JP2537469Y2 - 回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置 - Google Patents

回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置

Info

Publication number
JP2537469Y2
JP2537469Y2 JP4776493U JP4776493U JP2537469Y2 JP 2537469 Y2 JP2537469 Y2 JP 2537469Y2 JP 4776493 U JP4776493 U JP 4776493U JP 4776493 U JP4776493 U JP 4776493U JP 2537469 Y2 JP2537469 Y2 JP 2537469Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
robot
control device
rotation
axis
rotating external
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4776493U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0637901U (ja
Inventor
信恭 下村
充 大髭
宜明 中土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP4776493U priority Critical patent/JP2537469Y2/ja
Publication of JPH0637901U publication Critical patent/JPH0637901U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2537469Y2 publication Critical patent/JP2537469Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は回転外部軸を有する産業
用ロボットの制御装置に関する。さらに詳しくは、先端
軸が当初の姿勢をロボット座標系に対して一定に維持し
たままで、回転外部軸の回転動作に追従せしめられる回
転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より溶接ロボット等においては、溶
接等の加工を容易にするために、ワークが載置・固定さ
れているテーブルを回転外部軸により回転することが行
われている。
【0003】このような回転外部軸を有する溶接ロボッ
ト等の教示においては、ロボットのアームを動かすため
の操作と、回転外部軸を動かす操作とを別々のキーにて
行わなければならないために、テーブルに載置・固定さ
れているワークの同一位置もしくは近傍の位置にアーム
の先端部を教示するのが困難である。
【0004】かかる回転外部軸を有する溶接ロボット等
における教示を容易にすべく、特開平3ー196981
号には、付加軸に追従してロボットの工具先端点を制御
するロボットの付加軸追従制御方式において、付加軸を
手動で送り、前記付加軸の座標位置を読み取り、前記付
加軸とロボットの前記工具先端点との相対位置および姿
勢が同一になるような、前記工具先端点の座標と姿勢を
求め、前記工具先端点を移動させることを特徴とするロ
ボットの制御方法が開示されている。この制御方法によ
れば、付加軸(回転外部軸)が回転されても、図10〜
11に示すように、工具先端軸とワークとの相対的関係
を回転前と同様に維持できる。なお、図において、φは
先端軸のワークに対するなす角を示す。
【0005】しかしながら、図10〜11から明らかな
ように、工具先端軸はワークとの相対的関係を回転前と
同様に維持しながら移動するため、ロボット座標系に対
しては同一の姿勢を維持することはできない。したがっ
て、かかる制御方法を溶接ロボットに適用した場合、溶
接姿勢を教示しなおす必要がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案はかかる従来技
術の問題点に鑑みなされたものであって、回転外部軸用
キーの操作のみにより回転後においてもワークの同一位
置にロボットのアームの教示がなし得るとともに、ロボ
ットのアームの先端軸をロボット座標系に対して一定に
維持しながら移動することができることにより溶接姿勢
を教示しなおす必要がない回転外部軸を有する産業用ロ
ボットの制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、回転外部軸を
有する産業用ロボットの制御装置であって、前記制御装
置が、ツールを保持しているアームの先端軸の姿勢を算
出する姿勢算出部と、回転外部軸用制御部からの信号に
より前記回転外部軸に保持されているワークの回転前お
よび回転後の位置を算出するワーク位置算出部と、前記
ワーク位置算出部の信号により前記アームの先端軸を、
前記姿勢算出部により算出された姿勢をロボット座標系
に対して一定に維持しながら前記ワークの回転前の位置
から回転後の位置まで移動せしめる追従制御部とを有し
てなることを特徴とする産業用ロボットの制御装置に関
する。
【0008】本考案においては、前記ツールが溶接用ト
ーチであるのが好ましく、前記溶接用トーチがアーク溶
接用トーチであるのがさらに好ましい。
【0009】
【作用】本考案の産業用ロボットの制御装置は前記の如
く構成されているので、回転外部軸用キーを操作して、
この回転外部軸により回転させられるテーブルに載置さ
れているワークを回転せしめると、ロボットのアームは
自動的にワークの回転後においてもワーク上の同一位置
まで、ツールの姿勢をワークの回転前とロボット座標系
に対して同一に維持しながら追従せしめられるので、回
転外部軸を有するロボットのアームの教示が簡易になし
得る。また、ツールの姿勢を重力方向に対して同一、例
えば下向き姿勢に保ちながらロボットのアームが移動す
るので、ツールとして溶接用トーチが用いられた場合、
溶接姿勢に変更を生じさせないので、最適な姿勢で溶接
