JP2537251Y2 - レバー式捲上機の操作状態の識別機構 - Google Patents

レバー式捲上機の操作状態の識別機構

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JP2537251Y2
JP2537251Y2 JP6140693U JP6140693U JP2537251Y2 JP 2537251 Y2 JP2537251 Y2 JP 2537251Y2 JP 6140693 U JP6140693 U JP 6140693U JP 6140693 U JP6140693 U JP 6140693U JP 2537251 Y2 JP2537251 Y2 JP 2537251Y2
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安廣 鮫島
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バイタル工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、遊転可能状態にある
か遊転解除状態にあるかを視覚的に明確に把握すること
のできるレバー式捲上機の操作状態の識別機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のレバー式捲上機の構造の
一例を図示したものである。このレバー式捲上機は、主
要部として、駆動軸a、受圧部材c、逆転防止輪e、押
圧駆動部材h、スプリングi、回転制限部材j及び操作
輪kを備えている。逆転防止輪eは、摩擦部材f,fの
間に挟まれており、逆転防止輪eと摩擦部材fとは、受
圧部材cのボス部dの外周上に回転可能に嵌められてい
る。押圧駆動部材hは、駆動軸aに螺合されており、駆
動軸aのねじ部bに沿って進退されるようになってい
る。受圧部材cと押圧駆動部材hとの間には、スプリン
グiが装着されており、スプリングiは、受圧部材cと
押圧駆動部材hとを離隔する方向に付勢されている。
【0003】回転制限部材jは、押圧駆動部材hより軸
方向外側において、駆動軸aにスプライン結合されてお
り、その外周部には操作輪kが回転自在に係合されてい
る。回転制限部材jの内側端面には回転制限突起mが形
成され、操作輪kの内側端面には押圧開放突起lが形成
されている。押圧駆動部材hの外側端面には、径方向に
延びる突条が形成されている。そして、回転制限突起m
が、押圧駆動部材hの突条間に突出されていることによ
り、押圧駆動部材hが駆動軸aに対して回転する角度が
制限される。
【0004】かかる装置において、例えばチェーンの長
さを調整したい場合には、遊転準備動作として、操作輪
kを反時計方向に回転する必要がある。すると、操作輪
kの押圧開放突起lが押圧駆動部材hの突条に当って、
押圧駆動部材hも反時計方向に回転されて、押圧駆動部
材hが駆動軸aに対して軸方向外側に移動する。かかる
状態では、摩擦部材fと押圧駆動部材hの間に隙間が形
成されるので、チェーンの長さを調整することが可能と
なる。
【0005】遊転状態を解除したい場合には、操作輪k
を時計方向に回転する必要がある。すると、操作輪kの
押圧開放突起lが押圧駆動部材の突条に当って、押圧駆
動部材hも時計方向に回転されて軸方向内側に移動す
る。そして、押圧駆動部材hが摩擦部材fに押圧される
ことになり荷重の吊り上げや吊り下げが可能となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、遊転準備動
作と遊転解除動作との区別は、作業者自らが習慣的に体
感するものであり、専ら、作業者の習熟度に依存するも
のであった。その為、不慣れな作業者の場合には、操作
輪の回転方向を間違えることもあり、遊転状態のままで
加荷重操作を行うと荷物の落下などの危険もあった。こ
の考案はこの問題点に鑑みてなされたものであって、遊
転準備動作と遊転解除動作との違いを容易かつ明確に認
識することのできるレバー式捲上機を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する
為、この考案に係る操作状態の識別機構は、(a) ロード
シーブに挿通されるとともに前記ロードシーブに歯車伝
動系列を介して連結されている駆動軸と、(b) 前記ロー
ドシーブに隣接して軸方向外側に配置され、前記駆動軸
に固定される受圧部材と、(c) 前記受圧部材の軸方向外
