の回転方向と逆の回転駆動を行う。

前述の場合同様、第２の出力シャフト31、従って溜り
13の休止期に対応する出力シャフト29の回転周期の初期
段階では、出力シャフト29の回転方向を検出する検出手
段72がアクチュエータ44に制御信号を送って出力軸45を
せり出させる。

その結果、連結ブリッジ38は第２図に実線で示す位置
へ移動し、コンベア5,6側の縁部が上部ブランチ9,10よ
り高い位置にくる。

この休止期の最後に第２の出力シャフト31が溜り13を
反時計方向に回転させると、一群のパケット２は上部ブ
ランチ9,10の縁と接触するおそれなく連結ブリッジ38か
ら上部ブランチ9,10に運ばれる。

コンベア5,6はこの一群のパケット２を直ちにラップ
機４に送る。

包装機３の停止状態が続く場合は、溜り13内の予備パ
ケットで所定の最低生産条件が達成され工場全体が自動
的に一時停止にはいるまで、上述の操作が繰返し行われ
ることはいうまでもない。

溜り13の操作について２つの限定的な状態、即ち、供
給機械の停止と、製品を受け取る側のラップ機４の停止
についてのみ考慮してきたが、本発明装置はいずれかの
装置の処理能力が低下した場合にも、２台の機械（包装
機３とラップ機４）の生産速度をモニターする制御手段
を用いて、一時保管と供給のいずれかを交替に行うこと
により対応できることは明白である。

最後にラップ機４が休止状態にある時に、連結ブリッ
ジ38が溜り13を開放させる位置でつまってしまった場合
を想定する。

この場合は上述の安全装置が以下のようにして働き、
タバコのパケット２が損傷を受けるのを防ぐ。

円筒体23が時計方向に回転すると溜り13に送られる予
定のパケット２が連結ブリッジ38の縁と接触し、該連結
ブリッジ38はピン42を中心に反時計方向に回転して弾性
的にはずれる。この回転によりアーム41がマイクロスイ
ッチ48のプッシュボタンを押して工場全体が一時停止す
る。

索引コイルバネ47の弾性特性はパケット２を押しつぶ
すことなくピン42を中心にして連結ブリッジ38を回転さ
せることができるようなものとなっている。

第２図に示す実施例では、ピン40は連結ブリッジ38に
対して、調整用巻胴34の端部36に面する連結ブリッジ38
の縁が、溜り13が操作によって異なる位置をとるのに合
せて略同じ高さに位置するように配設される。

図示しない他の実施例ではピン40は連結ブリッジ38の
略下部中央に配設される。この場合、溜り13の２つの操
作状態において、溜り13の回転方向で連結ブリッジ38の
縦方向縁部により２つの下方向高さの低下が規定され
る。即ち、ブランチ9,10に対する高さの低下に加え、調
整用巻胴34の端部36に対する第２の高さの低下も規定し
ている。

この実施例では、一時保管操作に関して記述した安全
装置を用いて放出操作に、即ち、コンベア5,6にパケッ
ト２を供給中に連結ブリッジ38が一時保管の位置で停止
してしまい、調整用巻胴34側の縁が端部36より高い位置
にある時、パケット２に損傷をきたさないようにするこ
ともできる。この場合、円筒体23を反時計方向に回転さ
せた後、コンパートメント25内の一群のパケット２を端
部36側の連結ブリッジ38の縁に接触させる。このこと
は、アーム41をマイクロスイッチ（図示せず）のプッシ
ュボタンに接触するまで反時計方向に回転させることに
より行うものであり、マイクロスイッチにより工場が一
時停止する。

（発明の効果） 上記の説明から本発明が、溜りの一時保管操作及び供
給操作いずれの段階でも溜りの回転によってパケットに
損傷の生じる危険を排除できることは明白である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の概略側面図、第２図は第１図の細部拡
大前面図、第３図は本発明装置の電気機械制御系を示す
概略図である。 ２……パケット、３……包装機 ４……ラップ機、5,6……コンベア 13……溜り、23……円筒体 25……コンパートメント、34……調整用巻胴 38……連結ブリッジ、49……取出し手段 62,63……遮断手段

フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−37378（ＪＰ，Ａ) 実開 昭49−85778（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭50−27897（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−119530（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭50−7832（ＪＰ，Ｂ１) 特公 昭62−36933（ＪＰ，Ｂ２) 西独国特許公開1268060（ＤＥ、Ａ)

