JP2537307B2 - 仕上圧延機の頭部板厚制御方法 - Google Patents
仕上圧延機の頭部板厚制御方法Info
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- JP2537307B2 JP2537307B2 JP3079130A JP7913091A JP2537307B2 JP 2537307 B2 JP2537307 B2 JP 2537307B2 JP 3079130 A JP3079130 A JP 3079130A JP 7913091 A JP7913091 A JP 7913091A JP 2537307 B2 JP2537307 B2 JP 2537307B2
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- plate thickness
- load
- rolling mill
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間圧延時の仕上圧延
機の頭部板厚制御方法に関するものである。
機の頭部板厚制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱間連続圧延機によるストリップ圧延に
おいては、ストリップの長手方向の板厚分布を均一にす
るため、従来から自動板厚制御(以下AGCという)が
用いられている。AGCは、圧延中の荷重変動もしくは
板厚変動を圧延荷部やロ―ル圧下位置により検出し、数
式モデルを用いてフイードフォワードあるいはフィード
バックで圧延スタンドのロールギャップを変更し、出側
板厚を一定にするものである。
おいては、ストリップの長手方向の板厚分布を均一にす
るため、従来から自動板厚制御(以下AGCという)が
用いられている。AGCは、圧延中の荷重変動もしくは
板厚変動を圧延荷部やロ―ル圧下位置により検出し、数
式モデルを用いてフイードフォワードあるいはフィード
バックで圧延スタンドのロールギャップを変更し、出側
板厚を一定にするものである。
【0003】又例えば特開昭63−165013号公報
はミル剛性係数Mおよび圧延荷重Pより圧延機の変位量
P/Mを算出し、これより圧延機の圧下位置制御を行う
板厚制御において、圧延荷重当りのロール系変位量をロ
ール寸法および板幅から求めることを提案している。し
かしながら従来板温度は制御系の誤差原因となる要素が
大きいので演算要素としてとり上げられなかった。
はミル剛性係数Mおよび圧延荷重Pより圧延機の変位量
P/Mを算出し、これより圧延機の圧下位置制御を行う
板厚制御において、圧延荷重当りのロール系変位量をロ
ール寸法および板幅から求めることを提案している。し
かしながら従来板温度は制御系の誤差原因となる要素が
大きいので演算要素としてとり上げられなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は被圧延材の温
度及びエッジヒータによる加熱量を含めて演算要素に入
力し、被圧延材の頭部板厚制御を行なう方法を提起する
ものである。
度及びエッジヒータによる加熱量を含めて演算要素に入
力し、被圧延材の頭部板厚制御を行なう方法を提起する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱間圧延時に
仕上圧延機前方で計測された被圧延材の温度、板厚、板
幅から圧延荷重を計算し、前回までのエッジヒーター加
熱量から計算する圧延荷重を前記圧延荷重に入力して圧
下量を決定し、圧下位置制御系に各スタンドにおける圧
下値を設定し、被圧延材の頭部板厚を制御することを特
徴とする仕上圧延機の頭部板厚制御方法である。
仕上圧延機前方で計測された被圧延材の温度、板厚、板
幅から圧延荷重を計算し、前回までのエッジヒーター加
熱量から計算する圧延荷重を前記圧延荷重に入力して圧
下量を決定し、圧下位置制御系に各スタンドにおける圧
下値を設定し、被圧延材の頭部板厚を制御することを特
徴とする仕上圧延機の頭部板厚制御方法である。
【0006】以下本発明を図面について説明する。図1
は本発明の適用例の一例を示す。図において、被圧延材
(以下鋼板という)Sはエッジヒータ13で鋼板のエッ
ジから10mmの端縁が例えば透導加熱により加熱され、
板温+200℃に温度上昇する。ついで鋼板Sはワーク
ロール15及びパックアップロール14の複数スタンド
(図は7スタンド)からなる仕上圧延機40で最終板厚
を与えられる。ここで板厚計16で製品板厚が確認され
る。
は本発明の適用例の一例を示す。図において、被圧延材
(以下鋼板という)Sはエッジヒータ13で鋼板のエッ
ジから10mmの端縁が例えば透導加熱により加熱され、
板温+200℃に温度上昇する。ついで鋼板Sはワーク
ロール15及びパックアップロール14の複数スタンド
(図は7スタンド)からなる仕上圧延機40で最終板厚
を与えられる。ここで板厚計16で製品板厚が確認され
る。
【0007】本発明においては、温度計10、板幅計1
1、板厚計12及びエッジヒータ13が仕上圧延機の前
方に設けられる。板温度、板幅、板厚は仕上圧延機設定
計算機30のデータとして入力される。仕上圧延機設定
計算機30は、負荷配分計算系19により板厚計算が
(1)式で決定される。これは板形状、設備能力などか
らオペレータが必要なとき設定する。負荷配分は次式に
よる。
1、板厚計12及びエッジヒータ13が仕上圧延機の前