側の端面に向かい合って、前記駆動軸上を進退可能に螺
合されており、必要に応じて操作レバーが係合される押
圧駆動部材と、(d) 前記受圧部材と前記押圧駆動部材と
の間に介在され、前記駆動軸に対して一方向のみ回転可
能に設けられた逆転防止輪と、(e)前記逆転防止輪の両
面に配置され、前記押圧駆動部材によって押圧可能に設
けられた一対の摩擦部材と、(f) 前記押圧駆動部材の軸
方向外側に隣接して配置され、前記駆動軸にスプライン
結合された回転制限部材と、(g) 前記回転制限部材の外
周部に回転自在に当接される操作輪と、(h) 周縁鍔部と
中央凹部とを有し、中央凹部が前記回転制限部材の軸方
向外側に当接されて、前記駆動軸に固着されるバネ押え
部と、(i) このバネ押え部の周縁鍔部の軸方向内側に当
接され、自らの係合部を介して前記操作輪と一体的に回
転する遊転保持板と、(j) この遊転保持板と前記操作輪
のそれぞれに付勢力を作用させる付勢手段と、(k) 前記
押圧駆動部材と対向する前記操作輪の部位に設けられ、
前記押圧駆動部材の一部と係合する係合手段と、(l) 前
記操作輪と対向する前記押圧駆動部材の部位に設けら
れ、前記係合手段と係合可能に形成された被係合手段と
を備えてなるレバー式捲上機において、(m) 前記バネ押
え部の一部に開口窓を設けると共に、前記遊転保持板の
二箇所に異なる着色を施し、前記操作輪を回転させた場
合に、前記開口窓を通していずれか一方の着色のみ視認
できるようにしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】操作輪を第1の方向に回転させると、操作輪の
係合手段と押圧駆動部材の被係合手段とが互いに係合す
るので、押圧駆動部材は、駆動軸上を第1の方向に回転
することになり、受圧部材や摩擦部材の押圧状態が解除
される。このとき、バネ押え部は、駆動軸上に固定され
ているが、遊転保持板は操作輪と一緒に回転するので、
バネ押え部の開口窓を通して、遊転保持板の着色の一方
を視認することが可能となる。
【0009】一方、操作輪を第2の方向に回転させる
と、操作輪の係合手段と押圧駆動部材の被係合手段とに
よって、押圧駆動部材は、駆動軸上を第2の方向に回転
することになり、受圧部材や摩擦部材が押圧状態にされ
る。このとき、遊転保持板は操作輪と一緒に回転するの
で、バネ押え部の開口窓を通して、遊転保持板の着色の
他方を視認することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、実施例に基づいて、この考案を更に詳
細に説明する。図1において、一定の間隔で平行に保持
された一対の側板1,2の間には、ロードシーブ3が設
けられており、このロードシーブ3は、軸受4,4によ
り回転可能に保持されている。ロードシーブ3の中心部
には軸孔3aが貫通されており、この軸孔3aには駆動
軸5が回転可能に挿通されている。駆動軸5の両端は、
上記ロードシーブ3の左右両端から突出している。駆動
軸5の右側の突出部にはロードシーブ3を駆動する手段
が設けられている。この突出部には、側板2に近い方か
ら順番に、第1ねじ部5a、軸部5b、スプライン部5
cおよび第2ねじ部5dが形成されている。なお、各ね
じ部5a,5dはいずれも右ねじである。一方、駆動軸
5の左側の突出部には、ピニオン歯車G1 が固設されて
おり、これは、減速歯車伝動系列G2,3 およびG4
介してロードシーブ3に連結されている。なお、各歯車
1 〜G4 は側板1に取り付けられるカバー20Aによ
り覆われている。
【0011】駆動軸5の第1ねじ部5aには、側板2に
近い方から、受圧部材6と押圧駆動部材7とが螺合され
ており、受圧部材6は、第1ねじ部5aの最内部までね
じ込まれて固定されている。この受圧部材6は、ディス
ク部6aとボス部6bとを有しており、ディスク部6a
は側板2に近接し、ボス部6bはディスク部6aの中央
部から軸方向外向きに突出するように形成されている。
なお、ボス部6bには、一対の摩擦部材8,9と、これ
らの間に挟まれる逆転防止輪10とが嵌められている。
【0012】逆転防止輪10は、その外周に円周方向の
一方へ傾斜する係止歯を備えている。そして、逆転防止
輪10とその両側に配設された摩擦部材8,9とは、押
圧駆動部材7により押圧されるようになっており、ディ
スク部6aと押圧駆動部材7との間に挟持されるように
構成されている。ラチェット爪11は、側板2に枢支さ
れており、ばね12により逆転防止輪10の外周部に対