がなされる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本考案を実施
例に基づいて説明するが、本考案はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【0011】図1は本考案の一実施例の制御装置の概略
図である。図2は同実施例の電気的構成の概略図であ
る。図3〜4は本考案の制御装置による制御動作の説明
図であって、図3はワークが回転される前の状態を示
し、図4はワークが回転された後の状態を示している。
図5はロボット座標系、回転外部軸座標系およびワーク
座標系の関係を示す説明図である。図6は回転外部軸を
α回転させた場合の座標変換行列の説明図である。図6
において´を付したものが回転後のものを示している。
図7は準備手続きのフローチャートである。図8〜9は
回転外部軸がα回転された後の教示手続きのフローチャ
ートである。
【0012】本実施例においては、図1に示すように、
制御装置1は回転外部軸制御部12と、この回転外部軸
制御部12により制御されて回転する回転外部軸2によ
り回転されるテーブル3上に載置・固定されているワー
ク4に、先端軸の姿勢をロボット座標系に対して一定に
維持したままロボットのアーム5を追従させるための姿
勢算出部12、ワーク位置算出部13および追従制御部
14とを有している。
【0013】回転外部軸制御部12は、図2に示すよう
に、演算処理装置(CPU)と、同制御用プログラムを
格納しているROMと、データを一時的に記憶するRA
Mと、信号の受渡しの同期をとるクロックと、回転外部
軸用サーボ制御部S1と、入出力インターフェースとを
主要構成要素としてなる。
【0014】姿勢算出部12、ワーク位置算出部13お
よび追従制御部14は、同じく図2に示すように、演算
処理装置(CPU)と、同制御用プログラムを格納して
いるROMと、データを一時的に記憶するRAMと、信
号の受渡しの同期をとるクロックと、ロボットのアーム
用サーボ制御部S2と、入出力インターフェースとを主
要構成要素としてなる。
【0015】なお、これらの各構成要素としては、従来
よりロボットコントローラに用いられているものが好適
に用いられる。
【0016】図3〜4は、この様に構成された制御装置
によりロボットのアームをワークの回転動作に追従せし
めた状態を説明しているものであるが、図3〜4より明
らかなように、ロボットのアームの先端部がロボット座
標系に対する先端軸の姿勢が一定に保たれている。な
お、図において、θは先端軸とロボット座標系とのなす
角である。
【0017】次に、この様に構成された制御装置1によ
る回転外部軸2を有するロボットの教示について説明す
る。
【0018】準備手続き(図5および図7参照) この準備手続きにおいては、回転外部軸座標系からワー
ク座標系への座標変換行列Wが求められる。
【0019】ステップ1:回転外部軸上の基準位置(こ
の基準位置は任意に設定できる)をティーチングする。
その基準位置のロボット座標系の座標原点からの座標変
換行列をAとする。
【0020】ステップ2:ロボット座標系から回転外部
軸座標系への座標変換行列Pを求める。これは両者の初
期位置が既知であるから、通常の演算処理により容易に
求められる。
【0021】ステップ3:ロボット座標系からワーク座
標系への座標変換行列WRを算出する。これは、ロボッ
トの各軸の位置およびロボットにとりつけられているツ
ールの登録寸法より通常の演算処理により容易に求めら
れる。
【0022】ステップ4:回転外部軸座標系からワーク
座標系への座標変換行列をWとすれば、図5より明らか
なごとく、下記式が成立する。 WR=APW したがって、Wは W=(AP)-1R より求められる。
【0023】回転外部軸がα回転された後の教示手続
き(図6および図8〜9参照) ステップ1:回転前のロボットのアームの先端部が指示
している点に関するロボット座標系とワーク座標系の相
互関係を求める。ここで、ロボット座標系における座標
変換行列をRとし、ワーク座標系における座標変換行列
をLとすると、下記式が成立する(図6参照)。 R=APWL
【0024】ステップ2:回転外部軸の回転角を初期化
する。
【0025】ステップ3:回転外部軸をα回転させる。
そして、そのときの回転外部座標軸の座標変換行列をP
´とする。
【0026】ステップ4:回転前にロボットのアームの
先端部が指示していたワーク上の点の回転後におけるロ
ボットの座標系における座標変換行列R´を求める。こ
の座標変換行列R´は下記式により表わされる(図6参
照)。 R´=AP´WL
【0027】ステップ5:この座標変換行列R´の回転
成分を座標変換行列Rのものに一致させ、それを座標変
換行列R´´とする。
【0028】ステップ6:回転を終らせるか否か判断す
る。そして、回転を終わらせない場合には、ステップ7
に行き、回転を終わらせる場合には、ステップ8に行
く。
【0029】ステップ7:回転を終らせない場合は、α
を増加させて、ステップ3に戻る。
【0030】ステップ8:回転を終らせる場合は、そこ
で終了する。
【0031】しかして、ステップ4で求められた座標変
換行列R´´によりロボットのアームを移動すれば、回
転成分が等しいので、ロボット座標系に対して同一姿勢
を維持しながらアームを回転後の位置に移動させること
ができる。
【0032】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
回転外部軸用キーを操作するのみで、ロボットのアーム
の姿勢をロボット座標系に対して同一に維持しながら、
ワークの回転後においてもワーク上の同一点を教示する
ことができる。また、ツールの姿勢を重力方向に対して
同一に保ちながらロボットのアームが移動するので、ツ
ールとして溶接用トーチが用いられた場合、溶接姿勢に
変更を生じさせないので、最適な姿勢で溶接がなされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の制御装置の概略図である。
【図2】図2は同実施例の電気的構成の概略図である。
【図3】本考案の制御装置による制御動作の説明図であ
って、ワークが回転される前の状態を示したものであ
る。
【図4】本考案の制御装置による制御動作の説明図であ
って、ワークが回転された後の状態を示したものであ