方に設けられる。板温度、板幅、板厚は仕上圧延機設定
計算機30のデータとして入力される。仕上圧延機設定
計算機30は、負荷配分計算系19により板厚計算が
(1)式で決定される。これは板形状、設備能力などか
らオペレータが必要なとき設定する。負荷配分は次式に
よる。
【0008】
【数1】
【0009】仕上圧延機の各スタンド負荷配分は各スタ
ンドの出側板厚と圧下率で表わされる。ついで圧延荷重
計算系20に負荷配分データが入力されるが、圧延荷重
計算系20では各スタンドにおける板温度が板頭部中心
表面温度から差分計算で求められる。
ンドの出側板厚と圧下率で表わされる。ついで圧延荷重
計算系20に負荷配分データが入力されるが、圧延荷重
計算系20では各スタンドにおける板温度が板頭部中心
表面温度から差分計算で求められる。
【0010】仮に決めた圧延荷重にて、ロール偏平をH
itchcockの式(2)により求める。また式
(2)で求めたロール偏平を入力とし、美坂の式等の公
知の方法で計算された圧延荷重に補正項f(P iE )を掛
けて圧延荷重とする。
itchcockの式(2)により求める。また式
(2)で求めたロール偏平を入力とし、美坂の式等の公
知の方法で計算された圧延荷重に補正項f(P iE )を掛
けて圧延荷重とする。
【0011】
【数2】
【0012】又圧延荷重は式(3)により求められる。
ここでエッジヒータによる加熱量が入力されるが、前述
の通りエッジヒータによりエッジから10mmの端縁部内
200℃程度上昇する。
ここでエッジヒータによる加熱量が入力されるが、前述
の通りエッジヒータによりエッジから10mmの端縁部内
200℃程度上昇する。
【0013】 F=Kfm・Qp ・Ld ・B・f(PiE) ……(3) ここで、 Kfm:美坂の式により求めた変形抵抗 Qp :圧下力関数 Ld :接触投影弧長 B :板幅 PE :エッジヒーターによる入力パワー f(PiE):エッジヒーターパワーに関する学習、すなわちエッジヒーターの 入力パワーで層別された実績荷重から予め求めた定数 このときの加熱量が入力データとなるが、実験による
と、エッジヒーターにより被圧延材の温度が上昇し、こ
れにより荷重予測と違う条件となり、誤差を生ずる。こ
の誤差をエッジヒーターを用いた場合と用いない場合と
に区分して、荷重学習もしくは荷重予測するとき、板厚
制御の精度が向上する。圧延荷重Fが求まると、AGC
により式(4)で圧下量Sが決定される。
と、エッジヒーターにより被圧延材の温度が上昇し、こ
れにより荷重予測と違う条件となり、誤差を生ずる。こ
の誤差をエッジヒーターを用いた場合と用いない場合と
に区分して、荷重学習もしくは荷重予測するとき、板厚
制御の精度が向上する。圧延荷重Fが求まると、AGC
により式(4)で圧下量Sが決定される。
【0014】
【数3】
【0015】かくて、各スタンドにおける圧下位置制御
装置に圧下値が設定される。本発明においてはエッジヒ
ーター加熱により板幅方向温度分布がかわり、圧延荷重
が変わるが、これを温度計算時ではなく、荷重計算時に
考慮することにより温度推定モデル誤差影響をうけずに
済む。
装置に圧下値が設定される。本発明においてはエッジヒ
ーター加熱により板幅方向温度分布がかわり、圧延荷重
が変わるが、これを温度計算時ではなく、荷重計算時に
考慮することにより温度推定モデル誤差影響をうけずに
済む。
【0016】
【実施例】仕上入側板厚:40.0mm 仕上入側板幅:1250mm 仕上入側板温度:1050℃ 仕上出側温度:970℃ 上記の条件で鋼板の仕上圧延を例にとり、実施例を示
す。 (イ)圧延命令 目標板厚6mmとした。 (ロ)データ取込み 板厚40mm、仕上入側板幅1250mm、仕上入側板温度
1050℃を計測した。
す。 (イ)圧延命令 目標板厚6mmとした。 (ロ)データ取込み 板厚40mm、仕上入側板幅1250mm、仕上入側板温度
1050℃を計測した。
【0017】(ハ)負荷配分計算は次の通りであった。
【0018】
【表1】
【0019】(ニ)圧延荷重計算 F1スタンドで計算値1037℃を得た。エッジヒータ
加熱量をインプットし、(2),(3)式を連立させて
解き圧延荷重は、2320ton となった。
加熱量をインプットし、(2),(3)式を連立させて
解き圧延荷重は、2320ton となった。
【0020】(ホ)圧下値計算 ゲージメーター式(4)によりロールギャップS=3
0.5−5.8=24.7(mm)となった。
0.5−5.8=24.7(mm)となった。
【0021】(ヘ)圧下位置制御装置による圧下値設定 ロールギャップ値24.7(mm)を圧下位置制御装置に
プロセスコンピューターから伝送し、圧下モーターを制
御することにより設定した。
プロセスコンピューターから伝送し、圧下モーターを制
御することにより設定した。
【0022】得られた鋼板の板厚は目標板厚そのものを
示した。
示した。
【0023】
【発明の効果】本発明は仕上圧延機の前方にエッジヒー
タを設けて、その加熱量を入力するので、エッジヒータ
ー使用時と、不使用時の荷重計算を区別して計算でき荷
重予測精度およびロールギャップ設定精度向上が可能と
なる。
タを設けて、その加熱量を入力するので、エッジヒータ
ー使用時と、不使用時の荷重計算を区別して計算でき荷
重予測精度およびロールギャップ設定精度向上が可能と
なる。
【図1】本発明の適用例の説明図である。
【図2】本発明のフローの説明図である。