し押圧されている。このラチェット爪11は、逆転防止
輪10の係止歯と係合されて、逆転防止輪10をロード
シーブ3の捲上げ方向にのみ回転できるように係止して
いる。
【0013】前述の通り、押圧駆動部材7は、第1ねじ
部5aにおいて軸方向に進退できるように螺合されてい
る。この押圧駆動部材7は一体的に形成してもよいが、
図2のように本体部7-1と押圧板7-2とに分けて形成し
ても良い。なお、別体に形成した場合でも、本体部7-1
と押圧板7-2とは一体的に動作する。押圧駆動部材7に
は、その軸方向外側の端面に環状凹穴7aが形成されて
おり、この環状凹穴7aには、径方向に延びる第1突条
7bと第2突条7cとが設けられている。図2に示すご
とく、これら第1突条7bと第2突条7cとによって区
分される環状凹穴7aの2つの部分7a-1,7a-2の中
心角は相互に大きく異なっている。
【0014】押圧駆動部材7に隣接して、回転制限部材
14が取り付けられており、この回転制限部材14は、
駆動軸5のスプライン部5cにスプライン結合されてい
る。回転制限部材14には、押圧駆動部材7に向き合う
端面に、回転制限突起14aが形成されており、反対側
の端面には軸方向外向きにボス部14bが形成されてい
る。押圧駆動部材7に対する回転制限部材14の位置決
めは、回転制限突起14aが押圧駆動部材7の第1突条
7bに対して捲下げ方向の回転側に、ほぼ30°の角度
をなすように、駆動軸5のスプライン部5cに嵌合して
行なわれる。このように、回転制限突起14aは、押圧
駆動部材7に形成された大きい方の環状凹穴7a-1に突
出されており、押圧駆動部材7の第1突条7bが当たる
ことによって、押圧駆動部材7が駆動軸5に対して必要
以上に回転するのを阻止し、押圧駆動部材7が不必要に
軸方向外側に移動するのを阻止する。
【0015】回転制限部材14のボス部14bの外周に
は、操作輪16が、回転制限部材14に対して回転自在
に嵌合されている。この操作輪16は、回転制限部材1
4の外周部において面接触するように形成されており、
その軸方向外側には凹部16cが形成されている。この
凹穴16cの内面には、3個の係合凹部16dが形成さ
れている。また、操作輪16の外周には、9個の突部9
-1,…9-9が形成されている。押圧駆動部材7と対向す
る操作輪16の凹部16cの底壁には、押圧駆動部材7
の小さい方の環状凹穴7a-2内に突入する押圧解放突起
16aが設けられている。押圧解放突起16aは、押圧
駆動部材7の第1突条7bに当接されることによって、
押圧駆動部材7を駆動軸5に対して半時計方向に回転さ
せて、押圧駆動部材7を軸方向外側に移動させるもので
ある。
【0016】操作輪16の凹部16cの中には、スプリ
ング13、遊転保持板18、及びばね押え17が、ナッ
ト15を用いて収容されている。なお、このナット15
は、第2ねじ部5dに螺合している。
【0017】ばね押え17は、スプライン穴を有する中
央凸部17aと、周縁部に形成される鍔部17bとを備
えている。そして、鍔部17bには、一つの開口窓17
cと、周縁部3ヶ所の凹凸部17dとが形成されてい
る。中央凸部17aは、そのスプライン穴が駆動軸5の
スプライン部5cに嵌合されて、ナット15によって固
定されている。また、ばね押え17の中央凸部17aの
外径は、これと接触する回転制限部材14のボス部14
bの外径より幾分大きく形成されている。その為、操作
輪16を外側に引っ張ったときでも操作輪16が回転制
限部材14から外れることがなく、押圧解放突起16a
と2つの突条7b,7cの係止が外れる恐れがない。な
お、操作輪16の凹部16cの底壁を、回転制限部材の
ボス部14bの端面より幾分低く形成し、ばね押え17
の中央凸部17aの底面と接触しないようにすると、操
作輪16に不必要な接触が起こらず好ましい。
【0018】ばね押え17の軸方向の内面側には、環状
の遊転保持板18が挿入されている。この遊転保持板1
8は、その外周面に3個の円弧状の凸部18aが形成さ
れるとともに、これらの各凸部18aの中間の環状面
に、内側に向けて円弧状に突出する凹凸部18bが形成
されている(図3参照)。円弧状の凸部18aは、前記
した操作輪16の係合凹部16dに係止されており、そ
の為、遊転保持板18と操作輪16とは一体的に回転す
ることになる。また、遊転保持板18の凹凸部18b
は、ばね押え17に形成された前記3ヶ所の凹凸部17
dにぴったりと係合するような形状になっている。さら
に、遊転保持板18には、赤色と緑色に着色された部分