る。
【図5】ロボット座標系、回転外部軸座標系およびワー
ク座標系の関係を示す説明図である。
【図6】回転外部軸をα回転させた場合の座標変換行列
の説明図である。
【図7】準備手続きのフローチャートである。
【図8】回転外部軸がα回転された後の教示手続きのフ
ローチャートの一部である。
【図9】回転外部軸がα回転された後の教示手続きのフ
ローチャートの一部である。
【図10】従来の制御装置による制御動作の説明図であ
って、ワークが回転される前の状態を示したものであ
る。
【図11】従来の制御装置による制御動作の説明図であ
って、ワークが回転された後の状態を示したものであ
る。
【符号の説明】
1 制御装置 11 回転外部軸制御部 12 姿勢算出部 13 ワーク位置算出部 14 追従制御部 2 回転外部軸 3 テーブル 4 ワーク 5 ロボットのアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−42004(JP,A) 特開 昭62−194513(JP,A)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転外部軸を有する産業用ロボットの制
    御装置であって、 前記制御装置が、ツールを保持しているアームの先端軸
    の姿勢を算出する姿勢算出部と、回転外部軸用制御部か
    らの信号により前記回転外部軸に保持されているワーク
    の回転前および回転後の位置を算出するワーク位置算出
    部と、前記ワーク位置算出部からの信号により前記アー
    ムの先端軸を、前記姿勢算出部により算出された姿勢を
    ロボット座標系に対して一定に維持しながら前記ワーク
    の回転前の位置から回転後の位置まで追従せしめる追従
    制御部とを有してなることを特徴とする回転外部軸を有
    する産業用ロボットの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記ツールが溶接用トーチであることを
    特徴とする請求項1記載の回転外部軸を有する産業用ロ
    ボットの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記溶接用トーチがアーク溶接用トーチ
    であることを特徴とする請求項2記載の回転外部軸を有
    する産業用ロボットの制御装置。
JP4776493U 1992-09-08 1993-08-09 回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置 Expired - Lifetime JP2537469Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4776493U JP2537469Y2 (ja) 1992-09-08 1993-08-09 回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-69448 1992-09-08
JP6944892 1992-09-08
JP4776493U JP2537469Y2 (ja) 1992-09-08 1993-08-09 回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0637901U JPH0637901U (ja) 1994-05-20
JP2537469Y2 true JP2537469Y2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=26387933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4776493U Expired - Lifetime JP2537469Y2 (ja) 1992-09-08 1993-08-09 回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2537469Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0637901U (ja) 1994-05-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH079606B2 (ja) ロボット制御装置
JP3207409B2 (ja) ロボットのツール姿勢制御方法
US4706000A (en) Tool posture control system
JPH07319547A (ja) ロボットの倣い制御方法
JP2667153B2 (ja) 複腕装置の直接教示方法
JPH06278007A (ja) 研削ロボット
JP2537469Y2 (ja) 回転外部軸を有する産業用ロボットの制御装置
JPS5878205A (ja) 工業用ロボツトのテイ−チング方法
JPH0260475B2 (ja)
JP2979552B2 (ja) ロボットの制御方法
JP2656180B2 (ja) ツール先端位置調整方法
JPH03196981A (ja) ロボットの付加軸追従制御方式
JPS62199383A (ja) ロボツトの制御方式
JP2649463B2 (ja) 回転外部軸を有する産業用ロボットの教示方法およびそれに用いる教示装置
JPH1190868A (ja) ロボット制御装置
JP2752784B2 (ja) ロボットの姿勢修正方法
JPH0631982U (ja) ロボットの制御装置
JP3350687B2 (ja) ロボット制御方法およびロボット制御装置
JPS6054275A (ja) 溶接ト−チの駆動制御方法
JPH0866879A (ja) ロボットの制御方法
JPS6355395B2 (ja)
JP2547999B2 (ja) プログラムデ−タの教示装置
JPH0146271B2 (ja)
JPH1199491A (ja) ロボット制御装置
JPH07210251A (ja) ソフトウェアによるフローティングサーボ制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19961210

EXPY Cancellation because of completion of term