10 温度計 11 板幅計 12 板厚計 13 エッジヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 靖 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭52−50956(JP,A) 特開 平4−13413(JP,A) 特開 平4−13414(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 熱間圧延時に仕上圧延機前方で計測され
た被圧延材の温度、板厚、板幅から圧延荷重を計算し、
前回までのエッジヒーター加熱量から計算する圧延荷重
を前記圧延荷重に入力して圧下量を決定し、圧下位置制
御系に各スタンドにおける圧下値を設定し、被圧延材の
頭部板厚を制御することを特徴とする仕上圧延機の頭部
板厚制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3079130A JP2537307B2 (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 仕上圧延機の頭部板厚制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3079130A JP2537307B2 (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 仕上圧延機の頭部板厚制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04313415A JPH04313415A (ja) | 1992-11-05 |
JP2537307B2 true JP2537307B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=13681369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3079130A Expired - Lifetime JP2537307B2 (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 仕上圧延機の頭部板厚制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2537307B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100425599B1 (ko) * | 1999-12-20 | 2004-04-03 | 주식회사 포스코 | 후판 압연 공정에서 판재의 선단부 및 미단부의 두께 제어방법 |
KR20020017624A (ko) * | 2000-08-31 | 2002-03-07 | 이구택 | 후판 선후단부의 두께제어방법 |
CN103252353B (zh) * | 2013-04-26 | 2015-02-18 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种宽厚板轧机头尾厚度超差的控制方法 |
CN103341502B (zh) * | 2013-06-21 | 2015-04-08 | 济钢集团有限公司 | 一种钢板头部同板差的控制方法 |
CN107774709A (zh) * | 2016-08-31 | 2018-03-09 | 鞍钢股份有限公司 | 一种热轧分卷线平整中、高碳钢薄材方法 |
CN106984651B (zh) * | 2017-05-26 | 2019-03-01 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 一种提高轧件厚度控制精度的在线控制系统 |
US20240009723A1 (en) * | 2020-12-17 | 2024-01-11 | Primetals Technologies Japan, Ltd. | Rolling mill facility |
CN113134514B (zh) * | 2021-04-25 | 2022-02-01 | 东北大学 | 一种基于深度学习的带钢头部厚度预报方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5250956A (en) * | 1975-10-21 | 1977-04-23 | Kobe Steel Ltd | Mill setting method for roll mill |
JPH0413413A (ja) * | 1990-05-07 | 1992-01-17 | Kawasaki Steel Corp | 熱間連続圧延機における通板時の板厚制御方法 |
JPH0763747B2 (ja) * | 1990-05-08 | 1995-07-12 | 川崎製鉄株式会社 | 熱間連続圧延機における通板時の板厚制御方法 |
-
1991
- 1991-04-11 JP JP3079130A patent/JP2537307B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04313415A (ja) | 1992-11-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960507 |