が形成されており、ばね押え17と遊転保持板18の各
凹凸部18b,17aが係合されると、ばね押さ17の
開口窓17cを通して、赤色に着色された部分が見える
ようになっている。
【0019】遊転保持板18と操作輪凹部16cの底壁
との間には、スプリング13が介在されており、回転制
限部材14の外周部に操作輪16を嵌合させた後、スプ
リング13、遊転保持板18、およびばね押え17を嵌
めて、ナット15によって固定している。この為、スプ
リング13は、操作輪16を回転制限部材14に押圧す
ると共に、遊転保持板18をばね押え17に押圧するこ
とになる。
【0020】押圧駆動部材7の歯車7dの部分は、操作
レバー19内に収納されている。操作レバー19は、内
側レバーケース19aと外側レバーケース19bとから
構成されており、内側レバーケース19aには、押圧駆
動部材7の摩擦部材9側を囲む開口が設けられている。
外側レバーケース19bには、操作輪16の円筒外周部
16bを囲む開口が設けられている。内側レバーケース
19aと外側レバーケース19bとは、複数個のねじ2
6,26,…とナット27,27,…とにより一体に結
合されている。
【0021】操作レバー19は、押圧駆動部材7の下側
へ延びるとともに、その内部には、回転方向切り換え爪
22が設けられている。回転方向切り換え爪22は、軸
21によって両レバーケース19a,19bに対し回動
自在に保持されている。軸21は、操作レバー19の外
部に突出するとともに、この突出部に切り換え用の取手
23が取り付けられている。そして、取手23を切り換
え操作することにより、回転方向切り換え爪22は、押
圧駆動部材7を捲上げ方向または捲下げ方向に回転され
るように係合されるほか、どちらの方向にも回転させな
い中立位置に保持される。回転方向切り換え爪22の下
端部には、ばね25によって上方へ付勢された押圧部材
24が当接され、これにより、回転方向切り換え爪22
が所定の切り換え位置に弾発的に保持される。
【0022】両側板1,2の間の上部には、上フック3
3が連結金具32を介して設けられている。ロードシー
ブ3に巻き付けられたロードチェーン28の下端には、
荷物吊り下げ用の下フック30が連結金具29を介して
連結されている。31は、荷物の外れ止め金具で、下フ
ック30の上部に内側へのみ回転可能に枢着されてい
る。なお、20Bは、複数個のねじ35とナット36と
により側板2に取り付けられたカバーである。このカバ
ー20Bの中央部の筒状開口は、内側レバーケース19
aの筒状の開口部外周に、操作レバー19が往復回動し
得るように重合されている。内側レバーケース19aの
筒状の開口部内面には、操作レバー19の軸方向への移
動を規制する断面コの字形のストッパー筒部材34が嵌
挿されている。ストッパー筒部材34には、例えば、鋼
板製のものが用いられる。
【0023】次に、以上の構成からなるレバー式捲上機
について、遊転準備動作と遊転解除動作などを説明す
る。
【0024】a.遊転準備動作 チェーンの長さを調整するなどの遊転動作を行う場合に
は、その準備動作として操作輪16を反時計方向に回転
する必要がある。すると、操作輪16の押圧開放突起1
6aが押圧駆動部材の第1突条7bに当ることになり、
第1突条7bが回転制限部材14aに当たるまで、押圧
駆動部材7は、反時計方向に回転されて駆動軸5に対し
て軸方向外側に移動する。操作輪16と遊転保持板18
とは、係合凹部16dと凸部18aの係止によって一体
的に回転するが、第1突条7bが回転制限部材14aに
当たった状態では、遊転保持板18とばね押えの各凹凸
部18b,17dは係合した状態となる。このとき、開
口窓17cを通して遊転保持板18の赤色着色部分が見
えるため、このレバー式捲上げ機が遊転可能状態にある
ことを容易に認識することができる(図5、図7参
照)。なお、7eは、押圧駆動部材7に形成された印線
である。
【0025】b.遊転動作 遊転準備動作が完了すると、遊転保持板18とばね押え
17の各凹凸部18b,17dは、スプリング13の押
圧力によって確実に係合され、押圧駆動部材7は、摩擦
部材9との間に間隙δを隔てた位置で確実に保持されて
いる。このため、ロードチェーンをその全長に渡って引
っ張ったとしても、駆動軸5、回転制限部材14、ばね
押え17、遊転保持板18、操作輪16、及び押圧駆動
部材7は、常に一体的に回転するので、押圧駆動部材7
と摩擦部材9とが密着されることはなく円滑な遊転動作