Claims (7)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】パケットを供給する包装機３とパケットを
   受け取るラップ機４の間を連結する水平なコンベア5,6
   と、該コンベア5,6の上方にあってこれと平行な軸の回
   りを間欠的に回転可能であり周方向に等間隔に配置した
   コンパートメント25を設けた円筒体23と上記コンパート
   メント25を巻回し上記コンベア5,6側に開口部を有する
   円筒形の調整用巻胴34を有する溜り13と、上記円筒体23
   をその軸を中心に間欠的に正逆方向に回転させる回転駆
   動手段と、上記調整用巻胴34の開口端と上記コンベア5,
   6の端縁との間に当該調整用巻胴34の全長さにわたって
   設けられ溜り13の正逆回転方向に関連して該コンベア5,
   6と対向する側端が当該コンベア面に位置する第１の位
   置とそれよりも高い位置の第２の位置を選択的にとるこ
   とができる連結ブリッジ38と、上記コンパートメント25
   のうち下部のコンパーメントの両端部近傍に設けられる
   と共にパケットが移送される軌道内でパケットの移送を
   各別に遮断する遮断手段62,63を具備することを特徴と
   する略平行六面体をなすパケットの移送装置。
2. 【請求項２】コンパートメント25は、断面がＬ字型でア
   ームが半径方向に突き出ている複数個の仕切部材24が円
   筒体23の外側表面に一定の間隔で取り付けられているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の略平行六
   面体をなすパケットの移送装置。
3. 【請求項３】調整用巻胴34は、円筒体23を取り囲むと共
   にコンパートメント25の半径方向境界をなしかつコンベ
   ア5,6の上方に位置する両端部36,37の間が開口部となっ
   ていることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の
   略平行六面体をなすパケットの移送装置。
4. 【請求項４】連結ブリッジ38は、円筒体23の回転軸に平
   行なピン40を介して揺動自在に軸支され、アクチュエー
   タ44の出力軸と係合されて上記第１の位置と第２の位置
   を選択できるようになっていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項に記載の略平行六面体をなすパケットの
   移送装置。
5. 【請求項５】遮断手段62,63は、溜り13の回転軸に平行
   なピン65に軸支されたアーム64により形成され、その遊
   端にプレート66を有し、アクチュエータ手段により各別
   にパケットの移送軌道内に出没可能であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の略平行六面体をなす
   パケットの移送装置。
6. 【請求項６】パケットを供給する包装機３とパケットを
   受け取るラップ機４の間を連結する水平なコンベア5,6
   と、該コンベア5,6の上方にあってこれと平行な軸の回
   りを間欠的に回転可能であり周方向に等間隔に配置した
   コンパートメント25を設けた円筒体23と上記コンパート
   メント25を巻回し上記コンベア5,6側に開口部を有する
   円筒形の調整用巻胴34を有する溜り13と、上記円筒体23
   をその軸を中心に間欠的に正逆方向に回転させる回転駆
   動手段と、上記調整用巻胴34の開口端と上記コンベア5,
   6の端縁との間に当該調整用巻胴34の全長さにわたって
   設けられ溜り13の正逆回転方向に関連して該コンベア5,
   6と対向する側端が当該コンベア面に位置する第１の位
   置とそれよりも高い位置の第２の位置を選択的にとるこ
   とができる連結ブリッジ38と、上記コンパートメント25
   のうち下部のコンパートメントの両端部近傍に設けられ
   ると共にパケットが移送される軌道内でパケットの移送
   を各別に遮断する遮断手段62,63と、上記下部コンパー
   トメント25への取り入れ口側に設けられ、パケットの移
   送軌道からパケットを１個ずつ取り出す取出し手段49を
   具備することを特徴とする略平行六面体をなすパケット
   の移送装置。
7. 【請求項７】取出し手段49は、円筒体23の回転軸に平行
   して移動可能なシャフト50に軸支されかつ略垂直に延設
   されたグリップアーム55,56を有し、グリップアーム56
   は上記シャフト50と一体をなし、もう一方のグリップア
   ーム55は前記グリップアーム56とピン58を介して回動自
   在であると共に当該グリップアーム55の遊端を上記グリ
   ップアーム56に向けて付勢し、グリップアーム55には２
   つのグリップアーム55,56の遊端が開く方向にアクチュ
   エータ59の出力軸と係合したことを特徴とする特許請求
   の範囲第６項に記載の略平行六面体をなすパケットの移
   送装置。