が持続される。
【0026】c.遊転解除動作 遊転状態を解除したい場合には、操作輪16を時計方向
に回転する必要がある。すると、操作輪16の押圧開放
突起16aが押圧駆動部材7の第2突条7cに当って押
圧駆動部材7が駆動軸5に対して軸方向内側に移動す
る。そして、この軸方向内側への移動により、押圧駆動
部材7は、摩擦部材9に密着されることになる。また、
このとき、遊転保持板18の凹凸部18bは、ばね押え
17の凹凸部17aとの係合が解除された状態となり、
開口窓17cからは遊転保持板18の緑色着色部分が見
えるため、このレバー式捲上げ機が遊転解除状態にある
ことを容易に認識することができる(図6、図8参
照)。
【0027】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係るレ
バー式捲上機の操作状態の識別機構では、操作輪を第1
の方向に回転させて遊転可能状態にすると、バネ押え部
の開口窓を通して遊転保持板の着色の一方が視認され、
逆に、操作輪を第2の方向に回転させると、遊転保持板
の着色の他方が視認されることになり、遊転準備動作と
遊転解除動作との違いを容易かつ明確に認識することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す縦断側面面である。
【図2】図1の要部を展開図で示したものである。
【図3】遊転遊転保持板を示す正面図である。
【図4】遊転遊転保持板のA−A断面図である。
【図5】遊転準備動作を説明するための要部正面図であ
る。
【図6】遊転解除動作を説明するための要部正面図であ
る。
【図7】遊転動作を説明するための要部正面図である。
【図8】荷重のかかった状態の動作を説明するための要
部正面図である。
【図9】従来装置の縦断側面面である。
【符号の説明】
3 ロードシーブ 5 駆動軸 6 受圧部材 7 押圧駆動部材 7b,7c 突条(被係合手段) 8,9 一対の摩擦部材 10 逆転防止輪 13 ばね(付勢手段) 14 回転制限部材 16 操作輪 16a 押圧開放突起(係合手段) 17 バネ押え部 17c 開口窓 18 遊転保持板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードシーブに挿通されるとともに前記
    ロードシーブに歯車伝動系列を介して連結されている駆
    動軸と、 前記ロードシーブに隣接して軸方向外側に配置され、前
    記駆動軸に固定される受圧部材と、 前記受圧部材の軸方向外側の端面に向かい合って、前記
    駆動軸上を進退可能に螺合されており、必要に応じて操
    作レバーが係合される押圧駆動部材と、 前記受圧部材と前記押圧駆動部材との間に介在され、前
    記駆動軸に対して一方向のみ回転可能に設けられた逆転
    防止輪と、 前記逆転防止輪の両面に配置され、前記押圧駆動部材に
    よって押圧可能に設けられた一対の摩擦部材と、 前記押圧駆動部材の軸方向外側に隣接して配置され、前
    記駆動軸にスプライン結合された回転制限部材と、 前記回転制限部材の外周部に回転自在に当接される操作
    輪と、 周縁鍔部と中央凹部とを有し、中央凹部が前記回転制限
    部材の軸方向外側に当接されて、前記駆動軸に固着され
    るバネ押え部と、 このバネ押え部の周縁鍔部の軸方向内側に当接され、自
    らの係合部を介して前記操作輪と一体的に回転する遊転
    保持板と、 この遊転保持板と前記操作輪のそれぞれに付勢力を作用
    させる付勢手段と、 前記押圧駆動部材と対向する前記操作輪の部位に設けら
    れ、前記押圧駆動部材の一部と係合する係合手段と、 前記操作輪と対向する前記押圧駆動部材の部位に設けら
    れ、前記係合手段と係合可能に形成された被係合手段と
    を備えてなるレバー式捲上機において、 前記バネ押え部の一部に開口窓を設けると共に、前記遊
    転保持板の二箇所に異なる着色を施し、前記操作輪を回
    転させた場合に、前記開口窓を通していずれか一方の着
    色のみ視認できるようにしたことを特徴とするレバー式
    捲上機の操作状態の識別機構。
JP6140693U 1993-10-20 1993-10-20 レバー式捲上機の操作状態の識別機構 Expired - Lifetime JP2537251Y2 (ja)

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